JP5881885B1 - 亜鉛蒸気を含むガスからの亜鉛の回収方法および装置 - Google Patents
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Abstract
Description
通常、電気炉(電炉)製鋼プロセスは、鉄スクラップを原料とし、亜鉛めっき鋼板のスクラップが大量に投入される。そのため、電炉ダスト中には平均して25%程度の亜鉛が含有されている。この亜鉛を回収するための各種の取り組みがなされている。2013年には発生量の約80%が亜鉛回収業で中間処理されており、残りの約20%は薬注処理等の無害化処理後に管理型処分場や遮断型処分場で埋め立て処分されている。
焼結工程では、主原料の亜鉛・鉛精鉱(硫化鉱)とウエルツ法で回収した粗酸化亜鉛を溶剤とともに所定割合で混合・造粒し、焼結機で脱硫・焼結して焼結鉱とする。
亜鉛が溶解した鉛を冷却樋で440℃に冷却し、温度による溶解度差を利用して亜鉛を浮上析出させ分離する。これがいわゆる溶鉱炉亜鉛で、亜鉛が分離された鉛は再び前記コンデンサーに戻される。
精製工程では、前記溶鉱炉亜鉛は連続樋にて鋳造炉に送られ、ここで温度精錬による脱鉛と脱鉄を行い、亜鉛純度が98.5%以上の蒸留亜鉛として製品化される。
このように従来技術には解決すべき課題が多い。
(a)亜鉛蒸気含有ガスを、固定した冷却チューブに接触させることにより、亜鉛蒸気含有ガスを接触冷却することにより、冷却チューブ表面に亜鉛を均一に凝縮させることができる。
即ち、亜鉛蒸気や溶融亜鉛微粒子を含んだガスが、セラミックス製ペレットの間隙を通過する際に、ペレット表面に接触し、亜鉛が凝縮・凝集され分離されるからである。この時、凝縮・凝集し溶融亜鉛となったものは、液滴となって下方へ滴下し回収される。
セラミックス・ペレットの材質は、冷却チューブと同様で、炭化珪素(SiC)が好ましい。
(2)前記冷却チューブがセラミックス製または表面にセラミックスをコーティングしたものであることを特徴とする(1)に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(3)前記セラミックスが炭化珪素であることを特徴とする(1)または(2)に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(4)前記冷却チューブが、亜鉛蒸気含有ガスの流れ方向に直交するように配置されていることを特徴とする(1)〜(3)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(5)前記冷却チューブが、水平に配置されていることを特徴とする(4)に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(6)前記冷却媒体が水であることを特徴とする(1)〜(5)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(7)前記冷却チューブの断面形状が、円形、鉛直方向上方を頂点とする三角形、または鉛直方向に長軸を有する楕円形を有することを特徴とする(1)〜(6)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(8)前記冷却チューブに、鉛直方向上方を頂点とする屋根型形状のセラミックス製ブロックを配置したことを特徴とする(1)〜(7)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(9)前記ブロックが、前記冷却チューブに接触していないことを特徴とする(8)に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(10)前記閉空間の鉛直方向下部に集めた溶融亜鉛を、溶融状態のまま前記閉空間の外部に取り出し、回収することを特徴とする(1)〜(9)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
(11)閉空間を形成する筐体と、当該筐体内に配置された1本または2本以上の冷却チューブと、前記筐体に設置されたガス導入口およびガス排出口と、筐体の鉛直方向下部に設置された亜鉛排出手段を有し、
前記冷却チューブの内部には冷却媒体が流れ、
亜鉛蒸気含有ガスが前記ガス導入口から筐体内に導入され、
亜鉛蒸気含有ガスが前記ガス排出口から筐体外に排出され、
前記筐体内で、前記亜鉛蒸気含有ガスの流れ方向で前記冷却チューブの下流側に複数個のセラミックス製または表面にセラミックスをコーティングしたペレットを配置し、
前記筐体内において前記冷却チューブと亜鉛蒸気含有ガスを接触させ、前記冷却チューブの表面に亜鉛を凝縮させ、凝縮して生じた亜鉛を前記筐体内の鉛直方向下部に集め、前記亜鉛排出手段により筐体外に排出し回収することを特徴とする亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(12)前記冷却チューブがセラミックス製または表面にセラミックスをコーティングしたものであることを特徴とする(11)に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(13)前記セラミックスが炭化珪素であることを特徴とする(11)または(12)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(14)前記冷却チューブが、亜鉛蒸気含有ガスの流れ方向に直交するように配置されていることを特徴とする(11)〜(13)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(15)前記冷却チューブが、水平方向に配置されていることを特徴とする(14)に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(16)前記冷却媒体が水であることを特徴とする(11)〜(15)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(17)前記冷却チューブの断面形状が、円形、鉛直方向上方を頂点とする三角形、または鉛直方向に長軸を有する楕円形状を有することを特徴とする(11)〜(16)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(18)前記冷却チューブに、鉛直方向上方を頂点とする屋根型形状のセラミックス製ブロックを配置したことを特徴とする(11)〜(17)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(19)前記ブロックが、前記冷却チューブに接触していないこと特徴とする(18)に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(20)前記筐体の鉛直方向下部に集めた溶融亜鉛を、溶融状態のまま前記亜鉛排出装置で筐体の外部に排出し回収することを特徴とする(11)〜(19)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
(21)前記筐体の内部の少なくとも一部を被覆していることを特徴とする(11)〜(20)のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
冷却チューブの表面温度は、亜鉛の融点(420℃)より低くてもよい。亜鉛蒸気含有ガスの温度が1000℃程度あるため、冷却チューブに接触しても直ぐには凝固せず、液滴のままチューブ表面から落下する。
冷却チューブ表面から落下した亜鉛の液滴(溶融亜鉛)61は、筐体の下部(鉛直方向下部)に集められる(図1では溶融亜鉛溜51−3に集めている。)。集められた溶融状態の亜鉛は、亜鉛排出装置(亜鉛排出手段)により筐体外に排出される。溶融状態の亜鉛の場合、空気(酸素)に触れても、表面のみ酸化し、内部は溶融亜鉛のままである。そのため、亜鉛の回収は、大気中で行うことができる。
冷却チューブ56は亜鉛蒸気含有ガスと接触するため、亜鉛と反応する金属製チューブは、そのままでは使うことはできない。特にCu、Al、Fe、Cr、Ni、Tiはいずれも亜鉛と反応性が高いため使用できない。そのため、冷却チューブ材質はセラミックス製とするとよい。若しくは、金属製チューブ表面にセラミックス・コーティングを施した冷却チューブとしてもよい。セラミックスの材質は特に問わないが、熱伝導性の良い炭化珪素(SiC)が好ましい。
冷却チューブの形状は特に限定しない。内部が中空になっており、冷却媒体が流れるようになっていればよい。
亜鉛含有ガスは、筐体に設置したガス導入口から筐体内部に導入される。前述したように、亜鉛蒸気は空気中の酸素と接触することにより酸化してしまうため、極力空気を遮断することが必要である。そのため亜鉛蒸気発生から筐体への導入経路についても、空気を遮断する必要がある。例えばダクトにより輸送されることが好ましい。
ガス流速は、1m/秒〜10m/秒程度がよい。早すぎると、熱伝達が悪化し、遅すぎると筐体断面積が大きくなり設備費が増大する。
冷却チューブ間を通り抜け、チューブ表面に接触しないガスは、亜鉛蒸気や溶融亜鉛微粒子を含んだままになっている。このため、亜鉛回収率を上げるため、筐体内(閉空間内)で、亜鉛蒸気含有ガスの流れ方向で冷却チューブの下流側に、セラミックス製またはセラミックス・コーティングを施したペレットを複数個配置するとよい。亜鉛蒸気や溶融亜鉛微粒子を含んだガスが、セラミックス製ペレットの間隙を通過する際に、ペレット表面に接触し、亜鉛が凝縮・凝集され分離されるからである。この時、凝縮・凝集し溶融亜鉛となったものは、液滴となって下方へ滴下し回収される。
セラミックスの材質は特に問わないが、冷却チューブと同様に、熱伝導性の良い炭化珪素(SiC)が好ましい。SiCであれば、溶融亜鉛にぬれることもなく、容易に分離回収することができる。
筐体の鉛直方向下部には、亜鉛液滴が溜まる空間を有することが望ましい。溶融亜鉛を溜めることにより、排出し易くなるからである。例えば、金属ポンプをつかうことにより、溶融亜鉛を筐体(閉空間)の系外に、空気に触れることなく排出することが可能となる。例えば、スクリューコンベヤや、傾斜を利用した排出方法なども適用できる。溶融亜鉛の流路中に堰を設け、空気が混入しないように溶融亜鉛でシールすることもできる。例えば、図1に示すように、筐体下部を溶融亜鉛に浸漬することで大気の混入を防ぐこともできる。もちろん、排出方法はこの方法に限定されることはない。空気の混入を遮断しつつ、溜まった溶融亜鉛を筐体外に排出することができればよい。
筐体(閉空間)外に出した溶融亜鉛は、例えば、型にいれてインゴットにしてもよいし、アトマイズして亜鉛末としてもよい。回収方法は、特に限定しない。
亜鉛含有ガスを冷却する際に、亜鉛含有ガスが金属鉄に接触するとカーボン・デポジション反応によってCO2(二酸化炭素)が発生し、このCO2により蒸気亜鉛が再酸化し、粗酸化亜鉛(ZnO)になる。前述したように、一旦粗酸化亜鉛(ZnO)になると金属亜鉛が回収できないため、このカーボン・デポジション反応を抑制することが望ましい。
筐体が鋼で製造されている場合、その内面を被覆し、亜鉛含有ガスが直接筐体(鋼)と接触させないようにするとよい。被覆は特に限定しないが、例えば塗装をすればよい。塗料は限定しないが、例えば耐熱塗料などがある。また、例えばライニングしてもよい。例えばセラミックス塗料などでのライニングなどがある。
以下、本発明について試験プラントでの実施例を説明する。
試験プラント(図3に概念図を示す。)では、酸化鉄および酸化亜鉛を含む電炉ダスト(電気炉製鋼法により発生する製鉄ダスト)を還元処理する際に発生する還元処理ガスから亜鉛を分離回収することを試みた。還元処理ガス中には、還元された亜鉛の蒸気が含まれている。
表1に、試験操業で使用した電炉ダストおよび炭材としての粉コークスの化学成分を示した。この電炉ダストの粒度分布は、レーザー回折散乱式粒度分布測定装置(マイクロトラック)にて測定し、D50=1.5μm、同じく粉コークスのD50=36.2μmであった。D50とは、累積粒度分布において細粒からの累積頻度が50%に相当する粒径いう。
試験プラント全体概念図を図3に示す。処理能力は含炭成型体50dkg(ドライ状態での重量(Kg)を示す。以下同じ。)/hである。基本的構成は図3のように実機設備に近いが、外熱式ロータリーキルン32の外熱炉33は簡便のため電気加熱式としている。内熱式ロータリーキルン22の加熱には熱風発生装置を使用した。また、外熱式ロータリーキルンの排ガスは亜鉛回収装置51で冷却された後、排ガス燃焼装置57でCOガスを燃焼し無害化されてから屋外放出される構造とした。
[内熱式ロータリーキルン]
・ステンレス鋼製:内径500mm×長さ4m
・加熱方式:熱風発生装置
[外熱式ロータリーキルン]
・耐熱鋳鋼製:内径300mm×長さ4m、最高使用温度1150℃
・外熱炉:電気加熱式、全長2m
[含炭成型体供給・排出装置]
・内熱式ロータリーキルンへの供給装置:常温型2重ダンパー
・内熱式ロータリーキルンから外熱式ロータリーキルンへの移送装置:高温型水冷ロータリーバルブ直列2台
・外熱式ロータリーキルンからの排出装置:常温型2重ダンパー
[亜鉛回収装置]
・一辺25cmの正方形の断面をもつ縦長の筐体の上部に、内部を水冷した外径30mm、内径20mmの炭化珪素(SiC:99%)のチューブを千鳥状に25本配置した。水平方向のチューブ間隔30mmとし、上から4本、3本、4本と交互に配列し、合計25本を配置した。
・筐体の内壁は80mm厚のキャスタブル(耐火ライニング)、その外側に20mm厚の断熱材、その外側に鋼板、その外側に50mmのN2吹き込み層、その外側に鋼板を配置した。
・SiCパイプの加熱冷却に伴う膨張収縮を吸収し、外気を遮断するため、SiCパイプの取り付け部にOリング設置した。
・さらに、外熱式ロータリーキルンから亜鉛回収装置までの配管の内面には、カーボン・デポジション対策として、耐熱塗料を塗布した。また、亜鉛回収装置の内壁の内側面はキャスタブルでライニングしているが、念のため、内壁の内側面にも耐熱塗料を塗布した。
以下の手順により試験を行った。
(1)内熱式ロータリーキルン22の熱風発生装置24を作動させたのち、内熱式ロータリーキルン22内に装入装置(2重ダンパー)21を経由して、前述した方法により製造した含炭成型体20を50dkg/hの速度で装入した。含炭成型体が予熱・乾燥されて内熱式ロータリーキルン22から排出される時の温度が900℃となるように熱風発生装置24の燃料燃焼量と内熱式ロータリーキルンの回転数を制御した。
以上、一連の試験により、酸化鉄と酸化亜鉛を含む電炉ダストから純度の高い鉄(還元鉄)と亜鉛(還元亜鉛)を分離回収することが確認できた。
実施例1と同様の試験装置において、亜鉛回収装置の冷却チューブの上部に、チューブと密着するように底面を加工したSiC製の屋根型ブロック102(図2(d)参照)(長さ25cm、頂角60°)を乗せ、亜鉛の堆積状況を確認した。屋根型ブロックをのせたチューブと、のせないチューブ(つまり円形断面ままのチューブ)が交互になるように配置した。また、最下段(ガス流れ下流に相当)のブロックは半分に分割し、一方はチューブに密着させ、他方はチューブから離隔して設置した。離隔距離は約1mmとして、直径1mmのアルミナ球をスペーサーとして挟み込んだ。
実施例1と同様の試験装置において、亜鉛回収装置の筐体内の冷却チューブの下流側(筐体の下部側)に、筐体の断面(250mm四方の断面)が全て埋まるように配置した。ペレットは直径8mmの球形SiCセラミックス(SiCセラミックス・ボール)とした。そのSiCセラミックス・ボールを約49000個投入した結果、厚さ約400mm程度のSiCセラミックス・ボール充填層(ペレット充填層)ができた。
実施例1の試験方法と同様に試験を行った。
その結果、亜鉛回収量は、平均すると1時間当たり約6.7Kgであった。これにより、ペレット充填層を設けることにより金属亜鉛の回収量が増大したことを確認した。
21 装入装置
22 予熱装置(内熱式ロータリーキルン)
24 予熱装置用バーナー(熱風発生装置)
31 装入装置
32 還元処理装置(外熱式ロータリーキルン)
33 還元処理装置の加熱装置
35 排出装置
40 還元鉄
50 亜鉛蒸気含有ガス
51 亜鉛回収装置
51-1 ガス導入口
51-2 ガス排出口
51-3 溶融亜鉛溜
51-4 亜鉛回収装置(図示せず)
53 集塵機
54 送風機
56 冷却チューブ(水冷)
57 排ガス燃焼装置
58 排ガス
59 ペレット(充填層)
60 亜鉛
61 亜鉛(溶融亜鉛)
81 集塵機
82 送風機
83 煙突
101 冷却チューブ
102 屋根型ブロック
Claims (21)
- ガス導入口とガス排出口を有し内部に1本または2本以上の冷却チューブを配置した閉空間において、亜鉛蒸気含有ガスがガス導入口から導入され、ガス排出口から排出され、さらに前記閉空間内で、前記亜鉛蒸気含有ガスの流れ方向で前記冷却チューブの下流側にセラミックス製または表面にセラミックスをコーティングした2個以上のペレットを配置し、内部に冷却媒体を流した前記冷却チューブに、亜鉛蒸気含有ガスを接触させ、前記冷却チューブの表面に亜鉛を凝縮させ、凝縮した亜鉛を前記閉空間内の鉛直方向下部に集めて回収することを特徴とする亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記冷却チューブがセラミックス製または表面にセラミックスをコーティングしたものであることを特徴とする請求項1に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記セラミックスが炭化珪素であることを特徴とする請求項1または2に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記冷却チューブが、亜鉛蒸気含有ガスの流れ方向に直交するように配置されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記冷却チューブが、水平に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記冷却媒体が水であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記冷却チューブの断面形状が、円形、鉛直方向上方を頂点とする三角形、または鉛直方向に長軸を有する楕円形を有することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記冷却チューブに、鉛直方向上方を頂点とする屋根型形状のセラミックス製ブロックを配置したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記ブロックが、前記冷却チューブに接触していないことを特徴とする請求項8に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 前記閉空間の鉛直方向下部に集めた溶融亜鉛を、溶融状態のまま前記閉空間の外部に取り出し、回収することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収方法。
- 閉空間を形成する筐体と、当該筐体内に配置された1本または2本以上の冷却チューブと、前記筐体に設置されたガス導入口およびガス排出口と、筐体の鉛直方向下部に設置された亜鉛排出手段を有し、
前記冷却チューブの内部には冷却媒体が流れ、
亜鉛蒸気含有ガスが前記ガス導入口から筐体内に導入され、
亜鉛蒸気含有ガスが前記ガス排出口から筐体外に排出され、
前記筐体内で、前記亜鉛蒸気含有ガスの流れ方向で前記冷却チューブの下流側に複数個のセラミックス製または表面にセラミックスをコーティングしたペレットを配置し、
前記筐体内において前記冷却チューブと亜鉛蒸気含有ガスを接触させ、前記冷却チューブの表面に亜鉛を凝縮させ、
凝縮して生じた亜鉛を前記筐体内の鉛直方向下部に集め、前記亜鉛排出手段により筐体外に排出し回収することを特徴とする亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。 - 前記冷却チューブがセラミックス製または表面にセラミックスをコーティングしたものであることを特徴とする請求項11に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記セラミックスが炭化珪素であることを特徴とする請求項11または12のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記冷却チューブが、亜鉛蒸気含有ガスの流れ方向に直交するように配置されていることを特徴とする請求項11〜13のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記冷却チューブが、水平方向に配置されていることを特徴とする14に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記冷却媒体が水であることを特徴とする請求項11〜15のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記冷却チューブの断面形状が、円形、鉛直方向上方を頂点とする三角形、または鉛直方向に長軸を有する楕円形状を有することを特徴とする請求項11〜16のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記冷却チューブに、鉛直方向上方を頂点とする屋根型形状のセラミックス製ブロックを配置したことを特徴とする請求項11〜17のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記ブロックが、前記冷却チューブに接触していないこと特徴とする請求項18に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記筐体の鉛直方向下部に集めた溶融亜鉛を、溶融状態のまま前記亜鉛排出装置で筐体の外部に排出し回収することを特徴とする請求項11〜19のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
- 前記筐体の内部の少なくとも一部を被覆していることを特徴とする請求項11〜20のいずれか1項に記載の亜鉛蒸気含有ガスからの亜鉛回収装置。
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