JP5822026B2 - 受光パワーモニタの校正装置及び校正方法 - Google Patents
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Description
本発明は、APD(Avalanche Photodiode)を用いた光受信機能を有する光モジュールにおいて受光パワーモニタの測定値を校正する装置及び校正方法に関する。
本願は、2012年8月16日に日本国に出願された特願2012−180414号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
本願は、2012年8月16日に日本国に出願された特願2012−180414号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来、光モジュールの受光パワーモニタに関する技術が開発されており、種々の文献に開示されている。特許文献1は、受光素子の受光感度が経年劣化しても測定光の光パワーを正確に測定するため、補正係数を用いて受光感度を補正する光パワーメータを開示している。特許文献2は、受光パワーモニタ値に基づいて光送受信モジュールの光出力信号を制御するようにした光LANシステムを開示している。特許文献3は、暗電流や電気回路の漏れ電流によるオフセットを補正することにより精度向上した受光パワーモニタ回路を開示している。特許文献4は、干渉計を用いて位置、長さ、距離または光学長の変化を測定するに際して電子アバランシェ・フォトダイオード(APD)により複数の測定間のデータ・エイジの相違や不確かさを補償する技術を開示している。
SFF委員会(Small Form Factor Committee)は光トランシーバの診断監視インタフェースに関するSFF−8472規格(非特許文献1参照)を制定しており、当該規格により光モジュールにおける受光パワーモニタの測定値を校正する場合、MPU(Microprocessing Unit)が線形補間や4次補間などの演算式に測定値を入力して校正値を算出している。SFF−8472規格では受光パワーモニタの測定値に基づいて4次補間の演算式を実行して受光パワーの現実値(以下、校正値と呼ぶ)を算出している。
現実値=A×ADC値4+B×ADC値3+C×ADC値2+D×ADC値+E
現実値=A×ADC値4+B×ADC値3+C×ADC値2+D×ADC値+E
上記の演算式において、「ADC値」は受信光をフォトダイオードで電気信号に変換したアナログ値をA/D変換器でデジタル値に変換した測定値を示している。また、A、B、C、D、及びEは校正のための定数である。
一般的に、光モジュールは小型、低消費電力化、低コスト化を図るため、安価で低速なMPUを実装することが望ましい。しかし、当該MPUにより短時間で4次補間のような高負荷処理を実行して受光パワーモニタの測定値に基づいて現実値を算出することは困難であった。
4次補間演算によらず、安価で低速なMPUによって受光パワーモニタの測定値を校正する場合、測定値と現実値との関係を記憶したテーブルを予め作成しておくことにより、当該MPUがテーブルを参照することで測定値に対応する現実値を取得することができる。
特許文献3及び特許文献4には上記の従来技術が記載されている。特許文献3には受光パワーモニタの構成例が開示されており、特許文献4にはAPD特性についてルックアップテーブルを参照して補償する技術が開示されている。
SFF委員会、URL「ftp://ftp.seagate.com/sff/SFF−8472.PDF」、「SFF−8472 Rev 11.3」
しかし、受光パワーモニタの測定値の範囲が広い場合、測定値に対応する現実値(即ち、校正値)の数が増大し、測定値と現実値との関係を記述したテーブルのサイズが増大し、メモリ使用量が増大してしまう。
本発明は上述の事情を考慮してなされたものであり、光モジュールにおいて受光パワーモニタの測定値の校正用テーブルのサイズを低減し、かつ、測定値に対する校正値を精度よく求めることができる受光パワーモニタの校正装置及び校正方法を提供することを目的とする。
本発明は、光モジュールの受光パワーモニタの校正装置に関するものであり、当該校正装置は信号光の受光パワーの測定値を校正するときに参照されて複数の参照値と複数の現実値との相関関係に基づいて予め複数の校正値を記憶した校正テーブルを格納する記憶部と、信号光の受光パワーの測定値を示す入力値が校正テーブルの参照値と一致する場合には当該参照値に対応付けられている校正値を校正テーブルから読み出し、入力値が校正テーブルの参照値と一致しない場合には入力値に基づいて所定の演算式に従って校正値を算出する信号処理部とを具備する。また、校正テーブルは、参照値の変化に対して現実値の変化が小さい区間では、参照値の変化に対して現実値の変化が大きい区間に比べて、複数の参照値の間隔を小さくして複数の校正値を記憶する。
本発明は光モジュールの受光パワーモニタの校正方法に関するものであり、当該校正方法は、信号光の受光パワーの測定値を校正するときに参照されて複数の参照値と複数の現実値との相関関係に基づいて予め複数の校正値を記憶した校正テーブルにおいて、参照値の変化に対して現実値の変化が小さい区間では、参照値の変化に対して現実値の変化が大きい区間に比べて、複数の参照値の間隔を小さくして複数の校正値を記憶し、信号光の受光パワーの測定値を示す入力値が校正テーブルの参照値と一致する場合には当該参照値に対応付けられている校正値を校正テーブルから読み出し、入力値が前記校正テーブルの参照値と一致しない場合には入力値に基づいて所定の演算式に従って校正値を算出する。
本発明は、光モジュールの受光パワーモニタの校正方法を実装したプログラムに関する。
本発明に係る校正装置及び校正方法では、複数の参照値と複数の校正値を対応付けて記憶する校正テーブルにおいて参照値の数を信号光の受光パワーの測定値を示すデジタルの入力値のビット数で表現される数よりも少なくしており、校正テーブルの記憶容量を少なくすることができる。また、入力値が属する参照値の範囲毎に設定された非線形演算式を活用することにより、校正テーブルに記憶された参照値と一致しない入力値についても校正値を算出することができる。更に、参照値の変化に対して現実値の変化が小さい区間では、参照値の変化に対して現実値の変化が大きい区間に比べて、複数の参照値の間隔を小さくして複数の校正値を校正テーブルに記憶している。これは、参照値の変化率が大きい直線補間に比べて参照値の変化率が小さい高次曲線補間において細かく校正値を設定することとなり、高精度で入力値に対応する校正値を算出することができる。
本発明に係る光モジュールにおける受光パワーモニタの校正装置及び方法について実施例とともに添付図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施例1に係る光モジュール10のブロック図である。光モジュール10は、APD(Avalanche Photodiode)1、TIA(Transimpedance Amplifier)2、LIM(Limiting Amplifier)3、ADP駆動電源4、カレントミラー回路5、電流電圧変換回路6、A/D変換器7、MPU8、及びメモリ9を具備している。メモリ9は校正テーブル91を保持している。光モジュール10は、APD1で受信した信号光を主信号出力に変換する光受信機能と、APD1の受光パワーを測定する受光パワーモニタ機能とを具備している。
受光素子としてのAPD1は、受信した信号光に応じた電流Iapdを出力する。前置増幅器としてのTIA2は、APD1で発生した電流Iapdを帰還抵抗Rの抵抗値に比例する利得で増幅して電圧信号に変換する。後置増幅器としてのLIM3は、TIA2の出力信号を所定の振幅まで増幅して主信号出力を生成する。
カレントミラー回路5はAPD駆動回路4を定電圧原として作動し、APD1を駆動するとともに、APD1で発生する電流Iapdに比例した電流Icmを生成して電流電圧変換回路6へ出力する。電流電圧変換回路6は、電流Icmを電圧信号に変換してA/D変換器7へ出力する。
A/D変換器7は、電流電圧変換回路6の電圧信号をデジタル値に変換してMPU8へ出力する。MPU8は、A/D変換器7のデジタル値(以下、ADC測定値adと称する)を信号光の受光パワーの現実値に対応して校正する校正処理を実行する。校正処理は、APD1の入力信号光の受光パワーの現実値とADC測定値adとの誤差を修正するものである。図2は、受光パワーの現実値とADC測定値adとの相関関係を示しており、両者の間に予め設定された非線形の相関関係が成立する。MPU8が実行する校正処理では、図2に示す相関関係に基づき予め設定されたテーブル及び演算情報を用いてADC測定値adに対応する校正値を算出する。
図2及び図3を参照して、MPU8が実行する校正処理の概要について説明する。図2は、APD1の受光パワーとAPD1の出力電流Iapdとの関係を示した特性図であり、横軸はAPD1の受光パワーを示し、縦軸はAPD1の出力電流Iapdを示す。一般に、APD1の受光パワーと出力電流Iapdとの間には図2に示す非線形の相関関係が成立する。また、図2の相関関係にはAPD1の暗電流の影響も含まれる。
図3は、ADC測定値adと現実値との関係を示す特性図であり、横軸はADC測定値adを示し、縦軸は現実値を示す。図3の特性図では、ADC測定値adと現実値との間に4次補間の関係が成立している。
現実値=A×(ADC測定値ad)4+B×(ADC測定値ad)3+C×(ADC測定値)2+D×(ADC測定値ad)+E
現実値=A×(ADC測定値ad)4+B×(ADC測定値ad)3+C×(ADC測定値)2+D×(ADC測定値ad)+E
ADC測定値adと現実値との間に図3に示す相関関係がある場合、ADC測定値adの変化に対して現実値の変化が小さい区間では、ADC測定値adの変化に対して現実値の変化が大きい区間に比べて分解能を高くする必要がある。MPU8は、ADC測定値adと現実値との相関関係に応じた校正テーブル91を参照してADC測定値adの校正値を得ているため、処理負荷を軽減するとともに、校正処理の精度を向上することができる。また、4次補間は必ず変極点をもつため、単調増加とならない。図3に示すように、単調増加する線形補間を4次補間に組み合わせることにより変極点を通過しないようにして、予期せぬ誤動作を避けることができる。
校正テーブル91は、複数のADC測定値adと複数のAPD1の受光パワーの現実値(即ち、校正値)との対応関係を記憶したテーブルである。校正テーブル91はルックアップテーブルとして機能する。MPU8は、校正テーブル91に規定されているACD測定値の参照点(以下、ADC測定値Mkと称す)を参照して、A/D変換器7のADC測定値adに一致するADC測定値Mkを検索する。尚、ADC測定値Mkの「k」は校正テーブル91内の要素番号を示す。MPU8は、A/D変換器7のADC測定値adと一致するADC測定値Mkを校正テーブル91から検索して、当該ADC測定値Mkと対応付けられている校正値Gkを受光パワーの現実値として取得する。MPU8は、A/D変換器7のADC測定値adと一致するADC測定値Mkが見つかった場合、当該ADC測定値Mkに対応する校正値Gkを校正テーブル91から読み出すことで、ADC測定値adに相当する校正値を得ることができる。
本実施例では、光モジュール10のメモリ容量を節約するため、校正テーブル91に記憶されるADC測定値Mkの数をA/D変換器7のADC測定値adのビット数で表現される数よりも少なくしている。つまり、校正テーブル91にはADC測定値adの個数より少ない個数のADC測定値Mkが記憶されている。このため、MPU8が校正テーブル91を検索した場合、ADC測定値adとADC測定値Mkとが一致しないことが発生する。このとき、MPU8は線形演算式に従った補間演算を実行することで、ADC測定値adに対応する校正値を算出している。
次に、図4を参照して校正テーブル91について説明する。図4に示す校正テーブル91は、12ビットの分解能を有するA/D変換器7が入力電圧を「0」から「4095」までの範囲でADC測定値adに変換するものである場合に適合して作成されている。
図4の校正テーブル91では小入力時の受光パワーを精度よく校正するために64個のADC測定値Mkの間隔を均等ではなく、不等間隔で設定している。即ち、4種類の異なる間隔を用いてADC測定値Mk間の間隔を設定している。ここで、校正テーブル91は4種類の異なる間隔に対応する領域1から領域4までの4個の領域を有している。また、領域1、2、3、4のADC測定値Mkには校正値Gk1、Gk2、Gk3、Gk4が対応付けられている。尚、校正値Gk1、Gk2、Gk3、Gk4を校正値Gkx(x=1、2、3、4)と総称する。この場合、領域1ではADC測定値Mkの間隔が「1」、領域2ではADC測定値Mkの間隔が「4」、領域3ではADC測定値Mkの間隔が「16」、領域4ではADC測定値Mkの間隔が「240」に設定されている。また、領域1の要素番号は「1」から「16」、領域2の要素番号は「17」から「32」、領域3の要素番号は「33」から「48」、領域4の要素番号は「49」から「64」までである。
領域1では、要素番号k(k=1〜16)に対応するADC測定値Mkと校正値Gk1とが対応付けられている。即ち、領域1ではADC測定値Mk=k1であり、k1=kである。換言すると、領域1ではADC測定値Mkの間隔が「1」であって、ADC測定値Mk=k1となるように決められている。つまり、k=1〜16のADC測定値Mkは「1」から「16」の整数であり、相互の間隔が「1」である。また、領域1ではADC測定値Mkに校正値Gk1が対応付けられている。校正テーブル91の校正値Gk1はADC測定値Mk=「1」〜「16」に対応している。
領域2では、要素番号k(k=17〜32)に対応するADC測定値Mkと校正値Gk2とが対応付けられている。即ち、領域2ではADC測定値Mk=k2であり、k2=4×(k−16)+16である。換言すると、領域2ではADC測定値Mkの間隔が「4」であって、ADC測定値Mk=k2となるように決められている。つまり、k=17〜32のADC測定値Mkは「20」、「24」、「28」、「32」、「36」、「40」、「44」、「48」、「52」、「56」、「60」、「64」、「68」、「72」、「76」、「80」の整数であり、相互の間隔が「4」である。また、領域2ではADC測定値Mkに校正値Gk2が対応付けられている。校正テーブル91の校正値Gk2はADC測定値Mk=20、24、…、76、80に対応している。
領域3では、要素番号k(k=33〜48)に対応するADC測定値Mkと校正値Gk3とが対応付けられている。即ち、領域3ではADC測定値Mk=k3であり、k3=16×(k−32)+80である。換言すると、領域3ではADC測定値Mkの間隔が「16」であって、ADC測定値Mk=k3となるように決められている。つまり、k=33〜48のADC測定値Mkは「96」、「112」、「128」、「144」、「160」、「176」、「192」、「208」、「224」、「240」、「256」、「272」、「288」、「304」、「320」、「336」の整数であり、相互の間隔が「16」である。また、領域3ではADC測定値Mkに校正値Gk3が対応付けられている。校正テーブル91の校正値Gk3はADC測定値Mk=96、112、…、320、336に対応している。
領域4では、要素番号k(k=49〜64)に対応するADC測定値Mkと校正値Gk4とが対応付けられている。即ち、領域4ではADC測定値Mk=k4であり、k4=240×(k−48)+336である。換言すると、領域4ではADC測定値Mkの間隔が「240」であって、ADC測定値Mk=k4となるように決められている。つまり、k=49〜64のADC測定値Mkは「576」、「816」、「1056」、「1296」、「1536」、「1776」、「2016」、「2256」、「2496」、「2736」、「2976」、「3216」、「3456」、「3696」、「3936」、「4176」の整数であり、相互の間隔が「240」である。また、領域4ではADC測定値Mkに校正値Gk4が対応付けられている。校正テーブル91の校正値Gk4はADC測定値Mk=576、816、…、3936、4176に対応している。
校正テーブル91では、図3に示したADC測定値adと現在値との相関関係において、ADC測定値adの変化に対して現在値の変化が小さい区間(図3においてADC測定値adが小さく、現在値も小さい区間)では、ADC測定値adの変化に対して現在値の変化が大きい区間(図3においてADC測定値adが大きく、現在値も大きい区間)に比べてADC測定値Mkの間隔が小さくなるようにADC測定値Mkが決められている。
通常、光モジュール10における受光パワーモニタ機能には約20dB〜30dBの受光範囲が要求される。そのため、A/D変換器7の分解能は10ビット以上とするのが一般的である。ADC測定値MkとAPD1の受光パワーの校正値(即ち、現在値)とを1対1に対応させたとすると、校正テーブル91には10ビット以上で表される個数の校正値を含む必要があり、大きなメモリ容量が必要となる。これに対して、本実施例ではメモリ容量を節約するため、校正テーブル91に規定される参照値と校正値との組合せの数(即ち、要素番号k)を減らしており、減らした分に相当する校正値を予め決められた線形演算を用いて算出している。ADC測定値Mkと1対1に対応させるためには4096個の校正値が必要であるところ、図4に示す校正テーブル91では校正値の数を64個(k=64)まで減らしている。
次に、図5を参照してMPU8の校正処理(即ち、MPU8がA/D変換器7からADC測定値adを入力して校正値Gkxを算出する処理)について説明する。
(ステップS101)
MPU8は、A/D変換器7からADC測定値adを入力する。
(ステップS102)
MPU8は、校正テーブル91を参照してADC測定値adが校正テーブル91内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致しているか否かを判定する。
(ステップS101)
MPU8は、A/D変換器7からADC測定値adを入力する。
(ステップS102)
MPU8は、校正テーブル91を参照してADC測定値adが校正テーブル91内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致しているか否かを判定する。
(ステップS103)
ステップS102でADC測定値adが校正テーブル91内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致していると判定した場合(即ち、ステップS102の判定結果が「YES」の場合)、MPU8は当該ADC測定値Mkと同一の要素番号kが割り付けられている校正値Gkxを校正テーブル91から取得する。
(ステップS104)
ステップS103において、MPU8は校正値Gk1、Gk2、Gk3、Gk4を校正テーブル91から取得しており、そのうちの1つをADC測定値adの校正値としてメモリ9内の所定領域に格納する。
ステップS102でADC測定値adが校正テーブル91内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致していると判定した場合(即ち、ステップS102の判定結果が「YES」の場合)、MPU8は当該ADC測定値Mkと同一の要素番号kが割り付けられている校正値Gkxを校正テーブル91から取得する。
(ステップS104)
ステップS103において、MPU8は校正値Gk1、Gk2、Gk3、Gk4を校正テーブル91から取得しており、そのうちの1つをADC測定値adの校正値としてメモリ9内の所定領域に格納する。
例えば、MPU8がA/D変換器7から入力したADC測定値adが「1」である場合、ADC測定値adと一致するADC測定値M1が校正テーブル91に規定されているため、MPU8はADC測定値M1と対応付けられている「校正値Gk1」を校正テーブル91から取得する。また、MPU8がA/D変換器7から入力したADC測定値adが「128」である場合、ADC測定値adと一致するADC測定値M35が校正テーブル91に規定されているため、MPU8はADC測定値M35と対応付けられている「校正値G128」を校正テーブル91から取得する。更に、MPU8がA/D変換器7から入力したADC測定値adが「816」である場合、ADC測定値adと一致するADC測定値M50が校正テーブル91に規定されているため、MPU8はADC測定値M50と対応付けられている「校正値G816」を校正テーブル91から取得する。
(ステップS105)
一方、ステップS102においてADC測定値adが校正テーブル91内の64個のADC測定値Mkのいずれにも一致していないと判定した場合(即ち、ステップS102の判定結果が「NO」の場合)、MPU8は線形補間によりADC測定値adの校正値を算出する。具体的には、MPU8はA/D変換器7から入力したADC測定値adとADC測定値Mkとを比較するとともに、ADC測定値adに相当する要素番号kを判定する。例えば、MPU8はADC測定値adに相当するADC測定値MkからADC測定値Mk+1未満の範囲を決定するとともに、ADC測定値MkとADC測定値Mk+1とに基づき線形補間を実行する。図6は、MPU8が実行する線形補間の概要を示す。
一方、ステップS102においてADC測定値adが校正テーブル91内の64個のADC測定値Mkのいずれにも一致していないと判定した場合(即ち、ステップS102の判定結果が「NO」の場合)、MPU8は線形補間によりADC測定値adの校正値を算出する。具体的には、MPU8はA/D変換器7から入力したADC測定値adとADC測定値Mkとを比較するとともに、ADC測定値adに相当する要素番号kを判定する。例えば、MPU8はADC測定値adに相当するADC測定値MkからADC測定値Mk+1未満の範囲を決定するとともに、ADC測定値MkとADC測定値Mk+1とに基づき線形補間を実行する。図6は、MPU8が実行する線形補間の概要を示す。
例えば、MPU8がA/D変換器7から入力したADC測定値adが「81」である場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値Mkは校正テーブル91に規定されていない。このため、MPU8はADC測定値ad=「81」に対応する要素番号kを判定する。ADC測定値ad=「81」はADC測定値M32=「80」からADC測定値M33=「96」未満の範囲に含まれる。従って、MPU8はADC測定値M32=「80」とADC測定値M33=「96」とに基づいてADC測定値ad=「81」の校正値を算出する。尚、線形補間は公知であるため詳細な説明を省略する。
(ステップS106)
MPU8は、ステップS105で求めた校正値Gをメモリ9の所定領域に格納する。
MPU8は、ステップS105で求めた校正値Gをメモリ9の所定領域に格納する。
次に、本発明の実施例2について詳細に説明する。図7は、本発明の実施例2に係る光モジュール10aのブロック図である。実施例2に係る光モジュール10aの基本的構成は実施例1に係る光モジュール10と同一であるため、構成要素には同一符号を付してその説明を省略する。光モジュール10と異なり、光モジュール10aのメモリ9には2種類のテーブル、即ち、校正テーブル91aと演算情報テーブル92aが格納されている。
図8は校正テーブル91aの記憶内容を示す一覧表である。図8の校正テーブル91aは、A/D変換器7が12ビットの分解能を有しており、入力電圧を「0」から「4095」までの範囲でADC測定値adに変換する場合について作成されている。校正テーブル91aは、複数のADC測定値Mkと複数のAPD1の受光パワーの現実値(即ち、校正値Gk)とを対応付けて記憶したテーブルである。校正テーブル91aはルックアップテーブルとして機能する。また、ADC測定値Mk=64×(k−1)+1である。つまり、校正テーブル91aではADC測定値Mkの間隔が「64」であって、k=1〜16のADC測定値Mkは「1」、「65」、「129」、…、「64×(k−1)+1」、…、「3869」、「4033」の整数である。校正テーブル91aにおいてADC測定値Mkには校正値Gkが対応付けられている。つまり、校正テーブル91aに規定されている校正値GkはADC測定値Mk=「1」、「65」、「129」、…、「64×(k−1)+1」、…、「3869」、「4033」に対応する。
図8の校正テーブル91aでは、複数のADC測定値Mkの間隔を「64」に設定している。つまり、要素番号1のADC測定値Mk=「1」、要素番号2のADC測定値Mk=「65」、…というようにADC測定値Mkの値を順次設定している。要素番号kに対応するADC測定値Mkは「64+(k−1)+1」で表される。また、ADC測定値Mkは校正値Gkに対応しており、要素番号kは「1」から「64」までの整数である。
図9は、演算情報テーブル92aの記憶内容を示す一覧表である。図9の演算情報テーブル92aは図8の構成テーブル91aと同一の要素数を有している。演算情報テーブル92aでは、要素番号kに対応してADC測定値MkとADC測定値Mk+1との間の値を有するADC測定値adに対して適用すべき非線形演算式を記述している。図9では、非線形演算式を以下のように表している。
Gk_k+1=Ak_k+1×(Mk_k+1)4+Bk_k+1×(Mk_k+1)3+Ck_k+1×
(Mk_k+1)2+Dk_k+1×(Mk_k+1)+Ek_k+1
Gk_k+1=Ak_k+1×(Mk_k+1)4+Bk_k+1×(Mk_k+1)3+Ck_k+1×
(Mk_k+1)2+Dk_k+1×(Mk_k+1)+Ek_k+1
上記数式において、Gk_k+1は補間演算後の校正値、Mk_k+1はADC測定値adを示す。また、Ak_k+1、Bk_k+1、Ck_k+1、Dk_k+1、及びEk_k+1は図2に示す相関関係に基づいて決められている定数である。添え字の「k_k+1」はADC測定値adが校正テーブル91a内のADC測定値MkとADC測定値Mk+1との間の値であることを示している。つまり、ADC測定値Mk_k+1は校正テーブル91aに規定されているADC測定値Mkと一致しないADC測定値adであって、ADC測定値MkとADC測定値Mk+1との間に存在するADC測定値adを示す。従って、演算情報テーブル92aではADC測定値Mk_k+1の校正点Gk_k+1は上述の演算式で算出されることを示している。また、図9において添え字「64_E」はADC測定値adが校正テーブル91a内の最大の要素番号「64」のADC測定値Mk(=M64)より大きい最大値までの範囲に属することを示している。
演算情報テーブル92aにおいて、複数の演算式の基本要素が全て同一である場合(即ち、上述の演算式Gk_k+1の場合)には要素番号kと定数Ak_k+1、Bk_k+1、Ck_k+1、Dk_k+1、及びEk_k+1により構成することができる。つまり、演算情報テーブル92aには演算式の一般形を記述することなく、パラメータのみを記述すればよい。また、演算情報テーブル92aを表形式とする必要は無く、当該演算情報テーブル92aをMPU8が実行するプログラム内に記述するようにしてもよい。
次に、図10を参照してMPU8の校正処理(即ち、MPU8がA/D変換器7からADC測定値adを入力して校正値Gkを求める処理)について説明する。
(ステップS201)
MPU8は、A/D変換器7からADC測定値adを入力する。
(ステップS202)
MPU8は、校正テーブル91aを参照してA/D変換器7から入力したADC測定値adが校正テーブル91a内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致しているか否かを判定する。
(ステップS201)
MPU8は、A/D変換器7からADC測定値adを入力する。
(ステップS202)
MPU8は、校正テーブル91aを参照してA/D変換器7から入力したADC測定値adが校正テーブル91a内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致しているか否かを判定する。
(ステップS203)
ステップS202において、ADC測定値adが校正テーブル91a内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致していると判定した場合(即ち、ステップS202の判定結果が「YES」の場合)、MPU8は当該ADC測定値Mkと同一の要素番号kの校正値Gkを校正テーブル91aから取得する。
(ステップS204)
MPU8は、ステップS203で校正テーブル91aから取得した校正値GkをADC測定値adに対応付けてメモリ9内の所定領域に格納する。
ステップS202において、ADC測定値adが校正テーブル91a内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致していると判定した場合(即ち、ステップS202の判定結果が「YES」の場合)、MPU8は当該ADC測定値Mkと同一の要素番号kの校正値Gkを校正テーブル91aから取得する。
(ステップS204)
MPU8は、ステップS203で校正テーブル91aから取得した校正値GkをADC測定値adに対応付けてメモリ9内の所定領域に格納する。
例えば、MPU8がA/D変換器7からADC測定値ad「1」を入力した場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値M1が校正テーブル91aに規定されているため、MPU8はADC測定値M1と対応付けられている校正値G1を校正テーブル91aから取得する。また、MPU8がA/D変換器7からADC測定値ad「129」を入力した場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値M3が校正テーブル91aに規定されているため、MPU8はADC測定値M3と対応付けられている校正値G3を校正テーブル91aから取得する。更に、MPU8がA/D変換器7からADC測定値ad「4033」を入力した場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値M64が校正テーブル91aに規定されているため、MPU8はADC測定値M64と対応付けられている校正値G64を校正テーブル91aから取得する。
(ステップS205)
一方、ステップS202においてADC測定値adが校正テーブル91a内の64個のADC測定値Mkのいずれにも一致していないと判定した場合(即ち、ステップS202の判定結果が「NO」の場合)、MPU8は演算情報テーブル92aを参照してADC測定値adの校正値を算出する。
一方、ステップS202においてADC測定値adが校正テーブル91a内の64個のADC測定値Mkのいずれにも一致していないと判定した場合(即ち、ステップS202の判定結果が「NO」の場合)、MPU8は演算情報テーブル92aを参照してADC測定値adの校正値を算出する。
具体的には、MPU8はA/D変換器7から入力したADC測定値adとADC測定値Mkとを比較するとともに、当該ADC測定値adに対応する要素番号kを判定する。例えば、MPU8はADC測定値adに対応するADC測定値MkからADC測定値Mk+1未満の範囲を決定する。MPU8は、ADC測定値adに対応する要素番号kを判定し、当該要素番号k(即ち、ADC測定値MkからADC測定値Mk+1未満の範囲を示す)に対応する校正値Gk_k+1の演算情報を演算情報テーブル92aから取得する。本実施例において、演算情報テーブル92aには校正値Gk_k+1を演算するための演算式が格納されており、MPU8は要素番号kに対応する校正値Gk_k+1の演算式を演算情報テーブル92aから読み出す。
例えば、MPU8は要素番号kの校正値Gk_k+1を求める演算式を演算情報テーブル92aから取得する。
Gk_k+1=Ak_k+1×(ADC測定値ad)4+Bk_k+1×(ADC測定値ad)3+Ck_k+1×(ADC測定値ad)2+Dk_k+1×(ADC測定値ad)+Ek_k+1
Gk_k+1=Ak_k+1×(ADC測定値ad)4+Bk_k+1×(ADC測定値ad)3+Ck_k+1×(ADC測定値ad)2+Dk_k+1×(ADC測定値ad)+Ek_k+1
例えば、MPU8がA/D変換器7からADC測定値ad「80」を入力した場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値Mkが校正テーブル91aに規定されていない。このため、MPU8はADC測定値ad「80」に対応する要素番号kを判定する。このADC測定値ad「80」はADC測定値M2「65」からADC測定値M3「129」未満の範囲に含まれている。従って、MPU8はADC測定値ad「80」が要素番号k=「2」に対応すると判定し、当該ADC測定値adに対応する校正値G2_3の演算式を演算情報テーブル92aから読み出す。この場合、MPU8は以下の演算式を演算情報テーブル92aから読み出す。
G2_3=A2_3×(ADC測定値ad)4+B2_3×(ADC測定値ad)3+C2_3×(ADC測定値ad)2+D2_3×(ADC測定値ad)+E2_3
G2_3=A2_3×(ADC測定値ad)4+B2_3×(ADC測定値ad)3+C2_3×(ADC測定値ad)2+D2_3×(ADC測定値ad)+E2_3
(ステップS206)
MPU8は、ステップS205において演算情報テーブル92aから読み出した校正値G2_3の演算式にA/D変換器7から入力したADC測定値ad「80」を代入して、当該ADC測定値adに対応する校正値を算出する。
MPU8は、ステップS205において演算情報テーブル92aから読み出した校正値G2_3の演算式にA/D変換器7から入力したADC測定値ad「80」を代入して、当該ADC測定値adに対応する校正値を算出する。
尚、演算情報テーブル92aにおいて校正値の演算式に用いられる定数(Ak_k+1、Bk_k+1、Ck_k+1、Dk_k+1、及びEk_k+1)だけが規定されている場合、MPU8はADC測定値adの要素番号kに対応する定数だけを演算情報テーブル92aから読み出す。その後、MPU8は定数とADC測定値adとを予め決められた演算式に代入することにより、ADC測定値adに対応する校正値Gk_k+1を算出する。
Gk_k+1=Ak_k+1×(ADC測定値ad)4+Bk_k+1×(ADC測定値ad)3+Ck_k+1×(ADC測定値ad)2+Dk_k+1×(ADC測定値ad)+Ek_k+1
Gk_k+1=Ak_k+1×(ADC測定値ad)4+Bk_k+1×(ADC測定値ad)3+Ck_k+1×(ADC測定値ad)2+Dk_k+1×(ADC測定値ad)+Ek_k+1
(ステップS207)
MPU8は、ステップS206で求めた校正値Gk_k+1をメモリ9の所定領域に格納する。
MPU8は、ステップS206で求めた校正値Gk_k+1をメモリ9の所定領域に格納する。
次に、図11を参照して図10に示したMPU8の校正処理の実行例について説明する。図11は、ADC測定値adと校正値との関係を示した特性図である。例えば、ADC測定値adが校正テーブル91a内のADC測定値Mkと一致した場合(即ち、「ADC測定値ad」=「ADC測定値Mk」の場合)、MPU8はステップS203で校正値Gkを校正テーブル91aから取得する。また、ADC測定値adが校正テーブル91a内のADC測定値Mk+1と一致した場合(即ち、「ADC測定値ad」=「ADC測定値Mk+1」の場合)、MPU8はステップS203で校正値Gk+1を校正テーブル91aから取得する。
一方、ADC測定値adが校正テーブル91a内のADC測定値MkとADC測定値Mk+1の間に存在する場合、MPU8はステップS205において校正テーブル91aに規定されている複数のADC測定値MkのうちADC測定値adより小さく、かつ、当該ADC測定値adに最も近いADC測定値Mkを校正テーブル91aから取得する。MPU8は、ADC測定値Mkの要素番号kをADC測定値adの要素番号であると判定する。MPU8は、要素番号kに基づいて演算情報テーブル92aを参照して当該要素番号kに対応する演算情報を取得する。その後、MPU8はステップS206においてADC測定値adの校正値Gk_k+1を図11に示す補間演算を用いて算出する。このようにして、MPU8はADC測定値adに対応して校正値Gk、Gk+1、又はGk_k+1を求めることができる。
尚、ステップS204又はステップS208でメモリ9に格納された校正値Gk又はGk_k+1は、MPU8によって複数の校正値を用いて平均値や光変調振幅「OMA(Optical Modulation Amplitude)」に加工した後、例えば、光モジュール10a外部の端末装置(不図示)からの要求に応じて信号線を介して当該端末装置に送信するようにしてもよい。
ステップS206においてMPU8が実行する補間関数は必ずしも4次関数とする必要はない。例えば、係数Ak_k+1、Bk_k+1、Ck_k+1、又はDk_k+1を「0」として3次関数以下又は線形関数とすることができる。或いは、図3に示すように、ADC測定値adが比較的小さい範囲については4次曲線を用いて補間し、ADC測定値adが比較的大きい範囲については直線補間するような柔軟な補間関数を設定するようにしてもよい。
次に、本発明の実施例3に係る光モジュール10b(不図示)について説明する。実施例3の光モジュール10bの基本構成は実施例2の光モジュール10aと同一であるため、その詳細な説明を省略する。光モジュール10a(図7参照)と異なり、光モジュール10bではメモリ9に校正テーブル91bと演算情報テーブル92bとが格納されている。
図12は、実施例3に係る光モジュール10bのメモリ9に格納された校正テーブル91bの記憶内容を示す。実施例2に係る校正テーブル91a(図8参照)と同様に、実施例3に係る校正テーブル91bは12ビットの分解能を有するA/D変換器7について作成されている。校正テーブル91bでは、小入力時の受光パワーを精度よく校正するために、64個のADC測定値Mkの間隔を均等ではなく不等間隔で設定している。図12に示すように、校正テーブル91bはADC測定値Mkについて4種類の間隔を設定しており、4個の領域を有している。つまり、領域1ではADC測定値Mkの間隔が「1」、領域2ではADC測定値Mkの間隔が「4」、領域3ではADC測定値Mkの間隔が「16」、領域4ではADC測定値Mkの間隔が「240」である。ここで、領域1は要素番号k=1〜16、領域2は要素番号k=17〜32、領域3は要素番号k=33〜48、領域4は要素番号k=49〜64に相当する。
領域1では、要素番号k(k=1〜16)に対応するADC測定値Mkと校正値Gk1とが対応付けられている。即ち、領域1ではADC測定値Mk=k1であり、k1=kである。換言すると、領域1ではADC測定値Mkの間隔が「1」であって、ADC測定値Mk=k1となるように決められている。つまり、k=1〜16のADC測定値Mkは「1」から「16」の整数であり、相互の間隔が「1」である。また、領域1ではADC測定値Mkに校正値Gk1が対応付けられている。校正テーブル91bの校正値Gk1はADC測定値Mk=「1」〜「16」に対応している。
領域2では、要素番号k(k=17〜32)に対応するADC測定値Mkと校正値Gk2とが対応付けられている。即ち、領域2ではADC測定値Mk=k2であり、k2=4×(k−16)+16である。換言すると、領域2ではADC測定値Mkの間隔が「4」であって、ADC測定値Mk=k2となるように決められている。つまり、k=17〜32のADC測定値Mkは「20」、「24」、「28」、「32」、「36」、「40」、「44」、「48」、「52」、「56」、「60」、「64」、「68」、「72」、「76」、「80」の整数であり、相互の間隔が「4」である。また、領域2ではADC測定値Mkに校正値Gk2が対応付けられている。校正テーブル91bの校正値Gk2はADC測定値Mk=20、24、…、76、80に対応している。
領域3では、要素番号k(k=33〜48)に対応するADC測定値Mkと校正値Gk3とが対応付けられている。即ち、領域3ではADC測定値Mk=k3であり、k3=16×(k−32)+80である。換言すると、領域3ではADC測定値Mkの間隔が「16」であって、ADC測定値Mk=k3となるように決められている。つまり、k=33〜48のADC測定値Mkは「96」、「112」、「128」、「144」、「160」、「176」、「192」、「208」、「224」、「240」、「256」、「272」、「288」、「304」、「320」、「336」の整数であり、相互の間隔が「16」である。また、領域3ではADC測定値Mkに校正値Gk3が対応付けられている。校正テーブル91bの校正値Gk3はADC測定値Mk=96、112、…、320、336に対応している。
領域4では、要素番号k(k=49〜64)に対応するADC測定値Mkと校正値Gk4とが対応付けられている。即ち、領域4ではADC測定値Mk=k4であり、k4=240×(k−48)+336である。換言すると、領域4ではADC測定値Mkの間隔が「240」であって、ADC測定値Mk=k4となるように決められている。つまり、k=49〜64のADC測定値Mkは「576」、「816」、「1056」、「1296」、「1536」、「1776」、「2016」、「2256」、「2496」、「2736」、「2976」、「3216」、「3456」、「3696」、「3936」、「4176」の整数であり、相互の間隔が「240」である。また、領域4ではADC測定値Mkに校正値Gk4が対応付けられている。校正テーブル91bの校正値Gk4はADC測定値Mk=576、816、…、3936、4176に対応している。
次に、図13及び図14を参照して本実施例に係る非線形補間関数について説明する。図13は、演算情報テーブル92bの記憶内容を示し、図14は演算情報テーブル92bによる非線形補間関数によるADC測定値adと校正値との関係を示す。図13の演算情報テーブル92bでは、要素番号kの演算情報を下記のように設定している。図9の演算情報テーブル92aではべき乗演算の底(即ち、4条項、3条項の基数)を「ADC測定値ad」としているのに対して、図13の演算情報テーブル92bでは「ADC測定値ad−Mk」としている。
Gkx_kx+1=Ak_k+1×(ADC測定値ad−Mk)4+Bk_k+1×(ADC測定値ad−Mk)3+Ck_k+1×(ADC測定値ad−Mk)2+Dk_k+1×(ADC測定値ad−Mk)+Ek_k+1
Gkx_kx+1=Ak_k+1×(ADC測定値ad−Mk)4+Bk_k+1×(ADC測定値ad−Mk)3+Ck_k+1×(ADC測定値ad−Mk)2+Dk_k+1×(ADC測定値ad−Mk)+Ek_k+1
図13の演算情報テーブル92bによる校正処理の補間演算は、図14の特性図に示したように行なわれる。MPU8は、校正テーブル92bを参照してA/D変換器7から入力したADC測定値adが校正テーブル92b内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致しているか否か判定する。入力ADC測定値adが校正テーブル92b内の64個のADC測定値Mkのいずれかに一致していると判定した場合、MPU8は当該ADC測定値adに対応する4つの校正値Gk1、Gk2、Gk3、Gk4のうちのいずれか1つを校正テーブル91bから取得して、入力ADC測定値adの校正値としてメモリ9内の所定領域に格納する。
例えば、MPU8がA/D変換器7から入力したADC測定値adが「1」である場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値M1が校正テーブル91bに規定されているため、MPU8はADC測定値M1と対応付けられている校正値Gk1を校正テーブル91bから所得する。また、MPU8はADC測定値ad「128」を入力した場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値M35が校正テーブル91bに規定されているため、MPU8はADC測定値M35と対応付けられている校正値G128を校正テーブル91bから取得する。更に、MPU8はADC測定値ad「816」を入力した場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値M50が校正テーブル91bに規定されているため、MPU8はADC測定値M50と対応付けられている校正値G816を校正テーブル91bから取得する。
一方、ADC測定値adが校正テーブル91b内の64個のADC測定値Mkのいずれにも一致していないと判定した場合、MPU8は演算情報テーブル92bを参照してADC測定値adの校正値を算出する。具体的には、MPU8は入力ADC測定値adとADC測定値Mkとを比較して当該ADC測定値adに対応する要素番号kを判定する。例えば、MPU8は入力ADC測定値adがADC測定値MkからADC測定値Mk+1未満の範囲を判定する。ADC測定値adに対応する要素番号kを判定した場合、MPU8は当該要素番号k(即ち、ADC測定値MkからADC測定値Mk+1未満の範囲を示す要素番号)に対応する校正値Gkx_kx+1の演算情報を演算情報テーブル92bから取得する。演算情報テーブル92bには校正値Gkx_kx+1を演算するための演算式が格納されている。従って、MPU8は演算情報テーブル92bから要素番号kに対応する校正値Gkx_kx+1の演算情報を読み出す。具体的には、MPU8は演算情報テーブル92bから要素番号kの校正値Gkx_kx+1を求める演算情報(Gkx_kx+1=Ak_k+1×(ADC測定値ad−Mk)4+Bk_k+1×(ADC測定値ad−Mk)3+Ck_k+1×(ADC測定値ad−Mk)2+Dk_k+1×(ADC測定値ad−Mk)+Ek_k+1)を取得する。
例えば、MPU8がA/D変換器7から入力したADC測定値adが「81」である場合、当該ADC測定値adと一致するADC測定値Mkが校正テーブル91bに規定されていない。このため、MPU8はADC測定値ad「81」に対応する要素番号kを判定する。ADC測定値ad「81」はADC測定値M32「80」からADC測定値M33「96」未満の範囲に含まれる。従って、MPU8はADC測定値ad「81」に対応する要素番号kを「32」と判定し、当該ADC測定値adに対応する校正値G32_33の演算情報を演算情報テーブル92bから読み出す。つまり、MPU8は「G32_33=A32_33×(ADC測定値ad−M32)4+B32_33×(ADC測定値ad−M32)3+C32_33×(ADC測定値ad−M32)2+D32_33×(ADC測定値ad−M32)+E32_33」の演算情報を演算情報テーブル92bから読み出す。その後、MPU8は校正値G32_33の演算式に入力ADC測定値ad「81」を代入して校正値G32_33を算出する。即ち、MPU8は下記の演算式に従って校正値G32_33を算出する。このように、MPU8は所定の演算式を用いることによりADC測定値adのべき乗演算をするための処理負荷を軽減することができる。
G32_33=A32_33×(81−M32)4+B32_33×(81−M32)3+C32_33×(81−M32)2+D32_33×(81−M32)+E32_33
G32_33=A32_33×(81−M32)4+B32_33×(81−M32)3+C32_33×(81−M32)2+D32_33×(81−M32)+E32_33
つまり、ADC測定値adがADC測定値MkとADC測定値Mk+1の間に存在する場合、MPU8は校正テーブル91b内の複数のADC測定値MkのうちADC測定値adより小さいADC測定値Mkのうちの最大値、ADC測定値ad(即ち、Mk_k+1)との差分「Mk_k+1−Mk」を底としてべき乗計算を実行して校正値Gkx_kx+1を算出する。
上記の実施例1乃至実施例3では、校正テーブル91、91a、91bにおいてADC測定値MkとADC測定値Mk+1との間隔が「64」一定又は最大値「240」(領域4)とされている。このため、ADC測定値MkとADC測定値ad(即ち、Mk_k+1)との差分は「64」未満又は「240」未満となる。換言すれば、ADC測定値MkとADC測定値adとの差分を6ビット又は8ビットで表すことができる。つまり、補間演算は6ビット又は8ビットの値を底としてべき乗演算すればよいこととなる。このため、図11に示すようにMPU8が実際にA/D変換器7から入力したADC測定値ad(即ち、12ビットの値)を底としてべき乗演算する場合に比べて、上述の実施例では差分「Mk_k+1−Mk」を底とするべき乗演算を行っているため、補間関数の処理負担を軽減することができる。但し、校正テーブル91、91a、91bでは要素番号kに対応するADC測定値Mk間の間隔がA/D変換器7の分解能のビット数よりも小さいビット数で表されるように設定する必要がある。例えば、A/D変換器7の分解能を示す12ビットより1ビット少ない11ビットの値の最大値「2048」以下となるようにADC測定値Mk間の間隔を設定する。
図15は、上述の実施例の基本構成に係るデータ校正装置100のブロック図である。データ校正装置100は、記憶部101と信号処理部102を具備する。記憶部101は、参照値と現実値との相関関係に基づき複数の参照値に対応対応付けて複数の校正値を記憶した校正テーブル103を有する。校正テーブル103では、参照値と現実値との相関関係において参照値の変化に対して現実値の変化が小さい区間では、参照値の変化に対して現実値の変化が大きい区間に比べて、参照値の間隔を小さくして校正値を記憶している。信号処理部102では、入力値(例えば、ADC測定値ad)が校正テーブル103の参照値と一致する場合、当該参照値と対応付けられている校正値を校正テーブル103から読み出す。一方、信号処理部102は入力値が校正テーブル103の参照値と一致しない場合、所定の演算により入力値に対応する校正値を算出する。尚、図15のデータ校正装置100と図1の光モジュールの受光パワーモニタ機能部とは対応しており、記憶部101はメモリ9に相当し、信号処理部102はMPU8に相当する。また、校正テーブル103は校正テーブル91に相当し、校正テーブル103の参照値はADC測定値Mkに相当し、校正値は校正値Gkに相当する。
以上説明したように、本発明によれば次のような効果を得ることができる。
(1)APD電流を用いた受光パワーモニタ回路において複数領域の各々について所望の補間関数を設定することにより、高速かつ高精度の受光パワーモニタを実現することができる。
(2)APD電流と受光パワーとの間に成立する非線形特性を容易かつ自由度高く校正することができる。
(3)4次補間のような単調増加でない補間方法を用いても部分的に直線補間などの単調増加する関数を組み合わせることができる。即ち、ADC測定値の現実値が4次補間の変極点を通過しないように直線補間を組み合わせることで、多次補間関数における係数設定の制約を小さくすることができる。
(1)APD電流を用いた受光パワーモニタ回路において複数領域の各々について所望の補間関数を設定することにより、高速かつ高精度の受光パワーモニタを実現することができる。
(2)APD電流と受光パワーとの間に成立する非線形特性を容易かつ自由度高く校正することができる。
(3)4次補間のような単調増加でない補間方法を用いても部分的に直線補間などの単調増加する関数を組み合わせることができる。即ち、ADC測定値の現実値が4次補間の変極点を通過しないように直線補間を組み合わせることで、多次補間関数における係数設定の制約を小さくすることができる。
本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、例えば、校正テーブル91、91a、91bや演算情報テーブル92a、92bに設定される要素数、ADC測定値Mkの間隔、非線形補間関数の次数や非線形補間関数の演算用パラメータの個数は適宜変更することができる。多次補間関数と1次補間関数を組み合わせる場合、演算用パラメータの個数は最小「1」まで減らすことができる。
上述の実施例では、MPU8は不揮発性メモリ(不図示)に記憶されているプログラムを実行することで受光パワーモニタの校正装置の一部の機能を実現することができる。この場合、MPU8が実行するプログラムはコンピュータ読取り可能な記録媒体に記憶してもよく、通信回線を介してサーバからダウンロードするようにしてもよい。また、光モジュール10は内部にコンピュータシステムを有しており、その処理手順はプログラム形式でコンピュータ読取り可能な記録媒体によって記憶されており、コンピュータシステムが当該プログラムを読み出して実行することにより受光パワーモニタの校正処理を実現することができる。尚、「コンピュータシステム」とはCPU、メモリ、周辺機器などのハードウェア、オペレーティングシステム(OS)などのソフトウェアを包含する。また、「コンピュータシステム」はWWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境・表示環境を包含する。
また、上述のフローチャートに表された受光パワーモニタの校正機能を実現するプログラムをコンピュータ読取り可能な記録媒体に記録して、当該プログラムをコンピュータシステムに読み込ませて実行するようにしてもよい。「コンピュータ読取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、フラッシュメモリなどの書込可能な不揮発性メモリ、CD−ROMなどの可搬記録媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスクなどの記憶装置を意味する。
また、「コンピュータ読取り記録媒体」とは、インターネットなどのネットワーク、通信回線、電話回線を介してプログラムを送信する場合に用いられるサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリ(例えば、DRAM)のように一定時間プログラムを保持しているものを含む。上述のプログラムを記憶装置に格納したコンピュータシステムから伝送媒体を介して、或いは、伝送媒体中の伝送波により他のコンピュータシステムに伝送するようにしてもよい。「プログラムを伝送する伝送媒体」とはインターネットなどのネットワーク(通信網)、電話回線、通信回線のように情報を伝送する機能を有する媒体を意味する。また、上述のプログラムは本発明に係る受光パワーモニタの校正機能の一部を実現するものであってもよい。或いは、上述のプログラムはコンピュータシステムに既に記録されているプログラムとの組合せで本発明の機能を実現するような差分プログラム(又は、差分ファイル)としてもよい。
最後に、本発明は上述の実施例に限定されるものではなく、添付した請求の範囲に定義された発明の範囲内における種々の変形例や設計変更を包含するものである。
本発明は光通信設備に用いられる光モジュールの受光パワーモニタの校正装置や校正方法に関するものであり、信号光の受光パワーの測定値を現実値に校正する技術分野に適用されるものである。
1 APD(Avalanche Photodiode)
2 TIA(Transimpedance Amplifier)
3 LIM(Limiting Amplifier)
4 ADP駆動電源
5 カレントミラー回路
6 電流電圧変換回路
7 A/D変換器
8 MPU
9 メモリ
10 光モジュール
91、91a、91b 校正テーブル
92a、92b 演算情報テーブル
2 TIA(Transimpedance Amplifier)
3 LIM(Limiting Amplifier)
4 ADP駆動電源
5 カレントミラー回路
6 電流電圧変換回路
7 A/D変換器
8 MPU
9 メモリ
10 光モジュール
91、91a、91b 校正テーブル
92a、92b 演算情報テーブル
Claims (8)
- 光モジュールの受光パワーモニタの校正装置であって、
信号光の受光パワーの測定値を校正するときに参照されて複数の参照値と複数の現実値との相関関係に基づいて予め複数の校正値を記憶した校正テーブルを格納する記憶部と、
信号光の受光パワーの測定値を示す入力値が前記校正テーブルの参照値と一致する場合には当該参照値に対応付けられている校正値を前記校正テーブルから読み出し、入力値が前記校正テーブルの参照値と一致しない場合には入力値に基づいて所定の演算式に従って校正値を算出する信号処理部とを具備し、
参照値の変化に対して現実値の変化が小さい区間では、参照値の変化に対して現実値の変化が大きい区間に比べて、複数の参照値の間隔を小さくして複数の校正値を前記校正テーブルに記憶するようにした校正装置。 - 前記校正テーブルに格納する複数の参照値の数を信号光の受光パワーを示すデジタルの入力値のビット数により表現される数よりも少なくするようにした請求項1記載の校正装置。
- 前記記憶部には信号光の受光パワーの測定値を示す入力値以下の第1参照値と当該第1参照値以上の第2参照値未満の範囲毎に設定された非線形演算式を格納する演算情報テーブルを具備し、
前記信号処理部は、入力値が前記校正テーブルの参照値と一致する場合には当該参照値に対応付けられている校正値を前記校正テーブルから読み出し、入力値が前記校正テーブルの参照値と一致しない場合には入力値が含まれる第1参照値と第2参照値の範囲に設定された非線形演算式に従って校正値を算出するようにした請求項1記載の校正装置。 - 前記非線形演算式は
校正値=A×(入力値)4+B×(入力値)3+C×(入力値)2+D×(入力値)+E(但し、A、B、C、D、Eは所定の係数を示す)
で表すようにした請求項3記載の校正装置。 - 前記非線形演算式は入力値に基づき一義的に決定される参照値を用いて、
校正値=A×(入力値−参照値)4+B×(入力値−参照値)3+C×(入力値−参照値)2+D×(入力値−参照値)+E(但し、A、B、C、D、Eは所定の係数を示す)
で表すようにした請求項3記載の校正装置。 - 前記非線形演算式は入力値より小さい参照値のうちの最大の参照値Mk(但し、kは整数)を用いて、
校正値=A×(入力値−参照値)4+B×(入力値−参照値)3+C×(入力値−参照値)2+D×(入力値−参照値)+E(但し、A、B、C、D、Eは所定の係数を示す)
で表すようにした請求項3記載の校正装置。 - 光モジュールの受光パワーモニタの校正方法であって、
信号光の受光パワーの測定値を校正するときに参照されて複数の参照値と複数の現実値との相関関係に基づいて予め複数の校正値を記憶した校正テーブルにおいて、参照値の変化に対して現実値の変化が小さい区間では、参照値の変化に対して現実値の変化が大きい区間に比べて、複数の参照値の間隔を小さくして複数の校正値を記憶し、
信号光の受光パワーの測定値を示す入力値が前記校正テーブルの参照値と一致する場合には当該参照値に対応付けられている校正値を前記校正テーブルから読み出し、
入力値が前記校正テーブルの参照値と一致しない場合には入力値に基づいて所定の演算式に従って校正値を算出するようにした校正方法。 - 光モジュールの受光パワーモニタの校正方法を実装したプログラムであって、コンピュータにより信号光の受光パワーの測定値を校正するときに参照されて複数の参照値と複数の現実値との相関関係に基づいて予め複数の校正値を記憶した校正テーブルにおいて、参照値の変化に対して現実値の変化が小さい区間では、参照値の変化に対して現実値の変化が大きい区間に比べて、複数の参照値の間隔を小さくして複数の校正値を格納した校正テーブルを参照させて、
信号光の受光パワーの測定値を示す入力値が前記校正テーブルの参照値と一致する場合には当該参照値に対応付けられている校正値を前記校正テーブルから読み出し、
入力値が前記校正テーブルの参照値と一致しない場合には入力値に基づいて所定の演算式に従って校正値を算出するようにしたプログラム。
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