JP5632990B2 - 下肢用衣料 - Google Patents
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Description
このような着用状態のずれを抑える技術として、例えば、特許文献1、2には、一方向に伸縮性を有する生地を、伸縮方向が異なるように組み合わせることが開示されている。
図7(b)に示すように、左大腿部1000Lを持ち上げる動作をすると、筋肉の伸縮関係から左大腿部1000Lの前方の皮膚が後方の皮膚に対して膝側に伸びた状態になる。左足口400Lが皮膚の伸びとともに移動することにより、左足口400L近傍の生地が伸びることになるため、その生地は収縮しようとする収縮力が生じる。また、左足口400Lが形成する開口部分の面積(以下、単に左足口40Lの開口面積という)が広くなり、開口面積を狭くするようにも生地の収縮力が生じる。その生地の収縮力は、左大腿部1000LをAR2方向に移動させることに対して負荷をかける。また、その収縮力が左足口400Lを膝から離れるAR3方向へ移動させる力にもなるため、生地は皮膚に対して摩擦により負荷をかける。
図1は、本発明の実施形態におけるパンツ1の外観図である。本発明における下肢用衣料は、本実施形態においては、男性用のパンツ1である。下肢用衣料としては、パンツ1、トランクスなどの下半身用下着の他、例えば、水着、スパッツなどスポーツウエアなどであってもよく、大腿部の一部を覆う生地を有する衣料であればよい。また、男性用に限らず、女性用であってもよい。
図2は、実施形態におけるパンツ1の生地パターンを示す図である。図2(a)に示すように、パンツ1は、左前身頃片10L、右前身頃片10R、左脇はぎ片20L、右脇はぎ片20R、後身頃片30の各生地を縫い合わせて接続することにより形成される。以下、単に接続されるという場合には、縫い合わされて接続されることを示す。
左前身頃片10Lと右前身頃片10Rとは、鏡像関係になっている。
左脇はぎ片20Lと右脇はぎ片20Rとは、鏡像関係になっている。
以下、左前身頃片10Lの左足口40Lに対応する端部14Lと、左脇はぎ片20Lの左足口40Lに対応する端部24Lとが接続部60FLの足口側においてなす角、すなわち、伸縮方向S1Lと伸縮方向S2Lとが接続部60FLにおいてなす角を、角度αという。左前身頃片10Lおよび左脇はぎ片20Lをともに伸張させない状態(パンツ1が着用されていない状態)において、角度αは、180度未満であり、望ましくは、90度以上150度未満、さらに望ましくは、110度以上130度未満となるように、左前身頃片10Lおよび左脇はぎ片20Lが形成されている。
ここで、接続部60Bとは、端部13Lの一部132Lと端部22Lとが接続された部分、端部13Lの一部133Lと後身頃片30の端部31Lとが接続された部分とを合わせた部分、端部13Rの一部132Rと端部22Rとが接続された部分、および端部13Rの一部133Rと後身頃片30の端部31Rとが接続された部分を合わせたものをいう(図3(a)参照)。
後身頃片30の端部31Lは、左前身頃片10Lの端部13Lの一部133Lに接続される。後身頃片30の端部31Rは、右前身頃片10Rの端部13Rの一部133Rに接続される。
以上が、生地のパターンおよび各パターンの接続関係についての説明である。続いて、着用された状態におけるパンツ1の説明をする。
図3は、着用者が直立した状態の実施形態におけるパンツ1の外観図である。図3(a)、(b)、(c)は、それぞれ、体の前側、後側、右側からパンツ1を見た場合の図である。
まず、図3(a)を用いて説明する。接続部60FLの左足口40L側の一端部PLは、左大腿部1000Lの前方に位置している。接続部60FRの右足口40R側の一端部PRは、右大腿部1000Rの前方に位置している。体左側の鼠径部GL、体右側の鼠径部GRは、それぞれ、左大腿部1000L、右大腿部1000Rの付け根部分である。左足口40L、右足口40Rは、それぞれ、鼠径部GL、GRより膝側、すなわち左大腿部1000L、右大腿部1000Rに位置する。
左足口40Lのうち接続部60BLの部分は、左大腿部1000Lにおける右大腿部1000Rの側に位置する。右足口40Rのうち接続部60BRの部分は、右大腿部1000Rにおける左大腿部1000Lの側に位置する。
体左側の臀溝HL、体右側の臀溝HRは、それぞれ、臀部と左大腿部1000Lとの境界、臀部と右大腿部1000Rとの境界である。接続部60BL、60BRは、それぞれ、臀溝HL、臀溝HRに概ね沿った部分を有する。そのため、後身頃片30は、臀部の大部分を覆う。また、体後側において、左脇はぎ片20L、右脇はぎ片20Rが覆う大部分は、それぞれ、左大腿部1000L、右大腿部1000Rとなる。
また、後身頃片30における伸縮方向S3は、左脇はぎ片20Lおよび右脇はぎ片20Rにおける伸縮方向S2L、S2Rとは異なる方向になっている。
以上が、着用者が直立した状態における説明である。続いて、着用者が左大腿部1000Lを持ち上げた状態におけるパンツ1の外観の変化について説明する。
図4は、着用者が左大腿部1000Lを持ち上げた状態におけるパンツの外観図である。着用者が左大腿部1000LをAR1方向に持ち上げ、左大腿部1000Lの前方が上方を向くように移動させると、筋肉の伸縮関係から左大腿部1000Lの前方の皮膚が後方の皮膚に対して膝側に伸びた状態になる。このような状態になると、左足口40Lの端部14L、24Lは、左大腿部1000Lの前方が後方に比べて左膝1000LKの側に移動するため、角度αが、着用者が直立した状態(図3)における角度よりも大きくなる。
したがって、左大腿部1000Lの上げ下げに対して、左大腿部1000Lにかかる負荷を低減することができる。
また、後身頃片30は、左大腿部1000Lをほとんど覆わないようにすることにより、左大腿部1000Lの上げ下げによる影響を受けにくくすることもできる。
以上、左大腿部1000Lの上げ下げについて説明したが、右大腿部1000Rにおいても同様のことがいえる。
以上、本発明の実施形態およびその実施例について説明したが、本発明は以下のように、さまざまな態様で実施可能である。
[変形例1]
上述した実施形態において、パンツ1は、後身頃片30と、左前身頃片10Lおよび右前身頃片10Rとは、接続部60Bにおいて直接接続されていたが、必ずしも直接接続されていなくてもよい。この場合の生地のパターンを外観構成について、図5、図6を用いて説明する。
左脇はぎ片20AL、右脇はぎ片20AR、後身頃片30Aは、実施形態における左脇はぎ片20L、右脇はぎ片20R、後身頃片30とは、一部形状が異なっている。また、股部片80が新たに加わっている。左前身頃片10Lの形状と右前身頃片10Rは、実施形態における形状と同じである。
左脇はぎ片20ALは、実施形態における左脇はぎ片20Lに比べ、端部23AL、24ALが短く、端部22ALが長くなっている。右脇はぎ片20ARは、実施形態における左脇はぎ片20Rに比べ、端部23AR、24ARが短く、端部22ARが長くなっている。後身頃片30Aは、端部32AL、32ARが短く、端部31AL、31ARが長くなっている。
股部片80の端部82の一部82Lは、左脇はぎ片20ALの端部22ALと接続され、端部82の一部82Rは、右脇はぎ片20ARの端部22ARと接続され、端部82の一部83Lは、後身頃片30Aの端部31ALと接続され、端部82の一部83Rは、後身頃片30Aの端部31ARと接続される。これらの接続された部分は、接続部60BBという(図6(b)参照)。
上述した実施形態において、左前身頃片10L、右前身頃片10R、左脇はぎ片20L、右脇はぎ片20R、後身頃片30は、それぞれ1枚生地であるものとして説明したが、複数枚の生地を接続して形成されたものであってもよい。
また、端部15L、15R、25L、25R、35は、ウエストゴム50と直接接続されていなくてもよく、これらの間に他の生地が入っていてもよい。この場合には、他の生地およびウエストゴム50を含めてウエスト部となる。このように、ウエスト部とは、左前身頃片10L、右前身頃片10R、左脇はぎ片20L、右脇はぎ片20R、および後身頃片30の各生地よりも体上部側に位置する部材を総称したものである。
上述した実施形態においては、後身頃片30の伸縮方向S3は、端部35に沿った方向になっていたが、体の後側中心線BCに沿った方向であってもよい。また、一方向に大きく伸縮する伸縮性包帯生地を用いるのではなく、二方向に大きく伸縮する伸縮性生地を用いてもよい。この場合は、2つの伸縮方向が体の後側中心線BCに対して対称になっていることが望ましい。
Claims (8)
- 生地外周の一部の端部がウエスト部に接続されるとともに当該端部とは異なる一部の端部が足口の一部を形成し、特定の方向における伸縮性が他の方向よりも高い前身頃片と、
生地外周の一部の端部が前記ウエスト部に接続されるとともに当該端部とは異なる一部の端部が前記足口の一部を形成し、特定の方向における伸縮性が他の方向よりも高い脇はぎ片と、
前記前身頃片における前記ウエスト部から前記足口に至る端部と、前記脇はぎ片における前記ウエスト部から前記足口に至る端部とを接続する前接続部と、
端部の一部が前記ウエスト部に接続され、特定の方向における伸縮性が他の方向よりも高く、前記前身頃片における伸縮性が高い方向および前記脇はぎ片における伸縮性が高い方向とは異なる方向において高い伸縮性を有する後身頃片と、
前記脇はぎ片における生地外周の一部の端部と前記後身頃片における生地外周の一部の端部とを接続する後接続部と
を具備し、
着用されている状態において、前記前接続部の前記足口側の一端部は、大腿部前方に位置し、
前記前身頃片における伸縮性が高い方向と前記脇はぎ片における伸縮性が高い方向との前記前接続部の前記足口側においてなす角は、着用されていない状態において、180度未満である
ことを特徴とする下肢用衣料。 - 前記前身頃片における伸縮性が高い方向は、前記前身頃片における足口を形成する端部に沿った方向であり、
前記脇はぎ片における伸縮性が高い方向は、前記脇はぎ片における足口を形成する端部に沿った方向である
ことを特徴とする請求項1に記載の下肢用衣料。 - 前記前身頃片における伸縮性が高い方向と前記脇はぎ片における伸縮性が高い方向との前記接続部の前記足口側においてなす角は、着用されていない状態において、90度以上150度未満である
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の下肢用衣料。 - 前記前身頃片および前記脇はぎ片は、生地端により足口を形成する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の下肢用衣料。 - 前記前身頃片における足口の前記一端部とは異なる他端部と、前記脇はぎ片における足口の前記一端部とは異なる他端部とは、互いに接続され、
前記前身頃片における伸縮性が高い方向と前記脇はぎ片における伸縮性が高い方向との前記一端部においてなす角は、前記他端部においてなす角よりも小さい
ことを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の下肢用衣料。 - 前記後身頃片は、体の後側中心線に対して略直交方向における伸縮性が他の方向よりも高く、
前記後接続部は、前記脇はぎ片における伸縮性が高い方向と前記後身頃片における伸縮性が高い方向とが異なる方向になるように、当該脇はぎ片の端部の一部と当該後身頃片の端部の一部とを接続する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の下肢用衣料。 - 前記後身頃片は、直交する第1の方向および第2の方向に伸縮し、
前記後接続部は、前記第1の方向が体の後側中心線に対して略直交方向または当該中心線に対して45度傾くように、前記脇はぎ片の端部の一部と当該後身頃片の端部の一部と
を接続する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の下肢用衣料。 - 前記後接続部の少なくとも一部は、着用されている状態において臀溝に沿うように形成される
ことを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載の下肢用衣料。
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