JP5862414B2 - 布状ヒーター - Google Patents
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Description
中間層の導電性糸130に通電し、面全体を均一に加温することが出来る。
そこで、本発明では、選択された加温部位のみを加温し、選択された加温部位の周囲へ加温部位で発生した熱が伝わることを抑制し、意図した温度分布にすることが可能な布状ヒーターを提供することを目的とする。
第一繊維層に設けられた第一導通部と、第二繊維層に設けられた第二導通部とを電気的に接続する第三繊維層の連結糸を有し、第一導通部と第二導通部との間に設けられた、連結糸からなる複数の発熱層を有し、隣り合う発熱層の間に断熱層を有することを最も主要な特徴とする。
図1〜3は本発明にかかる布状ヒーターの第1実施形態を示し、図1は座面に布状ヒーター1を設けたシートの全体図、図2は布状ヒーター1の構造を示した部分概略図、図3
は図2の断面図を示し、(a)はA−A断面図、(b)はB―B断面図を示す。
には非導電性樹脂であるポリエステル繊維(中央繊維資材製、グンゼポリーナ)からなる繊維で形成された幅2mm、長さ200mmの上層非導通部6が設けられる。下層3は銀コーティング繊維(紹興運佳紡織品社製)が全面に編みこまれた下層導通部6aからなる。
往復し、上層導通部4と下層導通部6とを電気的に接続する連結糸8aで形成される中間
発熱層9(請求項記載の発熱層に相当)と、上層非導通部5と下層導通部6との間を往復させる断熱性を有する断熱糸8bで形成され、隣り合う中間発熱層9の間に設けられる中間断熱層10(請求項記載の断熱層に相当)とからなる。
PEDOT/PSSの水分散液(スタルク製CleviosR P)とポリビニルアルコール(PVA
、関東化学製)の7wt%水溶液とを混合した紡糸原液を2μL/min.の速度でマイクロシリンジ(伊藤製作所製、MS−GLL100、針部内径260μm)から押し出して生成させる。この
導電性高分子繊維の導電率をJIS K 7194(導電性プラスチックの4探針法による電気抵抗率試験方法)に準拠して測定した結果、電気抵抗率(Ω・cm)は、約10-1Ω・cmとなっ
た。
断熱糸8bは、上層非導通部と同様にポリエステル繊維(中央繊維資材製、グンゼポリーナ)からなる。
上層導通部4aと下層導通部6aとに電気的に接続された連結糸8aからなる中間発熱層9aを発熱させる場合を説明する。電圧印加コントローラー13により上層導通部4aと下層導通部6aとの間に所定の電圧を印加すると、上層導通部4aと下層導通部6aとの間に設けられた連結糸8aは電気抵抗率が高いため発熱するため、連結糸8aからなる中間
発熱層9aは発熱する。
を抑制することが可能となる。
このように、布状ヒーター1は、中間発熱層9に中間断熱層を隣接させることで、中間発熱層9で発生した熱が周囲の中間断熱層10を介して他の中間発熱層9に伝わることをが抑制され、布状ヒーター1を意図した温度分布に加温することが可能になる。
ーラー13と接続される。
上層導通部4bと下層導通部6bとに電気的に接続された連結糸8aからなる中間発熱
層9eを発熱させる場合を説明する。電圧印加コントローラー13により上層導通部4bと下層導通部6bとの間に所定の電圧を印加すると、上層導通部4bと下層導通部6bとの間に設けられた連結糸8aは電気抵抗率が高いため発熱するため、これら連結糸8aか
らなる中間発熱層9eが発熱する。
このように、布状ヒーター1は、中間発熱層9の周囲に中間断熱層10を隣接させることで、選択された中間発熱層9で発生した熱が周囲の中間断熱層を介して他の中間発熱層に伝わることをが抑制され、布状ヒーター1を意図した温度分布に加温することが可能になる。
本発明の中間非機能層は、絶縁性を有する繊維の他、空洞にして例えば空気のような気体の層とすることも可能である。ただし、空洞を大きくしすぎると、印加された圧力に対する布状ヒーター1の表面の剛性が不均一となり、シートやベッド等に用いると、座り心地、眠り心地に違和感を与えてしまうことになる。そのため、中間発熱層を大きく、中間断熱層を小さくとることが求められる。
導電性の素材として、炭素系材料の例としては、カーボンからなる繊維体(トレカ(東レ製)、ドナカーボ(大阪ガスケミカル社製)等)のように一般に市販されているものの他、炭素繊維、炭素粉末等を混入し紡糸した繊維等を用いることも可能である。
これらの材料単体で出来ているもの、表面に蒸着、塗布等で被覆したもの、芯材として使用し表面を別の材料で被服したもの等を用いることが出来る。
通気性を持たせるために、上層2、下層3自体は繊維で形成されるのが好ましいが、上層導通部4および下層導通部6は、上層2と下層3とに均一に帯状もしくは全面に導電塗料等を塗布して形成することも可能である。導電塗料の例としては、藤倉化成製ドータイト等が挙げられる。
非導通部である上層非導通部5と下層非導通部7、および中間断熱層10は、ナイロン6,ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、共重合成分を含むポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリルなどの汎用樹脂からなる繊維を単独あるいは混合したものを用いることが、コストや実用性の点から好ましい。
本発明の短絡防止層は、上下層に平行に設置される。これは、上下層間でのセンシングの際、平行でないと、各センシング部位ごとに、抵抗値の変化の仕方が異なってしまうためである。平行に設置されていれば、上層に寄っていたり、下層に寄っていたりしていても、センシング出力の均一性は保たれるので構わない。極端には、上層や下層の内側、抵抗可変発熱層がある側に接触していても構わない。ただし、上下層の両方に設置することは、センシング性能が低下するために好ましくない。センシング性能をなるべく高くするには、上下層の中間に設置するのがより好ましい。
本発明で言う絶縁体とは、電気的な性能の絶縁性を持つ材料を言い、一般に導電性の低い材料を指す。ここでは概ね抵抗率が106Ω・cmより大きいものを言う。
ここで言う抵抗率とは、JIS K 7194(導電性プラスチックの4探針法による抵抗率試験
方法)に準拠して求めた抵抗率を言う。
本発明ではこれらの繊維、およびまたはバンドル状の繊維を用いて、前記の布帛を形成する。
合成繊維とは、汎用の樹脂を用いた繊維を言い、先述の一般の繊維に用いられる、ナイロン6、ナイロン66等のポリアミド、ポリエチレンテレフタレート、共重合成分を含むポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリアクリロニトリルなどの汎用樹脂からなる繊維を単独あるいは混合して用いる。
本発明では、連結糸8aは連結部11で必ずしも1本でつながっている必要はなく、図
6(a)(b)に示したとおり、上層2または下層3のどちらか、若しくは上層2と下層3との両方で連結糸8aが切れていても良い。しかし、この切断端部12は何がしかの手段により上層2若しくは下層3に固定されている必要がある。
2 上層
3 下層
4 上層導通部
5 上層非導通部
6 下層導通部
7 下層非導通部
8 中間層
8a 連結糸
9 中間発熱層
10 中間断熱層
Claims (5)
- 第一繊維層と、該第一繊維層と離間して対向する位置に設けられた第二繊維層と、前記第一繊維層および前記第二繊維層との間に設けられた第三繊維層とを有する布状ヒーターであって、
前記第一繊維層は、絶縁性を有する第一非導通部によって電気的に絶縁された、導電性を有する複数の第一導通部を有し、
前記第二繊維層は、導電性を有する第二導通部を有し、
前記第三繊維層は、前記第一導通部及び前記第二導通部とに交絡させ、前記第一繊維層と前記第二繊維層とを所定の電気抵抗値を有して電気的に接続する連結糸からなる複数の発熱層と、隣り合う前記発熱層の間に、周囲へ熱が伝わることを抑制する断熱層と、を有し、
選択された前記第一導通部と前記第二導通部との間に電圧を印加し、前記連結糸を発熱させる制御手段を有することを特徴とする布状ヒーター - 前記第二繊維層は、絶縁性を有する第二非導通部によって電気的に絶縁されて、導電性を有する複数の第二導通部を有し、
前記第二導通部は、前記第一導通部と前記連結糸により電気的に接続されることを特徴とする請求項1記載の布状ヒーター - 前記断熱層は、前記発熱層または前記第一導通部もしくは前記第二導通部よりも熱伝導率の低い断熱材からなることを特徴とする請求項1または2に記載の布状ヒーター
- 前記断熱材は、前記発熱層または前記第一導通部もしくは前記第二導通部よりも熱伝導率の低い繊維からなることを特徴とする請求項3に記載の布状ヒーター
- 前記断熱材は、気体からなることを特徴とする請求項3に記載の布状ヒーター
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