JP5821205B2 - 光学素子およびその製造方法、表示装置、情報入力装置、ならびに写真 - Google Patents
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Description
しかしながら、本発明者らの知見によれば、上述のように構造体に弾力性を持たせると、表面がべたついてしまうため、光学素子の表面の動摩擦係数が高く、隣接する構造体同士がくっ付いてしまい、反射特性が低下してしまうことがある。そこで、本発明者らは、このような反射特性の低下を抑制すべく鋭意検討を行った結果、光学素子の表面の動摩擦係数を0.85以下し、表面のべたつきを抑制することで、隣接する構造体同士のくっ付きを抑え、反射特性の低下を抑制することができることを見出すに至った。
本発明は上述の検討により案出されたものである。
表面を有する基体と、
基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで配置された複数の構造体と
を備え、
構造体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下であり、
構造体のアスペクト比(構造体の高さ/構造体の平均配置ピッチ)が、0.6以上5以下であり、
複数の構造体が形成された光学素子の表面の動摩擦係数が、0.85以下である、反射防止機能を有する光学素子である。
可視光の波長以下の微細ピッチで配置された複数の構造体を備え、
隣り合う構造体の下部同士が繋がっており、
構造体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下であり、
構造体のアスペクト比(構造体の高さ/構造体の平均配置ピッチ)が、0.6以上5以下であり、
複数の構造体が形成された光学素子の表面の動摩擦係数が、0.85以下である、反射防止機能を有する光学素子である。
原盤に対してエネルギー線硬化性樹脂組成物を密着させ、エネルギー線硬化性樹脂組成物に対してエネルギー線を照射して硬化する工程と、
硬化したエネルギー線硬化性樹脂組成物を原盤から剥離することにより、可視光の波長以下の微細ピッチで配置された複数の構造体を基体の表面に形成する工程と
を備え、
構造体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下であり、
構造体のアスペクト比(構造体の高さ/構造体の平均配置ピッチ)が、0.6以上5以下であり、
複数の構造体が形成された光学素子の表面の動摩擦係数が、0.85以下である、反射防止機能を有する光学素子の製造方法である。
原盤に対してエネルギー線硬化性樹脂組成物を密着させ、エネルギー線硬化性樹脂組成物に対してエネルギー線を照射して硬化する工程と、
硬化したエネルギー線硬化性樹脂組成物を原盤から剥離することにより、可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された複数の構造体を形成する工程と
を備え、
隣り合う構造体の下部同士が繋がっており、
構造体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下であり、
構造体のアスペクト比(構造体の高さ/構造体の平均配置ピッチ)が、0.6以上5以下であり、
複数の構造体が形成された光学素子の表面の動摩擦係数が、0.85以下である、反射防止機能を有する光学素子の製造方法である。
構造体を形成する材料の弾性率を1MPa以上としているので、隣接する構造体同士の付着による反射特性の低下を抑制できるとともに、構造体を形成する材料の弾性率を1200MPa以下としているので、構造体間に染み込んだ汚れなどを押し出し、拭き取ることができる。
構造体のアスペクト比を0.6以上としているので、反射特性および透過特性の低下を抑制できるとともに、構造体のアスペクト比を5以下としているので、構造体の転写性の低下を抑制することができる。
光学素子の表面の動摩擦係数を0.85以下としているので、隣接する構造体同士の付着による反射特性の低下を抑制できる。
1.第1の実施形態(凸状の構造体を六方格子状に配列した光学素子の例:図1B)
2.第2の実施形態(凸状の構造体を四方格子状に配列した光学素子の例:図8B)
3.第3の実施形態(凸状の構造体をランダムに配列した光学素子の例:図9B)
4.第4の実施形態(凹状の構造体を六方格子状に配列した光学素子の例:図10B)
5.第5の実施形態(基体および構造体の両方が柔軟性を有する光学素子の例:図11A)
6.第6の実施形態(基体レスの光学素子の例:図14B)
7.第7の実施形態(表示装置に対する光学素子の第1の適用例:図15)
8.第8の実施形態(表示装置に対する光学素子の第2の適用例:図16)
9.第9の実施形態(情報入力装置に対する光学素子の第1の適用例:図17B)
10.第10の実施形態(情報入力装置に対する光学素子の第2の適用例:図18B)
11.第11の実施形態(写真に対する光学素子の適用例:図19)
[光学素子の構成]
図1Aは、本発明の第1の実施形態に係る光学素子の構成の一例を示す平面図である。図1Bは、図1Aに示した光学素子の一部を拡大して表す平面図である。図1Cは、図1BのトラックT1、T3、・・・における断面図である。図1Dは、図1BのトラックT2、T4、・・・における断面図である。以下では、光学素子1の主面の面内で互いに直交する2方向をそれぞれX軸方向、およびY軸方向とし、その主面に垂直な方向をZ軸方向と称する。
以下、光学素子1に備えられる基体2、および構造体3について順次説明する。
基体2は、例えば、透明性を有する基体である。基体2の材料としては、例えば、ポリカーボネート(PC)、ポリエチレンテレフタレート(PET)などの透明性合成樹脂、ガラスなどを主成分とするものが挙げられるが、これらの材料に特に限定されるものではない。基体2としては、例えば、シート、プレート、ブロックなどを挙げることができるが、特にこれらに限定されるものではない。ここで、シートにはフィルムが含まれるものと定義する。基体2の形状は、特に限定されるものではないが、光学素子1が適用される表示面や入力面などの表面の形状に合わせて適宜選択することが好ましい。
構造体3は、例えば、基体2の表面に対して凸状を有している。構造体3を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下である。1MPa未満であると、転写工程において隣接する構造体同士が付着し、構造体3の形状が所望の形状とは異なる形状となり、所望の反射特性が得られなくなる。1200MPaを超えると、拭き取り時に、隣接する構造体同士が接触しにくくなり、構造体間に染み込んだ汚れなどが押し出されなくなる。
アスペクト比=H/P・・・(1)
但し、H:構造体の高さ、P:平均配置ピッチ(平均周期)
ここで、平均配置ピッチPは以下の式(2)により定義される。
平均配置ピッチP=(P1+P2+P2)/3 ・・・(2)
但し、P1:トラックの延在方向の配置ピッチ(トラック延在方向周期)、P2:トラックの延在方向に対して±θ方向(但し、θ=60°−δ、ここで、δは、好ましくは0°<δ≦11°、より好ましくは3°≦δ≦6°)の配置ピッチ(θ方向周期)
まず、光学素子1の表面を走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を用いてTop Viewで撮影する。次に、撮影したSEM写真から無作為に単位格子Ucを選び出し、その単位格子Ucの配置ピッチP1、およびトラックピッチTpを測定する(図1B参照)。また、その単位格子Ucの中央に位置する構造体3の底面の面積Sを画像処理により測定する。次に、測定した配置ピッチP1、トラックピッチTp、および底面の面積Sを用いて、以下の式(3)より充填率を求める。
充填率=(S(hex.)/S(unit))×100 ・・・(3)
単位格子面積:S(unit)=P1×2Tp
単位格子内に存在する構造体の底面の面積:S(hex.)=2S
図3A〜図3Cは、本発明の第1の実施形態に係る光学素子の作用を説明するための模式図である。指などで触れた光学素子1の表面は、図3Aに示すように、構造体3の間に指紋などによる汚れ6が付着した状態にある。このような状態にある光学素子1の表面を繊維7などで乾拭きすると、構造体3が弾力性に富むため、図3Bに示すように、構造体3が弾性変形し、隣接する弾性体3同士が接触し、構造体3の間に付着した汚れ6が構造体3の間から外部に押し出される。これにより、指紋などによる汚れ6が除去される。そして、乾拭き後は、構造体3は、図3Cに示すように、自らが有する弾性によって元の形状に復元される。
図4Aは、ロール原盤の構成の一例を示す斜視図である。図4Bは、図4Aに示したロール原盤の一部を拡大して表す平面図である。図4Cは、図4BのトラックT1、T3、・・・における断面図である。図4Dは、図4BのトラックT2、T4、・・・における断面図である。ロール原盤11は、上述した基体表面に複数の構造体3を成形するための原盤である。ロール原盤11は、例えば、円柱状または円筒状の形状を有し、その円柱面または円筒面が基体表面に複数の構造体3を成形するための成形面とされる。この成形面には複数の構造体12が2次元配列されている。構造体12は、例えば、成形面に対して凹状を有している。ロール原盤11の材料としては、例えばガラスを用いることができるが、この材料に特に限定されるものではない。
図5は、ロール原盤を作製するためのロール原盤露光装置の構成の一例を示す概略図である。このロール原盤露光装置は、光学ディスク記録装置をベースとして構成されている。
次に、図6A〜図7Cを参照しながら、本発明の第1の実施形態に係る光学素子1の製造方法について説明する。
まず、図6Aに示すように、円柱状または円筒状のロール原盤11を準備する。このロール原盤11は、例えばガラス原盤である。次に、図6Bに示すように、ロール原盤11の表面にレジスト層13を形成する。レジスト層13の材料としては、例えば有機系レジスト、および無機系レジストのいずれを用いてもよい。有機系レジストとしては、例えばノボラック系レジストや化学増幅型レジストを用いることができる。また、無機系レジストとしては、例えば、1種または2種以上含む金属化合物を用いることができる。
次に、図6Cに示すように、ロール原盤11の表面に形成されたレジスト層13に、レーザー光(露光ビーム)14を照射する。具体的には、図5に示したロール原盤露光装置のターンテーブル36上に載置し、ロール原盤11を回転させると共に、レーザー光(露光ビーム)14をレジスト層13に照射する。このとき、レーザー光14をロール原盤11の高さ方向(円柱状または円筒状のロール原盤11の中心軸に平行な方向)に移動させながら、レーザー光14を間欠的に照射することで、レジスト層13を全面にわたって露光する。これにより、レーザー光14の軌跡に応じた潜像15が、例えば可視光波長と同程度のピッチでレジスト層13の全面にわたって形成される。
次に、例えば、ロール原盤11を回転させながら、レジスト層13上に現像液を滴下して、レジスト層13を現像処理する。これにより、図6Dに示すように、レジスト層13に複数の開口部が形成される。レジスト層13をポジ型のレジストにより形成した場合には、レーザー光14で露光した露光部は、非露光部と比較して現像液に対する溶解速度が増すので、図6Dに示すように、潜像(露光部)16に応じたパターンがレジスト層13に形成される。開口部のパターンは、例えば六方格子パターンまたは準六方格子パターンなどの所定の格子パターンである。
次に、ロール原盤11の上に形成されたレジスト層13のパターン(レジストパターン)をマスクとして、ロール原盤11の表面をエッチング処理する。これにより、図7Aに示すように、トラックの延在方向に長軸方向をもつ楕円錐形状または楕円錐台形状の凹部、すなわち構造体12を得ることができる。エッチングとしては、例えばドライエッチング、ウエットエッチングを用いることができる。このとき、エッチング処理とアッシング処理とを交互に行うことにより、例えば、錐体状の構造体12のパターンを形成することができる。
以上により、目的とするロール原盤11が得られる。
次に、図7Bに示すように、ロール原盤11と、基体2上に塗布された転写材料16とを密着させた後、紫外線などのエネルギー線をエネルギー線源17から転写材料16に照射して転写材料16を硬化させた後、硬化した転写材料16と一体となった基体2を剥離する。これにより、図7Cに示すように、複数の構造体3を基体表面に有する光学素子1が作製される。
[光学素子の構成]
図8Aは、本発明の第2の実施形態に係る光学素子の構成の一例を示す平面図である。図8Bは、図8Aに示した光学素子の一部を拡大して表す平面図である。図8Cは、図8BのトラックT1、T3、・・・における断面図である。図8Dは、図8BのトラックT2、T4、・・・における断面図である。
まず、光学素子1の表面を走査型電子顕微鏡(SEM:Scanning Electron Microscope)を用いてTop Viewで撮影する。次に、撮影したSEM写真から無作為に単位格子Ucを選び出し、その単位格子Ucの配置ピッチP1、およびトラックピッチTpを測定する(図8B参照)。また、その単位格子Ucに含まれる4つの構造体3のいずれかの底面の面積Sを画像処理により測定する。次に、測定した配置ピッチP1、トラックピッチTp、および底面の面積Sを用いて、以下の式(4)より充填率を求める。
充填率=(S(tetra)/S(unit))×100 ・・・(4)
単位格子面積:S(unit)=2×((P1×Tp)×(1/2))=P1×Tp
単位格子内に存在する構造体の底面の面積:S(tetra)=S
図9Aは、本発明の第3の実施形態に係る光学素子の構成の一例を示す平面図である。図9Bは、図9Aに示した光学素子の一部を拡大して表す平面図である。図9Cは、図9Bに示したA−A線に沿った断面図である。
この第3の実施形態において、上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
この光学素子1を作製するための原盤は、例えばアルミニウム基材の表面を陽極酸化する方法を用いることができるが、この方法に限定されるものではない。
図10Aは、本発明の第4の実施形態に係る光学素子の構成の一例を示す平面図である。図10Bは、図10Aに示した光学素子の一部を拡大して表す平面図である。図10Cは、図10BのトラックT1、T3、・・・における断面図である。図10Dは、図10BのトラックT2、T4、・・・における断面図である。
この第4の実施形態において、上記以外のことは、第1の実施形態と同様である。
第5の実施形態に係る光学素子1は、基体2および構造体3の両方が柔軟性を有している点において、第1の実施形態とは異なっている。構造体3を形成する材料の弾性率は、第1の実施形態において説明したように、1MPa以上1200MPa以下である。
図14Aは、本発明の第6の実施形態に係る光学素子の構成の一例を示す平面図である。図14Bは、本発明の第6の実施形態に係る光学素子の構成の一例を示す断面図である。図14Aおよび図14Bに示すように、この光学素子1は、基体2を備えていない点において、第1の実施形態とは異なっている。光学素子1は、可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された、凸部からなる複数の構造体3を備え、隣り合う構造体3の下部同士が繋がっている。下部同士が接合された複数の構造体3が、全体として網目状を有していてもよい。
[液晶表示装置の構成]
図15は、本発明の第7の実施形態に係る液晶表示装置の構成の一例を示す。図15に示すように、この液晶表示装置は、光を出射するバックライト103と、バックライト103から出射された光を時間的空間的に変調して画像を表示する液晶表示素子101とを備える。液晶表示素子101の両面にはそれぞれ、光学部品である偏光子101a、101bが設けられている。液晶表示素子101の表示面側に設けられた偏光子101bには、光学素子1が設けられている。ここでは、光学素子1が設けられた偏光子101bを反射防止機能付き偏光子102と称する。この反射防止機能付き偏光子102は、反射防止機能付き光学部品の一例である。
バックライト103としては、例えば直下型バックライト、エッジ型バックライト、平面光源型バックライトを用いることができる。バックライト103は、例えば、光源、反射板、光学フィルムなどを備える。光源としては、例えば、冷陰極蛍光管(Cold Cathode Fluorescent Lamp:CCFL)、熱陰極蛍光管(Hot Cathode Fluorescent Lamp:HCFL)、有機エレクトロルミネッセンス(Organic ElectroLuminescence:OEL)、無機エレクトロルミネッセンス(IEL:Inorganic ElectroLuminescence)および発光ダイオード(Light Emitting Diode:LED)などが用いられる。
液晶表示素子101としては、例えば、ツイステッドネマチック(Twisted Nematic:TN)モード、スーパーツイステッドネマチック(Super Twisted Nematic:STN)モード、垂直配向(Vertically Aligned:VA)モード、水平配列(In-Plane Switching:IPS)モード、光学補償ベンド配向(Optically Compensated Birefringence:OCB)モード、強誘電性(Ferroelectric Liquid Crystal:FLC)モード、高分子分散型液晶(Polymer Dispersed Liquid Crystal:PDLC)モード、相転移型ゲスト・ホスト(Phase Change Guest Host:PCGH)モードなどの表示モードのものを用いることができる。
液晶表示素子101の両面には、例えば偏光子101a、101bがその透過軸が互いに直交するようにして設けられる。偏光子101a、101bは、入射する光のうち直交する偏光成分の一方のみを通過させ、他方を吸収により遮へいするものである。偏光子101a、101bとしては、例えば、ポリビニルアルコール系フィルム、部分ホルマール化ポリビニルアルコール系フィルム、エチレン・酢酸ビニル共重合体系部分ケン化フィルムなどの親水性高分子フィルムに、ヨウ素や二色性染料などの二色性物質を吸着させて一軸延伸させたものを用いることができる。偏光子101a、101bの両面には、トリアセチルセルロース(TAC)フィルムなどの保護層を設けることが好ましい。このように保護層を設ける場合、光学素子1の基体2が保護層を兼ねる構成とすることが好ましい。このような構成とすることで、反射防止機能付き偏光子102を薄型化できるからである。
光学素子1としては、例えば、上述の第1〜第6の実施形態に係る光学素子のうちの1つを用いることができる。
図16は、本発明の第8の実施形態に係る液晶表示装置の構成の一例を示す。この液晶表示装置は、液晶表示素子101の前面側に前面部材104を備え、液晶表示素子101の前面、前面部材104の前面および裏面の少なくとも1つの面に、光学素子1を備える点において、第7の実施形態のものとは異なっている。図16では、液晶表示素子101の前面、ならびに前面部材104の前面および裏面のすべての面に、光学素子1を備える例が示されている。液晶表示素子101と前面部材104との間には、例えば空気層が形成されている。上述の第7の実施形態と同様の部分には同一の符号を付して説明を省略する。ここで、前面とは表示面となる側の面、すなわち観察者側となる面を示し、裏面とは表示面と反対となる側の面を示す。
図17Aは、本発明の第9の実施形態に係る情報入力装置を備える表示装置の構成の一例を示す分解斜視図である。図17Bは、本発明の第9の実施形態に係る情報入力装置の構成の一例を示す断面図である。図17Aおよび17Bに示すように、情報入力装置201が表示装置202上に設けられ、情報入力装置201と表示装置202とは、例えば貼合層212により貼り合わされている。
図18Aは、本発明の第10の実施形態に係る情報入力装置を備える表示装置の構成の一例を示す分解斜視図である。図18Bは、本発明の第10の実施形態に係る情報入力装置の構成の一例を示す断面図である。図18Aおよび図18Bに示すように、情報入力装置201が、情報入力素子211の情報入力面上に前面部材203をさらに備え、この前面部材203の前面に光学素子1を備える点において、第9の実施形態とは異なっている。情報入力素子211と前面部材203とは貼合層213により貼り合わされ、前面部材203と光学素子1とは、例えば貼合層214により貼り合わされる。
図19は、本発明の第11の実施形態に係る反射防止機能付き写真の構成の一例を示す断面図である。反射防止機能付き写真は、写真310と、この写真310上に貼合層213を介して貼り合わされた光学素子1とを備える。
光学素子1としては、例えば、上述の第1〜第6の実施形態に係る光学素子のうちの1つを用いることができる。
まず、外径126mmのガラスロール原盤を準備し、このガラス原盤の表面に以下のようにしてレジストを着膜した。すなわち、シンナーでフォトレジストを1/10に希釈し、この希釈レジストをディップによりガラスロール原盤の円柱面上に厚さ130nm程度に塗布することにより、レジストを着膜した。次に、記録媒体としてのガラス原盤を、図5に示したロール原盤露光装置に搬送し、レジストを露光することにより、1つの螺旋状に連なるとともに、隣接する3列のトラック間において準六方格子パターンをなす潜像がレジストにパターニングされた。
ウレタンアクリレートブレンド 92質量%
(東亞合成株式会社 アロニックスM−1600 40質量%+日本合成化学工業株式会社 紫光 UV−6100B 60質量%)
光重合開始剤 3質量%
(BASFジャパン製、商品名:Irgacure 184)
変性シリコーン 5質量%
(アクリル基を有するポリジメチルシロキサン)
ウレタンアクリレートブレンドの配合量を95.75質量%、変性シリコーンの配合量を1.25質量%とする以外のことは実施例1−1と同様にして、光学素子を作製した。
ウレタンアクリレートブレンドの配合量を96.375質量%、変性シリコーンの配合量を0.0625質量%とする以外のことは実施例1−1と同様にして、光学素子を作製した。
ウレタンアクリレートブレンドの配合量を96.6875質量%、変性シリコーンの配合量を0.03125質量%とする以外のことは実施例1−1と同様にして、光学素子を作製した。
ウレタンアクリレートブレンドの配合量を97質量%、変性シリコーンの配合量を0質量%とする以外のことは実施例1−1と同様にして、光学素子を作製した。
下記の材料を配合して紫外線硬化樹脂組成物(転写材料)(紫外線硬化樹脂組成物B)を調製する以外のことは実施例1−1と同様にして、光学素子を作製した。
ハードコート剤
光硬化型樹脂(東亞合成株式会社製、商品名:アロニックス M−305) 92質量%
光重合開始剤(BASFジャパン製、商品名:Irgacure 184) 3質量%
フッ素系モノマー(共栄社化学、商品名:FA−108) 5質量%
(弾性率測定)
光学素子の作製に用いた紫外線硬化樹脂組成物で平坦膜を作製し(UV硬化)、JIS K7311に規定されたダンベル状試験片(有効資料幅5mm)を作製し、株式会社 島津製作所製 精密万能試験機オートグラフ AG−5kNXで測定した。その結果を表1に示す。上記試料を得られない小型試料の場合は、微小硬度計、例えば、株式会社フィッシャー・インストルメンツ社製のPICODENTOR HM−500を用いて測定することも可能である。
また、弾性率と同時に伸び率も測定した。
新東科学株式会社製のHEIDON SURFACE PROPERTY TESTER TYPE:14DRを用いて、作製した光学素子と、滑り片を密着させ、動摩擦係数の測定をした。
法力線は、φ7.5mmの球形滑り片によって生じさせた。均一な圧力分布をかけるために、滑り片を興和株式会社製1000天上ネルで覆った。滑り片の全質量は、200gとした。摩擦を引き起こす運動には、振動があってはならず、120mm/minとし、30mmの区間で動摩擦係数の測定を行った。その評価結果を表2および表3に示す。
テスター産業株式会社製 AB−301 学振型摩擦堅牢度試験機を用いて、作製した光学素子と、滑り片を密着させ、摩耗試験を行った。
法力線は、5cm角の滑り片によって生じさせた。均一な圧力分布をかけるために、滑り片を興和株式会社製1000天上ネルで覆った。滑り片の全質量は、100gとした。摩耗を引き起こす運動は、1分間に30往復、計5000回とした。
試験後、目と試料の間隔を30cm離し、透過光で傷を確認した。次に、裏面に黒色塗料を塗り、距離を5cmとし反射光で摩耗を確認した。その評価結果を表2および表3に示す。なお、表2および表3中において、「○」印、「△」印、および「×」印は以下の評価結果を示す。
○:離面を黒く塗り、反射光を間近で観察しても摩耗が確認されない。
△:反射光での確認では摩耗が確認できるが、30cm離して透過光観察しても摩耗が確認されない。
×:摩耗が目立つ。
なお、裏面を黒くした場合の反射光による確認で5cmの巾の中に、傷に見える摩耗が10本以下であると、反射光での確認では摩耗が確認できるが、30cm離して透過光観察しても摩耗が確認されなくない傾向がある(「△」印にて示した評価結果)。
また、実使用の観点では、目と試料の間隔を30cm離し、透過光で傷が確認されなければ、実用の範囲内であることが、実験からわかっている。
光学素子のモスアイパターンの形成側の面に指紋を付着した後、コットンシーガル(千代田製紙(株)製)を用いて、18kPa程度の圧力で5秒間、10往復の乾拭きを行った。拭き取り性の評価は、指紋を付着させる前と乾拭きした後での反射率を比較することにより行い、反射率が指紋を付着させる前と乾拭きした後で同一の値であった場合を乾拭き可能とみなした。なお、表中では、乾拭き可能とみなす場合を○、乾拭き可能でない場合を×とする。
まず、サンプルとしての光学素子の裏面側に対して、黒色テープを貼り合わせることにより、光学素子の裏面からの反射をカットする処理を施した。次に、紫外可視分光光度計(日本分光株式会社製、商品名:V−500)を用いて、反射スペクトルを測定した。測定の際には、正反射5°ユニットを使用した。次に、測定した反射スペクトルから視感反射率をJIS Z8701−1982に準拠して求めた。
動摩擦係数が0.85以下であると、傷が視認されにくくなる傾向がある。
動摩擦係数が0.8以下であると、摩耗が発生しくなる傾向がある。
構造体のピッチを250nm、構造体のアスペクト比を0.75とする以外は実施例1−1〜実施例1−4、比較例1と同様にして光学素子を作製した。
構造体のピッチを250nm、構造体のアスペクト比を1.2とする以外は実施例1−1〜実施例1−4、比較例1と同様にして光学素子を作製した。
上述のようにして作製した光学素子の動摩擦係数測定、摩耗試験および指紋拭き取り試験を実施例1−1〜1−4、比較例1〜2と同様にして行った。その結果を表4に示す。
実施例1−2の光学素子の転写(作製)を繰り返し、所定の転写回数(作製回数)にて作製された光学素子について、動摩擦係数測定、接触角測定、指紋拭き取り試験および摩耗試験を行った。その結果を表6に示す。
なお、動摩擦係数測定、指紋拭き取り試験および摩耗試験は、実施例1−1〜2−4、比較例1〜5と同様にして行った。
接触角測定は以下のようにして行った。
接触角計(協和界面化学社製、製品名CA−XE型)で、光学素子のモスアイパターン形成側の面の接触角を測定した。接触角を測定する液体には、オレイン酸を用いた。
比較例2と同様の材料を配合して紫外線硬化樹脂組成物(転写材料)を調製する以外のことは実施例4と同様にして、所定の転写回にて動摩擦係数測定、接触角測定、指紋拭き取り試験および摩耗試験を行った。その結果を表7に示す。
シリコーン系添加剤を用いた実施例4では、63回転写した後でも摩耗が抑制されているのに対して、フッ素系添加剤を用いた比較例6では、63回転写した後では摩耗が目立つようになる。
シリコーン添加剤を用いた系においては、転写1回目と63回目のレプリカは、動摩擦係数、オレイン酸接触角、指紋拭き取り性は変化なかった。しかし、フッ素系添加剤を用いた系においては、1回目の転写と63回目の転写で、得られる物性が異なった。原因は転写を重ねる毎に、原盤の離型剤が劣化し、フッ素系添加剤をモスアイ表面にだすことができなくなったためである。
したがって、紫外線硬化性樹脂組成物としては、連続転写の観点からすると、シリコーン系添加剤を添加した紫外線硬化性樹脂組成物が好ましいことがわかる。
まず、外径126mmのガラスロール原盤を準備し、このガラス原盤の表面に以下のようにしてレジストを着膜した。すなわち、シンナーでフォトレジストを1/10に希釈し、この希釈レジストをディップによりガラスロール原盤の円柱面上に厚さ130nm程度に塗布することにより、レジストを着膜した。次に、記録媒体としてのガラス原盤を、図5に示したロール原盤露光装置に搬送し、レジストを露光することにより、1つの螺旋状に連なるとともに、隣接する3列のトラック間において準六方格子パターンをなす潜像がレジストにパターニングされた。
ポリエステルアクリレートオリゴマー 80質量部
(サートマー社製、商品名CN2271E)
低粘度モノアクリレートオリゴマー 20質量部
(サートマー社製、商品名CN152)
光重合開始剤 4wt%
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名DAROCUR1173)
なお、光重合開始剤の添加量(4wt%)は、紫外線樹脂組成物を100wt%とした場合の添加量である。(以下のサンプル1−2〜6−3においても同様)
1トラック毎に極性反転フォマッター信号の周波数と、ロールの回転数と、適切な送りピッチとを調整して、レジスト層をパターニングすることにより、サンプル1−1とピッチおよびアスペクト比が異なる準六方格子パターンをレジスト層に記録した。これ以外のことは、サンプル1−1と同様にしてサンプル1−2の光学素子を作製した。
1トラック毎に極性反転フォマッター信号の周波数と、ロールの回転数と、適切な送りピッチとを調整して、レジスト層をパターニングすることにより、サンプル1−1とピッチおよびアスペクト比が異なる準六方格子パターンをレジスト層に記録した。これ以外のことは、サンプル1−1と同様にして光学素子を作製した。
下記の組成を有する紫外線硬化樹脂組成物を用いた点以外は、サンプル1−1〜サンプル1−3のそれぞれと同様にして、サンプル2−1〜サンプル2−3の光学素子を作製した。
ポリエステルアクリレートオリゴマー 30質量部
(サートマー社製、商品名CN2271E)
2官能アクリレート 70質量部
(大阪有機化学工業株式会社製、商品名ビスコート310HP)
光重合開始剤 4wt%
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名DAROCUR1173)
下記の組成を有する紫外線硬化樹脂組成物を用いた点以外は、サンプル1−1〜サンプル1−3のそれぞれと同様にして、サンプル3−1〜サンプル3−3の光学素子を作製した。
ポリエステルアクリレートオリゴマー 15質量部
(サートマー社製、商品名CN2271E)
2官能アクリレート 85質量部
(大阪有機化学工業株式会社製、商品名ビスコート310HP)
光重合開始剤 4wt%
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名DAROCUR1173)
下記の組成を有する紫外線硬化樹脂組成物を用いた点以外は、サンプル1−1〜サンプル1−3のそれぞれと同様にして、サンプル4−1〜サンプル4−3の光学素子を作製した。
ポリエステルアクリレートオリゴマー 5質量部
(サートマー社製、商品名CN2271E)
2官能アクリレート 95質量部
(大阪有機化学工業株式会社製、商品名ビスコート310HP)
光重合開始剤 4wt%
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名DAROCUR1173)
下記の組成を有する紫外線硬化樹脂組成物を用いた点以外は、サンプル1−1〜サンプル1−3のそれぞれと同様にして、サンプル5−1〜サンプル5−3の光学素子を作製した。
2官能アクリレート 80質量部
(大阪有機化学工業株式会社製、商品名ビスコート310HP)
5官能ウレタンアクリレート 20質量部
(共栄社化学株式会社製、商品名UA510H)
光重合開始剤 4wt%
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名DAROCUR1173)
光学素子のモスアイパターンが形成された面に、フッ素処理をする工程を省略する点以外は、サンプル1−1〜サンプル1−3のそれぞれと同様にして、サンプル6−1〜サンプル6−3の光学素子を作製した。
作製したサンプル1−1〜サンプル6−3の光学素子について、原子間力顕微鏡(AFM:Atomic Force Microscope)により観察を行った。そして、AFMの断面プロファイルから各サンプルの構造体のピッチとアスペクト比を求めた。その結果を表8に示す。
接触角計(協和界面化学社製 製品名CA−XE型)で、光学素子のモスアイパターン形成側の面の接触角を測定した。接触角を測定する液体には、オレイン酸を用いた。
光学素子のモスアイパターンの形成側の面に指紋を付着した後、コットンシーガル(千代田製紙(株)製)を用いて、18kPa程度の圧力で5秒間、10往復の乾拭きを行った。拭き取り性の評価は、指紋を付着させる前と乾拭きした後での反射率を比較することにより行い、反射率が指紋を付着させる前と乾拭きした後で同一の値であった場合を乾拭き可能とみなした。なお、表8では、乾拭き可能を「○」と表記し、乾拭き不可能を「×」と表記する。反射率は、評価装置(日本分光社製 商品名V−550)を用いて、波長532nmの可視光の反射率を測定した。その結果を表8に示す。
(引っ張り試験機による測定)
光学素子の作製に用いた紫外線硬化樹脂組成物と同様の材料で平坦膜を作製し(UV硬化)、幅14mm長さ50mm厚さ約200μmの形状のフィルム試料に切り出して使用した。このフィルム試料の弾性率を、JIS K7127に則って、引っ張り試験機(株式会社島津製作所製 製品名AG-X)を用いて測定した。その結果を表8に示す。
表8に示すように、サンプル5−1〜サンプル5−3では、拭き取り性評価において、乾拭きが不可能であった。これは、光学素子の弾性率が、5MPa〜1200MPaから外れているからである。
また、サンプル1−1〜サンプル1−3と、サンプル6−1〜サンプル6−3との比較によれば、サンプル1−1〜サンプル1−3では、拭き取り性評価において、コットンシーガルがすべりやすく、指紋が拭き取りやすかった。一方、サンプル6−1〜サンプル6−3では、コットンシーガルがすべりにくく、指紋がつくと、指紋がついた場所よりも大きく染み広がった。これは、サンプル1−1〜サンプル1−3では、光学素子のモスアイパターン形成面にフッ素コートを行っており、サンプル6−1〜サンプル6−3では、フッ素コートを行っていないからである。
光学素子を切断し、その断面を走査型電子顕微鏡(SEM:scanning electron microscope)にて撮影し、撮影したSEM写真から、基体、基材または基底層の厚さを測定した。
JIS K7311に規定されたダンベル状試験片(有効試料幅5mm)を作製し、株式会社 島津製作所製 精密万能試験機オートグラフAG-5kNXで測定した。上記試料を得られない小型試料場合は、微小硬度計、例えばFischer インストルメンツ PICODENTOR HM500を用いて測定することも可能である。また、さらに小型の場合はAFMによる測定も可能である(共立出版株式会社発行、高分子ナノ材料P.81-P.111参照)。
まず、外径126mmのガラスロール原盤を準備し、このガラス原盤の表面に以下のようにしてレジストを着膜した。すなわち、シンナーでフォトレジストを1/10に希釈し、この希釈レジストをディップによりガラスロール原盤の円柱面上に厚さ130nm程度に塗布することにより、レジストを着膜した。次に、記録媒体としてのガラス原盤を、図5に示したロール原盤露光装置に搬送し、レジストを露光することにより、1つの螺旋状に連なるとともに、隣接する3列のトラック間において準六方格子パターンをなす潜像がレジストにパターニングされた。
ポリエステルアクリレートオリゴマー 80質量部
(サートマー社製、商品名CN2271E)
低粘度モノアクリレートオリゴマー 20質量部
(サートマー社製、商品名CN152)
光重合開始剤 4質量%
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名DAROCUR1173)
構造体の配列:準六方格子
高さ:250
ピッチ:250
アスペクト比:1
ウレタンフィルムの塗布面に対するモスアイガラスロールマスタの圧力を調整することにより、構造体とウレタンフィルムとの間に厚さ60μmの基底層を形成した以外は、サンプル7−1と同様にして、サンプル7−2の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの塗布面に対するモスアイガラスロールマスタの圧力を調整することにより、構造体とウレタンフィルムとの間に厚さ120μmの基底層を形成した以外は、サンプル7−1と同様にして、サンプル7−3の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの塗布面に対するモスアイガラスロールマスタの圧力を調整することにより、構造体とウレタンフィルムとの間に厚さ150μmの基底層を形成した以外は、サンプル7−1と同様にして、サンプル7−4の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの厚さを20μmとした以外は、サンプル8−1と同様にして、サンプル7−4の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの厚さを40μmとした以外は、サンプル8−1と同様にして、サンプル7−4の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの厚さを80μmとした以外は、サンプル8−1と同様にして、サンプル7−4の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの厚さを120μmとした以外は、サンプル8−1と同様にして、サンプル7−4の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの厚さを200μmとした以外は、サンプル8−1と同様にして、サンプル7−4の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの厚さを400μmとした以外は、サンプル8−1と同様にして、サンプル7−4の光学素子を作製した。
まず、作製したサンプル7−1〜7−4、8−1〜8−6について、JISK5600-5-4の試験方法に準拠して引っ掻き試験を行った。具体的には、手押し式引掻き硬度試験機(株式会社安田精機製作所製、商品名:NO.553-S)を用いて、2Hの鉛筆でサンプル表面を引掻いた。次に、鉛筆の引いた痕を柔らかい布でふき取り、鉛筆の粉を除去した後、目視にてサンプル表面を観察した。次に、微細形状測定装置(KLA-Tencor社製、商品名Alpha-Step500)で塑性変形深さを測定した。それらの結果を表9、表10および図20A、図20Bに示す。なお、表9、表10中の「塑性変形」および「凝集破壊」における「○」印、「△」印、および「×」印は以下の評価結果を示す。
◎:塑性変形の深さが0nm以上350nm未満であり、反射性能に変化がなく、目視で窪みが全く観察されない。
○:塑性変形の深さが350nm以上1000nm未満であり、反射性能に変化がなく、目視で窪みが殆ど観察されない。
×:塑性変形の深さが1000nm以上であり、反射性能が低下し、目視で窪みが明らかに観察される。
◎:反射性能に変化がなく、目視で傷および剥離が全く観察されない。
○:反射性能に変化がなく、目視で傷および剥離が殆ど観察されない。
×:反射性能が低下し、目視で傷および剥離が明らかに観察される。
基材と基底層との総厚を60μm以上にすると、塑性変形および凝集破壊の視認を抑制することができる。
基材として厚さ400μmのウレタンフィルムに代えて厚さ150μmのPMMA(ポリメチルメタアクリレート)フィルムを用いた以外は、サンプル7−1と同様にして、サンプル9−1の光学素子を作製した。なお、PMMAフィルムの材料の弾性率は、3300MPaであった。
ウレタンフィルムの塗布面に対するモスアイガラスロールマスタの圧力を調整することにより、構造体とPMMAフィルムとの間に厚さ60μmの基底層を形成した以外は、サンプル9−1と同様にして、サンプル9−2の光学素子を作製した。
ウレタンフィルムの塗布面に対するモスアイガラスロールマスタの圧力を調整することにより、構造体とPMMAフィルムとの間に厚さ120μmの基底層を形成した以外は、サンプル9−1と同様にして、サンプル9−3の光学素子を作製した。
作製したサンプル9−1〜9−3について、上述のサンプル7−1〜7−4と同様の引っ掻き試験を行い、サンプル表面の観察、および塑性変形深さの測定を行った。その結果を表11および図21Aに示す。
基材として弾性率が1MPa以上3000MPa以下の範囲から外れるものを用いた場合には、基底層の厚さを60μm以上とすることで、塑性変形および凝集破壊の発生を抑制することができる。
まず、成形面となる領域が一様に窪んだ、外径126mmのガラスロール原盤を準備した。次に、このガラスロール原盤を用いた以外はサンプル7−1と同様にして、準六方格子パターンのモスアイガラスロールマスタを得た。次に、シクロオレフィン系フィルム上に下記の組成を有する紫外線硬化樹脂組成物を塗布した後、この塗布面に対してモスアイガラスロールマスタを密着させ、紫外線を照射し硬化させながら剥離することにより、光学素子を作製した。この際、塗布面に対するモスアイガラスロールマスタの圧力を調整することにより、構造体とシクロオレフィン系フィルムとの間に、基体となる20μmの樹脂層を形成した。
ポリエステルアクリレートオリゴマー 80質量部
(サートマー社製、商品名CN2271E)
低粘度モノアクリレートオリゴマー 20質量部
(サートマー社製、商品名CN152)
光重合開始剤 4質量%
(チバ・スペシャルティ・ケミカルズ社製、商品名DAROCUR1173)
基体と構造体とを一体成形し、基体の厚さを60μmとする以外はサンプル7−1と同様にして、サンプル10−1の光学素子を作製した。
基体と構造体とを一体成形し、基体の厚さを120μmとする以外はサンプル7−1と同様にして、サンプル10−1の光学素子を作製した。
基体と構造体とを一体成形し、基体の厚さを250μmとする以外はサンプル7−1と同様にして、サンプル10−1の光学素子を作製した。
基体と構造体とを一体成形し、基体の厚さを500μmとする以外はサンプル7−1と同様にして、サンプル10−1の光学素子を作製した。
基体と構造体とを一体成形し、基体の厚さを750μmとする以外はサンプル7−1と同様にして、サンプル10−1の光学素子を作製した。
基体と構造体とを一体成形し、基体の厚さを1000μmとする以外はサンプル7−1と同様にして、サンプル10−1の光学素子を作製した。
作製したサンプル10−1〜10−7について、上述のサンプル7−1〜7−4と同様の引っ掻き試験を行い、サンプル表面の観察、および塑性変形深さの測定を行った。その結果を表12および図21Bに示す。
構造体と基体とを一体成形した場合には、基体の厚さを60μm以上とすることで、塑性変形および凝集破壊の発生を抑制することができる。
シミュレーションにより、光学フィルム表面を鉛筆により押圧したときの塑性変形領域の深さを、以下のようにして求めた。
まず、図22に示す2層構造の光学フィルムを設定した。この光学フィルムの物性値の設定条件を以下に示す。なお、プログラムとしては、ANSYS Structural(ANSYS,INC.製)を用いた。
基材
厚さD:40μm
弾性率:0〜10000MPa
表面層
厚さd:20μm
弾性率:20MPa
押圧の加重:0.75kg
押圧の面積(斜線領域の面積):2mm×0.5mm
◎:塑性変形の深さが0nm以上350nm未満である。なお、塑性変形の深さをこの範囲にすることで、反射性能に変化がなく、目視で窪みが全く観察されなくなる。
○:塑性変形の深さが350nm以上1000nm未満である。なお、塑性変形の深さをこの範囲にすることで、反射性能に変化がなく、目視で窪みが殆ど観察されなくなる。
×:塑性変形の深さが1000nm以上である。なお、塑性変形の深さがこの範囲になると、反射性能が低下し、かつ、目視で窪みが観察されるようになってしまう。
基材の弾性率を3000MPa以下にすることとで、塑性変形の深さを350nm以上1000nm未満の範囲内とすることができる。すなわち、反射性能の低下を抑制し、かつ、目視による窪みの観察を防ぐことができる。
また、基材の弾性率を1500MPa以下にすることで、塑性変形の深さを0nm以上350nm未満の範囲内にすることができる。すなわち、反射性能の低下を抑制し、目視による窪みの観察を更に防ぐことができる。
シミュレーションにより、光学フィルム表面を鉛筆により押圧したときの塑性変形領域の深さを、以下のようにして求めた。
まず、図22に示す2層構造の光学フィルムを設定した。この光学フィルムの物性値の設定条件を以下に示す。なお、プログラムとしては、ANSYS Structural(ANSYS,INC.製)を用いた。
基材
厚さD:400μm
弾性率:20MPa
表面層
厚さd:20μm、60μm、120μm、200μm
弾性率:20MPa
押圧の加重:0.75kg
押圧の面積(斜線領域の面積):2mm×0.5mm
光学フィルムの物性値の設定条件を以下のようにした以外は試験例2−1〜2−4と同様にして、シミュレーションを行った。
基材
厚さD:400μm
弾性率:40MPa
表面層
厚さd:20μm、60μm、120μm、200μm
弾性率:20MPa
光学フィルムの物性値の設定条件を以下のようにした以外は試験例2−1〜2−4と同様にして、シミュレーションを行った。
基材
厚さD:135μm
弾性率:3000MPa
表面層
厚さd:20μm、60μm、120μm、200μm
弾性率:20MPa
基材の弾性率に依らず、表面層の厚さを60μm以上にすることにより、塑性変形の発生を抑制することができる。したがって、光学素子(モスアイフィルム)の基底層の厚さを60μm以上とすることにより、塑性変形の発生を抑制することができる。
シミュレーションにより、光学フィルム表面を鉛筆により押圧したときの伸び率を、以下のようにして求めた。
まず、図22に示す2層構造の光学フィルムを設定した。この光学フィルムの物性値の設定条件を以下に示す。なお、プログラムとしては、ANSYS Structural(ANSYS,INC.製)を用いた。
基材
厚さD:400μm
弾性率:1MPa
表面層
厚さd:20μm
弾性率:1MPa
押圧の加重:0.75kg
押圧の面積(斜線領域の面積):2mm×0.5mm
シミュレーションにより、構造体同士が密着するための伸び率を以下のようにして求めた。
まず、図24に示す光学素子を設定した。この光学素子の設定条件を以下に示す。なお、プログラムとしては、ANSYS Structural(ANSYS,INC.製)を用いた。
基体
厚さ:750nm
弾性率:100MPa
ナノ構造体
形状:放物面状
高さ:250nm
ピッチ:200nm
アスペクト:1.25
構造体の個数:3個
シミュレーションの結果から、中央の構造体の頂部を、隣接する構造体の側面に接触させたきの伸び率の最大値は50%であることがわかった。
したがって、隣接する構造体同士を接触または密着させるためには、構造体の材料の伸び率を50%以上とすることが好ましい。
シミュレーションにより、ピッチPに対する構造体頂点の変位量ΔXの変化率((ΔX/P)×100)[%]を以下のようにして求めた。
まず、図24に示す光学素子を設定した。この光学素子の設定条件を以下に示す。なお、プログラムとしては、ANSYS Structural(ANSYS,INC.製)を用いた。
基体
厚さD:750nm
弾性率:100MPa
ナノ構造体
高さ:250nm
ピッチ:125nm〜312.5nm
アスペクト:0.8〜2.0
構造体の個数:3個
(1)高アスペクト化により、構造体の高さに対する構造体のピッチ幅が相対的に狭くなり、わずかなナノ構造体の変形でも効果的に油の押し出しが可能となるため、拭き取り性が向上したものと考えられる。
(2)高アスペクト化により、より小さい力でナノ構造体を変形することが可能となったため、拭き取り性が向上したものと考えられる。
RCWA法による光学シミュレーションにより、光学素子の視感反射率を求めた。
以下に、シミュレーションの条件を示す。
構造体の形状:放物面状
構造体の配置パターン:準六方格子
構造体の高さ:125〜1250nm
構造体の配置ピッチ:250nm
構造体のアスペクト比:0.5〜5
厚さ125μmの原紙の表面に、レジンコート層として例えばポリエチレンテレフタレート100質量部に対して二酸化チタン(粒径0.3μm)を分散させた表面上に、インク受容層として、多孔質のセラミックコート剤が塗布されているインクジェット用紙を用意した。そして、これに対して、静止画を印刷後、基材厚50μmのTACフィルム上にモスアイを転写したフィルムを粘着剤で貼り合わせた。以上により、反射防止機能付き写真を作製した。
上述のように得られた実施例5の反射防止機能付き写真を蛍光灯下にて観察した。また、光学素子が貼合されていない写真も同様に観察した。その結果、反射防止機能付き斜視では、蛍光灯の光の反射が防止され、視認性が大きく向上していることがわかった。
2 基体
3 構造体
3a 曲面部
4 基底層
5 突出部
8 表面処理層
11 ロール原盤
12 構造体
13 レジスト層
14 レーザー光
15 潜像
16 転写材料
17 エネルギー線源
Claims (21)
- 表面を有する基体と、
上記基体の表面に可視光の波長以下の微細ピッチで配置された複数の構造体と
を備え、
上記構造体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下であり、
上記構造体のアスペクト比(上記構造体の高さ/上記構造体の平均配置ピッチ)が、0.6以上5以下であり、
上記複数の構造体が形成された光学素子の表面の動摩擦係数が、0.85以下である、反射防止機能を有する光学素子。 - 上記構造体が、シリコーンおよびウレタンを含んでいる請求項1記載の光学素子。
- 上記構造体は、シリコーンアクリレートおよびウレタンアクリレートを含むエネルギー線硬化性樹脂組成物の重合体からなる請求項1記載の光学素子。
- 上記基体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上3000MPa以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の光学素子。
- 上記基体の厚さが、60μm以上である請求項4記載の光学素子。
- 上記複数の構造体と上記基体との間に基底層をさらに備え、
上記基底層の弾性率が、1MPa以上3000MPa以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の光学素子。 - 上記基底層の厚さが、60μm以上である請求項6記載の光学素子。
- 上記複数の構造体と上記基体との間に基底層をさらに備え、
上記基底層および上記基体の弾性率が、1MPa以上3000MPa以下である請求項1から3のいずれか1項に記載の光学素子。 - 上記基底層と上記基体との総厚が、60μm以上である請求項8記載の光学素子。
- 上記構造体を形成する材料の伸び率が、50%以上である請求項1から9のいずれか1項に記載の光学素子。
- 上記基体を形成する材料の伸び率が、20%以上である請求項1から9のいずれか1項に記載の光学素子。
- 上記構造体上に形成された表面処理層をさらに備え、
上記表面処理層は、フッ素、およびケイ素のうちの少なくとも一種を含む請求項1から11のいずれか1項に記載の光学素子。 - 上記複数の構造体は、上記基体の表面において複数列をなすように配置され、
上記構造体は、上記列の延在方向に長軸方向を有する楕円錐または楕円錐台形状である請求項1から12のいずれか1項に記載の光学素子。 - 上記複数の構造体は、上記基体の表面において複数列をなすように配置され、
上記列が、直線状、または円弧状を有する請求項1から12のいずれか1項に記載の光学素子。 - 上記列が、蛇行している請求項14記載の光学素子。
- 可視光の波長以下の微細ピッチで配置された複数の構造体を備え、
隣り合う上記構造体の下部同士が繋がっており、
上記構造体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下であり、
上記構造体のアスペクト比(上記構造体の高さ/上記構造体の平均配置ピッチ)が、0.6以上5以下であり、
上記複数の構造体が形成された光学素子の表面の動摩擦係数が、0.85以下である、反射防止機能を有する光学素子。 - 請求項1〜16のいずれか1項に記載された光学素子を備える表示装置。
- 請求項1〜16のいずれか1項に記載された光学素子を備える情報入力装置。
- 請求項1〜16のいずれか1項に記載された光学素子を備える写真。
- 原盤に対してエネルギー線硬化性樹脂組成物を密着させ、上記エネルギー線硬化性樹脂組成物に対してエネルギー線を照射して硬化する工程と、
硬化した上記エネルギー線硬化性樹脂組成物を原盤から剥離することにより、可視光の波長以下の微細ピッチで配置された複数の構造体を基体の表面に形成する工程と
を備え、
上記構造体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下であり、
上記構造体のアスペクト比(上記構造体の高さ/上記構造体の平均配置ピッチ)が、0.6以上5以下であり、
上記複数の構造体が形成された光学素子の表面の動摩擦係数が、0.85以下である、反射防止機能を有する光学素子の製造方法。 - 原盤に対してエネルギー線硬化性樹脂組成物を密着させ、上記エネルギー線硬化性樹脂組成物に対してエネルギー線を照射して硬化する工程と、
硬化した上記エネルギー線硬化性樹脂組成物を原盤から剥離することにより、可視光の波長以下の微細ピッチで多数配置された複数の構造体を形成する工程と
を備え、
隣り合う上記構造体の下部同士が繋がっており、
上記構造体を形成する材料の弾性率が、1MPa以上1200MPa以下であり、
上記構造体のアスペクト比(上記構造体の高さ/上記構造体の平均配置ピッチ)が、0.6以上5以下であり、
上記複数の構造体が形成された光学素子の表面の動摩擦係数が、0.85以下である、反射防止機能を有する光学素子の製造方法。
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