JP5782716B2 - エンジンオイル潤滑構造 - Google Patents
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Description
また、前記一方向弁は、前記基板が前記割り面に対して平行となるように設けられることを特徴とする。
また、前記クランク室側から見て、前記一方向弁の前記開口を除く前記基板の基板面は、前記クランクケースとは別体で前記エンジンオイル通路が形成されると共に前記割り面と前記基板との間に挟着固定され前記テーパが形成された通路部材によって覆われていることを特徴とする。
また、前記クランク室側から見て、前記開口を除く前記基板の基板面は、前記エンジンオイル通路を形成する前記クランクケースによって覆われていることを特徴とする。
図1は、自動二輪車の左側面図である。先ず、図1を用いて自動二輪車100の全体構成について説明する。なお、以下の説明において図1を含めた各図で、必要に応じて車体の前方を矢印Frにより、車体の後方を矢印Rrによりそれぞれ示し、また、車体の右側を矢印Rにより、車体の左側を矢印Lによりそれぞれ示す。
また、右側クランクケース11aの右側には、クラッチカバー31で覆うことでクラッチ室17が隣接して配置されている。クラッチ室17には図示しないクラッチ装置が配置され、ハンドル102のクラッチレバー操作によりクランクシャフト12およびミッションギヤ間の動力伝達を接続/遮断制御するようになっている。
また、左側クランクケース11bの左側には、マグネトカバー32で覆うことでマグネト室18が隣接して配置されている。マグネト室18には図示しないジェネレータが配置されている。
まず、クランク室30およびオイル貯留室の構造について説明する。図6は、図4に示すI−I線(割り面P)を左側から見た右側クランクケース11aの左側面図である。図7は、図4に示すI−I線(割り面P)を右側から見た左側クランクケース11bの右側面図である。図8は、図6および図7に示すII−II線を矢印方向から見た断面図であり、右側クランクケース11aと左側クランクケース11bを結合した状態を示している。
リードバルブ50は、図9に示すように、平板の中央に矩形状の開口52が形成された矩形状の基板51と、基板51の一端に固定され開口52を閉塞した状態で配置された平板状の弁体53とを備えている。なお、図9に示す弁体53は、開口52を開いた状態を示している。弁体53は、基板51の両側の基板面54、55のうち一方側の基板面54に固定されている。弁体53は、エンジンオイルが圧送されると基板51に対して一方方向にのみ開き、開口52を開放する。図8に示すように、リードバルブ50は、基板51の基板面54、55が割り面Pと平行になるように配置される。また、リードバルブ50は、リードバルブ50の弁体53がマグネト室18側、すなわちエンジンオイルの下流側に配置された状態で段部43に固定される。
図9は、リードバルブ50に隣接して配置される通路部材60の構成を示す斜視図である。図9に示す通路部材60は、一部を切断して示している。通路部材60は、リードバルブ50の基板51の幅Wおよび高さHと等しく、リードバルブ50の厚みTよりも大きい、略直方体状に形成されている。また、通路部材60は、リードバルブ50の開口52の開口方向と同じ方向に、矩形状の開口61が形成されている。開口61は、エンジンオイルが通るエンジンオイル通路となる。開口61は、リードバルブ50側に向かうにしたがって徐々に通路面積が小さくなるように、通路部材60の各内面(4面)には緩やかなテーパ62が形成されている。
ただし、上述した本実施形態のように、リードバルブ50がクランクケース11の割り面Pから離間して配置されるエンジン10の場合、通路部材60を一体にしてクランクケース11を鋳造成形することは製造上困難である。したがって、別体の通路部材60を用いることで、容易にリードバルブ50の基板面55の露出面積を減少させることができる。
図12Bに示す表において、開口面積So[mm2]は、基板51の開口面積であり、No.1からNO.6まで同一である。また、露出面積Se[mm2]は、各試験片によって覆われたときの基板面55の露出面積であり、図12Aでは斜線で示す範囲である。露出面積Seは、試験片のリードバルブ50側の開口面積(γ×δ)から基板51の開口面積Soを減算した値である。また、面積比は、露出面積Se/開口面積Soである。また、出力損失量P[ps]は、クランクシャフト12の回転数が10000[rpm]のときに、エンジン出力測定装置によって計測した出力損失量である。
このように本実施形態によれば、リードバルブ50の基板面55の露出面積を減少させることで、エンジンオイルを効率よく移送できるので、エンジン10の出力損失量を少なくすることができる。
例えば、図13は、他の通路部材70を示す断面図である。上述した実施形態では、通路部材60の開口61内の4つの内面にテーパ62を形成したが、この場合に限らない。図13に示す通路部材70は、4つの内面のうち3つの内面にテーパ62を形成し、残りの一つの内面に平坦部71に形成する。また、クランク室30からオイル貯留室40に移送されるエンジンオイルをリードバルブ50に導くために、右側クランクケース11aのオイル貯留室40には、案内部80が一体で形成されている。案内部80には、クランク室30から流れてきたエンジンオイルの流れの向きを直角方向に円滑に転換するために、クランク室30から流れたエンジンオイルが当たる部分に湾曲部81を形成している。そして、案内部80の湾曲部81と、通路部材70の平坦部71とは連続的に配置されているので、エンジンオイルを円滑にリードバルブ50に案内することから、更にエンジンの出力損失量を少なくすることができる。
また、例えば、上述した実施形態では、自動二輪車100を用いたエンジン10を取り上げて説明したが、この場合に限られず、他のエンジンに適用してもよい。
Claims (4)
- 分割可能な複数のクランクケース部材によって形成されるエンジンのクランクケースにおいて、クランク室内のエンジンオイルを、一方向弁を通過させて前記クランク室に隣接する室に移送するエンジンオイル潤滑構造であって、
前記一方向弁は、エンジンオイルが通過する開口が設けられた基板と、
前記基板に一端が固定され前記開口を閉塞するように配置された弁体とを有し、
前記クランクケースは、割り面に沿って右側クランクケース部材と左側クランクケース部材とに左右分割可能に構成され、
前記クランクケース部材のうち一方側のクランクケース部材は、前記割り面から一方側に離間した箇所に段部を有し、
前記一方向弁は、前記一方側のクランクケース部材の前記段部に嵌め込まれ、
前記弁体は、前記基板に対して一方側に位置し、
前記基板および前記弁体は、前記割り面に対して一方側に離間するように設けられ、
前記クランク室側から見て、前記開口を除く前記基板の基板面は、前記割り面に近い側の面の少なくとも一部がエンジンオイル通路によって覆われるように配置され、
前記エンジンオイル通路は、エンジンオイルが前記クランク室の他方側のクランクケース部材側から前記割り面を通過して前記一方側のクランクケース部材側へと流入し、前記一方向弁を通過するように設けられ、前記割り面から前記一方向弁までの前記エンジンオイル通路の内側面にテーパが形成され、前記テーパは前記割り面から前記一方向弁側に向かうにしたがって徐々に通路面積が小さくなり、前記一方向弁と接する側の開口の大きさが、前記一方向弁の前記開口の大きさになるように形成されている
ことを特徴とするエンジンオイル潤滑構造。 - 前記一方向弁は、前記基板が前記割り面に対して平行となるように設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載のエンジンオイル潤滑構造。 - 前記クランク室側から見て、前記一方向弁の前記開口を除く前記基板の基板面は、
前記クランクケースとは別体で前記エンジンオイル通路が形成されると共に前記割り面と前記基板との間に挟着固定され前記テーパが形成された通路部材によって覆われている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンオイル潤滑構造。 - 前記クランク室側から見て、前記開口を除く前記基板の基板面は、前記エンジンオイル通路を形成する前記クランクケースによって覆われている
ことを特徴とする請求項1または2に記載のエンジンオイル潤滑構造。
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