JP5831044B2 - 電池 - Google Patents
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Description
このような構成の発電要素を用いる場合、一般に、発電要素の重量がある程度大きくなってしまう。
従って、電池に強い振動や衝撃等が加わった場合、比較的重量のある発電要素が電池筐体内で激しく振動して、発電要素に対する配線用部品等に応力がかかり、発電要素自身や配線部品等を損傷させてしまう可能性もある。
このため、例えば、発電要素と電池筐体の内壁面との間に、電気的絶縁部材にて形成されるスペーサ等を隙間無く詰め込み、発電要素と電池筐体との相対変位を可及的に抑制することも考えられている。
本発明は、かかる実情に鑑みてなされたものであって、その目的は、電池の組み立て作業性を良好に維持しながら、電池筐体内において発電要素の変位を的確に抑制できるようにする点にある。
シート状部材を電池筐体内で位置規制された状態で配置するについては、シート状部材を電池筐体に挿入する際の作業性が問題となる。
この点、シート状部材は、凹溝と凸条とを交互に並べた形状としているため、その並び方向での伸縮操作が可能であり、このシート状部材の機能を利用することで、電池筐体へのシート状部材の挿入作業を簡単化することができる。
シート状部材等の電池筐体への収納作業時には、シート状部材と電池筐体の内壁等とは、伸長方向で寸法余裕があるので、シート状部材の収納作業は容易に行える。
シート状部材等を電池筐体に収納した後においては、発電要素は、電解液を吸い込むかあるいは充電動作によって膨張するのであるが、その発電要素の膨張を利用してシート状部材を伸長させる。
シート状部材には、上記の波形部が形成されているので、発電要素が膨張して、波形部を押しつぶすように押圧力が作用すると、その波形部は凹溝と凸条との並び方向に伸長する。
この伸長動作によって、シート状部材の先端を電池筐体の内壁面等に接当させるのである。
すなわち、発電要素とシート状部材との間では、十分な摩擦抵抗を確保することが容易であるが、電池筐体の内壁面は一般に平滑な表面状態に形成されるので、シート状部材と電池筐体の内壁面との間の摩擦抵抗はそれほど大きくすることは容易ではない。
従って、電池筐体内に収納されたシート状部材が凹溝と凸条との並び方向で移動可能な状態であれば、発電要素が電池筐体内で変位すると、シート状部材は発電要素と共に変位し、電池筐体の内壁面とシート状部材との接触面では、それほど有効な制動力が作用しない。
これに対して、シート状部材が伸長することによって電池筐体の内壁面等と接当して、上記並び方向で位置規制されると、シート状部材と発電要素との間の摩擦抵抗が、発電要素の変位に対する制動力として作用することになり、発電要素の変位を抑制することができる。
従って、シート状部材は、発電要素の変位に対して制動作用する部分の面積を大面積とすることができ、発電要素の変位を一層効果的に抑制できる。
発電要素を構成する箔状正極板と箔状負極板との積層化手法の1つとして、箔状正極板及び箔状負極板を巻芯周りに巻回する、いわゆる巻回型の発電要素が良く知られている。
この巻回型の発電要素の巻芯に、上記波形部を有するシート状部材を用いる。
発電要素の膨張が膨張すると巻芯の存在空間が圧縮されるので、シート状部材を発電要素の巻芯として使用すると、発電要素の膨張に伴ってシート状部材の波形部が押圧され、伸長する。
この伸長動作によって、シート状部材の先端を電池筐体の内壁面等に接当させて、外部から作用した振動等による発電要素の変位を抑制する。
すなわち、電池筐体は、例えば金属板にて形成する等、導電性を有する材料にて構成する場合が多い。
この場合、発電要素と電池筐体との間の電気的な絶縁を確保する必要がある。
そこで、シート状部材を電気的絶縁材料にて構成することで、シート状部材が電池筐体側と接当しても、電池筐体側との電気的な絶縁を確保することができる。
特に、シート状部材を、発電要素と電池筐体の内壁面との間に挟まれる状態で配置する構成においては、発電要素と電池筐体の内壁面とを電気的に絶縁するための絶縁シートとしても兼用させることができる。
上記第2の発明によれば、シート状部材等の電池筐体への収納作業時には、シート状部材と電池筐体の内壁等とは、伸長方向で寸法余裕があるので、シート状部材の収納作業は容易に行え、シート状部材等を電池筐体に収納した後においては、発電要素の膨張を利用してシート状部材が伸長して、電池筐体の内壁等に位置規制されるので、電池の組み立て作業性を良好に維持しながら、電池筐体内において発電要素の変位を的確に抑制できるものとなった。
又、上記第4の発明によれば、シート状部材が大面積で発電要素に対して制動作用して、発電要素の変位を一層効果的に抑制できる。
又、上記第5の発明によれば、シート状部材に発電要素の巻芯を兼用させることで、巻芯の配置空間を利用してシート状部材の配置する関係となり、電池筐体内におけるスペースを有効利用できる。
又、上記第6の発明によれば、シート状部材を電気的絶縁材料にて構成することで、発電要素と電池筐体との間の電気的な絶縁を確保することができる。
本実施の形態では、電池として二次電池の1例である非水電解液二次電池(より具体的にはリチウムイオン電池)を例示して説明する。
図1及び図2の斜視図並びに図3の正面図に示すように、本実施の形態の非水電解液二次電池RBは、有底筒状(より具体的には有底矩形筒状)の缶体1の開放面に略平板状の蓋部2を被せて溶接して構成した電池筐体BC(以下、単位「筐体BC」と称する場合がある)を有している。缶体1及び蓋部2は導電性を有する金属材料にて構成されており、具体的にはアルミニウムにて形成されている。
蓋部2は短冊状の長方形に形成されており、筐体BCは全体として扁平な略直方体形状の外形と、同じく扁平な略直方体形状の内部空間を有している。尚、図2は、完成した二次電池RB(図1に示すもの)から缶体1等を除いて筐体BC内部の構成を図示している。又、図3は、缶体1を2点鎖線で示し、適宜に部材の図示を省略して、筐体BCの内部を透視した形態で示している。
巻芯3cは、図6において2点鎖線Aで示す巻回軸芯周りに、箔状正極板等を巻回する。従って、図6において矢印Bで示す方向が、長尺帯状の箔状正極板等の幅方向となる。
巻芯3cは、図6に示すように扁平形状となっているので、この形状の巻芯3cに箔状正極板等を巻回して構成する発電要素3の外形形状も、図2に示すように、筐体BCの内部空間の形状に適合した扁平形状となる。
箔状正極板及び箔状負極板では、それらの幅方向一端側に活物質を塗布しない未塗工部3a,3bを設定しており、巻芯3cに箔状正極板等を巻回する際は、箔状正極板の未塗工部3aと、箔状負極板の未塗工部3bとが逆側に位置し、且つ、各未塗工部3a,3bが、幅方向で突出するように配置して巻回する。
この未塗工部3a,3bは、発電要素3に対する電気配線のためのもので、正極側の未塗工部3aは、正極側の集電体4と超音波溶接等により接合され、負極側の未塗工部3bは、負極側の集電体6と超音波溶接等により接合される。
缶体1の縦壁に沿う部分においては、発電要素3の存在側へ起立する接続部4a,6aが形成され、更に、接続部4a,6aの基端位置には、スリット状の切り込み4b,6bが形成されている。
端子ボルト5の蓋部2への取り付け固定は、蓋部2を挟む状態で配置される一対のガスケット9,10を端子ボルト5の頭部と集電体4とで挟み、端子ボルト5の頭部に形成されているリベット5aを、集電体4を貫通させた状態でかしめることで固定する。
負極側についても同様の構造であり、蓋部2を挟む状態で配置される一対のガスケット11,12を端子ボルト7の頭部と集電体6とで挟み、端子ボルト7の頭部に形成されているリベット7aを、集電体6を貫通させた状態でかしめることで、端子ボルト7を蓋部に固定する(図3参照)。
端子ボルト5,7や集電体4,6を含む負極側の電極構造と正極側の電極構造とは同一構造のものが対称に配置されている関係にあり、金属部材の材料のみが異なる。
正極側の金属部材はアルミニウムにて構成し、負極側の金属部材は銅にて構成している。
次に、二次電池RBの製造工程について概略的に説明する。
先ず、発電要素3の組み立てについて説明する。
長尺帯状のアルミ箔を箔状正極板とし、長尺帯状の銅箔を箔状負極板として、夫々、正極活物質及と負極活物質とを表裏両面に塗布して、正極側電極及び負極側電極を作製する。この長尺帯状の正極側電極及び長尺帯状の負極側電極を、セパレータを挟んだ状態で、図6に示す巻芯3cに巻回して、発電要素3を製作する。
この箔状正極板等の巻回においては、箔状正極板と箔状負極板とを幅方向で位置ずれさせて、上述のように、箔状正極板の未塗工部3aと箔状負極板の未塗工部3bとが、幅方向で逆側に突出する状態で巻回する。又、セパレータは、対向する正極活物質の塗布領域と負極活物質の塗布領域とを確実に覆うように配置する。
シート状部材SEは、図5(a)の斜視図及び角部を拡大して示す図5(b)に示すように、図5(a)において矢印Cで示す方向に台形形状の凸条31と台形形状の凹溝32とを互いに平行姿勢で交互に並べて配置した波形部WPと、その波形部WPの両端に配置される平坦部FPとを有して構成されている。尚、シート状部材SEは、シートとして形成されている関係で、凸条31及び凹溝32における凸か凹かは、シート状部材SEを見る向きによって変わるが、ここでは、平坦部FPの位置を基準にして、平坦部FPから突出している側を凸条31とし、その凸条31に挟まれる谷の部分を凹溝32としている。
このような形状の波形部WPの機能については後述する。
又、巻芯3cを構成するシート状部材SEの材料は、所定の剛性を有すると共に、電気的な絶縁材料であり且つ電解液に耐えられる材料にて構成され、具体的にはPPS(ポリフェニレンスルファイド),PP(ポリプロピレン),PE(ポリエチレン)及びPVDF(ポリフッ化ビリニデン)等の樹脂を用いれば良いが、耐熱性の観点からはPPSが好適である。
蓋部2は、端子ボルト5,7を取り付ける電極取り付け孔等を形成したアルミニウム製の板材に、集電体4,6と端子ボルト5,7とを、ガスケット9,10,11,12を挟んだ状態で取り付け、集電体4,6を貫通させたリベット5a,7aをかしめて固定する。
次に、上記のように蓋部2に固定された集電体4,6の接続部4a,6aに発電要素3の上記未塗工部3a,3bを溶接して接続することで、蓋部2と発電要素3とを一体化する。
集電体4,6の一対の接続部4a,6aは、夫々、未塗工部3a,3bの並びに中に入り込み、束ねた未塗工部3a,3bで各接続部4a,6aを両脇から挟み込むように配置して溶接している。各接続部4a,6aは二股状に分かれて、夫々に対して未塗工部3a,3bを接合するので、接続部4a,6aと未塗工部3a,3bとを接合した状態でも、集電体4,6の側方から巻芯3cを望める状態となっている。
次に、上述のようにして組み立てた蓋部2側の組品を、缶体1に収納する。
発電要素3の扁平面を挟み込む一対のシート状部材SEは、図5(a)に示すものよりも、図5(a)において矢印Dで示す方向での長さが若干長い点で相違するのみで、凸条31及び凹溝32等の形状は全く共通であり、材質も同一である。巻芯3cとして用いる図5(a)のシート状部材SEは、発電要素3の中心に収納されているもので、発電要素3の上下幅よりも小さい寸法となっているが、発電要素3の扁平面を両側から挟み込む一対のシート状部材SEは、一対のシート状部材SEを缶体1内に収納した状態において、発電要素3の扁平面の法線方向視で、発電要素3の上下幅の全体を覆う長さに設定されている。
図4(a)に示す状態では、シート状部材SEは、発電要素3の扁平面と、発電要素3の扁平面に対向する缶体1の内壁面との間に挟まれる状態で、発電要素3の扁平面と平行姿勢で配置されているが、シート状部材SEの長さ(発電要素3の巻回軸芯方向での長さ)は、缶体1の長辺側の内壁面の長さよりも十分小さく、又、発電要素3の扁平面との間にもわずかな隙間が存在するので、一対のシート状部材SEにて発電要素3を挟んだ状態で缶体1に収納する作業は容易に行える。
筐体BCの組み立てが完了すると、次に、図示を省略する注液口から電解液を筐体BC内に注入し、電解液の注入が完了すると所定の充電条件で二次電池RBの初期充電(予備充電)を行い、更にエージング等を行うことで二次電池RBとして完成する。
この電解液の注入及び充電の過程で、発電要素3が膨張して、図4(b)に示す状態へと変化する。
発電要素3は、図4(b)において矢印Eで示すように膨張し、発電要素3の扁平面と缶体1の内壁面との間隔が狭まり、又、巻芯3cの存在空間の幅も狭まる。
この発電要素3の変形の結果として、発電要素3の扁平面と缶体1の内壁面との間に配置されているシート状部材SEと巻芯3cとが、それらの厚さ方向で押圧される。
これによって、巻芯3cを構成するシート状部材SEも含めて、シート状部材SEの波形部WPが押圧され、波形部WPの台形の凸条31と台形の凹溝32とが押しつぶされる。その結果として、シート状部材SEが、凸条31及び凹溝32の並び方向(図5(a)において矢印Cにて示す方向)に伸長する。この際、巻芯3cを構成するシート状部材SEは、集電体4,6の切り込み4b,6bの形成位置を通過して伸長する。
このシート状部材SEの伸長方向の先端が缶体1の内壁面に接当することによって、シート状部材SEが伸長方向で位置規制され、筐体BCに外部から強い衝撃や振動等の外力が作用した場合でも、シート状部材SEの凸条31及び凹溝32の並び方向に沿った変位が十分に抑制され、シート状部材SEと発電要素3の扁平面との接触部において、摩擦抵抗による強い制動力によって発電要素3の変位を抑制する。
以下、本発明の別実施形態を列記する。
(1)上記実施の形態では、シート状部材SEを発電要素3と缶体1の内壁面との間の電気的な絶縁のために使用する場合を例示しているが、更に、図7に示すように、集電体4,6と缶体1の内壁面との間の電気的な絶縁のためにも使用するように構成しても良い。
図7は、上記実施の形態における図4に対応するものであり、缶体1の平面視による断面図を示すもので、図4と同様に、図面の煩雑さを避けるために、未塗工部3a,3bの図示を省略しているが、図4と異なり、平面視による集電体4,6の存在位置を2点鎖線にて示している。
図7(a)は、筐体BC内に電解液を注入する前の、未だ発電要素3が膨張していない状態を示しており、図7(b)は、筐体BC内に電解液の注入あるいは充電を行って、発電要素3が膨張した状態を示している。
図7(b)に示すように、発電要素3が矢印Eで示す方向に膨張すると、発電要素3に押圧された波形部WPが凸条31と凹溝32との並び方向に伸長し、伸長方向の先端が缶体1の内壁面に接当して、シート状部材SEが発電要素3と集電体4,6とを囲い込む。
シート状部材SEの形状としては、更に、一対の扁平面に上記波形部WPを形成した扁平な筒状等に形成しても良い。
(3)上記実施の形態では、発電要素3の巻芯3cを、2枚のシート状部材SEにて構成しているが、1枚のみで構成しても良いし、3枚以上のシート状部材SEで巻芯3cを構成しても良い。
(4)上記実施の形態では、発電要素3の膨張に伴って伸長したシート状部材SEの先端が、筐体BCの内壁面と直接的に接当する場合を例示しているが、必ずしも筐体BCの内壁面に直接的に接当する必要はなく、筐体BCの内壁面に適宜に部材を連設し、その連設した部材に、シート状部材SEの伸長方向の先端が接当して凸条31及び凹溝32の並び方向(シート状部材SEの伸長方向)で位置規制されるように構成しても良い。
更には、発電要素3の扁平面を挟み込む状態で配置する一対のシート状部材SEの一方は、波形部WPの凸条31と凹溝32の並び方向を、一対の集電体4,6の接続部4a,6aの並び方向と一致させ、他方は、一対の集電体4,6の接続部4a,6aの並び方向と直交する缶体1の深さ方向に一致させても良い。
31 凸条
32 凹溝
BC 電池筐体
SE シート状部材
WP 波形部
Claims (6)
- 電池筐体内に、箔状正極板と箔状負極板とを積層した発電要素を収納して構成されている電池であって、
前記発電要素は、長尺帯状の箔状正極板と長尺帯状の箔状負極板とを、長尺帯状のセパレータを挟んだ状態で、巻芯周りに巻回して構成され、
電池筐体内に、凹溝と凸条とを互いに平行姿勢で交互に並べて配置した波形部を少なくとも一部に有するシート状部材が配置され、
前記シート状部材は、前記凹溝と前記凸条との並び方向の先端が、前記電池筐体の内壁面、又は、その内壁面に連設される部材に接当して、前記並び方向で位置規制されるように構成されている電池。 - 前記シート状部材は、前記電池筐体内に収納された後において、前記発電要素の膨張に伴って前記波形部が押圧されて前記並び方向に伸長することによって、前記並び方向の先端が、前記電池筐体の内壁面、又は、その内壁面に連設される部材に接当するように構成されている請求項1記載の電池。
- 前記シート状部材は、前記発電要素と前記電池筐体の内壁面との間に挟まれる状態で配置されている請求項2記載の電池。
- 前記電池筐体の内部空間は、扁平な略直方体形状を有するように形成され、
前記発電要素は、扁平形状に形成され、
前記シート状部材は、前記発電要素の扁平面と、前記扁平面と対向する前記電池筐体の内壁面との間に、前記扁平面と平行姿勢で配置されている請求項3記載の電池。 - 前記発電要素は、前記箔状正極板及び前記箔状負極板を、前記シート状部材の周りに巻回することによって構成されている請求項2記載の電池。
- 前記電池筐体は導電性を有する材料にて構成され、
前記シート状部材は、電気的絶縁材料にて構成されている請求項1〜5のいずれか1項に記載の電池。
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