JP5771473B2 - 経時変化予測システム、経時変化予測方法、及びプログラム - Google Patents
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Description
特許文献1に記載の技術によれば、「建物資産診断システム」においては、予めデータベースに記憶された建築部材の材料(性質)の情報等の設計情報から、建築物の劣化の予測を理論値として得ていることが示されている。
また、特許文献2に記載の技術によれば、「住宅診断システム」においては、予め定められた標準的な劣化状態を示す情報と、実際の診断情報から劣化診断することが示されている。
また、特許文献3に記載の技術によれば、「設備設計・メンテナンス支援システム」においては、予め定められた経年変化の傾向に従って予測される部材劣化に応じた耐用年数に基づいて劣化の診断を行うことが示されている。
しかしながら、特許文献1から3に記載のいずれの技術においても、上述したように、予めデータベースに記憶された建築部材の材料(性質)の情報等の設計情報に基づいて建築物の劣化を予測する情報を得ていることが示されているに過ぎない。そのため、これらの技術を用いたとしても、周囲条件の変化がある場合の劣化を予測することができないという問題がある。要するに、特許文献1から3に記載のいずれの技術においても、予め定められる情報に基づいて単に時間の経過に応じた劣化状態を算出することが示されるに留まるものであり、経過時間に応じて周囲条件が変化する場合の劣化を予測することができないという問題がある。
最初に、経時変化予測システムの概要について説明する。経時変化予測システムは、以下に示す特徴がある。
第1に、経時変化予測システムは、物体(建築物等の構造物)の構成要素となる建築部材(単に「部材」とも呼ぶ)の一つ一つに対して、その劣化情報を劣化種別ごとに視覚的に明確にかつ分かりやすく表示する。すなわち、経時変化予測システムにおいては、実際の構造物(建築物等)に基づいたモデルを3次元の仮想空間上に構成する。例えば、建設日からの経過日数に応じて、各建築部材に対して、すべての劣化種別ごとに劣化の度合いを計算する。また、例えば、この仮想空間上の建物において、一つ一つの建築部材ごとに、施された仕上げの劣化や、錆の発生による劣化や、結露やカビの発生などの劣化要素を定義する。定義された劣化要素から、それぞれの劣化要素による劣化と、複数の劣化要素を複合することにより生じる劣化とを計算し、計算された劣化の状態を視覚的に表示する。また、個々の劣化要素による劣化の状態をそれぞれの劣化要素ごとに表示する際には、劣化要素の種別に応じて切り替えて表示でき、さらに、複数の劣化要素を複合することにより生じる劣化も表示できるようにする。
図1は、経時変化予測システムの概要を説明するための図である。この図1では、建築部材におけるドット(代表点)の配置例と、この建築部材の周囲の物体(外気)におけるドット(代表点)の配置例を示している。このドット(代表点)は、経時変化予測を行う際の対象点として選択されるものであり、建築部材の劣化算定ロジックにおいては、ドット自体の数値やドット同士間の影響による数値の変化を劣化として捉えることを基本としている。
例えば、図1に示すように、外気20から影響を受けうる特定のパラメータ情報を持つ●ドットA1を基準として、この●ドットA1に影響を与えうる所定の距離LA−B内に、外気20の△ドットB1がある場合、その影響時間に応じて●ドットA1はその材料の性質の変化が計算される。例えば、外壁材のシーリング10は外部空間(外気20)からの紫外線、NOx(窒素酸化物)、日較差や年較差などの影響を受け、材料の内部応力や温度変化による伸縮に加え、材質自体が化学変化を起こし強度や弾性が低下して行く過程を計算する。この計算は、経過した時間に応じて基準となる耐用年数から減じて行くよう係数を掛けることにより行われる。
次に、図1に示す例について、さらに、より具体的な計算例について補足して説明する。以下の計算例では、建物構成部材(建築部材)であるシーリング10と外気20(太陽光の紫外線)が影響しあう計算例について説明する。
図1に示すシーリング10の代表点であるドットAは、前述のように、パラメータ情報として、「位置情報(Xa,Ya,Za)」と、「材料名(シーリング)」と、「性質情報a、b、・・・」の情報を持つ。また、外気20のドットBは、パラメータ情報として、「位置(Xb、Yb、Zb)」と、「外力(外気)」と、「性質α、β、・・・」の情報を持つ。
なお、このような劣化係数α1は、さまざまな建築部材の管理会社や研究機関のデータベースから取得して設定することもできる。また、シーリング10の●ドットA1が面する面の方角に応じて影響の大きさを変えることできる。例えば、方角に応じて面が受ける日射量が異なることにより紫外線の量が変化する。その面が、南側か北側かに応じて、その影響の大きさを変えることができる。
例えば、経時変化予測システム101(図12)は、次の手順に従って処理をする。
(手順1)劣化係数α1について、影響を受けて劣化する場合をα1(+)、影響を受けずに劣化しない場合をα1(−)とする。そして、ドットA1の耐用年数43800日(=120ヶ月=10年)とし、5年後の経過日数21900日とする。
(手順2)劣化の侵攻が、劣化係数α1に応じて日数に比例するものと考え、単位時間あたりの劣化係数α1を以下ように設定する。
・α1(−):1.00 (劣化しない場合)
・α1(+):0.95 (単位時間の日数に比例して劣化が進行する場合)
なお、α1(+)について、劣化の進行が日数に比例しない場合は、時間を変数とした計算式に基づいて定めてもよい。
・α1(−):
43800−21900/α(−)=43800−21900/1.00=21900
・α1(+):
43800−21900/α(+)=43800−21900/0.95=20747
(手順5)耐用限度に到達したドットにおいては、●ドットA1として表示されるシンボルの表示色を変えて、危険度を表示する。
次に、シーリングがスチール(鉄部材)で構成され、このスチールに塗装が施されている場合の、錆が発生する場合の例について説明する。ここでは、建物部材であるシーリング(スチール:鉄部材)と外気の間に塗装がある場合の計算例を示す。
例えば、シーリング11の○ドットA1と、外気20の△ドットB1とが、ある距離以内にあり、かつ、外気20の△ドットB1からその距離に満たない距離に□ドットC1が存在する。
次に、ドット(代表点)の配置方法について説明する。経時変化予測システムは、さまざまな形状や大きさの建築部材に対して、この建築部材をモデル化するためのドット(代表点)を確実にかつ自動的に配置する。また、経時変化予測システムは、建築部材に配置した各ドットについて、周囲の物体(例えば、外気)と直接接するものとしないものを自動的に判定する。このため、経時変化予測システムでは、以下のドット配置ルールに従って、建築部材及び周囲の物体に対してドットを配置する。
なお、グリッド寸法は、長さaのN分の1の寸法としてもよい(Nは2以上の自然数)。
そして、図5に示すように、グリッド43の各交点が円錐体41の内部にあるか外部にあるかを計算し、円錐体41の内部にある交点にドット(□で示すドット)を配置する。最後に△ドットと□ドットを同一の性質を持つ構成要素(代表点)としてデータ(パラメータ情報)を与える。
また、塗装30はその塗装の厚さが、図面左下に示す□ドットC1と□ドットC2との間の距離(塗装厚さ)cとなり、この厚さcで、塗装30に□ドットC(外気20に接する■ドットC’を含む)を配置する。距離cが他の辺の長さより短いことから、塗装30ではドット数が蜜に配置されている。なお、■ドットC’が、塗装30が外気20と接触する部分に配置されるドットである。
また、外気20においては、予め定めた所定の距離(例えば、図面右上に示す△ドットB1と△ドットB2との間の距離b)を基に、△ドットBを配置する。
図7は、図6に示す代表点(ドット)の位置関係を示す図である。この図7を参照して、スチール11の○ドットと、異質材である塗装30の□ドットの対応関係について説明する。この図に示すドットの位置関係では、スチール11の○ドット1から外気20の△ドット3までの距離L1−3以内に、必ず塗装30の□ドット2があることになる。3次元方向についても同様の配列関係となる。このような関係が保たれるのは、一つの構成材(建築部材)で形成される立体において、その立体の寸法の中で一番短い(薄い)部分を基準としてドットを等間隔に配置したことによる。これにより、建築部材に配置されたドット(代表点)が、異質材に存在し、かつ、基準とするドットから一番近くに配置されたドットから影響を受けるという原則が守られる。
なお、上述したドット配置ルールによるドットの選択方法をそのまま適用できない事例があるので、これについて補足して説明する。例えば、建築部材同士が3次元空間で「接しているか離れているか」ということについて、異なる部材のドット間の距離の計測方法をそのまま適用できないという事象がある。例えば、あるAというベースとなる構成材(部材A)の一つの面に、B、Cという部材がリング状或いは縞状に配置されている場合、ドット間の距離だけで計測すると部材BとCとが重なっているかのようにも認識されてしまう。すなわち、部材Cは、部材Aに影響を与えないと判定されてしまう。この問題を解決するためには、部材Aの面上に、部材B以外の他の部材Cがあるかどうかを判定する必要がある。
なお、上記第1の方法においては、未検出の部材が存在するか否かの判定は、「代表点から所定の半径(例えば、格子の幅)以内に未検出の部材が存在するか否か」或いは「所定の広さ(例えば、格子サイズ)の面内に未検出の部材が存在するか否か」により行う。
次に、経時変化予測システムにおける、建築部材の劣化情報の表示方法について説明する。図11は、建築物における建築部材の劣化情報の表示例を示す図である。この図に示すように、いろいろな図面表現に特定して建築部材の劣化情報を視覚的に表示することができる。図11(A)はパース、図11(B)は立面図、図11(C)は内部パース、図11(D)は平面図である。それぞれの図の目的に合わせて、図11(A)に示すように、同じ建築部材12の設置位置によって、劣化の進み具合が異なることを色の違いによって表示することができる。ここで、建築部材12には、劣化の進み具合が異なる符号12aとして示す部分(建築部材12a)と、符号12bとして示す部分(建築部材12b)が示されている。建築部材12aと建築部材12bとでは、劣化の進み具合が異なることから、劣化の進み具合に応じた異なる色(異なる明るさ)で表示されている。
なお、各図では、建築部材12として、建築物の表面に配置された場合を例示しているが、図11(C)においては、経時変化予測システムでは、通常は見えない部分にある建築部材12の位置を表示できる。この図11(c)に示される建築部材12として、図11(A)において示された建築部材12aの部分が示されている。
次に、経時変化予測システムの構成例について説明する。
図12は、実施形態に係わる経時変化予測システムの構成を示す図である。
この図11に示す経時変化予測システム101は、制御部102と、通信制御部103と、入出力インタフェース104と、代表点配置部105と、代表点選択部106と、状態変化算出部107と、経時変化予測部108と、表示制御部109と、データベース111と、を備える。また、この経時変化予測システム101には、表示部121と、端末装置122と、通信ネットワーク100とが接続される。
通信制御部103は、経時変化予測システム101と、通信ネットワーク100を介して接続される端末装置(不図示)との間の通信を制御する。
入出力インタフェース104は、経時変化予測システム101に接続される表示部121や、端末装置122とのインタフェースとなる処理部であり、表示部121や、端末装置122との間でデータの送受信を行う。
代表点選択部106は、代表点配置部105により配置された複数の代表点(ドット)の中から、経時変化予測を行う対象となる代表点を、この予測対象の代表点に影響を与える代表点とを選択する処理を行う。例えば、経時変化予測を行う対象となるシーリング10の代表点と、このシーリング10の代表点に影響を与える外気20の代表点(ドット)とを、所定のルールに従い選択する。
状態変化算出部107は、領域内伝達量算出部107aを備える。
この領域内伝達量算出部107aにおいては、図10(C)に示すように、構成材Aに接する部材Bに対して、符号51’で示す仮想の部材B’を追加するようにモデル化を行う。これにより、構成材Aには、部材B(部材B’を含む)が接しており、構成材B(より正確には構成材B’)には、構成材Cが接しているものとする。そして、構成材Cと接している範囲の部材B’の伝達係数を、構成材Cからの影響度が構成材Aに透過するように設定する。これにより、構成材Cから構成材Bに対する影響度が透過されて構成材Aに作用することになり、構成材Aに対して構成材B、Cが及ぼす影響を算出することができる。
表示制御部109は、表示部121に表示させる画像を生成する。表示部121に表示させる画像として、表示制御部109は、3次元座標空間に置かれた構造部(建築物等)の構造モデルと、この構造部(建築物等)の構造モデルにおいて示される建築部材の代表点(或いは代表点とこの代表点を含む建築部材の領域)を重ねて合わせて表示させる処理を行う。なお、重ねて合わせて表示させる画像を生成する処理においては、3次元座標空間に置かれた構造部の構造モデルと、この構造部の構造モデルにおいて示される建築部材の代表点に代え、代表点とこの代表点を含む建築部材の領域を重ねて合わせて表示させてもよい。
構造部の構造モデルと、この構造部の構造モデルにおいて示される建築部材の代表点を重ねて合わせて表示させる処理において、建築部材の使用年数が耐用年数を超えている場合(或いは耐用年数に近づいている場合)に、この建築部材の代表点(或いは代表点とこの代表点を含む建築部材の領域)の色を、周辺とは異なる色(例えば、赤色等)で表示する。さらには、代表点(ドット)の色を段階的に変化させることにより、劣化の度合いを段階的に表示することができる。例えば、耐用年数が減少するにつれて、「緑→黄→橙→赤」などのようにドットの色を段階的に変化させて表示することができる。
例えば、データベース111は、経時変化予測対象となる建築部材(シーリング10等)の代表点のパラメータ情報として、3次元座標空間上での位置情報「座標X,Y,Z」、建築部材の種別(或いは材料)の情報「材料名」、周囲の環境要素から影響を受ける性質の情報「性質a,b,・・・」等を記憶する。また、データベース111は、建築部材(シーリング10等)の周囲の環境要素(例えば、外気20)の代表点のパラメータ情報として、3次元座標空間上での位置情報「座標X,Y,Z」、劣化要素の種別の情報「外力(例えば、外気)」、建築部材に劣化を及ぼす性質(或いは、劣化を及ぼす程度)の情報「性質a,b,・・・」等を記憶する。
表示部121は、CRT(Cathode Ray Tube)や液晶表示装置等であり、表示制御部109によって生成された画像の画像データを表示制御部109から受信する。表示部121は、受信した画像データに基づいて、3次元座標空間に置かれた構造部(建築物等)の構造モデルに、建築部材の代表点(或いは代表点とこの代表点を含む建築部材の領域)を重ねて合わせて表示する。この場合に、建築部材の使用年数が耐用年数を超えている場合(或いは耐用年数に近づいている場合)に、この建築部材の代表点(或いは代表点とこの代表点を含む建築部材の領域)を、周辺とは異なる色(例えば、赤色等)で表示する。
端末装置122は、ユーザによって入力された情報を検出する入力デバイスであり、例えば、キーボード、又は、マウス等である。
最初に、この経時変化予測システム101は、ユーザによって端末装置122に入力された入力情報に基づいて、経時変化予測対象となる建築物(例えば、ビルディング等の建築物)を特定する。経時変化予測システム101は、特定された構造物(建築物等)に関する設計情報(CADデータ112)を、データベース111から読み込む(ステップS11)。
次に、経時変化予測対象となる建築物において、ユーザの操作により指定された、経時変化予測を行う建築部材の部材情報を端末装置122から取得する(ステップS12)。なお、この建築部材を指定する場合、経時変化予測システム101は、表示部121に建築物の構造モデルを表示させ、この表示画上で、ユーザに建築部材を指定させるようにしてもよい。
次に、状態変化算出部107は、代表点選択部106により選択された建築部材(例えば、シーリング10)の代表点と、この建築部材の代表点に影響を与える周辺の物体(例えば、外気20)の代表点との間での相互作用(パラメータ情報)を基に、建築部材(例えば、シーリング10)の代表点の状態変化を算出する(ステップS16)。
そして、経時変化予測部108は、状態変化算出部107により算出された建築部材(例えば、シーリング10)の代表点の状態変化により、この建築部材の経時変化を予測する。例えば、建築部材(例えば、シーリング10)の耐用年数が尽きるまでの残りの年数(或いは月数)を判定する(ステップS17)。
このような構成の経時変化予測システム101では、例えば、図1に示すように、第1の代表点(例えば、●ドットA1)に劣化を与えるパラメータ情報を持つ外気20の△ドットBの中から、第1の代表点(●ドットA1)から所定の距離内にある最寄りのドットB(例えば、△ドットB1)を第2の代表点として選択する。
これにより、経時変化予測システム101では、第1の代表点(例えば、●ドットA1)に影響を与えるパラメータを持った直近の第2の代表点(例えば、△ドットB1)を選択し、その影響時間に応じて第1の代表点(●ドットA)の性質の変化を計算することができる。
このような構成の経時変化予測システム101においては、代表点選択部106が、領域(例えば、図5に示す円錐体41)の形状に応じて定められる格子(例えば、図5に示すグリッド43)に従って配置される複数の代表点(△ドットおよび□ドット)から、第1の代表点と第2の代表点をそれぞれ選択する。
これにより、経時変化予測システム101では、実際の建築物と同じ形状のモデル(代表点のモデル)を3次元の仮想空間上で構成することができる。そして、このモデル(代表点のモデル)の中から、劣化度合いを算出する第1の代表点と第2の代表点とをそれぞれ選択することができる。
これにより、経時変化予測システム101では、代表点配置部105により、領域(シーリング10の領域や、外気20の領域)の形状に応じた位置に代表点(例えば、図1に示す○ドットA及び△ドットB)を配置することができる。
このような構成の経時変化予測システム101では、第1の代表点配置部(代表点配置部105)は、領域の形状に応じて定められる格子に従って、複数の代表点を配置する。例えば、図5に示す円錐体41の場合は、格子(グリッド43)に従って、複数の代表点(△ドットおよび□ドット)を配置する。
これにより、経時変化予測システム101では、実際の建築物と同じ形状のモデル(代表点のモデル)を3次元の仮想空間上で構成することができる。
このような構成の経時変化予測システム101では、経時変化予測部108が、第1の代表点(例えば、●ドットA1)と第2の代表点(例えば、△ドットB1)とにそれぞれ設定された変数(パラメータ情報)に基づいて、部材(シーリング10)の状態変化を代表点(●ドットA)ごとに算出する。そして、経時変化予測部108が、部材(シーリング10)の経時的な変化を推定する。
これにより、経時変化予測システム101においては、建築物等の劣化度合いを、時間を追って部材ごとに予測することができる。
これにより、構造物(建築物等)の立体モデルを表示部121に表示する際に、部材(建築部材)の代表点(或いは代表点とこの代表点を含む部材の領域)を重ねて表示させることができる。このため、建築物等の劣化度合いを、時間を追って部材ごとに立体的に、あたかも実物の建築物のように画像表示することができる。
これにより、図10(A)に示すように、ベースとなる構成材(部材A)の一つの面に、部材B、Cがリング状或いは縞状に配置されている場合においても、部材Aの面上に2つの部材B、Cが接していることを判定でき、部材B及びCの両方が部材Aに作用することによる影響を算出することができる。
これにより、図10(A)に示すように、ベースとなる構成材(部材A)の一つの面に、部材B、Cがリング状或いは縞状に配置されている場合においても、部材Aの面上に2つの部材B、Cが接していることを判定し、部材Aが部材B、Cから影響を受けるように代表点を配置することができる。
これにより、図10(A)に示すように、ベースとなる構成材(部材A)の一つの面に、部材B、Cがリング状或いは縞状に配置されている場合においても、部材Aの面上に2つの部材B、Cが接していることを判定でき、部材B及びCの両方が部材Aに作用することによる影響を算出することができる。
このような構成の経時変化予測システム101では、図9に示すように、第1の領域(部材A)50と第2の領域(部材B)51とが面する場合に、第2の領域(部材B)51の第2の代表点(例えば、□ドットb2、b4)に対応する第5の代表点(例えば、○ドットa(b2)、a(b4))を第1の領域(部材A)50の1の面A1に設ける。そして、状態変化算出部107は、第2の代表点(例えば、□ドットb2、b4)と、第5代表点(例えば、○ドットa(b2)、a(b4))とに基づいて、第1の部材(部材A)の状態変化を算出する。
これにより、第1の領域(部材A)と第2の領域(部材B)が面する場合に、第2の領域(部材B)51の代表点(例えば、□ドットb2、b4)に対応する代表点(例えば、○ドットa(b2)、a(b4))を第1の領域(部材A)50の面A1上に設けて、第1の部材(部材A)の状態変化を算出することができる。
これにより、第5の代表点(例えば、○ドットa(b2)、a(b4))を第2の代表点(例えば、□ドットb2、b4)に近い位置に配置することができる。
これにより、第5の代表点(例えば、○ドットa(b2)、a(b4))を第2の代表点(例えば、□ドットb2、b4)に対応する位置に配置することができる。
これにより、第1の領域(部材A)と第2の領域(部材B)が面する場合に、第2の領域(部材B)の代表点(例えば、□ドットb2、b4)に対応する代表点(例えば、○ドットa(b2)、a(b4))を第1の領域(部材A)の面A1上に設けることができ、第1の部材(部材A)の状態変化を算出することができる。
このような構成の経時変化予測システム101では、図9に示すように、第1の部材Aの1の面A1(○ドットa1〜a4で形成される面)に複数の部材B及びCが接する場合に、複数の部材B及びCのそれぞれにおいて第1の部材Aに接する面上に代表点(例えば、b4、c4、c2、b2)を設定する。また、第1の部材Aの1の面A1上において、部材B及びCの代表点として設定されたドット(例えば、b4、c4、c2、b2)と対応する位置に、第1の部材Aの代表点(例えば、ドットa(b4)、a(c4)、a(c2)、a(b2))を設定する。
これにより、部材Aは部材B及びCの両方から影響を受けるように代表点が設定される。このため、部材Aの一つの面に、部材B、Cがリング状或いは縞状に配置されている場合においても、部材Aの面上に2つの部材B、Cが接していることを判定でき、部材B及びCの両方が部材Aに作用することによる影響を算出することができる。
このような構成の経時変化予測システム101では、第4の代表点配置部(代表点配置部105)は、図9に示すように、第1の部材Aの1の面A1(○ドットa1〜a4で形成される面)に複数の部材B及びCが接する場合に、複数の部材B及びCのそれぞれにおいて第1の部材Aに接する面上に代表点(例えば、b4、c4、c2、b2)を設定する。また、第1の部材Aの1の面A1上において、部材B及びCの代表点として設定されたドット(例えば、b4、c4、c2、b2)と対応する位置に、第1の部材Aの代表点(例えば、ドットa(b4)、a(c4)、a(c2)、a(b2))を設定する。なお、第4の代表点配置部(代表点配置部105)は、複数の部材B及びCのうちの第kの部材(例えば、部材B)の代表点を検出し、該第kの部材(例えば、部材B)の代表点の検出を終えた段階で、代表点が未検出である他の部材(例えば、部材C)が存在するか否かを判定し、該判定により存在すると判定された場合は、該代表点が未検出である第(k+1)の部材(例えば、部材C)に対して代表点を検出し、この代表点の検出手順を代表点の検出が未検出である部材がなくなるまで繰り返す。
これにより、部材Aは部材B及びCの両方から影響を受けるように代表点が設定される。このため、部材Aの一つの面に、部材B、Cがリング状或いは縞状に配置されている場合においても、部材Aの面上に2つの部材B、Cが接していることを判定でき、部材B及びCの両方が部材Aに作用することによる影響を算出することができる。
また、経時変化予測システム101により、建築物の劣化度合いが時間を追って各部材ごとに立体的に、あたかも実物のように表現されることにより、建物の維持保全の時期判断に資することができる。また、建築物の設計段階において経時変化予測システム101を適用することにより、建築主や設計者への建物保全に関する情報のフィードバックが設計段階から可能となる。
また、建物に使われているどんな細かい部品でもその位置と場所と劣化具合を示すことができる。例えば、建物内部にあたる隠れた位置に設けられる部品の劣化を、その劣化が生じた部位まで表現でき、内部で進行する劣化を明確に表現できる。例えば、進行する劣化に応じて交換が必要とされる部品の位置や数がわかるので、改修工事の規模を把握する精度に狂いがなくなる。
さらには、本実施形態の経時変化予測システム101を、BIM(ビルディングインフォメーションモデル)と組み合わせてもよい。
経時変化予測システム101は、BIMに基づいて生成されている建築物等の管理データに基づいて、経過時間に応じて周囲条件が変化する場合において、構造物を構成する個々の部材の経時的な劣化度合いを算出することができる。また、経時変化予測システム101によって生成した情報を、BIMによる建築物等の管理データとしてもよい。また、経時変化予測システム101を、BIMに基づいた情報を処理するBIM(ビルディングインフォメーションモデル)ソフトウェアと統合して、BIMソフトウェアの処理の一部としてもよい。
このように、経時変化予測システム101を、BIM(ビルディングインフォメーションモデル)と組み合わせることにより、構造物を構成する個々の部材の経時的な劣化度合いを算出する精度を高め、効率よく建築物等を管理することができる。
11…スチール(シーリング)
11A…入隅
12、12a、12b…建築部材(部材)
20…外気
30…塗装
41…円錐体
42…直方体
43…グリッド(格子)
100…通信ネットワーク
101…経時変化予測システム
102…制御部
103…通信制御部
104…入出力インタフェース
105…代表点配置部
106…代表点選択部
107…状態変化算出部
107a…領域内伝達量算出部
108…経時変化予測部
109…表示制御部
111…データベース
112…CADデータ
113…パラメータ情報
121…表示部
122…端末装置
Claims (19)
- 構造物を構成する部材に対応して定義される領域を単位として、該構造物を複数の前記領域の組み合わせとしてモデル化し、
前記複数の領域には、第1の部材に対応する第1の領域と、第2の部材に対応する第2の領域とが含まれており、
前記第1の領域には、前記第2の領域に面した該第1の領域の表面に第1の代表点が設けられ、
前記第2の領域には、前記第1の領域に面した該第2の領域の表面に第2の代表点が設けられており、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に作用する条件に応じた前記第1の部材と前記第2の部材の経時的な変化をそれぞれ推定するにあたり、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に作用する影響度を、前記影響度を示す変数によって定義することにより、前記第1の代表点と前記第2の代表点とにそれぞれ設定された前記変数に基づいて、前記部材の状態変化を前記代表点ごとにそれぞれ算出する状態変化算出部
を備えることを特徴とする経時変化予測システム。 - 前記状態変化算出部において、
前記影響度が作用する前記第1の代表点と前記第2の代表点との組み合わせは、2つの前記代表点間の距離に応じて定められる
ことを特徴とする請求項1に記載の経時変化予測システム。 - 前記領域の形状に応じて定められる格子に従って配置される複数の前記代表点から、前記第1の代表点と前記第2の代表点をそれぞれ選択する代表点選択部
を備えることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の経時変化予測システム。 - 前記モデル化された前記領域の形状に応じた位置に前記代表点を配置する第1の代表点配置部
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の経時変化予測システム。 - 前記第1の代表点配置部は、
前記領域の形状に応じて定められる格子に従って前記複数の代表点を格子状に配置する
ことを特徴とする請求項4に記載の経時変化予測システム。 - 前記状態変化算出部により算出された前記部材の状態により、前記部材の経時変化を予測する経時変化予測部
を備えることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の経時変化予測システム。 - 3次元座標空間に置かれた前記複数の領域の組み合わせとしてモデル化されたモデルに、前記複数の領域と複数の前記代表点とを重ねて表示させる表示制御部
を備えることを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の経時変化予測システム。 - 前記第2の領域に面した第3の領域には、前記第2の領域に面した第3の領域の表面に第3の代表点が設けられ、
前記第2の領域には、前記第3の領域に面した該第2の領域の表面に第4の代表点が設けられており、
前記状態変化算出部は、
前記第3の領域から前記第2の領域に作用する条件に応じてそれぞれ変化する前記第1の部材と前記第2の部材の経時的な変化を推定するにあたり、
前記第3の領域から前記第2の部材に作用する条件を、
前記第3の代表点と前記第4の代表点との間に作用する影響度を示す変数によって定義することにより、前記第1の代表点と前記第2の代表点とにそれぞれ設定された前記変数に基づいて、前記部材の状態変化をそれぞれ算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の経時変化予測システム。 - 前記第2の領域に面した前記第3の領域には、前記第2の領域に面した前記第3の領域の表面に前記第3の代表点を設け、前記第2の領域には、前記第3の領域に面した該第2の領域の表面に前記第4の代表点を設ける第2の代表点配置部
を備えることを特徴とする請求項8に記載の経時変化予測システム。 - 前記第2の領域において、
前記第4の代表点から受ける作用を、前記第4の代表点に対応する前記第2の代表点に伝達する伝達係数が定められており、
前記第3の領域から前記第1の領域に作用する影響度を伝達する前記伝達係数として定めることにより、前記第4の代表点が前記第3の代表点から受ける作用を、前記第4の代表点に対応する前記第2の代表点に対して前記伝達係数の値に応じて減衰させて伝達し、前記伝達された影響度に基づいて前記第2の代表点から前記第1の代表点に対して作用させる領域内伝達量算出部
を備えることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の経時変化予測システム。 - 前記第1の領域において、前記第1の領域の1の面に面している前記第2の代表点に対応する第5の代表点が前記第1の領域の1の面に設けられており、
前記状態変化算出部は、
前記第2の代表点と、前記第5の代表点とに基づいて、前記第1の部材の状態変化を算出する
ことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の経時変化予測システム。 - 前記第2の代表点との距離が所定の範囲に納まるように、前記第5の代表点が配置される
ことを特徴とする請求項11に記載の経時変化予測システム。 - 前記第1の領域の1の面に対して前記第2の代表点に対する位置になるように、前記第5の代表点が配置される
ことを特徴とする請求項11又は請求項12に記載の経時変化予測システム。 - 前記第1の領域において、前記第1の領域の1の面に面している前記第2の代表点に対応する前記第5の代表点を前記第1の領域の1の面に設ける第3の代表点配置部
を備えることを特徴とする請求項11から請求項13の何れか1項に記載の経時変化予測システム。 - 前記第1の領域の1の面には、前記第2の領域と第4の領域が面しており、
前記第4の領域には、前記第1の領域側に第6の代表点が設けられており、
前記第1の領域には、前記第4の領域に面した該第1の領域の表面に第7の代表点が設けられており、
前記状態変化算出部は、
前記第7の代表点と、前記第6の代表点とに基づいて、前記第1の部材の状態変化を算出する
ことを特徴とする請求項10から請求項14のいずれか1項に記載の経時変化予測システム。 - 前記第1の領域の1の面には、前記第2の領域と第4の領域が面しており、
前記第4の領域には、前記第1の領域側に第6の代表点を設け、
前記第1の領域には、前記第4の領域に面した該第1の領域の表面に第7の代表点を設ける第4の代表点配置部
を備えることを特徴とする請求項10から請求項15のいずれか1項に記載の経時変化予測システム。 - 空間を専有する物体に対応して定義される領域を単位として、該物体を複数の前記領域の組み合わせとしてモデル化し、
前記複数の領域には、第1の物体に対応する第1の領域と、第2の物体に対応する第2の領域とが含まれており、
前記第1の領域には、前記第2の領域に面した該第1の領域の表面に第1の代表点が設けられ、
前記第2の領域には、前記第1の領域に面した該第2の領域の表面に第2の代表点が設けられており、
前記第1の物体と前記第2の物体との間に作用する条件に応じた前記第1の物体と前記第2の物体の経時的な変化をそれぞれ推定するにあたり、
前記第1の物体と前記第2の物体との間に作用する影響度を、前記影響度を示す変数によって定義することにより、前記第1の代表点と前記第2の代表点とにそれぞれ設定された前記変数に基づいて、前記物体の状態変化を前記代表点ごとにそれぞれ算出する状態変化算出部を備える
ことを特徴とする経時変化予測システム。 - 構造物を構成する部材に対応して定義される領域を単位として、該構造物を複数の前記領域の組み合わせとしてモデル化し、
前記複数の領域には、第1の部材に対応する第1の領域と、第2の部材に対応する第2の領域とが含まれており、
前記第1の領域には、前記第2の領域に面した該第1の領域の表面に第1の代表点が設けられ、
前記第2の領域には、前記第1の領域に面した該第2の領域の表面に第2の代表点が設けられており、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に作用する条件に応じた前記第1の部材と前記第2の部材の経時的な変化をそれぞれ推定するにあたり、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に作用する影響度を、前記影響度を示す変数によって定義することにより、前記第1の代表点と前記第2の代表点とにそれぞれ設定された前記変数に基づいて、前記部材の状態変化を前記代表点ごとにそれぞれ算出する過程をコンピュータが実行する
ことを特徴とする経時変化予測方法。 - 経時変化予測システムが備えるコンピュータに、
構造物を構成する部材に対応して定義される領域を単位として、該構造物を複数の前記領域の組み合わせとしてモデル化し、
前記複数の領域には、第1の部材に対応する第1の領域と、第2の部材に対応する第2の領域とが含まれており、
前記第1の領域には、前記第2の領域に面した該第1の領域の表面に第1の代表点が設けられ、
前記第2の領域には、前記第1の領域に面した該第2の領域の表面に第2の代表点が設けられており、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に作用する条件に応じた前記第1の部材と前記第2の部材の経時的な変化をそれぞれ推定するにあたり、
前記第1の部材と前記第2の部材との間に作用する影響度を、前記影響度を示す変数によって定義することにより、前記第1の代表点と前記第2の代表点とにそれぞれ設定された前記変数に基づいて、前記部材の状態変化を前記代表点ごとにそれぞれ算出する状態変化算出部
として機能させるためのプログラム。
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