JP5858842B2 - Steering device - Google Patents
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Description
本発明は、ステアリング装置に関する。 The present invention relates to a steering device.
衝突時に運転者が操舵部に衝突(二次衝突)するときの衝撃を吸収する衝撃吸収機能が設けられたステアリング装置が知られている。また、ステアリング装置においては、ステアリング装置を構成するハウジング内への塵などのダストの侵入を防止するシール部材が設けられる。
例えば特許文献1には、ロアーコラムの内周壁には、ロアーシャフトの大径部の外周面に摺接する環状のダストシールが装着してある。そして、ロアーコラムの内周壁には、突起部、肩部、又は段差部等からなる環状の位置決め部が形成してないか、又は、ダストシールから所定間隔をおいてもしくはダストシールの車両前方側に接触させて位置決め部を設けてあり、二次衝突時、アッパーコラムがダストシールに接触した後にも、ダストシールはアッパーコラム等と共に車両前方に移動でき、ダストシールの剛性により衝撃エネルギーを吸収するステアリング装置が開示されている。
There is known a steering device provided with an impact absorbing function for absorbing an impact when a driver collides with a steering unit (secondary collision) at the time of a collision. Further, the steering device is provided with a seal member that prevents intrusion of dust such as dust into the housing constituting the steering device.
For example, in Patent Document 1, an annular dust seal that is in sliding contact with the outer peripheral surface of the large-diameter portion of the lower shaft is attached to the inner peripheral wall of the lower column. The inner circumferential wall of the lower column is not formed with an annular positioning portion composed of a protrusion, shoulder, stepped portion, or the like, or is in contact with the front side of the dust seal at a predetermined interval from the dust seal. A steering device is disclosed in which a positioning portion is provided, and the dust seal can move forward with the upper column and the like even after the upper column contacts the dust seal at the time of a secondary collision, and absorbs impact energy by the rigidity of the dust seal. ing.
ところで、衝撃吸収機能が設けられたステアリング装置においては、一般的に、衝突時に操舵部に連結するシャフトが軸方向に移動することで衝撃を吸収するように構成される。しかしながら、シャフトの周囲に、ハウジング内へのダストの侵入を防止するシール部材が設けられる場合がある。このような場合において、シャフトが移動した際にシャフトがシール部材に衝突し、シャフトの移動可能な範囲がシール部材によって制限される可能性があった。
本発明は、かかる技術的課題を解決するためになされたものであって、ハウジング内へのダストの侵入を防止しつつ、衝突時におけるシャフトの移動可能範囲を確保することを目的とする。
By the way, a steering apparatus provided with an impact absorbing function is generally configured to absorb an impact when a shaft connected to a steering unit moves in an axial direction at the time of a collision. However, a seal member that prevents dust from entering the housing may be provided around the shaft. In such a case, when the shaft moves, the shaft collides with the seal member, and the range in which the shaft can move may be limited by the seal member.
The present invention has been made to solve such a technical problem, and an object of the present invention is to ensure a movable range of the shaft at the time of collision while preventing dust from entering the housing.
かかる目的のもと、本発明は、操舵部における操舵トルクを被操舵部に伝達するステアリング装置であって、操舵部に連結され、回転可能に支持されるとともに、円筒状の開口部を有する第1シャフトと、第1シャフトの開口部に挿入されるとともに第1シャフトに対して軸方向に相対移動可能に設けられて、第1シャフトとの間でトルクの伝達が可能に連結される第2シャフトと、第1シャフトの少なくとも一部を覆う第1ハウジングと、第1ハウジングの内側にて第1ハウジングに対して軸方向に相対移動可能に設けられ、第2シャフトの少なくとも一部を覆う第2ハウジングと、第1シャフトの外周と第2ハウジングの内周との間に設けられて、第1シャフトと第2ハウジングとの間をシールするシール部材と、を備え、第1シャフトは、第1シャフトの他の部分よりも大きい外径であって、シール部材の内径よりも大きい外径を有する径大部を備え、シール部材は、第1シャフトが軸方向に力を受けて移動した際に、第1シャフトの径大部に対向することを特徴とするステアリング装置である。 For this purpose, the present invention is a steering device for transmitting a steering torque in a steering part to a steered part, which is connected to the steering part, is rotatably supported, and has a cylindrical opening. A second shaft that is inserted into the opening of the first shaft and the first shaft and is relatively movable in the axial direction with respect to the first shaft, and is connected to be capable of transmitting torque to and from the first shaft. A shaft, a first housing that covers at least a portion of the first shaft, a first housing that is axially movable relative to the first housing inside the first housing, and that covers at least a portion of the second shaft. and second housings, provided between the outer and the inner periphery of the second housing of the first shaft, comprising a seal member for sealing between the first shaft and the second housing, the first shaft And a large-diameter portion having an outer diameter larger than that of the other portion of the first shaft and having an outer diameter larger than the inner diameter of the seal member, and the seal member moves when the first shaft receives a force in the axial direction. In this case, the steering device is configured to face the large diameter portion of the first shaft .
そして、第1ハウジングに設けられて第1シャフトを回転可能に保持する軸受けをさらに備え、第1シャフトは、軸受けとシール部材とによって回転可能に保持されることを特徴とすることができる。 In addition, a bearing provided in the first housing and rotatably holding the first shaft may be further provided, and the first shaft may be rotatably held by the bearing and the seal member .
本発明によれば、ハウジング内へのダストの侵入を防止しつつ、衝突時におけるシャフトの移動可能範囲を確保することが可能になる。 According to the present invention, it is possible to secure a movable range of the shaft at the time of collision while preventing dust from entering the housing.
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について詳細に説明する。
図1は、本実施形態のステアリング装置100の概略構成を示す図である。
図2は、本実施形態のステアリング装置100を詳細に説明するための図である。
本実施形態のステアリング装置100は、乗り物の進行方向を任意に変えるためのかじ取り装置であり、自動車に適用した構成を例示している。また、本実施形態のステアリング装置100は、いわゆるコラムアシストタイプの電動パワーステアリング装置である。
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described in detail with reference to the accompanying drawings.
FIG. 1 is a diagram illustrating a schematic configuration of a
FIG. 2 is a diagram for explaining the
The
ステアリング装置100は、図1に示すように、操舵部の一例としてのドライバが操作する車輪(ホイール)状のステアリングホイール(ハンドル)101と、ステアリングホイール101と連結されるステアリングシャフト102とを備えている。また、ステアリング装置100は、ステアリングシャフト102と自在継手103aを介して連結された中間シャフト103と、この中間シャフト103と自在継手103bを介して連結されたピニオンシャフト104とを備えている。ピニオンシャフト104は、ステアリングホイール101の回転に連動して回転する。
As shown in FIG. 1, the
また、ステアリング装置100は、被操舵部の一例としての左右の前輪250のそれぞれに連結されたタイロッド105と、タイロッド105に連結されたラック軸106とを備えている。このラック軸106に形成されたラック歯106aと、ピニオンシャフト104に形成されたピニオン104aとがラック・ピニオン機構を構成する。
The
また、ステアリング装置100は、ステアリングシャフト102の回転をアシストする電動モータ110と、電動モータ110の駆動力をステアリングシャフト102に伝達する伝達機構120とを備えている。伝達機構120は、電動モータ110の出力軸に連結されたウォームギヤ121(図2参照)と、ステアリングシャフト102に装着されたウォームホイール122(図2参照)とにより構成され、電動モータ110の回転力がウォームホイール122により減速されてステアリングシャフト102に伝達される。
Further, the
また、ステアリング装置100は、ステアリングホイール101の操舵トルクを検出するトルク検出装置10Sと、このトルク検出装置10Sの出力値が入力されるとともに、電動モータ110の作動を制御する電子制御ユニット(ECU)130とを備えている。
Further, the
トルク検出装置10Sは、ステアリングホイール101に加えられた操舵トルクを検出し、トルク検出装置10Sからの出力値に基づいてECU130が操舵トルクを把握し、把握した操舵トルクに基づいて電動モータ110の駆動を制御する。また、ECU130は、各種演算処理を行うCPUと、CPUにて実行されるプログラムや各種データ等が記憶されたROMと、CPUの作業用メモリ等として用いられるRAMとを用いて、トルク検出装置10Sからの出力値を基に電動モータ110の作動を制御する。
The
ステアリングシャフト102は、図2に示すように、ステアリングホイール101に連結されたアッパーシャフト140と、アッパーシャフト140と連結された入力軸141と、入力軸141に連結されたトーションバー142と、トーションバー142に連結された出力軸143とを備えて構成される。これらアッパーシャフト140、入力軸141、トーションバー142および出力軸143は、ステアリングホイール101側から順に、同軸的に連結されており、出力軸143が自在継手103aを介して中間シャフト103と連結されている(図1参照)。
As shown in FIG. 2, the
第1シャフトの一例としてのアッパーシャフト140は、ステアリングホイール101側の上端側から中間シャフト103側の下端側(図1参照)にかけて段階的に外径が異なるように形成された円筒状の部材である。そして、アッパーシャフト140は、上端側から順に、第1円筒部140aと、第1円筒部140aよりも外径が大きい第2円筒部140b(径大部)と、第1円筒部140aより外径が大きく第2円筒部140bよりも外径が小さい第3円筒部140cとを備えて構成される。
The
そして、本実施形態では、アッパーシャフト140の第1円筒部140aにステアリングホイール101が接続される。
また、アッパーシャフト140の第2円筒部140bに後述する軸受け162aが設けられ、アッパーシャフト140は軸受け162aを介してアウタージャケット162に回転可能に保持される。さらに、アッパーシャフト140の第3円筒部140cに後述するシール部材163が設けられ、シール部材163を介してアッパーシャフト140はインナージャケット161に回転可能に保持される。このように、本実施形態のアッパーシャフト140は、後述する軸受け162aおよびシール部材163によって回転可能に支持される。
In this embodiment, the
A
また、アッパーシャフト140は、その内周面には、円筒の中心線方向の下端部から中央部にかけてスプライン140Sが形成されている。そして、アッパーシャフト140は、内側に入力軸141が挿入され、入力軸141の周囲を囲うように設けられる。このとき、アッパーシャフト140のスプライン140Sは、入力軸141の後述するスプライン141Sと噛み合うように取り付けられる。
The
第2シャフトの一例としての入力軸141は、アッパーシャフト140側の部位は円柱状でありその外周面にスプライン141Sが形成される。入力軸141は、円筒状のアッパーシャフト140の内側に挿入される。そして、入力軸141のスプライン141Sは、アッパーシャフト140の内周面に形成されたスプライン140Sとスプライン接合する。これにより、入力軸141は、アッパーシャフト140と共に回転しつつ、軸方向には、互いに相対移動可能に接続する。また、入力軸141におけるトーションバー142側の端部には、端面から軸方向に円柱状に形成された凹部141aが形成されており、その凹部141aの最深部にはスプラインが形成されている。
The
トーションバー142は、円柱状の部材であり、その軸方向上端部の外周面にはスプラインが形成され、入力軸141の凹部141aに形成されたスプラインとスプライン結合されている。また、トーションバー142の軸方向下端部は、出力軸143と連結ピン144にて連結されている。
The
出力軸143は、上端側から下端側にかけて段階的に外径が異なるように形成された円筒状の部材であり、上端側から順に、第1円筒部143aと、第1円筒部143aの外径よりも大きな外径の第2円筒部143bと、第2円筒部143bの外径よりも大きな外径の第3円筒部143cと、第3円筒部143cの外径よりも小さな外径の第4円筒部143dと、第4円筒部143dの外径よりも小さな外径の第5円筒部143eと、を備えて構成される。出力軸143の内側には、トーションバー142が挿入されている。
The
出力軸143の第1円筒部143aは入力軸141の凹部141aに挿入され、第2円筒部143bの外周面にはトルク検出装置10Sによる検知対象となる被検知部材が装着される。第4円筒部143dの外周面にはウォームホイール122が装着されており、ウォームホイール122は出力軸143の第3円筒部143cにて軸方向上方への移動が規制される。また、第4円筒部143dにおける軸方向下端部には雄ねじが形成されている。第5円筒部143eは、連結ピン144にて、トーションバー142の軸方向下端部と連結されている。
The first
ステアリングコラム150は、ステアリングシャフト102の一部を収容するコラムジャケット160と、伝達機構120を収容するハウジング170と、ステアリングホイール101の位置を調整するための機構である調整機構180とを有している。
コラムジャケット160は、内側に配置された第2ハウジングの一例としてのインナージャケット161と、インナージャケット161の外側に配置された第1ハウジングの一例としてのアウタージャケット162と、インナージャケット161に設けられてシールするシール部材163とを有している。
The
The
アウタージャケット162およびインナージャケット161は、それぞれ円筒形状を有する部材である。そして、アウタージャケット162と、インナージャケット161とは、この順で軸方向上側から下側へ並んでおり、インナージャケット161の軸方向上端の外周が、アウタージャケット162の軸方向下端の内周に、軸方向に相対移動可能に嵌め込まれている。
The
インナージャケット161は、端部側においてハウジング170の後述する第2ハウジング172の内側に嵌め込まれ、ハウジング170に接続するとともにハウジング170に保持される。そして、インナージャケット161は、入力軸141の少なくとも一部を覆う。
さらに、インナージャケット161は、アッパーシャフト140が設けられる側の端部にシール部材163を保持するためのシール保持部161Hを有している。そして、インナージャケット161は、シール保持部161Hにシール部材163が装着される。
The
Further, the
アウタージャケット162は、アッパーシャフト140の少なくとも一部を覆うように設けられる。また、アウタージャケット162には、アッパーシャフト140を回転可能に保持する軸受け162aが装着されている。軸受け162aは、図2に示すように、アウタージャケット162のステアリングホイール101(図1参照)側の端部に設けられる。そして、軸受け162aは、外輪がアウタージャケット162の内周に保持され、内輪がアッパーシャフト140を保持する。
The
シール部材163は、リング状の部材である。シール部材163の材料には、本実施形態ではニトリルゴムなどの合成ゴムを用いることができる。
そして、シール部材163は、インナージャケット161の内周に形成されるシール保持部161Hに取り付けられる。また、シール部材163は、アッパーシャフト140の外周に設けられる。そして、シール部材163は、アッパーシャフト140の外周面とインナージャケット161の内周面との間をシールする。これによって、本実施形態では、インナージャケット161の下方に位置するトルク検出装置10Sへの塵などのダストの侵入を防止している。
The
The
シール部材163の外径は、インナージャケット161のシール保持部161Hの内径よりも若干大きく形成されている。また、シール部材163の内径は、アッパーシャフト140の第3円筒部140cとの間に隙間が生じず、かつ、アッパーシャフト140を回転可能に保持できるように第3円筒部140cの外径と同じに設定される。
The outer diameter of the
また、本実施形態のシール部材163の内径は、アッパーシャフト140の第2円筒部140bの外径よりも小さく設定する。すなわち、アッパーシャフト140の第2円筒部140bがシール部材163の内径よりも大きくなるように構成している。
ここで、シール部材163のアッパーシャフト140の第2円筒部140bに対する締め代は、後述するようにアッパーシャフト140がシール部材163に対して移動し、シール部材163と第2円筒部140bとが対向した状態で、アッパーシャフト140がシール部材163から受ける荷重が比較的に大きくなるように設定している。本実施形態では、シール部材163は、アッパーシャフト140の第3円筒部140cに対向した状態でアッパーシャフト140に付与する荷重よりも、アッパーシャフト140の第2円筒部140bに対向した状態でアッパーシャフト140に付与する荷重が大きくなるように締め代を設定している。
Further, the inner diameter of the
Here, the tightening margin of the
そして、本実施形態のステアリング装置100では、通常時においては、シール部材163がアッパーシャフト140の第3円筒部140cに対向してアッパーシャフト140を回転可能に保持することで、操舵感覚を悪化させることなくアッパーシャフト140を支持する。一方、後述する衝突時においては、アッパーシャフト140の第2円筒部140bがシール部材163に対向しながら移動するときに、シール部材163がアッパーシャフト140に荷重をかけるようにしている。
In the
なお、本実施形態のアッパーシャフト140は、一端側に設けられる軸受け162aと、他端側に設けられるシール部材163とにより軸方向の2箇所において支持される。これによって、本実施形態のステアリング装置100では、アッパーシャフト140が回転する際の所謂振れ回りの発生を抑制している。そして、本実施形態のステアリング装置100では、アッパーシャフト140を安定して回転させることにより、アッパーシャフト140に接続するステアリングホイール101における操舵感覚の向上を図っている。
Note that the
ハウジング170は、第1ハウジング171と、第2ハウジング172とから構成される。
第1ハウジング171は、出力軸143を回転可能に支持する軸受け171aを、軸方向の一方の端部側(図2においては下側)に有し、軸方向の他方の端部側(図2においては上側)が開口した部材である。第1ハウジング171には電動モータ110が装着され、第1ハウジング171は、電動モータ110の回転軸に装着されたウォームギヤ121を含んで構成される伝達機構120を収納する。軸受け171aは、出力軸143の第4円筒部143dに形成された雄ねじにねじ込まれた固定ナット145により軸方向の一方の端部側への移動が規制される。
The
The
第2ハウジング172は、軸方向の両端部側が開口した部材である。そして、軸方向の一方の端部側(図2においては下側)の開口部が第1ハウジング171における軸方向の他方の端部側の開口部と対向するように配置されるとともに、例えばボルトなどにより第1ハウジング171に固定される。第2ハウジング172における軸方向の他方の端部側(図2においては上側)は、円筒状である。そして、第2ハウジング172の開口の内周面に、インナージャケット161の外周が挿入される。
The
調整機構180は、コラムジャケット160およびステアリングシャフト102の長さを変化させることで、ステアリングホイール101の位置を調整するものである。調整機構180は、コラム拘束部181と、レバー部182とを備えている。
コラム拘束部181は、断面がU字形状を有している。そして、コラム拘束部181は、コラムジャケット160のアウタージャケット162の外周に取り付けられる。
The
The
レバー部182は、コラム拘束部181に設けられる。そして、レバー部182は、コラムジャケット160の軸方向と交差する方向にコラムジャケット160を締め付ける力を付与する締付け機構(不図示)を操作するための部材である。そして、レバー部182を操作することによって、コラム拘束部181によってアウタージャケット162を締め付けたり緩めたりする。例えば、コラム拘束部181によりアウタージャケット162を締め付ける場合には、アウタージャケット162とインナージャケット161とは移動しないように固定される。一方で、コラム拘束部181によりアウタージャケット162を緩める場合には、アウタージャケット162とインナージャケット161とは軸方向に移動可能な状態になる。
The
例えば、ステアリングホイール101の位置を調整する際、調整機構180のレバー部182を操作して、コラム拘束部181によるアウタージャケット162の締め付けを解除する。そして、ステアリングシャフト102の軸方向にレバー部182を移動させることで、アウタージャケット162がアッパーシャフト140とともに移動する。そして、予め定めた範囲内における任意の位置にステアリングホイール101を位置させることができる。その後、レバー部182を再び操作し、コラム拘束部181によりアウタージャケット162の締め付けを行うことで、アウタージャケット162とインナージャケット161とが固定された状態になる。
For example, when adjusting the position of the
図3は、ステアリング装置の衝撃吸収機能を説明するための図である。
以上のように構成されるステアリング装置100は、自動車の衝突時に運転者がステアリングホイール101に衝突(二次衝突)するときの衝撃を吸収するための衝撃吸収機能を有している。衝撃吸収機能は、ステアリングシャフト102を構成するアッパーシャフト140、入力軸141、インナージャケット161およびアウタージャケット162によって実現される。
FIG. 3 is a diagram for explaining an impact absorbing function of the steering device.
The
図3に示すように、衝突時において、ステアリング装置100では、先ず、インナージャケット161とアウタージャケット162との間において移動が生じる。本実施形態では、アウタージャケット162は、インナージャケット161に対して移動しながらハウジング170側へと移動する。そして、アウタージャケット162は、ハウジング170の第2ハウジング172に突き当たるまで移動した後に止まる。このように、アウタージャケット162が移動することで、アウタージャケット162が保持するアッパーシャフト140が移動する。これに伴って、アッパーシャフト140に接続するステアリングホイール101が移動することにより、運転者にかかる衝撃が和らげられる。
As shown in FIG. 3, at the time of collision, the
さらに、図3に示すように、衝突時において、ステアリング装置100では、アッパーシャフト140と入力軸141との間において移動が生じる。具体的には、アッパーシャフト140は、入力軸141に対して移動しながらハウジング170側へと移動する。そして、アッパーシャフト140は、入力軸141の端に突き当たるまで移動した後に止まる。
このように、アッパーシャフト140自体が移動することで、アッパーシャフト140に接続するステアリングホイール101が移動する。これによっても、本実施形態のステアリング装置100では、運転者にかかる衝撃が緩和される。
Further, as shown in FIG. 3, during the collision, the
Thus, the
また、本実施形態のステアリング装置100では、アッパーシャフト140は、シール部材163によって保持されている。そして、衝突が生じてアッパーシャフト140が移動したときには、シール部材163に対向するアッパーシャフト140の領域は、第3円筒部140c(図2参照)から第2円筒部140bへと変化する。そうすると、アッパーシャフト140は、シール部材163を拡大するようにシール部材163を変形させながら移動する。そのため、アッパーシャフト140がシール部材163に対して移動するときに衝突のエネルギーが消費される。
このように、本実施形態のステアリング装置100では、衝突時に移動するアッパーシャフト140の外周にシール部材163を設けることによって、衝突エネルギーを吸収させ、運転者にかかる衝撃がさらに緩和されるように構成している。
In the
As described above, the
ここで、比較例のステアリング装置900について説明する。
図4は、比較例のステアリング装置900を説明するための図である。
なお、比較例のステアリング装置900において、本実施形態と同様な部材については同じ符号を付してその詳細な説明を省略する。
比較例のステアリング装置900では、図4に示すように、入力軸141の外周部とインナージャケット161の内周との間であって、入力軸141のトルク検出装置10S側の端部にシール部材963を設ける。そして、シール部材963は、インナージャケット161と入力軸141との間をシールする。これによって、比較例のステアリング装置900では、インナージャケット161の下方に設けられるトルク検出装置10S側へのダストの侵入を防止している。
Here, a
FIG. 4 is a view for explaining a
Note that, in the
In the
ここで、比較例のステアリング装置900においても、自動車の衝突時には、衝撃吸収機能が実行される。このとき、アッパーシャフト140は、入力軸141側に向けて移動する。そして、比較例のステアリング装置900において、アッパーシャフト140は、シール部材963に突き当たるまで移動した後に止まる。
Here, also in the
図5は、本実施形態のステアリング装置100と比較例のステアリング装置900との比較を説明するための図である。
なお、図5(a)は図2に示す本実施形態のステアリング装置100のVa部の拡大図であり、図5(b)は図4に示す比較例のステアリング装置900のVb部の拡大図である。
図5(a)に示すように、本実施形態のステアリング装置100において、アッパーシャフト140の端は、移動後において入力軸141の端に接触した状態になる。従って、アッパーシャフト140の移動量は、図5(a)に示す移動前のアッパーシャフト140の端部FB(実線)から、入力軸141の端に位置する移動後のアッパーシャフト140の端部FA(破線)までの距離L1となる。
FIG. 5 is a diagram for explaining a comparison between the
5A is an enlarged view of the Va portion of the
As shown in FIG. 5A, in the
一方、図5(b)に示すように、比較例のステアリング装置900は、アッパーシャフト140の端は、移動後においてシール部材963に接触した状態になる。従って、アッパーシャフト140の移動量は、図5(b)に示す移動前のアッパーシャフト140の端部FB(実線)から、シール部材163に位置する移動後のアッパーシャフト140の端部FA(破線)までの距離L2となる。そして、比較例のステアリング装置900の移動量の距離L2は、本実施形態のステアリング装置100の移動量の距離L1と比較して、シール部材963の厚みの分だけ短くなる。
On the other hand, as shown in FIG. 5B, in the
これに対して、本実施形態のステアリング装置100では、アッパーシャフト140の外周にシール部材163を設けている。これによって、アッパーシャフト140が移動したときに、シール部材163によってアッパーシャフト140の移動が妨げられることがない。すなわち、本実施形態のステアリング装置100では、内側に設けられる入力軸141ではなく、入力軸141の外側に設けられるアッパーシャフト140にシール部材163を取り付けることによって、アッパーシャフト140とシール部材163とが衝突しないように構成している。そのため、アッパーシャフト140の移動可能範囲をできる限り拡張することが可能となる。
On the other hand, in the
以上のように、本実施形態のステアリング装置100は、例えば比較例のステアリング装置900のように入力軸141の外周にシール部材963を取り付ける場合と比較して、アッパーシャフト140に接続するステアリングホイール101の移動可能な距離を大きくすることが可能となる。そして、衝突時におけるステアリングホイール101の移動量が長くなることで、運転者にかかる衝撃をより緩和することができる。また、アッパーシャフト140とインナージャケット161との間にはシール部材163が設けられているため、ハウジング170の内側へのダストの侵入も防止することが可能となる。
As described above, the
100…ステアリング装置、101…ステアリングホイール、102…ステアリングシャフト、140…アッパーシャフト、141…入力軸、160…コラムジャケット、161…インナージャケット、162…アウタージャケット、163…シール部材
DESCRIPTION OF
Claims (2)
前記操舵部に連結され、回転可能に支持されるとともに、円筒状の開口部を有する第1シャフトと、
前記第1シャフトの前記開口部に挿入されるとともに当該第1シャフトに対して軸方向に相対移動可能に設けられて、当該第1シャフトとの間でトルクの伝達が可能に連結される第2シャフトと、
前記第1シャフトの少なくとも一部を覆う第1ハウジングと、
前記第1ハウジングの内側にて当該第1ハウジングに対して軸方向に相対移動可能に設けられ、前記第2シャフトの少なくとも一部を覆う第2ハウジングと、
前記第1シャフトの外周と前記第2ハウジングの内周との間に設けられて、当該第1シャフトと当該第2ハウジングとの間をシールするシール部材と、を備え、
前記第1シャフトは、当該第1シャフトの他の部分よりも大きい外径であって、前記シール部材の内径よりも大きい外径を有する径大部を備え、
前記シール部材は、前記第1シャフトが軸方向に力を受けて移動した際に、当該第1シャフトの前記径大部に対向することを特徴とするステアリング装置。 A steering device for transmitting a steering torque in a steering part to a steered part,
A first shaft coupled to the steering portion and rotatably supported, and having a cylindrical opening;
The second shaft is inserted into the opening of the first shaft and is provided so as to be relatively movable in the axial direction with respect to the first shaft, and is coupled so as to be able to transmit torque to and from the first shaft. A shaft,
A first housing covering at least a portion of the first shaft;
A second housing provided inside the first housing so as to be relatively movable in the axial direction with respect to the first housing, and covering at least a part of the second shaft;
A seal member provided between an outer periphery of the first shaft and an inner periphery of the second housing and sealing between the first shaft and the second housing ;
The first shaft includes a large-diameter portion having an outer diameter larger than other portions of the first shaft and having an outer diameter larger than the inner diameter of the seal member;
The steering device according to claim 1, wherein the seal member faces the large-diameter portion of the first shaft when the first shaft is moved by receiving an axial force .
前記第1シャフトは、前記軸受けと前記シール部材とによって回転可能に保持されることを特徴とする請求項1に記載のステアリング装置。 A bearing provided on the first housing for rotatably holding the first shaft;
The steering apparatus according to claim 1, wherein the first shaft is rotatably held by the bearing and the seal member.
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