JP5776269B2 - 圧電アクチュエーター、ロボット及びロボットハンド - Google Patents
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Description
本実施形態、及び後述する各実施形態の圧電アクチュエーターとしての圧電モーターは、振動体11の一部である支持部31の形状に特徴を有している。そこで、まず圧電モーター1の概略について説明した後、支持部31について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる圧電モーター1の分解斜視図である。図示するように、圧電モーター1は、基台2、被駆動部としてのローター(回転体)3、圧電素子30と振動板21の積層体を含む振動体11、振動体11を固定する付勢手段80、等から構成されている。ローター3は、基台2の一方の面に対して略垂直方向の回転軸rを有している。
そして、かかる縦一次振動と屈曲二次振動とを組み合せることで、圧電素子30に、図2における二点鎖線で示されるように伸縮しながら屈曲する振動を励振させることができる。その結果、突出部25は、かかる2つの振動を組み合わせた楕円軌道Rを描いて振動する。
本実施形態の圧電モーター1は、支持部31の形状(平面形状)を工夫することで、上述のエネルギー変換効率を向上させている。以下、本実施形態の圧電モーター1が備える支持部31について説明する。
図3は、本実施形態の圧電モーター1が備える振動体11を示す平面図である。なお、本図では、圧電素子30の図示を省略している。振動板21及び支持部31は、好適例として厚さ略0.5mmのSUS301を成型して一体的に形成されている。振動板21の寸法は、長辺aが略7.0mm、短辺bが略2.0mmである。
ここで、支持部31の腕状の部分における、振動板21の長辺に沿った方向の寸法である幅を、支持部幅Bと定義する。そして、支持部31の腕状の部分における、振動板21の長辺から突出する方向の寸法である長さ、すなわち支持部31の延在する方向の寸法を、支持部長さLと定義する。
なお、振動体11を振動させるためには、支持部31を介して固定する必要がある。しかし、支持部31の形状を好適なものとするためには、支持部31の形状が振動に及ぼす影響を確認する必要がある。そこで上記図4〜図7では、振動体11を固定した場合と振動体11を固定しない場合、言い換えると振動に影響を及ぼさない理想的な支持部31を介して固定して振動させた場合の双方を、シミュレーションで求めている。
図7は、固定時の屈曲共振周波数fr2と非固定時の屈曲共振周波数fr2との差を求めた結果を示す図である。支持部長さLが1.8mm〜3.0mmの範囲、すなわちBとLの比が略1:3〜略1:5の範囲において、上述の差は略2kHz以内に収まっている。
同様に、上述の振動体11について、固定時と非固定時の双方における屈曲共振周波数fr2をシミュレーションで求めた結果、支持部長さLが1.8mm〜3.0mmの範囲において、双方の屈曲共振周波数fr2の差が少ないことが判る。
したがって、支持部長さLが1.8mm〜2.4mmの場合、すなわちBとLの比が略1:3.3〜略1:4の範囲において、振動体11の固定時と非固定時における共振周波数の差が、縦共振周波数fr1と屈曲共振周波数fr2の双方とも少ないことが判明する。
以上述べたように、本実施形態にかかる圧電モーター1、すなわち上述の支持部31を備える圧電モーター1は、振動体11を固定しているにもかかわらず、略理想的な振動が得られている。したがって、圧電素子30に印加される電気エネルギーを効率的にローター3の回転に変換できる。すなわち、高いエネルギー変換効率を有しており、省エネルギー化を実現できている。
次に、第2の実施形態の圧電モーターについて説明する。本実施形態の圧電モーターは、第1の実施形態の圧電モーター1と略同一の構成を有しており、支持部31の支持部幅Bと支持部長さLの比のみが異なっている。そこで、本実施形態においては圧電モーターの図示及び説明の記載は省略して、振動体等についてのみ説明する。なお、以下の記載において、「本(第2の)実施形態の圧電モーターが備える振動体12」を「本(第2の)実施形態の振動体12」と称する。他の構成要素についても同様とする。
また、図5及び図7に示すように支持部長さLが略0.6mmの場合、固定時の屈曲共振周波数fr2と非固定時の屈曲共振周波数fr2の差は略13kHz、比率にして略4.5%であり、極端に大きな差は無い。そして、支持部長さLが1.1mmの近辺の場合のような(屈曲共振周波数の)急激な変化も見られない。
以上述べたように、本実施形態にかかる支持部32を備える圧電モーターは、振動体12を固定しているにもかかわらず、略理想的な振動が得られる。したがって、圧電素子30に印加される電気エネルギーを効率的にローター3の回転に変換でき、省エネルギー化を実現できる。
まず、実施例1として、振動体及び振動体を構成する各要素の寸法を、上記の各実施形態における該寸法に比べて拡大させた場合の共振周波数等を示す。図10は、実施例1の振動体13を示す図である。振動体13は、振動板23、支持部33(33a,33b)、突出部25を含んでいる。なお上記の図3及び図23と同様に圧電素子30の図示は省略する。
振動板23の材質はSUS301材であり、厚さは略0.5mm又は略1.0mmである。したがって、振動板23と一体的に形成される支持部33(a,b)の厚さも略0.5mm又は略1.0mmの2種類が存在する。
次に、実施例2として、振動板及び支持部の材質を変更した場合について説明する。本実施例2の振動板及び支持部は、上述の実施例1の振動板23及び支持部33の類似するものである。すなわち、長辺aが略21mm、短辺bが略5.6mmで、支持部幅Bが略2.0mmである。振動板及び支持部の厚さは略0.5mmの一種類である。実施例1との違いは、振動板及び支持部の形成材料である。実施例2の振動板及び支持部は、異方性のSUS301、異方性の42Ni(ニッケル略42%、鉄略56%の合金)、等方性の42Ni、の計3種類の材料が用いられている。そこで、振動板23及び支持部33の形状を示す図は省略し、共振周波数等を示す図のみを用いて説明する。また、符号の付与も省略する。
次に第3の実施形態として、第1の実施形態にかかる圧電モーター1、あるいは第2の実施形態等に記載した振動体、振動板、及び支持部を備える圧電モーターのいずれかと同様の構成の圧電モーターを備えたロボットハンド、及び該ロボットハンドを備えたロボットについて、図20〜図22を用いて説明する。
このように、ロボットハンド201は把持するワークにより使用するリンクを変更することで、夫々のワーク(233,234)を好適に把持できる。そしてロボットハンド201は、ワークの把持及び第2のリンク(212,222)の格納等のために複数の駆動機構としての圧電モーターを備えている。
上述したように、第2のリンク212は、小型ワーク234を把持するリンクである。したがって第3の圧電モーター216には、第2の圧電モーター214に比べて小型かつ低駆動力の圧電モーターを用いることができる。
また、圧電モーターを上述のようにロボットハンドの把持動作を行うためのアクチュエーターとして用いる場合、歯車等の増減速手段を介して用いることが好ましい。一般に、圧電モーターの回転数はかなり速いため、リンク(第1のリンク211等)の動きに合せて、回転数の減速を要する場合もあり得る。また一方では、回転数の増速を要する場合もあり得る。かかる場合において、圧電モーターを歯車等の増減速手段を介して用いることで、多様な動作を行うロボットハンドのアクチュエーターとして、圧電モーターを好適に利用できる。
上述の第3の実施形態では、上述の第1の実施形態等にかかる圧電モーター(1等)を用いる機器として、ロボットハンド201及び該ロボットハンドを用いるロボット200について述べた。しかし、上述の圧電モーター(1等)を用いる機器は、ロボット200に限定される物ではない。時計のカレンダー送り装置、ICハンドラー、印刷装置、投薬ポンプ等の各種の機器におけるアクチュエーターとして用いることができる。
Claims (13)
- 基台と、
第1の辺、第2の辺、前記第1の辺と前記第2の辺との間をつなぐ第3の辺および第4の辺、を有する振動板と、
前記基台に固定され、前記第1の辺から前記第1の辺に略直交する方向に設けられた第1の支持部と、
前記基台に固定され、前記第3の辺から前記第3の辺に略直交する方向に設けられた第2の支持部と、
被駆動部と接触可能な接触部と、を備え、
前記第1の辺に沿った方向の前記第1の支持部の第1長さと、前記第1の辺から突出する方向の前記第1の支持部の第2長さとの比が略1:0.66〜略1:4であり、
前記第3の辺に沿った方向の前記第2の支持部の長さは、前記第1長さと略等しく、
前記第3の辺から突出する方向の前記第2の支持部の長さは、前記第2長さと略等しいことを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項1に記載の圧電アクチュエーターであって、
前記第1長さと前記第2長さとの比が略1:1〜略1:4であることを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項1または2に記載の圧電アクチュエーターであって、
前記第1の辺および前記第2の辺は、前記第3の辺および前記第4の辺よりも長いことを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項1〜3のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターであって、
前記第1の辺の長さと前記第2の辺の長さは略等しく、
前記第3の辺の長さと前記第4の辺の長さは略等しいことを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターであって、前記比が略1:1であることを特徴とする圧電アクチュエーター。
- 請求項1〜4のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターであって、前記比が略1:3〜略1:4の範囲内であることを特徴とする圧電アクチュエーター。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターであって、
前記振動板は、前記第1の辺の長さが略7.0mmであり前記第3の辺の長さが略2.0mmであることを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項1〜7のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターであって、
前記振動板は、前記第1の辺の長さが略21.0mmであり前記第3の辺の長さが略5.6mmであることを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項1〜8のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターであって、
前記振動板、前記第1の支持部及び前記第2の支持部は一体形成されていることを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項9に記載の圧電アクチュエーターであって、
前記振動板、前記第1の支持部及び前記第2の支持部はSUS301又はFe−42Ni合金を含むことを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項1〜10のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターであって、
前記振動板は、異方性材料を含むことを特徴とする圧電アクチュエーター。 - 請求項1〜11のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターを備えたことを特徴とするロボットハンド。
- 請求項1〜12のいずれか1項に記載の圧電アクチュエーターを備えたことを特徴とするロボット。
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