JP5833418B2 - 不織布および吸収性物品用シート材 - Google Patents
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Description
シート材の防透性や隠蔽性を向上させる方法としては、構成繊維のTiO2の含有量をあげて白度をアップする方法(特許文献2)や、構成繊維の繊度を小さくする方法、シート材の目付けを大きくする方法などが提案されている。
また、軽量性と、引張り強度および防透性とは通常相反する性質であり、シート材を軽量化すると、引張り強度および防透性が損なわれ、シート材の引張り強度および防透性を向上させるためにシート材の目付けを大きくすると軽量性が損なわれるという問題があった。
扁平度=A/B
A:繊維横断面における最長となる長さ
B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ
その際、前記主体繊維が中空繊維であることが好ましい。また、前記主体繊維の単繊維横断面形状において、下記式により定義する繊維充填率が30〜80%の範囲内であることが好ましい。
繊維充填率(%)=(C/D)×100
C:繊維横断面の面積
D:繊維横断面の外接円面積
また、本発明によれば、前記の不織布を用いてなる吸収性物品用シート材が提供される。
扁平度=A/B
A:繊維横断面における最長となる長さ
B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ
繊維充填率(%)=(C/D)×100
C:繊維横断面の面積
D:繊維横断面の外接円面積
ここで、熱融着成分として配されるポリマーとしては、ポリウレタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、非弾性ポリエステル系ポリマー及びその共重合物、ポリオレフィン系ポリマー及びその共重合物、ポリビニルアルコール系ポリマー等を挙げることができる。
前記芯鞘型バインダー繊維において、熱融着成分の相手側成分としては前記のようなポリエステルが好ましく例示される。その際、熱融着成分が、少なくとも1/2の表面積を占めるものが好ましい。重量割合は、熱融着成分とポリエステルが、複合比率で30/70〜70/30の範囲にあるのが適当である。芯鞘型バインダー繊維の形態としては、特に限定されないが、熱融着成分とポリエステルとが芯鞘型であることが好ましい。この芯鞘型バインダー繊維では、ポリエステルが芯部となり、熱融着成分が鞘部となるが、この芯部は同心円状、若しくは、偏心状にあってもよい。主体繊維との接着性や、抄紙工程での工程性(分散性等)の観点から、芯にポリエステルを配し、鞘に低融点ポリエステルを配する事がより好ましい。
前記芯鞘型バインダー繊維において、単繊維繊度は1〜10dtex(より好ましくは1〜8dtex)の範囲内であることが好ましい。該単繊維繊度が1dtex未満ではカードおよびエアレイド工程における工程安定性や開繊性を害するおそれがある。逆に、該単繊維繊度が10dtexよりも大きいと不織布の触感を害するおそれがある。
なお、かかる不織布には、撥水加工、防炎加工、難燃加工、マイナスイオン発生加工など公知の機能加工が付加されていてもさしつかえない。
かかるシート材を表面材または中間材として適用する吸収性物品としては、紙おむつ、生理用ナプキンなどの衛生材料が好適であるが、水分を吸収するための、乾燥剤、吸湿剤、おしぼり、壁材などの水分吸収性物品でもよい。
かかる吸収性物品用シート材は前記の不織布を用いているので、目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有する。
Du Pont社製 熱示差分析計990型を使用し、昇温20℃/分で測定し、融解ピークをもとめた。融解温度が明確に観測されない場合には、微量融点測定装置(柳本製作所製)を用い、ポリマーが軟化して流動を始めた温度(軟化点)を融点とする。なお、n数5でその平均値を求めた。
JIS L 1015 7.12に記載の方法により測定した。なお、n数5でその平均値を求めた。
主体繊維を20本抜き取り、SEM観察をした後、下記式により算出しその平均値を求めた。
扁平度=A/B
A:繊維横断面における最長となる長さ
B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ
C:繊維横断面の面積
D:繊維横断面の外接円面積
JIS−K6400による25%圧縮硬さにより測定した。
JIS−K6400に記載の方法により測定した。6.5%以下であれば良好とする。
JIS K6400により測定した。
主体繊維を1本抜き取り、SEM観察をした後、120度未満の開口角を有する開口部の個数を数えた。
引張・圧縮試験機を用い引張モードで測定した。先ず、不織布を100mm×25mmの大きさに裁断し試験片を採取する。試験片を引張・圧縮試験機に装着されたエアーチャック間に初期試料長(チャック間距離)を50mmでセットし、引張・圧縮試験機のロードセル(定格出力5kg)に取り付けられたチャックを200mm/分の速度で上昇させ、試験片を伸長させる。この一連の操作によって、不織布の長手方向(MD)における最大強度K1(N)を測定した。
一方、同繊度の中実丸断面繊維を主体繊維とし、同条件、同製法で不織布にしたものを基準とし、その不織布の最大強度をK0とした。
そして、下記計算式によりその他主体繊維の断面形状が異なる不織布の強度比を算出した。
強度比=K1/K0
K0 :同繊度の中実丸断面繊維を主体繊維とし、同条件、同製法で作成した不織布のK値
K1 :不織布のK値
不織布のL値を、Machbeth Colour−Eye 3100(製)を用いて、光源D65、10度視野で測定した。同繊度の中実丸断面繊維を主体繊維とし、同条件、同製法で不織布にしたものを基準とし、その不織布のL値をL0とした。そして、主体繊維の断面形状を変更した不織布の防透性を下記計算式により算出した。
防透性=(L1−LR)/(L0−LR)
L0 :赤色基準布(L値が34である。)を裏に重ねたときの同繊度の中実丸断面繊維を主体繊維とし、同条件、同製法で作成した不織布のL値
L1 :赤色基準布(L値が34である。)を裏に重ねたときの不織布のL値
LR :赤色基準布のL値34
固有粘度が0.85、融点225℃のポリトリメチレンテレフタレートを用いて、口金を適宜変更して、溶融紡糸、延伸することで、表1に示すような単繊維断面形状を有する、単繊維繊度6.6dtexの主体繊維(繊維長51mm、捲縮数9ケ/2.54cm)を得た。
一方、帝人ファイバー(株)製芯鞘型バインダー繊維(単繊維繊度6.6dtex、繊維長51mm、捲縮数9ケ/2.54cm、単繊維断面形状:丸断面)を用意した。なお、この芯鞘型バインダー繊維は、融点が110℃の共重合ポリエステル(テレフタル酸とイソフタル酸とを60/40(モル%)で混合した酸成分と、エチレングリコールとジエチレングリコールとを85/15(モル%)で混合したジオール成分とからなる。)を鞘成分に配し、ポリエチレンテレフタレートを芯成分に配したものである。
次いで、前記主体繊維と芯鞘型バインダー繊維とを(主体繊維/芯鞘型バインダー繊維
)30/70の混綿比率で混綿した後にローラーカードを用いて均一なウエブを得た。このウエブを秤量し、熱風循環式乾燥機を用いて、熱処理を施し(180℃×1分)、不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
次いで、該不織布を表皮材としておむつ(吸収性物品)を得たところ、該おむつは目付けが小さいにもかかわらず、優れた引張強度および防透性を有するものであった。
参考例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は参考例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
参考例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は参考例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
参考例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は参考例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
参考例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は参考例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
参考例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は参考例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
参考例1で用いた主体繊維と参考例1で用いた芯鞘型バインダー繊維とを(主体繊維/芯鞘型バインダー繊維)30/70の比率で混綿し、エアレイド設備を用いて均一なウエブを得た。このウエブを熱風循環式乾燥機を用いて、熱処理を施し(180℃×1分)、不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表3に示す。
参考例6で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は参考例6と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表3に示す。
参考例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は参考例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
参考例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を変更すること以外は参考例1と同様にした。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
参考例1で使用した異型口金を変更し、主体繊維の断面形状を、特開2004−162194号公報の参考例1に記載されたものと同じ、くびれ部を3箇所有する四つ山扁平断面形状に変更すること以外は参考例1と同様にした。得られた不織布の物性を表2に示す。
主体繊維を中実丸断面に変更する以外は参考例1と同様の条件にて不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
主体繊維を中空丸断面に変更する以外は参考例1と同様の条件にて不織布を得た。使用した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表2に示す。
主体繊維を中実丸断面に変更する以外は参考例6と同様の条件にて不織布を得た。使用
した主体繊維を表1、得られた不織布の物性を表3に示す。
Claims (8)
- 主体繊維とバインダー成分を含む、目付けが48g/m2以下の不織布であって、
前記主体繊維の単繊維横断面形状が、下記式により定義する横断面の扁平度2.0以下であり、かつ120度未満の開口角を有する開口部を12〜20個有することを特徴とする不織布。
扁平度=A/B
A:繊維横断面における最長となる長さ
B:繊維横断面において、Aの長さ方向と直交する方向の長さ - 前記主体繊維が中空繊維である、請求項1に記載の不織布。
- 前記主体繊維の単繊維横断面形状において、下記式により定義する繊維充填率が30〜80%の範囲内である、請求項1または請求項2に記載の不織布。
繊維充填率(%)=(C/D)×100
C:繊維横断面の面積
D:繊維横断面の外接円面積 - 前記主体繊維の単繊維繊度が0.5〜10dtexの範囲内である、請求項1〜3のいずれかに記載の不織布。
- 前記主体繊維の繊維長が3〜100mmの範囲内である、請求項1〜4のいずれかに記載の不織布。
- 前記バインダー成分が芯鞘型バインダー繊維である、請求項1〜5のいずれかに記載の不織布。
- 前記バインダー成分が非繊維系樹脂バインダーである、請求項1〜5のいずれかに記載の不織布。
- 請求項1〜7のいずれかに記載された不織布を用いてなる、吸収性物品用シート材。
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