JP5621586B2 - 電子写真感光体、並びに画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ - Google Patents
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Description
しかし、この提案では、高速印刷又は感光体の小径化に伴う装置の小型化を実現するには未だ充分ではなかった。
また、前記特許文献1のジフェノキノン誘導体と、特許文献9に記載の前記ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体(2),(3)と、特許文献7及び特許文献8に記載のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体とは、感光体を形成する樹脂バインダーとの相溶性が低く、十分な特性が得られないという問題がある。
また、前記非特許文献2に記載されているナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体(1)は電子輸送性が低く、実用的な特性を有しないという問題がある。
<1> 支持体と、該支持体上に、少なくとも感光層とを有する電子写真感光体であって、
前記感光層が、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有することを特徴とする電子写真感光体である。
<一般式(1)>
<一般式(a)>
<2> 感光層が、更に電荷輸送物質を含有する前記<1>に記載の電子写真感光体である。
<3> 電荷輸送物質が、下記一般式(2)で表される化合物である前記<2>に記載の電子写真感光体である。
<一般式(2)>
<一般式(3)>
<一般式(5)>
<4> 電荷輸送物質が、下記一般式(6)で表される化合物である前記<2>に記載の電子写真感光体である。
<一般式(6)>
<5> 電荷輸送物質が、下記一般式(7)で表される化合物である前記<2>に記載の電子写真感光体である。
<一般式(7)>
<一般式(8)>
<6> 電荷輸送物質が、下記一般式(10)で表される化合物である前記<2>に記載の電子写真感光体である。
<一般式(10)>
<一般式(3)>
<一般式(5)>
<7> 感光層が、少なくとも電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に積層してなる前記<1>から<6>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<8> 感光層が、少なくとも電荷輸送層及び電荷発生層をこの順に積層してなる前記<1>から<6>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<9> 感光層が、単層型の感光層である前記<1>から<6>のいずれかに記載の電子写真感光体である。
<10> 電子写真感光体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、
前記電子写真感光体として、前記<1>から<9>のいずれかに記載の電子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成方法である。
<11> 露光工程が、LD及びLEDのいずれかを用いて電子写真感光体上に静電潜像の書き込みを行う、デジタル方式である前記<10>に記載の画像形成方法である。
<12> 電子写真感光体と、該電子写真感光体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記電子写真感光体が、前記<1>から<9>のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置である。
<13> 露光手段が、LD及びLEDのいずれかを用いて電子写真感光体上に静電潜像の書き込みを行う、デジタル方式である前記<12>に記載の画像形成装置である。
<14> 電子写真感光体と、該電子写真感光体上に形成された静電潜像を、現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
前記電子写真感光体が、前記<1>から<9>のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とするプロセスカートリッジである。
したがって、本発明においては、高耐久性と高画質化の両立を可能とし、繰り返し使用に対しても高画質画像を安定に得られる両極性帯電に対応可能な電子写真感光体を提供でき、この電子写真感光体を用いることにより、繰り返し使用においても高画質画像を安定に得られる画像形成方法、画像形成装置、及びプロセスカートリッジを提供することができる。
本発明の電子写真感光体は、支持体と、該支持体上に、少なくとも感光層とを有してなり、更に必要に応じてその他の層を有してなる。
前記感光層は、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記一般式(1)におけるアルキニル基としては、例えばエチニル基、フェニルエチニル基、メチルエチニル基などが挙げられる。
前記一般式(1)及び一般式(a)から(d)における芳香族炭化水素基としては、例えばベンゼン、ビフェニル、ナフタレン、アントラセン、フルオレン又はピレンなどの芳香族環の基、ピリジン、キノリン、チオフェン、フラン、オキサゾール、オキサジアゾール、カルバゾール等の芳香族複素環の基などが挙げられる。
前記一般式(a)から(d)中のR3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、及びR12におけるアルコキシ基としては、例えばメトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基などが挙げられる。
また、これらの置換基としては、前記アルキル基の具体例で挙げたもの、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、又はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハロゲン原子、ジアルキルアミノ基、ジフェニルアミノ基、前記芳香族炭化水素基、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンなどの複素環の基などが挙げられる。
前記反応温度は、室温から250℃の間が好ましい。
前記電荷輸送物質としては、下記一般式(2)で表される化合物が好適に用いられる。
<一般式(2)>
<一般式(3)>
<一般式(5)>
前記一般式(2)及び(5)中、R1、R3、R4、Ar1、及びR5における芳香族炭化水素基としては、例えばベンゼン、ビフェニル、ナフタレン、アントラセン、フルオレン又はピレンなどの芳香族環の基、ピリジン、キノリン、チオフェン、フラン、オキサゾール、オキサジアゾール、カルバゾール等の芳香族複素環の基などが挙げられる。
これらの置換基としては、前記アルキル基の具体例で挙げたもの、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、ブトキシ基などのアルコキシ基、又はフッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子のハロゲン原子、ジアルキルアミノ基、ジフェニルアミノ基、前記芳香族炭化水素基、ピロリジン、ピペリジン、ピペラジンなどの複素環の基などが挙げられる。
<一般式(6)>
<一般式(7)>
<一般式(8)>
<一般式(10)>
<一般式(3)>
<一般式(5)>
前記感光層は、単層構造でも積層構造でもよいが、積層構造の感光層の場合には、少なくとも電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に積層してなるか、又は少なくとも電荷輸送層及び電荷発生層をこの順に積層してなるものが好ましい。
前記感光層は、上述したように、単層構造でも積層構造でもよいが、まず、電荷発生層と電荷輸送層で構成される積層構造の感光層から説明する。
前記電荷発生層は、電荷発生物質を主成分とする層である。前記電荷発生層には、特に制限はなく、公知の電荷発生物質を用いることが可能であり、その代表として、シーアイピグメントブルー25(カラーインデックスC.I.21180)、シーアイピグメントレッド41(C.I.21200)、シーアイアシッドレッド52(C.I.45100)、シーアイベーシックレッド3(C.I.45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−95033号公報参照)、ジスチリルベンゼン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−133445号公報参照)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−132347号公報参照)、ジベンゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21728号公報参照)、オキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−12742号公報参照)、フルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−22834号公報参照)、ビススチルベン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−17733号公報参照)、ジスチリルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−2129号公報参照)、ジスチリルカルバゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−14967号公報参照)、ベンズアントロン骨格を有するアゾ顔料等のアゾ顔料などが挙げられる。具体的には、シーアイピグメントブルー16(C.I.74100)、Y型オキソチタニウムフタロシアニン(特開昭64−17066号公報参照)、A(β)型オキソチタニウムフタロシアニン、B(α)型オキソチタニウムフタロシアニン、I型オキソチタニウムフタロシアニン(特開平11−21466号公報参照)、II型クロロガリウムフタロシアニン(飯島他,日本化学会第67春季年会,1B4,04(1994))、V型ヒドロキシガリウムフタロシアニン(大門他,日本化学会第67春季年会,1B4,05(1994))、X型無金属フタロシアニン(米国特許第3,816,118号)等のフタロシアニン系顔料、シーアイバットブラウン5(C.I.73410)、シーアイバットダイ(C.I.73030)等のインジコ系顔料、アルゴスカーレットB(バイエル社製)、インタンスレンスカーレットR(バイエル社製)等のペリレン顔料、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記結着樹脂の含有量は、前記電荷発生物質100質量部に対し500質量部以下が好ましく、10質量部〜300質量部がより好ましい。前記結着樹脂の添加は、分散前又は分散後どちらでも構わない。
前記電荷発生層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.01μm〜5μmが好ましく、0.1μm〜2μmがより好ましい。
前記電荷輸送層は、電荷輸送物質を主成分とする層である。前記電荷輸送物質は、正孔輸送物質と電子輸送物質、及び高分子電荷輸送物質に分け、以下に説明する。
前記電荷輸送層の厚みは、解像度及び応答性の点から、25μm以下とすることが好ましい。下限値に関しては、使用するシステム(特に帯電電位等)に異なるが、5μm以上が好ましい。
ここで用いられる溶剤としては、テトラヒドロフラン、ジオキサン、トルエン、ジクロロメタン、モノクロロベンゼン、ジクロロエタン、シクロヘキサノン、メチルエチルケトン、アセトンなどが用いられる。電荷輸送物質は単独で使用しても2種以上混合して使用してもよい。
ただし、ここで用いられる酸化防止剤は、後述の目的と異なり、あくまでも本発明に用いられるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体の変質保護のために利用される。
このため、これらの酸化防止剤は、本発明のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有させる前の工程で塗工液に含有させておくことが好ましく、添加量としては、ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体100質量部に対して0.1質量部〜200質量部で十分な効果を発揮できる。
以上のようにして得られた塗工液の塗工法としては、浸漬塗工法、スプレーコート、ビートコート、ノズルコート、スピナーコート、リングコート等、従来の塗工方法を用いることができる。
前記単層構造の感光層としては、上述した電荷発生物質を結着樹脂中に分散したものが使用できる。前記単層構造の感光層は、電荷発生物質、電荷輸送物質、及び結着樹脂を適当な溶剤に溶解ないし分散し、これを塗布し、乾燥することによって形成できる。必要により可塑剤やレベリング剤、酸化防止剤等を添加することもできる。
前記感光層は、電荷発生物質、結着樹脂を電荷輸送物質とともにテトラヒドロフラン、ジオキサン、ジクロロエタン、シクロヘキサン等の溶媒を用いて分散機等で分散した塗工液を、浸漬塗工法やスプレーコート、ビードコート、リングコートなどで塗工して形成できる。
前記単層構造の感光層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、5μm〜25μmが好ましい。
前記支持体としては、体積抵抗1010Ω・cm以下の導電性を示すもの、例えば、アルミニウム、ニッケル、クロム、ニクロム、銅、金、銀、白金等の金属、酸化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を、蒸着又はスパッタリングにより、フィルム状もしくは円筒状のプラスチック、紙に被覆したもの、あるいは、アルミニウム、アルミニウム合金、ニッケル、ステンレスなどの板及びそれらを、押し出し、引き抜きなどの工法で素管化後、切削、超仕上げ、研摩などの表面処理した管などを使用することができる。また、特開昭52−36016号公報に開示されたエンドレスニッケルベルト、エンドレスステンレスベルトも支持体として用いることができる。
本発明の電子写真感光体においては、支持体と感光層との間に下引き層を設けることができる。
前記下引き層は、一般には樹脂を主成分とするが、これらの樹脂はその上に感光層を溶剤で塗布することを考えると、一般の有機溶剤に対して耐溶剤性の高い樹脂であることが好ましい。
前記樹脂としては、例えばポリビニルアルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性樹脂、共重合ナイロン、メトキシメチル化ナイロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミン樹脂、フェノール樹脂、アルキッド−メラミン樹脂、エポキシ樹脂等、三次元網目構造を形成する硬化型樹脂なが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記下引き層には、モアレ防止、残留電位の低減等のために酸化チタン、シリカ、アルミナ、酸化ジルコニウム、酸化スズ、酸化インジウム等で例示できる金属酸化物の微粉末顔料を加えてもよい。
前記下引き層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、5μm以下が好ましい。
本発明の電子写真感光体においては、感光層の保護の目的で、保護層が感光層の上に設けられることがある。
前記保護層に使用される材料としては、例えばABS樹脂、ACS樹脂、オレフィン−ビニルモノマー共重合体、塩素化ポリエーテル、アリール樹脂、フェノール樹脂、ポリアセタール、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリアクリレート、ポリアリルスルホン、ポリブチレン、ポリブチレンテレフタレート、ポリカーボネート、ポリエーテルスルホン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリイミド、アクリル樹脂、ポリメチルベンテン、ポリプロピレン、ポリフェニレンオキシド、ポリスルホン、ポリスチレン、ポリアリレート、AS樹脂、ブタジエン−スチレン共重合体、ポリウレタン、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、エポキシ樹脂などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、フィラーの分散性、残留電位、塗膜欠陥の点から、ポリカーボネートあるいはポリアリレートが有効かつ有用である。
本発明の電子写真感光体においては、感光層と保護層との間に中間層を設けることも可能である。
前記中間層には、一般にバインダー樹脂を主成分として用いる。これら樹脂としては、ポリアミド、アルコール可溶性ナイロン、水溶性ポリビニルブチラール、ポリビニルブチラール、ポリビニルアルコールなどが挙げられる。
前記中間層の形成方法としては、前述のごとく一般に用いられる塗布法が採用される。
前記中間層の厚みは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.05μm〜2μmが好ましい。
前記有機硫黄化合物類としては、例えば、ジラウリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリル−3,3’−チオジプロピオネート、ジテトラデシル−3,3’−チオジプロピオネート、などが挙げられる。
前記有機燐化合物類としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ(ノニルフェニル)ホスフィン、トリ(ジノニルフェニル)ホスフィン、トリクレジルホスフィン、トリ(2,4−ジブチルフェノキシ)ホスフィン、などが挙げられる。
前記酸化防止剤の添加量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、添加する層の総質量に対し0.01質量%〜10質量%が好ましい。
前記フタル酸エステル系可塑剤としては、例えばフタル酸ジメチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジイソブチル、フタル酸ジブチル、フタル酸ジヘプチル、フタル酸ジ−2−エチルヘキシル、フタル酸ジイソオクチル、フタル酸ジ−n−オクチル、フタル酸ジノニル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジウンデシル、フタル酸ジトリデシル、フタル酸ジシクロヘキシル、フタル酸ブチルベンジル、フタル酸ブチルラウリル、フタル酸メチルオレイル、フタル酸オクチルデシル、フマル酸ジブチル、フマル酸ジオクチルなどが挙げられる。
前記芳香族カルボン酸エステル系可塑剤としては、例えばトリメリット酸トリオクチル、トリメリット酸トリ−n−オクチル、オキシ安息香酸オクチルなどが挙げられる。
前記脂肪族二塩基酸エステル系可塑剤としては、例えばアジピン酸ジブチル、アジピン酸ジ−n−ヘキシル、アジピン酸ジ−2−エチルヘキシル、アジピン酸ジ−n−オクチル、アジピン酸−n−オクチル−n−デシル、アジピン酸ジイソデシル、アジピン酸ジカプリル、アゼライン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジメチル、セバシン酸ジエチル、セバシン酸ジブチル、セバシン酸ジ−n−オクチル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、セバシン酸ジ−2−エトキシエチル、コハク酸ジオクチル、コハク酸ジイソデシル、テトラヒドロフタル酸ジオクチル、テトラヒドロフタル酸ジ−n−オクチルなどが挙げられる。
前記脂肪酸エステル誘導体としては、例えばオレイン酸ブチル、グリセリンモノオレイン酸エステル、アセチルリシノール酸メチル、ペンタエリスリトールエステル、ジペンタエリスリトールヘキサエステル、トリアセチン、トリブチリンなどが挙げられる。
前記オキシ酸エステル系可塑剤としては、例えばアセチルリシノール酸メチル、アセチルリシノール酸ブチル、ブチルフタリルブチルグリコレート、アセチルクエン酸トリブチルなどが挙げられる。
前記エポキシ可塑剤としては、例えばエポキシ化大豆油、エポキシ化アマニ油、エポキシステアリン酸ブチル、エポキシステアリン酸デシル、エポキシステアリン酸オクチル、エポキシステアリン酸ベンジル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジオクチル、エポキシヘキサヒドロフタル酸ジデシルなどが挙げられる。
前記二価アルコールエステル系可塑剤としては、例えばジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−2−エチルブチラートなどが挙げられる。
前記含塩素可塑剤としては、例えば塩素化パラフィン、塩素化ジフェニル、塩素化脂肪酸メチル、メトキシ塩素化脂肪酸メチルなどが挙げられる。
前記ポリエステル系可塑剤としては、例えばポリプロピレンアジペート、ポリプロピレンセバケート、ポリエステル、アセチル化ポリエステルなどが挙げられる。
前記スルホン酸誘導体としては、例えばp−トルエンスルホンアミド、o−トルエンスルホンアミド、p−トルエンスルホンエチルアミド、o−トルエンスルホンエチルアミド、トルエンスルホン−N−エチルアミド、p−トルエンスルホン−N−シクロヘキシルアミドなどが挙げられる。
前記クエン酸誘導体としては、例えばクエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリエチル、クエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリブチル、アセチルクエン酸トリ−2−エチルヘキシル、アセチルクエン酸−n−オクチルデシルなどが挙げられる。
前記その他の可塑剤としては、例えばターフェニル、部分水添ターフェニル、ショウノウ、2−ニトロジフェニル、ジノニルナフタリン、アビエチン酸メチルなどが挙げられる。
前記脂肪酸系化合物としては、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルチミン酸、ステアリン酸、アラキジン酸、ベヘン酸などが挙げられる。
前記脂肪酸アミド系化合物としては、例えばステアリルアミド、パルミチルアミド、オレインアミド、メチレンビスステアロアミド、エチレンビスステアロアミドなどが挙げられる。
前記エステル系化合物としては、例えば脂肪酸の低級アルコールエステル、脂肪酸の多価アルコールエステル、脂肪酸ポリグリコールエステルなどが挙げられる。
前記アルコール系化合物としては、例えばセチルアルコール、ステアリルアルコール、エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリグリセロールなどが挙げられる。
前記金属石けんとしては、例えばステアリン酸鉛、ステアリン酸カドミウム、ステアリン酸バリウム、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸マグネシウムなどが挙げられる。
前記天然ワックスとしては、例えばカルナバロウ、カンデリラロウ、蜜ロウ、鯨ロウ、イボタロウ、モンタンロウなどが挙げられる。
前記その他の滑剤としては、例えばシリコーン化合物、フッ素化合物などが挙げられる。
前記サルシレート系紫外線吸収剤としては、例えばフェニルサルシレート、2,4−ジ−t−ブチルフェニル−3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシベンゾエートなどが挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば(2'−ヒドロキシフェニル)ベンゾトリアゾール、(2'−ヒドロキシ5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2'−ヒドロキシ5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、(2'−ヒドロキシ3'−ターシャリブチル5'−メチルフェニル)5−クロロベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
前記シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えばエチル−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、メチル2−カルボメトキシ−3−(パラメトキシ)アクリレートなどが挙げられる。
前記クエンチャー(金属錯塩系紫外線吸収剤)としては、例えばニッケル(2,2'チオビス(4−t−オクチル)フェノレート)ノルマルブチルアミン、ニッケルジブチルジチオカルバメート、ニッケルジブチルジチオカルバメート、コバルトジシクロヘキシルジチオホスフェートなどが挙げられる。
前記HALS(ヒンダードアミン紫外線吸収剤)としては、例えばビス(2,2,6,6−テトラメチル−4−ピペリジル)セバケート、ビス(1,2,2,6,6−ペンタメチル−4−ピペリジル)セバケート、1−[2−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕エチル]−4−〔3−(3,5−ジ−t−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオニルオキシ〕−2,2,6,6−テトラメチルピリジン、8−ベンジル−7,7,9,9−テトラメチル−3−オクチル−1,3,8−トリアザスピロ〔4,5〕ウンデカン−2,4−ジオン、4−ベンゾイルオキシ−2,2,6,6−テトラメチルピペリジンなどが挙げられる。
本発明の画像形成装置は、電子写真感光体と、帯電手段と、露光手段と、現像手段とを少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、定着手段、クリーニング手段、除電手段、リサイクル手段、制御手段等を有してなる。
本発明の画像形成方法は、帯電工程と、露光工程と、現像工程とを少なくとも含み、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば定着工程、クリーニング工程、除電工程、リサイクル工程、制御工程等を含んでなる。
前記電子写真感光体としては、その材質、形状、構造、大きさ等については、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、前記形状としては、例えば、ドラム状、シート状、エンドレスベルト状などが挙げられる。前記構造としては、単層構造であってもよいし、積層構造であってもよく、前記大きさとしては、前記画像形成装置の大きさや仕様等に応じて適宜選択することができる。前記材質としては、例えばアモルファスシリコン、セレン、CdS、ZnO等の無機感光体;ポリシラン、フタロポリメチン等の有機感光体(OPC)、などが挙げられる。
前記単層構造の感光体は、支持体と、該支持体上に単層型感光層を設けてなり、更に必要に応じて、保護層、中間層、その他の層を有してなる。
前記積層構造の感光体は、支持体と、該支持体上に電荷発生層、及び電荷輸送層を少なくともこの順に有する積層型感光層を設けてなり、更に必要に応じて、保護層、中間層、その他の層を有してなる。
前記帯電工程は、電子写真感光体表面を帯電させる工程であり、前記帯電手段により行われる。
前記帯電手段としては、前記電子写真感光体の表面に電圧を印加して一様に帯電させることができるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、(1)電子写真感光体と接触して帯電させる接触方式の帯電手段と、(2)電子写真感光体と非接触で帯電させる非接触方式の帯電手段とに大別される。
前記(1)の接触方式の帯電手段としては、例えば導電性又は半導電性の帯電ローラ、磁気ブラシ、ファーブラシ、フィルム、ゴムブレードなどが挙げられる。これらの中でも、前記帯電ローラは、コロナ放電に比べてオゾンの発生量を大幅に低減することが可能であり、電子写真感光体の繰り返し使用時における安定性に優れ、画質劣化防止に有効である。
前記磁気ブラシは、例えばZn−Cuフェライト等の各種フェライト粒子を支持する非磁性の導電スリーブと、該スリーブに内包されるマグネットロールとから構成される。前記ファーブラシは、例えばカーボン、硫化銅、金属又は金属酸化物等により導電処理されたファーを金属又は導電処理された芯金に巻き付けたり、張り付けたりして形成される。
前記(2)の非接触の帯電手段としては、例えばコロナ放電を利用した非接触帯電器や針電極デバイス、固体放電素子;電子写真感光体に対して微小な間隙をもって配設された導電性又は半導電性の帯電ローラなどが挙げられる。
前記コロトン帯電器は、放電ワイヤの周囲に半空間を占めるケーシング電極とそのほぼ中心に置かれた放電ワイヤとから構成される。
前記スコロトロン帯電器は、前記コロトロン帯電器にグリッド電極を追加したものであり、グリッド電極は電子写真感光体表面から1.0mm〜2.0mm離れた位置に設けられている。
前記電子写真感光体に対して微小な間隙をもって配設された帯電ローラとしては、前記電子写真感光体に対して微小なギャップを持つように前記帯電ローラを改良したものである。前記微小なギャップは10μm〜200μmが好ましく、10μm〜100μmがより好ましい。
前記露光は、例えば、前記露光手段を用いて前記電子写真感光体の表面を像様に露光することにより行うことができる。
前記露光における光学系は、アナログ光学系とデジタル光学系とに大別される。前記アナログ光学系は、原稿を光学系により直接電子写真感光体上に投影する光学系であり、前記デジタル光学系は、画像情報が電気信号として与えられ、これを光信号に変換して電子写真感光体を露光し作像する光学系である。
前記露光手段としては、前記帯電手段により帯電された前記電子写真感光体の表面に、形成すべき像様に露光を行うことができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、複写光学系、ロッドレンズアレイ系、レーザ(LD)光学系、液晶シャッタ光学系、LED光学系、などの各種露光器が挙げられる。
これらの中でも、LD及びLEDのいずれかを用いて電子写真感光体上に静電潜像の書き込みを行う、デジタル方式であることが特に好ましい。
前記現像工程は、前記静電潜像を、トナー乃至現像剤を用いて現像して可視像を形成する工程である。
前記可視像の形成は、例えば、前記静電潜像を前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することにより行うことができ、前記現像手段により行うことができる。
前記現像手段は、例えば、前記トナー乃至前記現像剤を用いて現像することができる限り、特に制限はなく、公知のものの中から適宜選択することができ、例えば、前記トナー乃至現像剤を収容し、前記静電潜像に該トナー乃至該現像剤を接触又は非接触的に付与可能な現像器を少なくとも有するものが好適に挙げられ、トナー入り容器を備えた現像器などがより好ましい。
前記現像器に収容させる現像剤は、前記トナーを含む現像剤であるが、該現像剤としては一成分現像剤であってもよいし、二成分現像剤であってもよい。
前記転写工程は、前記可視像を記録媒体に転写する工程であるが、中間転写体を用い、該中間転写体上に可視像を一次転写した後、該可視像を前記記録媒体上に二次転写する態様が好ましく、前記トナーとして二色以上、好ましくはフルカラートナーを用い、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写工程と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写工程とを含む態様がより好ましい。
前記転写は、例えば、前記可視像を転写帯電器を用いて前記電子写真感光体(感光体)を帯電することにより行うことができ、前記転写手段により行うことができる。前記転写手段としては、可視像を中間転写体上に転写して複合転写像を形成する第一次転写手段と、該複合転写像を記録媒体上に転写する第二次転写手段とを有する態様が好ましい。
なお、前記中間転写体としては、特に制限はなく、目的に応じて公知の転写体の中から適宜選択することができ、例えば、転写ベルト等が好適に挙げられる。
前記転写器としては、コロナ放電によるコロナ転写器、転写ベルト、転写ローラ、圧力転写ローラ、粘着転写器、などが挙げられる。
なお、前記記録媒体としては、特に制限はなく、公知の記録媒体(記録紙)の中から適宜選択することができる。
前記定着手段としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、公知の加熱加圧手段が好適である。前記加熱加圧手段としては、加熱ローラと加圧ローラとの組合せ、加熱ローラと加圧ローラと無端ベルトとの組合せ、などが挙げられる。
前記加熱加圧手段における加熱は、80℃〜200℃が好ましい。
なお、本発明においては、目的に応じて、前記定着工程及び定着手段と共にあるいはこれらに代えて、例えば、公知の光定着器を用いてもよい。
前記除電手段としては、特に制限はなく、前記電子写真感光体に対し除電バイアスを印加することができればよく、公知の除電器の中から適宜選択することができ、例えば、除電ランプ等が好適に挙げられる。
前記クリーニング手段としては、特に制限はなく、前記電子写真感光体上に残留する前記電子写真トナーを除去することができればよく、公知のクリーナの中から適宜選択することができ、例えば、磁気ブラシクリーナ、静電ブラシクリーナ、磁気ローラクリーナ、ブレードクリーナ、ブラシクリーナ、ウエブクリーナ等が好適に挙げられる。
前記リサイクル手段としては、特に制限はなく、公知の搬送手段等が挙げられる。
前記制御手段としては、前記各手段の動きを制御することができる限り特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、シークエンサー、コンピュータ等の機器が挙げられる。
図7は、本発明の電子写真プロセス、及び画像形成装置を説明するための概略図である。
感光体10は、図7中の矢印の方向に回転し、感光体10の周りには、帯電手段11、露光手段12、現像手段13、転写手段16、クリーニング手段17、除電手段18等が配置される。なお、クリーニング手段17及び除電手段18が省略されることもある。
露光手段12、除電手段18等の光源には、蛍光灯、タングステンランプ、ハロゲンランプ、水銀灯、ナトリウム灯、発光ダイオード(LED)、半導体レーザー(LD)、エレクトロルミネッセンス(EL)などの発光物全般を用いることができる。これらの中でも半導体レーザー(LD)や発光ダイオード(LED)が主に用いられる。
所望の波長域の光のみを照射するために、シャープカットフィルター、バンドパスフィルター、近赤外カットフィルター、ダイクロイックフィルター、干渉フィルター、色温度変換フィルターなどの各種フィルターを用いることもできる。
光源等は、光照射を併用した転写工程、除電工程、クリーニング工程、あるいは前露光などの工程を設けることにより、感光体10に光が照射される。但し、除電工程における感光体10への露光は、感光体10に与える疲労の影響が大きく、特に帯電低下や残留電位の上昇を引き起こす場合がある。
したがって、露光による除電ではなく、帯電工程やクリーニング工程において逆バイアスを印加することによっても除電することが可能な場合もあり、感光体の高耐久化の面から有効な場合がある。
かかる現像手段には、公知の方法が適用されるし、また、除電手段にも公知の方法が用いられる。
感光体表面に付着する汚染物質の中でも帯電によって生成する放電物質やトナー中に含まれる外添剤等は、湿度の影響を拾いやすく異常画像の原因となっているが、このような異常画像の原因物質には、紙粉もその一つであり、それらが感光体に付着することによって、異常画像が発生しやすくなるだけでなく、耐摩耗性を低下させたり、偏摩耗を引き起こしたりする傾向が見られる。したがって、前記の理由により感光体と紙とが直接接触しない構成であることが高画質化の点からより好ましい。
本発明の電子写真感光体は、高光感度及び高安定化を実現したことから小径感光体に適用できる。したがって、前記感光体がより有効に用いられる画像形成装置又はその方式としては、複数色のトナーに対応した各々の現像部に対して、対応した複数の感光体を具備し、それによって並列処理を行う、いわゆるタンデム方式の画像形成装置に極めて有効に使用される。前記タンデム方式の画像形成装置は、フルカラー印刷に必要とされるイエロー(C)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の少なくとも4色のトナー及びそれらを保持する現像部を配置し、更にそれらに対応した少なくとも4本の感光体を具備することによって、従来のフルカラー印刷が可能な画像形成装置に比べ極めて高速なフルカラー印刷を可能としている。
図8において、感光体(10C(シアン))、(10M(マゼンタ))、(10Y(イエロー))、(10K(ブラック))は、ドラム状の感光体(10)であり、これらの感光体(10C,10M,10Y,10K)は、図8中の矢印方向に回転し、その周りに少なくとも回転順に帯電手段(11C,11M,11Y,11K)、現像手段(13C,13M,13Y,13K)、クリーニング手段(17C,17M,17Y,17K)が配置されている。
そして、このような感光体(10C,10M,10Y,10K)を中心とした4つの画像形成要素(20C、20M、20Y、20K)が、転写材搬送手段である転写搬送ベルト25に沿って並置されている。
次に、現像手段(13C,13M,13Y,13K)により潜像を現像してトナー像が形成される。現像手段(13C,13M,13Y,13K)は、それぞれC(シアン),M(マゼンタ),Y(イエロー),K(ブラック)のトナーで現像を行う現像手段で、4つの感光体(10C,10M,10Y,10K)上で作られた各色のトナー像は転写ベルト19上で重ねられる。
転写紙15は給紙コロ21によりトレイから送り出され、一対のレジストローラ22で一旦停止し、前記感光体上への画像形成とタイミングを合わせて転写手段23に送られる。転写ベルト19上に保持されたトナー像は転写手段23に印加された転写バイアスと転写ベルト19との電位差から形成される電界により、転写紙15上に転写される。転写紙上に転写されたトナー像は、搬送されて、定着手段24により転写紙上にトナーが定着されて、図示しない排紙部に排紙される。また、転写部で転写されずに各感光体(10C,10M,10Y,10K)上に残った残留トナーは、それぞれのユニットに設けられたクリーニング手段(17C,17M,17Y,17K)で回収される。
中間転写体には、ドラム状やベルト状など種々の材質あるいは形状のものがあるが、本発明においては従来公知である中間転写体のいずれも使用することが可能であり、感光体の高耐久化又は高画質化に対し有効かつ有用である。
しかし、感光体が少なくとも4つを必要とすることから、装置の大型化が避けられず、また使用されるトナー量によっては、各々の感光体の摩耗量に差が生じ、それによって色の再現性が低下したり、異常画像が発生したりするなど多くの課題を有していた。
それに対し、本発明による感光体は、高光感度並びに高安定化が実現されたことにより小径感光体でも適用可能であり、かつ残留電位上昇や感度劣化等の影響が低減されたことから、4つの感光体の使用量が異なっていても、残留電位や感度の繰り返し使用経時における差が小さく、長期繰り返し使用しても色再現性に優れたフルカラー画像を得ることが可能となる。
本発明のプロセスカートリッジは、静電潜像を担持する電子写真感光体と、該電子写真感光体上に担持された静電潜像を、トナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを、少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段を有してなる。
前記現像手段としては、本発明の前記トナー乃至前記現像剤を収容する現像剤収容器と、該現像剤収容器内に収容されたトナー乃至現像剤を担持しかつ搬送する現像剤担持体とを、少なくとも有してなり、更に、担持させるトナー層厚を規制するための層厚規制部材等を有していてもよい。
本発明のプロセスカートリッジは、各種電子写真方式の画像形成装置に着脱可能に備えさせることができ、本発明の画像形成装置に着脱可能に備えさせるのが好ましい。
ここで、図9に示すプロセスカートリッジによる画像形成プロセスについて示すと、感光体101は、矢印方向に回転しながら、帯電手段102による帯電、露光手段(不図示)による露光103により、その表面に露光像に対応する静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段104でトナー現像され、該トナー現像は転写手段108により、記録媒体105に転写され、プリントアウトされる。次いで、像転写後の感光体表面は、クリーニング手段107によりクリーニングされ、更に除電手段(不図示)により除電されて、再び、以上の操作を繰り返すものである。
−例示化合物No.4の合成−
2,7−ジアミノ−9,9’−ジメチル−フルオレン0.5g(2.33mmol)、N−(2−エチルヘキシル)−ナフタレン−1,9−ジカルボン酸無水物−4,5−イミド2.54g(6.69mmol)、及びジメチルホルムアミド(DMF)50mLを4つ口フラスコに入れ、10時間加熱還流させた。冷却後、析出した沈殿を吸引ろ過した。DMFで再結晶し、下記構造式で示される例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体1.77g(収率82.3%)を得た。
得られたナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体の融点は250℃以上であった。得られたナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体のIRスペクトルを図11に示す。
−例示化合物No.7の合成−
2,2’,7,7’−テトラアミノ−9,9’−スピロビフルオレン0.3g(7.97mmol)、N−(2−エチルヘキシル)−ナフタレン−1,9−ジカルボン酸無水物−4,5−イミド1.5g(39.9mmol)、及びジメチルホルムアミド(DMF)50mLを4つ口フラスコに入れ、10時間加熱還流させた。冷却後、析出した沈殿を吸引ろ過した。DMFで再結晶し、下記構造式で示される例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体1.0g(収率66.8%)を得た。得られたナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体の融点は250℃以上であった。得られたナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体のIRスペクトルを図12に示す。
−例示化合物No.13の合成−
2,4,6−トリ−(4−アミノフェニル)−トリアジン0.30g(0.85mmol)、N−(2−エチルヘキシル)−ナフタレン−1,9−ジカルボン酸無水物−4,5−イミド1.28g(6.69mmol)、及びジメチルホルムアミド(DMF)30mLを4つ口フラスコに入れ、10時間加熱還流させた。冷却後、析出した沈殿を吸引ろ過した。DMFで再結晶し、下記構造式で示される例示化合物No.13のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体0.55g(収率45%)を得た。得られたナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体の融点は250℃以上であった。得られたナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体のIRスペクトルを図13に示す。
−例示化合物No.20の合成−
トリ−(2−アミノエチル)アミン0.11g(0.75mmol)、N−(2−エチルヘキシル)−ナフタレン−1,9−ジカルボン酸無水物−4,5−イミド1.0g(2.64mmol)、及びジメチルホルムアミド(DMF)30mLを4つ口フラスコに入れ、10時間加熱還流させた。冷却後、析出した沈殿を吸引ろ過した。DMFで再結晶し、下記構造式で示される例示化合物No.20のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体0.60g(収率65%)を得た。得られたナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体の融点は250℃以上であった。得られたナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体のIRスペクトルを図14に示す。
直径30mmのアルミニウムシリンダー上に下記組成の下引き層塗工液、電荷発生層塗工液、及び電荷輸送層塗工液を、浸漬塗工によって順次塗布、乾燥し、厚み3.5μmの下引き層、厚み0.2μmの電荷発生層、及び厚み23μmの電荷輸送層をそれぞれ形成した。以上により、実施例1の電子写真感光体No.1を作製した。
−下引き層塗工液−
・二酸化チタン粉末(石原産業社製、タイベークCR−EL)・・・400質量部
・メラミン樹脂(大日本インキ化学工業社製、スーパーベッカミンG821−60)・・・65質量部
・アルキッド樹脂(大日本インキ化学工業社製、ベッコライトM6401−50))・・・120質量部
・2−ブタノン・・・400質量部
・下記構造式で表されるフルオレノン系ビスアゾ顔料・・・2質量部
・2−ブタノン・・・200質量部
・シクロヘキサノン・・・400質量部
・ポリカーボネート樹脂(Zポリカ、帝人化成社製)・・・10質量部
・例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体・・・10質量部
・テトラヒドロフラン・・・100質量部
また、初期及び繰り返し試験後の画像ボケ(ドット解像度)について、600dpi×600dpiの画素密度で画像濃度が5%のドット画像を連続10枚プリントアウトし、そのドット形状を実体顕微鏡で観察して、輪郭のシャープネスを以下の基準で5段階(5が優れ1が劣る)に分けて評価した。結果を表1に示す。
〔ドット解像度の評価基準〕
5:輪郭が明瞭で、良好である
4:輪郭のぼやけが極めてごく僅かに観察されるが、良好である
3:輪郭のぼやけがごく僅かに観察されるが実質的に良好である
2:輪郭のぼやけが観察され、画像の種類によっては問題となる
1:ドット画像の判別できない
実施例1において、例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を表1に示した例示化合物に代えた以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体No.2〜No.15を作製し、実施例1と同様に評価した。結果を表1に示す。
実施例1において、電荷輸送層塗工液を、下記組成の電荷輸送層塗工液に変更した以外は、実施例1と同様にして、電子写真感光体No.16を作製した。
また評価は、実施例1において、帯電方式を負帯電型コロナ放電(スコロトロン方式)に代えた以外は、実施例1と同様にして行った。結果を表2に示す。
・ポリカーボネート樹脂(Zポリカ、帝人化成社製)・・・10質量部
・例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体・・・1質量部
・下記構造式で表される電荷輸送物質No.1・・・9質量部
<電荷輸送物質No.1>
実施例16において、例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体の代わりに表2に示した例示化合物Noのナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を用いた以外は、実施例16と同様にして、電子写真感光体No.17〜30を作製した。
得られた各電子写真感光体について、実施例16と同様にして評価を行った。結果を表2に示す。
実施例16において、表3に示す例示化合物No.のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体と、電荷輸送物質No.1の量を下記の量に変更した以外は、実施例16と同様にして、電子写真感光体No.31〜34を作製した。
・ナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体・・・1質量部
・電荷輸送物質No.1・・・7質量部
次に、得られた各電子写真感光体について、実施例16と同様にして評価を行った。結果を表3に示す。
実施例31において、表4に示す例示化合物No.のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体と、電荷輸送物質No.1を下記構造式で表される電荷輸送物質No.2に変更した以外は、実施例31と同様にして、電子写真感光体No.35〜38を作製した。
得られた各電子写真感光体について、実施例16と同様にして評価を行った。結果を表4に示す。
<電荷輸送物質No.2>
実施例31において、表5に示す例示化合物No.のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体と、電荷輸送物質No.1を下記構造式で表される電荷輸送物質No.3に変更した以外は、実施例31と同様にして、電子写真感光体No.39〜42を作製した。
得られた各電子写真感光体について、実施例16と同様にして評価を行った。結果を表5に示す。
<電荷輸送物質No.3>
実施例31において、表6に示す例示化合物No.のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体と、電荷輸送物質No.1を下記構造式で表される電荷輸送物質No.4に変更した以外は、実施例31と同様にして、電子写真感光体No.43〜46を作製した。
得られた各電子写真感光体について、実施例16と同様にして評価を行った。結果を表6に示す。
<電荷輸送物質No.4>
実施例16において、電荷発生層塗工液、及び電荷輸送層塗工液を下記のものに変更した以外は、実施例16と同様にして、電子写真感光体No.47及び48を作製した。
得られた各電子写真感光体について、実施例16と同様にして評価を行った。結果を表7に示す。
特開2001−019871号公報記載の合成例4と同様にして、1,3−ジイミノイソインドリン29.2gとスルホラン200mlを混合し、窒素気流下でチタニウムテトラブトキシド20.4gを滴下する。滴下終了後、徐々に180℃まで昇温して、反応温度を170℃〜180℃の間に保ちながら5時間撹拌して反応を行った。反応終了後、放冷した後析出物を濾過し、クロロホルムで粉体が青色になるまで洗浄した。次に、メタノールで数回洗浄し、更に80℃の熱水で数回洗浄した後乾燥し、粗チタニルフタロシアニンを得た。粗チタニルフタロシアニンを20倍量の濃硫酸に溶解し、100倍量の氷水に撹拌しながら滴下し、析出した結晶を濾過した。次いで、洗浄液が中性になるまで水洗を繰り返し、チタニルフタロシアニン顔料のウェットケーキを得た。このウェットケーキの乾燥品のX線回析スペクトルを図10に示す。得られたウェットケーキ2gを二硫化炭素20gに投入し、4時間撹拌を行った。これにメタノール100gを追加して、1時間撹拌を行った後、濾過を行い、乾燥して、オキソチタニウムフタロシアニン結晶粉末を得た。
・図10に示す粉末XDスペクトルを有するオキソチタニウムフタロシアニン・・・8質量部
・ポリビニルブチラール(BX−1)・・・5質量部
・2−ブタノン・・・400質量部
・ポリカーボネート樹脂(Zポリカ、帝人化成社製)・・・10質量部
・例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体・・・1質量部
・下記構造式で表される電荷輸送物質No.1・・・7質量部
<電荷輸送物質No.1>
直径100mmのアルミニウムシリンダー上に、下記組成の感光層用塗工液を塗布し、乾燥することにより、厚み30μmの単層構造の感光層を形成した。以上により、電子写真感光体No.49を作製した。
[感光層用塗工液]
・X型無金属フタロシアニン(FastogenBlue8120B、大日本インキ化学工業社製)・・・2質量部
・下記構造式で表される電荷輸送物質No.2・・・30質量部
<電荷輸送物質No.2>
・ビスフェノールZポリカーボネート(パンライトTS−2050、帝人化成社製)・・・50質量部
・テトラヒドロフラン・・・500質量部
実施例49において、例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を表8に示すものに代えた以外は、実施例49と同様にして、電子写真感光体No.50〜52を作製し、実施例49と同様にして評価を行った。結果を表8に示す。
直径30mmのアルミニウムシリンダー上に、実施例49と同様の感光層用塗工液を塗布し、乾燥することにより、厚み30μmの単層構造の感光層を形成し、電子写真感光体No.53を作製した。
また、評価は、実施例49において、帯電方式を負帯電型コロナ放電(スコロトロン方式)に代えた以外は、実施例49と同様にして行った。結果を表9に示す。
実施例53において、例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を表9に示すものに代えた以外は、実施例53と同様にして、電子写真感光体No.54〜56を作製した。
得られた各電子写真感光体について、実施例53と同様にして、評価を行った。結果を表9に示す。
直径100mmのアルミニウムシリンダー上に、下記組成の電荷輸送層用塗工液、及び下記組成の電荷発生層用塗工液を順次、塗布し、乾燥することにより、厚み20μmの電荷輸送層、及び厚み0.1μmの電荷発生層をそれぞれ形成し、電子写真感光体No.57を作製した。
得られた電子写真感光体について、実施例53と同様にして、評価を行った。結果を表10に示す。
・ビスフェノールAポリカーボネート(パンライトC−1400、帝人化成社製)・・・10質量部
・トルエン・・・100質量部
・例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体・・・10質量部
・ポリビニルブチラール(XYHL、UCC社製)・・・0.5質量部
・シクロヘキサノン・・・200質量部
・メチルエチルケトン・・・80質量部
・X型無金属フタロシアニン(FastogenBlue8120B、大日本インキ化学工業社製)・・・2質量部
実施例57において、例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を表10に示すものに代えた以外は、実施例57と同様にして、電子写真感光体No.58〜60を作製した。
得られた各電子写真感光体について、実施例53と同様にして、評価を行った。結果を表10に示す。
実施例1において、例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、下記構造式で表されるベンゾキノン誘導体に代えた以外は、実施例1と同様にして、比較電子写真感光体No.1を作製し、実施例1と同様にして評価した。結果を表11に示す。
実施例16において、電荷輸送層形成用塗工液中に例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を加えず、電荷輸送物質を10質量部とした以外は、実施例16と同様にして、比較電子写真感光体No.2を作製し、実施例16と同様にして評価した。結果を表11に示す。
実施例35において、例示化合物No.1のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、下記構造式で表されるテトラフェニルメタン化合物(特開2000−231204号公報記載)に代えた以外は、実施例35と同様にして、比較電子写真感光体No.3を作製し、実施例35と同様にして評価した。結果を表11に示す。
実施例47において、例示化合物No.7のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を、下記構造式で表されるヒンダードアミン系酸化防止剤に代えた以外は、実施例47と同様にして、比較電子写真感光体No.4を作製し、実施例47と同様にして評価した。結果を表11に示す。
実施例49において、例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体20質量部を、下記構造式で表される電子輸送物質に代えた以外は、実施例49と同様にして、比較電子写真感光体No.5を作製し、実施例49と同様にして評価した。結果を表11に示す。
・下記構造式で表される電荷輸送物質・・・18質量部
実施例49において、例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体20質量部を、下記構造式で表される電子輸送物質20質量部に変えた以外は、実施例49と同様にして、比較電子写真感光体No.6を作製し、実施例49と同様にして評価した。結果を表11に示す。
実施例57において、例示化合物No.4のナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体10質量部を、下記構造式で表される電子輸送物質10質量部に変えた以外は、実施例57と同様にして、比較電子写真感光体No.7を作製し、実施例57と同様にして評価した。結果を表11に示す。
・下記構造式で表される電荷輸送物質・・・9質量部
これに対し、比較電子写真感光体No.1、3、及び4は、明部電位が初期から非常に高く、画像濃度の低下や解像度の低下を引き起こしており、10万枚印刷後では階調性が著しく低下したことによって画像の判別が不可能であった。
更に、表1及び表9の結果から、本発明の電子写真感光体は正帯電方式においても良好な画像が得られ、10万枚印刷後においても画像品質は良好で画像ボケ(ドット解像度)評価結果も良好であった。
これに対し、比較電子写真感光体No.2、5、6、及び7は、明部電位の上昇は比較的小さいものの、本発明の電子写真感光体と比べて、繰り返し使用による解像度低下が大きいことが分かった。
電子写真感光体No.1、4、7、10、13、20、及び24、並びに比較電子写真感光体No.2について、50ppmの窒素酸化物(NOx)ガス濃度に調整されたデシケータ中に4日間放置し、前後における画像評価を以下のようにして行った。結果を表12に示す。
<画像評価>
NOx曝露後の画像に対して基準となる段階見本を作製し、下記基準に基づきランク付けを行った。
〔評価基準〕
5:全くぼけていない
4:少しボケてはいるが画像としては問題ない
3:少しボケており、画像に問題がある
2:かなりボケているが、画像として認識できる。
1:完全にボケており、画像として判別できない
11、11Y、11M、11C、11K 帯電手段
12、12Y、12M、12C、13K 露光手段
13、13Y、13M、13C、13K 現像手段
14 搬送ローラ
15 記録媒体
16、16Y、16M、16C、16K 転写手段
17、17Y、17M、17C、17K クリーニング手段
18 除電手段
20Y、20M、20C、20K 画像形成要素
21 給紙コロ
22 レジストローラ
23 転写手段(二次転写手段)
24 定着手段
31 支持体
33 感光層
35 電荷発生層
37 電荷輸送層
39 保護層
101 感光体
102 帯電手段
103 露光手段による露光
104 現像手段
105 記録媒体
107 クリーニング手段
108 転写手段
Claims (14)
- 支持体と、該支持体上に、少なくとも感光層とを有する電子写真感光体であって、
前記感光層が、下記一般式(1)で表されるナフタレンテトラカルボン酸ジイミド誘導体を含有することを特徴とする電子写真感光体。
<一般式(1)>
<一般式(a)>
- 感光層が、更に電荷輸送物質を含有する請求項1に記載の電子写真感光体。
- 電荷輸送物質が、下記一般式(2)で表される化合物である請求項2に記載の電子写真感光体。
<一般式(2)>
<一般式(3)>
<一般式(5)>
- 電荷輸送物質が、下記一般式(6)で表される化合物である請求項2に記載の電子写真感光体。
<一般式(6)>
- 電荷輸送物質が、下記一般式(7)で表される化合物である請求項2に記載の電子写真感光体。
<一般式(7)>
<一般式(8)>
- 電荷輸送物質が、下記一般式(10)で表される化合物である請求項2に記載の電子写真感光体。
<一般式(10)>
<一般式(3)>
<一般式(5)>
- 感光層が、少なくとも電荷発生層及び電荷輸送層をこの順に積層してなる請求項1から6のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 感光層が、少なくとも電荷輸送層及び電荷発生層をこの順に積層してなる請求項1から6のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 感光層が、単層型の感光層である請求項1から6のいずれかに記載の電子写真感光体。
- 電子写真感光体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、
前記電子写真感光体として、請求項1から9のいずれかに記載の電子写真感光体を用いることを特徴とする画像形成方法。 - 露光工程が、LD及びLEDのいずれかを用いて電子写真感光体上に静電潜像の書き込みを行う、デジタル方式である請求項10に記載の画像形成方法。
- 電子写真感光体と、該電子写真感光体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された電子写真感光体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像を、現像剤を用いて現像して可視像を形成する現像手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記電子写真感光体が、請求項1から9のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とする画像形成装置。 - 露光手段が、LD及びLEDのいずれかを用いて電子写真感光体上に静電潜像の書き込みを行う、デジタル方式である請求項12に記載の画像形成装置。
- 電子写真感光体と、該電子写真感光体上に形成された静電潜像を、現像剤を用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
前記電子写真感光体が、請求項1から9のいずれかに記載の電子写真感光体であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
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