JP5630286B2 - ポリアミド樹脂の製造方法 - Google Patents
ポリアミド樹脂の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5630286B2 JP5630286B2 JP2011010678A JP2011010678A JP5630286B2 JP 5630286 B2 JP5630286 B2 JP 5630286B2 JP 2011010678 A JP2011010678 A JP 2011010678A JP 2011010678 A JP2011010678 A JP 2011010678A JP 5630286 B2 JP5630286 B2 JP 5630286B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- polyamide resin
- temperature
- pentamethylenediamine
- less
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)
- Polyamides (AREA)
Description
(i)ペンタメチレンジアミンと脂肪族ジカルボン酸、またはその塩を主要構成成分とする単量体を重縮合するポリアミド樹脂の製造方法であって、最高到達圧力を1.0MPa(10kg/cm2)未満とし、ポリアミド樹脂の融点以上に加熱するポリアミド樹脂の製造方法であって、200℃以下の温度で、原料中の水含有量を40重量%以下に濃縮する工程を経由するポリアミド樹脂の製造方法、
(ii)ペンタメチレンジアミンと脂肪族ジカルボン酸、またはその塩を主要構成成分とする単量体を重縮合するポリアミド樹脂の製造方法であって、最高到達圧力を1.0MPa(10kg/cm 2 )未満とし、ポリアミド樹脂の融点以上に加熱するポリアミド樹脂の製造方法であって、水含有量が10重量%以下の原料を出発原料とするポリアミド樹脂の製造方法、
(iii)ペンタメチレンジアミンと脂肪族ジカルボン酸、またはその塩を主要構成成分とする単量体を加熱重縮合して得られる、0.01g/mlとした98%硫酸溶液の25℃における相対粘度が2.6以上6.0以下、ピペリジン含有量が0.30×10−5mol/g以下であるポリアミド樹脂、
(iv)融点が200℃以上である(iii)に記載のポリアミド樹脂、
(v)脂肪族ジカルボン酸が、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二
酸、およびドデカン二酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である(iii)または(iv)に記載のポリアミド樹脂、
(vi)(i)または(ii)に記載の製造方法により得られる(iii)〜(v)のいずれかに記載のポリアミド樹脂である。
98%硫酸中、0.01g/ml濃度、25℃でオストワルド式粘度計を用いて測定を行った。
SIIナノテクノロジー社製 ロボットDSCRDC220を用い、試料を約5mg採取し、窒素雰囲気下、次の条件で測定した。融点+35℃に昇温して溶融状態とした後、20℃/分の降温速度で、30℃まで降温したときに観測される発熱ピーク(降温結晶化温度:Tc)を求めた。これに続いて、30℃で3分間保持した後、20℃/分の昇温速度で融点+35℃まで昇温したときに観測される吸熱ピークの温度(融点:Tm)を求めた。なお、吸熱ピークが2つ以上観測される場合には、最もピーク強度の大きい点を融点とした。
ポリアミド樹脂約0.5gを精秤し、フェノール・エタノール混合溶媒(83.5:16.5、体積比)25mlに溶解後、0.02N塩酸水溶液を用いて滴定した。
ポリアミド樹脂約0.5gを精秤し、ベンジルアルコール20mlを加えて190℃で溶解し、0.02N水酸化カリウムエタノール溶液を用いて滴定した。
試料約0.06gを精秤し、これに臭化水素酸水溶液を加えた後、150℃で3時間加水分解を行った。得られた処理液に、40%水酸化ナトリウム水溶液、トルエンを加え、次いでクロロギ酸エチルを添加して1時間撹拌した。上澄みのトルエン溶液を抽出し測定溶液とした。定量はピペリジン標準溶液を用いた。測定条件を以下に示した。
装置:島津GC−14A
カラム:NB−1(GLサイエンス社製)60m×0.25mm
検出器:FID(水素炎イオン化検出器)
オーブン温度:150℃から330℃まで10℃/分で昇温
試料注入部温度:250℃
検出部温度:330℃
キャリアガス:He
試料注入量:3.0μl。
アミノ末端基、カルボキシ末端基、およびピペリジン末端基の総量(単位:mol/g)の半分の逆数から、末端基換算分子量を算出した。
E.coli JM109株の培養は以下のように行った。まず、この菌株をLB培地5mlに1白金耳植菌し、30℃で24時間振とうして前培養を行った。次に、LB培地50mlを500mlの三角フラスコに入れ、予め115℃、10分間蒸気滅菌した。この培地に前培養した上記菌株を植え継ぎ、振幅30cmで、180rpmの条件下で、1N塩酸水溶液でpHを6.0に調整しながら、24時間培養した。こうして得られた菌体を集め、超音波破砕および遠心分離により無細胞抽出液を調製した。これらのリジン脱炭酸酵素活性の測定を定法に従って行った(左右田健次,味園春雄,生化学実験講座,vol.11上,P.179−191(1976))。リジンを基質とした場合、本来の主経路と考えられるリジンモノオキシゲナーゼ、リジンオキシダーゼおよびリジンムターゼによる転換が起こり得るので、この反応系を遮断する目的で75℃で5分間、E.coli JM109株の無細胞抽出液を加熱した。さらにこの無細胞抽出液を40%飽和および55%飽和硫酸アンモニウムにより分画した。こうして得られた粗精製リジン脱炭酸酵素溶液を用いて、リジンからペンタメチレンジアミンの生成を行った。
50mM リジン塩酸塩(和光純薬工業製)、0.1mM ピリドキサルリン酸(和光純薬工業)、40mg/L−粗精製リジン脱炭酸酵素(参考例1で調製)となるように調製した水溶液1000mlを、0.1N塩酸水溶液でpHを5.5〜6.5に維持しながら、45℃で48時間反応させ、ペンタメチレンジアミン塩酸塩を得た。この水溶液に水酸化ナトリウムを添加することによってペンタメチレンジアミン塩酸塩をペンタメチレンジアミンに変換し、クロロホルムで抽出して、減圧蒸留(1.3kPa(10mmHg)、60℃)を3度繰り返すことにより、ペンタメチレンジアミンを得た。このペンタンジアミンには不純物としてピペリジンは含まれていなかった。
エタノール7Lにアジピン酸(東京化成)500g(3.42mol)を添加し、60℃で溶解させた。ここに、あらかじめ調製したペンタメチレンジアミン(参考例2)350g(3.42mol)をエタノール2Lに溶解した溶液を注いだ。室温で3時間撹拌を続けた後、静置下で放置し、析出した塩を沈降させた。その後、ろ過、エタノール洗浄を行い、50℃で24時間真空乾燥して、ナイロン56塩を得た。
エタノール3.5Lにセバシン酸(小倉合成工業)600g(2.97mol)を添加し、60℃で溶解させた。ここに、あらかじめ調製したペンタメチレンジアミン(参考例2)303g(2.97mol)をエタノール2Lに溶解した溶液を注いだ。室温で3時間、さらに氷水中で3時間撹拌した後、静置下で放置し、析出した塩を沈降させた。その後、ろ過、エタノール洗浄を行い、50℃で24時間真空乾燥して、ナイロン510塩を得た。
メタノール3Lにアゼライン酸(エメリーオレオケミカルズEmerox1144)600g(3.19mol)を添加し、60℃で溶解させた。ここに、あらかじめ調製したペンタメチレンジアミン(参考例2)326g(3.19mol)をメタノール600mlに溶解した溶液を注いだ。室温で3時間撹拌した後、エバポレートし、メタノール1.3Lを留出させた。この溶液を氷水中で冷却しながら、静置下で放置し、析出した結晶を沈降させた。その後、ろ過、メタノール洗浄を行い、50℃で24時間真空乾燥して、ナイロン59塩を得た。
エタノール6Lにドデカン二酸(宇部興産)600g(2.61mol)を添加し、60℃で溶解させた。ここに、あらかじめ調製したペンタメチレンジアミン(参考例2)267g(2.61mol)をエタノール600mlに溶解した溶液を注いだ。室温で3時間撹拌した後、エバポレートし、エタノール5.5Lを留出させた。この溶液を氷水中で冷却しながら、静置下で放置し、析出した結晶を沈降させた。その後、ろ過、エタノール洗浄を行い、50℃で24時間真空乾燥して、ナイロン512塩を得た。
参考例3で作製したナイロン56塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン13.0g(ナイロン56塩に対して4.51mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を280℃に設定して加熱を開始した。33分後に、缶内温度は156℃、缶内圧力は0.3MPa(3.0kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を0.3MPa(3.0kg/cm2)で77分保持した(缶内温度200℃のとき留出した水量は637gであった)。このとき缶内温度は248℃に到達した。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、5分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は256℃であった。さらに、窒素フロー下で、50分保持することにより、缶内温度は277℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン56を得た。
参考例3で作製したナイロン56塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン5.76g(ナイロン56塩に対して2.00mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を280℃に設定して加熱を開始した。47分後に、缶内温度は193℃、缶内圧力は0.8MPa(8.0kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を0.8MPa(8.0kg/cm2)で63分保持した(缶内温度200℃のとき留出した水量は390gであった)。このとき缶内温度は235℃に到達した。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、15分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は258℃であった。さらに、窒素フロー下で、55分保持することにより、缶内温度は277℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン56を得た。
参考例3で作製したナイロン56塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン5.76g(ナイロン56塩に対して2.00mol%)、イオン交換水70gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を280℃に設定して加熱を開始した。44分後に、缶内温度は182℃、缶内圧力は0.3MPa(3.0kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を0.3MPa(3.0kg/cm2)で41分保持した(缶内温度200℃のとき留出した水量は40gであった)。このとき缶内温度は244℃に到達した。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、5分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は254℃であった。さらに、窒素フロー下で、60分保持することにより、缶内温度は278℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン56を得た。
参考例4で作製したナイロン510塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン7.75g(ナイロン510塩に対して3.30mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を260℃に設定して加熱を開始した。30分後に、缶内温度は147℃、缶内圧力は0.3MPa(3.0kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を0.3MPa(3.0kg/cm2)で70分保持した(缶内温度200℃のとき留出した水量は696gであった)。このとき缶内温度は220℃に到達した。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、5分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は223℃であった。さらに、窒素フロー下で、80分保持することにより、缶内温度は258℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン510を得た。
参考例5で作製したナイロン59塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン8.13g(ナイロン59塩に対して3.30mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を260℃に設定して加熱を開始した。30分後に、缶内温度は149℃、缶内圧力は0.3MPa(3.0kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を0.3MPa(3.0kg/cm2)で70分保持した(缶内温度200℃のとき留出した水量は680gであった)。このとき缶内温度は221℃に到達した。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、5分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は225℃であった。さらに、窒素フロー下で、80分保持することにより、缶内温度は259℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン59を得た。
参考例6で作製したナイロン512塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン7.10g(ナイロン512塩に対して3.30mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を260℃に設定して加熱を開始した。30分後に、缶内温度は147℃、缶内圧力は0.3MPa(3.0kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を0.3MPa(3.0kg/cm2)で70分保持した(缶内温度200℃のとき留出した水量は690gであった)。このとき缶内温度は222℃に到達した。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、5分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は224℃であった。さらに、窒素フロー下で、80分保持することにより、缶内温度は258℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン512を得た。
参考例3で作製したナイロン56塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン2.88g(ナイロン56塩に対して1.00mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を280℃に設定して加熱を開始した。65分後に、缶内温度は219℃、缶内圧力は1.75MPa(17.5kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を1.75MPa(17.5kg/cm2)で55分保持した。このとき缶内温度は237℃に到達した(この時点で留出した水量は637gであった)。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、35分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は268℃であった。さらに、窒素フロー下で、45分保持することにより、缶内温度は279℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン56を得た。
参考例4で作製したナイロン510塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン3.52g(ナイロン510塩に対して1.50mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を260℃に設定して加熱を開始した。69分後に、缶内温度は216℃、缶内圧力は1.75MPa(17.5kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を1.75MPa(17.5kg/cm2)で90分保持した。このとき缶内温度は228℃に到達した(この時点で留出した水量は630gであった)。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、35分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は248℃であった。さらに、窒素フロー下で、50分保持することにより、缶内温度は259℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン510を得た。
参考例5で作製したナイロン59塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン3.69g(ナイロン59塩に対して1.50mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を260℃に設定して加熱を開始した。70分後に、缶内温度は218℃、缶内圧力は1.75MPa(17.5kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を1.75MPa(17.5kg/cm2)で90分保持した。このとき缶内温度は230℃に到達した(この時点で留出した水量は635gであった)。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、35分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は250℃であった。さらに、窒素フロー下で、50分保持することにより、缶内温度は258℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン59を得た。
参考例6で作製したナイロン512塩700g、参考例2で作製したペンタメチレンジアミン3.23g(ナイロン512塩に対して1.50mol%)、イオン交換水700gを撹拌翼付きの内容積が3Lの圧力容器に仕込んで窒素置換した後、窒素で缶内圧力を0.05MPa(0.5kg/cm2)に加圧した。この圧力容器を密閉したまま、ヒーター温度を260℃に設定して加熱を開始した。72分後に、缶内温度は217℃、缶内圧力は1.75MPa(17.5kg/cm2)に到達した。放圧弁を操作して水分を系外へ放出させながら、缶内圧力を1.75MPa(17.5kg/cm2)で90分保持した。このとき缶内温度は228℃に到達した(この時点で留出した水量は637gであった)。続いて、放圧を開始して、水を留出させながら、35分かけて缶内圧力をゼロにした。このとき、缶内温度は249℃であった。さらに、窒素フロー下で、50分保持することにより、缶内温度は258℃に到達した。圧力容器底部の吐出口から内容物をガット状にして取り出し、ペレタイズすることによりナイロン512を得た。
Claims (6)
- ペンタメチレンジアミンと脂肪族ジカルボン酸、またはその塩を主要構成成分とする単量体を重縮合するポリアミド樹脂の製造方法であって、最高到達圧力を1.0MPa(10kg/cm2)未満とし、ポリアミド樹脂の融点以上に加熱するポリアミド樹脂の製造方法であって、200℃以下の温度で、原料中の水含有量を40重量%以下に濃縮する工程を経由するポリアミド樹脂の製造方法。
- ペンタメチレンジアミンと脂肪族ジカルボン酸、またはその塩を主要構成成分とする単量体を重縮合するポリアミド樹脂の製造方法であって、最高到達圧力を1.0MPa(10kg/cm 2 )未満とし、ポリアミド樹脂の融点以上に加熱するポリアミド樹脂の製造方法であって、水含有量が10重量%以下の原料を出発原料とするポリアミド樹脂の製造方法。
- ペンタメチレンジアミンと脂肪族ジカルボン酸、またはその塩を主要構成成分とする単量体を加熱重縮合して得られる、0.01g/mlとした98%硫酸溶液の25℃における相対粘度が2.6以上6.0以下、ピペリジン含有量が0.30×10 −5 mol/g以下であるポリアミド樹脂。
- 融点が200℃以上である請求項3に記載のポリアミド樹脂。
- 脂肪族ジカルボン酸が、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ウンデカン二酸、およ
びドデカン二酸からなる群より選ばれる少なくとも1種である請求項3または4に記載の
ポリアミド樹脂。 - 請求項1または2に記載の製造方法により得られる請求項3〜5のいずれかに記載のポリアミド樹脂。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011010678A JP5630286B2 (ja) | 2010-01-29 | 2011-01-21 | ポリアミド樹脂の製造方法 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010018119 | 2010-01-29 | ||
JP2010018119 | 2010-01-29 | ||
JP2011010678A JP5630286B2 (ja) | 2010-01-29 | 2011-01-21 | ポリアミド樹脂の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2011174052A JP2011174052A (ja) | 2011-09-08 |
JP5630286B2 true JP5630286B2 (ja) | 2014-11-26 |
Family
ID=44687202
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011010678A Active JP5630286B2 (ja) | 2010-01-29 | 2011-01-21 | ポリアミド樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5630286B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2020152185A1 (en) * | 2019-01-22 | 2020-07-30 | Solvay Specialty Polymers Usa, Llc | Semi-aromatic, semi-crystalline polyamide polymers and corresponding polymer compositions and articles |
CN113214471B (zh) * | 2020-01-21 | 2023-11-17 | 上海凯赛生物技术股份有限公司 | 聚酰胺5x树脂及其制备方法和高强高模纤维 |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4165106B2 (ja) * | 2002-04-04 | 2008-10-15 | 東レ株式会社 | ポリペンタメチレンアジパミド樹脂およびその製造方法 |
JP2003292614A (ja) * | 2002-04-05 | 2003-10-15 | Toray Ind Inc | ポリアミド樹脂 |
JP5656343B2 (ja) * | 2007-12-27 | 2015-01-21 | 三菱化学株式会社 | 精製ペンタメチレンジアミンの製造方法 |
WO2010002000A1 (ja) * | 2008-07-03 | 2010-01-07 | 三菱化学株式会社 | ペンタメチレンジアミンの製造方法及びポリアミド樹脂の製造方法 |
-
2011
- 2011-01-21 JP JP2011010678A patent/JP5630286B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2011174052A (ja) | 2011-09-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
EP2305735B1 (en) | Polyamide resin, composition containing the polyamide resin, and molded articles of the polyamide resin and the composition | |
JP5246385B1 (ja) | 結晶性ポリアミド樹脂の製造方法 | |
JP5504812B2 (ja) | ポリアミド樹脂およびポリアミド樹脂組成物 | |
EP2415801B1 (en) | Polyamide resin, polyamide resin composition, and molded article comprising same | |
JP5397094B2 (ja) | ポリアミド樹脂およびポリアミド樹脂組成物 | |
JP2010031179A (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
JP4168702B2 (ja) | ポリペンタメチレンアジパミド樹脂の製造方法 | |
JP5397045B2 (ja) | ポリアミド樹脂、ポリアミド樹脂組成物およびそれらの成形品 | |
JP2011225830A (ja) | ポリアミド樹脂の製造方法 | |
JP4158399B2 (ja) | ポリアミド樹脂 | |
JP5369676B2 (ja) | ポリアミド樹脂 | |
JP2013127059A (ja) | ポリアミド樹脂 | |
CN101578256B (zh) | 尸胺盐、尸胺盐水溶液、聚酰胺树脂和成型品、以及尸胺盐和尸胺盐水溶液的制造方法 | |
JP2015096552A (ja) | ペンタメチレンジアミンの製造方法及びポリアミド樹脂の製造方法 | |
JP5630286B2 (ja) | ポリアミド樹脂の製造方法 | |
JP5760405B2 (ja) | ポリアミド樹脂組成物およびそれからなる成形品 | |
JP5365004B2 (ja) | カダベリン塩水溶液の製造方法 | |
JP5930594B2 (ja) | 精製ペンタメチレンジアミンの製造方法及びポリアミド樹脂の製造方法 | |
JP2014133871A (ja) | ポリアミド樹脂組成物およびその製造方法 | |
JP2012201817A (ja) | 精製ペンタメチレンジアミンの製造方法及びポリアミド樹脂の製造方法 | |
JP4192622B2 (ja) | ポリアミド樹脂組成物 | |
JP2004075962A (ja) | ポリアミド樹脂の製造方法 | |
JP2016033138A (ja) | 精製ペンタメチレンジアミンの製造方法及びポリアミド樹脂の製造方法 | |
JP2015096551A (ja) | 精製ペンタメチレンジアミンの製造方法及びポリアミド樹脂の製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130904 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20140129 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140218 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140328 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140909 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140922 |
|
R151 | Written notification of patent or utility model registration |
Ref document number: 5630286 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151 |