JP5772217B2 - 電子写真感光体 - Google Patents
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1.導電性支持体上に少なくとも感光層と保護層とを順次積層して成る電子写真感光体において、該保護層がラジカル重合性化合物の反応物と金属酸化物微粒子を含有しており、該保護層の塗布に用いられる溶媒がsec−ブタノールとメチルイソプロピルケトンとの混合溶媒であって、該保護層に含有される溶媒量の合計が、20ppm以上75ppm以下であることを特徴とする電子写真感光体。
2.前記金属酸化物微粒子が、アルミナ微粒子、酸化スズ微粒子、酸化チタン微粒子から選択される少なくとも何れか1種であることを特徴とする前記1に記載の電子写真感光体。
3.前記金属酸化物微粒子が表面処理剤で処理したものであって、該表面処理剤が、アクリロイル基、メタクリロイル基の少なくとも何れかを含有する化合物であることを特徴とする前記1または2に記載の電子写真感光体。
4.前記ラジカル重合性化合物が、構造中にアクリロイル基、またはメタクリロイル基の少なくとも何れかを有する重合性単量体、または重合性オリゴマーであることを特徴とする前記1から前記3の何れか1項に記載の電子写真感光体。
本発明においては、感光体の保護層は、アルコール類およびケトン類から選択される少なくとも1種の溶媒によって塗布形成される。また、保護層の塗布に用いられる溶媒は、アルコール類1種とケトン類1種の混合溶媒が好ましい。これらのアルコール、ケトンなどの溶媒量が保護層中20ppm以上75ppm以下である。保護層中の溶媒量が40ppm以上60ppm以下であるとさらに好ましい。溶媒量がこの範囲であると感光体の耐摩耗性と画像特性が安定する。即ち、20ppm以下では保護層の剛直性が高くなりすぎ耐摩耗性が劣ってしまう。また75ppm以上では、トラップされる正孔が増え、電位特性の変化量が多くなり、その結果、感光体周期の画像濃度差が大きくなる。
保護層中に含有される溶媒量は、電荷輸送層と保護層とをガスクロマトグラフ質量分析計で分析することによって測定することが出来る。本発明における保護層中の溶媒量は以下のようにして測定した値である。
感光体の電荷輸送層及び表面層をカッターナイフ等により剥離し、剥離した膜0.1gを容積20mlのサンプル瓶に入れ、130℃、30分の加熱を行い、ヘッドスペース(HS)法にて測定する。
測定器:ガスクロマトグラフ分析計GC/HP6890及びMS/HP5973(アジレント・テクノロジー社製)
GCカラム:DB−624(内径:0.25mm、長さ:30m、膜厚:1.40μm、部品番号122−1334(アジレント・テクノロジー社製))
GCカラムオーブン温度:40℃(2min)−10℃/min−100℃−20℃/min−230℃(5min)、( )内は当該温度での保持時間を表す。
HS条件:130℃、30min
キャリアガス:高純度He(99.99質量%)、流量1.2ml/min、スプリット比20:1
(検量線の作成)
標準物質によって検量線を作成し、定量を行った。
(ラジカル重合性化合物)
本発明の保護層に使用可能なラジカル重合性化合物としては、ラジカル重合性反応基として、アクリロイル基、メタクリロイル基の少なくとも何れかを有する重合性モノマーまたは重合性オリゴマーである。
本発明の保護層に用いられる金属酸化物微粒子としては、遷移金属も含めた金属酸化物粒子であればよく、例えば、シリカ(酸化ケイ素)、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化鉛、アルミナ(酸化アルミニウム)、酸化スズ、酸化タンタル、酸化インジウム、酸化ビスマス、酸化イットリウム、酸化コバルト、酸化銅、酸化マンガン、酸化セレン、酸化鉄、酸化ジルコニウム、酸化ゲルマニウム、酸化錫、二酸化チタン、酸化ニオブ、酸化モリブデン、酸化バナジウム等の金属酸化物微粒子が例示されるが、中でも、アルミナ(Al2O3)、酸化スズ(SnO2)、二酸化チタン(TiO2)の微粒子が好ましく、アルミナ、酸化スズが更に好ましい。
本発明の表面処理金属酸化物微粒子は、ラジカル重合性反応基を有する表面処理剤で表面処理されたものであることが好ましい。ラジカル重合性反応基を有する表面処理剤としては、金属酸化物微粒子の表面に存在する水酸基等と反応性を有するラジカル重合性表面処理剤(以下重合性表面処理剤ともいう)であって、ビニル基、アクリロイル基などのラジカル重合性反応基を有するシランカップリング剤であればよく、このような反応性を有するラジカル重合性表面処理剤としては、下記に記すような公知の化合物が例示される。
S−2:CH2=CHSi(OCH3)3
S−3:CH2=CHSiCl3
S−4:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)(OCH3)2
S−5:CH2=CHCOO(CH2)2Si(OCH3)3
S−6:CH2=CHCOO(CH2)2Si(OC2H5)(OCH3)2
S−7:CH2=CHCOO(CH2)3Si(OCH3)3
S−8:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)Cl2
S−9:CH2=CHCOO(CH2)2SiCl3
S−10:CH2=CHCOO(CH2)3Si(CH3)Cl2
S−11:CH2=CHCOO(CH2)3SiCl3
S−12:CH2=C(CH3)COO(CH2)2Si(CH3)(OCH3)2
S−13:CH2=C(CH3)COO(CH2)2Si(OCH3)3
S−14:CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)(OCH3)2
S−15:CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OCH3)3
S−16:CH2=C(CH3)COO(CH2)2Si(CH3)Cl2
S−17:CH2=C(CH3)COO(CH2)2SiCl3
S−18:CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(CH3)Cl2
S−19:CH2=C(CH3)COO(CH2)3SiCl3
S−20:CH2=CHSi(C2H5)(OCH3)2
S−21:CH2=C(CH3)Si(OCH3)3
S−22:CH2=C(CH3)Si(OC2H5)3
S−23:CH2=CHSi(OCH3)3
S−24:CH2=C(CH3)Si(CH3)(OCH3)2
S−25:CH2=CHSi(CH3)Cl2
S−26:CH2=CHCOOSi(OCH3)3
S−27:CH2=CHCOOSi(OC2H5)3
S−28:CH2=C(CH3)COOSi(OCH3)3
S−29:CH2=C(CH3)COOSi(OC2H5)3
S−30:CH2=C(CH3)COO(CH2)3Si(OC2H5)3
S−31:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)2(OCH3)
S−32:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)(OCOCH3)2
S−33:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)(ONHCH3)2
S−34:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH3)(OC6H5)2
S−35:CH2=CHCOO(CH2)2Si(C10H21)(OCH3)2
S−36:CH2=CHCOO(CH2)2Si(CH2C6H5)(OCH3)2
又、表面処理剤としては、前記S−1からS−36以外でも、ラジカル重合可能な反応性有機基を有するシラン化合物を用いてもよい。これらの表面処理剤は単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
表面処理するに際して、粒子100質量部に対し、重合性表面処理剤とフッ素含有表面処理剤の合計で0.1〜100質量部、溶媒50〜5000質量部を用いて湿式メディア分散型装置を使用して処理することが好ましい。また、乾式でも処理することができる。
本発明では、重合性化合物を硬化反応させて保護層が形成されるが、電子線開裂反応を利用する方法やラジカル重合開始剤の存在下で光や熱を利用する方法等により硬化反応を行うことができる。ラジカル重合開始剤を用いて硬化反応を行う場合、重合開始剤として光重合開始剤、熱重合開始剤のいずれも使用することができる。また、光、熱の両方の開始剤を併用することもできる。
また、保護層に各種の滑剤粒子を含有させることも可能である。例えば、フッ素原子含有樹脂微粒子を加えることができる。フッ素原子含有樹脂粒子としては、四フッ化エチレン樹脂、三フッ化塩化エチレン樹脂、六フッ化塩化エチレンプロピレン樹脂、フッ化ビニル樹脂、フッ化ビニリデン樹脂、二フッ化二塩化エチレン樹脂、及びこれらの共重合体の中から1種あるいは2種以上を適宜選択するのが好ましいが、特に四フッ化エチレン樹脂及びフッ化ビニリデン樹脂が好ましい。
保護層の形成に使用される溶媒としては、アルコール類、ケトン類から選択されるもので、アルコールとしては、メタノール、エタノール、n−プロピルアルコール、イソプロピルアルコール、n−ブタノール、t−ブタノール、sec−ブタノール、ベンジルアルコールが好ましく用いられる。ケトン類としては、メチルイソプロピルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン等が挙げられるが、これらに限定されるものではない。特に好ましい溶媒の組み合わせとしてsec−ブタノールとメチルイソプロピルケトンが挙げられる。
保護層は、ラジカル重合性化合物、表面処理金属酸化物微粒子、必要に応じて公知の樹脂、重合開始剤、滑剤粒子、酸化防止剤等を添加して調製した塗布液を、公知の方法により感光層表面に塗布し、自然乾燥または熱乾燥を行い、その後硬化処理して作製することができる。保護層の膜厚は、0.2〜10μmが好ましく、0.5〜6μmがより好ましい。
(感光体の層構成)
本発明の感光体は、導電性支持体の上に、感光層、保護層を形成してなるものである。感光層は、その層構成を特に制限するものではなく、保護層を含めた具体的な層構成として、たとえば以下に示すものがある。
(1)導電性支持体上に、電荷発生層と電荷輸送層、及び、保護層を順次積層した層構成(2)導電性支持体上に、電荷輸送材料と電荷発生材料とを含有する単層、及び、保護層を順次積層した層構成
(3)導電性支持体上に、中間層、電荷発生層、電荷輸送層、及び、保護層を順次積層した層構成
(4)導電性支持体上に、中間層、電荷輸送材料と電荷発生材料とを含有する単層、及び、保護層を順次積層した層構成
本発明の感光体は、上記(1)〜(4)いずれの層構成のものでもよく、これらの中でも、導電性支持体上に、中間層、電荷発生層、電荷輸送層、保護層を順次設けて作製された層構成のものが特に好ましい。
本発明で用いられる支持体は、導電性を有するものであればいずれのものでもよく、例えば、アルミニウム、銅、クロム、ニッケル、亜鉛及びステンレスなどの金属をドラムまたはシート状に成形したもの、アルミニウムや銅などの金属箔をプラスチックフィルムにラミネートしたもの、アルミニウム、酸化インジウム及び酸化スズなどをプラスチックフィルムに蒸着したもの、導電性物質を単独またはバインダー樹脂と共に塗布して導電層を設けた金属、プラスチックフィルム及び紙などが挙げられる。
本発明では、導電性支持体と感光層の中間にバリア機能と接着機能を有する中間層を設けることができる。中間層は、カゼイン、ポリビニルアルコール、ニトロセルロース、エチレン−アクリル酸共重合体、ポリアミド、ポリウレタン及びゼラチン等のバインダー樹脂を公知の溶媒に溶解させて浸漬塗布等により形成させることができる。前記バインダー樹脂の中でもアルコール可溶性のポリアミド樹脂が好ましい。
前述した様に、本発明の感光体を構成する感光層は、電荷発生機能と電荷輸送機能を1つの層に付与した単層構造の他に、電荷発生層(CGL)と電荷輸送層(CTL)に感光層の機能を分離させた層構成のものがより好ましい。この様に、機能分離型の層構成とすることにより、繰り返し使用に伴う残留電位の上昇を小さく制御できる他、各種の電子写真特性を目的に合わせて制御し易いメリットがある。負帯電性感光体は中間層の上に電荷発生層(CGL)、その上に電荷輸送層(CTL)を設ける構成をとり、正帯電性感光体は中間層の上に電荷輸送層(CTL)、その上に電荷発生層(CGL)を設ける構成をとる。好ましい感光層の層構成は前記機能分離構造を有する負帯電感光体である。
本発明で形成される電荷発生層は、電荷発生物質とバインダー樹脂を含有するもので、電荷発生物質をバインダー樹脂溶液中に分散させてなる塗布液を塗布して形成されたものが好ましい。
本発明で形成される電荷輸送層は、少なくとも層内に電荷輸送物質とバインダー樹脂を含有するものであり、電荷輸送物質をバインダー樹脂溶液中に溶解、塗布して形成される。
本発明の感光体を構成する中間層、電荷発生層、電荷輸送層、保護層等の各層は公知の塗布方法により形成することができる。具体的には、浸漬コーティング法、スプレーコーティング法、スピンナーコーティング法、ビードコーティング法、ブレードコーティング法、ビームコーティング法、円形量規制型塗布法等が挙げられる。
本発明に係る画像形成装置について説明する。
(1)少なくとも本発明の保護層を有する電子写真感光体、
(2)前述した電子写真感光体表面を帯電する帯電手段、
(3)帯電手段により帯電された電子写真感光体表面に像露光を行い潜像形成を行う露光手段、
(4)露光手段により形成された潜像を顕像化してトナー画像を形成する現像手段、
(5)現像手段により電子写真感光体表面に形成されたトナー画像を用紙等の転写媒体あるいは転写ベルト上に転写する転写手段、を有するものである。
(表面処理金属酸化物微粒子1の作製)
金属酸化物微粒子として数平均一次粒径20nmの「酸化スズ」100質量部、重合性表面処理剤として「例示化合物S−12」30質量部メチルエチルケトン1000質量部を湿式サンドミル(径0.5mmのアルミナビーズ)に入れ、30℃にて6時間混合、その後、メチルエチルケトンとアルミナビーズを濾別し、60℃にて乾燥し「表面処理金属酸化物微粒子1」を調製した。
表面処理金属酸化物微粒子1の作製において、金属酸化物微粒子として数平均一次粒径30nmの「アルミナ」100質量部を用いた他は同様にして、「表面処理金属酸化物微粒子2」を作製した。
表面処理金属酸化物微粒子1の作製において、金属酸化物微粒子として数平均一次粒径30nmの「二酸化チタン」を用いた他は同様にして「表面処理金属酸化物微粒子3」を作製した。
表面処理金属酸化物微粒子1の作製において、重合性表面処理剤として「例示化合物15」を用いた他は同様にして「表面処理金属酸化物微粒子4」を作製した。
(導電性支持体の準備)
円筒形アルミニウム支持体の表面を切削加工し、表面粗さRz=1.5(μm)の導電性支持体を準備した。
下記組成の分散液を同じ混合溶媒にて2倍に希釈し、一夜静置後に濾過(フィルター;日本ポール社製リジメッシュ5μmフィルター使用)し、中間層塗布液を作製した。
酸化チタンSMT500SAS(テイカ社製) 3質量部
メタノール 10質量部
分散機としてサンドミルを用いて、バッチ式で10時間の分散を行った。
下記組成を混合し、サンドミルを用いて10時間分散し、電荷発生層塗布液を調製した。
ポリビニルブチラール樹脂(#6000−C:電気化学工業社製) 10質量部
酢酸t−ブチル 700質量部
4−メトキシ−4−メチル−2−ペンタノン 300質量部
この電荷発生層塗布液を前記中間層の上に浸漬塗布法で塗布、乾燥して、乾燥膜厚0.3μmの「電荷発生層」を形成した。
下記組成を混合、溶解して電荷輸送層塗布液を調製した。
バインダー:ポリカーボネート(Z300:三菱ガス化学社製) 300質量部
酸化防止剤(Irganox1010:BASFジャパン社製) 6質量部
THF 1600質量部
トルエン 400質量部
シリコーンオイル(KF−54:信越化学社製) 1質量部
この電荷輸送層塗布液を前記電荷発生層の上に円形量規制型塗布機を用いて塗布し、乾燥して乾燥膜厚20μmの「電荷輸送層」を形成した。
下記組成を溶解、分散して表面層塗布液を調製した。
重合性化合物(例示化合物M1) 100質量部
重合開始剤(イルガキュアー819:BASFジャパン社製) 7.5質量部
sec−ブチルアルコール 360質量部
メチルイソプロピルケトン 90質量部
この表面層塗布液を上記電荷輸送層の上に円形量規制型塗布装置を用いて塗布し、表面層を形成した。形成した表面層を乾燥後、メタルハライドランプを用いて窒素気流下、光源から感光体表面までの距離を100mmに設置し、ランプ出力4kWで紫外線を1分間照射して、乾燥膜厚3.5μmの「表面層」を形成し、「感光体1」を作製した。
感光体1において、表面層塗布液の溶媒種及び量の変更、乾燥膜厚の量の変更、保護層塗布後の光照射前後の乾燥条件を変更するなどし、溶媒量を変化させ、感光体2〜20を作製した。各感光体1〜20の組成、膜厚、乾燥条件、含有溶媒量を下記表1に記載する。ここで感光体1〜6、9〜15は本発明の感光体、感光体17〜20は比較用の感光体とした。
以上のようにして作製した感光体について、以下のようにして評価を行った。
本発明の電子写真感光体をコニカミノルタビジネステクノロジーズ社製「bizhub PRO C6500」(波長780nmのレーザ露光・反転現像・中間転写体のタンデム方式カラー複合機)に搭載し、(30℃、85%RH)でイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)各色印字面積率5%のA4版画像をA4版中性紙に100万枚の画出しを行い、初期膜厚と100万枚後の膜厚さで評価した。感光層の膜厚は均一膜厚部分(感光体の両端は膜厚が不均一になりやすいので、少なくとも両端3cmは除く)をランダムに10ヶ所測定し、その平均値を感光層の膜厚とする。膜厚測定器は渦電流方式の膜厚測定器EDDY560C(HELMUT FISCHER GMBTE CO社製)を用いて行い、実写試験前後の感光層膜厚の差を膜厚減耗量とする。
すなわち、α値が小さいほど、耐摩耗性を有する。
上記複合機でA3中性紙全面にハーフトーン画像(マクベス濃度計で平均相対反射濃度0.4)を複写し、A3紙面(縦297mm×横420mm)の隅から横方向180mmの位置で縦方向の端から33mm間隔の計8点をそれぞれa1、a2〜a8とし、隅から横方向195mmの位置で縦方向の端から33mm間隔の計8点を同様にb1、b2〜b8とした時に、マクベス濃度計にて各点の反射濃度を測定した。これらのa1とb1の測定値の差、a2とb2の測定値の差と順に計8つの組み合わせの測定値の差を評価した。
○:測定値の差の最大値が0.01以上0.02未満(実用上問題なし)
△:測定値の差の最大値が0.02以上0.04未満(実用化可能)
×:測定値の差の最大値が0.04以上(実用上問題あり)
2 感光層
3 中間層
4 電荷発生層
5 電荷輸送層
6 保護層
7 表面処理金属酸化物微粒子
1Y、1M、1C、1Bk 感光体ドラム
2Y、2M、2C、2Bk 帯電手段
3Y、3M、3C、3Bk 像露光手段
4Y、4M、4C、4Bk 現像手段
6Y、6M、6C、6Bk クリーニング手段
10Y、10M、10C、10Bk 画像形成ユニット
Claims (4)
- 導電性支持体上に少なくとも感光層と保護層とを順次積層して成る電子写真感光体において、該保護層がラジカル重合性化合物の反応物と金属酸化物微粒子を含有しており、該保護層の塗布に用いられる溶媒がsec−ブタノールとメチルイソプロピルケトンとの混合溶媒であって、該保護層に含有される溶媒量の合計が、20ppm以上75ppm以下であることを特徴とする電子写真感光体。
- 前記金属酸化物微粒子が、アルミナ微粒子、酸化スズ微粒子、酸化チタン微粒子から選択される少なくとも何れか1種であることを特徴とする請求項1に記載の電子写真感光体。
- 前記金属酸化物微粒子が表面処理剤で処理したものであって、該表面処理剤が、アクリロイル基、メタクリロイル基の少なくとも何れかを含有する化合物であることを特徴とする請求項1または2に記載の電子写真感光体。
- 前記ラジカル重合性化合物が、構造中にアクリロイル基、またはメタクリロイル基の少なくとも何れかを有する重合性単量体、または重合性オリゴマーであることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1項に記載の電子写真感光体。
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