JP5708113B2 - コンピュータ装置及びそのプログラム - Google Patents
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Description
このような授業では、各生徒の端末の画面表示が、従来の紙媒体のノートのページに相当する。
このように、電子ペンにより描画ストロークをページ内に描画したり、当該描画ストロークを電子イレイサーにより消去するシステムにおいて、新規のページを自動的に作成することが容易に可能になる。また、ユーザにとっては、新規のページを作成するために、電子ペンにより書き込み媒体に記入された内容を全て消去せずとも、所定量を消去すれば足りるため、便宜である。
これにより、処理対象のページ内における描画ストロークの量が未だ少量(第2所定量未満)であるにも関わらず、単に電子イレイサーによりストロークが消去されたことを契機としてむやみに新規のページが作成されてしまうことを防止することができる。
これにより、処理対象のページ内における描画ストロークの全体量が、描画ストロークの消去後においても更新されていくので、より適切なタイミングで新規のページを作成することができる。
このように、消去対象の描画ストロークを決定する際に消去領域を用いることで、様々な手法で、消去対象の描画ストロークを決定することが可能である。
例えば次の(1)〜(4)に示す手法の何れかを採用することができる。
(1)消去領域に全体が含まれている描画ストローク
(2)消去領域に一部でも含まれている描画ストローク
(3)消去領域に、所定割合(例えば50%以上)の部分が含まれている描画ストローク
(4)描画ストロークのうち、消去領域に含まれている部分
なお、(4)の手法が採用された場合には、消去領域に含まれる描画ストロークの全体が消去されるのではなく、消去領域に含まれている部分のみが消去される。
このような所定時間以内に、消去対象の描画ストロークの量が第1所定量以上になったことは、ユーザが現在の描画ストロークを全て消去したい(新規のページに新たな描画ストロークを描画したい)と所望していると推定できる。そこで、このような場合に新規のページを作成することによって、ユーザによる電子イレイサーの操作を迅速に反映させることが可能になる。
これにより、ユーザは、電子イレイサーの操作によらずに新規のページの作成を指示することが可能になり、さらに、新規のページの形態として、処理対象のページ内の描画ストロークを引き継ぐ形態と、引き継がない形態(まっさらな形態)とを任意に選択することが可能になる。
これにより、書き込み媒体への電子ペンによるストロークの記載、電子イレイサーによるストロークの消去に応じて処理されるコンピュータ装置と同期して、処理対象のページ内における描画ストローク及び新規ページ作成の状態が、端末装置にも反映され、端末装置を利用するユーザにも便利である。
図1は、本実施形態に係る表示システムの構成を示す。本実施形態の表示システムは、1人の先生が、1人または複数人の生徒に授業をする教室に設置されているものとする。図1に示すように、本実施形態に係る表示システム10は、電子ペン1と、電子イレイサー2と、ホワイトボード3と、コンピュータ装置4と、各生徒が1台ずつ使用するn台の端末5−1〜5−nとを有する。
続いて、ホワイトボード3に形成されるアノト方式のドットパターン(コード化パターン)について説明する。図3は、ホワイトボード3に印刷されるドットパターンのドットとそのドットが変換される値との関係を説明する図である。図3に示すように、ドットパターンの各ドットは、その位置によって所定の値に対応付けられている。即ち、ドットの位置を格子の基準位置(縦線及び横線の交差点)から上下左右のどの方向にシフトするかによって、各ドットは、0〜3の値に対応付けられている。また、各ドットの値は、さらに、X座標用の第1ビット値及びY座標用の第2ビット値に変換できる。このようにして対応付けられた情報の組合せにより、ホワイトボード3上の位置座標が決定されるよう構成されている。
次に電子ペン1について説明する。図5に示すように、電子ペン1は、その筐体101の内部に、マーカーペン104、LED105、CMOSカメラ106、圧力センサ107、CPU等により構成されるプロセッサ108、ROMやRAMといったメモリ109、リアルタイムクロック110、アンテナ等により構成される通信ユニット111及びバッテリー112を備える。マーカーペン104の先端は、インクを備えるペン先部103となっており、ユーザ(先生)は、電子ペン1のペン先部103をホワイトボード3上に当接させて、文字等の描画ストローク(手書きストローク)を記入したり、タップ(ペン先部103によるホワイトボード3への軽叩)したりする。ここで、電子ペン1のペン先部103がホワイトボード3に最初に接触することをペンダウンと呼び、接触している(当接している)状態からペン先部103が離れることをペンアップと呼ぶ。電子ペン1のペンダウンからペンアップまでの間に記入される軌跡が1つの描画ストロークとなり、文字や図形等は、1つ又は複数個の描画ストロークからなる。また、電子ペン1をペンダウンすることでペン先部103からホワイトボード3上に流出するインクにより、描画ストロークと略同一軌道の軌跡がホワイトボード3上に表示される。
次に電子イレイサー2について説明する。図6に示すように、電子イレイサー2は、筐体201、当該筐体201に対し着脱可能に形成されたホルダー213、ホルダー213に固定されたイレイサー部214、及びイレイサー部214にかかる圧力を検知する圧力センサ207を備える。また、電子イレイサー2は、その筐体201の内部に、LED205、CMOSカメラ206、CPU等により構成されるプロセッサ208、ROMやRAMといったメモリ209、リアルタイムクロック210、アンテナ等により構成される通信ユニット211及びバッテリー212を備える。
次に、コンピュータ装置4について説明する。コンピュータ装置4は、ハードウェアとして、電子ペン1や電子イレイサー2とのデータ通信が可能なアンテナ装置、CPU等のプロセッサ、ROMやRAMといったメモリ、ディスプレイ、マウスやキーボード等を含むパーソナルコンピュータ等で構成される。図7は、コンピュータ装置4の機能ブロック図である。コンピュータ装置4は、機能的には、入力手段41、受信手段42、記憶手段43、処理手段44、表示手段45及び送信手段46を備える。そして、コンピュータ装置4は、電子ペン1から受信した記入情報又は電子イレイサー2から受信した消去情報に基づいて所定の処理を行う。
即ち、コンピュータ装置4は、イレイサーアップを検知した後、所定時間以内にイレイサーダウンを継続して検知すると、一連の消去動作として認識する。そして、コンピュータ装置4は、後述する消去ストローク量の判定に際して、一連の電子イレイサー2の消去部分Bの軌跡(消去領域)全体を対象として、判定を行う。
ここで、処理対象のページとは、コンピュータ装置4及び各端末5において表示対象になっているページをいう。
また、ストローク描画手段441によって描画ストロークがページに描画された段階では、その描画は確定されずに、コンピュータ装置4や各端末5の表示内容に反映されない。即ち、この段階では、描画された描画ストロークは、コンピュータ装置4や各端末5には未だ表示されない。なお、描画の確定については、上書き保存手段446の説明の一部として後述する。
本実施形態では、新規のページを作成するための所定の条件の1つとして、処理対象のページに所定量以上の描画ストロークが存在する状態で、当該ページ内の描画ストロークのうち、消去対象の描画ストロークの量が所定量以上(全体の描画ストロークに対する消去対象の割合が所定割合以上)になること、という条件が採用されている。なお、消去対象の描画ストロークの量が所定量以上か否かの判定は、後述する消去ストローク量判定手段444によってなされる。また、処理対象のページに所定量以上の描画ストロークが存在する状態という要件を課すことによって、格別の効果(後述する図11のステップS111の処理において説明する)を奏することができるが、当該効果が不要の場合等必要に応じて省略してもよい。
また、所定の条件の別の1つとして、新規ページ作成指示領域(引継ぎなし)31や、新規ページ作成指示領域(引継ぎあり)32が電子ペン1でタップされるという条件も採用されている。
具体的には、電子ペン1によって新たに記入された描画ストロークについて、処理対象のページ内での描画を認識すると、ストローク量演算手段443は、認識した描画ストロークの量を加算することで、処理対象のページ内の描画ストロークの全体量を演算(更新)する。より具体的には、描画ストロークの量(全体量)として、処理対象のページ内に存在する描画ストロークの長さの総計、即ち総ストローク長が採用されている。そこで、ストローク量演算手段443は、認識した描画ストロークの長さを算出し、これまでの総ストローク長に加算することで、総ストローク長を更新する。
一方、処理対象のページ内において、電子イレイサー2によって形成された消去領域から特定された消去対象の描画ストロークについて、消去が確定すると、ストローク量演算手段443は、消去が確定した描画ストロークの量を減算することで、処理対象のページ内の描画ストロークの全体量を演算(更新)する。より具体的には、ストローク量演算手段443は、消去が確定した描画ストロークの長さを算出し、消去前の総ストローク長から減算することで、総ストローク長を更新する。
なお、描画ストロークの量(全体量)として、総ストローク長を採用することは必須ではなく、その他として例えば、ページ内におけるストロークの総数、即ち総ストローク数を採用してもよい。
また、ストロークの認識及び消去の確定については、上書き保存手段446の説明の一部として後述する。
ここで、ストローク消去手段445によって描画対象のストロークがページから消去された段階では、その消去は確定されずに、コンピュータ装置4や各端末5の表示内容に反映されない。即ち、この段階では、消去対象の描画ストロークは、コンピュータ装置4や各端末5には未だ表示されている。なお、消去の確定については、上書き保存手段446の説明の一部として後述する。
データ送信手段447は、各端末5における各ページの状態がコンピュータ装置4と同期するよう所定処理のデータを各端末5へ送信手段46により送信する。
次に、図11を参照して電子ペン1及び電子イレイサー2を用いた表示システム10によるストローク表示処理フローについて説明する。
処理手段44の上書き保存手段446は、当該描画ストロークをそのページ上において記憶手段43に上書き保存する(ステップS105)。
次に、処理手段44のストローク量演算手段443は、ステップS105の処理で上書き保存されたそのページ内のストローク量(全体量)、ここでは総ストローク長を求める(ステップS106)。
このようにして、ステップS106の処理が実行されることで、処理対象のページ内における描画ストロークの量が、更新されていく。そして、次回以降のコンピュータ装置4の処理において、このような描画ストロークの量を所定条件の1つとして用いて新規のページが作成される。よって、より適切なタイミングで新規のページを作成することが可能になる。
次に、データ送信手段447は、ステップS105の処理で上書き保存されたページのデータを各端末5に送信する(ステップS107)。これにより、生徒の各端末5の表示内容が、上書き保存されたページの内容に更新される。そしてコンピュータ装置4は処理を終了する。
これに対して、新規ページ作成手段442は、ステップ103において、記入情報の電子ペン座標が、描画ストロークを引き継がないで新規ページを作成する新規ページ作成指示領域31におけるものである場合には、その時点の描画ストロークを新規ページに引き継がないと判断し(ステップS109:NO)、描画ストロークが何ら描画されていない、まっさらなページが、新規のページとなる。
このようにして、ステップS109:NO又はS110の処理が終了すると、データ送信手段447は、新規のページのデータを各端末5に送信する(ステップS107)。これにより、生徒の各端末5の表示内容が、新規のページの内容に更新される。そしてコンピュータ装置4は処理を終了する。
なお、各ページの右上の(P−1),(P−2)というシンボルは、各端末5に特に表示させる必要はない。ただし、当該シンボルが表示されていないと、描画内容を引き継ぐときには、ページが移行しても各端末5の表示内容は変化しないので、各端末5を操作する各生徒の中には、ページが新規のページに移行したことに気付かないものもでてくるおそれがある。そこで、各ページの右上の(P−1),(P−2)というシンボルを各端末5に表示させて、現在の処理対象のページを明示的に各生徒に示すことで、各生徒は、ページが新規のページに移行したことに気付くことが容易にできる。
この場合、電子イレイサー2は、消去情報をコンピュータ装置4へ逐次送信する。
具体的には、電子イレイサー2は、イレイサーダウン時には、イレイサーダウン情報及びイレイサーIDを関連付けた消去情報を生成して、当該消去情報をコンピュータ装置4へ送信する。また、電子イレイサー2は、描画ストロークの消去中は、消去ストロークに沿って撮影したドットパターンから演算した座標情報(図6の基準点AのX,Y座標)と、消去角度(ホワイトボード3に対する角度)を含む座標属性情報と、時刻情報と、イレイサーIDとを関連付けた消去情報を連続的に繰り返し生成してコンピュータ装置4へ逐次送信する。そして、電子イレイサー2は、イレイサーアップ時には、イレイサーアップ情報及びイレイサーIDを関連付けた消去情報を生成してコンピュータ装置4へ送信する。
処理手段44は、このようにして逐次送信されてくる消去情報を記憶手段43に記憶させる。そして、処理手段44は、イレイサーアップ情報の受信から所定時間以内に、新たなイレイサーダウン情報を含む消去情報を受信したと認識すると、ユーザによる一連の消去動作が継続していると判断して、消去情報の受信及び記憶を継続する。一方、処理手段44は、イレイサーアップ情報の受信から所定時間を経過しても消去情報が受信されない場合、処理手段44は一連の消去動作が終了したと判断して、ステップS102の処理に進む。
具体的には、ストローク量演算手段443は、前回のコンピュータ装置4の処理におけるステップS106又はS116の処理で求められた描画ストロークの量が、所定量以上であるか否かを判定する。
ここで、描画ストロークの所定量は、新規のページについてユーザ(先生)が電子ペン1で手書きの描画ストロークを記入し始めた初期段階において、当該ユーザがストロークを消去しても新規ページの作成を必要としないであろうと推定できる程度の量であれば足りる。ここではストロークの量としてストローク長が採用されているので、例えば20cm程度を所定量として採用することができる。なお、ストロークの量としてストローク数が採用される場合には、例えば20ストローク数程度を所定量として採用することができる。
即ち、電子イレイサー2によりユーザが消去動作をしたことだけを契機として新規のページを自動的に作成してしまうと、新規のページについてユーザ(先生)が電子ペン1で手書きの描画ストロークを記入し始めた初期段階において、当該ユーザが単にストロークの修正のために電子イレイサー2を使用しただけであっても、新規のページが作成されてしまう。即ち、当該ユーザにとっては、新規のページの作成を何ら所望していないにもかかわらず、新規のページがむやみに作成されてしまう。このように、処理対象のページ内における描画ストロークの量が未だ少量であるにも関わらず、単に電子イレイサー2が使用されたことだけを契機としてむやみに新規のページが作成されてしまうことを防止するために、ステップS111の判定処理が設けられているのである。
この場合、処理手段44のストローク消去手段445は、一連の動作として取得された消去情報から特定される消去領域(図9や図10参照)を特定し、当該消去領域から消去対象の描画ストロークを決定して、当該消去対象の描画ストロークを処理対象のページから消去する、といった消去領域のストローク消去処理を行う(ステップS114)。
ここで、消去対象の描画ストロークを決定する手法は、消去領域に基づく手法であれば足り、例えば次の(1)〜(4)の種類の手法の何れかを採用するとよい。
(1)消去領域に全体が含まれている描画ストローク
(2)消去領域に一部でも含まれている描画ストローク
(3)消去領域に、所定割合(例えば50%以上)の部分が含まれている描画ストローク
(4)描画ストロークのうち、消去領域に含まれている部分
なお、(4)の手法が採用された場合には、消去対象の描画ストローク全体が消去されるのではなく、消去領域に含まれている部分のみが消去される。
処理手段44の上書き保存手段446は、当該消去対象の描画ストロークが消去された後の内容を、そのページに上書き保存する(ステップS115)。即ち、ステップS114の消去領域のストローク消去処理による消去対象の描画ストロークの消去が確定し、確定後の内容で、処理対象のページのデータが記憶手段43に上書き保存される。そして、確定後の内容が表示手段45に表示される。即ち、消去対象の描画ストロークが、表示手段45の表示内容から消える。
次に、処理手段44のストローク量演算手段443は、ステップS115の処理で上書き保存されたそのページ内のストローク量(全体量)、ここでは総ストローク長を求める(ステップS116)。
このようにして、ステップS116の処理が実行されることで、処理対象のページ内における描画ストロークの量が、リアルタイムかつ正確に更新されていく。そして、次回以降のコンピュータ装置4の処理において、このような描画ストロークの量を用いて新規のページが作成される(後述ステップS111,112,113参照)。よって、より適切なタイミングで新規のページを作成することが可能になる。
次に、データ送信手段447は、ステップS116の処理で上書き保存されたページのデータを各端末5に送信する(ステップS107)。これにより、生徒の各端末5の表示内容が、上書き保存されたページの内容に更新される。即ち、消去対象の描画ストロークが、各端末5の表示から消える。この処理が終了するとコンピュータ装置4は処理を終了する。
即ち、消去ストローク量判定手段444は、処理対象のページに現在描画されている描画ストローク全体のうち、所定割合以上が消去領域に含まれるか否かを判定する(ステップS112)。
換言すると、消去ストローク量判定手段444は、消去対象の描画ストロークの量が、描画ストロークの全体量に対して所定割合以上か否かを判定する。
ここで、本実施形態では、描画ストロークの全体量として総ストローク長が採用されているので、消去対象の描画ストロークのストローク長が、総ストローク長に対して所定割合以上か否かが判定される。この所定割合は、ユーザ(先生)がホワイトボード3に記入した内容を説明し終え、新たな内容を記入すべく、記入した内容をほぼ全て消去しようと推定される割合を設定するが、例えば70%程度を採用することができる。
なお、描画ストロークの全体量として総ストローク数が採用されている場合には、消去対象の描画ストロークのストローク量が、総ストローク量に対して所定割合以上か否かが判定される。この場合の所定割合は、特に限定されず、例えば70%程度を採用することができる。
即ち、消去対象の描画ストロークの量が、全体に対して所定割合以上の場合、ユーザ(先生)がホワイトボード3上の描画ストロークを部分的に修正したいのではなく、新規のページに板書を行うために描画ストロークを全消去している動作の最中であろうと推定されるので、描画ストロークは、コンピュータ装置4上、消去されず、図12(B)に示すようなまっさらな新規のページが自動的に作成される。
このようにして、ステップS113の処理が終了すると、データ送信手段447は、まっさらな新規のページのデータを各端末5に送信する(ステップS107)。これにより、生徒の各端末5の表示内容が、まっさらな新規のページの内容に更新される。この処理が終了するとコンピュータ装置4は処理を終了する。
以上説明したように本実施形態によれば、コンピュータ装置4は、ストローク描画手段441と、新規ページ作成手段442とを備えている。
ストローク描画手段441は、ドットパターンが印刷されたホワイトボード3に対する電子ペン1の移動に応じて特定される描画ストロークを、処理対象のページ内に描画する。
新規ページ作成手段442は、処理対象のページ内に描画された描画ストロークのうち、ホワイトボード3に対する電子イレイサー2の移動に応じて特定される消去対象の描画ストロークの量が所定量以上であることを条件に、新規のページを作成する。
このように、電子ペンにより描画ストロークをページ内に描画したり、当該描画ストロークを電子イレイサーにより消去するシステムにおいて、新規のページを自動的に作成することが容易に可能になる。また、ユーザにとっては、新規のページを作成するために、電子ペンにより書き込み媒体に記入された内容を全て消去せずとも、所定量だけを消去すれば足りるため、便宜である。
なお、本発明は、上記実施形態に限られない。
例えば、上記実施形態の図11のステップS112の判定処理は、処理対象のページ内の描画ストロークの量が所定量以上の場合(ステップS111:YES)における、新規のページを作成する否かについての判定処理である。この判定処理に対して、上記実施形態では、処理対象のページに現在描画されている描画ストローク全体のうち、所定割合以上が消去領域に含まれるか否かという判定手法が採用されている。しかしながら、当該判定手法は、特にこれに限られない。消去ストローク量判定手段444は、処理対象のページに現在描画されている描画ストローク全体のうち、所定割合以上が消去領域に含まれるか否かを判定していたが、判定手法はこれに限られない。
ここで、所定時間は、通常、ユーザが、新たな内容の記入を意図して、ホワイトボード3に記入した内容をほぼ全て消去するのにかかる時間を設定するとよく、例えば、イレイサーダウンが行われてから10秒を採用するとよい。
このような、所定時間内に、描画ストローク全体のうち所定割合以上が消去領域に含まれたこと、即ちユーザ(先生)が、所定量以上の描画ストロークを所定時間内に消去したということは、ユーザ(先生)が、ホワイトボード3に記入した内容を全て消去して、新たな内容を記入したい(新規のページに新たな描画ストロークを描画したい)と所望していることを意味すると推定できる。そこで、このような場合(ステップS212:YES)には、新規ページ作成手段442は、ユーザの気持ちを反映して、新規のページを作成する。
他方、所定時間を過ぎても、消去領域に含まれる描画ストロークの割合が所定割合未満であること、即ち、ユーザが所定時間を超えて電子イレイサー2を動かして消去の動作を継続していることは、当該ユーザに新規のページを作成する意図はないことを意味すると推定することもできる。そこで、このような場合(ステップS212:NO)には、通常の消去領域のストローク消去処理、即ち、ユーザが消去の動作をした範囲内で描画ストロークを消去する処理が実行される。
なお、それ以外の図14のステップS201〜S211,S215及びS216の各々の処理は、図11のステップS101〜S111,S115及びS116の各々の処理と基本的に同様の処理であるため、それらの説明は省略する。
例えば、ユーザが、コンピュータ装置4の入力手段41を用いて所定の操作をしたこと、具体的には例えば、表示手段45に表示されたGUI(Graphical User Interface)画像に含まれる所定のソフトウェアボタンをマウス(入力手段41の一部)で押下操作したことを、ユーザによる新規ページ作成の明示的な指示として採用することができる。
この場合、所定の操作として第1操作と第2操作とを予め用意し、第1操作に対しては、処理対象のページ内の描画ストロークを新規のページに引き継がないという指示を割り当て、第2操作に対しては、処理対象のページ内の描画ストロークを新規のページに引き継ぐという指示を割り当てることができる。例えば、2つのソフトウェアボタンをGUI画像に含めることで、一方のソフトウェアボタンの押下操作を第1操作として、他方のソフトウェアボタンの押下操作を第2操作とすることができる。
この場合、第1操作がなされたときには、図11のステップS108、ステップS109:No、ステップ107の一連の処理と等価の処理が実行される。即ち、図12(A)に示す現在のページ(P−1)が処理対象のページであった場合には、図12(B)に示すように、まっさらな新規のページ(P−2)が作成される。
これに対して、第2操作がなされたときには、図11のステップS108、ステップS109:Yes、ステップS110、ステップ107の一連の処理と等価の処理が実行される。即ち、図13(A)に示す現在のページ(P−1)が処理対象のページであった場合には、図13(B)に示すように、現在のページ(P−1)の描画内容と同一内容の新規ページ(P−2)が作成される。
この場合、ユーザは、新規ページ作成の明示的な指示をだすことが可能になり、さらに、新規のページの形態として、処理対象のページ内の描画ストロークを引き継ぐ形態と、引き継がない形態(まっさらな形態)とを任意に選択することが可能になる。
2…電子イレイサー
3…ホワイトボード
4…コンピュータ装置
5…端末
10…表示システム
41…入力手段
42…受信手段
43…記憶手段
44…処理手段
46…表示手段
47…送信手段
441…ストローク描画手段
442…新規ページ作成手段
443…ストローク量演算手段
444…消去ストローク量判定手段
445…ストローク消去手段
446…上書き保存手段
447…データ送信手段
Claims (8)
- コード化パターンが印刷された書き込み媒体に対する電子ペンの移動に応じて特定される描画ストロークを、処理対象のページ内に描画するストローク描画手段と、
前記処理対象のページ内に描画された前記描画ストロークのうち、前記書き込み媒体に対する電子イレイサーの移動に応じて特定される消去対象の描画ストロークの量が第1所定量以上であることを条件に、新規のページを作成する新規ページ作成手段と、
前記処理対象のページ内における前記描画ストロークの全体量を演算するストローク量演算手段と、を備え、
前記新規ページ作成手段は、前記ストローク量演算手段により演算された前記全体量が、第2所定量以上である状態に対して、前記電子イレイサーの移動に応じて特定される消去対象の描画ストロークの量が前記第1所定量以上であることを条件に、前記新規のページを作成することを特徴とするコンピュータ装置。 - 前記全体量が前記第2所定量未満であること、又は、前記全体量が前記第2所定量以上であっても、前記消去対象の描画ストロークの量が第1所定量未満であることを条件に、前記消去対象の描画ストロークを、前記処理対象のページから消去するストローク消去手段と、
前記ストローク描画手段により前記描画ストロークが描画された後、又は、前記ストローク消去手段により前記消去対象の前記描画ストロークが消去された後の、前記処理対象のページの内容を上書き保存する上書き保存手段と
をさらに備え、
前記ストローク量演算手段は、前記上書き保存手段により前記処理対象のページの内容が上書き保存された後、前記全体量を演算することを特徴とする請求項1に記載のコンピュータ装置。 - 前記ストローク消去手段は、前記書き込み媒体に対する電子イレイサーのイレーサー部の移動領域を消去領域として特定し、前記消去領域に基づいて前記消去対象の描画ストロークを決定することを特徴とする請求項2に記載のコンピュータ装置。
- 前記新規ページ作成手段は、さらに、前記消去対象の描画ストロークの量が前記第1所定量以上になった時間が所定時間以内であることを条件に、前記新規のページを作成することを特徴とする請求項1〜3のうち何れか一項に記載のコンピュータ装置。
- コンピュータ装置により実行されるプログラムであって、
前記コンピュータ装置を、
コード化パターンが印刷された書き込み媒体に対する電子ペンの移動に応じて特定される描画ストロークを、処理対象のページ内に描画するストローク描画手段、
前記処理対象のページ内に描画された前記描画ストロークのうち、前記書き込み媒体に対する電子イレイサーの移動に応じて特定される消去対象の描画ストロークの量が第1所定量以上であることを条件に、新規のページを作成する新規ページ作成手段、
前記処理対象のページ内における前記描画ストロークの全体量を演算するストローク量演算手段として機能させ、
前記新規ページ作成手段は、前記ストローク量演算手段により演算された前記全体量が、第2所定量以上である状態に対して、前記電子イレイサーの移動に応じて特定される消去対象の描画ストロークの量が前記第1所定量以上であることを条件に、前記新規のページを作成することを特徴とするプログラム。 - 前記コンピュータ装置を、
前記全体量が前記第2所定量未満であること、又は、前記全体量が前記第2所定量以上であっても、前記消去対象の描画ストロークの量が第1所定量未満であることを条件に、前記消去対象の描画ストロークを、前記処理対象のページから消去するストローク消去手段と、
前記ストローク描画手段により前記描画ストロークが描画された後、又は、前記ストローク消去手段により前記消去対象の前記描画ストロークが消去された後の、前記処理対象のページの内容を上書き保存する上書き保存手段と
してさらに機能させ、
前記ストローク量演算手段は、前記上書き保存手段により前記処理対象のページの内容が上書き保存された後、前記全体量を演算することを特徴とする請求項5に記載のプログラム。 - 前記ストローク消去手段は、前記書き込み媒体に対する電子イレイサーのイレーサー部の移動領域を消去領域として特定し、前記消去領域に基づいて前記消去対象の描画ストロークを決定することを特徴とする請求項6に記載のプログラム。
- 前記新規ページ作成手段は、さらに、前記消去対象の描画ストロークの量が前記第1所定量以上になった時間が所定時間以内であることを条件に、前記新規のページを作成することを特徴とする請求項5〜7のうち何れか一項に記載のコンピュータ装置。
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