JP5720288B2 - 電子素子及びその製造方法 - Google Patents
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非特許文献2には、薄膜トランジスタ(TFT)のゲート絶縁層に用いる酸化シリコン膜として、シラザンを含む溶液をスピンコーティング法によって塗布した後、シラザン薄膜とオゾンを反応させることにより100℃以下で酸化シリコン膜を得る技術が開示されている。
請求項1に係る発明は、
基板と、
前記基板上の動作領域に配置された第1導電層と、
前記第1導電層上に該第1導電層と接して配置された絶縁層と、
前記基板上の非動作領域で前記絶縁層下に該絶縁層と接して配置され、前記絶縁層の亀裂の発生を誘導する亀裂誘導部であって、前記第1導電層上の前記絶縁層よりも該亀裂誘導部上の前記絶縁層に亀裂を優先的に発生させる亀裂誘導部と、
を有し、前記亀裂誘導部が、下記(1)〜(4)の少なくとも1つを満たす電子素子である。
(1)前記亀裂誘導部の面積が、前記第1導電層の面積よりも大きい。
(2)前記亀裂誘導部の表面が、前記第1導電層の表面よりも疎水性である。
(3)前記亀裂誘導部の表面粗さが、前記第1導電層の表面粗さよりも大きい。
(4)前記亀裂誘導部の厚みが、前記第1導電層の厚みよりも大きい。
請求項2に係る発明は、
前記第1導電層が配置された動作領域の前記絶縁層上に該絶縁層と接して配置された第2導電層を有する請求項1に記載の電子素子である。
請求項3に係る発明は、
前記基板上に、ゲート電極と、ゲート絶縁層と、ソース電極と、ドレイン電極と、半導体層と、を備え、前記第1導電層及び前記第2導電層の一方が前記ゲート電極であり、他方が前記ソース電極及び前記ドレイン電極であり、前記絶縁層が前記ゲート絶縁層である請求項2に記載の電子素子である。
請求項4に係る発明は、
前記絶縁層がポリシラザンから形成されたものである請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子素子である。
請求項5に係る発明は、
基板上の動作領域に第1導電層を形成する第1導電層形成工程と、
前記基板上の非動作領域に配置される亀裂誘導部であって、該亀裂誘導部と前記第1導電層上に絶縁層を形成したときに、該亀裂誘導部上の前記絶縁層に前記第1導電層上の前記絶縁層よりも優先的に亀裂を生じさせる亀裂誘導部を下記(1)〜(4)の少なくとも1つを満たすように形成する亀裂誘導部形成工程と、
前記第1導電層と前記亀裂誘導部上に前記絶縁層を形成するための塗布液を付与して塗膜を形成した後、該塗膜を乾燥させて前記絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、
を有する電子素子の製造方法である。
(1)前記亀裂誘導部の面積が、前記第1導電層の面積よりも大きい。
(2)前記亀裂誘導部の表面が、前記第1導電層の表面よりも疎水性である。
(3)前記亀裂誘導部の表面粗さが、前記第1導電層の表面粗さよりも大きい。
(4)前記亀裂誘導部の厚みが、前記第1導電層の厚みよりも大きい。
請求項6に係る発明は、
前記絶縁層形成工程は、前記塗布液としてポリシラザンを含む溶液を用いる請求項5に記載の電子素子の製造方法である。
請求項7に係る発明は、
前記絶縁層形成工程の後に、前記絶縁層を緻密化する処理を施す緻密化処理工程を有する請求項5又は請求項6に記載の電子素子の製造方法である。
請求項5〜7に係る発明によれば、本構成を有さない場合に比べ、素子性能の低下が抑制される電子素子の製造方法が提供される。
本実施形態に係る電子素子を製造する方法は限定されないが、有機トランジスタを作製する場合は、例えば、第1導電層から絶縁層までは、以下の工程、すなわち、
基板上の動作領域に第1導電層を形成する第1導電層形成工程と、
前記基板上の非動作領域に配置される亀裂誘導部であって、該亀裂誘導部と前記第1導電層上に絶縁層を形成したときに、該亀裂誘導部上の前記絶縁層に前記第1導電層上の前記絶縁層よりも優先的に亀裂を生じさせる亀裂誘導部を形成する亀裂誘導部形成工程と、
前記第1導電層と前記亀裂誘導部上に前記絶縁層を形成するための塗布液を付与して塗膜を形成した後、該塗膜を乾燥させて前記絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、によって好適に形成される。
また、絶縁層形成工程の後に、前記絶縁層を緻密化する処理を施す緻密化処理工程を行ってもよい。
まず、基板12上の動作領域に第1導電層を形成する。本実施形態では第1導電層としてゲート電極14Gを形成する。
基板12としては、シリコン単結晶基板(例えばリン等を高濃度にドープしたシリコン単結晶基板等)、ガラス基板、プラスチック基板(例えばポリカーボネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アクリル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、セルロース樹脂、ウレタン樹脂、エポキシ樹脂、ポリススチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、スチレンブタジエン共重合体、塩化ビニルデン−アクリロニトリル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−無水マレイン酸共重合体、又はシリコン樹脂等)等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
ゲート電極14Gを構成する材料としては、金(Au)等の金属、金属酸化物、導電性高分子等が挙げられる。ゲート電極14Gの形成方法としては、真空蒸着法やスパッタリング法に例示される物理的気相成長法(PVD)法;有機金属化合物化学気相成長法(MOCVD)法を含む各種の化学気相成長法(CVD)法;リフトオフ法;シャドウマスク法;電解メッキ法や無電解メッキ法若しくはこれらの組み合わせとったメッキ法;又は塗布液(液体材料)を塗布する方法として、スピンコーティング法、インクジェット法、スプレー法、エレクトロスプレー法などのうちいずれかと、必要に応じたパターニング技術との組み合わせが挙げられる。
電子素子の非動作領域に該当する基板12上に、第1導電層(ゲート電極14G)とは別に亀裂誘導部22を形成する。
亀裂誘導部22は、電子素子の非動作領域で、後工程で形成するゲート絶縁層16下にゲート絶縁層16と接して形成され、ゲート電極14G上のゲート絶縁層16よりも亀裂誘導部22上のゲート絶縁層16に優先的に亀裂を生じさせるように形成する。すなわち、亀裂誘導部22は、後工程でゲート絶縁層16を形成したときに、ゲート電極14G上の絶縁層16よりも亀裂誘導部22上の絶縁層16に亀裂30を生じさせ易い構成とすればよい。なおこのような構成である限り、亀裂誘導部22の配置形態は特に限定されず、ゲート電極14Gと接触して設けられていても、離間して設けられていてもよい。
(1)亀裂誘導部22の面積が、第1導電層(例えば、ゲート電極14G)の面積よりも大きい。
(2)亀裂誘導部22の表面が、第1導電層(例えば、ゲート電極14G)の表面よりも疎水性である。
(3)亀裂誘導部22の表面粗さが、第1導電層(例えば、ゲート電極14G)の表面粗さよりも大きい。
(4)亀裂誘導部22の厚みが、第1導電層(例えば、ゲート電極14G)の厚みよりも大きい。
亀裂誘導部22の形成方法としては、真空蒸着法やスパッタリング法に例示される物理的気相成長法(PVD)法、有機金属化合物化学気相成長法(MOCVD)法を含む各種の化学気相成長法(CVD)法、リフトオフ法、シャドウマスク法、電解メッキ法や無電解メッキ法若しくはこれらを組み合わせたメッキ法、又は塗布液(液体材料)を塗布する方法として、スピンコーティング法、インクジェット法、スプレー法、エレクトロスプレー法などのうちいずれかと、必要に応じたパターニング技術との組み合わせが挙げられる。
上記(2)の方法では、ゲート電極14Gよりも亀裂誘導部22が疎水性となるように形成する。方法としては、材料の違いや表面処理による疎水性の違いを利用する。
上記(3)の方法では、ゲート電極14Gよりも亀裂誘導部22の表面粗さが粗くなるようにする。方法としては、作製方法の違いや表面処理による表面粗さの違いを利用する。
上記(4)の方法では、ゲート電極14Gよりも亀裂誘導部22が厚くなるように形成する。
実際の有効性を考慮すると、最も有効な方法から順に(3)、(2)、(1)、(4)の順となる。
亀裂誘導部22の形状はいかなる形状でも良い。
亀裂誘導部22の厚みは特に限定されないが、例えば、10nm以上1μm以下が望ましい。
第1導電層(ゲート電極14G)と亀裂誘導部22上に絶縁層16を形成するための塗布液を付与して塗膜を形成した後、該塗膜を乾燥させて絶縁層16を形成する。
ゲート絶縁層16としては、酸化シリコン膜や、窒化シリコン膜や、ポリイミドのような有機系絶縁膜等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
ゲート絶縁層16を形成する方法としては、スピンコーティング法、インクジェット法、スプレー法、エレクトロスプレー法等が挙げられるが、これらに限定されない。
本実施形態では、絶縁層形成工程の後に、前記絶縁層を緻密化する処理を施す緻密化処理工程を有していてもよい。
緻密化処理としては、UVオゾン処理、加熱処理等が挙げられる。緻密化処理を行うことで、ゲート絶縁層16全体が緻密化される。その影響で、一般的にはゲート絶縁層16には亀裂が発生しやすい状態となる。本実施形態では、より亀裂の入りやすい状態となる緻密化処理を行っても、動作領域のゲート絶縁層16に亀裂が入ることが抑制される。
ゲート絶縁層16を形成した後、第2導電層として、ソース電極18S及びドレイン電極18D(ソース・ドレイン電極18S,18D)を形成する。
ソース電極18S及びドレイン電極18Dを構成する材料としては、上述したゲート電極14Gを構成する材料が挙げられる。また、このソース電極18S及びドレイン電極18Dの形成方法についても上述したゲート電極14Gの形成方法として挙げた方法が用いられる。
次いで、ソース・ドレイン電極18S,18D上のチャネル領域に半導体層20を形成する。
半導体層20の構成材料としては、公知の半導体材料が挙げられる。具体的には、トリエチルシリルエチニルアントラジチオフェン(TES ADT)、ペンタセン、テトラセン、アントラセン、ナフタレン、α−6−チオフェン、ペリレン及びその誘導体、ルブレン及びその誘導体、コロネン及びその誘導体、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド及びその誘導体、ペリレンテトラカルボン酸二無水物及びその誘導体、ポリチオフェン及びその誘導体、ポリパラフェニレンビニレン及びその誘導体、ポリパラフェニレン及びその誘導体、ポリフロレン及びその誘導体、ポリフロレン−オリゴチオフェンの共重合体及びその誘導体、ポリチオフェンビニレン及びその誘導体、ポリチオフェン−複素環芳香族共重合体及びその誘導体、ナフタレンのオリゴアセン及びその誘導体、α−5−チオフェンのオリゴチオフェン及びその誘導体、含金属または非含金属のフタロシアニン及びその誘導体、ピロメリト酸二無水物及びその誘導体、ピロメリト酸ジイミド及びその誘導体、ペリレンテトラカルボン酸二無水物及びその誘導体、ペリレンテトラカルボン酸ジイミド及びその誘導体、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド及びその誘導体、ならびにナフタレンテトラカルボン酸二無水物及びその誘導体等が挙げられる。
これらの中でも、結晶性の理由から、TES−ADTを用いることが好ましい。
この塗布液に含まれる溶媒としては、半導体材料を溶解する液体を用いればよく、半導体層20の構成材料として選択した半導体材料に応じて選択すればよいが、例えば、トルエン、無機溶媒(硝酸、硫酸、アンモニア、過酸化水素、二硫化炭素、四塩化炭素、又はエチレンカーボネート等)、ケトン系溶媒(メチルエチルケトン、アセトン、ジエチルケトン、メチルイソブチルケトン、メチルイソプロピルケトン、又はジクロヘキサノン等)、アルコール系溶媒(メタノール、エタノール、イソプロパノール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、又はグリセリン等)、エーテル系溶媒(ジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラヒドロフラン、ジオキサン、アニソール、ジエチレングリコールジメチルエーテル、又はジエチレングリコールエチルエーテル等)、セロソルブ系溶媒(メリルセロソブル、エチルセロソルブ、又はフェニルセロソルブ等)、脂肪族炭化水素系溶媒(ヘキサン、ヘプタン、ペンタン、ヘプタン、又はシクロヘキサン等)、芳香族炭化水素系溶媒(トルエン、キシレン、又はベンゼン等)、アミド系溶媒(ピリジン、ピラジン、フラン、ピロール、又はアミド等)、ハロゲン化合物系溶媒(モノクロロベンゼン、ジクロロメタン、クロロホルム、又は1,2−ジクロロエタン等)、エステル系溶媒(酢酸エチル、酢酸メチル、又はギ酸エチル等)、硫黄化合物系溶媒(ジメチルスルホキシド、又はスルホラン等)、ニトリル系溶媒(アセトニトリル、プロピオニトリル、又はアクリロニトリル等)、有機酸系溶媒(ギ酸、酢酸、トリクロロ酢酸、又はトリフルオロ酢酸等)の如く各種有機溶媒、又は、これらを含む混合溶媒などが挙げられるが、これに限るものではない。
半導体層20を形成することで、TFT10が完成する。
この場合には、基板12上に、ゲート電極14Gと、ゲート絶縁層16と、半導体層20と、ソース電極18S及びドレイン電極18Dと、がこの順に設けられた構成とすればよい。
例えば、図2に示すように、基板12上に、半導体層20と、ソース電極18S及びドレイン電極18Dと、ゲート絶縁層16と、ゲート電極14Gと、をこの順に設けた構成のTFT11とした場合、ソース電極18S及びドレイン電極18Dが第1導電層、ゲート電極14Gが第2導電層となる。そして、ソース・ドレイン電極18S,18Dとは別に基板12上の非動作領域に亀裂誘導部22を設けることで、ソース・ドレイン電極18S,18D上のゲート絶縁層16に亀裂30が発生することが抑制される。
なお、トップゲート構造の場合、ソース電極18S及びドレイン電極18Dが、ソース電極18S及びドレイン電極18Dの基板12側とは反対側の面で半導体層20に接する構成であってもよい。
図1に示す構成の有機トランジスタを作製した。
‐ゲート電極及び亀裂誘導部の形成‐
まず、ガラス基板の片面上に、スパッタリング装置(昭和真空製イオンビームスパッタリング装置)を用いてAuの蒸着膜を形成し、フォトリソグラフィー法によって、図3に示す位置関係で、ゲート電極14G(厚さ:200nm)と、亀裂誘導部22(厚さ:500nm)をそれぞれ形成した。ゲート電極と亀裂誘導部との間の距離は500nmとした。
次いで、ガラス基板のゲート電極と亀裂誘導部を形成した側の面に、ポリシラザン溶液をスピンコート法により塗布した後、ホットプレートによって100℃、30分間のアニールを施した。これにより酸化シリコン膜16を形成した。
さらに酸化シリコン膜の緻密化のため、UVオゾン処理装置を用い、100℃でUVオゾン処理を行なった。
フォトリソグラフィー法により、酸化シリコン膜上にソース・ドレイン電極18S,18Dを形成した。具体的には、Auを電極材料として用い、膜厚は100nmとした。また、ソース電極及びドレイン電極の電極間の距離(チャネル幅)は1000μmとし、チャネル長は20μmとした。ソース・ドレイン電極の形成にはスパッタリング装置(昭和真空製イオンビームスパッタリング装置)により、メタルマスクを用いた。
ソース・ドレイン電極を形成した後、半導体層を形成した。具体的には、ガラス基板のソース・ドレイン電極を形成した面上に、TES−DTAをトルエン溶媒中に2質量%の濃度で溶かした溶液を滴下し、スピンコート塗布することによって、有機半導体膜(厚み0.1μm)を形成した。
以上の工程を経て、ボトムゲート型の有機薄膜トランジスタを製造した。
図4に示すように、亀裂誘導部上の酸化シリコン膜には複数の亀裂が確認された。一方、図5に示すように、ゲート電極上の酸化シリコン膜には亀裂は確認されなかった。
実施例1においてゲート電極を形成した後、亀裂誘導部を形成したこと以外は実施例1と同様にしてTFTを形成した。
上記工程において、ゲート絶縁層を形成し、緻密化した後のゲート電極上の酸化シリコン膜と亀裂誘導部上の酸化シリコン膜をそれぞれ電子顕微鏡で観察したところ、亀裂誘導部上の絶縁層には複数の亀裂が確認されたが、ゲート電極上の絶縁層には亀裂は確認されなかった。
実施例1において亀裂誘導部を形成しなかったこと以外は実施例1と同様にしてTFTを形成した。
上記工程において、ゲート絶縁層を形成し、緻密化した後のゲート電極上の酸化シリコン膜を電子顕微鏡で観察したところ、ゲート電極上の絶縁層に複数の亀裂が確認された。
Claims (7)
- 基板と、
前記基板上の動作領域に配置された第1導電層と、
前記第1導電層上に該第1導電層と接して配置された絶縁層と、
前記基板上の非動作領域で前記絶縁層下に該絶縁層と接して配置され、前記絶縁層の亀裂の発生を誘導する亀裂誘導部であって、前記第1導電層上の前記絶縁層よりも該亀裂誘導部上の前記絶縁層に亀裂を優先的に発生させる亀裂誘導部と、
を有し、前記亀裂誘導部が、下記(1)〜(4)の少なくとも1つを満たす電子素子。
(1)前記亀裂誘導部の面積が、前記第1導電層の面積よりも大きい。
(2)前記亀裂誘導部の表面が、前記第1導電層の表面よりも疎水性である。
(3)前記亀裂誘導部の表面粗さが、前記第1導電層の表面粗さよりも大きい。
(4)前記亀裂誘導部の厚みが、前記第1導電層の厚みよりも大きい。 - 前記第1導電層が配置された動作領域の前記絶縁層上に該絶縁層と接して配置された第2導電層を有する請求項1に記載の電子素子。
- 前記基板上に、ゲート電極と、ゲート絶縁層と、ソース電極と、ドレイン電極と、半導体層と、を備え、前記第1導電層及び前記第2導電層の一方が前記ゲート電極であり、他方が前記ソース電極及び前記ドレイン電極であり、前記絶縁層が前記ゲート絶縁層である請求項2に記載の電子素子。
- 前記絶縁層がポリシラザンから形成されたものである請求項1〜請求項3のいずれか一項に記載の電子素子。
- 基板上の動作領域に第1導電層を形成する第1導電層形成工程と、
前記基板上の非動作領域に配置される亀裂誘導部であって、該亀裂誘導部と前記第1導電層上に絶縁層を形成したときに、該亀裂誘導部上の前記絶縁層に前記第1導電層上の前記絶縁層よりも優先的に亀裂を生じさせる亀裂誘導部を下記(1)〜(4)の少なくとも1つを満たすように形成する亀裂誘導部形成工程と、
前記第1導電層と前記亀裂誘導部上に前記絶縁層を形成するための塗布液を付与して塗膜を形成した後、該塗膜を乾燥させて前記絶縁層を形成する絶縁層形成工程と、
を有する電子素子の製造方法。
(1)前記亀裂誘導部の面積が、前記第1導電層の面積よりも大きい。
(2)前記亀裂誘導部の表面が、前記第1導電層の表面よりも疎水性である。
(3)前記亀裂誘導部の表面粗さが、前記第1導電層の表面粗さよりも大きい。
(4)前記亀裂誘導部の厚みが、前記第1導電層の厚みよりも大きい。 - 前記絶縁層形成工程は、前記塗布液としてポリシラザンを含む溶液を用いる請求項5に記載の電子素子の製造方法。
- 前記絶縁層形成工程の後に、前記絶縁層を緻密化する処理を施す緻密化処理工程を有する請求項5又は請求項6に記載の電子素子の製造方法。
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