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JP5676141B2 - クローラ用の芯金及びゴムクローラ - Google Patents

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本発明は、クローラ用の芯金及びゴムクローラに関する。
ゴムクローラの中には、複数種類のクローラ補強部材を組み付けて構成した無端状のクローラ補強体の少なくも一部をゴム弾性体に埋設して構成されるものがある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1では、直方体ブロックをクローラ周方向に千鳥状に配置して2列の直方体ブロック列を形成し、1列目の直方体ブロックの貫通孔と2列目の直方体ブロックの貫通孔とに棒体を嵌め込んで、直方体ブロックをクローラ周方向に連結してクローラ補強体を構成している。
特開2002−37154号公報
ところで、特許文献1では、直方体ブロックの貫通孔に棒体を嵌め込んでクローラ補強体を構成していることから、例えば、直方体ブロックと棒体とをクローラ幅方向に相対変位させる力が作用した場合、直方体ブロックと棒体とのクローラ幅方向への相対変位を十分に抑制できずに、直方体ブロックの貫通孔と棒体との間の摩耗が促進される傾向にある。直方体ブロックの貫通孔の内壁と棒体との間の摩耗が進むと、摩耗の進行に応じてクローラ補強体(ゴムクローラ)の耐久性が低下してしまう。
このため、直方体ブロックと棒体とのクローラ幅方向の相対変位を抑制するのに、固定具などを別途用いることも考えられるが、固定具などの専用部品が増えてしまい、連結操作が煩雑なものとなってしまう。
本発明は、連結用の専用部品を増やさずに簡単な操作で連結でき、且つクローラ走行時における芯金連結部分の摩耗を抑制して耐久性を向上させたクローラ用の芯金、及びこれを用いたゴムクローラの提供を目的とする。
本発明の第1の態様のクローラ用の芯金は、周方向に一定間隔で配置され、前記周方向に隣り合う同士が連結されて無端状のクローラベルトを構成するクローラ用の芯金であって、前記クローラベルトの幅方向に離間して配置され前記クローラベルトの内周側に突出すると共に前記周方向へ延出する一対の内周側突起部、前記内周側突起部に設けられ前記幅方向へ貫通する第1貫通孔、及び、前記内周側突起部の前記第1貫通孔から前記周方向へ離間した位置に設けられ前記幅方向へ貫通する第2貫通孔、を有する芯金本体と、前記芯金本体の第1貫通孔と隣り合う前記芯金本体の第2貫通孔とに挿通されて、前記芯金本体と隣り合う前記芯金本体とを連結する連結部材と、を備え、前記連結部材は、前記第1貫通孔を通り抜けて前記一対の内周側突起部間に配置される軸部、及び、当該軸部の両端部から前記幅方向外側へ延出して前記第1貫通孔を通る一対の翼部、を有し、前記第1貫通孔の内壁には、前記第2貫通孔に対して反対側に前記幅方向に延びて前記翼部の前記周方向端部が収まる溝部が形成され、前記溝部に前記翼部の少なくとも一部が収められた状態においては、前記幅方向から見て前記軸部が前記内周側突起部と重なり、前記軸部の前記幅方向への移動が前記軸部と前記内周側突起部との当接により規制されている。
請求項1のクローラ用の芯金では、芯金本体の第1貫通孔と隣り合う芯金本体の第2貫通孔とに連結部材を挿通し、溝部に翼部の少なくとも一部を収めることで、芯金本体と隣り合う芯金本体が連結される。すなわち、連結用の専用部品を増やさずに隣り合う芯金同士を連結することができる。また、隣り合う芯金同士の連結操作も、芯金本体の第1貫通孔と隣り合う芯金本体の第2貫通孔とに連結部材を挿通し、溝部に翼部の少なくとも一部を収めるという簡単な操作で行なえる。
また、隣り合う芯金同士を連結した状態(溝部に前記翼部の少なくとも一部が収められた状態)においては、軸部の幅方向への移動が内周側突起部との当接により規制される。すなわち、芯金本体と連結部材との幅方向の相対変位が規制される。これにより、幅方向の相対変位による第1貫通孔の内壁と軸部との間の摩耗(特に、第1貫通孔の内壁の摩耗)が抑制される。結果、芯金の耐久性が向上する。
以上、請求項1のクローラ用の芯金によれば、連結用の専用部品を増やさずに簡単な操作で連結でき、且つクローラ走行時における芯金連結部分(第1貫通孔の内壁及び軸部)の摩耗を抑制して耐久性を向上することができる。
請求項2のクローラ用の芯金は、請求項1のクローラ用の芯金において、前記軸部の周方向最大長さは、前記翼部の周方向最大長さよりも長い。
クローラ走行時には、翼部が路面からの入力を受ける。この翼部が軸部の端部に設けられている場合、翼部が受ける路面からの入力が軸部にも分散されるため、応力による翼部の変形等が抑制される。
ここで、請求項2のクローラ用の芯金では、軸部の周方向最大長さを翼部の周方向最大長さよりも長くしていることから、例えば、軸部の周方向最大長さと翼部の周方向最大長さとが同じもの又は軸部の周方向最大長さを翼部の周方向最大長さよりも短くしたものと比べて、軸部の強度を十分に確保することができ、翼部が受ける路面からの入力による軸部の変形などを効果的に抑制することができる。
請求項3のクローラ用の芯金は、請求項1又は請求項2のクローラ用の芯金において、前記芯金本体は、前記一対の内周側突起部の間に設けられ当該一対の内周側突起部を連結すると共に、少なくとも一部が前記第2貫通孔に沿って配置された連結部を有する。
請求項3のクローラ用の芯金では、一対の内周側突起部が連結部により連結されることから、一対の内周側突起部の間隔や、一対の内周側突起部の各々の孔位置が保持される。
また、連結部の少なくとも一部が第2貫通孔に沿って配置されることから、隣り合う芯金同士を連結した状態における芯金本体の第2貫通孔と隣り合う芯金本体の連結部材の軸部との接触面積を、例えば、連結部材の少なくとも一部が第2貫通孔に沿って配置されていないものと比べて、大きくすることができる。これにより、第2貫通孔の内壁の摩耗が抑制されて、芯金の耐久性が向上する。
特に、隣り合う芯金同士を連結した状態で、隣り合う芯金本体の軸部と接触する芯金本体の第2貫通孔の内壁部分は摩耗の進行が他の部分よりも早い傾向があるため、第2貫通孔の前記内壁部分に沿って連結部の少なくとも一部を配置することが好ましい。第2貫通孔の前記接触部分に沿って連結部の少なくとも一部を配置した場合には、隣り合う芯金同士を連結した状態で付与されて周方向の張力に対して十分な耐久性を有する。
なお、第2貫通孔の摩耗抑制の観点からは、第2貫通孔の全周に連結部を配置することが最も好ましい。
請求項4のクローラ用の芯金は、請求項1〜3のいずれか1項のクローラ用の芯金において、前記一対の内周側突起部の間隔は、前記第1貫通孔側よりも前記第2貫通孔側で狭く、隣り合う前記芯金同士を連結した状態において前記芯金本体の一対の内周側突起部の第1貫通孔側に、隣り合う前記芯金本体の一対の内周側突起部の第2貫通孔側が入り込んでいる。
請求項4のクローラ用の芯金では、隣り合う芯金同士を連結した状態において芯金の一対の内周側突起部の第1貫通孔側に、隣り合う前記芯金の一対の内周側突起部の第2貫通孔側が入り込んでいることから、芯金本体とこれに隣り合う芯金本体の幅方向の相対移動が、芯金本体の一対の内周側突起部の第1貫通孔側と、隣り合う芯金本体の一対の内周側突起部の第2貫通孔側との当接により抑制される。
請求項5のクローラ用の芯金は、請求項4のクローラ用の芯金において、前前記内周側突起部は、前記幅方向の内側面及び外側面の少なくとも一方に設けられ、前記幅方向に突出し、前記第1貫通孔から前記第2貫通孔へ延びる補強リブを備えている。
請求項5のクローラ用の芯金では、内周側突起部の幅方向の内側面及び外側面の少なくとも一方に、幅方向に突出し第1貫通孔から第2貫通孔へ延びる補強リブが設けられていることから、第1貫通孔及び第2貫通孔の各々の内壁に作用する周方向の引っ張り、及びこれに起因する剪断力に対する内周側突起部の耐久性が向上する。
また、請求項5のクローラ用の芯金は、単に内周側突起部全体の厚みを増して耐久性を向上させる芯金と比べて、重量増加を抑制しつつ耐久性を向上させることができる。
請求項6のクローラ用の芯金は、請求項5のクローラ用の芯金において、前記補強リブの一部は、前記第1貫通孔及び前記溝部に沿って配置されている。
請求項6のクローラ用の芯金では、補強リブの一部が第1貫通孔及び溝部の形状に沿って設けられていることから、クローラ走行時に連結部材の翼部から周方向の張力を受ける第1貫通孔及び溝部が補強される。これにより、クローラ走行時の張力による第1貫通孔及び溝部の変形がそれぞれ抑制されて、芯金の耐久性が向上する。
請求項7のゴムクローラは、請求項1〜6のいずれか1項に記載のクローラ用の芯金を用いて構成されたクローラベルトの外周側にゴム弾性体が配設されている。
請求項7のゴムクローラでは、連結用の専用部品を増やさずに簡単な操作で連結でき且つ芯金連結部分の摩耗を抑制できるクローラ用の芯金を連結して構成されたクローラベルトを用いることから、ゴムクローラの生産性が向上し、さらに、芯金連結部分の摩耗が抑制されてゴムクローラの耐久性が向上する。
以上説明したように、本発明のクローラ用の芯金は、連結用の専用部品を増やさずに簡単な操作で連結でき、且つ芯金連結部分の摩耗を抑制できる。また、本発明のゴムクローラは、連結用の専用部品を増やさずに簡単な操作で連結でき且つ芯金連結部分の摩耗を抑制できるクローラ用の芯金を連結して構成するクローラベルトを用いることから、生産性が向上し、さらに、ゴムクローラの耐久性が向上する。
本発明の第1実施形態のゴムクローラの側面図である。 本発明の第1実施形態のゴムクローラの内周面を見た平面図である。 図2の3−3線断面図である。 本発明の第1実施形態の芯金を斜め上方から見た斜視図である。 (A)は第1実施形態の芯金の平面図である。(B)は図5(A)の芯金の側面図である。(C)は矢印C方向から見た図5(A)の芯金の正面図である。(D)は図5(A)の芯金のD−D線断面図である。 第1実施形態の芯金同士を連結する動作を示す、芯金を斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態の芯金同士を連結した状態を示す、芯金を斜め上方から見た斜視図である。 第1実施形態の芯金同士を連結して構成されたクローラベルトの内周面を見た平面図である。 (A)は第1実施形態の隣り合う同士が連結された芯金の側面図である。(B)は図9(A)のB部拡大図である。 (A)第1実施形態の芯金の変形例の芯金同士を連結する動作を示す、芯金を斜め上方から見た斜視図である。 (B)図10(A)の芯金同士を連結した状態を示す、芯金を斜め上方から見た斜視図である。 本発明の第2実施形態の芯金を斜め上方から見た斜視図である。 (A)は第2実施形態の芯金の平面図である。(B)は図12(A)の芯金の側面図である。(C)は矢印C方向から見た図12(A)の芯金の正面図である。
[第1実施形態]
以下、本発明のクローラ用の芯金及びこれを用いたゴムクローラの第1実施形態について図1〜図9を用いて説明する。
図1に示すように、第1実施形態のゴムクローラ10は、クローラ車のスプロケット100及びアイドラー102に巻きかけられて用いられるものであり、無端状のクローラベルト13の外周側に、ゴムなどの弾性体で構成された無端状のゴム弾性体12が配設されたものである。
以下、単に「周方向」というときは、ゴムクローラ10の周方向をいい、矢印Sで示す。また、「幅方向」というときは、ゴムクローラ10の幅方向をいい、矢印Wで示す。なお、幅方向は、周方向と直交している。
さらに、「内外方向」というときは、ゴムクローラ10の内外方向をいい、この内外方向を矢印IN、OUTで示す。矢印INは、ゴムクローラ10の内周側を示し、単に「内周側」という。一方、矢印OUTは、ゴムクローラ10の外周側を示し、単に「外周側」という。
図1及び図3に示すように、ゴム弾性体12の外周面には、周方向に所定の間隔をあけてラグ14が形成されている。このラグ14は、本実施形態においては、幅方向に沿って延びる構成とするが、これに限らず、例えば、ラグ14を幅方向に対して傾斜させる構成としてもよい。また、ラグ14の形状は、ゴムクローラの牽引力などを十分に発揮できれば、どのような形状としてもよい。
図1及び図2に示すように、ゴム弾性体12の内周側には、周方向に一定間隔で複数の芯金20(図4及び図5参照)が埋設されている。これら複数の芯金20は、周方向に隣り合う同士が互いに連結されて無端状のクローラベルト13を構成している。なお、クローラベルト13及び芯金20の詳細については後述する。
図2に示すように、ゴム弾性体12の幅方向中央部には、スプロケット100の歯部が係合(嵌合)するスプロケット係合孔16(ゴム弾性体12の内周面から外周面への貫通孔)が形成されている。このスプロケット係合孔16にスプロケット100の歯部が係合することで、スプロケット100からの駆動力がゴムクローラ10へ伝達されるようになっている。なお、本実施形態では、スプロケット100の歯部が係合(嵌合)するスプロケット係合孔16をゴム弾性体12に形成する構成としているが、スプロケット100の歯部が係合(嵌合)することができれば、ゴム弾性体12の内周面に凹部を形成する構成としても構わない。
図2及び図3に示すように、ゴム弾性体12に埋設された芯金20は、後述する一対のガイド壁部26が内周側へ突出して、ゴム弾性体12の内周面から各々の頂面26Dが露出している。なお、本実施形態では、一対のガイド壁部26の各々の頂面26Dがそれぞれゴム弾性体12の内周面から露出する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、一対のガイド壁部26の各々の頂面26Dが露出しない構成としてもよい。
図1に示すように、スプロケット100及びアイドラー102は、一対のガイド壁部26の間(図2及び図3参照)を通るようになっている。また、円柱状の大径部と、この大径部の側面に軸心を一致させて設けられた円柱状の小径部104Aとで構成される転輪104は、小径部104Aがガイド壁部26の頂面26D上を通り、大径部が一対のガイド壁部26の間を通るようになっている。具体的には、転輪104は、小径部104Aの外周面がガイド壁部26の頂面26D(露出の場合)又は頂面26D上のゴム(ゴム被覆の場合)に接地して支持され、大径部の外周面が一対のガイド壁部26の間のゴム部(スプロケット係合部24上のゴム部)に接触しないようになっている。なお、転輪104は、大径部の両側面に小径部104Aを設けたものでも、大径部の片側面に小径部104Aを設けたものでも構わない。
また、本実施形態の転輪104は、一対のガイド壁部26の間を通る大径部と、ガイド壁部26の頂面26D上を通る小径部104Aとで構成されているが、転輪104の構成はその他の構成でも構わない。例えば、転輪104は、一対のガイド壁部26の各々の頂面26D上を通る小径部104Aと、小径部104Aの両側面に設けられて一対のガイド壁部26を跨ぐ一対の大径部とで構成されたものでも構わない。
なお、スプロケット100及びアイドラー102についても、図1に示す本実施形態とは別の形態であっても構わない。
次に、芯金20について説明する。
(芯金全体構成)
図4及び図5(A)〜(D)に示すように、芯金20は、芯金本体22と、連結部材28と、を備えている。なお、本実施形態の芯金本体22は、本発明の芯金本体の一例であり、連結部材28は、本発明の連結部材の一例である。
芯金本体22は、幅方向に離間して配置され内周側へ突出すると共に周方向へ延出する一対のガイド壁部26と、一対のガイド壁部26の外周側部分(外周側の部分)にそれぞれ設けられ幅方向へ貫通する第1貫通孔36と、一対のガイド壁部26の第1貫通孔36から周方向へ離間した位置に設けられ幅方向へ貫通する第2貫通孔34と、一対のガイド壁部26の間に設けられ当該一対のガイド壁部26を連結すると共に少なくとも一部が第2貫通孔34に沿って配置されたスプロケット係合部24と、を有している。
なお、本実施系形態の芯金本体22は、図5(A)、(B)に示すように、幅方向中心線CLを基準にして左右対称とされている。また、芯金本体22は、一対のガイド壁部26、第1貫通孔36、第2貫通孔34、及びスプロケット係合部24を一体形成して構成されている。
図6及び図7に示すように、連結部材28は、芯金本体22の一対のガイド壁部26の各々の第1貫通孔36と、隣り合う芯金本体22の一対のガイド壁部26の各々の第2貫通孔34とに挿通されて隣り合う芯金本体22同士を連結するようになっている。また、図4及び図5(A)に示すように、連結部材28は、第1貫通孔36を通り抜けて一対のガイド壁部26間に配置されるピン部32と、このピン部32の両端部から幅方向外側へ延出して第1貫通孔36を通る一対の翼部30と、を有している。
なお、本実施系形態の連結部材28は、図5(A)、(B)に示すように、幅方向中心線CLを基準にして左右対称とされている。また、連結部材28は、ピン部32と一対の翼部30を一体形成して構成されている。
(ガイド壁部)
図4及び図5(B)、(D)に示すように、ガイド壁部26は、側面視で略台形状とされ、頂面26D(内周側の端面)が平坦状とされている。なお、ガイド壁部26の形状は側面視で略台形状に限定されるものではなく、その他の形状、例えば、逆台形状や、矩形状などでも構わない。なお、転輪104の小径部104A(図1参照)が、頂面26D上を通過する場合、頂面26Dを平坦状とすることでゴムクローラ10の振動を効果的に抑制することができる。
また、図4及び図5(A)〜(C)に示すように、ガイド壁部26は、第1貫通孔36側の幅広壁部26Aと、幅広壁部26Aよりも幅方向内側に位置する第2貫通孔34側の幅狭壁部26Bと、幅広壁部26Aと幅狭壁部26Bを連結する連結壁部26Cとで構成されている。このため、図5(A)に示すように、内周側から見た一対のガイド壁部26は、互いに対向する幅広壁部26Aの間隔(幅方向の距離)よりも互いに対向する幅狭壁部26Bの間隔(幅方向の距離)が狭くなっている。
図7に示すように、隣り合う芯金20同士を連結した状態において一方の芯金本体22の互いに対向する幅広壁部26A間に他方の芯金本体22の互いに対向する幅狭壁部26Bが入り込むように、幅広壁部26Aの幅方向内壁面の距離と、幅狭壁部26Bの幅方向内壁面の距離が設定されている。
また、図7に示すように、隣り合う芯金20同士を連結してクローラベルト13を構成すると、それぞれのガイド壁部26が周方向に沿って一直線上に並ぶようになっている。
この構成により、クローラ走行時に、スプロケット100、アイドラー102及び転輪104がガイド壁部26によって所定の位置へとガイドされ、スプロケット100、アイドラー102及び転輪104の脱輪が抑制される。
(第1貫通孔、第2貫通孔)
図4及び図5(B)、(D)に示すように、第1貫通孔36は、丸孔であり、内径が後述するピン部32の外径と同等又は大きくなるように設定されることが好ましい。同様に、第2貫通孔34は、丸孔であり、内径が後述するピン部32の外径と同じ又は大きくなるように設定されることが好ましい。
(ピン部、翼部)
図4及び図5(A)〜(D)に示すように、ピン部32は、円柱状とされ、両端部から翼部30が幅方向外側へ幅方向に沿ってそれぞれ延びている。この一対の翼部30は、断面形状が略矩形状(角部が丸められている矩形状)とされ、ピン部32に対して一直線上となるように設けられている。また、図9(B)に示すように、ピン部32の周方向最大長さ(直径)L1が翼部30の周方向最大長さ(翼部30の延在方向と直交する方向の断面における周方向最大長さ)L2よりも長くなっている。さらに、ピン部32と翼部30との境界部分には、翼部30が受ける路面からの入力による応力集中を緩和するためのテーパ部33が形成されている。
なお、本実施形態では、ピン部32と一対の翼部30とが一直線上となるように構成されているが、本発明はこの構成に限定されず、ピン部32に対して一対の翼部30が傾斜又は湾曲しながら幅方向外側へそれぞれ延びる構成としてもよい。
(溝部)
図4及び図5(B)、(D)に示すように、ガイド壁部26の第1貫通孔36を構成する内壁(以下、単に第1貫通孔36の内壁)には、第2貫通孔34に対して反対側に幅方向に延びる溝部36Aが形成されている。この溝部36Aには、翼部30の少なくとも一部である周方向端部30Aが収まるようになっている。なお、本実施形態では、溝部36Aの形状は、翼部30の周方向端部30Aの形状と略同一とされている。
また、図9(A)、(B)に示すように、翼部30の周方向端部30Aを溝部36Aに収めた状態においては、幅方向から見て、ピン部32の一部がガイド壁部26に重なるようになっている。これにより、芯金本体22と連結部材28とが幅方向へ相対移動した場合に、ピン部32とガイド壁部26とが当接して、芯金本体22と連結部材28との幅方向へ相対変位が規制される。
(スプロケット係合部)
図4に示すように、スプロケット係合部24は、一対のガイド壁部26の間に設けられ一対のガイド壁部26を連結すると共に、少なくとも一部が第2貫通孔34に沿って配置されている。具体的には、本実施形態のスプロケット係合部24は、円筒状とされ、第2貫通孔34の全周に配置されて、一対のガイド壁部26の各々の第2貫通孔34同士を連通させている。このスプロケット係合部24により、各第2貫通孔34が補強される。なお、本実施形態のスプロケット係合部24は、本発明の連結部の一例である。
なお、本実施形態では、円筒状のスプロケット係合部24を第2貫通孔34の全周に配置する構成としているが、本発明はこの構成に限らず、その他の形状(円筒状以外)のスプロケット係合部24を第2貫通孔34の周方向の張力を受ける部分に配置する構成としても構わない。
一方で、本実施形態のように、円筒状のスプロケット係合部24を第2貫通孔34の全周に配置した場合には、ピン部32が接触する部分の接触面積が増し、第2貫通孔34の摩耗を抑制することができる。
また、図8に示すように、隣り合う芯金20同士を連結してクローラベルト13を構成すると、一方の芯金本体22のスプロケット係合部24と他方の芯金本体22のスプロケット係合部24の間に中空部が形成される。図2に示すように、ゴム弾性体12のスプロケット係合孔16は、前記中空部に対応した位置に形成されている。これにより、スプロケット100の歯部がスプロケット係合孔16に係合(嵌合)すると、スプロケット100からの駆動力がスプロケット係合部24及びこのスプロケット係合部24に挿通された連結部材28を介してクローラベルト13(ゴムクローラ10)に伝達される。
なお、本実施形態では、円筒状のスプロケット係合部24を第2貫通孔34の全周に配置する構成としているが、本発明はこの構成に限らず、スプロケット係合部24を設けない構成としても構わない。
一方で、スプロケット係合部24を設けた場合には、スプロケット100からの駆動力がスプロケット係合部24を介して連結部材28に伝達されるため、スプロケット100から連結部材28へ直接駆動力が入力されるよりも連結部材28が受ける負担が減少し、連結部材28の耐久性の低下を抑制することができる。
ここで、本実施形態の隣り合う芯金20同士を連結した状態とは、(一方の)芯金本体22の一対のガイド壁部26の各々の第1貫通孔36と、隣り合う(他方の)芯金本体22の一対のガイド壁部26の各々の第2貫通孔34とに連結部材28を挿通し、芯金本体22の各溝部36Aに一対の翼部30の各々の周方向端部30Aを収めた状態を指している(図7、図9(A)参照)。
次に芯金20の連結操作について図6〜図9を用いて説明する。
まず、図6に示すように、一方の芯金本体22と他方の芯金本体22とを近づけて、一方の芯金本体22の各第1貫通孔36と、他方の芯金本体22の各第2貫通孔34との中心軸合わせを行なう。次に、図7に示すように、一方の芯金本体22の各第1貫通孔36と、他方の芯金本体22の各第2貫通孔34とに連結部材28を挿通させる。そして、一方の芯金本体22の各溝部36Aに、連結部材28の各々の翼部30の周方向端部30Aを収める。これにより、一方の芯金本体22と他方の芯金本体22とが連結した状態となる。
図9(A)、(B)に示すように、隣り合う芯金本体22同士を連結した状態においては、幅方向から見て、ピン部32の一部がガイド壁部26に重なる。これにより、芯金本体22と連結部材28との幅方向の相対移動が、ピン部32とガイド壁部26との当接により規制されるようになる。
また、一方の芯金本体22の各第1貫通孔36と、他方の芯金本体22の各第2貫通孔34との中心軸合わせを行なうときには、一方の芯金20の互いに対向する幅広壁部26A間に他方の芯金20の互いに対向する幅狭壁部26B間が入り込む。
これにより、一方の芯金本体22と他方の芯金本体22との幅方向の相対移動が、一方の芯金本体22の幅広壁部26Aと他方の芯金本体22の幅狭壁部26Bとの当接により規制される。
以上のように、連結した芯金20同士は、隣り合う芯金本体22同士の幅方向の相対移動(相対変位)が規制され、且つ、芯金本体22と連結部材28との幅方向への相対移動(相対変位)が規制される。
そして、前述した連結操作により、隣り合う芯金20同士を連結することで、無端状のクローラベルト13が構成される。
次に、ゴムクローラ10の製造方法について説明する。
まず、上述した連結操作で複数の芯金20を連結して無端状のクローラベルト13を構成する。
次に、クローラベルト13の外周側に長尺な未加硫のゴム弾性体12を巻き付けて無端状の未加硫のゴム弾性体を形成する。このとき、未加硫のゴム弾性体12の内周側にクローラベルト13が埋設されるようにする。なお、芯金20の一対のガイド壁部26の各々の頂面26Dは、未加硫のゴム弾性体12に埋設されてもよく、埋設されなくてもよい。なお、クローラベルト13の内周側に未加硫のゴム弾性体を巻き付けてもよいことは言うまでもない。
その後、未加硫のゴム弾性体12を加硫することで、ゴム弾性体12が加硫されてクローラベルト13と加硫接着され、ゴムクローラ10が製造される。
なお、本実施形態では、芯金20を連結してクローラベルト13を構成した後で、このクローラベルト13の外周側にゴム弾性体12を形成してゴムクローラ10を製造する構成としたが、これに限らず、芯金本体22の少なくとも外周側に加硫済みゴム弾性体片を形成し、これらの加硫済みゴム弾性体片付き芯金本体22を連結部材28で連結して、無端状のクローラベルト13を構成しつつ、無端状のゴムクローラ10を構成することもできる。
また、複数の芯金20を連結してゴムクローラ1本分の長さの帯状の芯金連結体を構成し、この芯金連結体の少なくとも外周側にゴム弾性体を加硫して帯状のクローラ構成部材を形成し、この帯状のクローラ構成部材の長手方向端部同士(周方向一端部にある第1貫通孔36と周方向他端部にある第2貫通孔34)を連結部材28で連結して無端状のゴムクローラ10を構成することもできる。
一方、複数の芯金20を連結して足し合わせるとゴムクローラ1本分となる複数本の帯状の芯金連結体を構成し、これらの芯金連結体の少なくとも外周側にゴム弾性体をそれぞれ加硫して帯状のクローラ構成部材を複数本形成し、これらの帯状のクローラ構成部材の長手方向端部を連結部材28で連結して1本の帯状のクローラ構成部材とし、その後、1本のクローラ構成部材の長手方向端部同士を連結部材28で連結して無端状のゴムクローラ10を構成することもできる。
次に、第1実施形態の芯金20及びゴムクローラ10の作用効果について説明する。
前述したように、芯金20同士の連結は、図6及び図7に示すように、一方の芯金本体22の各第1貫通孔36と、他方の芯金本体22の各第2貫通孔34とに連結部材28を挿通させて、一方の芯金本体22の各溝部36Aに、連結部材28の各々の翼部30の周方向端部30Aを収めることでなされる。すなわち、連結用の専用部品を増やさずに芯金20同士を連結することができる。
また、芯金20の連結操作も一方の芯金本体22の一対のガイド壁部26の各々の第1貫通孔36と、他方の芯金本体22の一対のガイド壁部26の各々の第2貫通孔34とに連結部材28を挿通させて、一方の芯金本体22の各第1貫通孔36の各々の溝部36Aに、連結部材28の各々の翼部30の周方向端部30Aを収めるという簡単な操作で行なえる。
図2に示すように、芯金20同士を連結して構成されたクローラベルト13は、芯金20のそれぞれのガイド壁部26が周方向に沿って並ぶ。このため、一対のガイド壁部26の間を通るスプロケット100及びアイドラー102の脱輪が抑制される。また、大径部が一対のガイド壁部26の間を通る転輪104の脱輪が抑制される。
ところで、従来のゴムクローラとしては、無端状のゴム弾性体の内周側に周方向一定間隔で芯金を配置し、この芯金の外周を外囲いするようにスチールコードを螺旋巻き又は並列巻きしたものが知られている。この種の従来のゴムクローラでは、例えば、ゴム弾性体に傷などが付き、その傷から水などが浸入した場合、スチールコードに錆が生じ、スチールコードが破断してゴムクローラの張力が低下する虞がある。
しかし、ゴムクローラ10では、従来のゴムクローラの張力を保持するスチールコードを仮になくしても張力保持可能であり、芯金20を連結して構成されたクローラベルト13を用いるため、ゴム弾性体12に傷などが付き、その傷から水などが浸入しても、従来のゴムクローラのスチールコードと比べて芯金20が破損しにくいことから、ゴムクローラ10の張力の低下が抑制される。
また、第1貫通孔36及び第2貫通孔34を一対のガイド壁部26にそれぞれ形成することから、一対のガイド壁部26とは別の部位に新たに第1貫通孔36及び第2貫通孔34を形成するよりも、芯金本体22の構造が簡単となり、さらに、芯金20の重量増加も抑制することができる。
前述したように、隣り合う芯金20同士を連結した状態においては、一方の芯金本体22の互いに対向する幅広壁部26A間に他方の芯金本体22の対向する幅狭壁部26B間が入り込むことから、一方の芯金本体22(芯金20)と他方の芯金本体22(芯金20)との幅方向の相対移動が、一方の芯金本体22の幅広壁部26Aと他方の芯金本体22の幅狭壁部26Bとの当接により、規制される。
さらに、隣り合う芯金20同士を連結した状態においては、幅方向から見て、ピン部32の一部がガイド壁部26と重なる。このため、芯金本体22と連結部材28との幅方向の相対移動が、ピン部32とガイド壁部26との当接により、規制される。
これにより、第1貫通孔36の内壁とピン部32との間の摩耗(特に、第1貫通孔36内壁の摩耗)が抑制され、結果、芯金20及び、クローラベルト13の耐久性が向上する。
また、クローラ走行時には、翼部30が路面からの入力を受ける。この翼部30が受けた入力は、一体形成されたピン部32へ分散されることから、応力による翼部30の変形等が抑制される。
ここで、ピン部32の周方向最大長さ(直径)L1を翼部30の周方向最大長さL2よりも長くしていることから、例えば、ピン部32の周方向最大長さと翼部30の周方向最大長さとが同じもの又はピン部32の周方向最大長さを翼部30の周方向最大長さよりも短くしたものと比べて、ピン部32の強度を十分に確保することができ、翼部30が受ける路面からの入力によるピン部32の変形などを効果的に抑制することができる。
そして、前述したように、スプロケット係合部24を第2貫通孔34の全周に配置したことにより、ピン部32が接触する部分の接触面積が大きくなって、第2貫通孔34の摩耗を抑制することができる。
また、一対のガイド壁部26がスプロケット係合部24により連結されることから、一対のガイド壁部26の間隔や、一対のガイド壁部26の各々の孔位置が保持される。
従って、本実施形態の芯金20は、連結用の専用部品を増やさずに簡単な操作で連結でき、且つ芯金連結部分(第1貫通孔36の内壁及び第2貫通孔34の内壁)の摩耗を効果的に抑制することができる。結果、芯金20の耐久性が向上する。
以上のように、連結用の専用部品を増やさずに簡単な操作で連結することができ且つ前記芯金連結部分の摩耗を抑制することができる芯金20を連結して構成されたクローラベルト13を用いることから、ゴムクローラ10の生産性が向上し、さらに、前記芯金連結部分の摩耗が抑制されてゴムクローラ10の耐久性が向上する。
前述の第1実施形態では、図6及び図7に示すように、第1貫通孔36の溝部36Aに翼部30の周方向端部30Aを収める構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、図10(A)及び図10(B)に示すように、根元部分に突起部40Aが形成された翼部40の当該突起部40Aを第1貫通孔36の溝部36Aに収める構成としてもよい。なお、翼部40を有する連結部材38は、本発明の連結部材の一例である。
また、溝部36Aの形状は、翼部30の周方向端部30Aが収められる形状や翼部40の突起部40Aが収められる形状など、翼部の少なくとも一部が収められる形状であれば特に限定はしない。例えば、溝部の形状は、略半円形状や略三角形状などでも構わない。
[第2実施形態]
以下、本発明のクローラ用の芯金及びこれを用いたゴムクローラの第2実施形態について説明する。なお、本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付して示し、その部分の詳細な説明は省略する。
図11及び図12には、第2実施形態の芯金50が示されている。
図11及び図12に示すように、芯金本体22は、ガイド壁部26の幅広壁部26Aの幅方向外側面から幅方向に突出し、幅狭壁部26Bへ向かって周方向へ延びる補強リブ52、を有している。具体的には、補強リブ52は、第1貫通孔36から第2貫通孔34へ延びている。なお、補強リブ52は、ガイド壁部26と一体形成されている。
図11及び図12に示すように、補強リブ52の一部は、第1貫通孔36及び溝部36Aに沿って形成され、且つ第2貫通孔34に沿って形成されている。なお、補強リブ52の幅方向への突出量は適宜設定することが好ましい。
次に、第2実施形態の芯金50及びゴムクローラ46の作用効果について説明する。
ガイド壁部26に補強リブ52を形成したことにより、連結した芯金50に作用する周方向の張力に起因する剪断力に対するガイド壁部26の耐久性が向上する。特に、本実施形態のガイド壁部26のように、幅広壁部26Aと幅狭壁部26Bとの幅方向間隔が異なる場合には、幅広壁部26Aと幅狭壁部26Bとを連結する連結壁部26Cに応力が集中しやすいことから、補強リブ52による耐久性の向上効果が効果的に発揮される。また、単にガイド壁部26全体の厚みを増して耐久性を向上させる場合と比べて、重量増加を抑制しつつ耐久性を向上させることができる。
また、図12に示すように、補強リブ52の一部が第1貫通孔36及び溝部36Aの形状に沿って形成されていることから、クローラ走行時に張力を受ける第1貫通孔36及び溝部36Aが補強される。これにより、クローラ走行時の張力によって第1貫通孔36及び溝部36Aが変形するのが効果的に抑制される。
同様に、補強リブ52の一部が第2貫通孔34の形状に沿って形成されていることから、第2貫通孔34とピン部32との接触面積がより大きくなり、第2貫通孔34の摩耗がより効果的に抑制される。
前述の第2実施形態では、補強リブ52がガイド壁部26の幅方向外側面に形成される構成としたが、本発明はこの構成に限定されず、補強リブ52がガイド壁部26の幅方向内側面に形成される構成や、補強リブ52がガイド壁部26の幅方向外側面及び内側面に形成される構成としてもよい。
なお、上述の実施形態の芯金20、50は金属材料を一体形成したものであるが、これに限らず、芯金20、50がクローラベルト13として十分な強度、及び耐久力を有するのであれば、例えば、芯金20、50を樹脂成型品としてもよく、また、強度が必要とされる部位のみ金属材料を用いた樹脂成型品としてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 ゴムクローラ
12 ゴム弾性体
13 クローラベルト
20 芯金
22 芯金本体
24 スプロケット係合部(連結部)
26 ガイド壁部(内周側突起部)
28 連結部材
30 翼部
32 ピン部(軸部)
34 第2貫通孔
36 第1貫通孔
36A 溝部
38 連結部材
46 ゴムクローラ
50 芯金
52 補強リブ
S 周方向
W 幅方向
IN 内周側
OUT 外周側

Claims (7)

  1. 周方向に一定間隔で配置され、前記周方向に隣り合う同士が連結されて無端状のクローラベルトを構成するクローラ用の芯金であって、
    前記クローラベルトの幅方向に離間して配置され前記クローラベルトの内周側に突出すると共に前記周方向へ延出する一対の内周側突起部、前記内周側突起部に設けられ前記幅方向へ貫通する第1貫通孔、及び、前記内周側突起部の前記第1貫通孔から前記周方向へ離間した位置に設けられ前記幅方向へ貫通する第2貫通孔、を有する芯金本体と、
    前記芯金本体の第1貫通孔と隣り合う前記芯金本体の第2貫通孔とに挿通されて、前記芯金本体と隣り合う前記芯金本体とを連結する連結部材と、
    を備え、
    前記連結部材は、前記第1貫通孔を通り抜けて前記一対の内周側突起部間に配置される軸部、及び、当該軸部の両端部から前記幅方向外側へ延出して前記第1貫通孔を通る一対の翼部、を有し、
    前記第1貫通孔の内壁には、前記第2貫通孔に対して反対側に前記幅方向に延びて前記翼部の前記周方向端部が収まる溝部が形成され、
    前記溝部に前記翼部の少なくとも一部が収められた状態においては、前記幅方向から見て前記軸部が前記内周側突起部と重なり、前記軸部の前記幅方向への移動が前記軸部と前記内周側突起部との当接により規制されるクローラ用の芯金。
  2. 前記軸部の周方向最大長さは、前記翼部の周方向最大長さよりも長い請求項1に記載のクローラ用の芯金。
  3. 前記芯金本体は、前記一対の内周側突起部の間に設けられ当該一対の内周側突起部を連結すると共に、少なくとも一部が前記第2貫通孔に沿って配置された連結部を有する請求項1又は請求項2に記載のクローラ用の芯金。
  4. 前記一対の内周側突起部の間隔は、前記第1貫通孔側よりも前記第2貫通孔側で狭く、
    隣り合う前記芯金同士を連結した状態において前記芯金本体の一対の内周側突起部の第1貫通孔側に、隣り合う前記芯金本体の一対の内周側突起部の第2貫通孔側が入り込んでいる請求項1〜3のいずれか1項に記載のクローラ用の芯金。
  5. 前記内周側突起部は、前記幅方向の内側面及び外側面の少なくとも一方に設けられ、前記幅方向に突出し、前記第1貫通孔から前記第2貫通孔へ延びる補強リブを備えている請求項4に記載のクローラ用の芯金。
  6. 前記補強リブの一部は、前記第1貫通孔及び前記溝部に沿って配置されている請求項5に記載のクローラ用の芯金。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載のクローラ用の芯金を用いて構成されたクローラベルトの外周側にゴム弾性体が配設されたゴムクローラ。
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