JP5888470B2 - テロメラーゼ活性測定方法 - Google Patents
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Description
本発明は、テロメラーゼ活性測定方法に関する。
テロメラーゼ活性測定方法として、Telomere repeat amplification protocolアッセイ(以下、TRAPアッセイ)がある(非特許文献1)。TRAPアッセイの手順は、以下のとおりである。
1.生体試料溶解液中のテロメラーゼを用いてテロメラーゼ反応を行う。
2.上記工程1で得られたテロメラーゼ反応産物をPCRにより増幅し、この増幅産物を電気泳動法により解析する。
テロメラーゼ阻害剤の細胞核内での阻害効果を評価するために、テロメラーゼ反応溶液に、ゲノムDNAと想定したλDNAを添加することで、擬似的に細胞核内条件を構築することが報告されている(非特許文献2)。
Nam W. Kim, et al., "Specific Association of Human Telomerase Activity with Immortal Cells and Cancer",Science, 266巻, 1994年, p.2011-2015
Hidenobu Yaku, et al., "Anionic phthalocyanines targeting G-quadruplexes and inhibiting telomerase activity in the presence of excessive DNA duplexes", Chem. Commun., 2010, 46, 5740-5742
Schmidt, P.M.; Lehmann, C.; Matthes, E.; Bier, F.F. Detection of activity of telomerase in tumor cells using fiber optical biosensors. Biosens. Bioelectron. 2002,17, 1081-1087.
Grimm, J.; Perez, J. M.; Josephson, L.; Weissleder, R. Novelnanosensors for rapid analysis of telomerase activity. Cancer Res. 2004, 64, (2), 639-643.
非特許文献1および非特許文献2に開示されているテロメラーゼ活性測定方法よりも、さらに高精度なテロメラーゼ活性測定方法が望まれていた。本発明は、従来のテロメラーゼ活性測定方法より高精度である、新規なテロメラーゼ活性測定方法の提供を目的とする。
本願第1発明に係るテロメラーゼ活性測定方法は、
テロメラーゼの活性を測定するテロメラーゼ活性測定方法であって、
テロメラーゼを含有する溶液と、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを含有する溶液との第1混合溶液を準備する工程(a)と、
工程(a)の後に、前記第1混合溶液と、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する溶液とを混合する工程(b)と、
工程(b)の後に、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸長させる工程(c)と、
工程(c)の後に、伸長された前記プライマーDNAを検出する工程(d)と、
を含むテロメラーゼ活性測定方法に関する。
テロメラーゼの活性を測定するテロメラーゼ活性測定方法であって、
テロメラーゼを含有する溶液と、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを含有する溶液との第1混合溶液を準備する工程(a)と、
工程(a)の後に、前記第1混合溶液と、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する溶液とを混合する工程(b)と、
工程(b)の後に、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸長させる工程(c)と、
工程(c)の後に、伸長された前記プライマーDNAを検出する工程(d)と、
を含むテロメラーゼ活性測定方法に関する。
前記工程(d)は、
伸長された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程(e)と、
前記PCR法により得られるDNA増幅産物を電気泳動する工程(f)と、
前記電気泳動の結果を測定する工程(g)と、
であることが好ましい。
伸長された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程(e)と、
前記PCR法により得られるDNA増幅産物を電気泳動する工程(f)と、
前記電気泳動の結果を測定する工程(g)と、
であることが好ましい。
本願第2発明に係るテロメラーゼ活性測定方法は、
テロメラーゼの活性を測定するテロメラーゼ活性測定方法であって、
テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する溶液と、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを含有する溶液との第2混合溶液を準備する工程(h)と、
工程(h)の後に、前記第2混合溶液と、テロメラーゼを含有する溶液とを混合する工程(i)と、
工程(i)の後に、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸長させる工程(j)と、
工程(j)の後に、伸長された前記プライマーDNAを検出する工程(k)と、
を含むテロメラーゼ活性測定方法に関する。
テロメラーゼの活性を測定するテロメラーゼ活性測定方法であって、
テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する溶液と、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを含有する溶液との第2混合溶液を準備する工程(h)と、
工程(h)の後に、前記第2混合溶液と、テロメラーゼを含有する溶液とを混合する工程(i)と、
工程(i)の後に、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸長させる工程(j)と、
工程(j)の後に、伸長された前記プライマーDNAを検出する工程(k)と、
を含むテロメラーゼ活性測定方法に関する。
前記工程(k)は、
伸長された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程(l)と、
前記PCR法により得られるDNA増幅産物を電気泳動する工程(m)と、
前記電気泳動の結果を測定する工程(n)と、
であることが好ましい。
伸長された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程(l)と、
前記PCR法により得られるDNA増幅産物を電気泳動する工程(m)と、
前記電気泳動の結果を測定する工程(n)と、
であることが好ましい。
前記非プライマーDNAは、テロメラーゼRNAの46番目〜56番目の塩基配列(5’−CUAACCCUAAC-3’:配列番号1)に対して非相補的な非プライマーDNAであること
が好ましい。
が好ましい。
前記非プライマーDNAは、λDNA、プラスミドDNAまたはM13DNAであることが特に好ましい。
前記非プライマーDNAは、プラスミドDNAまたはM13DNAであることがさらにより好ましい。
本願第3発明に係る方法は、テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる方法であって、以下の方法を具備する:
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、および
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となる前記プライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、および
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となる前記プライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
前記非プライマーDNAは、λDNA、プラスミドDNAまたはM13DNAであることが好ましい。
本願第4発明に係る方法は、テロメラーゼの活性度を測定する方法であって、以下の工程を具備する:
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
前記工程(c)は、
(c1) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程、
(c2) 工程(c1)において増幅された前記プライマーDNAを電気泳動に供する工程、および
(c3) 工程(c2)における電気泳動の結果を元に、前記テロメラーゼの活性度を決定する工程
を含むことが好ましい。
(c1) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程、
(c2) 工程(c1)において増幅された前記プライマーDNAを電気泳動に供する工程、および
(c3) 工程(c2)における電気泳動の結果を元に、前記テロメラーゼの活性度を決定する工程
を含むことが好ましい。
前記非プライマーDNAは、λDNA、プラスミドDNAまたはM13DNAであることが好ましい。
本願第5発明に係る方法は、テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる方法であって、以下の方法を具備する:
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する混合液を用意する工程、および
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する混合液を用意する工程、および
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
前記非プライマーDNAは、λDNA、プラスミドDNAまたはM13DNAであることが好ましい。
本願第6発明に係る方法は、テロメラーゼの活性度を測定する方法であって、以下の工程を具備する:
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する混合液を用意する工程、
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する混合液を用意する工程、
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
前記工程(c)は、
(c1) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程、
(c2) 工程(c1)において増幅された前記プライマーDNAを電気泳動に供する工程、および
(c3) 工程(c2)における電気泳動の結果を元に、前記テロメラーゼの活性度を決定する工程
を含むことが好ましい。
(c1) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程、
(c2) 工程(c1)において増幅された前記プライマーDNAを電気泳動に供する工程、および
(c3) 工程(c2)における電気泳動の結果を元に、前記テロメラーゼの活性度を決定する工程
を含むことが好ましい。
前記非プライマーDNAは、λDNA、プラスミドDNAまたはM13DNAであることが好ましい。
本発明の方法によれば、従来の測定方法と比較して、より高精度にテロメラーゼ活性を測定することが可能である。
本願第1発明に係るテロメラーゼ活性測定方法は、
テロメラーゼの活性を測定するテロメラーゼ活性測定方法であって、
テロメラーゼを含有する溶液と、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを含有する溶液との第1混合溶液を準備する工程(a)と、
工程(a)の後に、前記第1混合溶液と、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する溶液とを混合する工程(b)と、
工程(b)の後に、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸長させる工程(c)と、
工程(c)の後に、伸長された前記プライマーDNAを検出する工程(d)と、
を含むテロメラーゼ活性測定方法に関する。
テロメラーゼの活性を測定するテロメラーゼ活性測定方法であって、
テロメラーゼを含有する溶液と、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを含有する溶液との第1混合溶液を準備する工程(a)と、
工程(a)の後に、前記第1混合溶液と、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する溶液とを混合する工程(b)と、
工程(b)の後に、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸長させる工程(c)と、
工程(c)の後に、伸長された前記プライマーDNAを検出する工程(d)と、
を含むテロメラーゼ活性測定方法に関する。
本願第2発明に係るテロメラーゼ活性測定方法は、
テロメラーゼの活性を測定するテロメラーゼ活性測定方法であって、
テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する溶液と、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを含有する溶液との第2混合溶液を準備する工程(h)と、
工程(h)の後に、前記第2混合溶液と、テロメラーゼを含有する溶液とを混合する工程(i)と、
工程(j)の後に、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸長させる工程(j)と、
工程(k)の後に、伸長された前記プライマーDNAを検出する工程(k)と、
を含むテロメラーゼ活性測定方法に関する。
テロメラーゼの活性を測定するテロメラーゼ活性測定方法であって、
テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する溶液と、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを含有する溶液との第2混合溶液を準備する工程(h)と、
工程(h)の後に、前記第2混合溶液と、テロメラーゼを含有する溶液とを混合する工程(i)と、
工程(j)の後に、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸長させる工程(j)と、
工程(k)の後に、伸長された前記プライマーDNAを検出する工程(k)と、
を含むテロメラーゼ活性測定方法に関する。
本願第3発明に係る方法は、テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる方法であって、以下の方法を具備する:
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、および
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となる前記プライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、および
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となる前記プライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
本願第4発明に係る方法は、テロメラーゼの活性度を測定する方法であって、以下の工程を具備する:
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
本願第5発明に係る方法は、テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる方法であって、以下の方法を具備する:
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する混合液を用意する工程、および
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する混合液を用意する工程、および
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
本願第6発明に係る方法は、テロメラーゼの活性度を測定する方法であって、以下の工程を具備する:
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する混合液を用意する工程、
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNAを含有する混合液を用意する工程、
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
<本発明を開発するに至った経緯>
正常な体細胞中のテロメアDNAは、細胞分裂毎に短縮化し、一定回数の細胞分裂が行われると細胞分裂が停止する。これに対して、癌細胞においてはテロメラーゼが活性化しており、癌細胞中のテロメアDNAは、DNAを伸長させる反応が停止することなく継続するため、細胞の異常増殖が引き起こされる。テロメラーゼ活性の測定は、癌診断における有用な検査技術となり得るため、非常に注目されてきた。
正常な体細胞中のテロメアDNAは、細胞分裂毎に短縮化し、一定回数の細胞分裂が行われると細胞分裂が停止する。これに対して、癌細胞においてはテロメラーゼが活性化しており、癌細胞中のテロメアDNAは、DNAを伸長させる反応が停止することなく継続するため、細胞の異常増殖が引き起こされる。テロメラーゼ活性の測定は、癌診断における有用な検査技術となり得るため、非常に注目されてきた。
非特許文献1または2に開示されているような従来のテロメラーゼ活性測定方法は、細胞溶解液中のテロメラーゼとTSプライマー(テロメラーゼの基質となるプライマーDNA)を反応させ、テロメラーゼ反応(テロメアDNAを伸長させる反応)の反応産物であるDNA断片をPCR法によって増幅し、塩基泳動によってDNA断片を検出することを原理としている。テロメラーゼ活性測定用のサンプル溶液は、細胞のような生体試料を界面活性剤又は界面活性剤を含有する細胞溶解用緩衝液によって溶解するか、あるいは、細胞のような生体試料をホモジナイズまたは超音波振動のような物理的手段によって溶液中で破砕し、得られた溶液である。
サンプル中のテロメラーゼ濃度が高いほど、電気泳動の際には、濃いラダー状バンドが広い範囲で確認されるはずである。しかし、テロメラーゼ濃度が高いサンプルのラダー状バンドが、濃度が低いサンプルのラダー状バンドよりも薄くなったり、狭い範囲でしかバンドが確認されなかったりする場合があることが知られていた。すなわち、従来のテロメラーゼ活性測定方法には、感度が低く、偽陰性を示す場合があるという問題があった。
サンプル溶液には、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAが混在している。非特許文献2に示されるように、本発明者等は、従来のテロメラーゼ活性測定方法において、サンプル中に混在し、細胞由来のテロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAとしてλDNAを反応系に添加して、λDNAが測定に与える影響について検討した。その結果、λDNAを混在させることによって、テロメラーゼとTSプライマーとの反応が妨害されることはなかった。
そこで、本発明者等は、サンプル溶液には、DNAを分解する酵素デオキシリボヌクレアーゼ(DNase)も含有されていることに注目した。DNaseがテロメラーゼ反応系に混在すると、TSプライマーおよびテロメラーゼ反応の反応産物であるDNA断片が分解されてしまう。そこで、本発明者等は、DNaseを含有するサンプル溶液とテロメラーゼの基質となるプライマーDNAとを混合する前に、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAを反応系に共存させることにより、DNaseによる影響を排除してテロメラーゼ活性測定における感度を向上させ、偽陰性も生じなくすることが可能であると推察し、本発明を完成させるに至った。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本願第1発明に係るテロメラーゼ活性測定方法のフローチャートを示す。始めに、テロメラーゼを含有する生体試料溶解液と、テロメラーゼの基質とならないDNA(非プライマーDNA)を混合して混合液A(第1混合溶液)を調製する(ステップS10)。ここで、本発明において「生体試料溶解液」とは細胞若しくは生体組織試料を溶解した溶液、又はこれに類する溶液である。
図1は、本願第1発明に係るテロメラーゼ活性測定方法のフローチャートを示す。始めに、テロメラーゼを含有する生体試料溶解液と、テロメラーゼの基質とならないDNA(非プライマーDNA)を混合して混合液A(第1混合溶液)を調製する(ステップS10)。ここで、本発明において「生体試料溶解液」とは細胞若しくは生体組織試料を溶解した溶液、又はこれに類する溶液である。
テロメラーゼの基質とならないDNA(非プライマーDNA)の例は、
(i) λDNA
(ii) プラスミドDNA、または
(iii) M13DNA
である。
(i) λDNA
(ii) プラスミドDNA、または
(iii) M13DNA
である。
(i) λDNAは、線状の二本鎖DNAである。代表的なλDNAは、48502個の塩基対を有し、かつタカラバイオ株式会社より入手可能である。
(ii) プラスミドDNAは、環状の二本鎖DNAから構成される。
(iii) M13DNAは環状の一本鎖DNAから構成される。
このように、テロメラーゼの基質とならないDNA(非プライマーDNA)の例は、
(i)’線状の二本鎖DNA
(ii)’環状の二本鎖DNA、または
(iii)’ 環状の一本鎖DNA
である。
(i)’線状の二本鎖DNA
(ii)’環状の二本鎖DNA、または
(iii)’ 環状の一本鎖DNA
である。
次に、混合液Aとテロメラーゼの基質となるDNA(プライマーDNA)を混合して混合液Bを調製する(ステップS11)。ここで、本発明において「テロメラーゼの基質となるDNA」とは、テロメラーゼ反応の起点として機能するプライマーDNAである。具体的には、テロメアDNA若しくはTSプライマー(5’−AATCCGTCGAGCAGAGTT−3’:配列番号2)又はこれらに類するDNAである。
次に、混合液Bをテロメラーゼ反応が起こる条件下に置く(ステップS12)。具体的には、テロメラーゼ反応が進む温度帯で混合液Bをインキュベートすればよい。例えば、混合液Bを30℃〜40℃程度でインキュベートすればテロメラーゼ反応は効率よく進む。
次に、テロメラーゼ反応産物を検出する(ステップS13)。具体的には、テロメラーゼ反応産物(DNA断片)をPCR法により増幅し、この増幅産物を電気泳動法で解析すればよい。しかし、テロメラーゼ反応産物の検出方法は、このPCR法と電気泳動法を組み合わせた方法に限られず、例えば、Optical fiberを使用する方法(非特許文献3)、またはMagnetic resonance readerを使用する方法(非特許文献4)も使用し得る。
本実施形態においては、少なくとも混合液B中にMgイオン、デオキシアデノシン三リン酸(以下、dATPと呼ぶ)、デオキシグアノシン三リン酸(以下、dGTPと呼ぶ)、およびデオキシチミジン三リン酸(以下、dTTPと呼ぶ)が含まれている必要がある。これらは、ステップS11までの工程で添加されればよい。
本実施の形態においては、混合液B中に緩衝液成分またはKClのような塩類が含まれることでテロメラーゼ反応が効率よく進む。これら塩類についても、ステップS11までの工程で添加されればよい。
以上の一連の工程(ステップS10〜S13)によって、偽陰性を生じず、かつ定量的にテロメラーゼ活性を測定することができる。
(実施の形態2)
図2は、本願第2発明に係るテロメラーゼ活性測定方法のフローチャートを示す。図2に示されるフローチャートは、生体試料溶解液とテロメラーゼの基質となるDNA(プライマーDNA)とを混合する前に、テロメラーゼの基質とならないDNA(非プライマーDNA)を共存させる点においてのみ異なり、それ以外は同じである。
図2は、本願第2発明に係るテロメラーゼ活性測定方法のフローチャートを示す。図2に示されるフローチャートは、生体試料溶解液とテロメラーゼの基質となるDNA(プライマーDNA)とを混合する前に、テロメラーゼの基質とならないDNA(非プライマーDNA)を共存させる点においてのみ異なり、それ以外は同じである。
本実施形態においては、始めに、テロメラーゼの基質となるDNA(プライマーDNA)と、テロメラーゼの基質とならないDNA(非プライマーDNA)とを混合し、混合液C(第2混合溶液)を調製する(ステップS20)。
次に、テロメラーゼを含有する生体試料溶解液と混合液Cとを混合し、混合液Dを調製する(ステップS21)。
次に、混合液Dをテロメラーゼ反応が起こる条件下に置く(ステップS22)。ステップS22は、図1のステップS12と同じである。
次に、テロメラーゼ反応産物を検出する(ステップS23)。ステップS23は、図1のステップS13と同じである。
本実施形態においても、少なくとも混合液B中にMgイオン、デオキシアデノシン三リン酸(以下、dATPと呼ぶ)、デオキシグアノシン三リン酸(以下、dGTPと呼ぶ)、およびデオキシチミジン三リン酸(以下、dTTPと呼ぶ)が含まれている必要がある。これらは、ステップS21までの工程で添加されればよい。
以上の一連の工程(ステップS20〜S23)によって、偽陰性を生じず、かつ定量的にテロメラーゼ活性を測定することができる。
[実施例1/実施の形態1]
テロメラーゼを含有する生体試料溶解液として、HeLa細胞(メルクミリポア社より入手)をCHAPS lysis緩衝液によって溶解した溶解液(以下、HeLa細胞溶解液と呼ぶ)を用い
た。HeLa細胞は、がん細胞の一種であり、その細胞内ではテロメラーゼが活性化されていることが知られている。テロメラーゼの基質DNAとならないDNAとして、λDNA(タカラバイオ株式会社より入手)を用いた。λDNAは、線状の二本鎖DNAである。
テロメラーゼを含有する生体試料溶解液として、HeLa細胞(メルクミリポア社より入手)をCHAPS lysis緩衝液によって溶解した溶解液(以下、HeLa細胞溶解液と呼ぶ)を用い
た。HeLa細胞は、がん細胞の一種であり、その細胞内ではテロメラーゼが活性化されていることが知られている。テロメラーゼの基質DNAとならないDNAとして、λDNA(タカラバイオ株式会社より入手)を用いた。λDNAは、線状の二本鎖DNAである。
以下に、実施例1の実験手順を記した。始めに、表1に示される混合液A1(第1混合溶液)を調製した。
テロメラーゼ反応用緩衝液として、TRAPEZE Telomerase Detection Kit(メルクミリポア社より入手)の10×TRAP Reaction Buffer(200mM Tris-HCl (pH8.3)、15mM MgCl2、630mM KCl、0.5%Tween20、および10mM EGTAを含有する)を用いた。dNTP混合液とし
て、TRAPEZE Telomerase Detection Kitの50×dNTP Mix(dATP、dGTP、dTTP、およびdCTPを、それぞれ2.5mMの濃度で含有する)を用いた。TSプライマーは、
つくばオリゴサービス株式会社より入手された。混合液Aを調製する際には、TSプライマーとλDNAが混合された後に、HeLa細胞溶解液が添加および混合された。
て、TRAPEZE Telomerase Detection Kitの50×dNTP Mix(dATP、dGTP、dTTP、およびdCTPを、それぞれ2.5mMの濃度で含有する)を用いた。TSプライマーは、
つくばオリゴサービス株式会社より入手された。混合液Aを調製する際には、TSプライマーとλDNAが混合された後に、HeLa細胞溶解液が添加および混合された。
次に、混合液A1中でテロメラーゼ反応を進めるために、混合液A1を37℃にて60分間インキュベートした。
次に、テロメラーゼ反応を停止させるために、混合液A1を95℃にて10分間インキュベートした後、4℃に冷やした。
次に、混合液A1に水を190μL添加し、希釈混合液A1を得た。
次に、表2に示される混合液B1を調製した。
PCR反応用緩衝液として、TaKaRa LA Taq Hot Start Version(タカラバイオ株式会社より入手)の10×LA PCR Buffer II(Mg2+plus)を用いた。dNTP混合液として、TRAPEZE Telomerase Detection Kitの50×dNTP Mixを用いた。TSプライマーは、つくばオリゴサービス株式会社より入手された。プライマー混合液として、TRAPEZE Telomerase Detection KitのPrimer Mixを用いた。Primer Mixは、テロメラーゼ反応産物をPCRによって増幅するためのリバースプライマーを含有する(フォワードプライマーは、TSプライマー)。PCR用酵素として、TaKaRa LA Taq Hot Start VersionのTaKaRa LA Taq HSを用いた。
次に、テロメラーゼ反応産物をPCRにより増幅するために、混合液Bについて、95℃/30秒、59℃/30秒、および72℃/30秒のインキュベーションを30サイクル行った。
次に、PCR産物をポリアクリルアミドゲル電気泳動法により解析した。用いたゲルは、10%ポリアクリルアミドゲルであった。電気泳動に用いられたバッファーは、Tris-Brate-EDTAバッファー(以下、「TBEバッファー」と呼ぶ)であった。電気泳動において印加された電圧は、400Vであった。
[比較例1]
λDNAを用いなかったこと以外は、実施例1と同様の実験を行なった。以下、比較例1の実験手順を具体的に記す。
λDNAを用いなかったこと以外は、実施例1と同様の実験を行なった。以下、比較例1の実験手順を具体的に記す。
始めに、表3に示される混合液A2を調製した。
次に、混合液A2中でテロメラーゼ反応を行った後、停止させた。テロメラーゼ反応条件および停止条件は、実施例1と同じとした。
次に、混合液A2を4℃に冷やした。
次に、混合液A2に水を190μL添加し、希釈混合液A2を得た。
次に、表2に示される混合液B2を調製した。
次に、溶液B2中のテロメラーゼ反応産物をPCRにより増幅した。PCR条件は、実施例1と同じとした。
次に、PCR産物をポリアクリルアミドゲル電気泳動法により解析した。電気泳動条件は、実施例1と同じとした。
図3(a)および図3(b)は、実施例1および比較例1の電気泳動結果をそれぞれ示す。図中のラダー状のバンドは、テロメラーゼ反応産物由来のバンドである。図中の「IC」(Internal Controlの略)と示されたバンドは、Primer Mix中に含有されたテンプレートDNAのPCR産物由来のバンドであり、テロメラーゼ反応に対しては非依存的である。したがって、ICのバンドはPCRが行われたかどうかを判断する指標のためのバンドである。
図3(a)において、レーン1、2、3および4は、それぞれ、実施例1の溶液A中のHeLa細胞の数が0個、500個、2500個および5000個の場合の実験結果を示している。図3(a)より、実施例1においては、HeLa細胞の増加にともない、テロメラーゼ反応産物量が増加したことを示している。本来、HeLa細胞が増加すればテロメラーゼ量も増加するため、その結果、全体的にテロメラーゼ反応産物量が増加する。したがって、図3(a)は、実施例1によってHeLa細胞中のテロメラーゼ活性が正確に検出されたことを示している。
一方、図3(b)において、レーン1、2、3および4は、それぞれ、比較例1の溶液A2中のHeLa細胞の数が0個、500個、2500個および5000個の場合の実験結果を示している。図3(a)のレーン2〜4と比較すると、図3(b)のレーン2〜4は、長いテロメラーゼ反応産物の量が少なかった。しかも、図3(b)は、HeLa細胞数が増加するほど、長いテロメラーゼ反応産物量が著しく減少することを示している。本来、HeLa細胞数が増加すれば、長いテロメラーゼ反応産物量も増加するはずであることから、図3(b)は、比較例1のテロメラーゼ活性測定においては、偽陰性が生じ得ることを示している。
図3(a)と図3(b)のICのバンドの濃さは、ほとんど同じであった。このことは、実施例1と比較例1において認められた電気泳動結果の違いは、PCR工程とは関係なく、テロメラーゼ反応工程に由来するものであることを示している。言い換えれば、実施例1ではテロメラーゼ反応が正常に行われたのに対して、比較例1では正常に行われなかったことを意味している。したがって、本実施例1と比較例1においては、テロメラーゼ反応産物の検出方法として、PCRと電気泳動法を用いたが、それ以外の手法によってテロメラーゼ反応産物を検出しても、同様の結果が得られるはずである。
以上の結果より、本願第1発明に係るテロメラーゼ活性測定方法により、偽陰性を生じずにテロメラーゼ活性を測定できることが確認された。
図4(a)は、図3(a)におけるテロメラーゼ産物由来のバンドの濃さとHeLa細胞数との関係を示す。図4(b)は、図3(b)のテロメラーゼ産物由来のバンドの濃さとHeLa細胞数との関係を示す。これらのグラフを比較すると、実施例1の方が比較例2と比べて、Hela細胞数が同じである場合に、より高感度に検出できることが分かる。これらのグラフを比較すると、実施例1の測定方法が、比較例1の測定方法よりも定量性が高いことが分かる。
以上の結果より、本願第1発明に係るテロメラーゼ活性測定方法により、高感度かつ高い定量性で細胞のテロメラーゼ活性を測定できることが確認された。
[実施例2/実施の形態2]
実施例1では、混合液Aを調製する際に、TSプライマーとλDNAとが混合された後に、HeLa細胞溶解液を添加及び混合した。そこで、HeLa細胞溶解液とλDNAが混合された後に、TSプライマーを添加及び混合し、それ以外はすべて実施例1と同様に操作した。その結果、実施例1と同様の実験結果が得られた。
実施例1では、混合液Aを調製する際に、TSプライマーとλDNAとが混合された後に、HeLa細胞溶解液を添加及び混合した。そこで、HeLa細胞溶解液とλDNAが混合された後に、TSプライマーを添加及び混合し、それ以外はすべて実施例1と同様に操作した。その結果、実施例1と同様の実験結果が得られた。
[比較例2]
実施例2と異なり、HeLa細胞溶解液とTSプライマーとを混合した後に、λDNAを添加及び混合した場合においては、テロメラーゼ反応産物量が少なかった。
実施例2と異なり、HeLa細胞溶解液とTSプライマーとを混合した後に、λDNAを添加及び混合した場合においては、テロメラーゼ反応産物量が少なかった。
[実施例3/実施の形態1]
λDNAの代わりにプラスミドDNA(pBR322:タカラバイオ株式会社より入手)を用いたこと以外は、すべて実施例1と同様に操作した。pBR322は環状の二本鎖DNAである。
λDNAの代わりにプラスミドDNA(pBR322:タカラバイオ株式会社より入手)を用いたこと以外は、すべて実施例1と同様に操作した。pBR322は環状の二本鎖DNAである。
以下に、実施例3の実験手順を具体的に記す。
始めに、表5に示される混合液A3を調製した。
次に、混合液A3中でテロメラーゼ反応を行った後、停止させた。テロメラーゼ反応条件および停止条件は、実施例1と同じとして。
次に、混合液A3を4℃に冷やした。
次に、混合液A3に水を190μL添加し、希釈混合液A3を得た。
次に、表6に示される混合液B3を調製した。
次に、溶液B3中のテロメラーゼ反応産物をPCRにより増幅した。PCR条件は、実施例1と同じとした。
次に、PCR産物をポリアクリルアミドゲル電気泳動法により解析した。電気泳動条件は、実施例1と同じとした。
[実施例4/実施の形態1]
λDNAの代わりにM13ファージ由来のDNA(以下、M13DNAと呼ぶ。New England Biolabs社より入手。)を用いたこと以外は、すべて実施例3と同様の操作を行った。M13DNAは、環状の一本鎖DNAである。
λDNAの代わりにM13ファージ由来のDNA(以下、M13DNAと呼ぶ。New England Biolabs社より入手。)を用いたこと以外は、すべて実施例3と同様の操作を行った。M13DNAは、環状の一本鎖DNAである。
図5(a)および図5(b)は、それぞれ実施例3および実施例4の電気泳動の結果を示す。図5(a)および図5(b)いずれの場合も、レーン1は溶液A3中のHeLa細胞数が0の場合、レーン2は溶液A3中のHeLa細胞数が5000の場合の結果である。
図5(a)および図5(b)より、テロメラーゼの基質とならないDNAとして、pBR322およびM13DNAのいずれを用いた場合も、HeLa細胞数が0の場合には、テロメラーゼ反応産物は確認されなかった。一方で、HeLa細胞数が5000の場合には、図3(a)のレーン4と同様の結果が得られた。以上の結果は、実施例1で認められたλDNAの効果は、pBR322およびM13DNAのいずれにも認められることを示している。
上述したとおり、λDNAは線状の二本鎖DNAであり、pBR322は環状の二本鎖DNAであり、M13DNAは環状の一本鎖DNAである。したがって、本発明に係るテロメラーゼ活性測定方法において用いられる「テロメラーゼの基質とならないDNA」は、線状であっても環状であっても構わない。また本発明に係るテロメラーゼ活性測定方法において用いられる「テロメラーゼの基質とならないDNA」は、一本鎖DNAであっても二本鎖DNAであっても構わない。
「テロメラーゼの基質とならないDNA」は、テロメラーゼRNAの46番目〜56番目の塩基配列に対して非相補的な非プライマーDNAであれば足りる。このようなDNAは、テロメラーゼと結合せず、テロメラーゼ反応の起点として機能しないと考えられる。
[実施例5/実施の形態2]
λDNAの代わりにpBR322を使用する以外、すべて実施例2と同様に操作した。その結果、実施例1および2と同様の実験結果が得られた。
λDNAの代わりにpBR322を使用する以外、すべて実施例2と同様に操作した。その結果、実施例1および2と同様の実験結果が得られた。
[実施例5/実施の形態2]
λDNAの代わりにM13DNAを使用する以外、すべて実施例2と同様に操作した。その結果、実施例1および2と同様の実験結果が得られた。
λDNAの代わりにM13DNAを使用する以外、すべて実施例2と同様に操作した。その結果、実施例1および2と同様の実験結果が得られた。
以上の結果より、本願第1発明および第2発明に係るテロメラーゼ活性測定方法は、いずれも偽陰性を生じずに、かつ定量的にテロメラーゼ活性を測定し得ることが確認された。
<テロメラーゼの基質とならないDNAの濃度の影響>
実施例1においては、混合液A1の調製に32.0μg/mLのλDNAを使用したが、使用するλDNAの濃度を0、1.06、3.20、10.6、32.0、106.0、および320μg/mLの範囲で変更する以外、すべて実施例1と同様の操作を行なった。
実施例1においては、混合液A1の調製に32.0μg/mLのλDNAを使用したが、使用するλDNAの濃度を0、1.06、3.20、10.6、32.0、106.0、および320μg/mLの範囲で変更する以外、すべて実施例1と同様の操作を行なった。
図6は、実施例1においてλDNAの濃度を変化させた場合の電気泳動結果を示す。図6のレーン1、2、3、4、5、6および7は、それぞれ混合液A1中に添加したλDNAの濃度が0、1.06、3.20、10.6、32.0、106.0および320μg/mLの場合の結果を示す。したがって、図6のレーン1、2、3、4、5、6、7は、混合液A1中におけるλDNAの濃度(反応時における最終濃度)が、0、0.2756、0.832、2.756、8.32、27.56および83.2μg/mLの場合の結果を示す。溶液A1中のHeLa細胞数は、いずれの場合も5000個であった。
図6より、混合液A1中のλDNAの濃度が0μg/mLおよび0.2756μg/mLの場合には、長いテロメラーゼ産物が確認されなかった。一方、混合液A1中のλDNAの濃度が0.832μg/mL以上の場合には、長いテロメラーゼ産物が確認された。以上の結果より、テロメラーゼ反応溶液中におけるλDNAの濃度(最終濃度)が0.832μg/mL以上の場合に、偽陰性が生じないことが確認された。
実施例1〜6の結果より、テロメラーゼ反応溶液中に添加されるλDNA、pBR322またはM13DNAの濃度が同程度であれば、同程度のテロメラーゼ反応産物が得られた。したがって、pBR322やM13DNAについても、テロメラーゼ反応溶液中に0.832μg/mL以上となるように添加されることで、偽陰性が生じないと考えることが妥当である。
[実施例7]
200mM Tris−HCl (pH 8.0)、40mM MgCl2、320μg/mL λDNAおよびHeLa細胞溶解液を含む反応液(100μL)を37℃で保温した。次に、保温開始より0、5、10、30、60、および1200分後に10μL分を取り出し、500mM EDTA (pH 8.0)溶液1μLと混合した。これにより反応液中のDNA分解反応は停止した。最後に、EDTAを含む各反応液を電気泳動法により解析した。電気泳動に用いたゲルは15%のポリアクリルアミドゲルであった。また電気泳動は20mAで60分行った。電気泳動後のゲル染色剤として、GelStar 核酸ゲル染色(ロンザジャパン株式会社製)が用いられた。染色後のゲルの解析には、ImageQuant 350(GEヘルスケア・ジャパン株式会社製)が用いられた。図7は、実施例7の電気泳動の実験結果を示す写真を表す図である。図8は、保温開始からの時間および分解されていないλDNAバンドの輝度量の関係を表すグラフである。
200mM Tris−HCl (pH 8.0)、40mM MgCl2、320μg/mL λDNAおよびHeLa細胞溶解液を含む反応液(100μL)を37℃で保温した。次に、保温開始より0、5、10、30、60、および1200分後に10μL分を取り出し、500mM EDTA (pH 8.0)溶液1μLと混合した。これにより反応液中のDNA分解反応は停止した。最後に、EDTAを含む各反応液を電気泳動法により解析した。電気泳動に用いたゲルは15%のポリアクリルアミドゲルであった。また電気泳動は20mAで60分行った。電気泳動後のゲル染色剤として、GelStar 核酸ゲル染色(ロンザジャパン株式会社製)が用いられた。染色後のゲルの解析には、ImageQuant 350(GEヘルスケア・ジャパン株式会社製)が用いられた。図7は、実施例7の電気泳動の実験結果を示す写真を表す図である。図8は、保温開始からの時間および分解されていないλDNAバンドの輝度量の関係を表すグラフである。
図7および図8から明らかなように、保温開始からの時間が60分以内であれば、5%程度のλDNAしか分解されなかったが、保温開始からの時間が20時間であれば、30%程度のλDNAが分解された。
実施例7の結果から導出される発明が、以下の項目(i)〜(iv)に記述される。
(i) テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる方法であって、以下の方法を具備する:
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA(例えば、λDNA)と混合して、混合液を得る工程、および
ここで、工程(a)では、DNaseは、λDNAを分解し始め、
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNA(例えば、λDNA)が分解されている間に、テロメラーゼの基質となる前記プライマーDNA(例えば、TSプライマー)を、前記混合液に添加して、テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる。
ここで、工程(b)では、DNaseが、非プライマーDNA(例えば、λDNA)を分解しているので、TSプライマーを分解するDNaseの量は減る。
(ii) テロメラーゼの活性度を測定する方法であって、以下の工程を具備する:
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA(例えば、λDNA)と混合して、混合液を得る工程、
工程(a)では、DNaseは、λDNAを分解し始め、
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNA(例えば、λDNA)が分解されている間に、テロメラーゼの基質となる前記プライマーDNA(例えば、TSプライマー)を、前記混合液に添加して、テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる工程、
ここで、工程(b)では、DNaseが、非プライマーDNA(例えば、λDNA)を分解しているので、TSプライマーを分解するDNaseの量は減り、
(c) 工程(b)において伸張されたプライマーDNAの伸張度を元にテロメラーゼの活性を決定する工程。
前記工程(c)は、
(c1)工程(b)において伸張されたプライマーDNAをPCR法により増幅する工程、
(c2)工程(c1)において増幅されたプライマーDNAを電気泳動に供する工程、
(c3)工程(c2)における電気泳動の結果を元に、テロメラーゼの活性度を決定する工程を含むことが望ましい。
(iii) テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる方法であって、以下の方法を具備する:
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA(例えば、λDNA)、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNA(例えば、TSプライマー)を含有する混合液を用意する工程、および
ここで、工程(a)では反応は生じず、
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程。
ここで、非プライマーDNAが用いられない場合と比較して、工程(b)では、プライマーDNAを分解するDNaseの量が減る。
(iv) テロメラーゼの活性度を測定する方法であって、以下の工程を具備する:
(a) テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNA(例えば、λDNA)、およびテロメラーゼの基質となるプライマーDNA(例えば、TSプライマー)を含有する混合液を用意する工程、
ここで、工程(a)では反応は生じず、
(b) 前記工程(a)の後に、テロメラーゼおよびDNaseを含有する溶液を、前記混合液に添加して、前記DNaseが前記非プライマーDNAを分解しながら前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程、および
ここで、非プライマーDNAが用いられない場合と比較して、工程(b)では、プライマーDNAを分解するDNaseの量が減り、
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程。
前記工程(c)は、
(c1) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程、
(c2) 工程(c1)において増幅された前記プライマーDNAを電気泳動に供する工程、および
(c3) 工程(c2)における電気泳動の結果を元に、前記テロメラーゼの活性度を決定する工程
を含むことが望ましい。
本発明のテロメラーゼ活性測定方法は、精度および定量性が高いテロメラーゼ活性測定方法として、生化学、バイオまたは医学のような技術分野において有用である。
Claims (5)
- テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる方法であって、以下の方法を具備する:
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含むがん細胞溶解液を含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、および
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となる前記プライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼにより前記プライマーDNAを伸張させる工程、
ここで、
前記細胞溶解液に含まれる前記がん細胞の数は、5000個以下であり、
前記非プライマーDNAの濃度は、0.832μg/mL以上である。 - 請求項1に記載の方法であって、
前記非プライマーDNAは、λDNA、プラスミドDNAまたはM13DNAである。 - テロメラーゼの活性度を測定する方法であって、以下の工程を具備する:
(a) テロメラーゼおよびDNaseを含むがん細胞溶解液を含有する溶液を、テロメラーゼの基質とならない非プライマーDNAと混合して、混合液を得る工程、
(b) 工程(a)の後に、前記DNaseによって前記非プライマーDNAが分解されている間に、テロメラーゼの基質となるプライマーDNAを前記混合液に添加して、前記テロメラーゼによりプライマーDNAを伸張させる工程、および
(c) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAの伸張度を元に前記テロメラーゼの活性を決定する工程、
ここで、
前記細胞溶解液に含まれる前記がん細胞の数は、5000個以下であり、
前記非プライマーDNAの濃度は、0.832μg/mL以上である。 - 請求項3に記載の方法であって、
前記工程(c)は、
(c1) 工程(b)において伸張された前記プライマーDNAをPCR法により増幅する工程、
(c2) 工程(c1)において増幅された前記プライマーDNAを電気泳動に供する工程、および
(c3) 工程(c2)における電気泳動の結果を元に、前記テロメラーゼの活性度を決定する工程
を含む。 - 請求項3に記載の方法であって、
前記非プライマーDNAは、λDNA、プラスミドDNAまたはM13DNAである。
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