JP5723258B2 - エネルギ吸収部材およびエネルギ吸収部材の断面変形制御方法 - Google Patents
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Description
図1において、1は本発明の前記断面変形制御効果を発揮するためのアルミニウム合金押出中空形材である。このアルミニウム合金押出中空形材1は、相対する二つの平板状フランジ2、3同士をつなぐ間隔をあけた3本(複数)の平板状ウエブ4、5、6から構成され、前記平板状フランジ2、3は各々その幅方向の両端部側に前記平板状ウエブの接合位置よりも外側方に張出した張出フランジ7、8、9、10を各々有した、日型の矩形断面形状を有している。以下、平板状フランジを単にフランジ、平板状ウエブを単にウエブ、平板状フランジの幅方向の両端部側を平板状フランジの単に両端部側とも言う。
本発明で用いる押出中空形材用のアルミニウム合金は、通常、製造がしやすく、加工や成形が容易で、強度も高い、AA乃至JIS の6000系、7000系等のアルミニウム合金が適宜選択して用いられる。これらのアルミニウム合金押出材は、周知の通り、規格組成に鋳造されたビレットを均質化熱処理、熱間押出からなる工程によって、均一な矩形断面形状をその軸方向(長手方向)に亘って有するように製造される。そして、押出工程後の時効処理(質別記号T5)や、焼鈍処理(質別記号O)、溶体化処理および焼き入れ処理 (質別記号T4) やその後に時効処理(質別記号T6) などの調質処理(熱処理)されて用いられる。
次に、本発明の前記断面変形制御効果発揮の前提となるアルミニウム合金押出中空形材の断面形状の各条件につき説明する。
本発明での前記断面変形制御効果発揮の前提となるアルミニウム合金押出中空形材の断面の形状は、口型、日型、あるいは目型などの矩形断面形状からなる。このうち、一例として、バンパービーム(バンパー補強材)に適した日型の矩形断面形状につき、図1を用いて説明する。なお、本発明のエネルギ吸収部材はアルミニウム合金押出中空形材からなるので、以下の記載では、エネルギ吸収部材とアルミニウム合金押出中空形材とを共通して番号1と称する。
前記平板状フランジ2、3は各々その両端部に前記ウエブのうち、平板状フランジの幅方向の両端部側の平板状ウエブ4、5の接合位置よりも、更に外側方(図の左右方向)に張出した、張出フランジ7、8(平板状フランジ2の左右に各々張り出す)、9、10(平板状フランジ3の左右に各々張り出す)を各々有している。ここで、これらの張出フランジ(=突出フランジ)7、8、9、10は、平板状ウエブ4、5、6にフランジ2、3との接合部へと向かって板厚が順次増加していくコーナー部を形成するために必須であり、これによって、潰し加工時や衝突荷重の負荷時に、確実フランジ両端部側の二本の平板状ウエブを各々内倒れさせるために必須である。
以下に、本発明で特徴的な平板状ウエブのコーナー部につき、図1〜図5を用いて説明する。先ず、図1〜図5において、平板状ウエブのコーナー部はフィレットあるいは隅角部ともいい、平板状ウエブ4、5、6と平板状フランジ2、3との各々の接合部4b、4c、5b、5c 、6b、6cを含む「ウエブとフランジとの交差部」である。
そして、図2に、図1の要部である矩形断面右側端部の平板状ウエブ5のみを拡大して示し、この図2の矩形断面の右上のコーナー部13のみを図3に拡大して示す。これら図2、3の通り、コーナー部13、14は、ウエブ5の各ウエブ平板部5aの軸線Sを境として、ウエブ板厚方向に左右に分かれ、内側コーナー部13i(図の上側のフランジ2側で、図の左側の左下がりの斜線部領域)と14i(図の下側のフランジ3側で、図の左側の左下がりの斜線部領域)、外側コーナー部13o(図の上側のフランジ2側で、図の右側の右下がりの斜線部領域)と14o(図の下側のフランジ3側で、図の右側の右下がりの斜線部領域)とを有する。
図2に示す平板状ウエブ5では、例えば平板状フランジ2に対する(図の上方側からの)矢印で示す負荷荷重Fに応じたウエブ5の屈曲変形を、点線の仮想線で示すように、図の左側に向かって、その中央部(平板部)からくの字状に屈曲するように、矩形断面内方向への内倒れとすることを意図している。
図1〜3における本態様では、これらコーナー部13、14における、前記外側コーナー部13oと14oの各長さhoを、各々前記平板状ウエブ5の平板部5aの板厚t2以上の大きさとして、内側コーナー部13iと14iの各長さhiよりも大きくな値とするために、外側コーナー部13oと14oとのコーナーR(Ro)を、内側コーナー部13iと14iとのコーナーR(Ri)よりも各々大きくしている。
ウエブ5で例示した、フランジ面に負荷される荷重量に応じて、複数のウエブが屈曲する方向を前記矩形断面形状の内側方向か外側方向かに各々別個に制御するための必要事項や条件は、前記図1における他の平板状ウエブ4、6でも同様に言える。図1における図の左側端部に位置する平板状ウエブ4を、矩形断面内方向への内倒れとするためには、平板状フランジ2に対する(図の上方側からの)負荷荷重Fに応じたウエブ4の屈曲変形を、前記ウエブ5とは反対方向である図1の右側に向かって、その中央部(平板部)からくの字状に屈曲するようにする。
また、中間に位置する中リブでもある平板状ウエブ6は、前記平板状ウエブ4、5でのコーナー部の必要事項や関係自体同様であるが、その内倒れさせる方向は、平板状ウエブ6自体が外側にはみ出すことはないので、図1における左右方向のどちらでも良い。図1におけるウエブ6は、前記図の左側端部に位置するウエブ4と同じく図の右方向に内倒れさせようとしているので、その前記ウエブ6のコーナー部15、16では、必要事項や関係自体は、ウエブ4と同じとしている。すなわち、図1の通り、便宜的に図の左側とした外側コーナー部15oと16oとのコーナーR(Ro)を、便宜的に図の右側とした内側コーナー部15iと16iとのコーナーR(Ri)よりも各々大きくして、これら内外のコーナー部同士で互いに異なるコーナーRとして、互いのウエブ6の平板部6aの板厚t2からの板厚の増加量が互いに異なる非対称の形状としている。
図4のエネルギ吸収部材1は、前記図1の態様と同様に、例えばフランジ2に対する負荷荷重Fに応じた各ウエブの屈曲変形を、その中央部(平板部)から、くの字状に屈曲するように、矩形断面内方向への内倒れとすることを意図している。このため、前記図1の態様と同様に、ウエブ4、5、6の各コーナー部11、12、13、14、15、16の各外側コーナー部11o、12o、13o、14o、15o、16oの各コーナーR(Ro)を、内側コーナー部11i、12i、13i、14i、15i、16iの各コーナーR(Ri)よりも各々大きくして、これら各ウエブの前記コーナー部における前記各外側コーナー部の各長さho(単位mm)を、ウエブ4、5、6の各平板部4a、5a、6aの板厚t2(単位mm)と、前記各内側コーナー部の各長さhi (単位mm)よりも大きな値としている。
比較のために掲載した図5の比較例は、前提となるアルミニウム合金押出中空形材1の矩形断面形状は、図1や図4の場合と全く同じである。ただ、これら各コーナー部11、12、13,14、15、16において、前記ウエブ平板部の軸線を境としてウエブ板厚方向に左右に分かれる内側コーナー部と外側コーナー部とが全く対称の形状としている。すなわち、内側コーナー部と外側コーナー部とは互いに同じあるいは互いにほぼ同じコーナーR(単位mm)として、互いに同じ板厚増加量にて設計している。通常では、このような例の方がむしろ普通であり、例えば、矩形断面のアルミニウム合金押出中空形材からなるエネルギ吸収材として例示する、前記特許文献3や特許文献4、そして特許文献5などがそうなっている。但し、このような内側コーナー部と外側コーナー部とが対称形状では、前記した自動車補強材などの用途において、フランジ2に負荷される荷重Fに対して、両端部のウエブ4、5は外倒れとなりやすい。したがって、前記特許文献5(自動車サイドドア用ビーム材)は、本発明のような張出フランジをフランジの両端部側に有する口型矩形断面からなるものの、前記特許文献3、4を含めて、ウエブ4、5が内倒れする保障は全く無い。
図3における平板状ウエブ5のコーナー部13を用いて、これら平板状ウエブ4、5、6の各非対称コーナー部の作用を説明する。これら内外のコーナー部同士で互いに異なるコーナーRとして、互いのウエブ5の平板部5aの板厚t2からの板厚の増加量が互いに異なる非対称の形状とすることによって、ウエブ5のコーナー部13の図の上下方向での各部位における板厚の中心を通る中心線Pは、ウエブ5の本来の軸線Sから外れて、点線で示すように傾く(ずれる)ようになる。
図6、7は、平板状ウエブの前記各コーナー部における前記外側コーナー部に段差や傾斜を設けて、前記外側コーナー部の板厚の増加量を内側コーナー部よりも大きくして、前記内外コーナー部を互いに非対称の形状とする態様を各々示している。
本発明でいう潰し加工(変断面加工)とは、前記図9に示したプレスなどの成形装置や冶具などを用いた、荷重負荷による断面の潰し成形加工であって、例えばバンパービームとして、車体衝突時の荷重負荷に伴う断面形状の潰れ変形ではない。
また、これら潰し加工する以外の部位は、前記した通り、前記矩形断面形状とその形状の各条件を、その軸方向(長手方向、押出方向)に亘って、均一に有しているアルミニウム合金押出中空形材からなるため、図1などの元の矩形断面形状とその形状の各条件をそのまま保持している。したがって、自動車のバンパービームやドアビームとして、自動車の車体衝突時の荷重負荷時にも、潰し加工時と同様に、各ウエブ4、5を内倒れさせた変形と設計することができる。したがって、この内倒れ変形によって、ウエブ4、5の外倒れ変形の場合に比して、衝突エネルギ吸収効果を高めるあるいは維持でき、エネルギ吸収材としての性能も維持あるいは向上させることができる優れた効果もある。
アルミニウム合金押出中空形材1の矩形断面形状は、図1、4、5の通り、共通して、張出(突出)フランジ7、8、9、10付の日型断面とした。その外寸は、共通して、前記バンパビーム110を模擬して、平板状フランジ2、3の前記図の横方向の幅wは130mm、平板状ウエブ4、5、6の前記図の上下方向の長さhは45mmとして、Wをhの1.5倍以上とした。また、張出フランジ7、8、9、10の、平板状フランジ2、3の前記幅方向(図の横方向で前記wと同じ方向)に亘る長さ(幅)は、共通して各々5mmとした。平板状ウエブ4、5、6の平板部4a、5a、6aの板厚t2は共通して2.0mmとして、フランジ2、3の平板部2a、3aの板厚t1の4.0mmよりも小さくした。
図9の工具140のアルミニウム合金押出中空形材1の矩形断面形状への押込み量Sが10mm、20mm、30mmの各タイミングにおける断面変形と最大主ひずみεmajの分布を図8に示す。
Claims (6)
- 相対する二つの平板状フランジ同士をつなぐ複数の平板状ウエブから構成された矩形断面形状を有し、前記平板状フランジは各々その幅方向の両端部に前記平板状ウエブの接合位置よりも外側方に張出した張出フランジを各々有しており、前記平板状フランジの平板部の板厚t1が1.5〜6mmの範囲、前記平板状ウエブの平板部の板厚t2が1〜4mmの範囲であり、かつ、前記平板状ウエブの平板部の板厚t2が前記平板状フランジの平板部の板厚t1よりも小さく、前記平板状フランジの幅wが前記平板状ウエブの長さhの1.5倍以上である前記矩形断面形状を、その軸方向に亘って有するアルミニウム合金押出中空形材からなり、その軸方向で部分的に潰し加工された上で、前記平板状フランジ面が荷重方向に対峙する補強材として用いられるエネルギ吸収部材であって、前記平板状ウエブはその平板部から前記平板状フランジとの接合部へと向かって板厚が順次増加していくコーナー部を各々有しており、これらのコーナー部において前記平板状ウエブ平板部の軸線を境として平板状ウエブ板厚方向に左右に分かれる内側コーナー部と外側コーナー部とを互いの前記板厚の増加量が異なる非対称の形状として、前記平板状フランジ面に負荷される荷重量に応じて、前記複数の平板状ウエブが屈曲する方向を前記矩形断面形状の内側方向か外側方向かに各々別個に制御することが可能であり、前記潰し加工において少なくとも前記平板状フランジの幅方向の両端部側に位置する2本の前記平板状ウエブが屈曲する方向を各々前記矩形断面形状の内側方向とし、屈曲した前記平板状ウエブが前記矩形断面内方向へ内倒れされた上で前記補強材として設けられる荷重後の断面形状の変形を制御できるエネルギ吸収部材。
- 前記内側コーナー部の長さhiと前記外側コーナー部の長さhoとを、前記平板状ウエブが接合する側の前記平板状フランジ外表面からこれら各コーナー部の板厚が増加し始める前記平板状ウエブ平板部側の始端までの長さとした際に、前記複数の平板状ウエブのうち、少なくとも前記平板状フランジの幅方向の両端部側に位置する2本の平板状ウエブの各々の前記コーナー部における前記外側コーナー部の長さhoを、前記平板状ウエブ平板部の板厚t2と前記内側コーナー部の長さhiよりも各々大きくして、前記外側コーナー部の前記板厚の増加量を前記内側コーナー部の前記板厚の増加量よりも各々大きくし、前記平板状フランジ面に負荷される荷重量に応じて、前記平板状フランジの幅方向の両端部側に位置する2本の平板状ウエブが屈曲する方向を各々前記矩形断面形状の内側方向に制御した請求項1に記載のエネルギ吸収部材。
- 前記内側コーナー部の長さhiと前記外側コーナー部の長さhoとを、前記外側コーナー部のコーナーR(Ro)と前記内側コーナー部のコーナーR(Ri)とによって異ならせた請求項2に記載のエネルギ吸収部材。
- 前記矩形断面形状が、前記平板状ウエブが2本である口型か、前記平板状ウエブが3本である日型か、前記平板状ウエブが4本である目型のいずれかである請求項1乃至3のいずれか1項に記載のエネルギ吸収部材。
- エネルギ吸収部材をアルミニウム合金押出中空形材から構成し、このアルミニウム合金押出中空形材を、相対する二つの平板状フランジ同士をつなぐ複数の平板状ウエブから構成された矩形断面形状を有し、前記平板状フランジは各々その幅方向の両端部に前記平板状ウエブの接合位置よりも外側方に張出した張出フランジを各々有しており、前記平板状フランジの平板部の板厚t1が1.5〜6mmの範囲、前記平板状ウエブの平板部の板厚t2が1〜4mmの範囲であり、かつ、前記平板状ウエブの平板部の板厚t2が前記平板状フランジの平板部の板厚t1よりも小さく、前記平板状フランジの幅wが前記平板状ウエブの長さhの1.5倍以上である前記矩形断面形状を、その軸方向に亘って有するものとし、更に、前記平板状ウエブが、その平板部から前記平板状フランジとの接合部へと向かって板厚が順次増加していくコーナー部を各々有し、これらのコーナー部において前記平板状ウエブ平板部の軸線を境としてウエブ板厚方向に左右に分かれる内側コーナー部と外側コーナー部とを、互いの前記板厚の増加量が異なる非対称の形状となして、前記平板状フランジ面に負荷される荷重量に応じて、前記複数の平板状ウエブが屈曲する方向を前記矩形断面形状の内側方向か外側方向かに各々別個に制御するものであり、前記エネルギ吸収部材を、その軸方向で部分的に潰し加工する際に、前記平板状フランジ面に負荷される荷重量に応じて、少なくとも前記平板状フランジの幅方向の両端部側に位置する2本の平板状ウエブが屈曲する方向を、各々前記矩形断面形状の内側方向に制御して、屈曲した前記平板状ウエブを前記矩形断面内方向へ内倒れさせ、その上で、前記平板状フランジ面が荷重方向に対峙する補強材として用いる、ことを特徴とするエネルギ吸収部材の断面変形制御方法。
- 前記内側コーナー部の長さhiと前記外側コーナー部の長さhoとを、前記平板状ウエブが接合する側の平板状フランジ外表面からこれら各コーナー部の板厚が増加し始める前記平板状ウエブ平板部側の始端までの長さとした際に、前記複数の平板状ウエブのうち、少なくとも前記平板状フランジの幅方向の両端部側に位置する2本の平板状ウエブの各々の前記コーナー部における前記外側コーナー部の長さhoを、前記平板状ウエブ平板部の板厚t2と前記内側コーナー部の長さhiよりも各々大きくして、前記外側コーナー部の前記板厚の増加量を前記内側コーナー部の前記板厚の増加量よりも各々大きくし、前記平板状フランジ面に負荷される荷重量に応じて、前記平板状フランジの両端部側に位置する2本のウエブが屈曲する方向を各々前記矩形断面形状の内側方向に制御する請求項5に記載のエネルギ吸収部材の断面変形制御方法。
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