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JP5607004B2 - 建具 - Google Patents

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JP5607004B2
JP5607004B2 JP2011189291A JP2011189291A JP5607004B2 JP 5607004 B2 JP5607004 B2 JP 5607004B2 JP 2011189291 A JP2011189291 A JP 2011189291A JP 2011189291 A JP2011189291 A JP 2011189291A JP 5607004 B2 JP5607004 B2 JP 5607004B2
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心互 松村
修一 石川
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Description

本発明は、隣接する2つの空間を連通する連通口と、前記連通口と隣接する袖部とを有する建具に関する。
隣接する2つの空間を連通する連通口と、前記連通口と隣接する袖部とを有する建具としては、例えば、浴室と脱衣室との間に設けられ、見付け方向に移動可能な障子が引き込み領域に引き込まれて開放され、浴室と脱衣室との連通口となる、浴室への出入口を有する浴室建具が知られている。このような浴室建具は、引き違いタイプの建具と異なり、出入口側と壁部側とで形状や構成が相違する。例えば、下枠においては、障子をガイドするレールや、上方に立ち上がって障子の浴室側に当接されるタイト材を保持するタイト材保持部を備えた本体部とは別に、袖部を形成するパネルの下端を保持するアタッチメントが袖部側のみに設けられている場合がある(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−117620号公報
上記のような建具は、下枠とは別の部材にて形成されたアタッチメントを下枠に取り付けることにより、袖部を形成するパネルの下端を保持する部位が設けられる。このため、下枠とアタッチメントとを取り付ける工程が必要であるとともに、出入口側にて不要な部位の部品点数が多くなるため、部品の管理も煩雑となり、コストも高くなるという課題がある。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、別体に形成された部材を取り付けることなく下枠の袖部側にパネル保持部を容易に備えることが可能な建具を提供することにある。
かかる目的を達成するために本発明の建具は、隣接する2つの空間をなす一方の空間と他方の空間とを連通する連通口と、前記連通口と隣接する袖部とを有する建具であって、前記袖部を形成するパネル体と、前記2つの空間を繋ぐ下枠本体部、及び、前記下枠本体部から上方に突出されて前記パネル体の下端を保持するパネル下保持部を備えた下枠と、を有し、前記下枠の基となる基材は、前記下枠本体部をなす部位から上方に突出された上方突出部を有しており、前記下枠は、前記基材の前記上方突出部のうちの前記連通口側が切除されることにより残った部位が前記パネル下保持部をなしており、前記下枠本体部における、切除された部位の切断面は、1本の線状をなしていることを特徴とする建具である。
このような建具によれば、袖部を形成するパネル体の下端を保持するパネル下保持部は、下枠本体部から上方に突出している上方突出部なので、下枠は下枠本体部とパネル下保持部とが一体をなしている。このため、下枠の下枠本体部にパネル下保持部を取り付ける必要はない。すなわち、別体に形成された部材を取り付けることなく、下枠の基となる基材の下枠本体部をなす部位から上方突出部の連通口側を切除するだけで、下枠の袖部側にパネル下保持部を備えることが可能である。
また、下枠における、切除された部位の切断面は、1本の線状をなしている。すなわち、基材の下枠本体部をなす部位と上方突出部とは、1本の線状をなす部位で繋がっている。このため、上方突出部を線状に切除するだけで、袖部側のみに、パネル下保持部を容易に形成することが可能である。また、下枠本体部とパネル下保持部とが一体なので、万一、袖部側に水等が進入したとしても、水がパネル下保持部を超えて移動することを防止することが可能である。
かかる建具であって、前記下枠は、見込み方向において前記一方の空間側の端部が前記他方の空間側の端部より低く形成されており、前記切断面は、上下方向において前記一方の空間側の端部と前記他方の空間側の端部との間に設けられていることが望ましい。
切断面は、パネル下保持部と繋がっていた連通口側の部分を切除した位置なので、一方の空間側と他方の空間側との境界部となる。このため、切断面が、上下方向において他方の空間側の端部と、他方の空間側の端部より低い位置に設けられている一方の空間側の端部との間に配置されているので、一方の空間側から他方の空間側への水の進入を抑えることが可能である。また、連通口側では、上方突出部が切除されているので、切断面より他方の空間側に進入した水を、より低い一方の空間側に排出することが可能である。
かかる建具であって、前記連通口において、前記下枠の前記切断面を覆うカバー部材を有することが望ましい。
このような建具によれば、下枠の切断面はカバー部材により覆われるので、連通口にて出入りする人が、直接切断面を踏むことを防止することが可能である。
かかる建具であって、前記下枠には、前記パネル下保持部の前記他方の空間側に、見付け方向に沿って第1溝部が形成されていることが望ましい。
このような建具によれば、見付け方向に沿って形成された第1溝部は、袖部側では、他方の空間側に進入した水等を表面から逃がす部位として機能させることが可能である
かる建具であって、前記パネル下保持部の前記切断面より、見込み方向における前記一方の空間側に見付け方向に沿って第2溝部が形成されており、前記カバー部材は、前記第2溝部に挿入されていることが望ましい。
このような建具によれば、切断面は、一方の空間側に第2溝部が配置されており、カバー部材は第2溝部に挿入されているので、切断面を確実に覆うようにカバー部材を容易に取り付けることが可能である。
かかる建具であって、前記下枠には、前記パネル下保持部の前記他方の空間側に、見付け方向に沿って第1溝部が形成されており、前記第1溝部と前記第2溝部とは、いずれも前記パネル下保持部となる前記上方突出部と隣接させて形成されることが望ましい。
このような建具によれば、第1溝部と前記第2溝部とは、いずれもパネル下保持部となる上方突出部と隣接させて設けられているので、パネル下保持部となる上方突出部の、見込み方向における両側は、下枠の下枠本体部の上側の表面より下方に窪んでいる。このため、連通口側の上方突出部を切除する際には、上方突出部の見込み方向の両側に空間を有しているので、刃物が下枠の下枠本体部の表面に接することなく切除することが可能であり、容易に切除することが可能である。
かかる建具であって、前記連通口と前記袖部とは前記下枠と接合された縦骨によって仕切られており、前記袖部側の前記他方の空間側に浸入した水は、前記第1溝部から前記縦骨の下端部を通って前記連通口の前記下枠本体部上に至り、前記一方の空間側に排出されることが望ましい。
このような建具によれば、袖部側の他方の空間側に進入した水等を第1溝部と縦骨との間を通して連通口側に排出することが可能である。
本発明によれば、別体に形成された部材を取り付けることなく下枠の袖部側にパネル下保持部を容易に備えることが可能な建具を提供することが可能である。
本実施形態に係る浴室建具の縦断面図である。 本実施形態に係る浴室建具の横断面図である。 下枠の出入口側の部位を説明するための縦断面図である。 下枠の壁部側の部位を説明するための縦断面図である。 図5(a)は、下枠基材を示す斜視図、図5(b)は、下枠の製造過程を示す斜視図、図5(c)は、カバー部材及び連通部材の取り付けを説明する斜視図、図5(d)は、下枠と縦骨との接合を説明する斜視図である。 図6(a)は、連通部材が取り付けられた状態にて水の排出経路を示す斜視図、図6(b)は、連通部材を取り外した状態にて水の排出経路を示す斜視図である。 下枠の変形例を示す縦断面図である。 カバー部材の変形例を示す縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る建具について図面を参照して説明する。
本実施形態においては、隣接する2つの空間を一方の空間としての浴室と他方の空間としての脱衣室とし、浴室と脱衣室とを連通する連通口としての出入口と、出入口と隣接する袖部とを有する浴室建具を例に挙げて説明する。
本実施形態の浴室建具1は、例えば、図1、図2に示すように、脱衣室側から見て左側の領域が閉止可能な開口でなる出入口2をなし、右側の領域が袖部3をなして、袖部3の脱衣室側を見付け方向に沿って移動する障子5が、前記出入口2を開閉可能に構成された引き込み戸タイプの建具である。
以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の浴室建具1を浴室外側、すなわち脱衣室側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向または見付け方向、浴室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。また、浴室建具1が備える各部材は、単体の状態であっても建物等に取り付けられた状態にて奥行き方向、左右方向、上下方向となる方向にて方向を特定して説明する。
浴室建具1は、浴室内外の境界に設けられる枠体10と、枠体10の脱衣室側の部位にて見付け方向に移動可能に設けられ、枠体10における見付け方向の約半分の領域を開閉自在に設けられた障子5と、枠体10が有する下枠14に見付け方向の全域に亘って設けられ、下枠14と障子5との間を止水する下シール材22と、袖部3と障子5との間を止水する止水部材としての縦シール材32と、下枠14の袖部3側と出入口2側とを連通する連通部材51と、下枠14上の出入口2側に設けられ、下枠14に嵌合されるカバー部材40と、を有している。
カバー部材40は、図3に示すように、下枠14上に載置されるカバー本体部40aと、カバー本体部40aの下面から下方に突出されて下枠14に嵌合される嵌合片40bとを有している。カバー本体部40aの上面40cには傾斜が設けられている。また、カバー本体部40aの上面40cには、見付け方向に沿って窪ませた滑り止め40dが設けられている。
枠体10は、左右の縦枠11、12、上枠13、下枠14、及び、左右の縦枠11、12のほぼ中央に設けられ出入口2側と袖部3側とを仕切る縦骨20を有している。縦骨20は、見込み方向において左の縦枠11の幅のほぼ半分の幅を有し、浴室側に設けられており、右の縦枠12は見込み方向において左の縦枠11の幅のほぼ半分の幅を有し、脱衣室側に設けられている。
そして、縦骨20の脱衣室側の部位と右の縦枠12の浴室側の部位とは、見込み方向における中央近傍にて、見付け方向に対向するように配置されており、この対向する部位にて端部が支持されて、袖部3の脱衣室側の壁面21aをなすパネル体21が設けられている。
下枠14は、躯体(不図示)に支持されるとともに、図1、図3に示すように、脱衣室側に設けられた額縁30と浴室に設けられた防水パン35との間に架け渡されている。下枠14は、下枠14の基となる基材としての下枠基材141が押出成形にて形成され、下枠基材141(図5)に加工が施されて形成されている。
下枠基材141は、押出成形された部材なので、同一の断面形状をなす部位が所定方向(本願では見付け方向)に繋がった形状をなしている。下枠基材141は、図3〜図5に示すように、最も脱衣室側に位置して額縁30の上部に配置される、下枠14における額縁覆部19と、浴室と脱衣室とを繋ぐ、下枠14における下枠本体部17を含む基材本体部170と、額縁覆部19と基材本体部170との間に設けられ下シール材22が嵌合される、下枠14における下シール材嵌合部18と、が一体に形成されている。下枠基材141は、基材本体部170に、後述する加工が施されて下枠14となる。
基材本体部170は、下シール材嵌合部18と繋がって浴室側に向かって低くなる傾斜面を有する基材傾斜部171と、基材傾斜部171から上方に突出し障子5を案内するレール17aと、基材傾斜部171から上方に突出し袖部3のパネル体21を保持するパネル下保持部15となる上方突出部としての保持部加工部141aと、を有している。そして、パネル下保持部15は、下枠本体部17の見込み方向におけるほぼ中央に形成されており、レール17aは、下シール材嵌合部18とパネル下保持部15との間にて、見込み方向における中央より脱衣室側に、上方に突出させて設けられている。
また、障子5の下框5b内には、浴室側から脱衣室側に向かって突出し、レール17aの浴室側の部位に当接されるシール材23が設けられている。
保持部加工部141aは、基材傾斜部171から上方に立ち上がり、見付け方向に沿う面を有し鉛直板部15aとなる部位と、鉛直板部15aの上端から浴室側に延出されて上延出部15bとなる部位と、上延出部15bの浴室側に設けられ下方に窪みパネル体21の下端が収容されるパネル体収容部15cとなる部位とを有している。以下の説明では、保持部加工部141aの説明であっても、鉛直板部15aとなる部位を鉛直板部15a、上延出部15bとなる部位を上延出部15b、パネル体収容部15cとなる部位をパネル体収容部15c、と称して説明する。
下枠本体部17のパネル下保持部15の脱衣室側には、パネル下保持部15の鉛直板部15aがその一部をなす第1溝部17bが下方に窪ませて設けられており、パネル下保持部15の浴室側には、第1溝部17bの底部17cと同じ高さをなす浴室側平面部17dが設けられている。浴室側平面部17dには、下方に窪む第2溝部17eが設けられている。第2溝部17eは、浴室側平面部17dに設けられた開口部17fが下方に位置する内部空間より狭く形成されており、カバー部材40の嵌合片40bが嵌合されるように形成されている。第1溝部17bの底部17cには、見付け方向に沿う凹凸部が設けられている。
開口部17fを形成する脱衣室側の縁部17kから上方に突出させて鉛直板部15a、すなわちパネル下保持部15が形成されている。すなわち、第1溝部17bと第2溝部17eとは、パネル下保持部15(切除された部位では切断面14a)の、見込み方向における両側に隣接させて設けられている。
下枠本体部17のレール17aより脱衣室側は、ほぼ水平な面をなしており、下枠本体部17のレール17aと第1溝部17bとの間、及び、浴室側平面部17dより浴室側は、脱衣室側から浴室側に向かって漸次低くなるような傾斜を有する、脱衣室側傾斜面17gと浴室側傾斜面17hとが設けられている。
下枠基材141は、図5(a)、図5(b)に示すように、基材本体部170の見付け方向における中央付近にて第1溝部17bより浴室側の部位が切除されて縦骨20が組み込まれる切欠部141bが設けられ、切欠部141bより袖部3側では第2溝部17eより浴室側の部位が切除され、切欠部141bより出入口2側では保持部加工部141aが鉛直板部15aの下端から切除されて下枠14となる。すなわち、保持部加工部141aは、切欠部141bが設けられたときに、切欠部141bを挟んで出入口2側と袖部3側とに分断され、残った保持部加工部141aのうちの出入口2側が切除されることにより残った部位がパネル下保持部15となる。このとき、下枠本体部17において、出入口2側にて保持部加工部141aが切除された部位の切断面14aは1本の線状をなしている。
下枠14には、図5(c)、図5(d)に示すように、切欠部141bより出入口2側に、カバー部材40及び連通部材51が取り付けられて、縦骨20が接合される。
カバー部材40は、縦骨20より左側に形成された保持部加工部141aが鉛直板部15aの下端から切除された部位に取り付けられる。下枠14のパネル下保持部15が切除された部位は、第1溝部17bの底部17cと浴室側平面部17dとが平面をなしており、カバー本体部40aは、下面から下方に突出された嵌合片40bが第2溝部17eに嵌合されたときに、第1溝部17bと第2溝部17eとに跨るとともに切断面14aを覆うように配置される。このとき、カバー本体部40aの上面40cは、脱衣室側傾斜面17gと浴室側傾斜面17hとが繋がるような傾斜をなしている。
縦骨20は、水平断面が長方形状をなす中空の縦骨本体20aと、縦骨本体20aの脱衣室に臨む面を形成する脱衣室側壁部20bから右の縦枠12側に延出されてパネル体21の左側端部を収容するパネル体保持部20cと、脱衣室側壁部20bから脱衣室側に突出して縦シール材32が嵌合される縦シール材嵌合部20dと、縦シール材嵌合部20dの脱衣室側の端部から右縦枠方向に延出された引き寄せ片20gとを有している。
縦骨本体20aの浴室に臨む面20hは、浴室の内壁33、及び、下枠14の浴室側の端面17iとほぼ同一平面を形成するように構成されている。
脱衣室側壁部20bに設けられた縦シール材嵌合部20dは、脱衣室側壁部20bの出入口2側の端部に、上下方向に沿って、障子5が有する戸尻框5aの浴室側の面に当接される縦シール材32が嵌合される嵌合溝部20eが、脱衣室側壁部20bから脱衣室側に延出された延出部20fを介して設けられている。
パネル体保持部20cは、パネル体21の浴室側の面21bが当接される面材当接部20iと、面材当接部20iの出入口2側に設けられパネル体21を脱衣室側から支持する押縁24が嵌合される押縁嵌合部20jと、を有している。このパネル体保持部20cは、右縦枠12に設けられて左右方向が反転した対称形状に形成された面材支持部12aとともに、押縁24が嵌合されてパネル体21を支持している。
縦骨20は、下端において、縦骨本体20a、及び、パネル体保持部20cが、嵌合溝部20e、及び、引き寄せ片20gより下方に長く形成されている。そして、下枠14には縦骨20がシール材(不図示)を介して接合されている。また、嵌合溝部20eの浴室側となる延出部20fの下端部20lは、図6(a)、(b)に示すように、第1溝部17bの上方に間隔を隔てて配置されており、袖部3側の脱衣室側に進入した水が第1溝部17bに至った際に、第1溝部17bの水を出入口2側に排出するように構成されている。
連通部材51は、縦骨20と隣接させて出入口2側に設けられる樹脂製の部材である。連通部材51は、脱衣室側傾斜面17g上から浴室側平面部17d上を覆うように形成されており、下方に突出させて、下枠14の第2溝部17eに挿入される挿入片51aを有している。また、連通部材51は、縦骨20の延出部20fの下端部20lと第1溝部17bとの間の空間と出入口2側の空間とを連通する連通空間を有しており、連通空間は、第1溝部17bを伝って延出部20fの下方を通過した水等を、浴室側傾斜面17h上から浴室方向に導くように構成されている。そして、連通部材51は、縦骨20が下枠14に取り付けられる前に、切欠部141b側から見付け方向に移動させて、挿入片51aが第2溝部17eに挿入されることにより取り付けられる。
本実施形態の浴室建具1によれば、袖部3を形成するパネル体21の下端を保持するパネル下保持部15は、押出成形された下枠基材141の突出している保持部加工部141aなので、下枠14の下枠本体部17とパネル下保持部15とは一体をなしている。このため、下枠14の下枠本体部17にパネル下保持部15を取り付ける必要はない。すなわち、別体に形成された部材を取り付けることなく、下枠14の袖部3側にパネル下保持部15を備えることが可能である。
また、下枠本体部17上において保持部加工部141aが切除された部位の切断面14aは、1本の線状をなしている。すなわち、押出成形にて形成された下枠基材141の保持部加工部141aは、下枠本体部17となる部位から平板状の鉛直板部15aが突出されて形成されている。このため、押出方向に繋がっている保持部加工部141aを線状に切除するだけで、袖部3側のみに、パネル下保持部15を容易に形成することが可能である。ここで、保持部加工部141aが切除された部位の切断面14aが、1本の線状をなしている場合には、保持部加工部141aの切断される部位は、ソリッド状(本実施形態では板状)をなしているが、保持部加工部141a全体がソリッド状または板状である必要はなく、切断部が板状等のソリッド状をなしていれば、切断部以外の部位は、中空部を有する形状であっても構わない。
また、下枠本体部17とパネル下保持部15とが一体なので、万一、袖部3側に水等が進入したとしても、水がパネル下保持部15を超えて移動することを防止することが可能である。特に、パネル下保持部15の上延出部15bの上面が、下枠14と障子5との間を止水する下シール材22による脱衣室側の止水ラインより高くなるように構成されているので、水がパネル下保持部15を超えて移動することをより確実に防止することが可能である。
また、保持部加工部141aを切除した切断面14aは、パネル下保持部15と繋がっていた出入口2側の部分を切除した位置なので、浴室側と脱衣室側との境界部となる。このため、切断面14aが、脱衣室側の端部となる額縁覆部19と、額縁覆部19より低い位置に設けられている浴室側の端部となる下枠14の浴室側の端面17iとの間に配置されているので、浴室側から脱衣室側への水の進入を抑えることが可能である。また、出入口2側では、突出する保持部加工部141aが切除されているので、切断面14aより脱衣室側に進入した水を、より低い浴室側に排出することが可能である。
また、下枠14の切断面14aはカバー部材40により覆われるので、出入口2にて出入りする人が、直接切断面14aを踏むことを防止することが可能である。このとき、切断面14aは、脱衣室側にて第1溝部17bが、浴室側に第2溝部17eが配置されており、カバー部材40は第1溝部17bが設けられていた部位に載置されるとともに第2溝部17eに挿入されているので、カバー部材40が切断面14aを跨ぐ状態にて取り付けられる。このため、切断面14aを確実に覆うことが可能である。本実施形態の場合には、保持部加工部141aの出入口2側の部位を、鉛直板部15aの下端から切除したので、第1溝部17bが溝状をなさず平坦になったため、カバー部材40を、第1溝部17bが設けられていた部位に載置したが、保持部加工部141aの出入口2側の部位を切除した際に、鉛直板部15aが残存する場合には、第1溝部17bが溝状をなしているので、カバー部材40は第1溝部17bと第2溝部17eに挿入されて、切断面14aとともに鉛直板部15aの残存する部位も覆うように配置される。
また、袖部側においては、第2溝部17eにカバー部材40の嵌合片40bは嵌合されていない。このため、例えば、下枠14と縦骨20との間から、パネル体21より浴室側に水が浸入するようなことがあっても、第2溝部17eに貯留させることが可能である。
また、見付け方向に沿って形成された第1溝部17bは、袖部3側では、脱衣室側に進入した水等を表面から逃がす部位となり、出入口2側ではカバー部材40が配置される。すなわち、袖部3側では進入した水等の経路として機能し、出入口2側ではカバー部材40の取り付けに用いられる。このため、袖部3側に進入した水を浴室側に移動させるとともに、カバー部材40を確実に所定の位置に保持させることが可能である。
また、袖部3側の脱衣室側に進入した水等を第1溝部17bと縦骨20の延出部20fとの間を通して出入口2側に排出することが可能である。このとき、第1溝部17bの底部17cには、見付け方向に沿って凹凸が設けられているので、第1溝部17bに至った水は表面張力が分散されて見付け方向に広がりやすくなるため、水を第1溝部17bに沿って出入口2側に移動させて効率良く排出させることが可能である。
また、第1溝部17bと第2溝部17eとは、いずれもパネル下保持部15となる保持部加工部141aに隣接させて形成されるので、パネル下保持部15となる保持部加工部141aの、見込み方向における両側は、下枠14の下枠本体部17の上側の表面より下方に窪んでいる。このため、出入口2側の保持部加工部141aを切除する際には、保持部加工部141aの見込み方向の両側に空間を有しているので、加工器機の刃物が下枠14の下枠本体部17の表面に接することなく切除することが可能であり、容易に切除することが可能である。
上記実施形態においては、下枠14が有するパネル下保持部15の脱衣室側に第1溝部17bと浴室側に第2溝部17eとを備えた例について説明したが、第1溝部17b及び第2溝部17eは必ずしも設けられていなくともよい。すなわち、図7に示すように、下枠14は、脱衣室側傾斜面17gと浴室側傾斜面17hとが繋がった傾斜面17lを形成しており、この傾斜面上にパネル下保持部15が設けられていてもよい。
また、上記実施形態においては、カバー部材40が、下枠14の第2溝部17eに嵌合される嵌合片40bを有する例について説明したが、例えば図8に示すように、カバー部材40は、保持部加工部141aが切除した切断面14aを覆うように第1溝部17bの底部17cと浴室側平面部17dに跨って載置され、縦骨20及び左側の縦枠11からそれぞれ対向する側に突出されたカバー保持部20kを備えていても良い。
また、カバー部材40は、必ずしも凹部に嵌合されていなくとも、下枠14等に係合されて切断面14aを覆う位置に取り付けられる形態であれば構わない。
上記実施形態においては、パネル体21の下端が収容されるパネル体収容部15cが鉛直板部15aより浴室側に設けられている例について説明したが、パネル体収容部15cは鉛直板部15aより脱衣室側に設けられていても構わない。
上記実施形態においては、出入口2を見付け方向に移動して開閉可能な障子5を備えた浴室建具1の例について説明したが、出入口を開閉可能な障子は開き戸であっても構わない。
上記実施形態においては、脱衣室側から見たときに、左側の領域に出入口が設けられ、右側の領域に袖部が設けられている例について説明したが、出入口が右側の領域に設けられ、袖部が左側の領域に設けられていてもよい。
上記実施形態においては、浴室建具を例に挙げて説明したが、建具を備える場所は浴室に限らず、例えば、玄関、勝手口、や、サービスヤード、サンルーム、テラスの出入口を備える部位であっても構わない。
また、上記実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはいうまでもない。
1 浴室建具、2 出入口、3 袖部、14 下枠、14a 切断面、
15 パネル下保持部、17 下枠本体部、17b 第1溝部、17e 第2溝部、
17i 端面、19 額縁覆部、20 縦骨、20a 縦骨本体、
20l 縦骨の下端部、21 パネル体、40 カバー部材、
141 下枠基材、141a 保持部加工部、170 基材本体部、
171 基材傾斜部

Claims (7)

  1. 隣接する2つの空間をなす一方の空間と他方の空間とを連通する連通口と、前記連通口と隣接する袖部とを有する建具であって、
    前記袖部を形成するパネル体と、
    前記2つの空間を繋ぐ下枠本体部、及び、前記下枠本体部から上方に突出されて前記パネル体の下端を保持するパネル下保持部を備えた下枠と、
    を有し、
    前記下枠の基となる基材は、前記下枠本体部をなす部位から上方に突出された上方突出部を有しており、
    前記下枠は、
    前記基材の前記上方突出部のうちの前記連通口側が切除されることにより残った部位が前記パネル下保持部をなしており、
    前記下枠本体部における、切除された部位の切断面は、1本の線状をなしていることを特徴とする建具。
  2. 請求項1に記載の建具であって、
    前記下枠は、見込み方向において前記一方の空間側の端部が前記他方の空間側の端部より低く形成されており、
    前記切断面は、上下方向において前記一方の空間側の端部と前記他方の空間側の端部との間に設けられていることを特徴とする建具。
  3. 請求項1または請求項2に記載の建具であって、
    前記連通口において、前記下枠の前記切断面を覆うカバー部材を有することを特徴とする建具。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の建具であって、
    前記下枠には、前記パネル下保持部の前記他方の空間側に、見付け方向に沿って第1溝部が形成されていることを特徴とする建具。
  5. 請求項に記載の建具であって、
    前記パネル下保持部の前記切断面より、見込み方向における前記一方の空間側に見付け方向に沿って第2溝部が形成されており、
    前記カバー部材は、前記第2溝部に挿入されていることを特徴とする建具。
  6. 請求項5に記載の建具であって、
    前記下枠には、前記パネル下保持部の前記他方の空間側に、見付け方向に沿って第1溝部が形成されており、
    前記第1溝部と前記第2溝部とは、いずれも前記パネル下保持部となる前記上方突出部と隣接させて形成されることを特徴とする建具。
  7. 請求項4または請求項6に記載の建具であって、
    前記連通口と前記袖部とは前記下枠と接合された縦骨によって仕切られており、
    前記袖部側の前記他方の空間側に浸入した水は、前記第1溝部から前記縦骨の下端部を通って前記連通口の前記下枠本体部上に至り、前記一方の空間側に排出されることを特徴とする建具。
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