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JP5862658B2 - 受信回路およびそのフィルタリング方法 - Google Patents

受信回路およびそのフィルタリング方法 Download PDF

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Description

[関連出願についての記載]
本発明は、日本国特許出願:特願2011−069489号(2011年03月28日出願)の優先権主張に基づくものであり、同出願の全記載内容は引用をもって本書に組み込み記載されているものとする。
本発明は、受信回路およびフィルタリング方法に関し、特に複数の無線規格に対応する受信回路およびそのフィルタリング方法に関する。
近年、携帯端末には地上デジタルテレビ放送や無線LAN(Local Area Network)などの無線用集積回路(Integrated Circuit: IC)が搭載されている。地上デジタルテレビ放送の搬送波周波数は862MHz以下、信号帯域幅は8MHzであり、無線LANの搬送波周波数は5GHz以下、信号帯域幅は40MHz以下であり、主要な無線規格はほとんど、搬送波周波数5GHz以下、信号帯域幅100MHz以下である。一方で、さらに高速な無線通信の実現に向けて、搬送波周波数が最大10GHz、信号帯域幅500MHz以上を利用するUWB(Ultra Wideband)や、搬送波周波数60GHz、信号帯域幅数GHz以上を利用するWirelessHD(Wirelss High Definition)やWiGig(Wireless Gigabit)などの研究が行われている。今後、これらの複数の規格に1チップで対応することのできる無線用ICの実現が望まれる。
現在、搬送波周波数5GHz以下、信号帯域幅が100MHz以下の無線規格については、複数規格対応が進んでいる(例えば、非特許文献1、2)。一方で、UWBやミリ波などの超広帯域を利用する通信規格については、取り扱う信号の周波数が高く、汎用の回路での対応が困難になっている。したがって、地上デジタルテレビ放送や無線LANに加えて、UWBなどの超広帯域を利用する無線規格にも対応できる受信用ICを実現するには、図11に示すように、複数の信号処理系統を並置した構成が現実的である。
図11の受信装置は、特定の超広帯域の無線規格を扱う第1の受信系110aと、無線LANなどの主要な無線規格を扱う第2の受信系110bで構成される。第1の受信系110aは、例えばUWB専用の受信系であり、UWBで使用される帯域があらかじめIC外の帯域選択フィルタによって選択されている。また、第2の受信系110bは、例えば搬送波周波数が5GHz以下、信号帯域幅が100MHz以下であるような無線規格に対応できるような汎用の受信系であり、5GHz以下の帯域が、あらかじめIC外の帯域選択フィルタによって選択されている。
第1の受信系110aでは、無線周波数(Radio Frequency:RF)信号は、アンテナ101a、帯域選択フィルタ102aを介して、IC内の低雑音増幅器(Low Noise Amplifier:LNA)103aに入力される。続くミキサ104a、104bでは、ベースバンド(Baseband:BB)への周波数変換と同時に直交復調が行われ、それぞれチャネル選択フィルタ105a、105bや可変利得増幅器(Variable Gain Amplifier:VGA)106a、106bにおいて、さらなるフィルタリングや振幅調整などの信号処理が行われる。その後、それぞれアナログデジタル変換器(Analog−to−Digital Convertor:ADC)107a、107bでデジタル信号に変換され、デジタルベースバンド部109でさまざまなデジタル処理が行われる。
一方、第2の受信系110bは、RFフィルタ108がLNA103bの後段に挿入されている点が、第1の受信系110aと異なっている。これは、第1の受信系110aには、例えばUWBで利用する帯域以外の妨害信号はあらかじめ除去されていたのに対し、第2の受信系110bには、例えば5GHz以下のさまざまな搬送波周波数の信号が入力されることに起因している。つまり、後段の回路での混信を避けるために、所望の搬送波周波数の信号のみを通過させるRFフィルタ108が必要となる。
以上のように、複数の信号処理系等を並置して受信装置を構成することにより、比較的容易に複数無線規格への対応が可能である。
なお、関連して特許文献1には、TDMA通信方式またはTDD通信方式における無線部の中間周波数発生方式が開示されている。この中間周波数発生方式は、送信・受信で共通のバンドパスフィルタの一側に第1局発周波数信号による第1のミキサーを設けるとともに、他側に第2局発周波数信号による第2のミキサーを設ける一方、前記共通のバンドパスフィルタの他側に第2局発周波数信号による第3のミキサーを設けるとともに、一側に第1局発周波数信号による第4のミキサーを設け、前記第3のミキサーにおいては第2局発周波数信号および第2中間周波数信号と同一の周波数信号をミキシングするように構成し、前記共通のバンドパスフィルタと前記第4のミキサーとの間に送信信号を第1中間周波数信号によって変調する直交変調器を挿入してある。
特開平7−273682号公報
V. Giannini, et al., "A 2mm2 0.1−to−5GHz SDR Receiver in 45nm Digital CMOS," ISSCC Dig. Tech. Papers, pp.408−409, Feb. 2009. S. Lerstaveesin, et al., "A 48−860 MHz CMOS Low−IF Direct−Conversion DTV Tuner," IEEE J. Solid−State Circuits, vol. 43, no. 9, pp. 2013−2024, Sep. 2008.
以下の分析は本発明において与えられる。
しかしながら、従来の受信装置には、回路の面積が大きくなり、コスト増加に繋がるという問題がある。すなわち、IC内に集積される受信回路においては、第1の受信系のチャネル選択フィルタ105a、105bと、第2の受信系のRFフィルタ108と、チャネル選択フィルタ105c、105dとの計3種類が必要である。一般に、フィルタの回路は容量などの受動素子を多数用いており、面積が大きくなる。その面積は、受信装置全体の面積に対して無視できる大きさではない。本発明の目的は、小面積の受信回路およびそのフィルタリング方法を提供することにある。
本発明の1つのアスペクト(側面)に係る受信回路は、外部から入力された第1の周波数の第1の信号を周波数変換して出力する第1のミキサと、第1のミキサによって出力された信号、または、外部から入力され、かつ前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の第2の信号のいずれか一方を選択する第1の選択器と、第1の選択器によって選択された信号の所定の周波数帯域を除去するフィルタと、前記周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または後段の回路への出力を選択する第2の選択器と、を備える。
本発明の他のアスペクト(側面)に係る受信回路は、外部から入力された第1の周波数の第1の信号の第1の成分を周波数変換して出力する第1のミキサと、第1の信号の第2の成分を周波数変換して出力する第2のミキサと、周波数変換された第1の信号の第1の成分、または外部から入力され、かつ前記第1の周波数とは異なる第2の周波数の第2の信号のいずれか一方を選択する第1の選択器と、周波数変換された第1の信号の第2の成分、または第2の信号のいずれか一方を選択する第2の選択器と、第1の選択器によって選択された信号の第1の周波数帯域を除去する第1のフィルタと、第2の選択器によって選択された信号の第2の周波数帯域を除去する第2のフィルタと、前記第1の周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または後段の回路への出力を選択する第3の選択器と、前記第2の周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または前記後段の回路への出力を選択する第4の選択器と、を備える。
本発明の別のアスペクト(側面)に係るフィルタリング方法は、受信回路における信号のフィルタリング方法であって、外部から入力され、周波数が第1の周波数である信号を周波数変換して得られる第1の信号、または、外部から入力され、かつ前記第1の周波数とは異なる第2の周波数である第2の信号の、いずれか一方を選択し、選択された信号の所定の周波数帯域を除去し、前記周波数帯域が除去された信号を、外部へ出力するか、または周波数変換して外部へ出力するかを選択して出力する
本発明によれば、チップ面積を小さくすることができる。
本発明の第1の実施形態の受信回路の構成を示す図。 本発明の第1の実施形態のミキサの一例を示す回路図。 本発明の第1の実施形態のミキサの他の例を示す回路図。 本発明の第1の実施形態の選択器の一例を示す回路図。 本発明の第1の実施形態のフィルタの一例を示す回路図。 本発明の第2の実施形態の受信回路の構成を示す図。 本発明の第3の実施形態の受信回路の構成を示す図。 本発明の第4の実施形態の受信回路の構成を示す図。 本発明の第5の実施形態の受信回路の構成を示す図。 本発明の第6の実施形態の受信回路の構成を示す図。 従来の複数無線規格対応の受信装置の構成を示す図。
以下、本発明を実施するための形態について、概説する。なお、以下の概説に付記した図面参照符号は、専ら理解を助けるための例示であり、図示の態様に限定することを意図するものではない。
本発明の1つの実施形態に係る受信回路は、外部から入力された第1の周波数の第1の信号を周波数変換して出力する第1のミキサ(図1の10)と、第1のミキサによって出力された信号、または外部から入力された第2の周波数の第2の信号のいずれか一方を選択する第1の選択器(図1の11)と、第1の選択器によって選択された信号の所定の周波数帯域を除去するフィルタ(図1の12)と、周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または後段の回路への出力を選択する第2の選択器(図1の13)と、第2の選択器によって出力された信号を周波数変換して出力する、後段の回路である第2のミキサ(図1の14)を備え、第2の周波数は、無線信号の搬送波周波数に等しい。
受信回路において、フィルタは、第1および第2の選択器に対して、それぞれ入力側および出力側として機能するようにしてもよい。
受信回路において、周波数帯域は、第1の選択器によって選択された信号が、周波数変換された第1の信号および第2の信号のいずれであるかに従って決定されるようにしてもよい。
本発明の他の実施形態に係る受信回路は、外部から入力された第1の周波数の第1の信号の第1の成分を周波数変換して出力する第1のミキサ(図6の60)と、第1の信号の第2の成分を周波数変換して出力する第2のミキサ(図6の61)と、周波数変換された第1の信号の第1の成分、または外部から入力された第2の周波数の第2の信号のいずれか一方を選択する第1の選択器(図6の62)と、周波数変換された第1の信号の第2の成分、または第2の信号のいずれか一方を選択する第2の選択器(図6の63)と、第1の選択器によって選択された信号の第1の周波数帯域を除去する第1のフィルタ(図6の64)と、第2の選択器によって選択された信号の第2の周波数帯域を除去する第2のフィルタ(図6の65)と、第1の周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または後段の回路への出力を選択する第3の選択器(図6の66)と、第2の周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または後段の回路への出力を選択する第4の選択器(図6の67)と、第3の選択器によって出力された信号または第4の選択器によって出力された信号を周波数変換する、後段の回路である第3のミキサ(図6の68)および第4のミキサ(図6の69)と、を備える。
受信回路において、第1の周波数帯域は、第1の選択器によって選択された信号が、第1のミキサが出力する信号および第2の信号のいずれであるかに従って決定され、第2の周波数帯域は、第2の選択器によって選択された信号が、第2のミキサが出力する信号および第2の信号のいずれであるかに従って決定されるようにしてもよい。
受信回路において、第3のミキサ(図7の68)が出力する信号の第3の周波数帯域を除去する第3のフィルタ(図7の70)と、第4のミキサ(図7の69)が出力する信号の第4の周波数帯域を除去する第4のフィルタ(図7の71)と、をさらに備えるようにしてもよい。
受信回路において、第2の信号を第3のミキサおよび第4のミキサに入力可能とする第1の開閉器(図8の80)をさらに備え、第3のミキサおよび第4のミキサは、第2の信号と、第3の選択器によって出力された信号と、第4の選択器によって出力された信号とのいずれかの信号を周波数変換するようにしてもよい。
受信回路において、第1のミキサ(図9の60)が出力する信号または第3のミキサ(図9の68)が出力する信号のいずれか一方を第3のフィルタ(図9の70)に入力可能とする第5の選択器(図9の90)と、第2のミキサ(図9の61)が出力する信号または第4のミキサ(図9の69)が出力する信号のいずれか一方を第4のフィルタ(図9の71)に入力可能とする第6の選択器(図9の91)と、をさらに備えるようにしてもよい。
受信回路において、第2の選択器(図10の63a)は、周波数変換された第1の信号の第2の成分と、第2の信号と、第1のフィルタによって出力された信号とのいずれかの信号を選択するようにしてもよい。
このような受信回路によれば、従来構成における、第1の受信系のチャネル選択フィルタと、第2の受信系のRFフィルタを一つにまとめることで、チップ面積を抑えることができる。また、対応する無線規格に応じて、周波数変換を複数回行う受信方式にすることによって、局部発振器の周波数を低くし、駆動回路などの消費電力を抑えることができる。
次に、本発明のいくつかの実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下で説明する全ての図面において、同一の構成要素には同一の符号を付加し、適宜説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1に、本発明の第1の実施形態である受信回路の構成を示す。本実施形態の受信回路は、外部から入力された第1の周波数の第1の信号IN1を周波数変換して出力するミキサ10と、ミキサ10によって出力された信号、または外部から入力された第2の周波数の第2の信号IN2のいずれか一方を選択する選択器11と、選択器11によって選択された信号の所定の周波数帯域を除去するフィルタ12と、周波数帯域が除去された信号の、外部へ信号OUT1として出力、またはミキサ14への出力のいずれか一方を選択する選択器13と、選択器13によって出力された信号を周波数変換して信号OUT2として出力するミキサ14を備える。なお、ミキサ10が第1のミキサ、選択器11が第1の選択器、選択器13が第2の選択器、ミキサ14が第2のミキサに対応する。
以下、本実施形態の受信回路の動作を、具体的な数値を用いながら説明する。
まず、第1の信号IN1として、例えばUWBのような、信号帯域幅が100MHz以上である無線信号を受信する場合を説明する。UWBの信号帯域幅は528MHzである。受信方式は、RF信号を直接ベースバンドに周波数変換するダイレクトコンバージョン方式とし、フィルタ12の通過帯域幅は、信号帯域幅の半分である264MHzとする。選択器11は、ミキサ10が出力する信号を選択し、選択器13は、外部へ信号OUT1として出力を選択するように設定される。入力されるUWBの信号IN1は、ミキサ10によって周波数変換され、選択器11を介してフィルタ12に入力される。フィルタ12は、チャネル選択フィルタとして動作し、隣接するチャネルの妨害波を抑圧する。フィルタ12は、所望チャネル信号のみを選択器13を介して外部に信号OUT1として出力する。
次に、第2の信号IN2として、例えば地上デジタルテレビ放送のような、信号帯域幅が100MHz以下であるような無線信号を受信する場合の動作を説明する。ここでは、搬送波周波数が230MHz、通過帯域幅が8MHzである場合を考える。UWBの場合と同様、受信方式はダイレクトコンバージョン方式とし、フィルタ12の通過帯域幅は、前述のまま264MHzとする。選択器11は、第2の信号IN2を選択し、選択器13は、ミキサ14への出力を選択するように設定される。入力される地上デジタルテレビ放送の信号は、選択器11を介してフィルタ12に入力される。フィルタ12は所定の搬送波周波数の信号のみを選択するRFフィルタとして動作し、選択器13を介してミキサ14に所望信号を出力する。なお、この数値例では、搬送波周波数に対してフィルタ12の帯域が広いが、RFフィルタでは、搬送波周波数に近接する妨害信号までも抑圧する必要はないため、この程度のずれは問題ではない。フィルタ12の後段では、所望信号はミキサ14で周波数変換されたのち信号OUT2として外部に出力される。
以上の動作例において、フィルタ12は、UWBの受信装置におけるチャネル選択フィルタと、地上デジタルテレビ放送の受信装置におけるRFフィルタの両方の役割を兼ねており、従来は2個必要であったフィルタを1個にまとめることができる。すなわち、従来に比較してチップ面積を抑えることができるという効果が得られる。
さらに、本実施形態の受信回路は、ダイレクトコンバージョン方式だけでなく、周波数変換を2回行うデュアルコンバージョン方式にも対応できる。デュアルコンバージョン方式の動作について、第1の信号IN1として搬送波周波数4980MHz、信号帯域幅20MHzの無線LANの信号を受信する場合を例にとって説明する。デュアルコンバージョン方式の動作時、選択器11は、ミキサ10からの信号を選択し、選択器13は、ミキサ14への出力を選択するように設定される。入力される無線LANの信号は、第1の信号IN1としてミキサ10に入力され、中間周波数帯に周波数変換され、選択器11を介してフィルタ12に入力される。ここで、ミキサ10では、4980MHzのRF信号と、4716(=4980−264)MHzの局部発振信号が混合され、264MHzの中間周波数の信号が出力される。続くフィルタ12では、中間周波数帯以外の妨害信号は抑圧される。なお、4980MHzの所望信号に対してイメージ周波数に当たる5244(=4980+264)MHzに位置する妨害信号は、あらかじめ外部のフィルタによって十分抑圧されているので混信の問題はない。フィルタ12が出力する信号は、選択器13を介してミキサ14へ出力され、ミキサ14で中間周波数からベースバンドに周波数変換された後、信号OUT2として外部に出力される。
以上で説明したデュアルコンバージョン方式では、ダイレクトコンバージョン方式と比較して、ミキサ10で用いられる局部発振信号の周波数を低く抑えることができる。したがって、ミキサ10の局部発振周波数で動作する駆動回路の消費電力を抑えることができる。一方、ミキサ14で用いられる局部発振周波数は、中間周波数と等しく、搬送波周波数と比較して十分低いため、ミキサ14における局部発振周波数で動作する駆動回路の消費電力は無視できる。したがって、デュアルコンバージョン方式にすることにより、ダイレクトコンバージョン方式と比較して受信装置全体での消費電力を抑えることができるという効果が得られる。
また、本実施形態の受信回路は、周波数変換をデジタル回路で行うこととし、妨害波除去のみを行うようにすることもできる。このような動作について、第2の信号IN2として搬送波周波数90MHz、信号帯域幅430kHzの地上デジタル音声放送の信号を受信する場合を例にとって説明する。この例では、フィルタ12の帯域は、90MHzにするのが望ましいが、後段の回路のダイナミックレンジや標本化周波数によっては、それより広くても問題はない。この時、選択器11は、第2の信号IN2を選択し、選択器13は、信号OUT1として外部への出力を選択するように設定される。入力される地上デジタル音声放送の信号は、第2の信号IN2として、選択器11を介してフィルタ12に入力される。フィルタ12では、不要な妨害信号が抑圧される。フィルタ12が出力する信号は、選択器13を介して信号OUT1として外部へ出力される。その後、90MHz帯の無線信号は、外部で、アナログ信号からデジタル信号に変換され、復調などの様々なデータ処理が行われる。
以上で説明した方式では、フィルタ12は、後段のアナログデジタル変換器のナイキスト帯域以上の周波数にある妨害信号を除去するアンチエイリアスフィルタとして機能する。また、周波数変換、妨害信号除去、振幅調整などの処理は、全てデジタル信号処理で行っており、これらの処理をアナログで行う場合と比較して、より高精度に行うことができる。さらにまた、処理をソフトウェアで更新できるような場合には、信号処理内容を柔軟に変更することもできる。すなわち、この方式では、比較的低い無線周波数である複数の無線規格に柔軟に対応することができる。
なお、搬送波周波数や信号帯域幅、フィルタの通過帯域幅、中間周波数などの数値例は、必ずしも上述の値である必要はない。
また、フィルタ12は、選択器11から入力される信号が、第1の信号IN1か第2の信号IN2かに応じて帯域幅が可変であるような可変フィルタであることが望ましい。また、対応する無線規格や通信環境に応じて、低域通過型、帯域通過型、高域通過型、帯域除去型といった特性を変えられる可変フィルタでもよい。
さらに、ここではダイレクトコンバージョン方式とデュアルコンバージョン方式の動作例について説明した。しかしながら、これらに限定されること無く、搬送波周波数と比較してわずかに異なる局部発振周波数を用いる低中間周波数方式などの他の受信方式にも適用することが可能である。
また、デュアルコンバージョン方式での動作時において、ミキサ10における局部発振周波数と、ミキサ14における局部発振周波数との比が、整数となるように中間周波数を選択するとよい。これにより、単一の局部発振信号を元に整数分周することで、容易にミキサ10とミキサ14の局部発振信号を生成することができる。特に、ミキサ10における局部発振周波数と、ミキサ14における局部発振周波数との比は、2のべき乗であることが望ましい。さらに、1:2か、1:4が最適である。これにより、単純な2分周器が利用できるため、回路構成を大幅に簡易化することができる。
次に、ミキサ10、14について説明する。本実施形態におけるミキサ10、14の具体的な一つの回路例を図2に示す。図2において、ミキサ10(14)は、NMOSトランジスタQ1〜Q6、抵抗素子R1、R2を備える。NMOSトランジスタQ3、Q4は、ソースを共通にNMOSトランジスタQ1のドレインに接続し、それぞれのゲートをポートBに接続し、それぞれのドレインを抵抗素子R1、R2を介して電源に接続する差動対を構成する。NMOSトランジスタQ5、Q6は、ソースを共通にNMOSトランジスタQ2のドレインに接続し、それぞれのゲートを逆相となるポートBに接続し、それぞれのドレインを抵抗素子R1、R2を介して電源に接続する差動対を構成する。NMOSトランジスタQ3、Q5のドレインは共通にポートCの一端となり、NMOSトランジスタQ4、Q6のドレインは共通にポートCの他端となる。MOSトランジスタQ1、Q2は、ソースを接地し、それぞれのゲートをポートAに接続する。
このような構成のミキサ10(14)は、ポートA、Bの差動信号をミキシングしてポートCに差動信号として出力するギルバートセルミキサと呼ばれ、一般にRF回路で利用されている。受信RF信号、局部発振信号は、それぞれ、差動でポートA、Bに入力され、ベースバンド信号は、差動で、ポートCから出力される。
次に、ミキサ10、14の他の回路例を図3に示す。図3において、ミキサ10(14)は、NMOSトランジスタQ11〜Q14を備える。NMOSトランジスタQ11は、ソースをポートAの一端に接続し、ゲートをポートBの一端に接続し、ドレインをポートCの一端に接続する。NMOSトランジスタQ12は、ソースをポートAの他端に接続し、ゲートをポートBの一端に接続し、ドレインをポートCの他端に接続する。NMOSトランジスタQ13は、ソースをポートAの他端に接続し、ゲートをポートBの他端に接続し、ドレインをポートCの一端に接続する。NMOSトランジスタQ14は、ソースをポートAの一端に接続し、ゲートをポートBの他端に接続し、ドレインをポートCの他端に接続する。
このような構成のミキサ10(14)は、ポートA(C)およびBの差動信号をミキシングしてポートC(A)に差動信号として出力する受動ミキサであり、利得を持たない反面、線形性が高いという利点を持つ。ここで、ポートA、B、Cの入力または出力信号は、図2と同様である。
次に、選択器11、13について説明する。本実施形態における選択器11および13の具体的な回路例を図4に示す。図4において、選択器11(13)は、反転素子(インバータ)INVと、NMOSトランジスタとPMOSトランジスタを用いたトランスファゲートTG1、TG2で構成され、差動信号に対応した一対の一方のみを示す。他方も同様の構成である。
トランスファゲートTG1は、ドレイン、ソースをそれぞれ共通に接続するNMOSトランジスタQ21、PMOSトランジスタQ22を備える。NMOSトランジスタQ21、PMOSトランジスタQ22のそれぞれのソースは、ポートA1に接続され、それぞれのドレインはポートB1に接続される。トランスファゲートTG2は、ドレイン、ソースをそれぞれ共通に接続するNMOSトランジスタQ23、PMOSトランジスタQ24を備える。NMOSトランジスタQ23、PMOSトランジスタQ24のそれぞれのソースは、ポートA0に接続され、それぞれのドレインはポートB1に接続される。NMOSトランジスタQ21、PMOSトランジスタQ24のそれぞれのゲートは、ポートC1に接続され、PMOSトランジスタQ22、NMOSトランジスタQ23のそれぞれのゲートは、ポートC1の論理値を反転する反転素子INVの出力に接続される。
以上のような構成の選択器11(13)は、ポートC1の電圧がローレベルのときは、トランスファゲートTG1が導通状態となり、トランスファゲートTG2が開放状態となって、ポートA0とポートB1間を短絡状態とする。一方、ポートC1の電圧がハイレベルのときは、トランスファゲートTG1が開放状態となり、トランスファゲートTG2が導通状態となって、ポートA1とポートB1間を短絡状態とする。
このような選択器11(13)を差動信号のそれぞれに対応して備える。なお、選択器11(13)がポートA0、A1のいずれも選択しないように動作させる必要がある場合には、トランスファゲートTG1、TG2を同時に開放状態となるように制御する図示されない論理回路を追加するように構成する。また、トランスファゲートを3組以上並べ、それぞれを別々の信号で制御すれば、3つ以上の経路から1つの経路を選択する選択器を構成することもできる。
次に、フィルタ12について説明する。本実施形態におけるフィルタ12の具体的な回路例を図5に示す。フィルタ12は、演算増幅器OP1、OP2と、容量素子C2〜C5と、抵抗素子R6〜R13からなる能動フィルタである。
演算増幅器OP1は、非反転出力端と非反転入力端との間に容量素子C2および抵抗素子R9を並列接続し、反転出力端と反転入力端との間に容量素子C3および抵抗素子R10を並列接続し、非反転入力端を抵抗素子R6を介して入力ポートINの一端に接続し、反転入力端を抵抗素子R7を介して入力ポートINの他端に接続する。演算増幅器OP2は、非反転出力端と非反転入力端との間に容量素子C4を接続し、反転出力端と反転入力端との間に容量素子C5を接続し、非反転入力端を抵抗素子R12を介して演算増幅器OP1の反転出力端に接続し、反転入力端を抵抗素子R13を介して演算増幅器OP1の非反転出力端に接続し、非反転出力端を抵抗素子R8を介して演算増幅器OP1の非反転入力端に接続し、反転出力端を抵抗素子R11を介して演算増幅器OP1の反転入力端に接続し、非反転出力端および反転出力端を出力ポートOUTのそれぞれ一端及び他端に接続する。
このような構成のフィルタ12は、入力ポートINの差動信号の低域周波数を通過させて出力ポートOUTに差動信号として出力する2次の低域通過型のフィルタであり、容量値または抵抗値を制御することで通過帯域幅を変えることができる。他にも、電圧電流変換器と容量を用いたGm−Cフィルタや、インダクタと容量素子を用いたLCフィルタなども利用可能である。いずれも、素子値(電圧電流変換利得、インダクタンス、容量値)を制御することで、通過帯域幅を変えることができる。
[第2の実施形態]
図6に、本発明の第2の実施形態に係る受信回路の構成を示す。本実施形態の受信回路は、外部から入力された第1の周波数の第1の信号IN1の第1の成分を周波数変換して出力するミキサ60と、第1の信号の第2の成分を周波数変換して出力するミキサ61と、周波数変換された第1の信号IN1の第1の成分、または外部から入力された第2の周波数の第2の信号IN2のいずれか一方を選択する選択器62と、周波数変換された第1の信号の第1の成分、または第2の信号のいずれか一方を選択する選択器63と、選択器62によって選択された信号の第1の周波数帯域を除去するフィルタ64と、選択器63によって選択された信号の第2の周波数帯域を除去するフィルタ65と、第1の周波数帯域が除去された信号の、信号OUT1として外部への出力、または後段の回路への出力を選択する選択器66と、第2の周波数帯域が除去された信号の、信号OUT3として外部への出力、または後段の回路への出力を選択する選択器67と、選択器66および67によって出力された信号を周波数変換して出力する、後段の回路であるミキサ68および69を備える。ミキサ68および69は、それぞれ信号OUT2、OUT4を外部に出力する。
ここで、ミキサ60、61、68、69が、それぞれ第1、第2、第3、第4のミキサに対応し、選択器62、63、66、67が、それぞれ第1、第2、第3、第4の選択器に対応し、フィルタ64、65がそれぞれ第1、第2のフィルタに対応する。また、フィルタ64、65の阻止帯域が、それぞれ第1、第2の周波数帯域に対応する。
本実施形態の受信回路は、ミキサ60、61において、周波数が互いに等しく、位相が互いに90度異なる局部発振信号を用いることによって、周波数変換と同時に直交復調を行い、第1の成分として、I相(In−phase)の成分と、第2の成分として、Q相(Quadrature−phase)の成分のベースバンド信号が得られる。同様に、ミキサ68、69においても、周波数変換と同時に直交復調を行うことで、I相とQ相のベースバンド信号が信号OUT2、OUT4として得られる。
また、第2の信号IN2の受信時には、フィルタ64、65の両方を並列に使うこともできるし、どちらか片方のみを使うこともできる。具体的には、選択器62、63はともに第2の信号IN2を選択し、選択器66、67はともにミキサ68、69への出力を選択すれば、フィルタ64、65は並列に配置されることになり、どちらか一つのフィルタのみを用いる場合に比較して低雑音になる。この状態で、選択器63と67を開放状態にすれば、フィルタ64のみが使用され、フィルタ65の回路を遮断することができる。すなわち、両方のフィルタを利用する場合に比較して、消費電力を抑えることができる。
さらに、第1の信号IN1をダブルコンバージョン方式で受信する場合には、ミキサ60、61は、直交復調を行わずに中間周波数に周波数変換を行い、ミキサ68、69において、直交復調と同時に中間周波数からベースバンドへ周波数変換することもできる。このとき、選択器62、63は、それぞれ、ミキサ60、61からの出力を選択し、選択器66、67は、それぞれ、ミキサ68、69への出力を選択するよう、設定する。また、ミキサ60、61では共通の局部発振信号を用い、ミキサ68、69では、互いに位相が90度異なる局部発振信号を用いる。以上により、ミキサ68、69の出力として、I相とQ相のベースバンド信号が信号OUT2、OUT4として得られる。
なお、フィルタ64、65は、入力される信号が、第1の信号IN1か第2の信号IN2かに応じて帯域幅が可変であるような可変フィルタであることが望ましい。また、対応する無線規格や通信環境に応じて、低域通過型、帯域通過型、高域通過型、帯域除去型といった特性を変えられる可変フィルタでもよい。
さらに、ここではダイレクトコンバージョン方式とデュアルコンバージョン方式の動作例について説明した。しかしながら、これに限定されることなく、搬送波周波数と比較してわずかに異なる局部発振周波数を用いる低中間周波数方式などの他の受信方式にも適用することが可能である。
また、デュアルコンバージョン方式での動作時の、ミキサ60、61における局部発振周波数と、ミキサ68、69における局部発振周波数の比が、整数となるように中間周波数を選択することが好ましい。これにより、単一の局部発振信号を元に整数分周することで、容易にミキサ68、69とミキサ68、69の局部発振信号を生成することができる。さらに、ミキサ60、61における局部発振周波数と、ミキサ68、69における局部発振周波数の比は、2のべき乗であることが望ましい。特に、1:2か1:4が最適である。これにより、単純な2分周器が利用できるため、回路構成を大幅に簡易化することができる。
[第3の実施形態]
図7に、本発明の第3の実施形態である受信回路の構成を示す。本実施形態の受信回路は、第2の実施形態の受信回路と比較して、ミキサ68、69の後段に、それぞれフィルタ70、71を追加した点が異なる。フィルタ70、71は、それぞれ第3、第4のフィルタに対応し、フィルタ70、71の阻止帯域は、それぞれ第3、第4の周波数帯域に対応する。本実施形態の受信回路では、例えば、第1の信号IN1の受信時には、フィルタ64、65でチャネル選択を行い、第2の信号IN2の受信時には、フィルタ64、65で妨害波を除去し、フィルタ70、71でチャネル選択を行うことができる。同様にデュアルコンバージョン方式でも、フィルタ70、71でチャネル選択を行うことができる。
なお、ミキサ68、69において、ベースバンドではなく、低い中間周波数への周波数変換を行う低中間周波数方式の受信方式の場合には、フィルタ70、71は、イメージ信号を抑圧することのできる複素バンドパスフィルタとしてもよい。
[第4の実施形態]
図8に、本発明の第4の実施形態である受信回路の構成を示す。本実施形態の受信回路は、第2の実施形態の受信回路と比較して、第2の信号IN2がミキサ68、69に入力される経路に開閉器80を追加した点が異なる。ここで、開閉器80は、第1の開閉器に対応する。また、ミキサ68は、選択器66によって選択された信号または開閉器80を介して入力される第2の信号IN2を周波数変換し、ミキサ69は、選択器67によって選択された信号または開閉器80を介して入力される第2の信号IN2を周波数変換する。
本実施形態の受信回路は、第1の信号IN1と第2の信号IN2の両方を同時に受信することができる。すなわち、選択器62、63は、それぞれミキサ60、61の信号を選択するように設定し、選択器66、67は外部への出力を選択し、開閉器80は、導通状態とする。このとき、第1の信号IN1のI相成分は、ミキサ60、選択器62、フィルタ64、選択器66を介して信号OUT1として外部へ出力され、第1の信号IN1のQ相成分は、ミキサ61、選択器63、フィルタ65、選択器67を介して信号OUT3として外部へ出力される。一方、第2の信号IN2のI相成分は、開閉器80、ミキサ68を介して信号OUT2として外部へ出力され、第2の信号IN2のQ相成分は、開閉器80、ミキサ69を介して信号OUT4として外部へ出力される。以上の動作により、第1、第2の信号IN1、IN2のそれぞれについて、I相とQ相のベースバンドが得られる。すなわち、例えばUWBと地上デジタル放送といった複数の無線規格について、同時受信を行うことができる。
ただし、第2の信号IN2の受信経路に、RFフィルタがなくなることから、ミキサ68、69以降の回路における混信が問題とならないように、搬送波周波数やミキサ68、69の局部発振信号周波数の選び方には制限がつく。例えば、搬送波周波数の高調波に位置する妨害信号が、チップ外部の帯域選択フィルタで予め除去されているようにする。
なお、開閉器80が開放状態にあるときの動作は、第2の実施形態と同様である。
[第5の実施形態]
図9に、本発明の第5の実施形態である受信回路の構成を示す。本実施形態の受信回路は、第3の実施形態と比較して、ミキサ60の出力か、ミキサ68の出力のいずれか一方を選択して出力する選択器90と、ミキサ61の出力か、ミキサ69の出力のいずれか一方を選択して出力する選択器91とを追加した点が異なる。選択器90、91は、それぞれ第5、第6の選択器に対応する。
本実施形態の受信回路の動作について、以下に説明する。選択器62、63は、第2の信号IN2を選択するか、いずれの経路に対しても開放状態とし、選択器90、91は、それぞれミキサ60、61の出力を選択するよう設定する。このとき、第1の信号IN1は、ミキサ60、61でベースバンドに周波数変換され、同時に直交復調された後、選択器90、91を介してそれぞれフィルタ70、71へ出力され、チャネル選択が行われ、信号OUT2、OUT4として外部へそれぞれ出力される。本実施形態の受信回路は、搬送波周波数は高いものの、信号帯域幅が狭い場合に有効であり、使用されていないフィルタ64、65やミキサ68、69の回路を遮断することで、消費電力を抑えることができる。
ここで、選択器90、91がミキサ68、69の出力を選択している状態にあるときの動作は、第3の実施形態と同様である。
[第6の実施形態]
図10に、本発明の第6の実施形態である受信回路の構成を示す。本実施形態の受信回路は、第2の実施形態と比較して、選択器63を選択器63aに置き換えた点が異なる。選択器63aは、ミキサ61の出力、第2の信号IN2、フィルタ64の出力の3つの信号のうちのいずれか1つを選択し、フィルタ65に出力する。本実施形態の受信回路は、第2の信号IN2の受信時に、選択器62は第2の信号IN2を選択し、選択器66は開放状態とし、選択器63aはフィルタ64の出力に接続し、選択器67はミキサ68、69に接続するように設定する。これによって、フィルタ64、65が縦続接続されるため、フィルタの次数が倍になり、より急峻な遮断特性を得ることができる。すなわち、より大きな妨害信号が存在する条件においても、妨害信号を十分抑圧し、所望信号のみを受信することができる。
また、選択器62がミキサ60の出力を選択し、選択器66は開放状態とし、選択器63aはフィルタ64の出力に接続すれば、第1の信号IN1も受信できる。ただし、ミキサ60、61での直交復調はできないので、選択器67がミキサ68、69への出力を選択し、ミキサ68、69で直交復調を行うデュアルコンバージョン方式とする。あるいは、選択器67は、外部への出力を選択し、外部で直交復調を行うようにする必要がある。
なお、選択器63aが、ミキサ61か第2の信号をIN2選択している場合の動作は、第2の実施形態と同様である。
なお、前述の特許文献等の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
10、14、60、61、68、69 ミキサ
11、13、62、63、63a、66、67、90、91 選択器
12、64、65、70、71 フィルタ
80 開閉器
C2〜C5 容量素子
INV 反転素子
OP1、OP2 演算増幅器
Q1〜Q6、Q11〜Q14、Q21、Q23 NMOSトランジスタ
Q22、Q24 PMOSトランジスタ
R1、R2、R6〜R13 抵抗素子
TG1、TG2 トランスファゲート

Claims (10)

  1. 外部から入力された第1の周波数を含む第1の信号を周波数変換して出力する第1のミキサと、
    前記第1のミキサによって出力された信号、または、外部から入力され、かつ前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を含む第2の信号のいずれか一方を選択する第1の選択器と、
    前記第1の選択器によって選択された信号の所定の周波数帯域を除去するフィルタと、
    前記周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または後段の回路への出力を選択する第2の選択器と、
    を備えることを特徴とする受信回路。
  2. 記フィルタは、前記第1および第2の選択器に対して、それぞれ入力側および出力側として機能することを特徴とする請求項1記載の受信回路。
  3. 前記周波数帯域は、前記第1の選択器によって選択された信号が、前記周波数変換された前記第1の信号および前記第2の信号のいずれであるかに従って決定されることを特徴とする請求項1または2記載の受信回路。
  4. 外部から入力された第1の周波数を含む第1の信号の第1の成分を周波数変換して出力する第1のミキサと、
    前記第1の信号の第2の成分を周波数変換して出力する第2のミキサと、
    前記周波数変換された前記第1の信号の第1の成分、または、外部から入力され、かつ前記第1の周波数とは異なる第2の周波数を含む第2の信号のいずれか一方を選択する第1の選択器と、
    前記周波数変換された前記第1の信号の第2の成分、または前記第2の信号のいずれか一方を選択する第2の選択器と、
    前記第1の選択器によって選択された信号の第1の周波数帯域を除去する第1のフィルタと、
    前記第2の選択器によって選択された信号の第2の周波数帯域を除去する第2のフィルタと、
    前記第1の周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または後段の回路への出力を選択する第3の選択器と、
    前記第2の周波数帯域が除去された信号の、外部への出力、または前記後段の回路への出力を選択する第4の選択器と、
    を備えることを特徴とする受信回路。
  5. 前記第1の周波数帯域は、前記第1の選択器によって選択された信号が、前記第1のミキサが出力する信号および前記第2の信号のいずれであるかに従って決定され、
    前記第2の周波数帯域は、前記第2の選択器によって選択された信号が、前記第2のミキサが出力する信号および前記第2の信号のいずれであるかに従って決定されることを特徴とする請求項4記載の受信回路。
  6. 記第3の選択器によって出力された信号または前記第4の選択器によって出力された信号を周波数変換する、前記後段の回路である第3のミキサおよび第4のミキサと、
    前記第3のミキサが出力する信号の第3の周波数帯域を除去する第3のフィルタと、
    前記第4のミキサが出力する信号の第4の周波数帯域を除去する第4のフィルタと、
    をさらに備えることを特徴とする請求項4または5に記載の受信回路。
  7. 前記第1のミキサが出力する信号または前記第3のミキサが出力する信号のいずれか一を前記第3のフィルタに入力可能とする第5の選択器と、
    前記第2のミキサが出力する信号または前記第4のミキサが出力する信号のいずれか一方を前記第4のフィルタに入力可能とする第6の選択器と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項6に記載の受信回路。
  8. 前記第2の信号を前記第3のミキサおよび前記第4のミキサに入力可能とする第1の開閉器をさらに備え、
    前記第3のミキサおよび前記第4のミキサは、前記第2の信号と、前記第3の選択器によって出力された信号と、前記第4の選択器によって出力された信号とのいずれかの信号を周波数変換することを特徴とする請求項6または7に記載の受信回路。
  9. 前記第2の選択器は、前記周波数変換された前記第1の信号の第2の成分と、前記第2の信号と、前記第1のフィルタによって出力された信号とのいずれかの信号を選択することを特徴とする請求項4乃至8のいずれか一項に記載の受信回路。
  10. 受信回路における信号のフィルタリング方法であって、
    外部から入力され、周波数が第1の周波数である信号を周波数変換して得られる第1の信号、または、外部から入力され、かつ前記第1の周波数とは異なる第2の周波数である第2の信号の、いずれか一方を選択し、
    前記選択された信号の所定の周波数帯域を除去し、
    前記周波数帯域が除去された信号を、外部へ出力するか、または周波数変換して外部へ出力するかを選択して出力することを特徴とするフィルタリング方法。
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