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JP5857252B2 - 点灯回路およびこれを備えたランプ - Google Patents

点灯回路およびこれを備えたランプ Download PDF

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Description

本発明は、光源を点灯させる点灯回路に関し、特に、光源の光量の変動が大きくなった状態での使用を規制する技術に関する。
従来から、コイルとスイッチング素子とを含むDC−DCコンバータを備えた電源回路が提案されている(特許文献1参照)。この電源回路は、光源に電力を供給する点灯回路として使用することができる。
特許文献1に記載された電源回路では、交流電源からの交流出力を整流平滑する整流平滑回路と、整流平滑回路の出力端間に接続された電圧変換回路とから構成されている。ここで、整流平滑回路は、交流電源の出力端に接続されたダイオードブリッジと、ダイオードブリッジの出力端に接続され脈流を平滑化するための電解コンデンサとを備える。
ところで、この整流平滑回路の平滑化作用は、完全ではなく、脈流成分も含まれている。この脈流成分は、整流平滑回路に含まれる電解コンデンサの静電容量に依存しており、電解コンデンサの静電容量が小さくなると、その分、脈流成分は大きくなる。そして、脈流成分が所定の大きさ以上になると、電圧変換回路の出力電圧の変動が顕著になる。この電源回路をLED等を用いた光源を点灯させる点灯回路として使用する場合、電圧変換回路の出力電圧の変動が顕著になると光源の光量の変動が顕著になる。
従って、この電源回路を点灯回路として使用する場合、上記脈流成分の大きさを所定の大きさ以下となるように、電解コンデンサの静電容量を選択する必要がある。
特開2011−171231号公報
ところで、電解コンデンサは、整流平滑回路の平滑用等として長時間使用されると、内部の電解液が外部へ拡散することにより静電容量が減少してしまう。そして、電解コンデンサの静電容量が減少すると、その分、整流平滑回路の出力電圧に含まれる脈流成分の大きさが増大する。特に、この電源回路をLEDを用いた光源用の点灯回路として使用する場合、LEDは長寿命であるため、LEDの寿命よりも前に、電解コンデンサの静電容量減少に起因して、脈流成分の増加が生じるおそれがある。このように脈流成分の大きさが大きくなると、光源の光量の変動が顕著になり、光量のちらつきが目立つようになる。
本発明は、上記事由に鑑みてなされたものであり、光源の光量の変動が顕著になった状態での使用を防止できる点灯回路を提供することにある。
本発明に係る点灯回路は、交流電源からの電力供給を受けて光源を点灯させる点灯回路であって、交流を整流する整流回路と、整流回路の出力端間に接続された電解コンデンサと、電解コンデンサの両端間に生じる電圧を昇降圧して光源に出力し且つ電解コンデンサの両端間の電圧平均値が電圧閾値よりも大きい場合、光源への電圧の出力を継続し、電解コンデンサの両端間の電圧平均値が電圧閾値以下の場合、光源への電圧の出力を停止する電圧変換回路とを備え、前記電圧閾値は、前記光源に出力される電圧に応じて変化し、前記光源に出力される電圧が、前記電解コンデンサの両端間に生じる電圧の最小値よりも小さいときに、前記電圧閾値は、前記光源に出力される電圧より大きく設定されることを特徴とする
本構成によれば、電圧変換回路が、電解コンデンサの両端間の電圧平均値が電圧閾値以下になると動作を停止する。従って、電解コンデンサの両端間に生じる電圧に含まれる脈流成分の大きさが許容範囲の上限にあるときの電圧平均値を電圧閾値に設定することにより、脈流成分の大きさが許容範囲を超えた状態で点灯回路が動作し続けることを防止できる。その結果、電圧変換回路に光源を接続して使用する場合、光源の光量の変動が顕著になった状態での使用を防ぐことができる。
実施の形態1に係る点灯回路の回路図である。 実施の形態1に係る駆動回路の回路図である。 実施の形態1に係る電解コンデンサの両端間の電圧の時間波形を示す図である。 実施の形態1に係る点灯回路について、(a)は電解コンデンサの静電容量の経時変化を示す図であり、(b)は電解コンデンサの両端間の電圧の平均値の経時変化を示す図であり、(c)はスイッチング素子の動作を示す図である。 実施の形態2に係るランプの断面図である。 変形例に係る点灯回路の回路図である。 変形例に係る駆動回路の回路図である。 変形例に係る点灯回路について、電解コンデンサの両端間の電圧の波形とLEDモジュールに印加される電圧との関係を示す図である。 変形例に係る点灯回路の回路図である。 変形例に係る点灯回路について、(a)は電解コンデンサの両端間の電圧の波形を示す図であり、(b)は(a)に表された期間T1におけるスイッチング素子のドレイン電流の波形を示す図であり、(c)は(a)に表された期間T2におけるスイッチング素子のドレイン電流の波形を示す図である。 変形例に係る点灯回路の回路図である。 変形例に係る駆動回路の回路図である。 変形例に係る点灯回路について、(a−1)および(b−1)はスイッチング素子のドレイン電流の波形を示す図であり、(a−1)および(b−2)はサイリスタの動作を示す図である。
<実施の形態1>
<1>構成
本実施の形態に係る点灯回路の回路図を図1に示す。
点灯回路1は、整流回路2と、電解コンデンサC2と、電圧変換回路3とを備えている。ここで、整流回路2には、交流電源ACと接続されており、電圧変換回路3には、LEDモジュール5が接続されている。
交流電源ACは、例えば、商用電源であり、日本国内では、通常、出力電圧が100Vの電源(以下、「AC100Vの電源」と称す。)である。この交流電源ACは、整流回路2にフューズF1を介して接続されている。
LEDモジュール5は、複数のLEDを直列に接続したものである。各LEDは、点灯回路1から電圧が供給されると点灯する。なお、LEDモジュール5は、複数のLEDを直列に接続したものに限定されず。例えば、複数のLEDを直列に接続してなる直列接続体を複数並列に接続したものであってもよい。
<1−1>整流回路
整流回路2は、4つのダイオードからなるダイオードブリッジDBからなる。この整流回路2の出力端間には、コンデンサC1と、ダイオードブリッジDBの高電位側の出力端に接続されたインダクタNFとからなるローパスフィルタが接続されている。このローパスフィルタは、電圧変換回路3側で発生する高周波ノイズがダイオードブリッジDB側へ漏れ出すのを防止するためのものである。なお、このローパスフィルタは、無くてもよい。
<1−2>電解コンデンサ
電解コンデンサC2は、整流回路2の出力端間に接続されており、整流回路2から出力される脈流を平滑化する。この電解コンデンサC2は、アルミニウム電解コンデンサから構成されている。なお、電解コンデンサC2は、アルミニウム電解コンデンサに限定されず、例えば、タンタル電解コンデンサ等であってもよい。そして、前述の整流回路2と、この電解コンデンサC2とから整流平滑回路が構成されている。
<1−3>電圧変換回路
電圧変換回路3は、電解コンデンサC2の両端間に接続され、電解コンデンサC2の両端間に生じる電圧を昇降圧してLEDモジュール5に出力する。この電圧変換回路3は、駆動回路U1と、昇降圧回路31と、指示回路4とを備える。
<昇降圧回路>
昇降圧回路31は、インダクタL2と、ダイオードD1と、抵抗R6と、コンデンサC8,C11とを備える。この昇降圧回路31は、後述の第1電流経路と第2電流経路とを交互に選択することにより、電圧をLEDモジュール5に出力する。
インダクタL2は、一端側が電解コンデンサC2の高電位側に接続され他端側が駆動回路U1のドレイン端子Dに接続されている。また、インダクタL2の一端側は、LEDモジュール5の一部を構成するLEDのカソードに接続されている。
ダイオードD1は、アノードがインダクタL2の他端側に接続され、カソードがLEDモジュール5の一部を構成するLEDのアノードに接続されている。
抵抗R6およびコンデンサC8は、インダクタL2の一端側とダイオードD1のカソードとの間に並列接続されている。
ここにおいて、第1電流経路とは、インダクタL2へのエネルギの蓄積が生じる電流経路であり、整流回路2から電圧変換回路3側へ流れる電流が、電解コンデンサC2の高電位側、インダクタL2、スイッチング素子Q101、抵抗R101(図2参照)の順に経由して電解コンデンサC2の低電位側に戻る経路である。また、第2電流経路とは、インダクタL2に蓄積されたエネルギをLEDモジュール5に伝達する電流経路であり、インダクタL2の上記他端側から流出した電流が、ダイオードD1、LEDモジュール5の順に経由してインダクタL2に戻る経路である。
<駆動回路>
駆動回路U1は、1つの半導体パッケージに組み込まれており、電解コンデンサC2の高電位側に接続された電源端子VCCと、ドレイン端子Dと、ソース端子Sと、一定の電圧が出力される定電圧端子VDDと、入力端子EX,CLとを有する。また、駆動回路U1は、内部に指示回路4の出力端に接続された判定回路121を備えている。
ここで、ドレイン端子Dには、インダクタL2の他端側とダイオードD1のアノードとが共通接続されている。
ソース端子Sは、電解コンデンサC2の低電位側に接続されている。
定電圧端子VDDと電解コンデンサC2の低電位側との間には、抵抗R1と可変抵抗R2とが直列に接続されている。そして、可変抵抗R2と並列にコンデンサC6が接続されている。また、定電圧端子VDDと電解コンデンサC2の高電位側との間には、抵抗R8が接続され、定電圧端子VDDと電解コンデンサC2の低電位側との間には、コンデンサC5が接続されている。
入力端子EXは、抵抗R1および可変抵抗R2の接続点に抵抗R7を介して接続されている。この入力端子EXの電圧を変化させることにより、インダクタL2に流れる電流値を変化させることができる。従って、インダクタL2に流れる電流値を変化させたい場合には、可変抵抗R2の抵抗値を変化させることにより、入力端子EXの電圧を変化させればよい。
入力端子CLは、指示回路4に接続されている。この入力端子CLの電圧が後述の判定基準電圧よりも小さくなると、インダクタL2に流れる電流が停止する。
なお、この駆動回路U1の内部構成の詳細は後述する。
コンデンサC11は、ダイオードD1のカソードと駆動回路U1のソース端子Sとの間に接続されている。このコンデンサC11により、ダイオードD1のカソード電位を安定させることができる。
<指示回路>
指示回路4は、駆動回路U1の入力端子CLに接続され、電解コンデンサC2の両端間の電圧平均値が電圧閾値以下になると、入力端子CLに入力する電圧を低下させることにより、駆動回路U1に動作を停止するよう指示する回路である。この指示回路4は、PNPバイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Trと、抵抗R3,R4,R11,R12,R13,R14と、コンデンサC7,C12とを備える。なお、指示回路4としては、抵抗R13の無い構成であってもよい。
抵抗R11,R12は、電解コンデンサC2の両端間に直列に接続されている。コンデンサC12は、2つの抵抗R11,R12の接続点と電解コンデンサC2の低電位側との間に接続されている。また、抵抗R3,R4は、駆動回路U1の定電圧端子VDDと電解コンデンサC2の低電位側との間に直列に接続されており、コンデンサC7が抵抗R4と並列に接続されている。スイッチング素子Trは、エミッタがプルアップ用の抵抗R14を介して抵抗R3,R4の接続点に接続され且つコレクタが電解コンデンサC2の低電位側に接続されるとともに、ベースが抵抗R13を介して抵抗R11,R12の接続点に接続されている。そして、スイッチング素子Trのエミッタと抵抗R14との接続点が、駆動回路U1の入力端子CLに接続されている。
ここにおいて、抵抗R11,R12の抵抗値およびコンデンサC12の静電容量は、抵抗R12の両端間の電圧の減衰時定数が、整流回路2の出力端間に生じる脈流電圧の減衰時定数よりも大きくなるように設定されている。これは、抵抗R12の両端間に生じる脈流成分を含む電圧の平均値をスイッチング素子Trのベースに入力するためである。例えば、上記脈流電圧の周期が0.1sであれば、抵抗R12の両端間の電圧の減衰時定数が0.1sよりも大きくなるように設定されている。
この指示回路4は、エミッタ・ベース間の電圧がスイッチング素子Trのターンオン電圧よりも小さい場合、スイッチング素子Trはオフ状態を維持し、エミッタ・ベース間の電圧がスイッチング素子Trのターンオン電圧以上の場合、スイッチング素子Trはオン状態となる。ここで、スイッチング素子Trのターンオン電圧は、電解コンデンサC2の両端間の電圧が所定の電圧閾値にある場合における抵抗R3,R4の接続点に生じる電圧に相当する。
ここにおいて、電解コンデンサC2の両端間の電圧平均値が低下すると、それに伴い、抵抗R11,R12の接続点の電圧も低下し、スイッチング素子Trのベース電圧も低下していく。そして、電解コンデンサC2の両端間の電圧平均値が電圧閾値以下に達すると、スイッチング素子Trのエミッタ・ベース間の電圧がスイッチング素子Trのターンオン電圧以上に達し、スイッチング素子Trがオン状態になる。
ところで、スイッチング素子Trがオフ状態の場合、指示回路4から入力端子CLへの入力電圧VCLと駆動回路U1の定電圧端子の電圧VDDとの間には式(1)の関係式が成立する。
Figure 0005857252
ここで、R3,R4は、各抵抗R3,R4の抵抗値を表すものとする。
一方、スイッチング素子Trがオン状態の場合、指示回路4から入力端子CLへの入力電圧VCLと駆動回路U1の定電圧端子の電圧VDDとの間には式(2)の関係式が成立する。
Figure 0005857252
ここで、R14は、抵抗R14の抵抗値を表すものとする。
そして、抵抗R3,R4,R14は、式(3)の関係式が成立するように選択されている。
Figure 0005857252
つまり、指示回路4では、電解コンデンサC2の両端間の電圧平均値が電圧閾値以下になると、スイッチング素子Trがオン状態となり、入力端子CLへの入力電圧が低下する。
<2>駆動回路
次に、駆動回路U1の構成について詳細に説明する。なお、以下の説明において、「High」レベルとは、0V以上の所定の電圧に相当し、「Low」レベルとは、電圧が略0Vであることに相当する。
駆動回路U1の回路図を図2に示す。
駆動回路U1は、スイッチング素子Q101と、電源端子VCCに接続されたレギュレータ110と、レギュレータ110に接続された起動停止回路113とを備える。また、駆動回路U1は、2種類の矩形波信号を出力する発振器101と、AND回路102と、RSフリップフロップ回路103と、NAND回路105と、スイッチング素子Q101のゲートに接続されたゲートドライバ106とを備える。そして、駆動回路U1は、更に、スイッチング素子Q101に接続された抵抗R101と、スイッチング素子Q101がターンオフするタイミングを制御するターンオフ制御回路122と、ブランキングパルス発生回路112と、AND回路102の入力端子に接続された判定回路121を備える。
<スイッチング素子>
スイッチング素子Q101は、パワーMOSFETから構成されており、ドレインがドレイン端子Dに接続されている。また、スイッチング素子Q101のソースとソース端子Sとの間には、スイッチング素子Q101に流れるドレイン電流を検出するための抵抗R101が接続されている。
<レギュレータ>
レギュレータ110は、電源端子VCCから電力供給を受けて起動停止回路113に一定の電圧を出力するとともに、定電圧端子VDDに一定の電圧を出力する。ここで、レギュレータ110から起動停止回路113に出力する電圧とレギュレータ110から定電圧端子VDDに出力する電圧とは、等しくなっている。
<起動停止回路>
起動停止回路113は、駆動回路U1の起動時においてレギュレータ110の出力電圧が定格電圧まで立ち上がっていない期間においてスイッチング素子Q101のオンオフ動作を制限するための回路である。この起動停止回路113は、レギュレータ110からの入力電圧の大きさに応じて、レベルの異なる電圧を出力する。具体的には、起動停止回路113は、所定の基準電圧を保持しており、駆動回路U1が起動してからレギュレータ110からの入力電圧が基準電圧よりも小さい期間ではOR回路104に「High」レベルの電圧を入力する。一方、レギュレータ110から起動停止回路113への入力電圧が基準電圧以上に達すると、起動停止回路113は、OR回路104に「Low」レベルの電圧を入力する。
<発振器>
発振器101は、一定周期のクロック信号を出力するクロック端子te101aと、クロック信号に同期した矩形波信号を出力する信号端子te101bとを有する。このクロック信号および矩形波信号は、いずれも「High」レベルと「Low」レベルとからなる矩形パルス列状の時間波形を有する電圧信号である。ここで、クロック端子te101aから出力される信号は、スイッチング素子Q101がターンオンするタイミングを定めるための信号であり、信号端子te101bから出力される矩形波信号は、スイッチング素子Q101のオンデューティの最大値を定めるための信号である。例えば、矩形波信号のオンデューティを80%に設定すると、スイッチング素子Q101のオンデューティの最大値が80%となる。
<AND回路>
AND回路102は、発振器101のクロック端子te101aからの入力電圧が「High」レベルであり、判定回路121からの入力電圧が「High」レベルであると、RSフリップフロップ回路103のセット端子Sに「High」レベルの電圧を入力する。
一方、AND回路102は、発振器101のクロック端子te101aからの入力電圧および判定回路121からの入力電圧の少なくとも一方が「Low」レベルであるとセット端子Sに「Low」レベルの電圧を入力する。
<判定回路>
判定回路121は、定電圧端子VDDとソース端子Sとの間に直列に接続された抵抗R102,R103と、比較器108とを備える。比較器108は、プラス側入力端子が入力端子CLに接続され、マイナス側入力端子が抵抗R102,R103の接続点に接続されている。そして、比較器108は、入力端子CLの電圧が抵抗R102,R103の接続点の電圧(以下、「判定基準電圧」と称す。)以上であれば「High」レベルの電圧を出力し、入力端子CLの電圧が判定基準電圧よりも小さくなると「Low」レベルの電圧を出力する。従って、入力端子CLの電圧が判定基準電圧よりも小さくなると、判定回路121からAND回路102への入力電圧が「Low」レベルで維持され、RSフリップフロップ回路103のセット端子Sには、クロック信号の信号電圧に関わらず常に「Low」レベルの電圧が入力される。これにより、スイッチング素子Q101はオフ状態で維持され、駆動回路U1は停止することになる。
ところで、駆動回路U1の判定回路121の一部を構成する抵抗R102,R103の抵抗値をそれぞれR102,R103と表すと、指示回路4からの入力電圧(VCL=R4×VDD/(R3+R4)(式(1)参照)、または、VCL=R4×R14×VDD/[R3×(R4+R14)+R4×R14](式(2)参照))との間に式(4)の関係式が成立するように、抵抗R102,R103の抵抗値が選択されている。
Figure 0005857252
つまり、スイッチング素子Trがオフ状態にある場合における指示回路4からの入力電圧は、判定基準電圧よりも大きく、一方、スイッチング素子Trがオン状態にある場合における指示回路4からの入力電圧は、判定基準電圧よりも小さくなっている。
そして、比較器108は、スイッチング素子Trがオフ状態の場合、プラス側入力端子の電圧(=R4×VDD/(R3+R4))よりもマイナス側入力端子の判定基準電圧(=R103×VDD/(R102+R103))が小さいので、「High」レベルの電圧を出力する。
一方、比較器108は、スイッチング素子Trがオン状態の場合、プラス側入力端子の電圧(=R4×R14×VDD/[R3×(R4+R14)+R4×R14])よりもマイナス側入力端子の判定基準電圧(=R103×VDD/(R102+R103))が大きいので、「Low」レベルの電圧を出力する。
<ターンオフ制御回路>
ターンオフ制御回路122は、比較器107、AND回路111およびOR回路104から構成される。比較器107は、プラス側の入力端がスイッチング素子Q101と抵抗R101との間の接続点に接続されマイナス側の入力端が入力端子EXに接続されている。AND回路111は、2つの入力端子それぞれが比較器107の出力端およびブランキングパルス発生回路112の出力端に接続されている。このAND回路111は、ブランキングパルス発生回路112から「High」レベルの電圧が入力されるとともに比較器107からも「High」レベルの電圧が入力されるとRSフリップフロップ回路103のリセット端子Rに「High」レベルの電圧を入力する。OR回路104は、2つの入力端子それぞれが起動停止回路113およびAND回路111の出力端に接続され、1つの反転入力端子が発振器101の信号端子te101bに接続されている。そして、OR回路104の出力端は、RSフリップフロップ回路103のリセット端子Rに接続されている。ここで、信号端子te101bからOR回路104の反転入力端子への入力電圧が、「Low」レベルになると、AND回路111からの入力電圧のレベルに関係なく、RSフリップフロップ回路103のリセット端子Rの電圧が「High」レベルに設定される。
<ブランキングパルス発生回路>
ブランキングパルス発生回路112は、ゲートドライバ106からスイッチング素子Q101にターンオン信号が出力された後、所定のブランキング時間が経過してからAND回路111に「High」レベルの電圧を入力する。これにより、スイッチング素子Q101がターンオンしてから少なくともブランキング時間が経過するまでは、RSフリップフロップ回路103のリセット端子Rの電圧が「Low」レベルに維持される。従って、スイッチング素子Q101のターンオン直後に、スイッチング素子Q101に流れるスパイク電流を検出して、RSフリップフロップ回路103のリセット端子Rが「High」レベルに設定されてしまうことを防止している。
<RSフリップフロップ回路>
RSフリップフロップ回路103は、AND回路102からセット端子Sへの入力電圧が「High」レベルになると、出力端子QからNAND回路105への入力電圧が「High」レベルに設定される。このとき、スイッチング素子Q101は、ターンオンする。
一方、RSフリップフロップ回路103は、抵抗R101の両端間に生じる電圧が入力端子EXに生じる電圧に到達し、OR回路104からリセット端子Rへの入力電圧が「High」レベルになると、AND回路102からセット端子Sへの入力電圧が「Low」レベルであれば、出力端子Qからの出力電圧が「Low」レベルに設定される。
<NAND回路>
NAND回路105は、RSフリップフロップ回路103からの入力電圧が「High」レベルであり、且つ、発振器101の信号端子te101bからの入力電圧が「High」レベルであると、出力電圧が「Low」レベルになる。また、RSフリップフロップ回路103からの入力電圧が「Low」レベルであり、且つ、発振器101の信号端子te101bからの入力電圧が「High」レベルであると、出力電圧が「High」レベルになる。
<ゲートドライバ>
ゲートドライバ106は、NAND回路105からの入力電圧の大きさに応じて、スイッチング素子Q101のゲート電圧を制御する。具体的には、ゲートドライバ106は、NAND回路105からの入力電圧が「Low」レベルであると、スイッチング素子Q101のゲート電圧を「High」レベルにし、NAND回路105からの入力電圧が「High」レベルであると、スイッチング素子Q101のゲート電圧を「Low」レベルにする。そして、スイッチング素子Q101のゲート電圧が「High」レベルになると、スイッチング素子Q101はターンオンし、スイッチング素子Q101のゲート電圧が「Low」レベルになると、スイッチング素子Q101はターンオフする。
<2>動作
<2−1>基本動作
次に、本実施の形態に係る点灯回路の基本的な動作を図1および図2を用いて説明する。
点灯回路1が起動し、電解コンデンサC2の両端間に直流電圧Vinが入力されると、電解コンデンサC2の高電位側からインダクタL2、コンデンサC5および駆動回路U1の電源端子VCCに電流が流れ込む(図1参照)。このとき、駆動回路U1内では、電源端子VCCに流れ込んだ電流がレギュレータ110を経由して定電圧端子VDDに流れる(図2参照)。そして、コンデンサC5は、電解コンデンサC2の高電位側から抵抗R8を介して電流が流れ込むとともに、駆動回路U1の定電圧端子VDDからも電流が流れ込むことにより充電される(図1参照)。ここにおいて、コンデンサC5が充電されていない期間は、レギュレータ110から起動停止回路113に入力される電圧が起動電圧よりも小さくなり、一方、コンデンサC5が充電されている期間は、レギュレータ110から起動停止回路113に入力される電圧が起動電圧以上の電圧になる(図2参照)。このとき、駆動回路U1の定電圧端子VDDから流出した電流は、抵抗R3を介してコンデンサC7にも流れ込み、コンデンサC7も充電される(図1参照)。
ここで、レギュレータ110から起動停止回路113に入力される電圧が起動電圧よりも小さい期間は、起動停止回路113からOR回路104の入力端子には「High」レベルの電圧が入力される(図2参照)。すると、OR回路104からRSフリップフロップ回路103のリセット端子Rには「High」レベルの電圧が入力され、出力端子QからNAND回路105への入力電圧が「Low」レベルで維持される。
一方、レギュレータ110から起動停止回路113に入力される電圧が起動電圧以上の電圧に到達すると、起動停止回路113からOR回路104の入力端子に「Low」レベルの電圧が入力される。すると、OR回路104からRSフリップフロップ回路103のリセット端子Rには「Low」レベルの電圧が入力される。
また、駆動回路U1の入力端子CLには、指示回路4から出力される電圧が入力され、入力端子EXには、定電圧端子VDDの電圧を抵抗R1,R2で分圧してなる電圧が入力される(図1参照)。
ここにおいて、駆動回路U1では、この入力端子CLの電圧が定電圧端子VDDの電圧を抵抗R102,R103で分圧してなる電圧(以下、「判定基準電圧」と称す。)よりも大きい場合、比較器108からAND回路102への入力電圧は「High」レベルになる(図2参照)。一方、入力端子CLの電圧が判定基準電圧以下の場合、比較器108からAND回路102への入力電圧は「Low」レベルになる
比較器108からAND回路102への入力電圧が「High」レベルの場合、発振器101からAND回路102へ入力されるクロック信号の電圧レベルが「High」レベルになると、RSフリップフロップ回路103のセット端子Sへの入力電圧が「High」レベルになる。すると、RSフリップフロップ回路103からNAND回路105への入力電圧が「High」レベルになる。ここで、発振器101の信号端子te101bからNAND回路105へ入力される矩形波信号の電圧レベルが「High」レベルであると、ゲートドライバ106への入力電圧が「Low」レベルになる。すると、ゲートドライバ106に接続されたスイッチング素子Q101のゲート電圧が「High」レベルになり、スイッチング素子Q101がターンオンし、スイッチング素子Q101にドレイン電流が流れ始める。
このとき、整流回路2から駆動回路U1側へ流れる電流が、電解コンデンサC2の高電位側、インダクタL2、スイッチング素子Q101、抵抗R101の順に経由して電解コンデンサC2の低電位側に戻る経路(第1電流経路)を辿ると同時に、インダクタL2にエネルギが蓄積される(図1参照)。また、スイッチング素子Q101にドレイン電流が流れることにより、抵抗R101の両端間に生じる電圧が、ターンオフ制御回路122の比較器107のプラス側入力端子に入力される(図2参照)。
そして、スイッチング素子Q101にドレイン電流が流れ始めた後ドレイン電流が増加し、抵抗R101の両端間に生じる電圧が比較器107のマイナス側入力端子の電圧に等しくなると、最初は「Low」レベルであった、比較器107からAND回路111への入力電圧が「High」レベルになる。また、スイッチング素子Q101にドレイン電流が流れ始めてから、ブランキング期間を経過している場合には、ブランキングパルス発生回路112からAND回路111への入力電圧も「High」レベルになる。すると、AND回路111からOR回路104への入力電圧が「High」レベルになる。すると、OR回路104からRSフリップフロップ回路103のリセット端子Rへの入力電圧が「High」レベルになり、スイッチング素子Q101がターンオフする。つまり、ターンオフ制御回路122は、スイッチング素子Q101のドレイン電流の尖頭値、即ち、抵抗R101の両端間に生じる電圧の尖頭値が入力端子EXの電圧を超えないようにスイッチング素子Q101をターンオフさせている。
スイッチング素子Q101がターンオフすると、整流回路2から駆動回路U1側へ流れる電流が遮断される(図1参照)。そして、インダクタL2の上記他端側(駆動回路U1側)ら流出した電流が、ダイオードD1、LEDモジュール5の順に経由してインダクタL2に戻る経路(第2電流経路)を辿る。ここにおいて、インダクタL2に蓄積されたエネルギがLEDモジュール5に供給され、LEDモジュール5が点灯する。
その後、発振器101のクロック端子te101aからAND回路102への入力電圧が再び「High」レベルになると、判定回路121からAND回路102への入力電圧が「High」レベルであれば、RSフリップフロップ回路103のセット端子Sへの入力電圧が「High」レベルになる(図2参照)。すると、スイッチング素子Q101は再びターンオンする。
<2−2>指示回路の動作
次に、本実施の形態に係る指示回路4の動作について説明する。
電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの時間波形を図3に示す。ここで、図3(a)は、電解コンデンサC2が正常な場合における電圧Vinの時間波形を示し、図3(b)は、電解コンデンサC2に容量抜けが生じ電解コンデンサC2の静電容量が低下したときにおける電圧Vinの時間波形を示している。なお、図3(a)および(b)において、電解コンデンサC2が正常な場合の電圧Vinの平均値を電圧VC0としている。
図3(a)に示すように、電解コンデンサC2が正常の場合、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの半減期が整流回路2から出力される脈流電圧の周期よりも十分に大きく、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの変動は少ない。
一方、図3(b)に示すように、電解コンデンサC2の静電容量が正常時の容量よりも低下すると、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの半減期が整流回路2から出力される脈流電圧の周期に近くなり、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの変動が大きくなるとともに、電圧Vinの平均値が電圧VC0よりも低い電圧VC1まで低下する。
電解コンデンサC2の静電容量の経時変化を図4(a)に示し、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveの経時変化を図4(b)に示し、スイッチング素子Trの動作を図4(c)に示す。
図4(a)に示すように、電解コンデンサC2は、使用時間の経過とともに内部の電解液が外部に拡散していき、静電容量が減少していく。これに伴い、電解コンデンサC2のおよび(b)に示すように、点灯回路1における電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveも低下していく。
そして、図4(c)に示すように、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveが電圧閾値Vthまで低下すると、指示回路4の一部を構成するスイッチング素子Trのエミッタ・ベース間の電圧がスイッチング素子Trのターンオン電圧に等しくなり、スイッチング素子Trがターンオンする。
ところで、電解コンデンサC2の両端間に生じる電圧Vinに含まれる脈流成分の大きさは、所定の許容範囲内にであれば、電圧変換回路3からの出力電圧の変動が顕著にならず、LEDモジュール5の光量の変動も顕著にならない。
そこで、本実施の形態に係る点灯回路1では、電圧閾値Vthを、電解コンデンサC2の両端間に生じる電圧Vinに含まれる脈流成分の大きさが上記許容範囲の上限にあるときの電圧平均値Vaveに設定している。これにより、電圧Vinに含まれる脈流成分の大きさが許容範囲を超えたときに、指示回路4が電力変換回路2を停止させることができる。
スイッチング素子Trがターンオンし、駆動回路U1の入力端子CLの電圧が上記判定基準電圧以下になると、判定回路121からAND回路102への入力電圧が「Low」レベルになる(図2参照)。すると、駆動回路U1のRSフリップフロップ回路103のセット端子Sへの入力電圧は、クロック信号の電圧レベルに関わらず常に「Low」レベルになり、スイッチング素子Q101はオフ状態で維持され、駆動回路U1は電圧の出力を停止する。
結局、本実施の形態に係る点灯回路1では、指示回路4が、整流回路2から出力される脈流を平滑化する電解コンデンサC2の両端間の電圧が電圧閾値Vth以下になると、電圧変換回路3が動作を停止する。従って、電解コンデンサC2の両端間に生じる電圧Vinに含まれる脈流成分の大きさが許容範囲の上限にあるときの電圧平均値Vaveを電圧閾値Vthに設定することにより、脈流成分の大きさが許容範囲を超えた状態で点灯回路1が電圧を出力し続けることを防止できる。その結果、電圧変換回路3にLEDモジュール5を接続して使用する場合、LEDモジュール5の光量の変動が顕著になった状態での使用を防ぐことができる。
また、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinに含まれる脈流成分の大きさが増加すると、それだけ、点灯回路1内を流れる電流に、インダクタNFおよびコンデンサC1からなるノイズフィルタでは除去することができない周波数成分が増加することになる。こうすると、点灯回路1から外部へ漏洩するノイズが増加し、周辺機器に影響を及ぼすおそれがある。特に、点灯回路1の近辺に信号伝送用の電線が配線されている場合には、当該電線を伝送する信号にノイズを与えてしまうおそれがある。
これに対して、本実施の形態に係る点灯回路1では、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinに含まれる脈流成分の大きさが許容範囲を超える前に、電圧変換回路3が停止するので、点灯回路1から外部に高周波ノイズが漏洩した状態で点灯回路1が使用され続けることを防止することができる。
また、本実施の形態に係る点灯回路では、指示回路4を比較的安価なディスクリート部品から構成することができる。従って、部品コストの低減による点灯回路の製造コストの低減を図ることができるという利点もある。
<実施の形態2>
本実施の形態に係るランプ1000の断面図を図5に示す。
図5に示すように、ランプ1000は、電球形のLEDランプであり、実施の形態1に係る点灯回路1と、LEDモジュール5と、グローブ1101と、筐体1102と、口金1103とを備える。
点灯回路1は、筐体1102の内部に収納されており、交流電源から口金1103で受電した電力がリード線1104a,1104bを介して供給される。そして、点灯回路1は、交流電源から供給される電力を整流平滑した後、昇降圧してLEDモジュール5に供給する。
なお、本実施の形態では、電流形のLEDランプの例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、点灯回路1を搭載した直管形のLEDランプであってもよい。
<変形例>
(1)実施の形態1では、指示回路4がPNPバイポーラトランジスタを含む点灯回路1の例について説明したが、バイポーラトランジスタを備える回路に限定されるものではない。
例えば、指示回路4が、PNPバイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Trの代わりに、Pチャネル型MOSFETからなるスイッチング素子を備えるものであってもよい。この場合、スイッチング素子は、ドレインが駆動回路U1の入力端子CLに共通接続され且つソースが電解コンデンサC2の低電位側に接続されるとともに、ゲートが抵抗R13を介して抵抗R11,R12の接続点に接続される。本変形例によれば、スイッチング素子に対して、電解コンデンサC2側の大電流の経路と駆動回路U1の入力端子CL側の小電流の経路とが分離されているので、駆動回路U1の入力端子CLに入力されるノイズを低減することができる。
(2)実施の形態1では、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveが電圧閾値Vthよりも小さくなると、指示回路4から駆動回路U1の入力端子CLに入力される電圧が低下する例について説明したが、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveと電圧閾値Vthとの大小関係に応じて出力電圧が変化するものであれば、これに限定されるものではない。例えば、実施の形態1とは逆に、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveが電圧閾値Vthよりも小さくなると、指示回路4から駆動回路U1の入力端子CLに入力される電圧が上昇するものであってもよい。
本変形例に係る点灯回路1001の回路図を図6に示し、本変形例に係る駆動回路U2の回路図を図7に示す。
図6に示すように、点灯回路1001は、電圧変換回路23に含まれる指示回路24の構成が実施の形態1とは相違する。また、図7に示すように、駆動回路U2が、判定回路121と構成が異なる判定回路221を備えている点が実施の形態1に係る駆動回路U1とは相違する。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
図6に示すように、指示回路24は、NPN型バイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Tr2と、抵抗R21,R22,R23,R24と、コンデンサC21とを備える。
抵抗R21,R22は、電解コンデンサC2の両端間に直列に接続されている。スイッチング素子Tr2は、エミッタが電解コンデンサC2の低電位側に接続され且つコレクタがプルアップ用の抵抗R24を介して駆動回路U2の定電圧端子VDDに接続されるとともに、ベースが抵抗R23を介して抵抗R21,R22の接続点に接続されている。また、スイッチング素子Tr2のコレクタとエミッタとの間には、コンデンサC21が接続されている。ここにおいて、指示回路24のスイッチング素子Tr2のエミッタ・ベース間には、抵抗R22の両端間の電圧が印加されることになる。そして、スイッチング素子Tr2のターンオン電圧は、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveが電圧閾値Vthに達したときに抵抗R22の両端間に生じる電圧に等しくなっている。
図7に示すように、判定回路221は、比較器108の出力端に反転器208が接続されている。
電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveが電圧閾値よりも大きい場合、スイッチング素子Tr2のエミッタ・ベース間にはスイッチング素子Tr2のターンオン電圧以上の電圧が印加されるので、スイッチング素子Tr2はオン状態となる(図6参照)。このとき、駆動回路U2の入力端子CLに入力される電圧は、略0Vとなる。すると、判定回路221では、比較器108においてプラス側入力端子の電圧よりもマイナス側入力端子の電圧のほうが大きくなるので、比較器108から反転器208への入力電圧が「Low」レベルになる(図7参照)。そして、反転器208からAND回路102への入力電圧が「High」レベルになる。ここで、発振器101のクロック端子te101aからAND回路102へ入力されるクロック信号の電圧レベルが「High」レベルになると、RSフリップフロップ回路103のセット端子Sへの入力電圧が「High」レベルになり、スイッチング素子Q101がターンオンする。
一方、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveが電圧閾値Vth以下の場合、スイッチング素子Tr2のエミッタ・ベース間に印加される電圧がスイッチング素子Tr2のターンオン電圧よりも小さくなり、スイッチング素子Tr2はオフ状態となる(図6参照)。このとき、駆動回路U2の入力端子CLに入力される電圧は、定電圧端子VDDの電圧に略等しくなる。すると、判定回路221では、比較器108においてプラス側入力端子の電圧よりもマイナス側入力端子の電圧のほうが小さくなるので、比較器108から反転器208への入力電圧は「High」レベルになる。そして、反転器208からAND回路102への入力電圧が「Low」レベルになり、RSフリップフロップ回路103のセット端子Sには、クロック信号の信号電圧に関わらず常に「Low」レベルの電圧が入力される。これにより、スイッチング素子Q101はオフ状態で維持され、駆動回路U2は電圧の出力を停止することになる。
本変形例によれば、指示回路24の回路素子数が実施の形態1に係る指示回路4の回路素子数に比べて少ないので、指示回路24を小型化することができ、ひいては点灯回路1001全体の小型化を図ることができる。
なお、本変形例では、NPNバイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Tr2を備える例について説明したが、これに限定されず、例えば、NPN型バイポーラトランジスタからなるスイッチング素子Tr2の代わりに、Nチャネル型MOSFETからなるスイッチング素子を備えるものであってもよい。この場合、スイッチング素子は、ソースが電解コンデンサC2の低電位側に接続され且つドレインがプルアップ用の抵抗R24を介して駆動回路U2の定電圧端子VDDに接続されるとともに、ゲートが抵抗R23を介して抵抗R21,R22の接続点に接続される。この構成によれば、スイッチング素子の小型化を図ることができるので、指示回路24の更なる小型化を図ることができる。
(3)実施の形態1では、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveに対する電圧閾値Vthが一定である点灯回路1の例について説明したが、これに限定されるものではなく、LEDモジュール5に印加される電圧の大きさに応じて電圧閾値Vthを変化させるものであってもよい。
電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの波形とLEDモジュール5に印加される電圧VLEDとの関係を図8に示す。
図8に示すように、LEDモジュール5の両端間の電圧VLEDが、電圧Vinの最小値Vminに比べて小さければ、その分、電圧閾値Vthを低下させても点灯回路は正常に駆動できる。
本変形例に係る点灯回路3001の回路図を図9に示す。
図9に示すように、点灯回路3001は、実施の形態1に係る電圧変換回路3について可変抵抗R2および抵抗R11それぞれの代わりに可変抵抗R42,R41を備えた電圧変換回路33を備えており、更に、可変抵抗R42,R41の抵抗値を連動して変化させる制御回路U41を備える点が実施の形態1と相違する。なお、実施の形態1と同様の構成については、同一の符号を付して適宜説明を省略する。
LEDモジュール5に印加される電圧は、スイッチング素子Q101に流れるドレイン電流の尖頭値で決定される。そして、このドレイン電流の尖頭値が小さくなるほと、LEDモジュール5に印加される電圧は小さくなる。また、ドレイン電流の尖頭値は、実施の形態1で説明したように、駆動回路U1の入力端子EXの電圧で決定される。この入力端子EXの電圧が低いほどドレイン電流の尖頭値は小さくなる。
そこで、本変形例に係る制御回路U41は、駆動回路U1の入力端子CLの電圧が小さくなるように可変抵抗R42の抵抗値が小さくなるとそれに応じて指示回路44の一部を構成する可変抵抗R41の抵抗値を小さくする。これにより、電解コンデンサC2の両端間の電圧に対するスイッチング素子Trのエミッタ・ベース間に加わる電圧の比を小さくして、指示回路44の電圧閾値Vthを低下させることができる。
(4)実施の形態1では、電解コンデンサC2の両端間に接続された抵抗R11,R12により、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの平均値Vaveの低下を検出する点灯回路1の例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、スイッチング素子Q101がオン状態にある時間の割合(オンディーティ)の変化から電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの低下を検出するものであってもよい。
電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの波形を図10(a)に示し、図10(a)に表された期間T1におけるスイッチング素子Q101のドレイン電流の波形を図10(b)に示し、図10(a)に表された期間T2におけるスイッチング素子Q101のドレイン電流の波形を図10(c)に示す。なお、図10(b)および(c)において、Tonは、スイッチング素子Q101がオン状態にある期間(以下、「オン期間」と称す。)を示し、Toffは、スイッチング素子Q101がオフ状態にある期間(以下、「オフ期間」と称す。)を示す。
図10(a)および(b)に示すように、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの大きさに応じて、スイッチング素子Q101がターンオンしてからスイッチング素子Q101に流れるドレイン電流が尖頭値Id0に到達するまでの期間(スイッチング素子Q101がオン状態にある期間)が相違する。そして、電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinが小さくなるほど、このスイッチング素子Q101がオン状態にある期間、言い換えれば、オンデューティが大きくなる。そこで、本変形例に係る点灯回路4001は、このスイッチング素子Q101のオンディーティの大きさから電解コンデンサC2の両端間の電圧Vinの低下を間接的に検出する。
本変形例に係る点灯回路4001の回路図を図11に示し、本変形例に係る駆動ユニットU3の回路図を図12に示す。
図11に示すように、点灯回路4001の一部を構成する電圧変換回路43が、駆動ユニットU3を備える点が実施の形態1とは相違する。また、図12に示すように、駆動ユニットU3は、内部に指示回路および判定回路が一体となった指示判定回路54が設けられている点が実施の形態1に係る駆動回路U1とは相違する。なお、実施の形態1と同様の構成については同一の符号を付して適宜説明を省略する。
指示判定回路54は、定電流源541と、Pチャネル型MOSFETからなるスイッチング素子Q542と、Nチャネル型MOSFETからなるスイッチング素子Q543と、コンデンサC544と、抵抗R545,R547,R548と、サイリスタS546とを備える。定電流源541は、レギュレータ110に接続されており、レギュレータ110から電力供給を受けて一定の電流を出力する。スイッチング素子Q542は、ソースが定電流源541に接続されゲートがNAND回路105の出力端に接続されている。スイッチング素子Q543は、ドレインがスイッチング素子Q542のドレインに接続され且つゲートがNAND回路105の出力端に接続されるとともにソースがソース端子Sに接続されている。コンデンサC544は、スイッチング素子Q542,Q543の接続点とソース端子Sとの間に接続されている。抵抗R547,R548は、コンデンサC544の両端間に直列に接続されている。サイリスタS546は、アノードがコンデンサC544の一端側に接続され且つカソードがコンデンサC544の他端側に接続されるとともにゲートが抵抗R547,R548の接続点に接続されている。抵抗R545は、レギュレータ110とサイリスタS546のアノードとの間に接続されている。
次に、この指示判定回路54の動作について説明する。
本変形例に係る点灯回路について、スイッチング素子のドレイン電流の波形を示す図を図13(a−1)および(b−1)に示し、サイリスタの動作を示す図を図13(a−2)および(b−2)に示す。ここで、Tonは、スイッチング素子Q101のオン時間を示し、Tsは、スイッチング素子Q101がターンオンしてからサイリスタS546がターンオンするまでにかかる時間(以下、「停止基準時間」と称す。)を示す。
NAND回路105からの出力電圧が「Low」レベルになると、スイッチング素子Q101がターンオンし、スイッチング素子Q101に流れるドレイン電流Idが増加していく(図13(a−1)参照)。このとき、スイッチング素子Q542も同時にターンオンする。そして、コンデンサC544に定電流源541から電流が流入することにより、コンデンサC544の両端間の電圧が上昇していく。そして、コンデンサC544の両端間の電圧がサイリスタS546のターンオン電圧に到達する前に、スイッチング素子Q101に流れるドレイン電流Idの大きさがId0に達すると、NAND回路105の出力電圧が「High」レベルになり、スイッチング素子Q101がターンオフし、ドレイン電流Idが遮断される(図13(a−1)参照)。このとき、スイッチング素子Q542がターンオフするとともに、スイッチング素子Q543がターンオンする。すると、コンデンサC544に充電されていた電荷が、スイッチング素子Q543を介して放電され、コンデンサC544の両端間の電圧は減少していく。
従って、スイッチング素子Q542がターンオンしてから、コンデンサC544の両端間の電圧がサイリスタS546のターンオン電圧まで上昇する前に、NAND回路105の出力電圧が「High」レベルになると、サイリスタS546はオフ状態で維持されることになる(図13(a−2)参照)。
一方、スイッチング素子Q101に流れるドレイン電流の立ち上がりが緩やかな場合、スイッチング素子Q101がターンオンした後、スイッチング素子Q101に流れるドレイン電流Idの大きさがId0に達するまでの時間に比べて、スイッチング素子Q542がターンオンした後、コンデンサC544の両端間の電圧がサイリスタS546のターンオン電圧にまで上昇するまでの時間(つまり、スイッチング素子Q101がターンオンした後、サイリスタS546がターンオンするまでにかかる時間)のほうが短くなる(図13(b−1)および(b−2)参照)。すると、サイリスタS546は、一度ターンオンするとオン状態を維持し、抵抗R545とサイリスタS546との接続点の電圧は「Low」レベルに維持される(図13(b−2)参照)。すると、指示判定回路54からAND回路102への入力電圧は「Low」レベルで維持され、RSフリップフロップ回路103のセット端子Sには、クロック信号の電圧レベルに関わらず常に「Low」レベルの電圧が入力される。これにより、スイッチング素子Q101はオフ状態で維持され、駆動回路U1は停止することになる。
ここで、サイリスタS546のターンオン電圧をVt、コンデンサC544の容量値をC、定電流源541からコンデンサC544に流れ込む電流の電流値をIとすると、停止基準時間Tsは式(5)で表される。
Figure 0005857252
式(5)から判るように、本変形例に係る指示判定回路54では、コンデンサC544の静電容量を調整することにより停止基準時間Tsを自由に設定することができる。具体的には、コンデンサC544の静電容量を小さくするほど、停止基準時間Tsを短く設定することができる。
また、本変形例によれば、指示判定回路54が駆動ユニットU3の内部に組み込まれているので、点灯回路4001の更なる小型化を図ることができる。
(5)実施の形態1では、電圧変換回路3が昇降圧回路を構成する例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、昇圧回路或いは降圧回路からなるものであってもよい。
(6)実施の形態1では、判定回路121が駆動回路U1を構成する半導体パッケージの内部に組み込まれており、指示回路4が駆動回路U1の外部に設けられている例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、指示回路4も駆動回路U1を構成する半導体パッケージに組み込まれているものであってもよい。
(7)実施の形態1および2では、LEDを用いたLEDモジュール5を使用する例について説明をしたが、これに限定されるものではない。例えば、有機EL(エレクトリックルミネッセンス素子)素子、その他の無機EL素子を用いた発光モジュールを使用するものであってもよい。
(8)実施の形態2では、実施の形態1に係る点灯回路1を搭載したランプの例について説明したが、これに限定されるものではなく、変形例(1)乃至(5)で説明した点灯回路を搭載したランプであってもよい。
(9)実施の形態1では、電解コンデンサC2の両端間の電圧が電圧閾値以下になると、電圧変換回路3が電圧出力を停止する例について説明したが、更に、電解コンデンサC2の両端間の電圧が電圧閾値以下になったことを外部に報知する報知手段を設けたものであってもよい。この報知手段としては、例えば、駆動回路U1の入力端子CLの電圧を検出する検出器と、スピーカと、検出器により検出される電圧が所定の基準電圧以下になった場合に、スピーカにブザー音を発生させるようにスピーカの動作を制御する制御ユニットとを備えるものであってもよい。或いは、点灯回路を備えた照明装置の外部に設けられた警報ランプを備え、制御ユニットが、上記検出器により検出される電圧が所定の基準電圧以下になった場合に、警報ランプが点灯するように警報ランプの動作を制御するものであってもよい。
(10)実施の形態1では、指示回路4が、電解コンデンサC2の両端間の電圧に基づいて駆動回路U1の入力端子CLの電圧を変化させる例について説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、コンデンサC1、C8が電解コンデンサから構成されている場合、コンデンサC1、C8の両端間の電圧に基づいて駆動回路U1の入力端子CLの電圧を変化させるものであってもよい。
(11)実施の形態1では、指示回路4が、電解コンデンサC2の両端間に生じる電圧の平均値に基づいて駆動回路U1の入力端子CLの電圧を変化させる例について説明したが、これに限定されるものではない。例えば、電解コンデンサC2の両端間に生じる電圧の最大値や最小値に基づいて駆動回路U1の入力端子CLの電圧を変化させるものであってもよい。
或いは、指示回路4が、電解コンデンサC2の両端間に生じる電圧が電圧閾値以下になる頻度を検出し、検出した頻度が所定の基準回数を超えると、駆動回路U1の入力端子CLの電圧を低下させるようにしてもよい。
また、指示回路4が、点灯回路1の使用開始時における電解コンデンサC2の両端間に生じる電圧値(所定の基準電圧値)を保持しており、電解コンデンサC2の両端間の電圧が上記基準電圧値以下となったときに、駆動回路U1の入力端子CLの電圧を低下させるようにしてもよい。
本発明は、例えば、LEDランプ等の照明に利用可能である。
1,1001,2001,3001,4001 点灯回路
2 整流回路
3,23,33,43 電圧変換回路
4,34,44 指示回路
5 LEDモジュール
31 昇降圧回路
54 指示判定回路
101 発振器
102,111 AND回路
103 RSフリップフロップ回路
104 OR回路
105 NAND回路
106 ゲートドライバ
107,108 比較器
110 レギュレータ
112 ブランキングパルス発生回路
113 起動停止回路
121,221 判定回路
122 ターンオフ制御回路
208 反転器
541 定電流源
1000 ランプ
1101 グローブ
1102 筐体
1103 口金
1104a,1104b リード線
AC 交流電源
C1,C5,C6,C7,C8,C11,C12,C21,C31,C544 コンデンサ
C2 電解コンデンサ
D1 ダイオード
F1 フューズ
L2 インダクタ
Tr1,Tr3,Q1,Q101,Q542,Q543 スイッチング素子
R1,R3,R4,R6,R7,R8,R11,R12,R13,R14,R21,R22,R23,R24,R31,R32,R33,R101,R102,R103,R545,R547,R548 抵抗
R2,R41,R42 可変抵抗
S546 サイリスタ
te101a クロック端子
te101b 信号端子
U1,U2 駆動回路
U3 駆動ユニット
U41 制御回路

Claims (11)

  1. 交流電源からの電力供給を受けて光源を点灯させる点灯回路であって、
    交流を整流する整流回路と、
    前記整流回路の出力端間に接続された電解コンデンサと、
    前記電解コンデンサの両端間に生じる電圧を昇降圧して前記光源に出力し且つ前記電解コンデンサの両端間の電圧平均値が電圧閾値よりも大きい場合、前記光源への電圧の出力を継続し、前記電解コンデンサの両端間の電圧平均値が電圧閾値以下の場合、前記光源への電圧の出力を停止する電圧変換回路とを備え、
    前記電圧閾値は、前記光源に出力される電圧に応じて変化し、前記光源に出力される電圧が、前記電解コンデンサの両端間に生じる電圧の最小値よりも小さいときに、前記電圧閾値は、前記光源に出力される電圧より大きく設定される
    ことを特徴とする点灯回路。
  2. 前記電圧変換回路は、
    インダクタを有し且つ当該インダクタへのエネルギの蓄積が生じる第1電流経路と、前記インダクタに蓄積されたエネルギを前記光源に放出する第2電流経路とを交互に選択することにより、前記電解コンデンサの両端間の電圧を昇降圧し前記光源に出力する昇降圧回路と、
    前記昇降圧回路が前記第1電流経路を選択している期間と前記第2電流経路を選択する期間との比率を制御することにより、昇降圧の調整をする駆動回路と、
    前記電解コンデンサの両端間の電圧平均値が電圧閾値よりも大きい場合、電圧の出力を継続し、前記電解コンデンサの両端間の電圧平均値が前記電圧閾値以下の場合、前記駆動回路に対して、前記昇降圧回路の前記光源への電圧の出力を停止するよう指示する指示回路とを備える
    ことを特徴とする請求項1記載の点灯回路。
  3. 前記駆動回路は、入力電圧と判定基準電圧との大小関係を判定する判定回路を有し、前記判定回路により入力電圧が前記判定基準電圧以上と判定されると前記昇降圧回路への電圧出力を継続し、前記入力電圧が前記判定基準電圧よりも小さいと判定されると前記昇降圧回路への電圧出力を停止し、
    前記指示回路は、前記判定回路に接続され、前記電解コンデンサの両端間の電圧の平均値が前記電圧閾値以下になると、前記判定回路に前記判定基準電圧よりも小さい電圧を入力することにより、前記駆動回路に対して、前記昇降圧回路の前記光源への電圧の出力を停止させるよう指示する
    ことを特徴とする請求項2記載の点灯回路。
  4. 前記指示回路は、
    前記電解コンデンサの両端間に直列に接続された2つの抵抗と、
    前記2つの抵抗の接続点と前記電解コンデンサの低電位側との間に接続された電圧安定用コンデンサと、
    一定の電圧を出力する定電圧源と、
    PNPバイポーラトランジスタからなり、エミッタが前記定電圧源にプルアップ用の抵抗を介して接続され且つコレクタが前記電解コンデンサの低電位側に接続されるとともに、ベースが前記2つの抵抗の接続点に接続されてなるスイッチング素子とを備え、
    前記スイッチング素子の前記エミッタと前記電解コンデンサの低電位側との間の電圧を前記判定回路に出力する
    ことを特徴とする請求項3記載の点灯回路。
  5. 前記判定回路は、
    一定の第1電圧を出力する第1電圧出力用定電圧源と、
    プラス側入力端子に前記指示回路の出力端が接続され且つマイナス側入力端子に前記第1電圧出力用定電圧源が接続され、前記指示回路から出力される第2電圧と前記第1電圧とを比較する比較器とを備え、
    前記比較器の出力電圧に基づいて、前記指示回路からの入力電圧と前記判定基準電圧との大小関係を判定する
    ことを特徴とする請求項4記載の点灯回路。
  6. 前記駆動回路は、入力電圧と判定基準電圧との大小関係を判定する判定回路を有し、前記判定回路により前記入力電圧が前記判定基準電圧以下と判定されると前記昇降圧回路への電圧出力を継続し、前記判定回路により前記入力電圧が前記判定基準電圧よりも大きいと判定されると前記昇降圧回路への電圧出力を停止し、
    前記指示回路は、前記判定回路に接続され、前記電解コンデンサの両端間の電圧の平均値が前記電圧閾値以下になると、前記判定回路に前記判定基準電圧よりも大きい電圧を入力することにより、前記駆動回路に対して、前記昇降圧回路から前記光源への電圧の出力を停止させるよう指示する
    ことを特徴とする請求項2記載の点灯回路。
  7. 前記指示回路は、
    前記電解コンデンサの両端間に直列に接続された2つの抵抗と、
    前記2つの抵抗の接続点と前記電解コンデンサの低電位側との間に接続された電圧安定用コンデンサと、
    一定の電圧を出力する定電圧源と、
    NPNバイポーラトランジスタからなり、エミッタが前記電解コンデンサの低電位側に接続され且つコレクタが前記定電圧源にプルアップ用の抵抗を介して接続されるとともに、ベースが前記2つの抵抗の接続点に接続されてなるスイッチング素子とを備え、
    前記スイッチング素子の前記コレクタと前記電解コンデンサの低電位側との間の電圧を前記判定回路に出力する
    ことを特徴とする請求項6記載の点灯回路。
  8. 前記判定回路は、
    一定の第1電圧を出力する第1電圧出力用定電圧源と、
    プラス側入力端子に前記指示回路の出力端が接続され且つマイナス側入力端子に前記第1電圧出力用定電圧源が接続され、前記指示回路から出力される第2電圧と前記第1電圧とを比較する比較器と、
    前記比較器の出力端に接続され前記比較器から入力される電圧を反転出力する反転器とを備え、
    前記反転器の出力電圧に基づいて、前記比較器の出力電圧に基づいて前記指示回路からの入力電圧と前記判定基準電圧との大小関係を判定する
    ことを特徴とする請求項7記載の点灯回路。
  9. 前記駆動回路と前記指示回路とが、1つの半導体パッケージに組み込まれている
    ことを特徴とする請求項3乃至8のいずれか1項に記載の点灯回路。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載した点灯回路を備えるランプ。
  11. 前記電圧閾値は、前記電解コンデンサの両端間に生じる電圧の最小値と前記光源に出力される電圧との中央付近の電圧である
    ことを特徴とする請求項1に記載の点灯回路。
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