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JP5648024B2 - カードリーダ - Google Patents

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Description

本発明は、カードに記録された磁気データの読取やカードへの磁気データの記録を行うカードリーダに関する。
従来、磁気媒体に形成された帯状の磁気ストライプに対して磁気データの読取と記録とを行う磁気ヘッド移動型の磁気ストライプ読取・書込装置が知られている(たとえば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の磁気ストライプ読取・書込装置で処理される磁気媒体には、磁気ストライプの長手方向が磁気媒体の搬送方向に対して直交するように磁気ストライプが形成されており、磁気データは、磁気ストライプの長手方向に配列されている。また、この磁気ストライプ読取・書込装置は、磁気ストライプの長手方向へ磁気ヘッドを移動させるスライド機構と、磁気ヘッドの移動方向と直交する方向へ磁気媒体を搬送する搬送ローラとを備えている。
また、従来、磁気カードやICカードを処理するためのカードリーダが知られている(たとえば、特許文献2参照)。特許文献2に記載のカードリーダは、カードの挿入口が形成されるカード挿入部を備えている。カード挿入部は、挿入口からカードが挿入されたことを検出するためのカード挿入検出機構と、カード搬送路を開閉するシャッタとを備えている。また、カード挿入部は、カードに磁気データが記録されているか否かを検出するためのプリヘッド(磁気ヘッド)と、カードのICチップの有無を検出するための金属センサとを備えている。カード挿入検出機構は、カードの幅方向の一端部に接触可能なセンサレバーと、センサレバーがカードに接触しているか否かを検出するカード幅センサとを備えている。プリヘッドは、挿入口から正しい向きで挿入されたカードの磁気ストライプに当接可能な位置に配置されている。
特許文献2に記載のカードリーダでは、略長方形状に形成されるカードがその長手方向で取り込まれて処理される。このカードリーダで処理される磁気カードには、磁気ストライプの長手方向がカードの長手方向と一致するように、磁気ストライプが形成されており、磁気データは、磁気ストライプの長手方向に配列されている。
特開平9−128872号公報 特開2010−160666号公報
特許文献2に記載のカードリーダでは、カード挿入検出機構とシャッタとプリヘッドとがカード挿入部に設けられている。そのため、このカードリーダでは、たとえば、カード挿入検出機構によってカードの挿入が検出されるとともにプリヘッドによって磁気データが検出されたときのみに、磁気データが記録された正常なカードが正しい向きで挿入口から挿入されたと判断してシャッタを開き、装置内部にカードを取り込むことが可能になる。したがって、このカードリーダでは、異常なカードの取込や誤った向きで挿入された正常なカードの取込を防止することが可能になる。
特許文献1に記載の磁気ストライプ読取・書込装置においても、特許文献2に記載のカードリーダと同様に、磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入された媒体のみを取り込むために、媒体挿入検出機構とシャッタとプリヘッドとを磁気媒体の挿入部に設けることが考えられる。しかしながら、特許文献1に記載の磁気ストライプ読取・書込装置では、磁気ストライプの長手方向に直交する方向に媒体が搬送されるため、挿入部にプリヘッドを設けると、磁気ストライプの、プリヘッドが接触する部分に、磁気ストライプの長手方向に直交する方向の傷が生じて磁気データの読取エラーが発生する可能性がある。
また、近年、カードリーダが利用される金融機関等の業界では、犯罪者がカードリーダのプリヘッド等から出力される信号を不正に取得して、カードに記録されたデータを不正に取得するいわゆるタッピングが大きな問題となっている。特許文献2に記載のカードリーダでは、カードに磁気データが記録されているか否かを検出するためにプリヘッドが用いられており、カードに記録された磁気データに応じた信号がプリヘッドから出力される。したがって、このカードリーダでは、犯罪者によって、プリヘッドからの出力信号が不正に取得され、カードに記録された磁気データが不正に取得されるおそれがある。
そこで、本発明の第1の課題は、略長方形状に形成されるカードをその短手方向で取り込んで、カードに記録された磁気データの読取等を行うカードリーダにおいて、磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入されたカードのみを取り込むことが可能で、かつ、磁気データの読取エラーの発生を抑制することが可能なカードリーダを提供することにある。
また、本発明の第2の課題は、略長方形状に形成されるカードをその長手方向で取り込んで、カードに記録された磁気データの読取等を行うカードリーダにおいて、磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入されたカードのみを取り込むことが可能で、かつ、カードに記録された磁気データの不正取得を抑制することが可能なカードリーダを提供することにある。
上記の第1の課題を解決するため、本発明のカードリーダは、略長方形状に形成されるカードをその短手方向で取り込んで、カードに記録された磁気データの読取およびカードへの磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行うカードリーダにおいて、カードが挿入される挿入口が形成されるカード挿入部を備え、カード挿入部は、カードに磁気データが記録されているか否かを検出するための磁気センサを備え、磁気センサは、挿入口から挿入されたカードとの間に隙間があくように配置され、カードにおいて、カードに記録された磁気データは、カードの長手方向に配列され、挿入口から挿入されたカードの厚み方向から見たときに、磁気センサの磁気検出方向は、磁気データの配列方向に直交する方向に対して傾いていることを特徴とする。
本発明のカードリーダでは、カード挿入部は、カードに磁気データが記録されているか否かを検出するための磁気センサを備えている。そのため、本発明では、磁気センサでの検出結果に基づいて、磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入されたカードのみを取り込むことが可能になる。また、本発明では、磁気センサが、挿入口から挿入されたカードとの間に隙間があくように配置されているため、磁気データが記録される磁気ストライプに磁気センサが接触して磁気ストライプに傷が生じることはない。したがって、本発明では、磁気データの読取エラーの発生を抑制することが可能になる。また、本発明では、挿入口から挿入されたカードとの間に隙間があくように磁気センサが配置されているため、磁気センサがカードと接触して摩耗することがない。
また、本願発明者の検討によると、挿入口から挿入されたカードの厚み方向から見たときに、磁気データの配列方向に直交する方向と磁気センサの磁気検出方向とが平行であると、カードに磁気データが記録されているにもかかわらず、磁気センサによって磁気データを検出できない場合があることが明らかになった。本発明では、挿入口から挿入されたカードの厚み方向から見たときに、磁気センサの磁気検出方向が磁気データの配列方向に直交する方向に対して傾いているため、カードに磁気データが記録されているか否かを適切に検出することが可能になる。
また、上記の第2の課題を解決するため、本発明のカードリーダは、略長方形状に形成されるカードをその長手方向で取り込んで、カードに記録された磁気データの読取およびカードへの磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行うカードリーダにおいて、カードが挿入される挿入口が形成されるカード挿入部と、磁気データの読取およびカードへの磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行う磁気ヘッドとを備え、カード挿入部は、カードに磁気データが記録されているか否かを検出するための磁気センサを備え、磁気センサは、挿入口から挿入されたカードとの間に隙間があくように配置されるとともに、カードの取込方向から見たときに挿入口から挿入されたカードの短手方向において磁気センサの少なくとも一部と磁気ヘッドの少なくとも一部とが重なるように配置され、カードにおいて、カードに記録された磁気データは、カードの長手方向に配列され、挿入口から挿入されたカードの厚み方向から見たときに、磁気センサの磁気検出方向は、磁気データの配列方向に対して傾いていることを特徴とする。
本発明のカードリーダでは、カード挿入部は、カードに磁気データが記録されているか否かを検出するための磁気センサを備えている。そのため、本発明では、磁気センサでの検出結果に基づいて、磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入されたカードのみを取り込むことが可能になる。また、本願発明者の検討によると、挿入口から挿入されたカードの厚み方向から見たときに、磁気データの配列方向と磁気センサの磁気検出方向とが平行であると、カードに記録された磁気データに応じた信号が磁気センサから出力されることが明らかになった。本発明では、挿入口から挿入されたカードの厚み方向から見たときに、磁気センサの磁気検出方向が磁気データの配列方向に対して傾いているため、磁気データに応じた信号と異なる信号が磁気センサから出力される。したがって、本発明では、カードに記録された磁気データの不正取得を抑制することが可能になる。さらに、本発明では、挿入口から挿入されたカードとの間に隙間があくように磁気センサが配置されているため、磁気センサがカードと接触して摩耗することがない。
本発明において、カード挿入部は、挿入口から挿入されたカードの厚み方向でカードを挟むように配置される2個の磁気センサを備えていることが好ましい。このように構成すると、挿入口から挿入されたカードのどちらの面に磁気データが記録されているのかを検出することが可能になる。したがって、カードが正しい向きで挿入口から挿入されたか否かをより適切に検出することが可能になる。
本発明において、カード挿入部に配置される2個の磁気センサは、挿入口から挿入されたカードの厚み方向から見たときに少なくともその一部が互いに重なるように配置されていることが好ましい。このように構成すると、たとえば、略長方形状に形成されるカードがその長手方向でカードリーダに取り込まれる場合、正しい向きで挿入されたカードの磁気ストライプが通過する位置に2個の磁気センサが配置されていれば、一方の磁気センサの出力信号のレベルと他方の磁気センサの出力信号のレベルとの差を大きくすることが可能になる。したがって、挿入口から挿入されたカードのどちらの面に磁気データが記録されているのかを適切に検出することが可能になる。また、このように構成すると、たとえば、略長方形状に形成されるカードがその短手方向でカードリーダに取り込まれる場合、カードの長手方向に形成された磁気ストライプには一様に磁気データが記録されることが一般的だが、磁気ストライプが部分的に減磁されているなどの理由で磁気ストライプへ一様に磁気データが記録されていないカードも存在するため、カードのどちらの面に磁気データが記録されているのかを検出し易くなる。
本発明において、カードリーダは、たとえば、2個の磁気センサからの出力信号が入力される制御部を備え、制御部は、2個の磁気センサのそれぞれからの出力信号のレベルに基づいて、カードのいずれの面に磁気データが記録されているかを判別する。
本発明において、カードリーダは、カードリーダを制御する制御部を備え、カード挿入部は、挿入口からカードが挿入されたことを検出するためのカード挿入検出機構を備え、制御部には、磁気センサおよびカード挿入検出機構が接続され、制御部は、カード挿入検出機構によって挿入口にカードが挿入されたことが検出されると、磁気データを検出する前の外部磁界に起因する磁気センサの出力信号のレベルを計測し、計測された出力信号のレベルに基づいて、カードに磁気データが記録されているか否かを判別することが好ましい。磁気センサの感度が高い場合、磁気センサの出力信号のレベルは地磁気等の外部磁界の影響で変動しやすいが、短時間で、外部磁界が大きく変動することはない。したがって、このように構成すると、カードの挿入検出後に計測された、磁気データを検出する前の外部磁界に起因する磁気センサの出力信号のレベルに基づいて、カードに磁気データが記録されているか否かが判別されるため、磁気センサの感度が高い場合であっても、外部磁界の影響を抑制して、カードに磁気データが記録されているか否かを精度良く検出することが可能になる。また、カードリーダの周囲の温度や湿度等の影響を抑制して、カードに磁気データが記録されているか否かを精度良く検出することが可能になる。
本発明において、磁気センサは、たとえば、磁気インピーダンスセンサまたはフラックスゲートセンサである。この場合には、磁気センサの感度を高めることが可能になる。
以上のように、本発明では、略長方形状に形成されるカードをその短手方向で取り込んで、カードに記録された磁気データの読取等を行うカードリーダにおいて、磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入されたカードのみを取り込むことが可能になり、かつ、磁気データの読取エラーの発生を抑制することが可能になる。また、本発明では、略長方形状に形成されるカードをその長手方向で取り込んで、カードに記録された磁気データの読取等を行うカードリーダにおいて、磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入されたカードのみを取り込むことが可能になり、かつ、カードに記録された磁気データの不正取得を抑制することが可能になる。
本発明の実施の形態1にかかるカードリーダを上面から示す図である。 図1のE−E方向からカード挿入部の一部を示す図である。 図2に示す挿入口から挿入されたカードと磁気センサとの上下方向の位置関係を説明するための図である。 図1に示すカードリーダにおけるカードの取込動作のフローの一例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態2にかかるカードリーダの主要部の構成を上面から示す図である。 図5のF−F方向からカードリーダを示す図である。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施の形態を説明する。
[実施の形態1]
(カードリーダの概略構成)
図1は、本発明の実施の形態1にかかるカードリーダ1を上面から示す図である。図2は、図1のE−E方向からカード挿入部4の一部を示す図である。
本形態のカードリーダ1は、カード2に記録された磁気データの読取およびカード2への磁気データの記録の少なくとも一方を行うための装置であり、ATM(Automated Teller Machine)等の所定の上位装置に搭載されて使用される。このカードリーダ1は、カード2が挿入される挿入口3が形成されるカード挿入部4と、カード2が搬送されるカード搬送路が形成される本体部5とを備えている。本体部5は、カード2を搬送するカード搬送機構6と、カード2に当接してカード2に記録された磁気データの読取やカード2への磁気データの記録を行う磁気ヘッド7と、カード2の搬送方向に直交する方向へ磁気ヘッド7を移動させるヘッド移動機構8と、カード2に形成される端子部に接触してデータのやりとりを行うためのIC接点ブロック9と、カードリーダ1内に取り込まれたカード2を位置決めするための位置決め機構10とを備えている。
カード2は、厚さが0.7〜0.8mm程度の塩化ビニール製のカードである。本形態のカード2は、国際規格(たとえば、ISO/IEC7811)やJIS規格(たとえば、JISX6302)に準拠した磁気ストライプ付きのカードであり、略長方形状に形成されている。カード2の裏面には、磁気データが記録される磁気ストライプ2aが形成されている。また、カード2は、接触式のICカードであり、カード2の表(おもて)面には、8個の外部接続端子からなる端子部(図示省略)が形成されている。
磁気ストライプ2aは、略長方形状に形成されるカード2の長手方向に平行な細長い帯状に形成されている。この磁気ストライプ2aは、カード2の長手方向の全域に形成されている。また、磁気ストライプ2aは、カード2の短手方向においてカード2の短手方向の一端2b側に形成されている。具体的には、国際規格やJIS規格に基づいて、磁気ストライプ2aは、カード2の短手方向において、カード2の一端2bを基準とする所定の範囲内に形成されている。磁気ストライプ2aには、磁気データが記録可能となっている。磁気ストライプ2aに記録される磁気データは、磁気ストライプ2aの長手方向(すなわち、カード2の長手方向)に配列されている。すなわち、磁気ストライプ2aでは、その長手方向において、記録される磁気データに応じて所定のピッチでN極とS極とに磁極が反転している。
本形態では、図1等に示すX方向でカード2が搬送される。具体的には、X1方向にカード2が取り込まれ、X2方向にカード2が排出される。すなわち、X方向は、カード2の搬送方向であり、X1方向は、カード2の取込方向であり、X2方向は、カード2の排出方向である。また、本形態では、カード2の短手方向とX方向とが一致するように、カード2が、カードリーダ1に取り込まれて、カードリーダ1内で搬送される。すなわち、カードリーダ1は、カード2の短手方向でカード2を取り込んで所定の処理を行う。
また、X方向に直交する図1等のZ方向は、カードリーダ1内に取り込まれたカード2の厚み方向であり、X方向とZ方向とに直交する図1等のY方向は、カードリーダ1内に正しい向きで取り込まれたカード2の長手方向である。なお、以下の説明では、X方向を「前後方向」、Y方向を「左右方向」、Z方向を「上下方向」とし、また、X1方向側を「奥(後ろ)」側、X2方向側を「前」側、Z1方向側を「上」側、Z2方向側を「下」側とする。
カード挿入部4は、本体部5の前端面に取り付けられている。このカード挿入部4は、挿入口3の奥側を閉鎖するシャッタ部材11と、カードリーダ1にカード2が挿入されたこと(すなわち、挿入口3からカード2が挿入されたこと)を検出するためのカード挿入検出機構12と、カード2に磁気データが記録されているか否かを検出するための磁気センサ13、14(図2参照)とを備えている。カード挿入部4の詳細な構成については後述する。
カード搬送機構6は、カード2の下面に当接してカード2を搬送する搬送ローラ(図示省略)を備えている。搬送ローラは、本体部5の前面側と後面側とのそれぞれに配置されている。また、搬送ローラは、カード搬送路の左右の両端側のそれぞれに配置されている。搬送ローラには、パッドローラ18が上側から対向配置されている。パッドローラ18は、搬送ローラに向かって付勢されており、上側からカード2に当接可能となっている。また、搬送ローラは、回転軸19に固定されており、回転軸19には、ベルト、プーリおよび歯車列等によって構成される動力伝達機構20を介してモータ21が連結されている。
ヘッド移動機構8は、磁気ヘッド7が搭載されるキャリッジ23と、左右方向へキャリッジ23を案内するガイド軸24と、キャリッジ23を左右方向へ送るリードスクリュー25と、磁気ヘッド7を上下動させるためのカム板26とを備えている。キャリッジ23は、キャリッジ本体27と、磁気ヘッド7が固定されるヘッド保持部材28とを備えている。キャリッジ本体27には、リードスクリュー25に係合するメネジ部材(図示省略)と、ガイド軸24に係合する摺動軸受(図示省略)とが取り付けられている。リードスクリュー25には、プーリやベルト等の動力伝達機構29を介してモータ30が連結されている。
キャリッジ本体27には、ヘッド保持部材28を回動可能に保持する固定軸32が左右方向を軸方向として固定されている。キャリッジ本体27とヘッド保持部材28との間には、ネジリコイルバネ33が配置されており、ヘッド保持部材28は、ネジリコイルバネ33の付勢力によって、固定軸32を中心にして、磁気ヘッド7が上昇する方向へ付勢されている。カム板26は、左右方向に細長い長尺状に形成されており、ヘッド保持部材28には、左右方向におけるカム板26の両端側に取り付けられるカム(図示省略)に当接するローラ34が回転可能に取り付けられている。
本形態では、モータ30が駆動して、リードスクリュー25が回転すると、ガイド軸24に沿って、キャリッジ23が左右方向へ移動する。左右方向における両端側では、カム板26の両端側に取り付けられるカムにローラ34が当接しており、磁気ヘッド7は、ネジリコイルバネ33の付勢力に抗してカード搬送路よりも下側へ退避している。一方、カム板26の両端側に取り付けられるカムからローラ34が外れると、カムによってカード搬送路よりも下側に退避するように案内されていた磁気ヘッド7がネジリコイルバネ33の付勢力で上昇して、カード2の磁気ストライプ2aに当接可能になる。磁気ヘッド7が磁気ストライプ2aに当接しながら、キャリッジ23が左右方向へ移動することで、磁気ヘッド7によって磁気データの読取や記録が行われる。
IC接点ブロック9は、カード2の端子部を構成する外部接続端子のそれぞれに接触するIC接点バネ36を備えている。このIC接点ブロック9は、ホルダに保持されている。このホルダは、所定の支点を中心に回動可能となっており、この支点を中心にしてホルダが回動すると、IC接点ブロック9が上下動する。IC接点ブロック9は、圧縮コイルバネ(図示省略)の付勢力によって、IC接点バネ36がカード搬送路から退避する上方向へ付勢されている。また、IC接点ブロック9を保持するホルダには、ソレノイド37が連結されており、たとえば、ソレノイド37が駆動すると、圧縮コイルバネの付勢力に抗して、IC接点ブロック9が下降して、IC接点バネ36が外部接続端子に接触可能となる。
位置決め機構10は、カードリーダ1内に取り込まれたカード2の奥端が当接する当接部が形成された位置決め部材38と、位置決め部材38の当接部をカード搬送路から退避させる退避機構(図示省略)とを備えている。位置決め部材38の当接部は、前後方向において、磁気ヘッド7よりも奥側に配置されている。なお、前後方向における位置決め部材38の当接部の前面と挿入口3との距離は、カード2の短手方向の幅よりも長くなっている。退避機構は、所定のリンク機構や駆動源等を備えており、カード2の奥端が位置決め部材38の当接部に当接可能な当接位置と、当接部がカード搬送路から退避する退避位置との間で、位置決め部材38を移動させる。本形態では、位置決め部材38は、通常、当接位置にあり、所定の処理を行う場合に、退避位置へ移動する。
(カード挿入部の構成)
図3は、図2に示す挿入口3から挿入されたカード2と磁気センサ13、14との上下方向の位置関係を説明するための図である。
上述のように、カード挿入部4は、シャッタ部材11と、カード挿入検出機構12と、磁気センサ13、14とを備えている。また、カード挿入部4は、中空状のゲート部材40を備えている。ゲート部材40には、カード挿入口3が形成されている。また、ゲート部材40には、本体部5のカード搬送路に繋がるカード搬送路が形成されている。また、ゲート部材40には、シャッタ部材11、カード挿入検出機構12および磁気センサ13、14が収容されている。
シャッタ部材11は、挿入口3の奥側の全体を塞ぐように形成されている。このシャッタ部材11には、図示を省略するソレノイドが連結されており、このソレノイドの動力で、シャッタ部材11は、挿入口3の奥側を閉鎖する閉位置と、挿入口3の奥側を開放する開位置との間を上下動する。本形態では、カードリーダ1にカード2が挿入される前の待機時には、シャッタ部材11は、挿入口3の奥側を閉鎖している。
カード挿入検出機構12は、カード2の長手方向の一方の端部に接触可能なセンサレバー41と、センサレバー41がカード2に接触しているか否かを検出するカード幅センサ(図示省略)とを有する接触式の検出機構である。センサレバー41は、所定の回動軸を中心に回動可能となっており、カード搬送路に出没可能となっている。カード幅センサは、レバー部材とレバー部材に押圧される接点とを備える接点スイッチであり、たとえば、マイクロスイッチである。
本形態では、挿入口3から挿入されたカード2の長手方向の一方の端部がセンサレバー41に接触すると、センサレバー41が回動して、カード幅センサのレバー部材に接触し、レバー部材によって接点が押圧される。また、レバー部材によって接点が押圧されると、挿入口3からカード2が挿入されたことが検出される。なお、カード幅センサは、発光素子と受光素子とを有する光学式のセンサであっても良い。また、カード挿入検出機構12は、カード2の長手方向の一方の端部に直接、接触する接点を有する機械式の検出機構であっても良い。
磁気センサ13、14は、励磁コイルと、検出コイルと、励磁コイルおよび検出コイルが巻回されるコアとを備えるフラックスゲートセンサである。また、磁気センサ13、14は、互いに直交する3方向の磁気を感知する(すなわち、互いに直交する3方向を磁気検出方向とする)3軸磁気センサである。この磁気センサ13、14は、磁性体からの距離に応じたレベルの出力信号を出力する。具体的には、磁気センサ13、14と磁性体との距離が近くなるにしたがって磁気センサ13、14からの出力信号のレベルが高くなる。また、磁気センサ13と磁気センサ14とは、同一構造であり、その感度が等しくなるように調整されている。
磁気センサ13、14は、挿入口3から挿入されたカード2を上下方向で挟むようにゲート部材40の内部に配置されている。また、磁気センサ13、14は、上下方向から見たときに少なくともその一部が互いに重なるように配置されている。本形態では、上下方向から見たときに磁気センサ13と磁気センサ14とが完全に重なるように、磁気センサ13、14が配置されている。また、本形態では、磁気センサ13がカード搬送路の上側に配置され、磁気センサ14がカード搬送路の下側に配置されている。磁気センサ13は、感磁面が下側を向くように配置され、磁気センサ14は、感磁面が上側を向くように配置されている。
磁気センサ13、14は、図3に示すように、挿入口3から挿入されたカード2の表(おもて)面および裏面との間に隙間があくように配置されている。具体的には、挿入口3から挿入されたカード2の下面と磁気センサ13の下面との距離L1が、挿入口3から挿入されたカード2の下面と磁気センサ14の上面との距離L2よりも長くなり、かつ、挿入口3から挿入されたカード2の上面と磁気センサ13の下面との距離L3が、挿入口3から挿入されたカード2の上面と磁気センサ14の上面との距離L4よりも短くなるように、磁気センサ13、14が配置されている。また、磁気センサ13、14は、シャッタ部材11よりも前側に配置されている。さらに、磁気センサ13、14は、左右方向において、カード2が通過する位置に配置されている。たとえば、磁気センサ13、14は、正しい向きで挿入されたカード2の左右方向の略中心位置が通過する位置に配置されている。
磁気センサ13、14は、その磁気検出方向の1つが上下方向と平行になるように配置されている。また、磁気センサ13は、上下方向から見たときの残りの2つの磁気検出方向(図1の矢印V1、V2で示す方向)が前後方向に対して傾くように配置されている。同様に、磁気センサ14は、上下方向から見たときの残りの2つの磁気検出方向が前後方向に対して傾くように配置されている。すなわち、上下方向から見たときに、磁気センサ13、14の残りの2つの磁気検出方向は、挿入口3から挿入されたカード2の磁気データの配列方向に直交する前後方向に対して傾いている。具体的には、上下方向から見たときに、磁気センサ13、14の残りの2つの磁気検出方向は、前後方向および左右方向に対して約45°傾いている。また、上下方向から見たときに、磁気センサ13の残りの2つの磁気検出方向は、斜め前方向を向いている。なお、上下方向から見たときの、磁気センサ13、14の残りの2つの磁気検出方向の前後方向および左右方向に対する傾きは、45°以外であっても良い。
カード挿入検出機構12を構成するカード幅センサおよび磁気センサ13、14は、カードリーダ1を制御する制御部に接続されている。この制御部には、カード幅センサからの出力信号、および、磁気センサ13、14からの出力信号が入力される。また、この制御部は、磁気センサ13、14の励磁コイルに電圧を印加する。
(カードの取込動作)
図4は、図1に示すカードリーダ1におけるカード2の取込動作のフローの一例を示すフローチャートである。
以上のように構成されたカードリーダ1では、磁気データが記録されたカード2が、その裏面を下側に向けた状態で、かつ、その一端2bを奥側に向けた状態で挿入口3から挿入されると、カードリーダ1の内部にカード2が取り込まれる。すなわち、カードリーダ1では、磁気データが記録された正常なカード2が正しい向きで挿入口3から挿入されると、カードリーダ1の内部にカード2が取り込まれる。以下、カードリーダ1におけるカード2の取込動作の一例を説明する。
上述のように、カードリーダ1にカード2が挿入される前の待機時には、シャッタ部材11は、挿入口3の奥側を閉鎖している。また、このときには、磁気センサ13、14はオフの状態になっている。すなわち、このときには、磁気センサ13、14の励磁コイルに電圧が印加されていない。この状態で、挿入口3からカード2が挿入されて、カード挿入検出機構12を構成するカード幅センサがオンの状態になると(ステップS1)、磁気センサ13、14の励磁コイルに電圧が印加されて、磁気センサ13、14がオンの状態になる(ステップS2)。すなわち、カード挿入検出機構12によって挿入口3にカード2が挿入されたことが検出されると、磁気センサ13、14がオンの状態になる。
本形態では、磁気センサ13、14は、センサレバー41の、カード2に接触する部分よりも奥側に配置されており、カード2の挿入時の、磁気センサ13、14がオンの状態になった後の所定時間内においては、磁気ストライプ2aは、磁気センサ13、14の検出範囲外にある。そのため、磁気センサ13、14は、磁気センサ13、14がオンの状態になった後の所定時間内においては、カード2に記録された磁気データを検出する前の外部磁界(磁気データの影響を除いた外部磁界)のみに起因したレベルの出力信号を出力する。本形態では、磁気センサ13、14がオンの状態になると、カードリーダ1の制御部は、まず、外部磁界のみに起因する磁気センサ13からの出力信号のレベルV(nU)および外部磁界に起因する磁気センサ14からの出力信号のレベルV(nL)を計測する(ステップS3)。
その後、挿入されるカード2の磁気ストライプ2aが磁気センサ13、14の検出範囲内に入ってくる。制御部は、磁気センサ13からの出力信号のレベルV(U)および磁気センサ14からの出力信号のレベルV(L)を計測するとともに、ステップS3で計測したレベルV(nL)とレベルV(L)との差の絶対値が所定の閾値V(th)を超えているか否かを判断する(ステップS4)。なお、ステップS4において用いられる閾値V(th)は、ステップS3においてレベルV(nL)の計測後に設定されても良いし、予め設定されていても良い。また、閾値V(th)は、磁気センサ13、14の感度に応じて設定される。
ステップS4において、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が閾値V(th)を超えている場合には、磁気データが記録されたカード2が、その一端2bを奥側に向けた状態で、挿入口3から挿入されたと判断されるため、制御部は、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が、レベルV(U)とレベルV(nU)との差の絶対値を超えているか否かを判断する(ステップS5)。
磁気データが記録されたカード2が、その裏面を下側に向けた状態で挿入口3から挿入されると、図3に示すように、カード2の下面と磁気センサ14の上面との距離L2がカード2の下面と磁気センサ13の下面との距離L1よりも短くなるため、レベルV(L)がレベルV(U)よりも高くなる。したがって、ステップS5で、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が、レベルV(U)とレベルV(nU)との差の絶対値を超えている場合には、制御部は、磁気データが記録されたカード2が、その裏面を下側に向けた状態で挿入口3から挿入されたと判断して、磁気センサ13、14をオフの状態にし(ステップS6)、シャッタ部材11を開いて挿入口3の奥側を開放する(ステップS7)。
挿入口3の奥側が開放されると、モータ21が起動して、カード2の一端2bが位置決め部材38の当接部に突き当たるまで、カード搬送機構6がカード2を搬送する。その後、モータ30が起動し、磁気ヘッド7がカード2の磁気ストライプ2aに当接しながら左右方向へ移動して、磁気データの読取や記録を行う。また、カード2の外部接続端子にIC接点バネ36を接触させてカード2との間でデータのやりとりを行う。
一方、磁気データが記録されたカード2が、その裏面を上側に向けた状態で挿入口3から挿入されると、カード2の上面と磁気センサ14の上面との距離L4がカード2の上面と磁気センサ13の下面との距離L3よりも長くなるため、レベルV(L)がレベルV(U)よりも低くなる。したがって、ステップS5で、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が、レベルV(U)とレベルV(nU)との差の絶対値以下である場合には、制御部は、磁気データが記録されたカード2が、その裏面を上側に向けた状態で挿入口3から挿入されたと判断して、磁気センサ13、14をオフの状態にし(ステップS8)、上位装置にアラームを上げる(ステップS9)。
また、ステップS4において、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が閾値V(th)以下である場合には、制御部は、磁気センサ14からの出力信号のレベルV(L)の計測時間が所定の基準時間未満であるか否かを判断する(ステップS10)。ステップS10において、計測時間が基準時間未満である場合には、磁気データが記録されたカード2が、その一端2bを奥側に向けた状態で挿入口3から挿入されているにもかかわらず、カード2の磁気ストライプ2aが磁気センサ14の検出範囲に入っていない可能性があるため、ステップS3へ戻る。
一方、ステップS10において、計測時間が基準時間を超えている場合には、カード2に磁気データが記録されていないか、あるいは、カード2がその一端2bを前側に向けた状態で挿入口3から挿入されていると判断されるため、ステップS8へ進んで、磁気センサ13、14をオフの状態にしてから、ステップS9へ進んで、上位装置にアラームを上げる。
なお、ステップS6とステップS7との順番を入れ替えて、シャッタ部材11を開いて挿入口3の奥側を開放した後に磁気センサ13、14をオフの状態にしても良い。また、ステップS8とステップS9との順番を入れ替えて、上位装置にアラームを上げた後に磁気センサ13、14をオフの状態にしても良い。また、ステップS1とステップS2との順番を入れ替えて、カードリーダ1にカード2が挿入される前の待機状態になったら、磁気センサ13、14をオンの状態にしても良い。あるいは、カードリーダ1にカード2が挿入可能な状態では、磁気センサ13、14を常時オンの状態にして、ステップS2、S6およびS8を省略しても良い。また、ステップS10において、計測時間が基準時間未満である場合にステップS4へ戻っても良い。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、カード挿入部4に磁気センサ13、14が配置されている。そのため、本形態では、磁気センサ13、14での検出結果に基づいて、磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入されたカード2のみをカードリーダ1の内部へ取り込むことが可能になる。特に本形態では、挿入口3から挿入されたカード2を上下方向で挟むように2個の磁気センサ13、14が配置されており、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値がレベルV(U)とレベルV(nU)との差の絶対値を超えているか否かを判断することで(すなわち、2個の磁気センサ13、14のそれぞれからの出力信号のレベルに基づいて)、挿入口3から挿入されたカード2の上面あるいは下面のいずれの面に磁気データが記録されているのかを判別している。そのため、本形態では、表裏が正しい向きでカード2が挿入口3から挿入されたか否かを検出することが可能になり、その結果、カード2が正しい向きで挿入口3から挿入されたか否かをより適切に検出することが可能になる。
本形態では、磁気センサ13、14は、挿入口3から挿入されたカード2の表(おもて)面および裏面との間に隙間があくように配置されている。そのため、本形態では、磁気ストライプ2aに磁気センサ13、14が接触して磁気ストライプ2aに傷が生じることはない。したがって、本形態では、磁気データの読取エラーの発生を抑制することが可能になる。また、本形態では、磁気センサ13、14が、挿入口3から挿入されたカード2の表(おもて)面および裏面との間に隙間があくように配置されているため、磁気センサ13、14がカード2と接触して摩耗することがない。
ここで、本願発明者の検討によると、上下方向から見たときの磁気センサ13、14の2つの磁気検出方向が前後方向に平行である場合、磁気ストライプ2aでは、その長手方向において(すなわち、左右方向において)、記録される磁気データに応じて所定のピッチでN極とS極とに磁極が反転するため、カード2に磁気データが記録されているにもかかわらず、磁気センサ13、14によって磁気データを検出できない場合があることが明らかになった。しかし、本形態では、上下方向から見たときの磁気センサ13、14の2つの磁気検出方向が前後方向に対して傾くように磁気センサ13、14が配置されているため、カード2に磁気データが記録されているか否かを適切に検出することが可能になる。
なお、磁気センサ13、14によってカード2に磁気ストライプ2aが形成されているか否かを検出する場合と比較して、磁気センサ13、14によってカード2に磁気データが記録されているか否かを検出する場合の方が、磁気センサ13、14の出力信号のレベルが高くなる。したがって、本形態のように、磁気センサ13、14によってカード2に磁気データが記録されているか否かを検出することで、正常なカード2が正しい向きで挿入口3から挿入されたか否かを判別する場合には、正常なカード2が正しい向きで挿入口3から挿入されたか否かを判別しやすくなる。
本形態では、磁気センサ13、14がフラックスゲートセンサであるため、その感度を高めることができる。一方で、磁気センサ13、14の感度が高くなると、磁気センサ13、14の出力信号のレベルが地磁気等の外部磁界の影響で変動しやすいが、短時間で、外部磁界が大きく変動することはない。本形態では、挿入口3からカード2が挿入されてカード挿入検出機構12を構成するカード幅センサがオンの状態になり、磁気センサ13、14がオンの状態になると、カードリーダ1の制御部は、まず、外部磁界のみに起因する磁気センサ14からの出力信号のレベルV(nL)を計測し、このレベルV(nL)とその後計測されたレベル(L)とに基づいて、カード2に磁気データが記録されているか否かを判別している。すなわち、本形態では、カード2の挿入後に計測された磁気データを検出する前の外部磁界に起因する磁気センサ14の出力信号のレベル(nL)に基づいて、カード2に磁気データが記録されているか否かを判別している。そのため、本形態では、磁気センサ13、14の感度が高い場合であっても、外部磁界の影響を抑制して、カード2に磁気データが記録されているか否かを精度良く検出することが可能になる。また、カードリーダ1の周囲の温度や湿度等の影響を抑制して、カード2に磁気データが記録されているか否かを精度良く検出することが可能になる。
なお、上述した特許文献2に記載のカードリーダのように、プリヘッドでカード2に磁気データが記録されているか否かを検出する場合、挿入口3からのカード2の挿入速度が遅いと、プリヘッドの出力が低下してカード2に磁気データが記録されているか否かを適切に検出できない場合が生じうる。本形態では、フラックスゲートセンサからなる磁気センサ13、14での検出結果に基づいて、カード2に磁気データが記録されているか否かを検出しているため、挿入口3からのカード2の挿入速度が遅くても、カード2に磁気データが記録されているか否かを適切に検出することが可能になる。したがって、本形態では、ユーザの操作性を高めることが可能になる。
[実施の形態2]
(カードリーダの概略構成)
図5は、本発明の実施の形態2にかかるカードリーダ51の主要部の構成を上面から示す図である。図6は、図5のF−F方向からカードリーダ51を示す図である。
本形態のカードリーダ51は、実施の形態1のカードリーダ1と同様に、カード2に記録された磁気データの読取およびカード2への磁気データの記録の少なくとも一方を行うための装置であり、ATM等の所定の上位装置に搭載されて使用される。カードリーダ51とカードリーダ1との主な相違点は、カードリーダ1がカード2の短手方向でカード2を取り込んで所定の処理を行うのに対して、カードリーダ51はカード2の長手方向でカード2を取り込んで所定の処理を行う点である。以下、この相違点を中心に実施の形態2のカードリーダ51の構成および動作を説明する。なお、以下の説明では、実施の形態1と同一(または同様)の構成については、同一の符号を付してその説明を省略または簡略化する。
カードリーダ51は、カード2が挿入される挿入口53が形成されるカード挿入部54と、カード2が搬送されるカード搬送路が形成される本体部55とを備えている。本体部55は、カード2を搬送するカード搬送機構56と、カード2に当接してカード2に記録された磁気データの読取やカード2への磁気データの記録を行う磁気ヘッド(図示省略)とを備えている。磁気ヘッドは、カード搬送路の下側に配置されており、カード2の下面に当接可能となっている。また、磁気ヘッドは、正しい向きで挿入されたカード2の磁気ストライプ2aが通過する位置に配置されている。
本形態では、図5等に示すX方向でカード2が搬送される。具体的には、X1方向にカード2が取り込まれ、X2方向にカード2が排出される。また、本形態では、カード2の長手方向とX方向とが一致するように、カード2が、カードリーダ51に取り込まれて、カードリーダ51内で搬送される。すなわち、カードリーダ51は、カード2の長手方向でカード2を取り込んで所定の処理を行う。
カード搬送機構56は、カード2の上面に当接してカード2を搬送する搬送ローラ58を備えている。搬送ローラ58には、図示を省略するパッドローラが下側から対向配置されている。このパッドローラは、搬送ローラ58に向かって付勢されており、下側からカード2に当接可能となっている。搬送ローラ58は、回転軸59に固定されており、回転軸59には、ベルトおよびプーリ等によって構成される動力伝達機構60を介してモータ61が連結されている。
(カード挿入部の構成)
カード挿入部54は、本体部55の前端面に取り付けられている。このカード挿入部54は、挿入口53の奥側を閉鎖するシャッタ部材11と、カード挿入検出機構12と、磁気センサ13、14とを備えている。また、カード挿入部54は、中空状のゲート部材63を備えている。ゲート部材63には、カード挿入口53が形成されている。また、ゲート部材63には、本体部55のカード搬送路に繋がるカード搬送路が形成されている。また、ゲート部材63には、シャッタ部材11、カード挿入検出機構12および磁気センサ13、14が収容されている。
シャッタ部材11には、ソレノイド64が連結されており、ソレノイド64の動力で、シャッタ部材11は、挿入口53の奥側を閉鎖する閉位置と、挿入口53の奥側を開放する開位置との間を上下動する。カード挿入検出機構12は、センサレバー41と、センサレバー41がカード2に接触しているか否かを検出するカード幅センサ65とを備えている。カード幅センサ65は、レバー部材とレバー部材に押圧される接点とを備える接点スイッチである。実施の形態1とほぼ同様に、本形態では、挿入口53から挿入されたカード2の短手方向の一方の端部がセンサレバー41に接触すると、センサレバー41が回動して、カード幅センサ65のレバー部材に接触し、レバー部材によって接点が押圧される。また、レバー部材によって接点が押圧されると、挿入口53からカード2が挿入されたことが検出される。
磁気センサ13、14は、実施の形態1と同様に配置されている。すなわち、磁気センサ13、14は、挿入口53から挿入されたカード2を上下方向で挟むようにゲート部材63の内部に配置されている。また、磁気センサ13、14は、上下方向から見たときに少なくともその一部が互いに重なるように配置されている。本形態では、上下方向から見たときに磁気センサ13と磁気センサ14とが完全に重なるように、磁気センサ13、14が配置されている。具体的には、磁気センサ13は、感磁面が下側を向くようにカード搬送路の上側に配置され、磁気センサ14は、感磁面が上側を向くようにカード搬送路の下側に配置されている。また、本形態では、前後方向から見たときに左右方向における磁気センサ13、14の中心と磁気ヘッドの中心とが上下方向で重なるように磁気センサ13、14が配置されている。
また、磁気センサ13、14は、挿入口3から挿入されたカード2の表(おもて)面および裏面との間に隙間があくように配置されている。また、磁気センサ13、14は、その磁気検出方向の1つが上下方向と平行になるように配置され、上下方向から見たときの磁気センサ13、14の残りの2つの磁気検出方向が前後方向に対して傾くように配置されている。具体的には、磁気センサ13、14は、上下方向から見たときに、磁気センサ13、14の残りの2つの磁気検出方向が前後方向および左右方向に対して約45°傾くように配置されている。また、上下方向から見たときに、磁気センサ13の残りの2つの磁気検出方向は、斜め前方向を向いている。
さらに、磁気センサ13、14は、前後方向において、シャッタ部材11よりも前側に配置されている。また、磁気センサ13、14は、左右方向において、正しい向きで挿入されたカード2の磁気ストライプ2aが通過する位置に配置されている。すなわち、前後方向から見たときに左右方向において磁気センサ13、14の少なくとも一部と磁気ヘッド(図示省略)の少なくとも一部とが重なるように磁気センサ13、14が配置されている。
カード幅センサ65および磁気センサ13、14は、カードリーダ51を制御する制御部に接続されている。この制御部には、カード幅センサ65からの出力信号、および、磁気センサ13、14からの出力信号が入力される。また、この制御部は、磁気センサ13、14の励磁コイルに電圧を印加する。
(カードの取込動作)
以上のように構成されたカードリーダ51では、磁気データが記録されたカード2が、その裏面を下側に向けた状態で、かつ、磁気ストライプ2aが磁気ヘッドおよび磁気センサ13、14の配置位置を通過するようにその一端2bを左右方向の一方側に向けた状態で挿入口53から挿入されると、カードリーダ51の内部にカード2が取り込まれる。具体的には、カードリーダ1とほぼ同様に、カードリーダ51の内部にカード2が取り込まれる。
すなわち、カード幅センサ65がオンの状態になると(ステップS1)、磁気センサ13、14がオンの状態になり(ステップS2)、制御部が、磁気センサ13からの出力信号のレベルV(nU)および磁気センサ14からの出力信号のレベルV(nL)を計測する(ステップS3)。その後、挿入されるカード2の磁気ストライプ2aが磁気センサ13、14の検出範囲内に入ってくる。制御部は、磁気センサ13からの出力信号のレベルV(U)および磁気センサ14からの出力信号のレベルV(L)を計測するとともに、ステップS3で計測したレベルV(nL)とレベルV(L)との差の絶対値が所定の閾値V(th)を超えているか否かを判断する(ステップS4)。
ステップS4において、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が閾値V(th)を超えている場合には、磁気データが記録されたカード2が、その一端2bを左右方向の一方側に向けた状態で、挿入口53から挿入されたと判断されるため、制御部は、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が、レベルV(U)とレベルV(nU)との差の絶対値を超えているか否かを判断する(ステップS5)。
ステップS5で、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が、レベルV(U)とレベルV(nU)との差の絶対値を超えている場合には、制御部は、磁気データが記録されたカード2が、その裏面を下側に向けた状態で挿入口53から挿入されたと判断して、磁気センサ13、14をオフの状態にし(ステップS6)、シャッタ部材11を開いて挿入口53の奥側を開放する(ステップS7)。
一方、ステップS5で、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が、レベルV(U)とレベルV(nU)との差の絶対値以下である場合には、制御部は、磁気データが記録されたカード2が、その裏面を上側に向けた状態で挿入口53から挿入されたと判断して、磁気センサ13、14をオフの状態にし(ステップS8)、上位装置にアラームを上げる(ステップS9)。
また、ステップS4において、レベルV(L)とレベルV(nL)との差の絶対値が閾値V(th)以下である場合には、制御部は、磁気センサ14からの出力信号のレベルV(L)の計測時間が所定の基準時間未満であるか否かを判断する(ステップS10)。ステップS10において、計測時間が基準時間未満である場合には、磁気データが記録されたカード2が、その一端2bを左右方向の一方側に向けた状態で挿入口53から挿入されているにもかかわらず、カード2に記録された磁気データが磁気センサ14の検出範囲に入っていない可能性があるため、ステップS3へ戻る。一方、ステップS10において、計測時間が基準時間を超えている場合には、カード2に磁気データが記録されていないか、あるいは、カード2がその一端2bを左右方向の他端側に向けた状態で挿入口53から挿入されていると判断されるため、ステップS8、S9へ進む。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態では、実施の形態1と同様に、磁気センサ13、14での検出結果に基づいて磁気データが記録されるとともに正しい向きで挿入されたカード2のみをカードリーダ51の内部へ取り込むことが可能になるといった効果、磁気データの読取エラーの発生を抑制することが可能になるといった効果、および、磁気センサ13、14がカード2と接触して摩耗することがないといった効果等を得ることができる。また、本形態では、実施の形態1と同様に、磁気センサ13、14の感度が高い場合であっても、外部磁界の影響を抑制して、カード2に磁気データが記録されているか否かを精度良く検出することが可能になるといった効果、および、カードリーダ51の周囲の温度や湿度等の影響を抑制して、カード2に磁気データが記録されているか否かを精度良く検出することが可能になるといった効果を得ることができる。
また、本形態では、上下方向から見たときの磁気センサ13、14の残りの2つの磁気検出方向が前後方向に対して傾くように配置されているため、カード2に記録された磁気データに応じた信号が磁気センサ13、14から出力されずに、磁気データに応じた信号と異なる信号が磁気センサ13、14から出力される。したがって、本形態では、カード2に記録された磁気データの不正取得を抑制することが可能になる。
また、本形態では、2個の磁気センサ13、14が、上下方向から見たときに互いに重なるように、かつ、左右方向において、カード2の磁気ストライプ2aが通過する位置に配置されているため、磁気センサ13の出力信号のレベルと磁気センサ14の出力信号のレベルとの差を大きくすることが可能になる。したがって、本形態では、挿入口53から挿入されたカード2の上面あるいは下面のいずれの面に磁気データが記録されているのかを適切に判別することが可能になる。
[他の実施の形態]
上述した形態は、本発明の好適な形態の一例ではあるが、これに限定されるものではなく本発明の要旨を変更しない範囲において種々変形実施が可能である。
上述した形態では、磁気センサ13、14は、フラックスゲートセンサであるが、磁気センサ13、14は、その他の種類の磁気センサであっても良い。たとえば、磁気センサ13、14は、磁気インピーダンスを利用して磁気データを検出する磁気インピーダンスセンサ(MIセンサ)であっても良い。磁気センサ13、14がMIセンサである場合には、フラックスゲートセンサである場合と同様に、磁気センサ13、14の感度を高めることが可能になる。また、磁気センサ13、14は、磁気抵抗効果やホール効果を利用して磁気データを検出するセンサであっても良い。
上述した形態では、磁気センサ13、14は、上下方向から見たときに少なくともその一部が互いに重なるように配置されている。この他にもたとえば、実施の形態1においては、磁気センサ13、14は、上下方向から見たときに互いにずれていても良い。また、実施の形態2においては、挿入口53から挿入されたカード2の上面あるいは下面のいずれの面に磁気データが記録されているのかを適切に判別することができるのであれば、磁気センサ13、14は、上下方向から見たときに互いにずれていても良い。また、実施の形態2において、磁気センサ13、14の左右方向の位置は、正しい向きで挿入されたカード2の磁気ストライプ2aが通過する位置からずれていても良い。
上述した形態では、2個の磁気センサ13、14が挿入口3、53から挿入されたカード2を上下方向で挟むように配置されている。この他にもたとえば、磁気センサ13または磁気センサ14の一方のみが配置されても良い。
上述した形態では、ステップS4において、制御部は、レベルV(nL)とレベルV(L)との差の絶対値が所定の閾値V(th)を超えているか否かを判断している。この他にもたとえば、ステップS4において、制御部は、レベルV(L)が所定の閾値を超えているか否か、あるいは、所定の閾値未満であるか否かを判断しても良い。この場合には、たとえば、ステップS3で計測されたレベルV(nL)に基づいて、ステップS3で閾値が設定される。
上述した形態では、カード2は、厚さが0.7〜0.8mm程度の矩形状の塩化ビニール製のカードである。この他にもたとえば、カード2は、厚さが0.18〜0.36mm程度のPET(ポリエチレンテレフタレート)カードであっても良いし、所定の厚さの紙カード等であっても良い。また、上述した形態では、カード2の裏面に磁気ストライプ2aが形成されているが、カード2の裏面に代えて、あるいは、カード2の裏面に加えて、カード2の表(おもて)面に磁気ストライプが形成されても良い。たとえば、JISX6302の規格に準拠した磁気ストライプがカード2の表(おもて)面に形成されても良い。
なお、実施の形態1において、磁気センサ13、14によってカード2の端子部を検出しても良い。この場合には、左右方向において、端子部が通過する位置に磁気センサ13、14を配置すれば良い。また、実施の形態2において、磁気センサ13、14に加えて、カード2の端子部を検出する磁気センサを設けても良い。この場合には、左右方向において、端子部が通過する位置にこの磁気センサを配置すれば良い。また、この場合には、この磁気センサの駆動回路と磁気センサ13、14の駆動回路とを共通の駆動回路にするとともに、この駆動回路を切り替えて、この磁気センサと磁気センサ13、14とを駆動すれば良い。
1、51 カードリーダ
2 カード
3、53 挿入口
4、54 カード挿入部
12 カード挿入検出機構
13、14 磁気センサ
V1、V2 磁気検出方向
Z カードの厚み方向

Claims (7)

  1. 略長方形状に形成されるカードをその短手方向で取り込んで、前記カードに記録された磁気データの読取および前記カードへの前記磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行うカードリーダにおいて、
    前記カードが挿入される挿入口が形成されるカード挿入部を備え、
    前記カード挿入部は、前記カードに前記磁気データが記録されているか否かを検出するための磁気センサを備え、
    前記磁気センサは、前記挿入口から挿入された前記カードとの間に隙間があくように配置され、
    前記カードにおいて、前記カードに記録された前記磁気データは、前記カードの長手方向に配列され、
    前記挿入口から挿入された前記カードの厚み方向から見たときに、前記磁気センサの磁気検出方向は、前記磁気データの配列方向に直交する方向に対して傾いていることを特徴とするカードリーダ。
  2. 略長方形状に形成されるカードをその長手方向で取り込んで、前記カードに記録された磁気データの読取および前記カードへの前記磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行うカードリーダにおいて、
    前記カードが挿入される挿入口が形成されるカード挿入部と、前記磁気データの読取および前記カードへの前記磁気データの記録の少なくともいずれか一方を行う磁気ヘッドとを備え、
    前記カード挿入部は、前記カードに前記磁気データが記録されているか否かを検出するための磁気センサを備え、
    前記磁気センサは、前記挿入口から挿入された前記カードとの間に隙間があくように配置されるとともに、前記カードの取込方向から見たときに前記挿入口から挿入された前記カードの短手方向において前記磁気センサの少なくとも一部と前記磁気ヘッドの少なくとも一部とが重なるように配置され、
    前記カードにおいて、前記カードに記録された前記磁気データは、前記カードの長手方向に配列され、
    前記挿入口から挿入された前記カードの厚み方向から見たときに、前記磁気センサの磁気検出方向は、前記磁気データの配列方向に対して傾いていることを特徴とするカードリーダ。
  3. 前記カード挿入部は、前記挿入口から挿入された前記カードの厚み方向で前記カードを挟むように配置される2個の前記磁気センサを備えていることを特徴とする請求項1または2記載のカードリーダ。
  4. 前記カード挿入部に配置される2個の前記磁気センサは、前記挿入口から挿入された前記カードの厚み方向から見たときに少なくともその一部が互いに重なるように配置されていることを特徴とする請求項3記載のカードリーダ。
  5. 2個の前記磁気センサからの出力信号が入力される制御部を備え、
    前記制御部は、2個の前記磁気センサのそれぞれからの出力信号のレベルに基づいて、前記カードのいずれの面に前記磁気データが記録されているかを判別することを特徴とする請求項3または4記載のカードリーダ。
  6. 前記カードリーダを制御する制御部を備え、
    前記カード挿入部は、前記挿入口から前記カードが挿入されたことを検出するためのカード挿入検出機構を備え、
    前記制御部には、前記磁気センサおよび前記カード挿入検出機構が接続され、
    前記制御部は、前記カード挿入検出機構によって前記挿入口に前記カードが挿入されたことが検出されると、前記磁気データを検出する前の外部磁界に起因する前記磁気センサの出力信号のレベルを計測し、計測された出力信号のレベルに基づいて、前記カードに前記磁気データが記録されているか否かを判別することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のカードリーダ。
  7. 前記磁気センサは、磁気インピーダンスセンサまたはフラックスゲートセンサであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載のカードリーダ。
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