JP5835244B2 - ワーク搬送装置 - Google Patents
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Description
例えば、特開2007−45597号公報(特許文献1)や特表2000−501174号公報(特許文献2)には、パーツフィーダーによって供給され、搬送ローターのキャビティに振り込まれたワーク(チップ部品)を、搬送ローターの裏面に配置される搬送ベースに設けられた吸引溝を介して、キャビティに吸引保持するチップ部品搬送装置が開示されている。
また、搬送装置において、チップ部品を搬送すると同時に、チップ部品の種々の検査を行うことも行われている。
例えば、特開2001−165623号公報(特許文献3)には、以下の構成を備える検査装置が開示されている。
表裏面を貫通したポケット(ワークの収容穴)が円弧状に配列された回転テーブル(ローター)と、
回転テーブル(ローター)の背面に配置される固定テーブル(搬送ベース)と、を有する検査装置。
該検査装置において、固定テーブル(搬送ベース)には、ポケット(ワークの収容穴)に隣接する位置に撮像開口が設けられており、該撮像開口にはガラスが介装されている。
この回転テーブルと固定テーブルとを挟むように、ポケットとガラスの位置から、カメラでチップ部品(ワーク)の外観等を撮像し検査する。
例えば、特許文献3のようにチップ部品の外観検査を行う場合、チップ部品の両面を撮像するにはカメラ側での撮像がガラス越しの撮影となる。そのために、ガラスによる光量の低下/収差やガラス表面の異物付着、キズなどにより、カメラによる検査精度が低下するという問題がある。
好ましくは、第1の搬送ベースと第2の搬送ベースとは、前記開放部の受け渡し入り口及び/又は受け渡し出口の領域において、前記搬送ローターの一方の面に対して垂直方向から視て、一部重なり部分を有するように形成される。
この場合、一部重なるところがあるので、ワークを落とさせずうまくスライドして搬送できる。
好ましくは、第1の搬送ベースと第2の搬送ベースとは、前記重なり部分において、第1の搬送ベース及び/又は第2の搬送ベースの端の搬送ローターに向き合う面に、搬送ローターから離れて、搬送ローターからワークの一部が突出することを制限するためのワーク突出規制部を形成される。
この場合、傾斜部分によってワーク(チップ部品)をスライドして搬送させやすくなる。また、ワーク(チップ部品)が受け手側の搬送ベースに当たることを防ぐことができる。
好ましくは、第1の搬送ベースと、第2の搬送ベースとは、前記重なり部分において、第1の搬送ベース及び/又は第2の搬送ベースの端の搬送ローターに向き合う面に形成された、傾斜、凹みあるいは段差によるワーク突出規制部を有するように形成される。
この場合、傾斜もしくは段差により比較的衝撃を受けることなくワークを搬送することができる。
好ましくは、前記第1の搬送ベース及び第2の搬送ベースは、ワークを吸引する吸引機構を備えるように形成される。
この場合、ワーク(チップ部品)を吸引することにより、ワーク(チップ部品)を保持しやすくなる。また、ワーク(チップ部品)を吸引することにより、キャビティ部内においてワーク(チップ部品)の位置を限定することができる。引いては、検査アルゴリズムの簡略化による処理時間の短縮化や精度アップを図ることができる。
好ましくは、前記第1の搬送ベースと第2の搬送ベースとは、垂直方向から視て、それぞれに備える吸引機構が重ならないように形成される。
この場合、ワーク(チップ部品)を安定して搬送することができる。
好ましくは、前記第1の搬送ベースと第2の搬送ベースとは、垂直方向から視て、それぞれに備える吸引機構が重なり、該重なり部分において、受け取り側の吸引力を渡し側の吸引力よりも強くするように形成してもよい。
この場合、重なりを有するので、ワーク(チップ部品)がキャビティ部から外れにくい。また、受け手の吸引力を強くすることによって、受け手側の搬送ベースによりワーク(チップ部品)を保持することができる。
好ましくは、前記搬送ローターの一方の面側に設けられた第1の検査機構と、前記搬送ローターの他方の面側に設けられた第2の検査機構とを、更に備えるように形成される。
この場合、特許文献2のようなガラス越しに撮像する構造では、設備を永く稼働させるにつれて、ガラスに傷や汚れ等が付着し検査精度の低下が発生することになるのに対し、ガラスを使用しないため、ガラスを原因とする検査精度の低下が無く、メンテナンスのための時間などの短縮が図れる。
また、第1の搬送ベースの開放部にガラスを設けないこととした代わりに、反対面に設けた第2の搬送ベースによりワーク(チップ部品)を保持することができるため、他方の面(裏面)から精度良い検査が可能となる。
好ましくは、キャビティ部の一方の面側から他方の面側の厚み寸法は、ワークの長さよりも短く形成される。
この場合、キャビティ部からワーク(チップ部品)の一部が突出することになるので、検査精度が向上する。また、キャビティ部とワーク(チップ部品)の高さが異なるため、カメラのレンズのピントがワーク(チップ部品)の面とキャビティ部の淵においてずらすことが可能となり、ワーク(チップ部品)の外形の検出が容易になる。
好ましくは、前記ワークは、前記搬送ローターのキャビティ部に嵌挿される面を備える、チップ形電子部品に形成される。
本実施の形態では、ベースプレート12は、設置スペースにおいて鉛直方向に延びるように立設されている。
なお、ベースプレート12は、鉛直方向から傾斜されていてもよく、またベースプレート12は、水平方向に延びるように配置されていてもよい。
第1の搬送ベース14は、本実施の形態では、円板状のプレートであるが、角板状等の他の形状を有していてもよい。
第1の搬送ベース14は、ベースプレート12に対して固定されている。
第1の搬送ベース14の一方主面は、チップ部品100をスライドさせて搬送するための搬送面14aとして用いられる。搬送面14aは、平滑な面で構成される。
搬送ローター16は、円板状の形状を有する。搬送ローター16は、例えば金属もしくは合成樹脂などの硬質材料からなる。
搬送ローター16は、中心軸18の周りに回転し得るように配置されており、該中心軸18が、第1の搬送ベース14を貫通するようにして駆動装置20に連結されている。駆動装置20により、搬送ローター16は、時計回りに回転移動されるように構成されている。
すなわち、搬送ローター16が、相対的に第1の搬送ベース14の搬送面14aに対して移動されるように構成されておりさえすればよい。
搬送ローター16は、円盤状に形成され、その中心点に対して同心円状に複数のキャビティ部22が形成される。キャビティ部22は、搬送ローター16の両主面を貫通するようにして、四角形状に形成される。なお、図4においては、キャビティ部22は、配置が円形になるように並べられた1列のみを示してあるが、実際には、図1に示すように、同心円状に複数列のキャビティ部22が形成される。
キャビティ部22は、ワークとしてのチップ型電子部品が嵌挿される収納部を構成している。
搬送ローター16が面内方向が鉛直方向から傾斜されていると、チップ部品100をキャビティ部22に収容しやすい。
搬送ローター16は、面内方向が水平方向に延びるように配置されていると、表面と裏面のどちらが開放された場合も搬送ロータ16の面方向に重力がかからないため、キャビティ部22からチップ部品100が落ちにくい。
キャビティ部22の第2の主面16bにおける挿入口は、チップ部品100が入り込み得る大きさの開口を形成されている。
第1の主面16aとは、第1の搬送ベース14側の面であり、第2の主面16bとは、チップ部品100の投入側の面であって、キャビティ部22におけるチップ部品100の挿入口側の面である。
本実施の形態では、この複数のキャビティ部22は、周方向に2列形成されている。
もっとも、複数のキャビティ部22からなる列の数は、特に限定されず、1列、あるいは3列以上の形態で、複数のキャビティ部22が配置されてもよい。
第1の吸引溝40は、同心円状に配列されたキャビティ部22の外周側において、それぞれのキャビティ部22の第1の搬送ベース14側(チップ部品100の挿入口とは反対側)に形成される。
又、搬送ローター16は、第1の吸引溝40とは反対側において、キャビティ部22に連なる第2の吸引溝42を形成されている。
第2の吸引溝42は、同心円状に配列されたキャビティ部22の外周側において、それぞれのキャビティ部22の前記第1の吸引溝40とは反対側(チップ部品100の挿入口側)に形成される。
チップ部品搬送装置10で搬送されるチップ部品100は、搬送途中に設けられた第1チップ部品検査機構26及び第2チップ部品検査機構28まで搬送され、複数の特性が測定される。
この第1の吸引用溝部30は、第1の搬送ベース14上に配置されている搬送ローター16のキャビティ部22の一部に後述の第1の吸引溝40及び吸引溝(図示せず)を介して連ねられるように、複数のキャビティ部22の間の間隔より広い間隔をおいて、設けられている。同心円上に2ないし4本の第1の吸引用溝部30が設けられているのは、複数のキャビティ部22が周方向に2ないし4列整列配置されていることによる。
すなわち、一方の第1の吸引用溝部30は、複数のキャビティ部22からなる2ないし4列の内、外側の列の径方向外側に位置しており、他方の第1の吸引用溝部30は、キャビティ部22の小さな径の列の径方向外側に位置されている。
そして、外側の列のキャビティ部22に、第1の吸引溝40を介して、第1の吸引用溝部30が接続されており、内側の列のキャビティ部22には、第1の吸引溝40により、内側の第1の吸引用溝部30が接続される。
第1の吸引用溝部30の適宜な距離をおいて離れた2箇所に、吸引孔32が形成される。吸引孔32は、たとえば真空ポンプなどの真空発生源に連結される。
第1の吸引用溝部30は、図6及び図7に示すように、真空発生源などとともに吸引機構を構成する。
第1の吸引溝40は、第1の吸引用溝部30とともに吸引機構を構成する。
従って、チップ部品100は、第1の吸引用溝部30から真空発生源により吸引することによって、その負圧によりキャビティ部22内において正しい位置に保持される。
開放部34は、第1の搬送ベース14の外周縁より中心軸18側に向けて、平面視略扇形に開口するように、第1の搬送ベース14の一部を穿たれて形成されている。
開放部34は、第2チップ部品検査機構28で検査できる長さ及び幅を備える。
開放部34は、搬送ローター16の回転方向において、チップ部品供給部24及び第1チップ部品検査機構26より下流側に形成されている。
図9及び図10に示すように第2の搬送ベース50は、搬送ローター16の回転方向であって周方向にのびて複数個のキャビティ部22を覆う長さと、搬送ローター16の径方向にのびて複数列のキャビティ部22を覆う幅とを備える、平面視扇形の板状体である。
第1の搬送ベース14と第2の搬送ベース50とは、前記開放部34の受け渡し入り口側端36及び/又はキャビティ部22の受け渡し出口側端38の領域において、前記搬送ローター16の一方の面に対して垂直方向から視て、一部が重なる重なり部分を有する。この重なり部分は、第1の搬送ベース14から第2の搬送ベース50へチップ部品100を受け渡す、受け渡し部60を構成する。ここに、垂直方向とは、重力の方向ではなく、第1の搬送ベース14の搬送面14a又は第2の搬送ベース50の搬送面50aに略直交するか交差する方向をいう。
受け渡し部60は、搬送ローター16のキャビティ部22に収容されて搬送されるチップ部品100を、搬送ローター16の回転に伴い、上流側の第1の搬送ベース14から下流側の第2の搬送ベース50に受け渡す機能を備え、又、上流側の第2の搬送ベース50から下流側の第1の搬送ベース14に受け渡す機能を備える。第1の搬送ベース14の第1の吸引用溝部30と後述する第2の搬送ベース50の第2の吸引用溝部80とは、受け渡し部60において重なり部分を有しないが、第1の吸引用溝部30の下流側端と第2の吸引用溝部80の上流側端とは図9及び図10の図面上の上下方向において同一位置にある。
なお、第1の搬送ベース14の第1の吸引用溝部30と第2の搬送ベース50の第2の吸引用溝部80とが一部重なるところがあってもよい。重なっている場合、、チップ部品100を落とさず、うまくチップ部品100をスライドさせて、チップ部品100の受け渡しができる。
第1の受け渡し部62と第2の受け渡し部64とは、それぞれ適宜な間隔をおいた平行な面で構成される。
この実施の形態においては、第1の受け渡し部62は、チップ部品100を第2の搬送ベース50側に渡す、渡し口を構成し、第2の受け渡し部64は、チップ部品100を第1の搬送ベース14から受け取る、受け取り口を構成する。
受け渡し部60は、第1の搬送ベース14の前記第1の受け渡し部62より下流側(受け渡し出口側端38の近傍)であって、開放部34に臨む第3の受け渡し部66と第2の搬送ベース50の下流側(受け渡し出口側端38の近傍)の第4の受け渡し部68とを含む。
第3の受け渡し部66と第4の受け渡し部68とは、それぞれ適宜な間隔をおいた平行な面で構成される。
この実施の形態においては、第4の受け渡し部68は、チップ部品100を第2の搬送ベース50側から再び第1の搬送ベース14側に渡す、渡し口を構成し、第3の受け渡し部66は、チップ部品100を第2の搬送ベース50側から受け取る、受け取り口を構成する。
ワーク突出規制部70は、第1の搬送ベース14及び/又は第2の搬送ベース50の端の搬送ローター16に向き合う面が搬送ローター16から離れるような、傾斜部分、凹み部分あるいは段差部分からなる。
また、ワーク突出規制部70は、傾斜によって、チップ部品100の受け渡し時に、チップ部品100が受け手側の第2の搬送ベース50及び第1の搬送ベース14に当たるのを防ぐことができる。
第1の搬送ベース14の受け渡し部60は、一定の高さの平滑な搬送面14aより漸次搬送ローター16から離れる面を有しており、搬送ローター16のキャビティ部22に収容されたチップ部品100は、キャビティ部22内で滑り落ちて傾斜あるいは凹み面に接し合う。
そして、チップ部品100は、第1の搬送ベース14とは反対側の搬送ローター16の主面から突出した一部が、キャビティ部22内に収容される。
搬送ローター16の回転に伴い、第2の搬送ベース50側に渡されたチップ部品100は、チップ部品100を受け取った第2の搬送ベース50の搬送面50aの表面をスライドして搬送される。
第2の搬送ベース50は、下流側の受け渡し部60に至る前においては、一定の高さの搬送面50aを有しており、搬送ローター16のキャビティ部22に収容されたチップ部品100は、第2の搬送ベース50側の一部が搬送面50aに接し合い、それとは反対側の一部が第2の搬送ベース50とは反対側に突出した状態で、搬送ローター16を摺動させる。
第2の搬送ベース50の受け渡し部60は、一定の高さの平滑な搬送面50aにより漸次搬送ローター16から離れる面を有しており、搬送ローター16のキャビティ部22に収容されたチップ部品100は、第2の吸引溝42及び第2の吸引用溝部80によって真空吸引されて、第2の搬送ベース50側に引っ張られる。
そして、チップ部品100は、第2の搬送ベース50とは反対側の搬送ローター16の主面から突出した一部が、キャビティ部22内に収容される。
チップ部品100は、キャビティ部22内に収容されて第1の搬送ベース14の受け渡し部60側において搬送ローター16の表面より突出した部分が無い状態で、再び第1の搬送ベース14の受け渡し部60に渡される。
チップ部品100は、搬送ローター16の回転に伴い、受け取った第1の搬送ベース14の搬送面14aの表面をスライドして、搬送される。
第2の受け渡し部64は、チップ部品100の移送方向に沿って漸次その高さが低くなる、すなわちその厚さが薄くなって搬送ローター16より離れる傾斜面ないし凹み面をもって構成されるワーク突出規制部70を有する。
第3の受け渡し部66は、チップ部品100の移動方向に沿って漸次その高さが高くなる、すなわちその厚さが薄くなって搬送ローター16より離れる傾斜面ないし凹み面をもって構成されるワーク突出規制部70を有する。
第4の受け渡し部68は、チップ部品100の移動方向に沿って漸次その高さが高くなる、すなわちその厚さが薄くなって搬送ローター16より離れる傾斜面ないし凹み面をもって構成されるワーク突出規制部70を有する。
第2の搬送ベース50の搬送面50aは、搬送ローター16の第2の主面16bと平行に形成された、平滑な面である。
この第2の吸引用溝部80は、第2の搬送ベース50上に配置されている搬送ローター16のキャビティ部22の一部に後述の第2の吸引溝42及び吸引溝(図示せず)を介して連ねられるように、複数のキャビティ部22の間の間隔より広い間隔をおいて、設けられている。同心円上に2ないし4本の第2の吸引用溝部80が設けられているのは、複数のキャビティ部22が周方向に2ないし4列整列配置されていることによる。
すなわち、一方の第2の吸引用溝部80は、複数のキャビティ部22からなる2ないし4列の内、外側の列の径方向外側に位置しており、他方の第2の吸引用溝部80は、キャビティ部22の小さな径の列の径方向外側に位置されている。
そして、外側の列のキャビティ部22に、第2の吸引溝42を介して、第2の吸引用溝部80が接続されており、内側の列のキャビティ部22には、第2の吸引溝42により、内側の第2の吸引用溝部80が接続される。
第2の吸引用溝部80には、吸引孔82が形成される。吸引孔82は、たとえば真空ポンプなどの真空発生源に連結される。
第2の吸引用溝部80は、図6に示すように、真空発生源などとともに吸引機構を構成する。
第2の吸引溝42は、第2の吸引用溝部80とともに、吸引機構を構成する。
従って、チップ部品100は、第2の吸引用溝部80から真空発生源により吸引することによって、その負圧によりキャビティ部22内において正しい位置に保持される。
また、チップ部品100を吸引することにより、キャビティ部22内においてチップ部品100の位置を限定することができる。引いては、検査アルゴリズムの簡略化による処理時間の短縮化や精度アップを図ることができる。
第1の搬送ベース14側の第1の吸引溝40と第2の搬送ベース50側の第2の吸引溝42とによって、チップ部品100を両面から吸引されると、チップ部品100が搬送ロータ16の一方の主面もしくは他方の主面のどちらの面から突出するのかコントロールできなくなり、安定しなくなるおそれがあるため、第1の搬送ベース14側の第1の吸引溝40と第2の搬送ベース50側の第2の吸引溝42とが重ならない方がよい。
また、図11に示すように、第1の搬送ベース14に設けられた第1の吸引用溝部30と第2の搬送ベース50に設けられた第2の吸引用溝部80は、前記搬送ローター16の表面(回転方向)に対して垂直方向から視たときに、重なっている場合には、渡す側の吸引力に比べて、受け取る側の吸引力を強くするとよい。
第1チップ部品検査機構26は、開放部34より上流側において、搬送ローター16のキャビティ部22に収納されて移送されるチップ部品100の上側及びその近傍を撮像するために、設けられる。
第2チップ部品検査機構28は、開放部34において、搬送ローター16のキャビティ部22に収納されて移送されるチップ部品100の下側及びその近傍を撮像するために、設けられる。
第2チップ部品検査機構28のカメラと搬送ローター16のキャビティ部22に収納されたチップ部品100との間に、ガラスが介在しないため、ガラスの傷や汚れ等による検査精度の低下が無く、メンテナンスをするための時間などの短縮が図れる。
第1の搬送ベース14の開放部34にガラスを設けないこととした代わりに、反対面に設けた第2の搬送ベース50によりチップ部品100を保持することができるため、裏面から精度良い検査が可能となる。
なお、第2チップ部品検査機構28のカメラ撮像の際に照明をあてるので、開放部34は広くする必要がある。
キャビティ部22からチップ部品100の一部が突出することになるので、第2チップ部品検査機構28による検査精度が向上する。又、キャビティ部22とチップ部品100の高さが異なるため、第2チップ部品検査機構28のカメラのレンズのピントがチップ部品100の外面とキャビティ部22の淵でずらすことが可能であり、チップ部品100の外縁の検出が容易になる。
両面からチップ部品100を扱えるため、搬送とともに検査を行う際に、チップ部品100の両面の検査を行うことができる。
ワーク突出規制部70は、チップ部品100の移し替え時にチップ部品100に対するダメージを低減させる。
第1の搬送ベース14と第2の搬送ベース50とは、チップ部品100を両面から保持し、また、吸引により安定してチップ部品100のキャビティ部22からの頭出し方向を変える事で、ワーク突出規制部70との組み合わせにより、チップ部品のダメージ低減を確実にすることができる。
I チップ部品供給部24のホッパーにチップ部品100を入れる。
II チップ部品100は、チップ部品供給部24のフィーダーを通って、搬送ローター16のキャビティ部22に振り込まれる。このとき、図4及び図6に示すように、外部電極104が搬送ローター16の厚み方向に配置されるようにして、チップ部品100がキャビティ部22に振り込まれる。キャビティ部22に振り込まれたチップ部品100は、第1の搬送ベース14の第1の吸引用溝部30、吸引孔32及び搬送ローター16の第1の吸引溝40を介して、キャビティ部22内に吸引保持される。したがって、チップ部品100は、第1の吸引溝40が形成された側、つまりキャビティ部22の一定の位置に保持される。
III チップ部品100が保持された状態で搬送ローター16が回転することにより、チップ部品100が円形軌道を描きながら搬送される。
搬送ローター16は、たとえば、周方向に、隣接するキャビティ部22の間隔で間歇回転することにより、第1チップ部品検査機構26のある領域でチップ部品100が一時停止する。
そして、第1チップ部品検査機構26によって、チップ部品100の特性が測定される。
また、チップ部品100は、表面撮像部、すなわち第1チップ部品検査機構26により、チップ部品100の片側の端面の外観検査を行う。
IV 搬送ローター16の回転に伴い、チップ部品100は、第1の搬送ベース14の第1の受け渡し部62から第2の搬送ベース50の第2の受け渡し部64に受け渡される。
V 搬送ローター16の回転に伴い、チップ部品100は、開放部34に至り、裏面撮像部たる第2チップ部品検査機構28により、IIIで撮影した端面とは反対側のチップ部品100の端面の撮像及び検査を行う。
VI 第2チップ部品検査機構28で特性が測定されたチップ部品100は、搬送ローター16の回転によって、チップ部品突出部90まで搬送される。
チップ部品突出部90では、噴出孔92から圧縮空気を噴出することにより、チップ部品100がキャビティ部22から吐き出され、ホース94で所定の場所に集められる。
このとき、チップ部品100の特性の測定結果により、搬送ローター16の周方向において、圧縮空気を噴出するキャビティ部22の位置が選択される。
そして、選択された位置において、噴出孔92からキャビティ部22内のチップ部品100に向かって圧縮空気供給源から圧縮空気を噴出させることにより、たとえば良品と不良品とに分類されて、チップ部品100が取り出される。
なお、噴出孔92から圧縮空気を噴出するときにも、第1の吸引溝40には真空発生源によって吸引がかけられている。
そのため、異なる大きさのチップ部品100を搬送する際には、キャビティ部22の位置及び大きさを変えた搬送ローター16に変更される。この搬送ローター16においては、チップ部品100の大きさに合わせてキャビティ部22の大きさが設定され、キャビティ部22の側方に第1の吸引溝40及び第2の吸引溝42が形成される。
このように、搬送ローター16を変えることによって、複数の種類のチップ部品100に対応することができる。
この場合、第1の搬送ベース214も、搬送ベルト216の内側に接する円環状に形成される。第1の搬送ベース214は、開放部234が形成される。開放部234の領域において、第2の搬送ベース250が形成される。
搬送ベルト216には、複数のキャビティ部222が形成され、このキャビティ部222にチップ部品100が吸引保持される。
そして、第1の搬送ベース214の周囲に搬送ベルト216を周回させることによって、チップ部品100が搬送される。
12 ベースプレート
12a 一方面
14,214 第1の搬送ベース
14a,50a 搬送面
16 搬送ローター
16a 第1の主面
16b 第2の主面
18 中心軸
20 駆動装置
22,222 キャビティ部
24 チップ部品供給部
26 第1チップ部品検査機構
28 第2チップ部品検査機構
30 第1の吸引用溝部
32,82 吸引孔
34 開放部
36 入り口側端
38 出口側端
40 第1の吸引溝
42 第2の吸引溝
50,250 第2の搬送ベース
60 受け渡し部
62 第1の受け渡し部
64 第2の受け渡し部
66 第3の受け渡し部
68 第4の受け渡し部
70 ワーク突出規制部
80 第2の吸引用溝部
90 チップ部品突出部
92 噴出孔
94 ホース
100 チップ部品
102 基体
104 外部電極
216 搬送ベルト
Claims (8)
- 一方の面から他方の面に亘って貫通する、ワークを収納するためのキャビティ部を有する搬送ローターと、
前記搬送ローターの他方の面側に配置され、前記キャビティ部を覆う第1の搬送ベースと、
を備える搬送装置であって、
前記第1の搬送ベースは、前記搬送ローターが回転する際にキャビティ部が通る軌道の一部を露出させる開放部を有し、
前記搬送ローターの一方の面側には、前記第1の搬送ベースの開放部の領域において、前記搬送ローターのキャビティ部を覆う第2の搬送ベースが配置され、
前記第1の搬送ベースと前記第2の搬送ベースとは、前記開放部の受け渡し入り口及び/又は受け渡し出口の領域において、前記搬送ローターの一方の面に対して垂直方向から視て、一部重なり部分を有し、
前記第1の搬送ベースと前記第2の搬送ベースとは、前記重なり部分において、前記第1の搬送ベース及び/又は前記第2の搬送ベースの端の前記搬送ローターに向き合う面に、前記搬送ローターから離れて、前記搬送ローターから前記ワークの一部が突出することを制限するためのワーク突出規制部を形成された、ワーク搬送装置。 - 前記第1の搬送ベースと、前記第2の搬送ベースとは、前記重なり部分において、前記第1の搬送ベース及び/又は前記第2の搬送ベースの端の前記搬送ローターに向き合う面に形成された、傾斜、凹みあるいは段差による前記ワーク突出規制部を有する、請求項1に記載のワーク搬送装置。
- 前記第1の搬送ベース及び前記第2の搬送ベースは、前記ワークを吸引する吸引機構を備える、請求項1または請求項2に記載のワーク搬送装置。
- 前記第1の搬送ベースと前記第2の搬送ベースとは、垂直方向から視て、それぞれに備える前記吸引機構が重ならないように形成された、請求項3に記載のワーク搬送装置。
- 前記第1の搬送ベースと前記第2の搬送ベースとは、垂直方向から視て、それぞれに備える前記吸引機構が重なり、該重なり部分において、受け取り側の吸引力を渡し側の吸引力よりも強くするように形成された、請求項3に記載のワーク搬送装置。
- 前記搬送ローターの一方の面側に設けられた第1の検査機構と、
前記搬送ローターの他方の面側に設けられた第2の検査機構とを、更に備える、請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のワーク搬送装置。 - 前記キャビティ部の一方の面側から他方の面側の厚み寸法は、前記ワークの長さよりも短く形成された、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のワーク搬送装置。
- 前記ワークは、前記搬送ローターの前記キャビティ部に嵌挿される面を備える、チップ形電子部品である、請求項1ないし請求項7のいずれかに記載のワーク搬送装置。
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