JP5786569B2 - パワーモジュール用基板の製造方法 - Google Patents
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Description
この場合、回路層及び放熱層とも同じ板材で形成されるのが一般的であったが、放熱層とヒートシンクとの間の熱伸縮を緩和するための緩衝機能を放熱層自身に持たせるべく、放熱層を肉厚に形成することが検討されている。
また、特許文献2には、反り防止対策として、厚い金属層を薄い金属層より変形抵抗の小さい材料で構成することが開示されている。例えば、厚肉の金属層を純度99.99〜99.9999%以上のアルミニウム(いわゆる4Nアルミニウム〜6Nアルミニウム)で構成し、薄肉の金属層をそれより純度の低い純度99〜99.99%以上のアルミニウム(いわゆる2Nアルミニウム〜4Nアルミニウム)で構成することにより、反りを低減させている。
また、特許文献2記載の技術では、2枚の金属層の材料を変えなければならず、同じ材料のものを用いる場合には適用できないという問題があった。
このように、両金属層とセラミックス基板とを厚さ方向に加圧した状態で冷却することで、両金属層に、熱伸縮による反りと逆向きの塑性変形を生じさせることができ、パワーモジュール用基板全体の反りを低減することができる。
このように、両金属層の厚さの比率に合わせて加圧と冷却の条件を設定することにより、冷却過程において生じる反りの発生を防止して、パワーモジュール用基板の接合信頼性を向上させることができる。
図1は、本発明の一実施形態のパワーモジュール用基板を用いたパワーモジュールを示している。このパワーモジュール1は、セラミックス等からなるセラミックス基板2を有するパワーモジュール用基板3と、パワーモジュール用基板3の表面に搭載された半導体チップ等の電子部品4と、パワーモジュール用基板3の裏面に接合されたヒートシンク5とから構成される。
セラミックス基板2は、例えば、AlN(窒化アルミニウム)、Si3N4(窒化珪素)等の窒化物系セラミックス、もしくはAl2O3(アルミナ)等の酸化物系セラミックスやSiC(炭化珪素)等の炭化物系セラミックスにより形成され、その厚さは例えば0.635mmとされる。
金属層6,7は、いずれも純度99.90質量%以上のアルミニウムが用いられ、JIS規格では、1N90(純度99.90質量%以上:いわゆる3Nアルミニウム)又は1N99(純度99.99質量%以上:いわゆる4Nアルミニウム)を用いることができる。なお、金属層6,7には、アルミニウムの他、Cuを用いることもできる。
このパワーモジュール用基板3は、放熱層となる金属層7に緩衝機能を持たせたるため、回路層となる金属層6よりも肉厚に形成されたものを用いている。
本実施形態のパワーモジュール用基板3においては、例えば、回路層となる金属層6の厚さは0.6mmとされ、放熱層となる金属層7の厚さが1.6mmとされており、その厚さの比率は0.375となる。
これら金属層6,7は、プレス加工により所望の外形に打ち抜いたものをセラミックス基板2に接合するか、あるいは、平板状のものをセラミックス基板2に接合した後に、エッチング加工により所望の外形に形成するか、いずれの方法も採用することができる。
以下、特に指定しない限り、金属層7の厚さの方が金属層6の厚さよりも厚いものとして説明する。
また、両金属層6,7の厚さは、上述の厚さに限定されることはなく、例えば、0.6mmよりも薄いものや、1.6mmよりも厚いものも用いられる。
放熱層となる金属層7とヒートシンク5との間の接合法としては、Al−Si系、Al−Ge系、Al−Cu系、Al−Mg系またはAl−Mn系等の合金のろう材によるろう付け法や、Al−Si系のろう材にフラックスを用いたノコロックろう付け法、金属層およびヒートシンクにNiめっきを施し、Sn−Ag−Cu系、Zn−AlもしくはPb−Sn系等のはんだ材によりはんだ付けする方法が用いられ、あるいは、シリコングリースによって密着させた状態でねじによって機械的に固定される。
まず、セラミックス基板2の一方の面に回路層となる金属層6をろう材箔を介して積層し、セラミックス基板2の他方の面に放熱層となる金属層7もろう材箔を介して積層する。そして、この積層体Sを図2に示す加圧装置110に設置する。
この加圧装置110は、ベース板111と、ベース板111の上面の四隅に垂直に取り付けられたガイドポスト112と、これらガイドポスト112の上端部に固定された固定板113と、これらベース板111と固定板113との間で上下移動自在にガイドポスト112に支持された押圧板114と、固定板113と押圧板114との間に設けられて押圧板114を下方に付勢するばね等の付勢手段115とを備えている。
固定板113および押圧板114は、ベース板111に対して平行に配置されており、ベース板111と押圧板114との間に前述の積層体Sが配置される。積層体Sの両面に加圧を均一にするためにカーボンシート116が配設される。
この加圧装置110により積層体Sを加圧した状態で、加圧装置110ごと図示略の加熱炉内に設置し、真空雰囲気中で例えば630℃のろう付け温度に加熱してろう付けを行うことにより、パワーモジュール用基板3を製造する。
本実施形態においては、この金属層6側を凸とする反りが生じたパワーモジュール用基板に対して、反りを矯正するように荷重を負荷し、厚さ方向に加圧した状態で冷却を行う。その際、9.8×104Pa(1kg/cm2)以上343×104Pa(35kg/cm2)以下で加圧した状態で−5℃以下−70℃以上の範囲内に冷却することが好ましい。加圧状態のパワーモジュール用基板を冷却する場合、図2に示す加圧装置ごと冷却器に投入すると、通常5分程度でパワーモジュール用基板も雰囲気温度に到達することから、保持時間としては、パワーモジュール用基板をその冷却温度まで冷却するために、冷却器へ投入後5分程度放置するとよい。より好ましくは、−10℃〜−20℃で10分間の冷却を行うとよい。
このように、両金属層6,7とセラミックス基板2とを厚さ方向に加圧した状態で冷却することにより、両金属層6,7に、熱伸縮による反りと逆向きの塑性変形を生じさせ、パワーモジュール用基板3の全体の反りを低減させることができる。
回路層及び放熱層ともにアルミニウム純度99.99質量%の28mm角の金属層を用い、回路層となる金属層6の厚さは0.6mm、放熱層となる金属層7の厚さは1.6mmとした。これらの金属層の厚さの比率(回路層の厚さ/放熱層の厚さ)は0.375である。セラミックス基板2には、AlNを用い、厚さ0.635mmとした。これら金属層6,7とセラミックス基板2とは、厚さ10μm〜15μmのAl−Si系ろう材を用いて接合した。
このように構成されたパワーモジュール用基板の製造には、まず、金属層6の裏面とセラミックス基板2の表面、および金属層7の表面とセラミックス基板2の裏面を、それぞれろう材を挟んで当接させ、これらを積層したセラミックス基板2および金属層6,7を厚さ方向に加圧しながら、真空雰囲気中、600℃〜650℃で約1時間加熱することにより、セラミックス基板2と両金属層6,7とをろう付け接合し、試料1〜15のパワーモジュール用基板を製造した。
次に、各試料1〜15について、平面度改善のために3種類の処理を実施し、これらの平面度改善後の各試料1〜15の反り量について測定を行った。試料1〜5については、接合後に53.9×104Pa(5.5kg/cm2)で厚さ方向に加圧し、その加圧状態を20分間保持した後に加圧を解く方法で平面度改善を行った。試料6〜10については、接合後に加圧を解いた状態で−70℃まで冷却し、全体の温度が一定となるように20分間保持した後に、再度−70℃から常温まで戻す方法で行った。また、試料11〜15については、接合後に53.9×104Pa(5.5kg/cm2)で厚さ方向に加圧し、その加圧状態で−70℃まで冷却し、冷却および加圧を20分間保持した後に、再度−70℃から常温まで戻し、加圧を解く方法で行った。これら試料1〜15の平面度改善後の反り量の測定結果を表1に示す。
なお、平面度は、定盤上にパワーモジュール用基板を載置し、上部よりレーザー変位計で測定した。また、平面度変化率Zは、接合後の平面度をXとし、平面度改善後の平面度をYとした場合に、Z=(X−Y)/X×100(%)により算出される値である。
なお、上記においては、セラミックス基板と両金属層とを−70℃まで冷却したが、金属層に塑性変形が生じる温度領域まで冷却すればよい。どの程度まで冷却するかは、パワーモジュール用基板の面積、板厚、材質等によって生じる反り量の程度に応じて設定すればよい。例えば、少なくとも−10℃〜−20℃まで冷却し、その状態を10分間保持することが好ましい。
例えば、上記実施形態においては、セラミックス基板と両金属層との接合後に一度加圧を解放し、冷却過程において再度の加圧を行っていたが、接合後に加圧を解放せずに、そのまま連続して冷却を行ってもよい。
また、セラミックス基板と金属層とを、活性金属ろう材を用いて接合する方法を採用することもできる。例えば、活性金属であるTiを含む活性金属ろう材(Ag‐27.4質量%Cu‐2.0質量%Ti)を用い、金属層とセラミックス基板との積層体を加圧した状態で真空中で加熱し、活性金属であるTiをセラミックス基板に優先的に拡散させて、Ag‐Cu合金を介して金属層とセラミックス基板とを接合できる。
2 セラミックス基板
3 パワーモジュール用基板
4 電子部品
5 ヒートシンク
6,7 金属層
8 はんだ接合層
110 加圧装置
111 ベース板
112 ガイドポスト
113 固定板
114 押圧板
115 付勢手段
116 カーボンシート
Claims (2)
- セラミックス基板の両面に異なる厚さの金属層が積層されたパワーモジュール用基板の製造方法であって、両金属層を前記セラミックス基板の両面に配置し、これらを加熱して接合した後に、その接合体を平行な板の間で厚さ方向に加圧した状態で冷却することにより前記金属層に塑性変形を生じさせ、その後、常温まで戻してから加圧を解くことを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
- 請求項1記載のパワーモジュール用基板の製造方法において、前記セラミックス基板の両面に積層される厚みの厚い金属層に対する薄い金属層の厚さの比率を0.2以上0.9以下で構成し、厚さ方向に9.8×104Pa以上343×104Pa以下で加圧した状態で−5℃以下−70℃以上の範囲内に冷却することを特徴とするパワーモジュール用基板の製造方法。
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