JP5667938B2 - 静電容量方式タッチパネル - Google Patents
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Description
特許文献2記載のタッチスイッチは、特許文献2の図7(a)に示すように、基板の一面において、第1電極(14b)同士の間に形成された第1補助線(24b)と、図7(b)に示すように、基板の他面において、第2電極(16b)同士の間に形成された第2補助線(26b)とを備え、第1電極の導体線、第1補助線、第2電極の導体線、第2補助線によって線の間隔が均等な複数の格子形状が形成されるようになっており、この第一電極と第二電極をパネル上部から透視したときに全面が隙間のないメッシュとなるようにしている。しかしながら、この方式は第一電極と第二電極との重ね合わせに極めて高い精度を要し、重なり部分と隙間を生じやすく、その結果、線太りと隙間が視認されるいう問題を起こしやすい。
特許文献3記載のタッチパネルは、図6に示したようにタッチ側である上部電極を導電性細線を束ねた電極とし、下部電極をITOのバー電極とした構成を記載し、タッチする指と下部電極との静電結合を上部電極が阻害することを少なくすることにより、応答性を高めることを意図している。しかしながらこの方式は、モアレを拾いやすいこと、上部下部の電極が異なることによる反射の違いが微妙な色の違いとして認識されやすいこと、などの画像の見易さにかかわる問題を起こしやすい。
少なくとも、タッチ面を構成する透明材料層、複数のセンサー電極を有する上部電極層、絶縁層、複数のセンサー電極を有し上部電極の配置方向とは直交配置された下部電極層、一層以上の透明基体層、を含む多層構成の静電容量方式タッチパネルであって、該上部電極層を構成するセンサー電極が導電性細線の格子からなるメッシュ形状であり、該格子の細線の方向が、センサー電極の配置方向に対し30°以上60°以下の傾斜角を有し、
該上部電極は、電極を構成する複数のセンサー電極の隣り合うセンサー電極との間に非導電性の帯状境界域が形成されており、該非導電性の帯状境界域はメッシュ状導電性細線を断線除去することにより形成され、該帯状境界域の幅は、センサー電極の延出方向にランダムに変化している静電容量方式タッチパネル。
<2>
該帯状境界域の幅の平均値が15μm以上70μm以下であることを特徴とする<1>に記載の静電容量方式タッチパネル。
<3>
該帯状境界域の幅の最大値rdmaxが100μm以下、幅の最小値rdminが10μm以上であることを特徴とする<1>又は<2>に記載の静電容量方式タッチパネル。
<4>
該帯状境界域の幅の標準偏差と該幅の平均値の比(幅の標準偏差/幅の平均値)が0.20以上、0.65以下であることを特徴とする<1>から<3>のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
<5>
該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線の幅が0.5μm以上10μm以下であることを特徴とする<1>から<4>のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
<6>
該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線が、金属又は合金の層と該層上に形成された黒化層を有することを特徴とする<1>から<5>のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
<7>
該上部センサー電極の該メッシュ状導電性細線の該金属層又は合金層の厚みが、0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする<6>に記載の静電容量方式タッチパネル。
<8>
該黒化層の厚みが0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする<6>又は<7>に記載の静電容量方式タッチパネル。
<9>
該上部電極を構成する複数のセンサー電極のそれぞれの電極の幅は、3mm以上7mm以下であることを特徴とする<1>から<8>のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
<10>
該下部電極を構成する複数のセンサー電極のそれぞれの電極材料がITOであることを特徴とする<1>から<9>のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
<11>
該静電容量方式タッチパネルの表示部形状を長辺と短辺で表したとき、上部電極を構成するセンサー電極が長辺部と平行となるように配置したことを特徴とする<1>から<10>のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
<12>
<6>から<8>のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法において、該金属又は合金の層と該層上に形成された該黒化層を有する該上部センサー電極の該メッシュ状導電性細線を以下のステップにより形成することを特徴とするタッチパネルの製造方法。
透明基体上に該金属層又は合金層を形成するステップ、
該金属層又は合金層に電極パターンを形成するステップ、
該金属層又は合金層の上に黒化層を形成するステップ、
該電極パターン以外の部分の黒化層を除去するステップ。
本発明は、上記<1>〜<12>に関するものであるが、その他の事項(たとえば下記1)〜22)に記載した事項など)についても参考のために記載した。
1)少なくとも、タッチ面を構成する透明材料層、複数のセンサー電極を有する上部電極層、絶縁層、複数のセンサー電極を有し上部電極の配置方向とは直交配置された下部電極層、一層以上の透明基体層、を含む多層構成の静電容量方式タッチパネルであって、該上部電極層を構成するセンサー電極が導電性細線の格子からなるメッシュ形状であり、該格子の細線の方向が、センサー電極の配置方向に対し30°以上60°以下の傾斜角を有している静電容量方式タッチパネル。
2)該上部電極は、電極を構成する複数のセンサー電極の隣り合うセンサー電極との間に非導電性の帯状境界域が形成されており、該非導電性の帯状境界域はメッシュ状導電性細線を断線除去することにより形成され、該帯状境界域の幅は、センサー電極の延出方向にランダムに変化し、その幅の平均値が15μm以上70μm以下であることを特徴とする項1に記載の静電容量方式タッチパネル。
3)該帯状境界域の幅の平均値が15μm以上70μm以下であり、かつ該幅の最大値rdmaxが100μm以下、幅の最小値rdminが10μm以上であることを特徴とする項2に記載の静電容量方式タッチパネル。
4)該帯状境界域の幅の平均値が15μm以上70μm以下であり、かつ該幅の標準偏差と該幅の平均値の比(幅の標準偏差/幅の平均値)が0.20以上、0.65以下であることを特徴とする項2又は項3に記載の静電容量方式タッチパネル。
5)該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線が、金属又は合金の層と該層上に形成された黒化層を有することを特徴とする項1から項4のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
6)該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線が、感光性ハロゲン化銀の露光現像により形成される銀を主成分とする現像銀含有層であることを特徴とする項1から項5のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
7)該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線の幅が0.5μm以上10μm以下であることを特徴とする項1から項6のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
8)該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線の幅が1μm以上8μm以下であることを特徴とする項7に記載の静電容量方式タッチパネル。
9)該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線の金属層又は合金層の厚みが、0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする項1から項8のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
10)該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線の金属層又は合金層の厚みが、0.2μm以上1μm以下であることを特徴とする項9に記載の静電容量方式タッチパネル。
11)該黒化層の厚みが0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする項5、項7から項10のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
12)該黒化層の厚みが0.2μm以上2μm以下であることを特徴とする項11に記載の静電容量方式タッチパネル。
13)該現像銀含有層の厚みが、0.5μm以上10μm以下であることを特徴とする項1から項12のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
14)該現像銀含有層の厚みが、1μm以上5μm以下であることを特徴とする項13に記載の静電容量方式タッチパネル。
15)該上部電極を構成する複数のセンサー電極のそれぞれの電極の幅は、3mm以上7mm以下であることを特徴とする項1から項14のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
16)該下部電極を構成する複数のセンサー電極のそれぞれの電極材料がITOであることを特徴とする項1から項15のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
17)該静電容量方式タッチパネルの表示部形状を長辺と短辺で表したとき、上部電極を構成するセンサー電極が長辺部と平行となるように配置したことを特徴とする項1から項16のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
18)項1から項17のタッチパネルの製造方法において、金属又は合金の層と該層上に形成された黒化層を有する上部センサー電極のメッシュ状導電性細線を以下のステップにより形成することを特徴とするタッチパネルの製造方法。
透明基体上に金属層又は合金層を形成するステップ、
金属層又は合金層に電極パターンを形成するステップ、
金属層又は合金層の上に黒化層を形成するステップ、
電極以外の部分の黒化層を除去するステップ。
19)項18において、前記金属層又は合金層に電極パターンを形成するステップが、電極パターンのネガ像であるフォトマスクを前記金属層又は合金層に密着させて露光し、その後フォトリソグラフィー法により電極パターンを形成する製造方法であることを特徴とするタッチパネルの製造方法。
20)項1から項17のタッチパネルの製造方法において、該現像銀含有層からなる上部センサー電極のメッシュ状導電性細線を以下のステップにより形成することを特徴とするタッチパネルの製造方法。
透明基体上にハロゲン化銀感光材料層を設けるステップ、
ハロゲン化感光材料層にパターン状に露光するステップ、
パターン露光したハロゲン化銀感光材料層に現像処理を施し、メッシュ状導電性細線パターンを形成するステップ。
21)項20において、前記ハロゲン化感光材料層にパターン状に露光するステップが、電極パターンのネガ像であるフォトマスクを前記ハロゲン化銀感光材料層に密着させて露光し、その後現像処理法により現像銀の電極パターンを形成する製造方法であることを特徴とするタッチパネルの製造方法。
22)項19及び項21に記載のフォトマスクの2つの電極間の非導電性のランダムな境界域の像が、乱数を発生させて形成したランダムな境界域幅の像であり、このランダムな幅の標準偏差と幅の平均値との比(幅の標準偏差/幅の平均値)が0.20以上、0.65以下であるフォトマスクを用いることを特徴とするタッチパネルの製造方法。
なお、本明細書において「〜」は、その前後に記載される数値を下限値及び上限値として含む意味として使用される。
上記の目的のうち前段部分は、今後の発展が予測されている大画面化への対応についての課題である。本発明では具体的には、センサー電極のタッチ感知部を形成する導電性細線の低抵抗値化、及び下部電極とタッチする指との静電結合の効率化、の課題として捉える。
更に、上記の目的のうちの後段部分の、画像表示装置の表示画像の見易さをそこなう要因として、モアレの発生の問題、光透過性の低いセンサー電極が視認される、着色がある、材料により反射率が異なることによりムラ状に見える、などの不均一な見え方の問題としてとりあげる。
なお、図では表示していないが、上部電極の複数のセンサー電極の配置方向と、下部電極の複数のセンサー電極の配置方向とは、互いに直交配置となるように設定され、マルチタッチが可能な構成となっている。
上記図1の(a)は、上部電極と下部電極を別々の透明基体上に形成する場合に好ましい構成を示し、(b)は一枚の透明基体の表裏面に上部電極と下部電極を形成する場合に好ましい構成を示している。
以下で、上記の構成要素についてそれぞれ説明する。
上記のタッチ面を構成する透明材料層16、絶縁層を兼ねる透明基体層15、透明基体層17、電極保護を兼ねる透明基体層18に用いられる透明な材料は同じ材料でもよいし、それぞれ別々の材料を用いてもよく、プラスチックフィルム、プラスチック板、ガラス板等が用いられる。層の厚みはそれぞれの用途に応じて適宜選択することが望ましい。
電極r-iの細部構造を示したのが図2(b)であり、直交格子状のメッシュ構造となっている。メッシュを構成する格子の細線rmの方向は電極群r-iの配列方向Xに対して角度θで傾斜している。角度θは、30°以上60°以下が好ましく、35°以上55°以下がより好ましい。傾斜角は、メッシュの細線と画像表示装置の電極とが干渉することによるモアレの発生を防止するために設けている。メッシュ状の電極は、上記の直交格子以外の多角形でも形成することができるが、多角形の何れかの辺が画像表示装置の電極と平行関係とならないようにする必要があるため、単純格子が最も好ましい。上記では、メッシュは直交格子としているが菱形でもよく、その場合は隣り合う2辺がそれぞれ、上記の傾斜角を満足する必要がある。なお、傾斜角は、本発明のタッチパネルを搭載する画像表示装置の画素配列に合わせる必要があるため大まかには45°であるが、角度の絶対値は画像表示装置ごとに最適化する必要がある。
センサー電極r-iをメッシュ状にすることにより電極内に多数の開口部ができ、この開口部を通って、タッチした指と下部電極との静電結合が可能となるため、応答性の改良ができる。メッシュ構造の導電性細線の材料と製造方法については以下で説明する。
上記の上部電極のセンサー電極間の非導電性の境界域は、従来技術では通常は細長い帯である。この帯の幅は視認されにくい微小幅である100μm以下、例えば50μm以下に設定されるが、この場合でも帯状体が長いため、電極部分と非導電部分の光透過率の違い、反射率の違い、光沢を含む固有色の違い等により規則性のあるムラとして感知されることがある。このため、非導電性の境界域に孤立した導電性細線を配置し、面内の導電性細線の分布を均一化する試みがなされているが、大画面での高周波駆動によっては電極間の導通が発生する可能性がある。
上記では、上部電極を例として説明したが、下部電極の場合も、上記の上部電極と同様な方法により幅の平均値を求めることができる。なお、下部電極がメッシュ状電極でない場合には、上部電極の交点の数と同程度の仮想点を設け、その点における幅を求める方法にてそれぞれの幅と幅の平均値を求めることとする。
帯状体の幅rd(平均値)は電極間導通と視認性の観点から、15μm以上70μm以下が好ましく、20μm以上50μm以下がより好ましい。また、幅の最大値rdmaxは100μm以下、幅の最小値rdminは10μm以上とすることが好ましく、90μm以下、15μm以上とすることがより好ましい。 更に幅の平均値が15μm以上70μm以下の条件において、境界域の幅の標準偏差と幅の平均値の比(幅の標準偏差/幅の平均値)は、0.20〜0.65であることが好ましい。0.2未満であると境界線が直線に近づきムラの視認の可能性があり、0.65を超えると隣接電極の導通の危険性が発生する。
2つの電極間にある幅がランダムに変化する帯状の比導電性の領域は、導電性細線からなる均一なメッシュに、2点の断線部を設け、その2点間の導電性細線を除去することにより、隣接電極間を隔てる非導電性の帯状境界域を形成する。本発明は、この帯状境界域を形成する際に、帯状体の幅をランダムに変化させることにより、視認性を改良する発明である。以下では、帯状体の幅をランダムに変化させる方法についての例を、図9、図10、図11a及び図11bを参照しながら説明する。
なお、本発明においては、導電性細線からなる均一なメッシュは、タッチパネルのX方向あるいはY方向に対し、導電性細線は平行でも垂直な方向でもなく、θの方向をとることが好ましい。以下の説明では、形成される電極riの導通方向がY方向(上部電極)とするが、形成される電極cjの導通方向がX方向(下部電極)の場合も同様な操作をすることができる。
交点mを基点とする導電性細線上の断線長さD(m)と、境界域のX方向の長さ(幅)rd(m)との関係は、
D(m)*cosθ=rd(m) (*は掛け算であることを表す。)
と計算されるが、以下では、便宜上、θが45°であるとして計算する。
また、(1)及び(2)の何れの場合でも、本発明における境界域の設計値は次の通りである。
帯状境界域の平均の幅rd:15μm≦ rd ≦70μm
幅の最大値と最小値の関係:10μm≦ rd(m)≦ 100μm
幅の標準偏差(σ)と、幅の平均値との比:0.20≦ σ/rd ≦0.65
式1 15*√2<D/M<70*√2
式2 10*√2<D(m)<100*√2
式3 0.20≦ {σ(D(m)の標準偏差)/(D/M)} ≦0.65
図10において以下の符号は、以下の意味とする。
作成される電極i側を示すときは図の左側の意味でl、電極i+1側は右の意味でrをつけて表した。
交点cmを通る導電性細線rmの除去される部分のうち、電極i+1側の長さをDr(m)、電極i側の長さをDl(m)とする。
乱数は、交点mごとに2回(右と左の電極側)発生させR(m1)、R(m2)とする。但し、0<R(m)<1である。
断線除去される細線の長さの仮の平均値をRB(2*rdでも良い)とすると、除去される部分の長さD(m)は、D(m)=Dr(m)+Dl(m)=RB*R(m1)+RB*R(m2)である。り、交点cmの前後のDr(m)、Dl(m)部分を除去する。
以上から求めた、D(m)、D、D/M、及びσ(D(m)の標準偏差)を上記式1〜式3が満たされた条件で電極間の非導電性の帯状境界域の形状を決定し、交点cmの前後のDr(m)、Dl(m)部分を除去し、帯状でランダムな幅の境界域を形成する。
乱数は、交点mごとに2回発生させ、一回目は断線の始まりの位置を決めるために用い、二回目は断線の長さを決めるために用いる。断線除去の始まりは、図11a及び11bの電極i側からとする。
断線除去される細線の長さの仮の平均値をRBとすると、交点mにおける一回目の乱数R(m1)とRBの積Dm1を、細線における交点から断線の始まる点Xm1までの距離とする。交点mにおける二回目の乱数R(m2)とRBの積D(m)を断線の長さ(始点Xm1、終点Xm2)とする。
除去される部分の長さの総計Dは、D(1)からD(M)の総和のD=ΣD(m)であり、除去される部分の長さの平均値はD/Mとなる。
以上から求めた、D(m)、D、D/M、及びσ(D(m)の標準偏差)を上記式1〜式3が満たされた条件で電極間の非導電性の帯状境界域の形状を決定し、導電性細線上の点Xm1と点Xm2の間の部分を除去し、帯状でランダムな幅の境界域を形成する。
下部電極層を構成するセンサー電極c-jは、上部電極の開口部を通ってくる電場を感知するため、開口部を持たないベタ状の電極とすることが好ましい。開口部を持たない構造のため、電極材料としては光透過性のある導電性材料が使用される。下部電極に用いられる光透過性のある導電性材料としては、別途説明する。下部電極のセンサー電極の幅cwは、上部電極のセンサー電極の幅rwと同じでよいが、画素のピッチや表示面積等の表示装置側の制約により、rwより幅広であってもよい。センサー電極間の非導電性の境界域の幅cdは、15μm以上70μm以下が好ましく、20μm以上50μm以下が好ましい。境界域の形状は、上部電極と同じように幅がランダムに変化する帯状体としてもよい。
A 光透過性のある導電性材料としては、導電性ポリマーや一部の金属酸化物を上げることができるが耐久性、耐候性の点で金属酸化物が用いられる。透明金属酸化物としては、インジウムスズ酸化物(ITO)、アンチモンドープスズ酸化物(ATO)、酸化スズ、アルミニウムドープの亜鉛酸化物(ZnO:Al)、インジウム亜鉛酸化物(In2O3−ZnO(IZO))などをあげることができる。
本発明では、下部電極層を形成するセンサー電極として上記の透明酸化物を用いることができ、上記の酸化物のうち、抵抗値、透明性、膜の形成のしやすさの観点から、ITOやIZOが好ましく用いられる。ITOやIZOの薄膜の形成には、スパッタ法、電子ビーム法やイオンプレーティング法などが用いられる。
これらの金属あるいは合金での電極形成には、以下の形態B〜Dでの利用ができる。
B 金属箔、あるいは薄膜としての利用。
薄膜として利用するには、まず、基材上に上記の金属あるいは合金を、真空蒸着法、スパッターリング法、イオンプレーティング法などによって、あるいは鍍金法や金属箔の貼り合わせなどで金属薄膜を形成する。次いでこの金属薄膜に以下のパターニングを施してメッシュ電極を形成する。上記メッシュパターンをフォトエッチングにより形成する場合、金属薄膜上にフォトレジスト膜を形成しフォトマスクを用いて露光し、現像液で現像することによりレジスト膜のメッシュパターンを形成する。これをエッチング液によりエッチングし、レジスト膜を剥離除去することにより細線金属線からなるメッシュパターンを形成する。あるいは、印刷レジストにより形成する場合は、金属薄膜上にスクリーン印刷、グラビア印刷、インクジェット等の方法でレジスト膜のメッシュパターンを印刷し、エッチング液により金属薄膜におけるレジスト被覆部以外をエッチングし、レジスト膜を剥離することにより金属細線のメッシュパターンを形成する。
(1) 物理現像核を含まない感光性ハロゲン化銀黒白感光材料を化学現像又は熱現像して金属銀部を該感光材料上に形成させる態様。
(2) 物理現像核をハロゲン化銀乳剤層中に含む感光性ハロゲン化銀黒白感光材料を溶解物理現像して金属銀部を該感光材料上に形成させる態様。
(3) 物理現像核を含まない感光性ハロゲン化銀黒白感光材料と、物理現像核を含む非感光性層を有する受像シートを重ね合わせて拡散転写現像して金属銀部を非感光性受像シート上に形成させる態様。
上記(2)の態様は、露光部では、物理現像核近縁のハロゲン化銀粒子が溶解されて現像核上に沈積することによって感光材料上に光透過性導電性膜等の透光性導電性膜が形成される。これも一体型黒白現像タイプである。現像作用が、物理現像核上への析出であるので高活性であるが、現像銀は比表面の小さい球形である。
上記(3)の態様は、未露光部においてハロゲン化銀粒子が溶解されて拡散して受像シート上の現像核上に沈積することによって受像シート上に光透過性導電性膜等の透光性導電性膜が形成される。いわゆるセパレートタイプであって、受像シートを感光材料から剥離して用いる態様である。
また、本発明に用いる材料と導電性パターンの製法については、メッシュ状の電磁波シールド膜の発明である特開2006−352073号の記載と技術、静電容量方式のタッチパネルの発明である特願2009−265467号の記載と技術を用いることができる。
はじめに上部電極層を形成する材料として、金属箔、あるいは薄膜としての利用(上記B)の場合の形成方法を図6を参照しながら説明する。図6の(a)は絶縁層を兼ねる透明基体15であり、たとえば約100μmのPETフィルムである。このフィルムの表面を清浄化し、次いでこのフィルムの表面に、金属あるいは合金の薄層を設ける(図6の(b))。金属は上記Bに記載した材料を用いることができるが、銀、銅、アルミニウムあるいはこれらの合金が好ましく用いられる。薄層の形成方法にはスパッタ法などが用いられるが、他の方法であってもよい。形成した金属の薄層の厚みは、所望の抵抗値により適宜調整することができるが、0.1μm以上3μm以下が好ましく、0.2μm以上1μm以下がより好ましい。
次に上記で形成した金属薄膜上にフォトレジスト膜を形成しフォトマスクを用いて露光し、現像液で現像することによりレジスト膜のメッシュパターンを形成する。これをエッチング液によりエッチングし、レジスト膜を剥離除去することにより細線金属線からなるメッシュパターンを形成する(図6の(c))。図6の(c)の31が形成されたメッシュパターンの導電性細線を表している。
次に上記で形成されたセンサー電極に被覆層を設ける(図6の(d))。本発明においてはこの被覆層を黒化層と呼ぶ。黒化層は、金属あるいは合金の金属光沢を目立たなくする視覚的機能と、金属の防錆、マイグレーション防止による耐久性向上の機能を持つ。この黒化層(被覆層)の材料については以下で別途説明する。黒化層(被覆層)の厚みは、5μm以下が好ましく、3μm以下がより好ましく、0.2μm以上2μm以下が特に好ましい。
次にこの黒化層(被覆層)のうちの電極細線を被覆していない視認部上の黒化層を除去することにより、視認性、耐久性に優れたメッシュパターンの電極を形成することができる(図6の(e))。
本発明における黒色部の好適な積層方法の例としては、メッキ処理とケミカルエッチング法を挙げることができる。 メッキ処理としては公知の黒色メッキと呼ばれるものであれば何でも使用して良く、黒色niメッキ、黒色Crメッキ、黒色Sn−ni合金メッキ、Sn−ni−Cu合金メッキ、黒色亜鉛クロメート処理等が例として挙げられる。具体的には、日本化学産業(株)製の黒色メッキ浴(商品名、ニッカブラック、Sn−ni合金系)、(株)金属化学工業製の黒色メッキ浴(商品名、エボニ−クロム85シリ−ズ、Cr系)、ディップソール(株)性クロメート剤(商品名、ZB−541、亜鉛メッキ黒色クロメート剤)を使用することができる。メッキ法としては無電解メッキ、電解メッキのどちらの方法でも良く、緩やかな条件であっても高速メッキであっても良い。メッキ厚みは黒色として認知できれば厚みは限定されないが、通常のメッキ厚みは1μm〜5μmが好適である。
なお、本発明に用いるハロゲン化銀写真感光材料については、現像銀による細線パターンを用いた電磁波シールド膜の発明である特開2006−352073号に詳細に説明されている。
図7(a)は絶縁層を兼ねる透明基体15であり、たとえば約100μmのPETフィルムである。このフィルムの表面を清浄化し、次いでこのフィルムの表面に、ハロゲン化銀写真感光材料の薄層41を設ける(図7の(b))。ハロゲン化銀写真感光材料には、光センサーとしての特性に優れるハロゲン化銀、ゼラチンなどのバインダー、塗布助剤や感度調整用の各種添加剤が含まれる。塗布銀量(銀塩の塗布量)は、銀に換算して1〜30g/m2が好ましく、1〜25g/m2がより好ましく、5〜20g/m2が更に好ましい。塗布銀量を上記範囲とすることで、露光、現像処理後の導電シートが所望の表面抵抗を得ることができる。薄膜の形成は、写真材料の製造に用いられる多層塗布機を用いることが好ましい。
図8は上部電極層についての説明図であるが、下部電極においてもダミー電極を設けることが好ましい。このときのダミー電極の幅は2mm以下とすることが好ましく、下部のセンサー電極と同様に形成することが必要である。
はじめに本発明のタッチパネルに用いる上部電極の作り方について説明する。
A4サイズで厚みが100μmのPET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムを除電、エアブローにより表面を清浄化した。次いでこのPETフィルムの表面に、電解硫酸銅メッキ浴を用いた電解メッキ法により金属銅の厚み2μmの薄層を設けた次に上記で形成した銅薄膜上に、フォトレジスト膜を形成し、このフォトレジスト膜に、下記のフォトマスクを重ねて露光し、現像液で現像することにより、露光部が硬化したレジスト膜のメッシュパターンを形成した。これを塩化第二鉄エッチング液によりエッチングし、更に硬化したレジスト膜を剥離除去することにより、メッシュパターンの導電性細線からなるセンサー電極(図8)を形成した。なお、フォトマスクとして用いたパターンのパラメータは、図8において、センサー電極の幅rwが4mm、ダミー電極の幅dpwが1mm、電極長、ダミー電極長が各々200mm、センサー電極のメッシュの導電性細線の幅が4μm、メッシュの格子の辺長が500μm、メッシュ細線のX軸との傾斜角が45°、センサー電極とダミー電極間の非導電性の境界域(断線部)の幅がランダムで平均値が30μm(境界域の幅の最大値が45μm、最小値が15μm、幅の標準偏差と幅の平均値との比が0.35)とし、A4サイズのPETシート上にこの電極を20本形成するパターンであった。
上記の上部電極U−1に対し、パラジウムコロイドを触媒核とする無電解メッキ法により厚み0.5μmの金属銅の薄層を形成すること、フォトマスクのパターンを、センサー電極の幅rwが6mm、ダミー電極の幅dpwが1mm、センサー電極のメッシュの導電性細線の幅が6μm、メッシュの格子の辺長が600μm、メッシュ細線のX軸との傾斜角が45°、センサー電極とダミー電極間の非導電性の境界域(断線部)の幅がランダムで平均値が20μm(境界域の幅の最大値が30μm、最小値が10μm、幅の標準偏差と幅の平均値との比が0.35)のパターンとすること、被覆層を厚みが0.2μmの金属錫の被覆層とすること以外はU−1と同様にして、被覆層を有するメッシュパターンのセンサー電極U−2を形成した。
幅30cmのロールから引き出したPETフィルムに清浄化処理を施し、このフィルム表面上に、下記の塗布液を銀の塗布量が8g/m2となるように塗布し、図7(b)の試料を作成した。なお、このときの塗布幅は25cmで塗布長は20mであり、塗布から現像定着処理が完了するまで、塗布層を有するフィルムは暗室下で扱われる。
水媒体中のAg150gに対してゼラチン10.0gを含む、球相当径平均0.1μmの沃臭塩化銀粒子(I=0.2モル%、Br=40モル%)を含有する乳剤を調製した。この乳剤中には、K3〔Rh2Br9〕及びK2〔IrCl6〕を、濃度が10−7(モル/モル銀)になるように添加し、臭化銀粒子にRhイオンとIrイオンをドープした。この乳剤にNa2PdCl4を添加し、更に塩化金酸とチオ硫酸ナトリウムを用いて金硫黄増感を行った後、ゼラチン硬膜剤を加えて塗布液とした。なお、Ag/ゼラチン体積比は2/1とした。
このパターンのフォトマスクを上記で作成した図7(b)の感光材料41に密着させ、高圧水銀ランプを光源とした平行光を用いて面露光し、パターン状に感光した部分と非感光部分を有する試料(図7(c))を作成した。この試料に、以下の現像処理を施し、導電性の細線構造を有するセンサー電極を配列した上部電極U−3を得た。なお、現像処理では感光した部分に形成された乳剤中の潜像を核として現像銀の集合体が形成され導電性の細線となる。
ハイドロキノン 20 g
亜硫酸ナトリウム 50 g
炭酸カリウム 40 g
エチレンジアミン・四酢酸 2 g
臭化カリウム 3 g
ポリエチレングリコール2000 1 g
水酸化カリウム 4 g
pH 10.3に調整
チオ硫酸アンモニウム液(75%) 300 ml
亜硫酸アンモニウム・1水塩 25 g
1,3−ジアミノプロパン・四酢酸 8 g
酢酸 5 g
アンモニア水(27%) 1 g
pH 6.2に調整
処理機:富士フイルム社製自動現像機(FG−710PTS)
処理条件:現像が35℃ 30秒、
定着が34℃ 23秒、
水洗が流水(5L/分)の20秒処理。
得られた試料のカレンダー処理をし、上部電極U−3を得た。
上部電極U−1に対し、メッシュの格子の辺長を250μmとする以外はU−1と同様にして上部電極U−4を、メッシュの格子の辺長を250μm、メッシュの細線の線幅を6μmとする以外はU−1と同様にして上部電極U−5を、メッシュの格子の辺長を250μm、メッシュの細線の線幅を8μmとする以外はU−1と同様にして上部電極U−6を作成した。
また、上部電極U−1に対し、センサー電極とダミー電極間の非導電性の境界域(断線部)の幅が50μmの細長い矩形の帯パターンとする以外はU−1と同様にして上部電極U−7を作成した。
更に、上部電極U−1に対し、メッシュ細線のX軸との傾斜角が0°とする以外はU−1と同様にして上部電極U−8を作成した。
上記で作成した上部電極を用いて、電極シートの明るさ、タッチパネルを構成したときの画面の見易さ(視認性、モアレ)、抵抗値について評価した。それぞれの評価の方法とランクは以下の通りであり、その結果を表1に記載した。なお、開口率は電極の格子の間隔から格子の面積を算出し、細線の幅から開口部面積を計算し、この比から求めた。
(明るさの評価)
導電シートの透過率を分光光度計で測定した。透過率は550nmでの値で評価した。
×評価 透過率が85%未満で画面が暗く見える。
△評価 透過率が85%以上、90%未満で気にならない明るさ。
○評価 透過率が90%以上で明るい。
◎評価 透過率が95%以上で十分に明るい。
(視認性)
上部電極2枚を直交させて液晶表示装置に貼り付け、画像の明るさを変えて、画面の見易さで評価。パターンの一部が感知される極端な場合から、形状の認識はされないが画面にザラツキを感じる場合までを含む。
×評価 画像以外の形状が認識される。又は画面に線太り感又はザラツキ感がある。
△評価 見る方向により線太り若しくはザラツキを感じることがある。反射のムラ、線状の光沢ムラが認められる。
○評価 画面が均一に見える。
(モアレ)
A4サイズの上部電極を液晶表示装置に、電極の長さ方向と画面の横方向が平行となるように貼り付け、ベタ表示で明るさをかえてモアレが検出できるかどうかを調べた。
×評価 容易にモアレが観察される。
△評価 画面の明るさ、彩色の変化、見る角度の変化によってモアレが観察されることがある。
○評価 条件を変えてもモアレが観察されない。
(抵抗値)
上部電極それぞれ20本の抵抗値を直読し、その平均値を記載した。
更に、画面の明るさを担保するには、メッシュの開効率を90%以上とすることが有効であることもわかった。
上部電極U−3において、センサー電極とダミー電極間の非導電性の境界域(断線部)の幅の平均値は、U−3と同じ50μmとし、幅の標準偏差と幅の平均値との比を0.14とする以外はU−3と同じようにして上部電極U−9aを作成した。このU−9aの視認性を調べたところ、U−7と同様に、見る方向によっては線状の光沢のムラが認められた。
一方、境界域(断線部)の幅の平均値は、U−3と同じ50μmとし、幅の標準偏差と幅の平均値との比を0.20とする以外はU−3と同じようにして上部電極U−9bを作成した。同様に、幅の平均値は、U−3と同じ50μmとし、幅の最小値を10μm、最大値を100μm、幅の標準偏差と幅の平均値との比を0.65とする以外はU−3と同じようにして上部電極U−9cを作成した。これらの電極U−9b、9c及びU−3では、上記電極U−9aのような光沢ムラは観測されなかった。
これらの結果から、幅の標準偏差と幅の平均値との比が0.20未満の場合は、従来の矩形の境界域を有する場合と区別がつかず、幅がランダムな形状であるとは言えず、光沢ムラが改善できないことがわかった。
これらの電極U−10、9dの隣接電極間の絶縁性を調べたところ、稀ではあるが導通のある場合がみとめられた。同じ条件のテストでも電極U−2、U−3での絶縁不良は観察されなかった。
以上から、非導電性の境界域(断線部)の幅の最小値は、絶縁性の観点からは10μm以上であることが望ましい。また、100μmをこえ、幅の標準偏差と幅の平均値との比が0.65を超える程度にランダムな場合も絶縁不良を引き起こす場合のあることがわかった。
以上の結果から、視認性の改良、特に光沢ムラの改良の及び電極間の絶縁性の確保のためには、非導電性の境界域(断線部)の幅を10μm以上、100μm以下の範囲、平均値としては、15μm以上、70μm以下とするとともに、幅の標準偏差と幅の平均値の比が0.20から0.65の間とすることが好ましいことが確認できた。
上記の上部電極U−1及びU−2に、0.5μm厚みに黒色錫を電解メッキし、銅の細線以外の部分の黒色錫をフォトリソグラフィーにより除き、上部電極U−11、U−12を作成した。これらの電極U−1、U−2、U−11、U−12を見る角度を変えて観察すると、黒色化していない電極U−1、U−2は、角度によって外光の反射が観測されたのに対し、黒色化したU−11、U−12では反射が観測されなかった。なお、電極U−3も反射が観測されなかった。
(下部電極L−1)
尾池工業製のITOフィルム(シート抵抗80Ω/□、厚さ175μmのPETフィルム上に形成)を用いて、フォトリソグラフィー法により、A4サイズの短辺と平行に幅6mm、長さ16cmのバー電極を、1mmの隙間をおいて20本形成し、これを下部電極L−1とした。
このようにして製作した下部電極L−1と、上部電極U−1からU−8を用いて、図1の構成のタッチパネルを構成し、タッチパネルTP−1からTP−8を作成した。なお、最上部の透明材料層には、100μmのPETフィルムを用い、接着剤には市販のものを用いた。
市販のタッチパネル用センサーICで、X電極、Y電極本数が20本以上のもの(Synaptics社 電極ライン数26×22)を利用して簡易実験装置を作成し、これに上記TP−1からTP−8を接続して動作テストを行った。その結果、上記TP−1からTP−8のタッチ感知には特に問題が生じなかった。一方、上部電極U−1のメッシュ状部分を上記ITOフィルムで形成しダミー電極をなくして1mmの隙間として、上部電極U−9を形成した。このU-9を上部電極としたタッチパネルTP−9(上下ともITO電極)は、タッチ感知が不安定であった。この上部電極の幅を12mmとした場合でもやはり動作は不安定であった。上部電極幅が12mmのときのバー電極の抵抗値は約1300Ωであるから、上部電極U−3の抵抗値と大差なく、動作不安定は上部電極の開口度が小さいことに起因すると考えられ、開口度は画面の明るさのみならずタッチ感知の感度にも影響することがわかった。
11 複数のセンサー電極を有する上部電極層。
12 複数のセンサー電極を有する下部電極層。
15 絶縁層を兼ねる透明基体層。
16 タッチ面を構成する透明材料層。
17 透明基体層。
18 電極保護を兼ねる透明基体層。
19 絶縁層を兼ねる粘着層。
20 タッチ面の範囲。
21 上部電極形成層
31 メッシュ状の上部センサー電極
32 上部電極被覆層
33 メッシュ状の上部センサー電極の被覆層
41 ハロゲン化銀写真感光材料の塗布層(未感光)
42 パターン露光後のハロゲン化銀写真感光材料の塗布層
43 ハロゲン化銀写真感光材料の塗布層の感光した部分
44 感光した部分が現像定着処理により現像銀となった部分
45 現像定着処理により乳剤が除去され透明化した未感光部分
C 隣接する2電極間の中心線を表す。
cb 下部電極層のセンサー電極の電極間にある非導電性の境界域を示す。
cd 下部電極層のセンサー電極の電極間にある非導電性の境界域の幅を示す。
c-j 下部電極層のセンサー電極の番号を示す。
cm 中心線Cと導電性細線rmとの交点を表す。
cp 交差した導電性細線の除去前の交点を表す。
cw 下部電極層のセンサー電極の電極幅を表す。
Dl 導電性細線rm上における電極r-i側の断線除去部分の長さを表す。
Dm 導電性細線rm上における断線除去部分の長さを表す。
Dm1 導電性細線rm上の断線の開始点Xm1とcmとの距離を表す。
Dm2 導電性細線rm上の断線除去部分の長さ、即ち、断線の開始点Xm1と断線の終点Xm2との距離を表す。
Dr 導電性細線rm上における電極r-i+1側の断線除去部分の長さを表す。
dp-i ダミー電極の番号を示す。
dpw ダミー電極の幅を示す。
ET 電極端子
rb 上部電極層のセンサー電極の電極間にある非導電性の境界域を示す。
rd 上部電極層のセンサー電極の電極間にある非導電性の境界域の幅を示す。
rd(m) 電極間中心線Cと導電性細線rmとの交点cmにおける境界域の幅を表す。
rdmax 非導電性の境界域の幅の最大値を表す。
rdmin 非導電性の境界域の幅の最小値を表す。
r-i 上部電極層のセンサー電極の番号を示す。
rm 上部電極層のセンサー電極のメッシュ状の導電性細線を示す。
rw 上部電極層のセンサー電極の電極幅を表す。
Xm1 導電性細線rm上の断線の開始点を表す。
Xm2 導電性細線rm上の断線の終点を表す。
θ 上部電極層のセンサー電極のメッシュ状細線と電極配列方向とのなす角度を示す。
Claims (12)
- 少なくとも、タッチ面を構成する透明材料層、複数のセンサー電極を有する上部電極層、絶縁層、複数のセンサー電極を有し上部電極の配置方向とは直交配置された下部電極層、一層以上の透明基体層、を含む多層構成の静電容量方式タッチパネルであって、該上部電極層を構成するセンサー電極が導電性細線の格子からなるメッシュ形状であり、該格子の細線の方向が、センサー電極の配置方向に対し30°以上60°以下の傾斜角を有し、
該上部電極は、電極を構成する複数のセンサー電極の隣り合うセンサー電極との間に非導電性の帯状境界域が形成されており、該非導電性の帯状境界域はメッシュ状導電性細線を断線除去することにより形成され、該帯状境界域の幅は、センサー電極の延出方向にランダムに変化している静電容量方式タッチパネル。 - 該帯状境界域の幅の平均値が15μm以上70μm以下であることを特徴とする請求項1に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該帯状境界域の幅の最大値rdmaxが100μm以下、幅の最小値rdminが10μm以上であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該帯状境界域の幅の標準偏差と該幅の平均値の比(幅の標準偏差/幅の平均値)が0.20以上、0.65以下であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線の幅が0.5μm以上10μm以下であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該上部センサー電極のメッシュ状導電性細線が、金属又は合金の層と該層上に形成された黒化層を有することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該上部センサー電極の該メッシュ状導電性細線の該金属層又は合金層の厚みが、0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする請求項6に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該黒化層の厚みが0.1μm以上3μm以下であることを特徴とする請求項6又は請求項7に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該上部電極を構成する複数のセンサー電極のそれぞれの電極の幅は、3mm以上7mm以下であることを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該下部電極を構成する複数のセンサー電極のそれぞれの電極材料がITOであることを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 該静電容量方式タッチパネルの表示部形状を長辺と短辺で表したとき、上部電極を構成するセンサー電極が長辺部と平行となるように配置したことを特徴とする請求項1から請求項10のいずれか1項に記載の静電容量方式タッチパネル。
- 請求項6から請求項8のいずれか1項に記載のタッチパネルの製造方法において、該金属又は合金の層と該層上に形成された該黒化層を有する該上部センサー電極の該メッシュ状導電性細線を以下のステップにより形成することを特徴とするタッチパネルの製造方法。
透明基体上に該金属層又は合金層を形成するステップ、
該金属層又は合金層に電極パターンを形成するステップ、
該金属層又は合金層の上に黒化層を形成するステップ、
該電極パターン以外の部分の黒化層を除去するステップ。
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