以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。図1は本実施形態におけるPOSレジスタの外観を示した概略図である。図1(A)は、POS(Point Of Sales)レジスタ1の上面図である。図1(B)はPOSレジスタ1の正面図である。POSレジスタ1は、チェックアウトカウンタ60を備える。チェックアウトカウンタ60は、分離可能なテーブル60a,60b,60c,60dから構成される。なお、チェックアウトカウンタ60が1つのテーブルで構成されていてもよく、分離区分の形態は上記に限られない。
テーブル60aは、商品登録前の商品を収納した籠が置かれるテーブルである。テーブル60dは、商品登録後の商品を収納した籠が置かれるテーブルである。テーブル60bには、手前側に籠を置くことのできる領域を確保して、スキャナ10とPOS端末2とが設置されている。また、テーブル60bの収納部には、釣銭機70及びドロア80が収納されている。テーブル60cには、手前側に籠を置くことのできる領域を確保して、精算装置3が、少なくとも図面において左右に移動可能に設置されている。そして、端末装置2には、スキャナ10と、釣銭機70と、ドロア80と、精算装置3とが接続されている。
オペレータ(店員)Sは、テーブル60b及び60cの前側に、端末装置2及びスキャナ10の操作可能な位置に立つものとする。そして、顧客C1、C2、C3は、テーブル60b及び60cを挟んで、オペレータSと対向する側に立つものとする。会計処理待ちの列は、先頭が顧客C1で、以下、C2、C3の順に並んでいるものとする。
端末装置2は、タッチパネル付表示部20と、キー操作部30と、第1顧客用表示部40と、印字部50とを備えている。図2は、端末装置2の外観を表した斜視図である。図2(A)は端末装置2をオペレータS側から斜視した図である。図2(B)は端末装置2を顧客C1側から斜視した図である。これら2つの図から明らかなように、端末装置2の各部は一体的に組み合わされて構成されている。
精算装置3は、第2顧客用表示部90と、金銭置台100と、電子マネーリーダ・ライタ110とを備えている。図3は、精算装置3の外観を表した斜視図である。この図は、精算装置3を顧客C1側から斜視した図である。この図に表されているように、精算装置3の第2顧客用表示部90と、金銭置台100と、電子マネーリーダ・ライタ110とは、支持台3aに取り付けられている。
上述の例では、オペレータSが1人で操作する1人制で運用しているが、このPOSレジスタ1は、商品の登録処理と、会計処理とを別々のオペレータで行う2人制の運用にも対応している。
図4は、POSレジスタ1の電気的な構成を示したブロック図である。この図において、図1に示した構成に対応するブロックには同一の符号を付している。制御部410は、CPU(中央処理装置)を含み、同図に示した各部を制御するものである。ハードディスク430(画像記憶手段)は、制御部410において実行される制御プログラムや商品ファイル等を格納するものである。この商品ファイルは、商品名、販売価格等の商品情報を商品コードに関連付けてデータ構成したファイルである。RAM420は、制御部410のCPUによりハードディスク430から読み出されて実行される制御プログラムやワークエリアが展開されるメモリである。このワークエリアについては、後に詳細を説明する。また、RAM420には、ハードディスク430に格納された商品ファイルのデータが、制御プログラムの実行によって読み出されて展開される。通信部440は、外部のコンピュータと接続されることにより通信を行うものである。
スキャナ10は、商品に付されたバーコードが不図示のバーコード読取部にかざされると、バーコード読取部がバーコードをスキャンして商品コードを読み取り制御部410に送信するものである。キー操作部30は、オペレータSによって操作されるキーボードタイプの入力手段であり、テンキー、小計ボタン、現計ボタン等の商品登録作業及び会計処理作業において使用されるキーが設けられている。キー操作部30からは、キー操作に応じたキー操作信号が制御部410に送信される。タッチパネル付表示部20(表示手段、画像表示手段)は、オペレータSに操作させるためのタッチパネルを備えた表示装置である。タッチパネル付表示部20からは、タッチ操作に応じたタッチパネル操作信号が制御部410に送信される。
制御部410は、タッチパネル付表示部20に、オペレータSにタッチ操作をさせるためのGUI操作画面を表示させる。そして、制御部410は、スキャナ10から送信された商品コードを受信すると、その商品コードに基づいて商品ファイルから商品コードに関連付けられた商品情報を読出してRAM420のワークエリアに記憶させる。また、制御部410は、タッチパネル付表示部20から送信されたタッチパネル操作信号と、キー操作部30から送信されたキー操作信号とを受信し、これらの操作信号に基づく所定情報とワークエリアに記憶された買上明細情報とに基づいて、商品登録処理及び会計処理を選択的に実行する。これら商品登録処理及び会計処理の詳細については後述する。
第1顧客用表示部40は、制御部410の制御により、商品ごとの商品別会計情報を表示するものである。具体的には、第1顧客用表示部40は、例えば、商品ごとの商品名、販売価格、個数を商品別会計情報として表示する。印字部50は、キー操作部30の現計ボタンが押下された場合に、レシートを印刷するものである。釣銭機70は、商品登録処理によって算出された、顧客に対する取引全体の買上合計金額と、顧客から預かった預金の金額とに基づき制御部410によって計算された金額の釣銭を排出するものである。ドロア80は、紙幣及び貨幣を収納する収納部である。
第2顧客用表示部90は、制御部410の制御により、顧客に対する買上合計金額、顧客からの預かり金の金額、及び釣銭の金額を表示するものである。電子マネーリーダ・ライタ110は、顧客からの電子マネー対応カード又は電子マネー機能を備えた携帯端末(以下、電子マネー対応カード等と略記する。)による電子決済の要望により用いられるものである。電子マネーリーダ・ライタ110を用いる場合、キー操作部30の操作に基づいて、制御部410が電子マネーリーダ・ライタ110を、電子マネー対応カード等を受付可能な状態になるように制御する。そして、電子マネー対応カード等が使用されると、買上合計金額を支払い金額として決済処理が行われる。
図5は、RAM420のメモリマップを示した図である。同図に示すように、RAM420にはメモリマップ600で示されるデータ構造を有したワークエリアが展開される。そして、このワークエリアには、顧客エリア610、620、630と、これら顧客エリア610、620、630のうちいずれかを選択するための呼出ポインタ640とが含まれている。顧客エリア610、620、630には、顧客毎に、顧客の買い上げた品名や個数、買上合計金額と、置数等の情報が記憶されている。呼出ポインタ640には、各顧客エリア610、620、630の記憶位置を指し示すアドレスが記憶されている。
図6及び図7は、タッチパネル付表示部20が表示するGUI操作画面500を模式的に表した図である。図6に示すように、GUI操作画面500は、顧客情報画面501aと、顧客情報画面501bと、顧客情報画面501cとを重ねたような構造となっており、図示する例では顧客情報画面501aが最上面に表示されている。顧客情報画面501a〜501cに表示される買上情報は、RAM420の顧客エリア610、620、630の情報に基づいている。各顧客情報画面501a〜501cの下部には、各顧客の買上情報を選択するためのインデックス540a〜540cが設けられている。インデックス540a〜540には、顧客の特徴を表すキャラクタ画像が表示されている。なお、インデックス540a〜540cに表示するキャラクタ画像については後述する。
図7(A)は、顧客情報画面501aを示した図である。また、図7(B)は、顧客情報画面501bを示した図である。また、図7(C)は、顧客情報画面501cを示した図である。図7(A)〜図7(C)に示すように、各顧客情報画面501a〜501cには、プリセットキーエリア510と、買上明細エリア520と、会計情報エリア530とが含まれている。会計情報エリア530には、買上明細登録された商品別買上情報のうち最新の商品別会計情報に含まれる商品名を表示するための品名エリア531と、その商品の販売価格を表示するための金額エリア532と、顧客の買上個数を表示するための個数エリア533と、顧客に対する取引全体の買上合計金額を表示するための合計金額エリア534と、キー操作部30のキー操作、又はプリセットキーエリア510のタッチ操作によって顧客の預かり金額が入力された場合に、その額を表示するための置数エリア535とが含まれている。また、顧客情報画面501a〜501cには、インデックス540a〜540cが関連付けられている。インデックス540a〜540cは、顧客情報画面501a〜501cを選択するために用いられる。
次に、本実施形態における商品登録処理及び会計処理について説明する。図1に示したように、顧客C1が会計処理待ちの列の先頭に並んでおり、以下、C2、C3の順に並んでいるものとする。
顧客C1が精算を行う場合、顧客C1は、テーブル60aに購入した商品を収納した籠を置く。オペレータSは、タッチパネル付き表示部20が表示するインデックス540a〜540cのうち、空の状態(登録会計情報と関連付けられていない状態)であるインデックス540a〜540cに触れる。
図8は、本実施形態におけるタッチパネル付表示部20が表示するインデックス540a〜540cの表示例を示した図である。インデックス540a〜540cの表示例を示した図である。図示する例では、インデックス540a〜540cは空の状態である。この場合、オペレータSは、空の状態であるインデックス540a〜540cのうち、いずれかのインデックス540a〜540cに触れる。以下の説明では、オペレータSはインデックス540aに触れた例に基づいて説明する。
オペレータSは、インデックス540aに触れる。タッチパネル付き表示部20は、空の状態のインデックス540aに触れられた場合、サムネイルを表示する。
図9は、本実施形態において、タッチパネル付き表示部20が表示するサムネイルの例を示した図である。サムネイル画像の表示とは、多数の画像を一覧表示するために縮小した画像を表示することであり、記憶する複数の画像と対応する縮小画像(縦横の寸法を縮小した画像)を予めハードディスク430に記憶させておくか、或いは表示時に複数の基画像を表示プログラムが縮小させて一覧表示させても良い。図示する例では、サムネイル900は、顧客情報画面501aの上面に表示されている。また、サムネイル900は、20種類のキャラクタ画像9001〜9020を含んでいる。キャラクタ画像9001〜9004は、高齢男性を示した図である。キャラクタ画像9005〜9008は、壮年男性を示した図である。キャラクタ画像9009〜9012は、高齢女性を示した図である。キャラクタ画像9013〜9016は、壮年女性を示した図である。キャラクタ画像9017〜1020は、未成年者を示した図である。
本実施形態では、図示するように、キャラクタ画像9001〜9020を分類別に表示する。これにより、オペレータSは、インデックス540a〜540cに表示させるキャラクタ画像9001〜9020を容易に選択することができる。
オペレータSは、タッチパネル付き表示部20が表示するキャラクタ画像9001〜9020のうち、顧客C1に一番近いキャラクタ画像9001〜9020に触れる。以下の説明では、顧客C1に一番近いキャラクタ画像は、キャラクタ画像9005であるとする。オペレータSは、キャラクタ画像9005に触れる。タッチパネル付き表示部20は、触れられたキャラクタ画像9005を、インデックス540aに表示させる。これにより、タッチパネル付き表示部20は、インデックス540aに顧客C1に一番近いキャラクタ画像9005を表示することができる。
図10は、本実施形態において、オペレータSがキャラクタ画像9005を触れた後に、タッチパネル付き表示部20が表示するインデックス540a〜540cの表示例を示した図である。図示する例では、インデックス540aは、キャラクタ画像9005を表示している。これにより、オペレータSは、インデックス540aで選択することができる顧客情報画面501aは、顧客C1の情報を表示する画面であることを容易に認識することができる。
続いて、オペレータSは、顧客C1が購入したい商品を籠から取り出し、商品に付されたバーコードにスキャナ10をかざして、商品の登録処理を行う。なお、商品の登録処理は、タッチパネルやキーボードを使う場合もある。商品登録を行うと、第1顧客用表示部40には、商品ごとの商品名、販売価格、個数等の買上情報が表示される。そして、全ての商品の登録処理が完了すると、オペレータSは、キー操作部30の小計ボタンを押下する。小計ボタンを押下すると、登録した商品の合計金額が第1顧客用表示部40及び第2顧客用表示部90に表示される。
登録処理が完了すると、オペレータSは顧客C1の登録済みの商品を入れた籠をテーブル60dの上に置き、合計金額を顧客C1に提示して、顧客C1が現金を用意するのを待つ。顧客C1は提示された合計金額に応じて現金を用意する。顧客C1が現金を用意できれば、オペレータSは、顧客C1から現金を預かり、キー操作部30に預かり金を入力して、キー操作部30の現計ボタンを押下する。現計ボタンが押下されると、釣り銭が計算され、第1顧客用表示部40及び第2顧客用表示部90に釣り銭が表示される。また、釣銭機70から釣り銭が排出され、印字部50から、レシートが印刷される。オペレータSは、顧客C1から預かった現金をドロア80内に収納し、顧客C1に釣り銭とレシートを渡して、会計処理を終了する。
上述の操作は、登録処理及び会計処理がスムーズに行われている場合である。しかしながら、常に登録処理及び会計処理がスムーズに行われるとは限らない。例えば、顧客C1が、買い忘れた商品に気づき、商品を売り場まで取りに行くような場合が想定される。また、例えば、顧客C1の会計処理を行う際に、顧客C1が財布から現金を探すのに手間取るような場合が想定される。このような場合に、顧客C1の登録処理や会計処理を切り替え、次の顧客C2(次に続く顧客)が購入する商品の登録処理に移ることができれば、効率的に登録処理及び会計処理を行うことができる。
本実施形態ではこのような場合、オペレータSは、タッチパネル付き表示部20が表示するインデックスのうち、空の状態(登録会計情報と関連付けられていない状態)であるインデックスに触れる。図10に示した例では、オペレータSは、インデックス540b〜540cのいずれか1つに触れる。以下の説明では、オペレータSはインデックス540bに触れた例に基づいて説明する。
オペレータSは、インデックス540bに触れる。タッチパネル付き表示部20は、空の状態のインデックス540bに触れられた場合、サムネイル900を表示する。
オペレータSは、タッチパネル付き表示部20が表示するキャラクタ画像9001〜9020のうち、顧客C2に一番近いキャラクタ画像9001〜9020に触れる。以下の説明では、顧客C2に一番近いキャラクタ画像は、キャラクタ画像9003であるとする。オペレータSは、キャラクタ画像9003に触れる。タッチパネル付き表示部20は、触れられたキャラクタ画像9003を、インデックス540bに表示させる。これにより、タッチパネル付き表示部20は、インデックス540bに顧客C2に一番近いキャラクタ画像9003を表示することができる。
図11は、本実施形態において、オペレータSがキャラクタ画像9003を触れた後に、タッチパネル付き表示部20が表示するインデックス540a〜540cの表示例を示した図である。図示する例では、インデックス540aは、キャラクタ画像9005を表示している。また、インデックス540bは、キャラクタ画像9003を表示している。これにより、オペレータSは、インデックス540aで選択することができる顧客情報画面501aは、顧客C1の買上情報を表示する画面であり、インデックス540bで選択することができる顧客情報画面501bは、顧客C2の買上情報を表示する画面であることを容易に認識することができる。
続いて、オペレータSは、顧客C2が購入したい商品の登録処理及び会計処理を行う。POSレジスタ1は、顧客C2が購入したい商品の登録処理及び会計処理を行い、この処理を完了する。顧客C2が購入したい商品の登録処理及び会計処理が完了した場合、タッチパネル付き表示部20は、顧客C2の買上情報を表示する顧客情報画面501bと、インデックス540bとを空の状態で表示する。この場合、タッチパネル付き表示部20は、図10に示したように、インデックス540a〜540cを表示する。
続いて、オペレータSは、顧客C2が購入したい商品の登録処理及び会計処理を終了した後、顧客C1が購入したい商品の登録処理及び会計処理を再開する場合は、顧客C1の情報を表示する画面を選択することができるインデックス540aに触れる。なお、オペレータSは、顧客C2が購入したい商品の登録処理及び会計処理の途中で、顧客C1が購入したい商品の登録処理及び会計処理を再開する場合も、同様に、顧客C1の情報を表示する画面を選択することができるインデックス540aに触れる。これにより、POSレジスタ1の制御部410は、RAM420に一時記憶した顧客C1の買上情報を読み出し、タッチパネル付き表示部20は、制御部410が読み出した買上情報に基づいた顧客情報画面501aを表示する。
このように、本実施形態では、各顧客が購入したい商品の登録処理及び会計処理を行う顧客情報画面501a〜501cを選択するインデックス540a〜540cに、顧客の特徴を表すキャラクタ画像9001〜9020を表示する。これにより、オペレータSは、インデックス540a〜540cに表示されるキャラクタ画像9001〜9020を見ることで、どの顧客C1〜C3の登録会計情報を表示する顧客情報画面501a〜501cを選択するためのインデックス540a〜540cであるかを容易に認識することができる。そのため、オペレータSが、他の顧客の買上情報を間違えて呼び出し、他の顧客の買上情報に商品の追加登録処理を行ってしまったり、他の顧客の買上情報を用いて会計処理を行ってしまうことを防止することができる。
次に、本実施形態における商品登録処理及び会計処理について、図12のフローチャートを参照しながら説明する。図12は、商品登録処理及び会計処理の手順を示したフローチャートである。
(ステップS101)POSレジスタ1のタッチパネル付き表示部20は、インデックス540a〜540cを表示する。オペレータSは、インデックス540a〜540cのうち、いずれかのインデックス540a〜540cを選択し、触れる。
(ステップS102)POSレジスタ1の制御部410は、ステップS101でオペレータSが触れたインデックスには買上情報が関連付けられているか否か(新規のインデックスであるか否か、空の状態であるか否か)を判定する。買上情報が関連付けられていると制御部410が判定した場合(Yesの場合)はステップS103の処理に進み、それ以外の場合(Noの場合)はステップS105の処理に進む。
(ステップS103)タッチパネル付き表示部20は、キャラクタ画像9001〜9020を含んだサムネイル900を表示する。オペレータSは、タッチパネル付き表示部20が表示するサムネイル900に含まれるキャラクタ画像9001〜9020のうち、顧客に一番近いキャラクタ画像9001〜9020に触れる。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)制御部410は、ステップS103でオペレータSに触れられたキャラクタ画像9001〜9020を、ステップS101でオペレータSに触れられたインデックス540a〜540cに表示させる。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS105)制御部410は、ステップS101でオペレータSに触れられたインデックス540a〜540cに関連付けられている登録会計情報をRAM207から読み出し、タッチパネル付き表示部20は、制御部410が読み出した買上情報に基づいた顧客情報画面501a〜501cを表示する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)オペレータSは、顧客が購入したい商品の登録処理及び会計処理を行う。POSレジスタ1の制御部410は、顧客が購入したい商品の登録処理を行う。
その後、ステップS107の処理に進む。
(ステップS107)オペレータSは、顧客が購入したい商品の登録が完了すると、POSレジスタ1のキー操作部30が備える小計ボタンを押下する。制御部410は、キー操作部30が備える小計ボタンが押下されたか否かを判定する。小計ボタンが押下されたと制御部410が判定した場合(Yesの場合)はステップS108の処理に進み、それ以外の場合(Noの場合)はステップS114の処理に進む。
(ステップS108)制御部410は、買上合計金額を第1顧客用表示部40及び第2顧客用表示部90に表示させる。その後、ステップS109の処理に進む。
(ステップS109)オペレータSは、顧客から商品の代金を受け取り、受け取った金額をPOSレジスタ1に入力する。POSレジスタ1の制御部410は、入力された金額をRAM207に記憶させる。その後、ステップS110の処理に進む。
(ステップS110)オペレータSは、金額をPOSレジスタ1に入力した後、キー操作部30が備える現計ボタンを押下する。制御部410は、キー操作部30が備える現計ボタンが押下されたか否かを判定する。現計ボタンが押下されたと制御部410が判定した場合(Yesの場合)はステップS111の処理に進み、それ以外の場合(Noの場合)はステップS114の処理に進む。
(ステップS111)POSレジスタ1の印字部50はレシートを印字する。その後、ステップS112の処理に進む。
(ステップS112)POSレジスタ1の制御部410は、会計処理を完了した買上情報をハードディスク430に記憶させる。その後、ステップS113の処理に進む。
(ステップS113)タッチパネル付き表示部20は、会計処理を完了した、顧客情報画面501bと、インデックス540bとを空の状態で表示する。その後、ステップS117の処理に進む。
(ステップS114)オペレータSは、買上商品の追加登録処理または訂正処理を行う場合、スキャナ10に商品のバーコードを読み取らせる。制御部410は、スキャナ10が商品のバーコードを読み取ったか否かに基づいて、買上商品の追加登録処理または訂正処理を行うか否かを判定する。買上商品の追加登録処理または訂正処理を行うと制御部410が判定した場合(Yesの場合)はステップS115の処理に進み、それ以外の場合(Noの場合)はステップS116の処理に進む。
(ステップS115)オペレータSは、買上商品の追加登録処理または訂正処理の操作を行う。POSレジスタ1は、オペレータSの操作に基づいて、買上商品の追加登録処理または訂正処理を行う。その後、ステップS106の処理に戻る。
(ステップS116)オペレータSは、現在行っている登録処理あるいは会計処理から、他の顧客の買上商品の追加登録処理または訂正処理を行う場合、他の顧客を示すキャラクタ画像9001〜9020が表示されているインデックス540a〜540cに触れる。タッチパネル付き表示部20は、現在表示している、顧客の買上情報を表示する顧客情報画面501a〜501cを、オペレータSに触れられたインデックス540a〜540cに関連付けられている顧客情報画面501a〜501cに切り替える。その後、ステップS117の処理に進む。
(ステップS117)制御部410は、RAM207が記憶する買上情報に、会計処理を完了していない買上情報(未会計の買上情報)が含まれているか否かを判定する。会計処理を完了していない買上情報が含まれていると制御部410が判定した場合(Yesの場合)はステップS101の処理に戻り、それ以外の場合(Noの場合)はステップS118の処理に進む。
(ステップS118)オペレータSは、業務を終了する場合、キー操作部30が備える終了キーを押下する。制御部410は、キー操作部30が備える終了キーが押下されたか否かを判定する。終了キーが押下されたと制御部410が判定した場合(Yesの場合)は処理を終了し、それ以外の場合(Noの場合)はステップS101の処理に戻る。
上述したとおり、本実施形態によれば、各顧客が購入したい商品の登録処理及び会計処理を行う顧客情報画面501a〜501cを選択するインデックス540a〜540cに、顧客の特徴を表すキャラクタ画像9001〜9020を表示する。これにより、オペレータSは、インデックス540a〜540cに表示されるキャラクタ画像9001〜9020を見ることで、どの顧客C1〜C3の登録会計情報を表示する顧客情報画面501a〜501cを選択するためのインデックス540a〜540cであるかを容易に認識することができる。そのため、オペレータSが、他の顧客の買上情報を間違えて呼び出し、他の顧客の買上情報に商品の追加登録処理を行ってしまったり、他の顧客の買上情報を用いて会計処理を行ってしまうことを防止することができる。
なお、本実施形態では、顧客の特徴を表す画像(キャラクタ画像)はイラストを用いているがこれに限らず、顧客が店舗の会員等であり写真付き会員カードを発行した場合には、この写真をハードディスク等に記憶し、この写真を顧客の特徴をイメージさせる画像として用いてもよい。そして、顧客が会計処理時に会員カードを提示した場合、会員番号などに基づいてハードディスクなどに記憶した写真を読み出し、インデックスに表示させるようにしてもよい。
なお、会員の写真を顧客の特徴をイメージさせる画像として用いる場合においても、会員以外の顧客については、顧客の特徴をイメージさせる画像としてイラストを用いる。これにより、オペレータは、会員と会員ではない顧客とを目視判別することが容易となり、会員である顧客のみにサービスを行う場合においても、会員である顧客と会員ではない顧客とを容易に判断することができるため、このサービスをスムーズに行うことができる。
また、本実施形態では、POSレジスタのハードディスクが、予め顧客の特徴をイメージさせる画像としてイラストを記憶しているがこれに限らず、例えば、POSレジスタにカメラ(CCDカメラ)等を備え、登録処理のためにPOSレジスタの第一顧客用表示部40の前に居る際に、人検知センサなどにより顧客の写真を自動的にあるいは手動で撮影し、この写真を一時的にハードディスクに記憶させ、一時的に記憶させた写真を顧客の特徴をイメージさせる画像としてインデックスに対応させて表示させるようにしてもよい。これにより、顧客の特徴を確実に把握することができる。
なお、本実施形態では、顧客毎の買上情報と対応するインデックスへ画像を表示させるようにしているがこれに限らず、顧客毎の買上情報を表示させるインデックスと対応する位置に顧客の特徴を表す画像を表示させるようにしてもよい。例えば、インデックスと対応する下方に目視容易なサイズで画像を表示させる。これにより、表示する画像の大きさの制限を無くすことができ、オペレータが見やすいサイズで画像を表示することができ、且つ、顧客毎の買上情報を表示するインデックスと対応する位置に画像の表示を行うので、オペレータが、他の顧客の買上情報に商品の追加登録処理を行ってしまったり、間違えて他の顧客の買上情報を用いて会計処理を行ってしまうことを更に防止することができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。