JP5764341B2 - 燃料電池システム - Google Patents
燃料電池システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5764341B2 JP5764341B2 JP2011026641A JP2011026641A JP5764341B2 JP 5764341 B2 JP5764341 B2 JP 5764341B2 JP 2011026641 A JP2011026641 A JP 2011026641A JP 2011026641 A JP2011026641 A JP 2011026641A JP 5764341 B2 JP5764341 B2 JP 5764341B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- desulfurizer
- raw material
- dew point
- material gas
- gas
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 0 CC*(C)*(C)C(C)(CC)[N+]([O-])=O Chemical compound CC*(C)*(C)C(C)(CC)[N+]([O-])=O 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
- Hydrogen, Water And Hydrids (AREA)
Description
(i)産業界では、一般的には、相対的に低露点(例えば−20℃露点以下)の原料ガスが供給されている。しかしガス工事や配管等の様々な事情で、相対的に高露点の原料ガスが供給されることが間々あること。
(ii)一般的な脱硫剤は、原料ガスに含まれる水蒸気を吸着させ易く、このため脱硫剤に存在する吸着サイトが水蒸気に奪われ、原料ガスに含まれる硫黄化合物の吸着が困難になる。しかし、上記したように水蒸気ダメージがある脱硫剤といえども、高温の温度環境(例えば40℃以上)では、水蒸気を吸着しにくくなるため、水蒸気の影響が少なくなり、脱硫能力が維持され易い。本発明はかかる着目に基づいて完成されたものである。
(ii)第1脱硫器は、第2脱硫器の上流に配置され、相対的に高温の第1環境に設置されており、且つ、相対的に高露点の原料ガスに対して第2脱硫器よりも優れた脱硫性能をもつ脱硫器であり、
(iii)第2脱硫器は、第1環境よりも相対的に低温の第2環境に設置されており、相対的に低露点の原料ガスに対して脱硫性能をもつと共に、相対的に高露点の原料ガスに対して相対的に低露点の原料ガスよりも脱硫性能を低下させる脱硫器であり、
(iv)制御部は、原料ガス通路を流れる原料ガスの露点と、基準時期から原料ガス通路を流れる原料ガスの積算流通量とに基づいて、第1脱硫器および第2脱硫器に関するメンテナンスに関する情報を報知する。
アルミノケイ酸塩のなかで結晶構造中に空隙を持つものの総称であり、天然ゼオライトでも人工ゼオライトでも良い。脱硫剤は、原料ガスに含まれる硫黄化合物(例えばメチルメルカプタン、ジメチルサルファイド、ジメチルジサルフィド)だけでなく、原料ガスに含まれる水蒸気やHC等を物理吸着させる。脱硫剤はその吸着能力は水蒸気等の吸着物の種類や脱硫剤の温度により変化し、殊に常温領域では水蒸気によりダメージを受け易い。ここで、脱硫剤において、原料ガスに含まれる硫黄化合物の吸着を妨害する物質のうち、最も影響が大きいのが原料ガスに含まれる水蒸気と考えられている。よって、低露点(例えば0℃以下、−10℃以下)の原料ガスを脱硫剤で脱硫させる場合には、原料ガスに含まれる水蒸気の含有量が少なく、水蒸気の影響が少ないため、原料ガスに含まれる硫黄化合物を吸着させる能力が効果的に発揮される。しかし、高露点の原料ガスを常温領域の第2脱硫器に通過させる場合には、原料ガスに含まれる水蒸気の量が増加しているため、第2脱硫剤は水蒸気の影響を受け易く、第2脱硫剤が硫黄化合物を吸着させる能力は激減する。このような性質を有する第2脱硫剤といえども、温度環境が高温(例えば、40℃以上、50℃以上、230℃以下)になれば、脱硫剤における水蒸気ダメージが回復し、結果として、脱硫能が回復される。
図1は実施形態1を示す。燃料電池システムは、アノード10およびカソード11を有する燃料電池1と、燃料電池1のカソード11にカソードガス(空気等の酸素含有ガス)を供給するカソードガス通路70と、原料ガスを改質させてアノードガス(水素含有ガスまたは水素ガス)を生成させる改質器2Aと、原料ガスを脱硫させた状態で改質器2Aに供給させるガス搬送源として機能するポンプ60を有する原料ガス通路6と、改質器2Aで生成されたアノードガスを燃料電池1のアノード10に供給させるアノードガス通路73と、アノードガス通路73、改質器2Aおよび燃料電池1を収容する断熱壁19とを有する。発電モジュール18は、改質器2A、燃料電池1、断熱壁19で形成されている。改質用の水または水蒸気が供給させる給水通路8が改質器2Aに接続されている。改質器2Aは、水蒸気を生成させる蒸発部と、水蒸気を用いて燃料を改質させる改質部とを含む。
図2は実施形態2を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同じ構成、同じ作用効果を有するため、図1を準用する。図2は、第1脱硫器100に使用される第1脱硫剤および第2脱硫器200に使用される第2脱硫剤の使用される温度が40℃と70℃の場合について、原料ガスの露点と脱硫剤の寿命との関係を示す。図2において、特性線AHは第1脱硫剤の温度が70℃の場合を示し、特性線ALは第1脱硫剤の温度が40℃の場合を示す。特性線BHは第2脱硫剤の温度が70℃の場合を示し、特性線BLは第2脱硫剤の温度が40℃の場合を示す。原料ガスの露点温度が相対的に低い場合には、原料ガスに含まれる水蒸気量が少ないため、いずれの脱硫剤も寿命年数が長い。第1脱硫剤に関してはAH,ALが比較的差が小さく温度の影響が少ないが、第2脱硫剤はBHに対しBLの寿命が長く脱硫剤温度が低い方が寿命が長いことが分かる。また、比較的露点が高い領域においては、第1,2脱硫剤とも低露点に比較し寿命は短くなる。第2脱硫剤は著しく寿命が低下するのに対し第1脱硫剤は寿命が長い。殊に脱硫剤温度が高温であるAHに関しては高寿命が保持できる。上記より、第1脱硫器に関しては第1脱硫剤を用いることが望ましい。第2脱硫器に関しては、低温かつ低露点での脱硫特性が良好であり安価な第2脱硫剤を用いることが望ましい。なお、第2脱硫器には第1脱硫剤を用いても良い。第1脱硫剤は低露点域において、AHとALが大きく差がないことから低温でも良好な脱硫特性を示し、かつ寿命年数相対値からも同量において第2脱硫剤よりも高寿命を持つ。よって、同寿命を持たせるのに少量の脱硫剤で良いことを示す。上記より、必要脱硫剤量による小型化とトータル脱硫剤量でのコスト(単価×容量から決定)から脱硫剤を選定することが望まれる。なお、第1、第2脱硫剤とも原料ガスの露点が高露点から低露点に移行した場合には、脱硫剤に吸着していた水蒸気が脱離することで図2に示す硫黄吸着能力(寿命)を回復できる。
図3は実施形態3を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同じ構成、同じ作用効果を有するため、図1および図2を準用する。図2として示す特性を有する第1脱硫剤および第2脱硫剤を用いている。第1脱硫器100は、高露点の原料ガスに対して基準時期から2.0年の寿命をもち、低露点の原料ガス(正常の原料ガス)に対して4.6年分の寿命をもつように設計されている。これに対して第2脱硫器200は、低露点の原料ガス(正常の原料ガス)に対して基準時期から3.5年分の寿命をもつように設計されている。第1脱硫器100および第2脱硫器200のトータルで、8.1年分(3.5+4.6=8.1)の寿命がシステムの設置初期に得られている。
図4は実施形態4を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同じ構成、同じ作用効果を有するため、図1および図2を準用する。本実施形態は、システムの設置初期から低露点の原料ガスが供給されていたものの、低露点の原料ガスの積算流通量が1年分(2年未満,基準時期から相対的に短期間)のとき、原料ガスが低露点から高露点に変化した場合を示す。
水蒸気が相対的に多い高露点の原料ガスに含まれる硫黄化合物が吸着する第1脱硫剤内の高活性サイトは、硫黄化合物が吸着しやすい。従って、この第1脱硫剤内の高活性サイトには、低露点の原料ガスに含まれる硫黄化合物も吸着しやすいため、この第1脱硫剤内の高活性サイトには1年分の低露点の原料ガスに含まれる硫黄化合物が吸着していると考えられる。そのため低露点の原料ガスを1年間処理した第1脱硫剤内の高活性サイトは残り1年分と計算でき、高露点の原料ガスに含まれる硫黄化合物を1年分しか吸着できない。
つまり、第1脱硫器100の高露点の原料ガスに対する2年分の寿命は低露点の原料ガスの積算流通量と高露点の原料ガスの積算流通量の和がとなる2年分となる時に、第1脱硫器100は脱硫効果が飽和して寿命となると判断される。
システムの設置初期では、低露点の原料ガスに対して第1脱硫器100は4.6年の寿命をもち、第2脱硫器200は3.5年の寿命をもつ。故に、第1脱硫器100および第2脱硫器200の合計で8.1年分(4.6+3.5=8.1)の寿命をもつ。1年後の段階でも、原料ガスが低露点であれば、第1脱硫器100は1年分の硫黄化合物を吸着しただけの状態であるから、第1脱硫器100は3.6年分(4.6−1=3.6)の寿命を持ち、第1脱硫器100および第2脱硫器200の合計で7.1年分(3.6+3.5=7.1)の寿命をもつ。しかし、設置初期(基準時期)から1年後に原料ガスが低露点から高露点に変化した場合には、高露点の原料ガスに対して、第1脱硫器100の寿命は残り1年であり、かつ、第2脱硫器200はほとんど脱硫機能を発揮しない。このことから、高露点の原料ガスに対して第1脱硫器100は残り1年の寿命しか有しないと考えられる。このため、高露点の原料ガスで残り1年分運転した後に第1脱硫器100のみを交換する。高露点の原料ガスに対して脱硫効果を発揮できない第2脱硫器200については、交換しない。
図5は実施形態5を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同じ構成、同じ作用効果を有するため、図1および図2を準用する。実施形態5は、設置初期には、低露点の原料ガスがシステムに供給されており、低露点の原料ガスの積算流通量が設置初期(基準時期)から2.5年後(2年以上)のとき、原料ガスが低露点から高露点に変化した場合を示す。システムの設置初期では、第1脱硫器100は低露点の原料ガスに対して4.6年の寿命を有する。第2脱硫器200では、3.5年の寿命を有する。このように低露点の原料ガスに対して、第1脱硫器100および第2脱硫器200の合計値として8.1年分の寿命がある。設置初期(基準時期)から2.5年(基準時期から相対的に長期間)経過した後の段階で原料ガスが低露点であれば、第1脱硫器100は2.1年(4.6−2.5=2.1)の寿命をもつ。第1脱硫器100よりも下流側の第2脱硫器200は、3.5年の寿命をまだもつ。
水蒸気が相対的に多い高露点の原料ガスに含まれる硫黄化合物が吸着する第1脱硫剤内の高活性サイトは、硫黄化合物が吸着しやすい。従って、この第1脱硫剤内の高活性サイトは低露点の原料ガスに含まれる硫黄化合物の2年分で寿命となる。従って低露点の原料ガスの2.5年では第1脱硫剤内の高活性サイトは全て硫黄化合物が吸着し、もはや高露点の原料ガスに含まれる硫黄化合物が吸着する高活性サイトは残っていない。このため、第1脱硫器は高露点の原料ガスに含まれる硫黄化合物を吸着することができず、高露点の原料ガスはそのまま第2脱硫器に入る。第2脱硫器はもともと高露点の原料ガス中の硫黄化合物を吸着することができないため、原料ガスに含まれる硫黄化合物が改質器2Aに流入してしまう恐れがある。
図6は実施形態6を示す。本実施形態は前記した実施形態1と基本的には同じ構成、同じ作用効果を有するため、図1および図2を準用する。図6は本実施形態の制御部100Xのマイコンが実行する制御フローを示す。燃料電池システムが起動してシステムに原料ガスが供給されると、フローチャートが開始される(ステップS1)。まず、制御部100Xは、露点計510により検知された原料ガスの露点を読み込み(ステップS3)、次に、原料ガスの露点が既定値A1未満か否かを判断する(ステップS5)。規定値A1は−15℃露点等、ガス会社が供給元として送る原料ガスの露点の範囲値内において設定される。露点が規定値A1未満である場合(ステップS5のYES)、制御部100Xは、原料ガスが低露点(露点が正常である)と判断し、ステップS7へ移行する。ステップS7では、制御部100Xは、基準時期からの原料ガスの積算流通量を求め、積算流通量が既定量BO未満か否かを判断する。積算流通量が既定量BO未満である場合(ステップS7のYES)、まだ第1脱硫剤100および第2脱硫器200の脱硫能力があると判断され、制御部100Xは発電運転を継続する指令を出力し(ステップS9)、メインルーチンにリターンする。積算流通量が既定量BO以上である場合(ステップS7のNO)、制御部100Xは、第2脱硫器200の第2脱硫剤の脱硫能力が寿命であると判断し、第2脱硫器200を交換(再生を含む)する警報を警報器102に出力する(ステップS11)。なお、低露点であるため第2脱硫器200で充分であり、第1脱硫器も脱硫能力が寿命となっているが第1脱硫器100は高価であるため、交換しない。
そこで、規定値B1としては、高露点の原料ガスで第1脱硫器100が腐臭剤を吸着・除去可能な原料ガス量が設定されている。例えば、高露点の原料ガスが供給される場合、2年後にシステムをメンテナンスする仕様の場合には、規定値B1としては、2年運転相当時の原料ガスの積算流通量が設定される。積算流通量B2が規定値B1以上の場合(ステップS13のNO)には、高露点の原料ガスに対して、第1脱硫器100が寿命となっているとみなす。このため、第1脱硫器100を交換(再生、修理を含む)する警報を警報器102に出力し(ステップS15)、メインルーチンにリターンする。
図7は参考例を示す。参考例は前記した実施形態1と基本的には同じ構成、同じ作用効果を有する。図7に示すように、第1脱硫器100は第2脱硫器200の下流に配置されている。すなわち、原料ガス通路6は、上流から下流にかけて、第2脱硫器200、第1脱硫器100、冷却部600、流量計300をこの順に直列に配置している。昇圧用のポンプ60は、原料ガスの脈動を発生させるおそれがある。そこで、ポンプ60を流量計300から離間させるべく、流量計300とポンプ60との間には脈動抑制用のバッファ400が設けられている。また、流量計300が熱に弱い場合には、高温設置型の第1脱硫器100を通過した原料ガスを冷却機構600で放熱させることにより、原料ガスを冷却させる。このため冷却部600で冷却された原料ガスが流量計300に供給され、流量計300が熱から保護される。更に逆止弁として機能するチャッキ弁500と流量計300との間には、バッファ400が設けられている。このため、チャッキ弁500の作動の影響を流量計300が受けることが抑制される。冷却部600としては、放熱フィン方式、冷却風が当たる方式、冷却水と熱交換方式が例示される。
図8は実施形態7を示す。図8に示すように、上記した発電モジュール18(加熱源)の断熱壁19の側面19s(表面)には、高温設置型の第1脱硫器100が伝熱可能に接触させつつ、図略の取付具により取り付けられている。断面壁19の上面または下面に取り付けても良い。第1脱硫器100の脱硫室101には、ゼオライト系の多孔質物質を基材とする粒状の第1脱硫剤が収容されている。発電モジュール18の熱は高温設置型の第1脱硫器100に伝熱および輻射熱により伝達される。図8に示すように、第1脱硫器100の脱硫室101は、Uターン用の複数の開口103mを形成する複数の仕切板104mにより仕切られて複数回曲成されている。入口101iから流入した原料ガスは蛇行するように複数回Uターンを繰り返し、脱硫距離を確保し、出口101pから改質器2Aに向けて吐出される。第1脱硫器100の厚みtxは発電モジュール18の幅tyよりも薄く、偏平箱形状をなすことが好ましい。この場合、発電モジュール18の断熱壁19の側面19s(表面)からの受熱面積を増加でき、第1脱硫器100に収容されている第1脱硫剤の温度ばらつきの低減に有利である。システムを長期間停止していた場合等のように、システムの起動時に発電モジュール18の断熱壁19が高温ではないことがある。そこで、図8に示すように、高温設置型の第1脱硫器100の外壁面に電気ヒータ109を設けることが好ましい。システムの起動時には、電気ヒータ109により高温設置型の第1脱硫器100の第1脱硫剤を暖め、50℃以上の温度環境に設定する。発電モジュール18の断熱壁19が高温になったら、電気ヒータ109をオフさせれば良い。場合によっては、電気ヒータ109を廃止させても良い。なお、各実施形態について、高温設置型の第1脱硫器100に電気ヒータを設けることが好ましい。
図9は実施形態8を示す。図9に示すように、温水が流れる貯湯通路78の復路78cを形成するパイプ78xに対して、多孔質物質を基材とする第1脱硫剤が収容された高温設置型の第1脱硫器100は、接合部120(例えば溶接部またはろう付け部)で接触されつつ並走されている。貯湯通通78を流れる温水(例えば50℃〜95℃)の熱により第1脱硫器100は、加熱されて50℃以上の高温環境に昇温される。パイプ78xの代わりに、改質器や燃料電池等から排出される高温の排ガスが流れる排ガス通路75としても良い。
図10は実施形態9を示す。図10に示すように、温水が流れる貯湯通路78の復路78cを形成するパイプ78xは、第1脱硫剤が収容された高温用の第1脱硫器100にスパイラル状に巻回されている。貯湯通通78を流れる温水(例えば50℃〜95℃)の熱により第1脱硫器100は加熱されて50℃以上の高温環境に昇温される。パイプ78xの代わりに、改質器や燃料電池等から排出される高温の排ガスが流れる排ガス通路75としても良い。
図11は適用形態1の概念を示す。図11に示すように、燃料電池システムは、燃料電池1と、液相状の水を蒸発させて水蒸気を生成させる蒸発部2と、蒸発部2で生成された水蒸気を用いて燃料を改質させてアノードガスを形成する改質部3と、蒸発部2に供給される液相状の水を溜めるタンク4と、これらを収容する筐体5とを有する。燃料電池1は、イオン伝導体を挟むアノード10とカソード11とをもち、例えば、SOFCとも呼ばれる固体酸化物タイプ(運転温度:例えば400℃以上)とされている。改質部3は、セラミックス等の担体に改質触媒を担持させて形成されており、蒸発部2に隣設されている。改質部3および蒸発部2は改質器2Aを構成しており、燃料電池1と共に断熱壁19で包囲され、発電モジュール18を形成している。発電モジュール18内には、改質部3,蒸発部2を加熱する燃焼部105が設けられている。アノード10側から排出されたアノード排ガスは、流路103を介して燃焼部105に供給される。カソード11側から排出されたカソード排ガスは、流路104を介して燃焼部105に供給される。起動時には、燃焼部105は、アノード10から供給された燃料を、カソード11から供給されたカソードガスで燃焼させ、蒸発部2および改質部3を加熱させる。発電運転時には、燃焼部105はアノード10から排出されたアノード排ガスを、カソード11から排出されたカソード排ガスで燃焼させ、蒸発部2および改質部3を加熱させる。燃焼部105には燃焼排ガス路75が設けられ、燃焼部105における燃焼後のガス、未燃焼のガスを含む燃焼排ガスが燃焼排ガス路75を介して大気中に放出される。改質部3の温度を検知する温度センサ33が設けられている。着火させるヒータである着火部35が燃焼部105に設けられている。着火部35は燃料に着火できるものであれば何でも良い。外気の温度を検知する外気温度センサ57が設けられている。温度センサ33,57の信号は制御部100Xに入力される。制御部100Xは警報器102に警報を出力する。
(1)…CH4+2H2O→4H2+CO2
CH4+H2O→3H2+CO
生成されたアノードガスはアノードガス通路73を介して燃料電池1のアノード10に供給される。更にカソードガス(酸素含有ガス、筐体5内の空気)がカソードガス通路70を介して燃料電池1のカソード11に供給される。これにより燃料電池1が発電する。燃料電池1で排出された高温の排ガスは、排ガス通路75を介して筐体5の外方に排出される。
本発明は上記し且つ図面に示した各実施形態および適用形態のみに限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施できる。燃料電池は、固体酸化物形燃料電池に限定されず、場合によっては、固体高分子電解質形燃料電池でも良いし、リン酸形燃料電池でも良く、溶融炭酸塩形燃料電池でも良い。要するに、原料ガスを脱硫させる高温設置型の第1脱硫器および低温設置型の第2脱硫器を直列に有する燃料電池システムであれば良い。原料ガスも特に制限されず、硫黄化合物を含むガスが挙げられ、都市ガス、プロパンガス、バイオガス、LPGガス、CNGガス等を例示できる。第1脱硫器は水素添加により硫黄化合物を脱硫させる脱硫器でも良い。
Claims (6)
- アノードガスが供給されるアノードおよびカソードガスが供給されるカソードを有する燃料電池と、前記燃料電池の前記カソードにカソードガスを供給するカソードガス通路と、原料ガスを改質させてアノードガスを生成させる改質器と、前記原料ガスを前記改質器に供給させるガス搬送源と前記原料ガスを脱硫させる第1脱硫器および第2脱硫器とを有する原料ガス通路と、前記改質器で生成された前記アノードガスを前記燃料電池の前記アノードに供給させる前記アノードガス通路と、制御部とを具備しており、
前記第1脱硫器は、前記第2脱硫器の上流に配置され、相対的に高温の第1環境に設置されており、且つ、相対的に高露点の原料ガスに対して前記第2脱硫器よりも脱硫性能が高い高温設置型の脱硫器であり、
前記第2脱硫器は、前記第1環境よりも相対的に低温の第2環境に設置されており、相対的に低露点の原料ガスに対して脱硫性能が高いと共に、相対的に高露点の原料ガスに対して相対的に低露点の原料ガスよりも脱硫性能を低下しやすい低温設置型の脱硫器であり、
前記制御部は、前記原料ガス通路を流れる原料ガスの露点と、基準時期から前記原料ガス通路を流れる原料ガスの積算流通量とに基づいて、前記第1脱硫器および前記第2脱硫器に関するメンテナンスについてのメンテナンス情報を報知する燃料電池システム。 - 請求項1において、前記制御部は、前記原料ガス通路を流れる原料ガスの露点が規定露点以上であるときには、前記基準時期から前記原料ガス通路を流れる原料ガスの積算流通量に基づいて、前記第1脱硫器および前記第2脱硫器に関するメンテナンスについてのメンテナンス情報を報知する燃料電池システム。
- 請求項1において、前記制御部は、前記原料ガス通路を流れる原料ガスの露点が規定露点以上であるときには、前記第1脱硫器を交換するメンテナンス情報を前記基準時期から規定露点未満の原料ガスが原料ガス路を流れる原料ガスの積算流量に基づいて報知する燃料電池システム。
- 請求項1において、前記制御部は、前記原料ガス通路を流れる原料ガスの露点が規定露点未満であるときには、前記第2脱硫器を交換するメンテナンス情報を前記基準時期から規定露点未満の原料ガスが原料ガス路を流れる原料ガスの積算流量に基づいて報知する燃料電池システム。
- 請求項1において、前記制御部は、前記原料ガス通路を流れる原料ガスの露点が規定露点の前後で変化したときには、前記原料ガス通路を流れる規定露点未満の原料ガスの積算流通量と、前記原料ガス通路を流れる規定露点以上の原料ガスの積算流通量とを合計した合計流通量に基づいて、前記第1脱硫器および前記第2脱硫器に関するメンテナンスについてのメンテナンス情報を報知する燃料電池システム。
- 請求項1において、前記原料ガス通路において上流から下流に向けて、前記第1脱硫器、前記第2脱硫器、前記流量計の順に配置されている燃料電池システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011026641A JP5764341B2 (ja) | 2011-02-10 | 2011-02-10 | 燃料電池システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011026641A JP5764341B2 (ja) | 2011-02-10 | 2011-02-10 | 燃料電池システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012169044A JP2012169044A (ja) | 2012-09-06 |
JP5764341B2 true JP5764341B2 (ja) | 2015-08-19 |
Family
ID=46973035
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011026641A Active JP5764341B2 (ja) | 2011-02-10 | 2011-02-10 | 燃料電池システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5764341B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014109236A1 (ja) * | 2013-01-08 | 2014-07-17 | Jx日鉱日石エネルギー株式会社 | 脱硫装置、脱硫方法及び燃料電池システム |
JP6114061B2 (ja) * | 2013-02-27 | 2017-04-12 | 京セラ株式会社 | 燃料電池装置 |
JP6925224B2 (ja) * | 2017-10-05 | 2021-08-25 | 大阪瓦斯株式会社 | 燃料電池制御システム及び燃料電池制御方法 |
WO2020105388A1 (ja) * | 2018-11-21 | 2020-05-28 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 水素生成装置およびそれを用いた燃料電池システム |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH09320622A (ja) * | 1996-05-30 | 1997-12-12 | Toshiba Corp | 燃料電池発電システム |
JP4931865B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2012-05-16 | 大阪瓦斯株式会社 | 固体高分子型燃料電池発電システム及び固体高分子型燃料電池発電方法 |
JP2006008459A (ja) * | 2004-06-28 | 2006-01-12 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 水素生成装置、および燃料電池システム |
JP2006111766A (ja) * | 2004-10-15 | 2006-04-27 | Nippon Oil Corp | 脱硫装置および水素製造装置 |
JP4485917B2 (ja) * | 2004-11-15 | 2010-06-23 | 新日本石油株式会社 | 水素製造装置および燃料電池システムの起動停止方法 |
JP2006260874A (ja) * | 2005-03-16 | 2006-09-28 | Ishikawajima Harima Heavy Ind Co Ltd | 固体高分子型燃料電池発電装置用燃料ガス供給装置 |
JP2008138153A (ja) * | 2006-11-09 | 2008-06-19 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 脱硫方法、脱硫装置、燃料電池用改質ガスの製造装置および燃料電池システム |
JP5153243B2 (ja) * | 2007-07-24 | 2013-02-27 | 京セラ株式会社 | 燃料電池装置 |
JP2009249203A (ja) * | 2008-04-02 | 2009-10-29 | Tokyo Gas Co Ltd | 燃料電池の燃料水素製造用原燃料の脱硫システム |
JP5368869B2 (ja) * | 2009-05-08 | 2013-12-18 | 大阪瓦斯株式会社 | 燃料改質装置及び燃料電池システム |
JP5302989B2 (ja) * | 2011-02-10 | 2013-10-02 | アイシン精機株式会社 | 燃料電池システム |
JP5372980B2 (ja) * | 2011-02-10 | 2013-12-18 | アイシン精機株式会社 | 燃料電池システム |
JP5812334B2 (ja) * | 2011-10-11 | 2015-11-11 | アイシン精機株式会社 | 燃料電池システム |
-
2011
- 2011-02-10 JP JP2011026641A patent/JP5764341B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012169044A (ja) | 2012-09-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5302989B2 (ja) | 燃料電池システム | |
US8038748B2 (en) | Hydrogen-producing fuel processing assemblies, heating assemblies, and methods of operating the same | |
JP5372980B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5302990B2 (ja) | 燃料電池システム | |
CN104205457A (zh) | 固体氧化物型燃料电池系统 | |
JP4485917B2 (ja) | 水素製造装置および燃料電池システムの起動停止方法 | |
JP5764341B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5953025B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5812334B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5539754B2 (ja) | 燃料電池用脱硫器の加熱方法及び燃料電池システム | |
MX2011001752A (es) | Procesamiento de combustible productor de hidrogeno y sistemas de celula energetica con un sistema de valvula automatica sensible a la temperatura. | |
JP5861300B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5846443B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP4653138B2 (ja) | 燃料電池システム | |
JP5904828B2 (ja) | 燃料電池装置 | |
JP5045045B2 (ja) | 水素生成装置および燃料電池システム | |
JP5626154B2 (ja) | 燃料電池用改質システムおよび硫黄検出器 | |
JP4938299B2 (ja) | 燃料電池発電装置の運転方法 | |
WO2020105388A1 (ja) | 水素生成装置およびそれを用いた燃料電池システム | |
JP2014120315A (ja) | 固体高分子形燃料電池システム | |
JP2009107876A (ja) | 水素生成装置、および燃料電池発電システム | |
JP2015106552A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2016181369A (ja) | 燃料電池システム | |
JP2013159529A (ja) | 改質器を備える燃料改質装置、及びその改質器内を掃気する方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20131203 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140910 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140911 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A711 Effective date: 20141016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20141016 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20141106 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150528 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150615 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5764341 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313117 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |