JP5853874B2 - 焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法 - Google Patents
焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法 Download PDFInfo
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Description
このことにより、焼結機に装入した後、焼結パレット内に形成された原料充填層内の通気性を維持し、焼結原料の焼結反応を促進し、高い生産性を確保することができる。
ットが移動し排鉱部に到達するまでに焼結は完了する。焼結パレット内の焼結ケーキ(塊)は、排鉱部から排出された後、破砕され、所定粒度の高炉用の焼結鉱が製造される。焼結鉱の製造において発生した高炉用の焼結鉱としての所定粒径より小さい焼結鉱粉は、返鉱として、焼結原料中に配合されて、再度焼結される。
焼結用燃料の燃焼性を向上させる技術として、粉コークスの後添加技術がある。当該技術は、第一段階として鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料を混合、造粒して擬似粒子原料を製造し、次に、第二段階として前記擬似粒子原料に粉コークスを添加し、造粒して最終の擬似粒子原料を製造する。粉コークスは、第二段階で製造された擬似粒子の表面に付着されており、擬似粒子の中に埋没されないため、粉コークスの燃焼性が向上する。
非特許文献1の記載によれば、粉コークスの後添加により、焼結生産性向上以外に焼結鉱の成品歩留低下の記載がある。
特許文献2の記載によれば、配合原料中の凝結材使用割合が一定ならば、凝結材の燃焼速度が大きくかつ燃焼温度が高いほど、凝結材の燃焼完了時間が短くなりかつ焼結鉱の歩留が向上して、焼結鉱の生産性が向上する(段落「0009」)。
非特許文献2の記載によれば、燃焼性の高い木炭チャーの使用により焼結生産性は向上するが焼結鉱の強度が低下する。
焼結生産性を向上させると共に、焼結鉱の成品歩留も向上させることができるという知見
を得た。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その発明の要旨は、以下のとおりであ
る。
(1)配合原料をドワイトロイド式焼結機のパレット上に上下2層に充填し、下方に向けて空気を吸引しながら配合原料に含まれる炭材を燃焼させ、その燃焼熱により配合原料を焼結させて焼結鉱を製造する方法であって、
パレット上の充填層下層には、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料及び炭材を混合、造粒して製造した擬似粒子原料を充填し、
パレット上の充填層上層には、炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填することを特徴とする焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法であり、
前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした充填層上層の擬似粒子原料が、
鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料を混合、造粒して擬似粒子原料を製造する工程と、前記工程で製造された擬似粒子原料に、更に炭材を添加して造粒する工程を、
実施して製造された擬似粒子原料であることを特徴とする焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(2)前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料に用いられる充填層上層の炭材が、粉コークスであることを特徴とする(1)に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(3)炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上層部層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上50%以下であることを特徴とする(2)に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(4)前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料に用いられる充填層上層の炭材が、褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭の少なくともいずれかを加熱して熱分解処理することにより得られるチャーであることを特徴とする(1)に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(5)炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上層部層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上30%以下であることを特徴とする(4)に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(6)前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料に用いられる充填層上層の炭材が、褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭の少なくともいずれかを加熱して熱分解処理することにより得られるチャーと粉コークスを混合したものであることを特徴とする(1)に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(7)炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上層部層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上50%以下であることを特徴とする(6)に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(8)配合原料をドワイトロイド式焼結機のパレット上に上下2層に充填し、下方に向けて空気を吸引しながら配合原料に含まれる炭材を燃焼させ、その燃焼熱により配合原料を焼結させて焼結鉱を製造する方法であって、
パレット上の充填層下層には、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料及び炭材を混合、造粒して製造した擬似粒子原料を充填し、
パレット上の充填層上層には、炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填し、
前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料が、
鉄鉱石、副原料及び石灰石系副原料と、
褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭の少なくともいずれかを加熱して熱分解処理することにより得られるチャーを
一緒に混合、造粒し製造した擬似粒子原料であることを特徴とする焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(9)炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上層部層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上40%以下であることを特徴とする(8)に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(10)配合原料をドワイトロイド式焼結機のパレット上に上下2層に充填し、下方に向けて空気を吸引しながら配合原料に含まれる炭材を燃焼させ、その燃焼熱により配合原料を焼結させて焼結鉱を製造する方法であって、
パレット上の充填層下層には、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料及び炭材を混合、造粒して製造した擬似粒子原料を充填し、
パレット上の充填層上層には、炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填し、
前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料が、
褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭の少なくともいずれかを加熱して熱分解処理することにより得られるチャーと粉コークスの混合物と、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料を混合、造粒し製造した擬似粒子原料であることを特徴とする焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
(11)炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上部の層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上50%以下であることを特徴とする(10)に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
一方、前述の特許文献等によると、炭材の燃焼性を高めた場合、焼結鉱の成品歩留は、向上することもあるが低下することもあり、定かでない。
そこで、本発明者は、炭材の燃焼性を高めた場合の焼結鉱の成品歩留への影響を検討した。
この焼結鍋試験装置は、点火炉1、焼結鍋2、風箱3、ブロアー4及び分析計5を備える。焼結鍋2の直径は、300mm、層高600mmであり、焼結鍋2に試験体となる炭材の燃焼性を高めた擬似粒子原料を装入し、点火炉1で点火して表面の炭材を加熱する。同時にブロアー4を起動して、風箱3を介して焼結鍋2で生じた排気ガスを排出し、この排気ガスを分析計5で分析する。
燃焼性を高めた擬似粒子原料は、粉コークスの後添加により作成したものである。即ち、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料に水分を外添し、直径1,000mmのドラムミキサーを用いて1分間混合したのち3分40秒間造粒して擬似粒子を製造した後に、更に、粉コークスを添加して20秒間、造粒して製造した擬似粒子原料である。このように作成された擬似粒子原料は、一旦製造した鉄鉱石等の擬似粒子の表面を粉コークスにより被覆することから、粉コークスが擬似粒子内に埋没されることがなく、粉コークスの燃焼性を高めることができる。
混合、造粒した配合原料を焼結鍋試験装置に充填し、点火90秒、吸引負圧12kPa一定の条件で焼成した。焼成中は、層高の異なる3ヶ所で焼結層内の温度を測定し、排ガス中のCO、CO2、O2の濃度も測定した。試験に用いた原料配合を表1に示す。
又、上層、中層及び下層の位置は、原料充填層の最下面からの距離である。
図2に原料充填層の高さ方向の低密度領域比率(%)を示す。
図2において、粉コークスの燃焼性を高めた後添加試験では、ベースに対し、原料充填層の上層の焼結鉱の密度は上昇したが、中層、下層の焼結鉱の密度は低下した。このことは、上述の上層の最高温度の増加と中層、下層の最高温度の低下に対応する。
焼結機においては、単位時間当たりに吸引する空気量は一定である。粉コークスの後添加により、擬似粒子原料の粉コークスの燃焼性が高まるので、単位時間に燃焼する燃料燃焼量は増加し、焼結速度は向上する。
又、焼結機の単位時間当たりに吸引する空気量は一定であるから、粉コークスを高燃焼性にすれば、その燃焼に消費される酸素量は増加し、排ガス中の酸素量は減少する。
擬似粒子原料に含まれる固形燃料の燃焼性が向上すると、燃焼速度が速くなり、燃焼完了時間が短くなる。その結果、充填層下層の原料が燃焼する際、その上部から供給される高温ガスにより予熱される時間が短くなることとなる。すなわち、充填層下層の擬似粒子原料で、固形燃料の燃焼性向上により燃焼温度が高くなるというプラスの要素と、供給される高温ガスで予熱される時間が短くなるという、マイナスの要素を合わせ持つ。その結果、操業条件により、歩留が上がることもあれば、下がることもありうる。
予熱効果を期待できない充填層上層は燃焼性を高めて焼結温度を上昇させることが重要と考える。一方、予熱効果を期待できる充填層下層は、焼成時間の短縮による予熱時間の減少を防止して予熱時間を確保することが重要と考えられる。この二つを満足する焼結方法によって焼結機全体の生産性を維持し、歩留を向上させることができるとわかった。
そこで、本願発明者は、「炭材を高燃焼性とした擬似粒子原料をパレット充填層上層にのみ充填すること」により、焼結速度を維持しつつ、充填層上層の層内温度を上昇し、焼結鉱密度を高め、焼結鉱の歩留を向上させることができるとわかった。
粉コークスを後添加した擬似粒子原料を充填層の上層のみに充填することにより、原料充填層上層のFFSが上昇し、焼結速度を向上するとともに、充填層上層の温度を上げ、焼結鉱の歩留を向上させることができる。
一方、原料充填層下層では、固形燃料は通常の粉コークスであり、FFSの上昇はなく、原料の予熱時間の短縮がないため、焼結温度の落ち込みもないと考えた。
図1に示す焼結鍋試験装置を用い、粉コークスの後添加により燃焼性を高めた擬似粒子原料を原料充填層の上層に充填し、生産性と歩留に及ぼす影響を調査する試験を行った。試験に用いた原料配合は表1に示すものである。
粉コークスの燃焼性を高めた擬似粒子原料を充填した上層の全層厚に対する割合を0.1〜1.0に変化させた。ベースは、燃焼性を高めた擬似粒子原料のない、通常の操業であり、上層の全層厚に対する割合が1.0は、原料充填層の全層が、燃焼性を高めた擬似粒子原料の場合である。図4に粉コークスの後添加の効果を示す。(A)は歩留の変化、(B)は生産性変化である。
図4の、ベースに対し、生産性は向上する。歩留は、燃焼性を高めた擬似粒子原料の上層の全層厚に対する割合を0.1〜0.5の場合に、ベースに対し向上するが0.6以下では、若干、低下する。
粉コークスの後添加により燃焼性を高めた擬似粒子原料を上層にのみ充填することにより、生産性、歩留がともに、向上する。
燃焼性が高い固形燃料として、褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭を800℃に加熱して熱分解処理することにより得られるチャーを用いて実験を行った。低品位炭を加熱して熱分解すると、石炭中の揮発分は石炭ガスとして放出され、同時にタールも石炭ガスとともに放出され、残留後の残渣の固形分は、チャーとなる。チャーは、粉コークスと比較し、燃焼速度が速い。
表3に、試験に用いたチャー及び、その原料である原炭の性状を示す。
又、図中、粉コークスとチャー2を1:1に混合した炭材を後添加して、原料充填層の上層に充填した試験例(×印)を示す。混合した炭材の場合、粉コークスまたはチャーの単独の場合に比較して、生産性及び歩留は、低かった。即ち相乗効果は見られなかった。
図7にチャー1の前添加の効果を示す。(A)は歩留の変化、(B)は生産性変化である。チャー1の前添加とは、チャー1を鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料と共に混合、造粒して擬似粒子を製造し、原料充填層の上層に充填する場合である。原料充填層の上層の全層厚に対する割合が0.1〜0.4の範囲で、歩留の向上が見られた。しかし、図6のチャー1の後添加に比べ、生産性及び歩留の向上は、若干劣る。前添加の場合、チャーは、擬似粒子の中に埋没され、燃焼性の低下を招いたためと考えられる。
図8に粉コークスとチャー1を1:1に混合した炭材を前添加して、原料充填層の上層に充填した場合の効果を示す。(A)は歩留の変化、(B)は生産性変化である。原料充填層の上層の全層厚に対する割合が0.1〜0.5の範囲で、歩留の向上が見られた。しかし、図7のチャー1の前添加に比べ、生産性及び歩留の向上は、若干劣った。
Claims (11)
- 配合原料をドワイトロイド式焼結機のパレット上に上下2層に充填し、下方に向けて空気を吸引しながら配合原料に含まれる炭材を燃焼させ、その燃焼熱により配合原料を焼結させて焼結鉱を製造する方法であって、
パレット上の充填層下層には、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料及び炭材を混合、造粒して製造した擬似粒子原料を充填し、
パレット上の充填層上層には、炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填することを特徴とする焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法であり、
前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした充填層上層の擬似粒子原料が、
鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料を混合、造粒して擬似粒子原料を製造する工程と、前記工程で製造された擬似粒子原料に、更に炭材を添加して造粒する工程を、
実施して製造された擬似粒子原料であることを特徴とする焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。 - 炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料に用いられる充填層上層の炭材が、粉コークスであることを特徴とする請求項1に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
- 炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上層部層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上50%以下であることを特徴とする請求項2に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
- 炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料に用いられる充填層上層の炭材が、褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭の少なくともいずれかを加熱して熱分解処理することにより得られるチャーであることを特徴とする請求項1に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
- 炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上層部層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上30%以下であることを特徴とする請求項4に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
- 前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料に用いられる充填層上層の炭材が、褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭の少なくともいずれかを加熱して熱分解処理することにより得られるチャーと粉コークスを混合したものであることを特徴とする請求項1に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
- 炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上層部層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上50%以下であることを特徴とする請求項6に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
- 配合原料をドワイトロイド式焼結機のパレット上に上下2層に充填し、下方に向けて空気を吸引しながら配合原料に含まれる炭材を燃焼させ、その燃焼熱により配合原料を焼結させて焼結鉱を製造する方法であって、
パレット上の充填層下層には、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料及び炭材を混合、造粒して製造した擬似粒子原料を充填し、
パレット上の充填層上層には、炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填し、
前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料が、
鉄鉱石、副原料及び石灰石系副原料と、
褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭の少なくともいずれかを加熱して熱分解処理することにより得られるチャーを
一緒に混合、造粒し製造した擬似粒子原料であることを特徴とする焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。 - 炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上層部層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上40%以下であることを特徴とする請求項8に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
- 配合原料をドワイトロイド式焼結機のパレット上に上下2層に充填し、下方に向けて空気を吸引しながら配合原料に含まれる炭材を燃焼させ、その燃焼熱により配合原料を焼結させて焼結鉱を製造する方法であって、
パレット上の充填層下層には、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料及び炭材を混合、造粒して製造した擬似粒子原料を充填し、
パレット上の充填層上層には、炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填し、
前記炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料が、
褐炭、亜瀝青炭又は高揮発瀝青炭の少なくともいずれかを加熱して熱分解処理することにより得られるチャーと粉コークスの混合物と、鉄鉱石、副原料、石灰石系副原料を混合、造粒し製造した擬似粒子原料であることを特徴とする焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。 - 炭材を充填層下層の炭材より高燃焼性とした擬似粒子原料を充填する充填層上部の層厚の充填層全部の層厚に対する割合が、10%以上50%以下であることを特徴とする請求項10に記載の焼結層の上層に高燃焼性炭材を配合した焼結鉱の製造方法。
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