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JP5616925B2 - 鋼製ダブルキャンバーおよびこれを用いた免震荷重受替え方法 - Google Patents

鋼製ダブルキャンバーおよびこれを用いた免震荷重受替え方法 Download PDF

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JP5616925B2 JP2012118825A JP2012118825A JP5616925B2 JP 5616925 B2 JP5616925 B2 JP 5616925B2 JP 2012118825 A JP2012118825 A JP 2012118825A JP 2012118825 A JP2012118825 A JP 2012118825A JP 5616925 B2 JP5616925 B2 JP 5616925B2
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Description

本発明は、高層建造物を地震等の被害から守るため、激しい地震動を建造物に伝えない免震装置を設置するための免震荷重受替え方法に関するもので、特にそこに用いられる鋼製ダブルキャンバーに関するものである。
高層建造物を新たに構築するに当っては、地中に多数の基礎杭を打ち込み、その先端が岩盤等の支持層に達して固定されると、これら各基礎杭を結んでその上面位置に耐圧盤となるコンクリートを打ち、この耐圧盤上に免震装置を取り付けて建造し、建造物の重量が免震装置を介して耐圧盤により受け止められた状態に構築されていた。このような状態で地震動が発生したときに、耐圧盤は揺れても、耐圧盤上に設置された免震装置に地震動が吸収され、建造物の地震動による揺れを可及的に迅速かつその大部分を減衰させることが行われている。
また、既設の高層建造物に対しても、高層建造物の荷重のかかる基礎杭の周辺の所定位置にそれぞれの荷重に応じて免震装置を敷設することのできる免震荷重受替え方法も既に本出願人が特許出願し、特許されている(特許文献1参照)。
〈特許文献1記載の免震荷重受替え方法〉
この免震荷重受替え方法は、既設建造物の基礎杭の周辺の所定位置に複数本の補助杭を打ち込み、該補助杭のそれぞれの上辺に第1のサポートジャッキを取り付けて建造物を支持させ、基礎杭と建造物とを切り離して建造物の下方に耐圧盤を敷設し、所要数の第2のサポートジャッキおよびオイルジャッキを耐圧盤上に載置し、一方免震装置と建物の底面との間に形成する上部コンクリート支承部を介して第2のサポートジャッキおよびオイルジャッキにより免震装置を建造物に密接させ、次いでオイルジャッキを除去した後、第2のサポートジャッキを下部コンクリート支承部により耐圧盤に固着させるものである。
〈従来の免震荷重受替え方法の長所と短所〉
《長所》
特許文献1記載の免震荷重受替え方法によれば、既設建造物を何等損なうことなく基礎杭または基礎面の所定位置に免震装置を設置することが可能となり、既設建造物は免震装置上に構築された新建造物と同様に安全管理を保つことができ、また、免震装置の取付後オイルジャッキの除去に際して、免震装置への荷重導入時の荷重及び変位量の管理が容易となる、という長所があった。
《短所》
しかしながら、免震装置を水平に敷設するために複数の第2のサポートジャッキをそれぞれ独立に操作して水平性を出すことが要求されるので熟練技術を要するので取り扱いが難しく、また設置するのに時間がかかるという問題があった、
また、建造物を第2のサポートジャッキで支えるため、第2のサポートジャッキは強固で高価で精密なものを複数台を必要とし、しかもこれらのジャッキは埋め殺しにされるのでコスト高になる、という欠点があった。
〈特許文献2記載のくさび〉
また、建造物をジャッキの代わりにくさびで支持することも知られている(特許文献2参照)。特許文献2記載のくさびは上くさびと下くさびとから成り、それぞれの上くさびと下くさびがそれぞれ2個のくさび部材から構成されている。
そして、2個の上くさび部材を左右から下くさびの上に打ち込むことで、構造物を支持している。
《短所》
しかしながら、2個の上くさび部材をそれぞれ打ち込むのは力仕事であり、しかも左右の2個の上くさび部材をそれぞれ中央に向けて均等に打ち込むには熟練技術を要するので、取り扱いが難しく、また設置するのに時間がかかるという特許文献1の場合と同じような問題があった、
特許第3715402号公報 特開2012−26161号公報
本発明は、このような課題を解決するためになされたもので、格別に熟練技術を要しなく、免震荷重受替え時間がそれほどかからず、安価で堅固な部材だけを残して高価な油圧ジャッキはすべて回収して、従来方法と比べて大幅にコストダウンできる免震荷重受替え方法を提供することを目的としている。
本願第1発明は、免震荷重受替え方法に使用する鋼製ダブルキャンバー関するもので、上部荷重受けくさびと下部荷重受けくさびと前記上部荷重受けくさびと前記下部荷重受けくさびとの間に介在される締め付けくさびとから成る鋼製ダブルキャンバーであって、前記上部荷重受けくさびと前記下部荷重受けくさびとがそれぞれの中央部から両端に向けて互いの間隔が狭まる方向のテーパがつけられており、前記締め付けくさびは2個から成り、それぞれ一端から反対側他端に向けてテーパがつけられている鋼製ダブルキャンバーにおいて、前記上部荷重受けくさびおよび前記下部荷重受けくさびと、前記締め付けくさびには、互いに対向するテーパ面に、一方に突部バーまたは前記突部バーを収容する突部バー収容溝が形成され、他方に突部バー収容溝または前記突部バー収容溝に収容される突部バーが形成されていることを特徴としている。
本願第発明は、免震荷重受替え方法に関するもので、既設建造物に免震装置を設置する次の(1)〜(7)のステップから成る免震荷重受替え方法において、
(1)既設建造物を支える基礎杭の周辺の所定位置に複数本のジャッキ支柱を打ち込むステップ。
(2)前記ジャッキ支柱のそれぞれの上辺に第1のジャッキを取り付けるステップ。
(3)前記第1のジャッキをジャッキアップするステップ。
(4)前記基礎杭の一部を除去して前記基礎杭と前記建造物とを切り離すステップ。
(5)除去後に残った前記基礎杭の上部に免震装置を載置するステップ。
(6)前記免震装置の上部または下部に持ち上げ機を載置するステップ。
(7)前記持ち上げ機を上昇させて前記建造物を前記免震装置側に支持させるステップ。
次の(a)〜(d)のステップを特徴としている。
(a)前記持ち上げ機として、第1発明の鋼製ダブルキャンバーを用い、前記下部荷重受けくさびと前記上部荷重受けくさび間に第2のジャッキを垂直に介在させ、かつ、前記鋼製ダブルキャンバーの2個の前記締め付けくさびの間に第3のジャッキを水平に介在させるステップ。
(b)前記第2のジャッキをジャッキアップさせるステップ。
(c)前記第3のジャッキをジャッキアップさせるステップ。
(d)前記ジャッキ支柱と前記第1〜第3のジャッキを撤去するステップ。
本願第3発明は、第2発明の免震荷重受替え方法において、前記(d)の後に、前記免震装置の上部をコンクリート打設することで前記鋼製ダブルキャンバーを埋め殺しにすることを特徴としている。
上記発明により鋼製ダブルキャンバーを用いることで、第2のジャッキをジャッキアップさせ、次いで第3のジャッキをジャッキアップさせることで、締め付けくさびが水平方向に移動して、上部荷重受けくさびと下部荷重受けくさびの隙間にくい込むため、格別に熟練技術を要しなく、免震荷重受替え時間がそれほどかからず、安価で堅固な鋼製ダブルキャンバーを残して高価な油圧ジャッキはすべて回収するので、従来方法と比べて大幅にコストダウンできる。
本発明に係る免震荷重受替え方法のステップ1〜3を示す説明図である。 図1のステップ3に続くステップ4〜6を示す説明図である。 本発明に係る免震荷重受替え方法に用いられる本発明に係る持ち上げ装置の分解斜視図である。 図2のステップ6に続くステップ7を示す説明図である。 図4のステップ7に続くステップ8〜9を示す説明図である。 図5のステップ9に続くステップ10を示す説明図である。 図6のステップ10に続くステップ11を示す説明図である。
以下、本発明に係る既存建物における基礎杭や柱への免震荷重受替え方法について、図1〜図7を用いて説明する。
図1は本発明に係る免震荷重受替え方法のステップ1〜3を示す説明図である。
〈ステップ1〉
図1(1)の免震荷重受替え方法のステップ1において、1は基礎杭、2は基礎杭1の上に打ち込んだコンクリートによる耐圧盤、3は建造物を支持する基礎、4は基礎3に立設された柱である。耐圧盤2と基礎3の間の空間に、本発明に係る方法により以下のステップで免震装置が敷設される。
〈ステップ2〉
図1(2)において、免震装置が敷設される部位近傍の所定位置において耐圧盤2にジャッキ支柱20を複数本設置する。
〈ステップ3〉
図1(3)において、複数本のジャッキ支柱20のそれぞれの上辺に第1のジャッキ30を取り付け、第1のジャッキ30をジャッキアップする。
これにより、ジャッキ支柱20および第1のジャッキ30が基礎3を支持するようになる。
〈ステップ4〉
図2(4)において、耐圧盤2の上のジャッキ支柱20、20の間にコンクリートで免震装置下部基礎10を形成する。
〈ステップ5〉
図2(5)において、免震装置下部基礎10の上部に免震装置40を載置する。免震装置40は次のような市販品のものが用いられる。
《免震装置40》
上部円板40Aと下部円板40Bとの間で各円板の中央部に円柱状の鉛プラグ40Nを設け、この鉛プラグ40Nの周囲に内部鋼板40Kとゴム板40Gと積層し、その上下を連結鋼板40R、40Rで挟んだ部材を円柱状に形成したものを用いている。上部円板40Aと下部円板40Bにはそれぞれ矩形状をした上部アンカープレート40Pと下部アンカープレート40Qが結合される。
高荷重の場合には鉛プラグ40Nの大きさを調整するようになっている。
この免震装置40は、その下部円板40Bが免震装置下部基礎10の上に固定され、その上部円板40Aは免震装置上部基礎80(図7(11)を参照。)に固定される。
免震装置40にはこの他にも多くの種類があり、建造物の重量や形状等に応じて適宜選択し使用することができる。
〈ステップ6〉
図2(6)において、免震装置40の上部に持ち上げ機50を載置する。
ここで用いる持ち上げ機50としては、従来は特許文献1記載のようなサポートジャッキを用いていたが、本発明では以下に説明する鋼製ダブルキャンバーを用いているのが特徴である。
〈本発明に係る鋼製ダブルキャンバー50〉
図3は本発明に係る鋼製ダブルキャンバーの分解斜視図である。
本発明に係る鋼製ダブルキャンバー50は、下部荷重受けくさび51と、上部荷重受けくさび52と、下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52との間に挟まれる締め付けくさび53の三点から構成されている。
《下部荷重受けくさび51》
下部荷重受けくさび51は、免震装置40の上に載置される鋼製部材で、平面視で長方形の1つの長辺の中央部から他の長辺の中央部まで延びる谷底となる平坦部51Hと平坦部51Hの谷底から両端に向けて徐々に肉厚となっていく斜面部51S、51Sとを有し、さらにその斜面部51S、51Sの中央に谷底から上部に向けて延びる突部バー51T、51Tをそれぞれ備えている。突部バー51T、51Tは後述の締め付けくさび53に形成された突部バー収容溝53T、53Tに収容される。
《上部荷重受けくさび52》
上部荷重受けくさび52は、建造物の下に置かれる鋼製部材で、建造物の反対側(下部側)から視た底面視で長方形の1つの長辺の中央部から他の長辺の中央部まで延びる平坦部52Hと平坦部52Hから両端に向けて徐々に肉厚となっていく斜面部52P、52Pとを有し、さらにその斜面部52P、52Pの中央に平坦部52Hから端部に向けて延びる突部バー収容溝52K、52Kをそれぞれ備えている。突部バー収容溝52K、52Kには後述の締め付けくさび53に形成された突部バー53K、53Kが収容される。
したがって、下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52を対向配置すると、下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52との間の間隔は、それぞれの中央部に形成された平坦部51H、52Hから両端に向けて互いの間隔が狭まるようになる。
《締め付けくさび53》
締め付けくさび53は、下部荷重受けくさび51の斜面部51S、51Sと上部荷重受けくさび52の斜面部52P、52Pの間にそれぞれサンドイッチ状に挟まれる2個の鋼製部材で、垂直面に対して互いに面対称となる形状に作られている。
締め付けくさび53、53はそれぞれ下部荷重受けくさび51の斜面部51S、51Sの上に接する斜面載置部53S、53Sと、下部荷重受けくさび51の平坦部51H側の丈の高い垂直壁53J、53Jと、下部荷重受けくさび51の端部側の丈の低い垂直壁53V、53Vと、上部荷重受けくさび52の斜面部52P、52Pに接する斜面載置部53P、53Pとで六面を画成される中実部材であり、かつ、下部荷重受けくさび51の前記突部バー51T、51Tを収容する突部バー収容溝53T、53Tが斜面載置部53S、53Sに形成され、さらに、上部荷重受けくさび52の前記突部バー収容溝52K、52Kに収容される突部バー53K、53Kが斜面載置部53P、53Pに形成されている。
《他の変形例》
もちろん、突部バーと突部バー収容溝の形成はこれに限定されるものではなく、逆に、下部荷重受けくさび51に突部バー収容溝があり、締め付けくさび53に突部バーがあってもよいし、上部荷重受けくさび52に突部バーがあり、締め付けくさび53に突部バー収容溝があってもよい。
《締め付けくさび53の移動と下部・上部荷重受けくさび51・52の間隔》
下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52との間に2個の締め付けくさび53を介在させる。このとき、2個の締め付けくさび53が互いに接近しているときは中央部に近いので下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52との間の間隔は狭まいが、2個の締め付けくさび53が互いに離間していくと、2個の締め付けくさび53はそれぞれ中央部から遠ざかって端部に向かうので、下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52との間の間隔は広がる(言い換えれば、上部荷重受けくさび52は下部荷重受けくさび51から持ち上げられる。)。
〈ステップ7〉
以上のような構成の締め付けくさび53を2個、下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52との間にそれぞれサンドイッチ状に挟んだ鋼製ダブルキャンバー50を、ステップ6において免震装置40の上部に載置し、さらにステップ7では、次のようにして第2および第3のジャッキを用いる。
図4は免震荷重受替え方法のステップ7を説明する図で、図4(A)は免震荷重受替え方法のステップ7を説明する正面図、図4(B)はステップ7を説明する平面図、図4(C)は図4(A)の4C−4C矢視図である。図4からは、図1〜図3で図示した基礎杭1と柱4は図示を省略して、耐圧盤2と基礎3の間の説明に特化している。
2個の締め付けくさび53、53のそれぞれの丈の高い垂直壁53J、53J間の中央に第3のジャッキ60を水平に介在させる。
一方、下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52の各平坦部51H、52H間に第3のジャッキ60を挟んで2台の第2のジャッキ70、70を垂直に介在させる。
〈ステップ8〉
図5は免震荷重受替え方法のステップ8を説明する図で、図5(A)は免震荷重受替え方法のステップ8を説明する正面図、図5(B)はステップ8を説明する平面図である。
ステップ8において、垂直に設置された第2のジャッキ70、70をジャッキアップさせると、下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52にそれぞれ矢印F1方向(垂直方向)の力が働き、上部荷重受けくさび52が下部荷重受けくさび51に対して持ち上げられ、これにより、第2のジャッキ70、70および免震装置40が既設建造物の基礎3を支持するようになる。
〈ステップ9〉
図5は免震荷重受替え方法のステップ9を説明する図で、図5(A)は免震荷重受替え方法のステップ9を説明する正面図、図5(B)はステップ9を説明する平面図である。
ステップ9において、第2のジャッキ70、70および免震装置40が既設建造物の基礎3を支持している状態では第2のジャッキ70、70のジャッキアップにより下部荷重受けくさび51と上部荷重受けくさび52の間に隙間が生じているので、水平配置された第3のジャッキ60をジャッキアップさせると、2個の締め付けくさび53、53にそれぞれ矢印F2方向(水平方向)の力が働いて、両者が互いに遠ざかる方向に移動するので、これにより上記隙間が埋められ、これにより、上部荷重受けくさび52、締め付けくさび53、53、下部荷重受けくさび51、および免震装置40が既設建造物の基礎3を支持するようになる。
〈ステップ10〉
図6は免震荷重受替え方法のステップ10を説明する図で、図6(A)は免震荷重受替え方法のステップ10を説明する正面図、図6(B)はステップ10を説明する平面図、図6(C)は図6(A)の6C−6C矢視図である。
ステップ10において、免震装置40の外側周辺の所定位置に設置された複数本のジャッキ支柱20、20およびその上辺の高価な油圧ジャッキである第1のジャッキ30、30を撤去し、および、鋼製ダブルキャンバー50の中で使用した同じく高価な油圧ジャッキである第2のジャッキ70、70および第3のジャッキ60を鋼製ダブルキャンバー50から撤去する。図6では撤去されたジャッキ支柱20、第1のジャッキ30、第2のジャッキ70および第3のジャッキ60を点線で示している。
〈ステップ11〉
図7は免震荷重受替え方法のステップ11を説明する図で、図7(A)は免震荷重受替え方法のステップ11を説明する正面図、図7(B)はステップ11を説明する平面図である。
ステップ11において、免震装置40の上部に免震装置40と建造物の基礎3との間にコンクリートを打設して、免震装置上部基礎80を形成する。
このようにして、本発明によれば、安価で頑丈な鋼製ダブルキャンバー50だけを埋め殺しとして、本免震荷重受替え方法は完了する。
建造物の基礎3は免震装置上部基礎80と免震装置40と免震装置下部基礎10により支持されることになり、例えば、基礎杭1(図1)側に地震動が伝達されても、免震装置40の鉛プラグ40Nと積層された内部鋼板40Kとゴム板40Gとによって消去され、建造物の基礎3側には震動が伝わらないようになる。
〈まとめ〉
以上のように、本発明に係る鋼製ダブルキャンバーを用いることで、第2のジャッキをジャッキアップさせ、次いで第3のジャッキをジャッキアップさせるだけで、締め付けくさびが水平方向に移動して、上部荷重受けくさびと下部荷重受けくさびの隙間にくい込むため、格別に熟練技術を要しなく、免震荷重受替え時間がそれほどかからず、安価で堅固な鋼製ダブルキャンバーを残して高価な油圧ジャッキはすべて回収するので、従来方法と比べて大幅にコストダウンできる。
1 基礎杭
2 耐圧盤
3 基礎
4 柱
10 免震装置下部基礎
20 ジャッキ支柱
30 第1のジャッキ
40 免震装置
40A 上部円板
40B 下部円板
40N 鉛プラグ
40K 内部鋼板
40G ゴム板
40R 連結鋼板
40P 上部アンカープレート
40Q 下部アンカープレート
50 本発明に係る持ち上げ機(鋼製ダブルキャンバー)
51 下部荷重受けくさび
51H 平坦部
51S 斜面部
51T 突部バー
52 上部荷重受けくさび
52H 平坦部
52P 斜面部
52K 突部バー収容溝
53 締め付けくさび
531、532 鋼製部材
53K 突部バー
53S 斜面載置部
53J 高い垂直壁
53V 低い垂直壁
53P 斜面載置部
53T 突部バー収容溝
60 第3のジャッキ
70 第2のジャッキ
80 免震装置上部基礎

Claims (3)

  1. 上部荷重受けくさびと下部荷重受けくさびと前記上部荷重受けくさびと前記下部荷重受けくさびとの間に介在される締め付けくさびとから成る鋼製ダブルキャンバーであって、前記上部荷重受けくさびと前記下部荷重受けくさびとがそれぞれの中央部から両端に向けて互いの間隔が狭まる方向のテーパがつけられており、前記締め付けくさびは2個から成り、それぞれ一端から反対側他端に向けてテーパがつけられている鋼製ダブルキャンバーにおいて、
    前記上部荷重受けくさびおよび前記下部荷重受けくさびと、前記締め付けくさびには、互いに対向するテーパ面に、一方に突部バーまたは前記突部バーを収容する突部バー収容溝が形成され、他方に突部バー収容溝または前記突部バー収容溝に収容される突部バーが形成されていることを特徴とする鋼製ダブルキャンバー。
  2. 既設建造物に免震装置を設置する次の(1)〜(7)のステップから成る免震荷重受替え方法において、
    (1)既設建造物を支える基礎杭の周辺の所定位置に複数本のジャッキ支柱を打ち込むステップ。
    (2)前記ジャッキ支柱のそれぞれの上辺に第1のジャッキを取り付けるステップ。
    (3)前記第1のジャッキをジャッキアップするステップ。
    (4)前記基礎杭の一部を除去して前記基礎杭と前記建造物とを切り離すステップ。
    (5)除去後に残った前記基礎杭の上部に免震装置を載置するステップ。
    (6)前記免震装置の上部または下部に持ち上げ機を載置するステップ。
    (7)前記持ち上げ機を上昇させて前記建造物を前記免震装置側に支持させるステップ。
    次の(a)〜(d)のステップを特徴とする免震荷重受替え方法。
    (a)前記持ち上げ機として、請求項1記載の鋼製ダブルキャンバーを用い、前記下部荷重受けくさびと前記上部荷重受けくさび間に第2のジャッキを垂直に介在させ、かつ、前記鋼製ダブルキャンバーの2個の前記締め付けくさびの間に第3のジャッキを水平に介在させるステップ。
    (b)前記第2のジャッキをジャッキアップさせるステップ。
    (c)前記第3のジャッキをジャッキアップさせるステップ。
    (d)前記ジャッキ支柱と前記第1〜第3のジャッキを撤去するステップ。
  3. 前記(d)の後に、前記免震装置の上部をコンクリート打設することで前記鋼製ダブルキャンバーを埋め殺しにすることを特徴とする請求項2記載の免震荷重受替え方法。
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