JP5737554B2 - 免震基礎の施工方法 - Google Patents
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Description
たとえば特許文献1に示される免震建物における免震基礎は、下部基礎として設けた鋼管杭の杭頭部に免震装置を設置し、その免震装置によって上部基礎としてのフーチングを支持する構造としている。
図1は本第1実施形態において用いるPCa盤10(プレキャストコンクリート盤)の一例を示すものであり、図2はそのPCa盤10を用いた免震基礎の施工手順を示すものである。
PCa盤10の中心部下面には複数(図示例では12本)長ナット12が埋設されている。これら長ナット12はこのPCa盤10を免震装置3に対して固定するための固定ボルト7が螺着されるもので、免震装置3の上フランジ4に形成されているボルト孔5の位置に対応して環状に配列されている。
そして、各長ナット12の上部には全ネジボルトからなるアンカー部材13の下端部が螺着されている。これらアンカー部材13はPCa盤10上に突出して配列されていて、最終的には各鉄筋11とともに上部基礎2内に定着されることでPCa盤10と上部基礎2とを構造的に一体化するものであり、各アンカー部材13の上端部には定着プレート14が取り付けられている。
なお、図示例ではPCa盤10を全12本の固定ボルト7により固定するようにしていることから、それに対応して長ナット12およびアンカー13も12本ずつ設けられているが、図1(b)および図2では2本のみを図示している。
下部基礎1に対する免震装置3の固定も適宜行えば良いが、通常のように下フランジ6を下部基礎1に対して適宜のアンカー部材によりアンカーすれば良い。
しかる後に、PCa盤10の上面のレベルに底型枠15を設置し、その上部において基礎配筋(図示略)を行った後、コンクリートを打設してRC造の上部基礎2を施工し、養生後に底型枠15を解体すれば、(c)に示すようにPCa盤10と一体に上部基礎2が形成されて免震基礎の完成となる。
すなわち、(a)に示すようにテーパ状のガイド部材20を長ナット12に螺着してPCa盤10の下面側に突出させておき、その先端部を上フランジ4のボルト孔5に挿入することでPCa盤10の水平方向の位置決めを行い、(b)に示すように免震装置3上にPCa盤10を配置したらガイド部材20を抜去し、(c)に示すようにそこに固定ボルト7を螺着してPCa盤10を免震装置3に対して固定すれば良い。
これにより図2(b)と同様の状態となるから、以降は第1実施形態と同様の手順で上部基礎2をPCa盤10と一体に施工すれば良い。
この場合、全ての長ナット12に対してガイド部材20を装着することはなく、少なくとも2本のガイド部材20を用いることで水平方向の位置決めを行い得る。また、図示しているように長短のガイド部材20を併用してそれらのガイド部材20をボルト孔5に順次挿入していくようにすれば位置決め作業をより容易に行い得る。
すなわち、(a)に示すように免震装置3の上フランジ4の各ボルト孔5に固定ボルト7を通して仮ナット23により仮止めするか、あるいはボルト孔5自体をネジ孔としておいてそれに固定ボルト7を直接的に螺着し、下端部に雌ネジ部が形成されているアンカー部材21を固定ボルト7に連結して上フランジ4上に立設する一方、(b)に示すようにPCa盤10にはアンカー部材21が挿通可能な貫通孔22を設けておく。
そして、貫通孔22内にアンカー部材21を挿通させてPCa盤10を免震装置3上に配置した後、(c)に示すように貫通孔22内に無収縮モルタル等のグラウト24を充填することにより、アンカー部材21の基端部がグラウト24を介してPCa盤10に対して定着され、これによりPCa盤10が免震装置3に対して堅固に固定される。
この状態は実質的に第1実施形態における図2(b)に示した状態と同様であるから、以降は第1実施形態と同様の手順で上部基礎2をPCa盤10と一体に施工すれば良い。
すなわち、(a)に示すようにまず免震装置3の上フランジ4に固定ボルト7を長ナット12により締結し、その状態で(b)に示すようにPCa盤10を配置し、その後にアンカー部材13を長ナット12に螺着し、しかる後に(c)に示すように貫通孔22内にグラウト24を充填すれば、実質的に図4(c)と同様の状態となる。
すなわち、上フランジ4に対して固定ボルト7を長ナット12により締結した状態で、テーパ部を有するガイド部材25を長ナット12に螺着して上方に突出せしめておき、PCa盤10をそのガイド部材25により案内しつつ吊り降ろして位置決めし、(b)に示すようにPCa盤10を上フランジ4上に配置した後に、ガイド部材25を抜去し、しかる後に(c)に示すように長ナット12にアンカー部材13を螺着し、貫通孔22内にグラウト24を充填すれば、図5(c)と同様の状態となる。
この場合も第2実施形態の場合と同様に少なくとも2本のガイド部材25を用い、かつ長短のガイド部材25を組み合わせて用いることで位置決めを容易に行い得る。
2 上部基礎
3 免震装置(積層ゴム)
4 上フランジ
5 ボルト孔
6 下フランジ
7 固定ボルト
10 PCa盤
11 鉄筋
12 長ナット
13 アンカー部材
14 定着プレート
15 底型枠
20 ガイド部材
21 アンカー部材
22 貫通孔
23 仮ナット
24 グラウト
25 ガイド部材
Claims (4)
- 免震装置により建物本体を免震支持する免震建物に適用される免震基礎を施工するための方法であって、
前記免震装置を設置するための下部基礎を施工し、該下部基礎上に前記免震装置を設置した後、予め平板状に形成したPCa盤を前記免震装置上に配置してアンカー部材により固定し、しかる後に前記PCa盤の上部にRC造の上部基礎を前記アンカー部材により一体に形成することに加え、
前記PCa盤には、前記上部基礎中に定着されることで該上部基礎を前記PCa盤に対して一体化させるためのアンカー部材が挿通可能な貫通孔を予め形成しておき、
前記免震装置に前記アンカー部材を連結した状態で前記PCa盤を前記免震装置上に配置して前記アンカー部材を前記貫通孔内に配置し、前記貫通孔内にグラウトを充填して前記アンカー部材の基端部を前記PCa盤に対して定着することにより該PCa盤を前記免震装置に対して固定し、
しかる後に、前記PCa盤上に前記上部基礎を施工して前記アンカー部材の上端部を該上部基礎内に定着することを特徴とする免震基礎の施工方法。 - 免震装置により建物本体を免震支持する免震建物に適用される免震基礎を施工するための方法であって、
前記免震装置を設置するための下部基礎を施工し、該下部基礎上に前記免震装置を設置した後、予め平板状に形成したPCa盤を前記免震装置上に配置して固定ボルトにより固定し、しかる後に前記PCa盤の上部にRC造の上部基礎をアンカー部材により一体に形成することに加え、
前記免震装置には前記PCa盤を固定するための固定ボルトを通すためのボルト孔を設けておくとともに、前記PCa盤には該固定ボルトが螺着される長ナットを予め埋設しておき、かつ該長ナットには前記上部基礎中に定着されることで該上部基礎を前記PCa盤に対して一体化させるためのアンカー部材を螺着して、該アンカー部材の下端部を前記PCa盤に埋設してその上部を該PCa盤上に突出させておき、
前記PCa盤を前記免震装置上に配置して前記ボルト孔に前記固定ボルトを通して前記長ナットにより締結し、
しかる後に、前記PCa盤の上部に前記上部基礎を形成して前記アンカー部材を該上部基礎内に定着するとともに、
前記PCa盤を前記免震装置上に配置する際に、前記長ナットに位置決め用のガイド部材を螺着して下方に突出せしめておき、該ガイド部材の先端部を前記ボルト孔に挿通させて前記PCa盤を位置決めして前記免震装置上に配置した後、該ガイド部材を前記長ナットより抜去し、しかる後に、前記固定ボルトを前記ボルト孔に通して前記長ナットに螺着することを特徴とする免震基礎の施工方法。 - 免震装置により建物本体を免震支持する免震建物に適用される免震基礎を施工するための方法であって、
前記免震装置を設置するための下部基礎を施工し、該下部基礎上に前記免震装置を設置した後、予め平板状に形成したPCa盤を前記免震装置上に配置してアンカー部材により固定し、しかる後に前記PCa盤の上部にRC造の上部基礎を前記アンカー部材により一体に形成することに加え、
前記PCa盤には、前記上部基礎中に定着されることで該上部基礎を前記PCa盤に対して一体化させるためのアンカー部材が挿通可能な貫通孔を予め形成しておき、
前記免震装置に前記アンカー部材の基端部となる長ナットを固定ボルトにより締結した状態で、前記PCa盤を前記免震装置上に配置して前記長ナットを前記貫通孔内に配置し、その状態で該長ナットに前記アンカー部材を連結し、しかる後に、前記貫通孔内にグラウトを充填することにより前記PCa盤を前記免震装置に対して固定し、
しかる後に、前記PCa盤上に前記上部基礎を施工して前記アンカー部材の上端部を該上部基礎内に定着することを特徴とする免震基礎の施工方法。 - 請求項3記載の免震基礎の施工方法であって、
前記PCa盤を前記免震装置上に配置する際に、前記長ナットに位置決め用のガイド部材を螺着して上方に突出せしめておき、該ガイド部材を前記貫通孔内に挿通させて前記PCa盤を位置決めして前記免震装置上に配置した後、該ガイド部材を前記長ナットより抜去して該長ナットに前記アンカー部材を螺着することを特徴とする免震基礎の施工方法。
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