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JP5591725B2 - センサ情報処理分析システム及び解析サーバ - Google Patents

センサ情報処理分析システム及び解析サーバ Download PDF

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JP5591725B2
JP5591725B2 JP2011013694A JP2011013694A JP5591725B2 JP 5591725 B2 JP5591725 B2 JP 5591725B2 JP 2011013694 A JP2011013694 A JP 2011013694A JP 2011013694 A JP2011013694 A JP 2011013694A JP 5591725 B2 JP5591725 B2 JP 5591725B2
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Description

本発明は、センサ情報処理分析システム及び解析サーバに係り、大量のセンサデータを分析するセンサ情報処理分析システム及び解析サーバに関する。
本技術分野の背景技術として、例えば特願2008−22896号公報(特許文献1)に開示された技術がある。この公報には、「解析内容により、タイムトリガ解析とイベントトリガ解析にわけて解析を行なう。タイムトリガ解析では、可視化する際に必要な基本となる解析処理を行なう。また、イベントトリガ解析では、閲覧者の所望情報を用いて、タイムトリガ解析で求めた解析結果を加工し出力する。」と記載されている(要約参照)。
特願2008−22896号公報
センサノードからセンサデータが送られてくるタイミングが一定ではないと、定期的なバッチ処理では分析できないことがある。例えば、センサノードがデータを送るタイミングにおいて所定の場所にない場合、そのセンサノードからデータが取得できず、バッチ処理に反映できないことがある。コンテンツの精度を高めるためには、未処理のデータを反映させる必要があるが、バッチ処理の再実行では、過去に処理したデータも処理してしまうため、処理の無駄が多くなってしまう。また、すべてのセンサノードからのデータの収集を待ってバッチ処理を行う場合、センサノードの数が多くなるにつれてデータが欠落する確率が増すため待ち時間が増大し、さらにセンサノードの数が多くなるにつれてバッチ処理にも時間を要するので処理結果を得るまでに時間がかかってしまう。
本発明は、以上の点に鑑み、データの解析処理量低減と解析結果のコンテンツの精度向上を両立することを目的とする。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。
本願はひとつの発明概念に含まれる上記課題を解決する具体的手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、「処理毎に処理に用いるデータの取得率を保持し、一定時間毎にデータの取得率に変動があった場合のみ該当バッチ処理を行なう」ことを特徴とする。
さらに、「センサ端末からはセンシングしていないときにも、センシングしていないというデータを送信する」ことを特徴とする。
例えば、処理毎に処理に用いるデータの取得率を保持し、一定時間毎にデータの取得率に変動があった場合のみ該当バッチ処理を行なう。また、センサ端末からはセンシングしていない状態であったときについても、センシングしていないというデータを送信する。取得率の変動が一定の閾値を超えたら該当バッチ処理を行なうようにしてもよい。データの取得率が一定の閾値を超えたら、100%でなくとも分析済状態と判定してもよい。なお、上記の処理は表示データを作るための処理である。
本発明の第1の解決手段によると、
センシングされたデータを送信する複数のセンサノードと、
前記複数のセンサノードからのデータを用いて所定のバッチ処理を行う解析サーバと
を備え、
前記センサノードから予め定められた時間内に送信される所望データ数が予め定められ、
前記解析サーバは、
所定のバッチ処理に用いるデータについて、前記所望データ数と、実際に前記複数のセンサノードから受信した前記予め定められた時間内のデータ数とに基づき、データの取得率を求め、
データの取得率に変動があった場合に、該当バッチ処理を行うセンサ情報分析システムが提供される。
本発明の第2の解決手段によると、
センシングされたデータを送信する複数のセンサノードと、前記複数のセンサノードからのデータを用いて所定のバッチ処理を行う解析サーバとを備え、前記センサノードから予め定められた時間内に送信される所望データ数が予め定められたシステムにおける前記解析サーバであって、
所定のバッチ処理に用いるデータについて、前記所望データ数と、実際に前記複数のセンサノードから受信した前記予め定められた時間内のデータ数とに基づき、データの取得率を求め、
データの取得率に変動があった場合に、該当バッチ処理を行う解析サーバが提供される。
本発明によると、データの解析処理量低減と解析結果のコンテンツの精度向上を両立することができる。
センサ情報処理分析システムの構成図の例(1)である。 センサ情報処理分析システムの構成図の例(2)である。 センサ情報処理分析システムの構成図の例(3)である。 センサ情報処理分析システムの構成図の例(4)である。 センサ情報処理分析システムの構成図の例(5)である。 センサ情報処理分析システムの構成図の例(6)である。 センサ情報処理分析システムの構成図の例(7)である。 センサ情報処理分析システムの構成図の例(8)である。 センサ情報処理分析システムの処理の例(1)である。 センサ情報処理分析システムの処理の例(2)である。 センサ情報処理分析システムの処理の例(3)である。 センサ情報処理分析システムの処理の例(4)である。 ユーザ/場所情報テーブルの例である。 個人処理基準テーブルの例である。 個人処理時刻実行ログテーブルの例である。 対面テーブルの例である。 身体リズムテーブルの例である。 個人指標テーブルの例である。 組織情報データベースの例である。 プロジェクトテーブルの例である。 組織処理基準テーブルの例である。 組織処理時刻実行ログテーブルの例である。 対面マトリックスの例である。 組織指標の例である。 プロジェクト進捗コンテンツの例である。 ネットワーク図の例である。 旅費データベースの例である。 個人業務行動マスターテーブルの例である。 組織/プロジェクト業務行動マスターテーブルの例である。 補完出力後の対面/身体リズムテーブルの例である。 補完出力後のユーザ別の対面マトリックスの例である。 補完出力後のユーザ別のネットワーク図の例である。 補完出力後のチーム別の対面マトリックスの例である。 補完出力後のチーム別のネットワーク図の例である。 整合性処理前の対面/身体リズムテーブルの例である。 整合性処理前の対面/身体リズムテーブルの例である。
以下、本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
本実施の形態における解析システムの位置づけと機能を明らかにするため、まずビジネス顕微鏡システムについて説明する。ここで、ビジネス顕微鏡とは、人間に装着したセンサノードでその人間の行動や振る舞いを観測し、組織アクティビティとして人物間の関係性と現在の組織の像を図示することで組織の改善に役立てるためのシステムである。また、センサノードで取得される対面検出・行動・音声等に関するデータを、総称して広く組織ダイナミクスデータと呼ぶ。
図1A、図1B、図1C、図1D、図1E、図1F、図1G、図1Hは一つの実施形態であるビジネス顕微鏡システムの構成要素を示す説明図であり、図示の都合上分割して示してあるが、各々図示された各処理は相互に連携して実行される。
図1は名札型センサノード(TR)から、基地局(GW)を経由し、組織ダイナミクスデータを格納するセンサネットサーバ(SS)、組織ダイナミクスデータの解析を行なうアプリケーションサーバ(AS)、閲覧者に解析結果を出力するクライアント(CL)までの一連の流れを示している。
本システムは、名札型センサノード(TR)、基地局(GW)、センサネットサーバ(SS)、アプリケーションサーバ(AS)、NTPサーバ(TS)、企業情報集約サーバ(KS)、診断サーバ(DS)、クライアント(CL)、及び、管理システム(AM)を備える。ここで名札型センサノード、基地局、各種のサーバ、クライアント、管理システムはそれぞれ中央処理部、記憶部、ネットワークインタフェース等を備えた通常の計算機構成を有する。
図1Aに示すアプリケーションサーバ(AS)は、組織ダイナミクスデータを解析及び処理する。図1Bに示すクライアント(CL)からの依頼を受け、又は、設定された時刻に自動、及び、手動にて、解析アプリケーションが起動する。
解析アプリケーションは、図1Fに示すセンサネットサーバ(SS)に依頼し、必要な組織ダイナミクスデータを取得する。さらに、解析アプリケーションは、取得した組織ダイナミクスデータを解析し、解析結果を図1Bに示すクライアント(CL)に返す。あるいは、解析アプリケーションは、解析結果をそのまま解析結果データベース(F)に記録しておいてもよい。
図1Cに示す企業情報集約サーバ(KS)は、他の企業情報システムとの連携をはかり企業情報を集約するサーバである。図1Dに示す診断サーバ(DS)は、システムが正常に動作しているか診断を行う。図1Gに示す管理システム(AM)からの依頼を受け、又は、設定された時刻に自動的に、診断アプリケーションが起動する。図1Eに示す管理システム(AM)は、システム管理者との接点であり、システムの診断結果を表示し、システムの状態を表示、管理するインタフェースである。
なお、解析に用いるアプリケーションは、解析アルゴリズム(D)に格納されており、制御部(ASCO)によって実行される。本実施例により実行される処理は、業務行動解析(CA)、業務指標解析(CA1)、企業情報解析(CA2)である。
アプリケーションサーバ(AS)は、送受信部(ASSR)、記憶部(ASME)及び制御部(ASCO)を備える。
送受信部(ASSR)は、図1Fに示すセンサネットサーバ(SS)及び図1Bに示すクライアント(CL)との間で組織ダイナミクスデータの送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(ASSR)は、クライアント(CL)から送られてきたコマンドを受信し、センサネットサーバ(SS)に組織ダイナミクスデータ取得依頼を送信する。さらに、送受信部(ASSR)は、センサネットサーバ(SS)から組織ダイナミクスデータを受信し、解析結果をクライアント(CL)に送信する。
記憶部(ASME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(ASME)は、解析のための設定条件及び解析結果を格納する。具体的には、記憶部(ASME)は、ユーザ/場所情報データベース(I)、組織情報データベース(H)、及び、解析アルゴリズム(D)を格納する。
ユーザ/場所情報テーブル(I)は、ユーザの氏名、職位、ユーザIDなどの個人情報と、場の情報が記載されているテーブルである。
組織情報データベース(H)は、生産性(HA)や事故不良(HB)などその組織モデル化の際に必要なデータや、気候や株価などの組織活動をする際に必要なデータが一般情報として格納されているデータベースである。
組織情報データベース(H)について説明する(例えば図9参照)。組織情報テーブル(HH)はその組織やメンバに関する指標が格納されている。これらは組織の分析を行なう際に用いる。
生産性に関する指標を生産性指標(HA)に格納する。テーブルはユーザを特定するユーザID(HA1)と生産性指標(成績(HA2)、貢献度(HA3)、プログラムステップ数(HA4)、営業件数(HA5)、売り上げ(HA6))から構成されている。期間は期間:2010年7月19日〜2010年7月26日(HA7)である。
もし、貢献度(HA3)のようにアルファベット表記ならば、好成績を大きな値になるように変換する。また、チーム毎の指標であるならば、そのチームに属するメンバは同じ値を代入する。生産性に関する指標であれば、この他の指標を用いてもかまわない。
事故や不良に関する指標を事故不良指標(HB)に格納する。テーブルはユーザを特定するユーザID(HB1)と事故不良指標(休業日数(HB2)、バグ数(HB3)、ヒヤリハット数(HB4)、不良件数(HB5)、クレーム件数(HB6))から構成されている。期間は期間:2010年7月19日〜2009年7月26日(HB7)である。
もし、チーム毎の指標であるならば、そのチームに属するメンバは同じ値を代入する。また、事故不良に関する指標であれば、この他の指標を用いてもかまわない。
解析結果データベース(F)は、組織ダイナミクスデータを解析した結果(組織ダイナミクス指標)結果が格納されるデータベースである。
解析アルゴリズム(D)は、解析に用いるプログラムが格納されている。クライアント(CL)からの依頼に従って、適切なプログラムが選択し、制御部(ASCO)に送られ、解析が実行される。
制御部(ASCO)は、中央処理部CPU(図示省略)を備え、データの送受信の制御及びセンシングデータの解析を実行する。具体的には、CPU(図示省略)が記憶部(ASME)に格納されたプログラムを実行することによって、通信制御(ASCC)、業務行動解析(CA)、業務指標解析(CA1)、企業情報解析(CA2)が実行される。
通信制御(ASCC)は、有線又は無線によるセンサネットサーバ(SS)及びクライアントデータ(CL)との通信のタイミングを制御する。さらに、通信制御(ASCC)は、データの形式変換、及び、データの種類別に行き先の振り分けを実行する。
業務行動解析(CA)は、業務行動を解析する処理である。業務行動解析(CA)は業務指標解析(CA1)と企業情報解析(CA2)から構成されている。
業務指標解析(CA1)はセンサデータの取得率を考慮しながら個人指標や組織指標を求める処理である。個人行動(CA1A)はセンサデータの取得率を考慮しながら個人の行動を抽出する処理である。個人指標(CA1B)は個人行動(CA1A)を用いて、個人行動(CA1A)の分析の際に使用したセンサデータの取得率を考慮しながら、個人の指標を抽出する処理である。組織行動(CA1C)は個人行動(CA1A)を用いて、個人行動(CA1A)の分析の際に使用したセンサデータの取得率を考慮しながら、組織内にて行なわれている行動を抽出する処理である。組織指標(CA1D)は組織行動(CA1C)を用いて、組織行動(CA1C)の分析の際に使用したセンサデータの取得率を考慮しながら、組織の指標を抽出する処理である。
企業情報解析(CA2)は企業情報集約サーバ(KS)と連携しながら、業務指標解析(CA1)の補完、および、企業情報集約サーバ(KS)への情報を提供する処理である。補完入力(CA2A)は業務指標解析(CA1)の補完をするために、企業情報集約サーバ(KS)内にある企業情報集約データベース(KSME1)のデータの読み込みを行なう処理である。補完抽出(CA2B)は補完入力(CA2A)によって読み込まれたデータを用いて、業務指標解析(CA1)の補完を行なう処理である。補完出力(CA2C)は業務指標解析(CA1)の結果を出力する処理である。
解析した結果は解析結果データベース(F)、または、送受信部(ASSR)から図1Bに示すクライアント(CL)の表示(J)に送信する。
図1Bに示すクライアント(CL)は、ユーザとの接点であり、データの入出力を行なう。クライアント(CL)は、入出力部(CLIO)、送受信部(CLSR)、記憶部(CLME)及び制御部(CLCO)を備える。
入出力部(CLIO)は、ユーザとのインタフェースとなる部分である。入出力部(CLIO)は、ディスプレイ(CLOD)、キーボード(CLIK)及びマウス(CLIM)等を備える。必要に応じて外部入出力(CLIU)に他の入出力装置を接続することもできる。
ディスプレイ(CLOD)は、CRT(CATHODE−RAY TUBE)又は液晶ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ(CLOD)は、プリンタ等を含んでもよい。
送受信部(CLSR)は、図1Aに示すアプリケーションサーバ(AS)又は図1Fに示すセンサネットサーバ(SS)との間でデータの送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(CLSR)は、解析条件(CLMP)をアプリケーションサーバ(AS)に送信し、解析結果を受信する。
記憶部(CLME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(CLME)は、解析条件(CLMP)及び描画設定情報(CLMT)等の、描画に必要な情報を記録する。解析条件(CLMP)は、ユーザから設定された解析対象のメンバの数及び解析方法の選択等の条件を記録する。描画設定情報(CLMT)は、図面のどの部分に何をプロットするかという描画位置に関する情報を記録する。さらに、記憶部(CLME)は、制御部(CLCO)のCPU(図示省略)によって実行されるプログラムを格納してもよい。
制御部(CLCO)は、CPU(図示省略)を備え、通信の制御、クライアントユーザ(US)からの解析条件の入力、及び、解析結果をクライアントユーザ(US)に提示するための描画等を実行する。具体的には、CPUは、記憶部(CLME)に格納されたプログラムを実行することによって、通信制御(CLCC)、解析条件設定(CLIS)、描画設定(CLTS)、表示(J)の処理を実行する。
通信制御(CLCC)は、有線又は無線によるアプリケーションサーバ(AS)又はセンサネットサーバ(SS)との間の通信のタイミングを制御する。また、通信制御(CLCC)は、データの形式を変換し、データの種類別に行き先を振り分ける。
解析条件設定(CLIS)は、ユーザから入出力部(CLIO)を介して指定される解析条件を受け取り、記憶部(CLME)の解析条件(CLMP)に記録する。ここでは、解析に用いるデータの期間、メンバ、解析の種類及び解析のためのパラメータ等が設定される。クライアント(CL)は、これらの設定をアプリケーションサーバ(AS)に送信して解析を依頼し、それと並行して描画設定(CLTS)を実行する。
描画設定(CLTS)は、解析条件(CLMP)に基づいて解析結果を表示する方法、及び、図面をプロットする位置を計算する。この処理の結果は、記憶部(CLME)の描画設定情報(CLMT)に記録される。
表示(J)は、アプリケーションサーバ(AS)から取得した解析結果を描画設定情報(CLMT)に記載されている形式にもとづいて表示画面を生成する。例えば、描画設定情報(CLMT)にはモデル描画(JA)等が格納されている。このとき必要であれば、表示(J)は、表示されている人物の氏名等の属性も表示する。作成された表示結果は、ディスプレイ(CLOD)等の出力装置を介してユーザに提示される。例えば、ディスプレイ(CLOD)には図2Dに示すプロジェクト進捗コンテンツ(KA)の様な画面を表示する。ドラッグ&ドロップ等の操作によって、ユーザが表示位置を微調整することもできる。
図1Cに示す企業情報集約サーバ(KS)は、他の企業情報との連携をはかることによって、企業情報の集約を行なう。企業情報集約サーバ(KS)は、送受信部(KSSR)、記憶部(KSME)及び制御部(KSCO)を備える。
送受信部(KSSR)は、図1Aに示すアプリケーションサーバ(AS)又は旅費サーバ(RS1)等の間でデータの送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(KSSR)は、企業情報集約データベース(KSME1)のデータをアプリケーションサーバ(AS)に送信したり、また、旅費データベース(RS1ME1)のデータを受信したりする。
記憶部(KSME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(KSME)は、企業情報集約データベース(KSME1)という企業情報の集約された情報を記録している。さらに、記憶部(KSME)は、制御部(KSCO)のCPU(図示省略)によって実行されるプログラムを格納してもよい。
制御部(KSCO)は、CPU(図示省略)を備え、通信の制御、企業情報集約データベース(KSME1)の制御を行なっている。具体的には、CPUは、記憶部(KSME)に格納されたプログラムを実行することによって、企業情報集約解析(KSCO1)の処理を実行する。
企業情報集約解析(KSCO1)は他の企業情報サーバ(例えば、各サーバRS1〜RS11)と連携しながら、企業情報集約データベース(KSME1)の集約、他のデータベースへの情報を提供している。
企業情報集約データベース(KSME1)の1例として、個人と組織と2つに分類することが可能であり、それを個人業務行動マスターテーブル(KSME1A)と組織/プロジェクト業務行動マスターテーブル(KSME1B)という。
個人業務行動マスターテーブル(KSME1A)について説明する。この例は図18に記載されており、ユーザ毎の1日の行動が記録されている。日時(KSME1AA)は記載されている日時が記録されている。ユーザID(KSME1AB)はメンバを示すユニークなIDである。ユーザ/場所情報データベース(I)でのユーザID(IA1)でもかまわない。時刻(KSME1AC)はスタート時刻とエンド時刻を示したものである。地域/駅(KSME1AD)はその時刻(KSME1AC)にユーザが在籍していた、地域や駅を記載する。会社/事業所(KSME1AE)はその時刻(KSME1AC)にユーザが在籍していた、会社や事務所(事業所)を記載する。場/会議室(KSME1AF)はその時刻(KSME1AC)にユーザが在籍していた、場所や会議室を記録する。対面相手(KSME1AG)はその時刻(KSME1AC)にユーザが対面していた相手を記載する。複数の相手を記載することができる。動作(KSME1AH)はその時刻(KSME1AC)にユーザの動作を記載する。態度(KSME1AI)はその時刻(KSME1AC)にユーザの態度を記載する。発話(KSME1AJ)はその時刻(KSME1AC)にユーザの発話を記載する。
組織/プロジェクト業務行動マスターテーブル(KSME1B)について説明する。この例は図19に記載されており、組織/プロジェクト毎の1日の行動が記録されている。
日時(KSME1BA)は記載されている日時が記録されている。プロジェクトID(KSME1BB)は組織/プロジェクト示すユニークなIDである。解析結果データベース(F)のプロジェクトテーブル(FAF)でのミッションID(FAF1)でもかまわない。時刻(KSME1BC)はスタート時刻とエンド時刻を示したものである。業務(KSME1BD)はその時刻(KSME1AC)に業務を行なっていたメンバを記載する。出張(KSME1BE)はその時刻(KSME1AC)に出張を行なっていたメンバを記載する。対面(KSME1BF)はその時刻(KSME1AC)に対面を行なっていたメンバ、対面時間を記載する。その際に、同じ組織/プロジェクトのメンバ内での対面ならばメンバ内(KSME1BG)、それ以外ならばメンバ外(KSME1BH)にわける。現場の裁量(KSME1BI)は現場における業務の裁量度を示す指標である。組織指標(CA1D)の現場の裁量(CA1DA)でもかまわない。上下の連携(KSME1BJ)は幹部からメンバまでの連携度合いを示す指標である。組織指標(CA1D)の上下の連携(CA1DB)でもかまわない。双方向の会話(KSME1BK)はメンバ同士の対面時の双方向の振る舞い度合いを示す指標である。組織指標(CA1D)の双方向の会話(CA1DC)でもかまわない。
また、企業情報集約データベース(KSME1)は、企業情報集させることが目的であるため、これが満たされるならば、個人業務行動マスターテーブル(KSME1A)と組織/プロジェクト業務行動マスターテーブル(KSME1B)で用いられているテーブル構成と異なってもかまわない。
また、企業情報集約解析(KSCO1)はアプリケーションサーバ(AS)の業務行動解析(CA)における企業情報解析(CA2)を行なうことで解析結果データベース(F)の各テーブルを補完処理することができる。
データベースの例としては、旅費サーバ(RS1)、就業管理サーバ(RS2)、健康管理サーバ(RS3)、工数管理サーバ(RS4)、スケジュール(人/場)サーバ(RS5)、経理サーバ(RS6)、資産管理サーバ(RS7)、エネルギ管理サーバ(RS8)、人材評価サーバ(RS9)、メール/電話/TV会議ログサーバ(RS10)、販売管理サーバ(RS11)等がある。さらに、これ以外に業務情報が含まれているサーバとの連携をおこなってもかまわない。
入力(KSCO1A)は旅費サーバ(RS1)の旅費データベース(RS1ME1)等のデータの読み込みを行なう処理である。抽出(KSCO1B)は入力(KSCO1A)によって読み込まれたデータを用いて、企業情報集約データベース(KSME1)の補完を行なう処理である。出力(KSCO1C)は企業情報集約データベース(KSME1)の結果を出力する処理である。
旅費データベース(RS1ME1)の1例として図17を示す。ユーザが旅費の申請の際に登録するデータベースである。1回の申請毎に1つカラムが追加される。
No(KSME1A)は申請のユニークが番号を示している。ユーザID(KSME1B)はメンバを示すユニークなIDである。ユーザ/場所情報データベース(I)でのユーザID(IA1)でもかまわない。氏名(KSME1C)は申請者の名前である。出張目的(KSME1D)は本出張における目的である。出張場所(KSME1E)は本出張における場所である。出張先対面者(KSME1F)は本出張先における対面者である。出張日時(KSME1G)は本出張における日時である。往路出発地(KSME1H)は本出張における往路の出発場所/駅である。往路到着地(KSME1I)は本出張における往路の到着場所/駅である。往路金額(KSME1J)は本出張における往路の移動にかかった金額である。復路出発地(KSME1K)は本出張における復路の出発場所/駅である。復路到着地(KSME1L)は本出張における復路の到着場所/駅である。復路金額(KSME1M)は本出張における復路の移動にかかった金額である。登録日時(KSME1N)は本登録をした日時である。承認者(KSME1O)は本出張を承認した人の氏名である。承認者ユーザID(KSME1P)は本出張を承認した人のユニークなIDである。ユーザ/場所情報データベース(I)でのユーザID(IA1)でもかまわない。承認日時(KSME1Q)は本出張を承認した時刻である。
また、旅費データベース(RS1ME1)は、企業情報集させることが目的であるため、これが満たされるならば、旅費データベース(RS1ME1)で用いられているテーブル構成と異なってもかまわない。
また、旅費データベース(RS1ME1)を用いて、企業情報集約サーバ(KS)を経由し、業務行動解析(CA)において、外部との連携を分析に用いてもかまわない。
また、企業情報集約解析(KSCO1)によって、企業情報集約データベース(KSME1)の各テーブルを補完処理することができる。
通信制御(CLCC)は、有線又は無線によるアプリケーションサーバ(AS)又は旅費サーバ(RS1)等の他のサーバとの通信のタイミングを制御する。また、通信制御(CLCC)は、データの形式を変換し、データの種類別に行き先を振り分ける。
図1Dに示す診断サーバ(DS)は、システムが正常に動作しているか診断を行う。図1Eに示す管理システム(AM)からの依頼を受け、又は、設定された時刻に自動的に、診断アプリケーションが起動する。
診断アプリケーションは、センサネットサーバ(SS)からデータを取得し、データ整合性チェック(DSC)によりデータの欠けや異常がないか判定する。また、ハートビート集計(DHC)により、センサネットサーバ(SS)格納された、名札型センサノード及び基地局から送信されたハートビートの情報から、長期間通信を行っていない名札型センサノードおよび基地局を洗い出す。電池寿命管理(DBC)は、センサネットサーバSSに格納されたビーコンの電池寿命を監視する。
診断結果は、管理システム(AM)により表示するか、または診断結果データベース(DF)に格納してもよい。
なお、診断に用いるアプリケーションは、診断アルゴリズム(DDA)に格納されており、制御部(DSCO)によって実行される。
診断サーバ(DS)は、送受信部(DSSR)、記憶部(DSME)及び制御部(DSCO)を備える。
送受信部(DSSR)は、図1Fに示すセンサネットサーバ(SS)及び図1Eに示す管理システム(AM)との間でシステムの自己診断結果の送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(DSSR)は、管理システム(AM)から送られてきたコマンドを受信し、センサネットサーバSSに組織ダイナミクスデータ取得依頼を送信する。さらに、送受信部(DSSR)は、センサネットサーバ(SS)から組織ダイナミクスデータを受信し、解析結果を管理システムAMに送信する。
記憶部(DSME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(DSME)は、解析のための設定条件及び解析結果を格納する。具体的には、記憶部(DSME)は、名札ノードテーブル(DTN)、ビーコンテーブル(DTB)、基地局テーブル(DTK)、診断条件期間テーブル(DTM)、診断結果テーブル(DF)、診断アルゴリズム(DDA)を格納する。
名札ノードテーブル(DTN)、ビーコンテーブル(DTB)、基地局テーブル(DTK)は、それぞれ診断の対象となる名札型センサノード及びビーコン、基地局の情報が記載されているテーブルである。診断条件期間テーブルは、診断を行う条件と、期間を格納するテーブルである。診断結果テーブル(DF)は、システムの診断を行った結果が格納されるテーブルである。
診断アルゴリズム(DDA)は、診断に用いるプログラムが格納されている。管理システムAMからの依頼に従って、適切なプログラムが選択し、制御部(DSCO)に送られ、解析が実行される。
制御部(DSCO)は、中央処理部CPU(図示省略)を備え、データの送受信の制御及びセンシングデータの解析を実行する。具体的には、CPU(図示省略)が記憶部(DSME)に格納されたプログラムを実行することによって、通信制御(DSCC)、ハートビート集計(DSC)、電池寿命管理(DBC)、データ整合性チェック(DSC)が実行される。
通信制御(DSCC)は、有線又は無線によるセンサネットサーバSS及び管理システム(AM)との通信のタイミングを制御する。さらに、通信制御(DSCC)は、データの形式変換、及び、データの種類別に行き先の振り分けを実行する。
診断した結果は診断結果テーブル(DF)に格納し、または、送受信部(DSSR)から図1Eに示す管理システム(AM)の表示(AMJ)に送信する。
図1Eに示す管理システム(AM)は、システム管理者との接点であり、システムの診断結果を表示し、システムの状態を表示、管理するインタフェースである。管理システム(AM)は、入出力部(AMIO)、送受信部(AMSR)、記憶部(AMME)及び制御部(AMCO)を備える。
入出力部(AMIO)は、システム管理者とのインタフェースとなる部分である。入出力部(AMIO)は、ディスプレイ(AMOD)、キーボード(AMIK)及びマウス(AMIM)等を備える。必要に応じて外部入出力(AMIU)に他の入出力装置を接続することもできる。
ディスプレイ(AMOD)は、CRT(CATHODE−RAY TUBE)又は液晶ディスプレイ等の画像表示装置である。ディスプレイ(AMOD)は、プリンタ等を含んでもよい。
送受信部(AMSR)は、図1Dに示す診断サーバ(DS)又は図1Fに示すセンサネットサーバ(SS)との間でデータの送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(AMSR)は、診断条件(AMMP)を診断サーバ(DS)に送信し、診断結果を受信する。
記憶部(AMME)は、ハードディスク、メモリ又はSDカードのような外部記録装置で構成される。記憶部(AMME)は、診断条件(AMMP)及び描画設定情報(AMMT)等の、描画に必要な情報を記録する。診断条件(AMMP)は、ユーザから設定された診断対象のメンバの数及び解析方法の選択等の条件を記録する。描画設定情報(AMMT)は、図面のどの部分に何をプロットするかという描画位置に関する情報を記録する。さらに、記憶部(AMME)は、制御部(AMCO)のCPU(図示省略)によって実行されるプログラムを格納してもよい。
制御部(AMCO)は、CPU(図示省略)を備え、通信の制御、システム管理者からの解析条件の入力、及び、診断結果をシステム管理者に提示するための描画等を実行する。具体的には、CPUは、記憶部(AMME)に格納されたプログラムを実行することによって、通信制御(AMCC)、診断条件設定(AMIS)、描画設定(AMTS)、表示(AMJ)の処理を実行する。
通信制御(AMCC)は、有線又は無線による診断サーバDS又はセンサネットサーバ(SS)との間の通信のタイミングを制御する。また、通信制御(AMCC)は、データの形式を変換し、データの種類別に行き先を振り分ける。
診断条件設定(AMIS)は、ユーザから入出力部(AMIO)を介して指定される解析条件を受け取り、記憶部(AMME)の診断条件(AMMP)に記録する。ここでは、診断に用いるデータの期間、メンバ、診断の種類及び診断のためのパラメータ等が設定される。管理システム(AM)は、これらの設定を診断サーバ(DS)に送信して解析を依頼し、それと並行して描画設定(AMTS)を実行する。
描画設定(AMTS)は、診断条件(AMMP)に基づいて解析結果を表示する方法、及び、図面をプロットする位置を計算する。この処理の結果は、記憶部(AMME)の描画設定情報(AMMT)に記録される。
表示(AMJ)は、診断サーバ(DS)から取得した解析結果を描画設定情報(AMMT)に記載されている形式にもとづいて表示画面を生成する。
図1Fに示すセンサネットサーバ(SS)は、図1Hに示す名札型センサノード(TR)から集まったデータを管理する。具体的には、センサネットサーバ(SS)は、図1Gに示す基地局(GW)から送られてくるデータをデータベースに格納し、また、図1Aに示すアプリケーションサーバ(AS)及び図1Bに示すクライアント(CL)からの要求に基づいてセンシングデータを送信する。さらに、センサネットサーバ(SS)は、基地局(GW)からの制御コマンドを受信し、その制御コマンドから得られた結果を基地局(GW)に返信する。
センサネットサーバ(SS)は、送受信部(SSSR)、記憶部(SSME)及び制御部(SSCO)を備える。時刻同期管理(GWCD)がセンサネットサーバ(SS)で実行される場合、センサネットサーバ(SS)は時計も必要とする。
送受信部(SSSR)は、基地局(GW)、アプリケーションサーバ(AS)及びクライアント(CL)との間で、データの送信及び受信を行う。具体的には、送受信部(SSSR)は、基地局(GW)から送られてきたセンシングデータを受信し、アプリケーションサーバ(AS)又はクライアント(CL)へセンシングデータを送信する。
記憶部(SSME)は、ハードディスクやフラッシュメモリなどの不揮発記憶装置によって構成され、少なくとも、データテーブル(BA)、パフォーマンステーブル(BB)、データ形式情報(SSMF)、端末管理テーブル(SSTT)及び、端末ファームウェア(SSTF)を格納する。さらに、記憶部(SSME)は、制御部(SSCO)のCPU(図示省略)によって実行されるプログラムを格納してもよい。
データテーブル(BA)は、名札型センサノード(TR)が取得した組織ダイナミクスデータ、名札型センサノード(TR)の情報、及び、名札型センサノード(TR)から送信された組織ダイナミクスデータが通過した基地局(GW)の情報等を記録しておくためのデータベースである。加速度、温度等、データの要素ごとにカラムが作成され、データが管理される。また、データの要素ごとにテーブルが作成されてもよい。どちらの場合にも、全てのデータは、取得された名札型センサノード(TR)のIDである端末情報(TRMT)と、取得された時刻に関する情報とを関連付けて組織ダイナミクスデータ収集(B)に格納される。
パフォーマンステーブル(BB)は、名札型センサノード(TR)から又は既存のデータから入力された、組織や個人に関する評価(パフォーマンス)を、時刻データと共に記録するためのデータベースである。
データ形式情報(SSMF)には、通信のためのデータ形式、基地局(GW)でタグ付けされたセンシングデータを切り分けてデータベースに記録する方法、及び、データの要求に対する対応方法等が記録されている。後で説明するように、データ受信の後、データ送信の前には必ずこのデータ形式情報(SSMF)が通信制御部(SSCC)によって参照され、データ形式情報(SSMF)とデータ管理(SSDA)が行われる。
端末管理テーブル(SSTT)は、どの名札型センサノード(TR)が現在どの基地局(GW)の管理下にあるかを記録しているテーブルである。基地局(GW)の管理下に新たに名札型センサノード(TR)が加わった場合、端末管理テーブル(SSTT)は更新される。
端末ファームウェア(SSTF)は、端末ファームウェア登録部(TFI)において格納された名札型センサノードの更新された端末ファームウェア(GWTF)を一時的に格納する。
制御部(SSCO)は、中央処理部CPU(図示省略)を備え、センシングデータの送受信やデータベースへの記録・取り出しを制御する。具体的には、CPUが記憶部(SSME)に格納されたプログラムを実行することによって、通信制御(SSCC)、端末管理情報修正(SSTM)及びデータ管理(SSDA)等の処理を実行する。
通信制御部(SSCC)は、有線又は無線による基地局(GW)、アプリケーションサーバ(AS)及びクライアント(CL)との通信のタイミングを制御する。また、通信制御部(SSCC)は、上述の通り、送受信するデータの形式を、記憶部(SSME)内に記録されたデータ形式情報(SSMF)に基づいて、センサネットサーバ(SS)内におけるデータ形式、又は、各通信相手に特化したデータ形式に変換する。さらに、通信制御(SSCC)は、データの種類を示すヘッダ部分を読み取って、対応する処理部へデータを振り分ける。具体的には、受信されたデータはデータ管理(SSDA)へ、端末管理情報を修正するコマンドは端末管理情報修正(SSTM)へ振り分けられる。送信されるデータの宛先は、基地局(GW)、アプリケーションサーバ(AS)又はクライアント(CL)に決定される。
端末管理情報修正(SSTM)は、基地局GWから端末管理情報を修正するコマンドを受け取った際に、端末管理テーブル(SSTT)を更新する。
データ管理(SSDA)は、記憶部(SSME)内のデータの修正・取得及び追加を管理する。例えば、データ管理(SSDA)によって、センシングデータは、タグ情報に基づいてデータの要素別にデータベースの適切なカラムに記録される。センシングデータがデータベースから読み出される際にも、時刻情報及び端末情報に基づいて必要なデータを選別し、時刻順に並べ替える等の処理が行われる。
パフォーマンス入力(C)は、パフォーマンスを示す値を入力する処理である。ここで、パフォーマンスとは、何らかの基準に基づいて判定される主観的又は客観的な評価である。例えば、所定のタイミングで、名札型センサノード(TR)を装着した人物は、その時点における業務の達成度、組織に対する貢献度及び満足度等、何らかの基準に基づく主観的な評価(パフォーマンス)の値を入力する。所定のタイミングとは、例えば、数時間に一度、一日に一度、又は、会議等のイベントが終了した時点であってもよい。名札型センサノードTRを装着した人物は、その名札型センサノード(TR)を操作して、又は、クライアントCLのようなパーソナルコンピュータ(PC)を操作して、パフォーマンスの値を入力することができる。あるいは、手書きで記入された値が後にまとめてPCで入力されてもよい。本実施の形態では、名札型センサノードがレイティングとして人(SOCIAL)、行(INTELLECTUAL)、心(SPIRITUAL)、体(PHYSICAL)、知(EXECUTIVE)のパフォーマンスを入力できる例を示している。入力されたパフォーマンス値は、解析処理に用いられる。それぞれの問いの意味は、人は「豊かな人間関係(協力・共感)をつくれましたか」、行は「やるべきことを実行できましたか」、心は「仕事にやりがい、充実を感じましたか」、体は「体に配慮(休養・栄養・運動)できましたか」、知「新しい知(気づき、知識)を得ましたか」である。
組織に関するパフォーマンスは、個人のパフォーマンスから算出されてもよい。売上高又はコスト等の客観的なデータ、及び、顧客のアンケート結果等の既に数値化されているデータが、パフォーマンスとして定期的に入力されてもよい。生産管理等におけるエラー発生率等のように、自動で数値が得られる場合、得られた数値が自動的にパフォーマンスの値として入力されてもよい。さらに、国民総生産(GNP)などの経済指標を入力してもかまわない。これらを組織情報テーブル(H)に格納する。
図1Gに示す基地局(GW)は、図1Hに示す名札型センサノード(TR)と図1Fに示すセンサネットサーバ(SS)を仲介する役目を持つ。無線の到達距離を考慮して、居室・職場等の領域をカバーするように複数の基地局(GW)が配置される。基地局(GW)は、送受信部(GWSR)、記憶部(GWME)、時計(GWCK)及び制御部(GWCO)を備える。
送受信部(GWSR)は、名札型センサノード(TR)からの無線を受信し、基地局GWへの有線又は無線による送信を行う。さらに、送受信部(GWSR)は、無線を受信するためのアンテナを備える。
記憶部(GWME)は、ハードディスク、フラッシュメモリのような不揮発記憶装置で構成される。記憶部(GWME)には、少なくとも動作設定(GWMA)、データ形式情報(GWMF)、端末管理テーブル(GWTT)、及び基地局情報(GWMG)が格納される。動作設定(GWMA)は、基地局(GW)の動作方法を示す情報を含む。データ形式情報(GWMF)は、通信のためのデータ形式を示す情報、及び、センシングデータにタグを付けるために必要な情報を含む。端末管理テーブル(GWTT)は、現在アソシエイトできている配下の名札型センサノードTRの端末情報(TRMT)、及び、それらの名札型センサノードTRを管理するために配布しているローカルIDを含む。基地局情報(GWMG)は、基地局GW自身のアドレスなどの情報を含む。また、記憶部(GWME)には名札型センサノードの更新された端末ファームウェア(GWTF)を一時的に格納する。
記憶部(GWME)には、さらに、制御部(GWCO)中の中央処理部CPU(図示省略)によって実行されるプログラムが格納されてもよい。
時計(GWCK)は時刻情報を保持する。一定間隔でその時刻情報は更新される。具体的には、一定間隔でNTP(NETWORK TIME PROTOCOL)サーバ(TS)から取得した時刻情報によって、時計(GWCK)の時刻情報が修正される。
制御部(GWCO)は、CPU(図示省略)を備える。CPUが記憶部(GWME)に格納されているプログラムを実行することによって、センシングデータセンサ情報の取得タイミング、センシングデータの処理、名札型センサノード(TR)やセンサネットサーバ(SS)への送受信のタイミング、及び、時刻同期のタイミングを管理する。具体的には、CPUが記憶部(GWME)に格納されているプログラムを実行することによって、通信制御部(GWCC)、アソシエイト(GWTA)、時刻同期管理(GWCD)及び時刻同期(GWCS)等の処理を実行する。
通信制御部(GWCC)は、無線又は有線による名札型センサノードTR及びセンサネットサーバ(SS)との通信のタイミングを制御する。また、通信制御部(GWCC)は、受信したデータの種類を区別する。具体的には、通信制御部(GWCC)は、受信したデータが一般のセンシングデータであるか、アソシエイトのためのデータであるか、時刻同期のレスポンスであるか等をデータのヘッダ部分から識別して、それらのデータをそれぞれ適切な機能に渡す。
なお、通信制御部(GWCC)は、記憶部(GWME)に記録されたデータ形式情報(GWMF)を参照して、送受信のために適した形式にデータを変換し、データの種類を示すためのタグ情報を付け加えるデータ形式変換(GWMF)を実行する。
アソシエイト(GWTA)は、名札型センサノードTRから送られてきたアソシエイト要求(TRTAQ)に対する応答(TRTAR)を送信し、名札型センサノード(TR)に割り付けたローカルIDを送信する。アソシエイトが成立したら、アソシエイト(GWTA)は、端末管理テーブル(GWTT)と端末ファームウェア(GWTF)を用いて端末管理情報を修正する。
時刻同期管理(GWCD)は、時刻同期を実行する間隔及びタイミングを制御し、時刻同期するように命令を出す。あるいは、この後説明するセンサネットサーバSSが時刻同期管理(GWCD)を実行することによって、センサネットサーバ(SS)からシステム全体の基地局(GW)に統括して命令を送ってもよい。
時刻同期(GWCS)は、ネットワーク上のNTPサーバ(TS)に接続し、時刻情報の依頼及び取得を行う。時刻同期(GWCS)は、取得した時刻情報に基づいて、時計(GWCK)を修正する。そして、時刻同期(GWCS)は、名札型センサノード(TR)に時刻同期の命令と時刻情報(GWCSD)を送信する。
図1Hは、センサノードの一実施例である名札型センサノード(TR)の機能構成を示しており、名札型センサノード(TR)は人間の対面状況を検出するための複数の赤外線送受信部(AB)、装着者の動作を検出するための三軸加速度センサ(AC)、装着者の発話と周囲の音を検出するためのマイク(AD)、名札型センサノードの裏表検知のための照度センサ(LS1F、LS1B)、温度センサ(AE)の各種センサを搭載する。搭載するセンサは一例であり、装着者の対面状況と動作を検出するために他のセンサを使用してもよい。
ビジネス顕微鏡の名札型センサノードは、人と人がどんな位置関係で対面しても確実に取得するため、複数の赤外線送受信回路を搭載することが特徴である。本図では、赤外線送受信部を2組として記載している。赤外線送受信部(AB)は、名札型センサノード(TR)の固有識別情報である端末情報(TRMT)を正面方向に向かって定期的に送信し続ける。他の名札型センサノード(TR)を装着した人物が略正面(例えば、正面又は斜め正面)に位置した場合、名札型センサノード(TR)と他の名札型センサノード(TR)は、それぞれの端末情報(TRMT)を赤外線で相互にやり取りする。このようにすることにより、誰と誰が対面しているのかを記録することができる。
各赤外線送受信部は一般に、赤外線送信のための赤外発光ダイオードと、赤外線フォトトランジスタの組み合わせたモジュールにより構成される。赤外線ID送信部(IRID)は、自らのIDである端末情報(TRMT)を生成して赤外線送受信モジュールの赤外線発光ダイオードに対して転送する。本実施例では、データの送信時においては、複数の赤外線送受信モジュールに対して同一のデータを送信することで、全ての赤外線発光ダイオードが同時に点灯する。もちろん、それぞれ独立のタイミング、別のデータを出力してもよい。
また、赤外線送受信部(AB)の赤外線フォトトランジスタによって受信されたデータは、論理和回路(IROR)によって論理和が取られる。つまり、最低どれか一つの赤外線受光部でID受光されていれば名札型センサノードにIDとして認識される。もちろん、IDの受信回路を独立して複数持つ構成でもよい。この場合、それぞれの赤外線送受信モジュールに対して送受信状態が把握できるので、例えば、対面する別の名札型センサノードがどの方向にいるかなど付加的な情報を得ることも可能である。
また、自己診断部(SDG)は、例えば名札型センサノードがクレイドル(CRD)に装着されたことを検出し、自己診断を行う。自己診断部SDGは、後で詳述するように、複数の赤外線によるループパックによって故障を検出するために、予め設定したシーケンスにより、送信イネーブル信号(IRTE)、受信イネーブル信号(IRRE)を生成することにより、各赤外線モジュールのオン・オフ(ON/OFF)を個別に制御できる仕組みを持つ。本実施例においては、一つの赤外線送受信機モジュールの送信回路が送信したデータを、別の赤外線送受信機モジュールの受信回路が受信することで、送信回路と受信回路の干渉を最低限にしながら、ループバックによる機能診断を行うことができる。
センサによって検出したセンサデータ(SENSD)はセンサデータ格納制御部(SDCNT)によって、記憶部(STRG)に格納される。センサデータ(SENSD)は通信制御部(TRCC)によって送信パケットに加工され、送受信部(TRSR)によって基地局(GW)に対し送信される。
このとき、記憶部(STRG)からセンサデータ(SENSD)を取り出し、無線送信するタイミングを生成するのが通信タイミング制御部(TRTMG)である。通信タイミング制御部(TRTMG)は、複数のタイミングを生成する複数のタイムベースを持つ。
記憶部(STRG)に格納されるデータには、現在センサによって検出したセンサデータ(SENSD)の他、過去に蓄積した纏め送りデータ(CMBD)や、名札型センサノードの動作プログラムであるファームウェアを更新するためのファームウェア更新データ(FMUD)等がある。
本実施例の名札型センサノード(TR)は、外部電源接続検出回路(PDET)により、外部電源(EPOW)が接続されたことを検出し、外部電源検出信号(PDETS)を生成する。外部電源検出信号(PDETS)によって、通信タイミング制御部(TRTMG)が生成する送信タイミングを切り替えるタイムベース切替部(TMGSEL)、または無線通信されるデータを切り替えるデータ切替部(TRDSEL)が本実施例の特有の構成である。図1Hでは一例として、送信タイミングを、タイムベース1(TB1)とタイムベース(TB2)の2つのタイムベースを、外部電源検出信号(PDETS)によってタイムベース切替部(TMGSEL)が切り替える構成を図示しており、また通信されるデータを、センサから得たセンサデータ(SENSD)と、過去に蓄積した纏め贈りデータ(CMBD)と、ファームウェア更新データ(FMUD)とから、外部電源検出信号(PDETS)によってデータ切替部(TRDSEL)が切り替える構成を図示している。
照度センサ(LS1F、LS1B)は、それぞれ名札型センサノード(TR)の前面と裏面に搭載される。照度センサ(LS1F、LS1B)により取得されるデータは、センサデータ格納制御部(SDCNT)によって記憶部(STRG)に格納されると同時に、裏返り検知(FBDET)によって比較される。名札が正しく装着されているときは、前面に搭載されている照度センサ(表)(LS1F)が外来光を受光し、裏面に搭載されている照度センサ(裏)(LS1B)は名札型センサノード(TR)本体と装着者との間に挟まれる位置関係となるため、外来光を受光しない。このとき、照度センサ(裏)(LS1B)で検出される照度より、照度センサ(表)(LS1F)で検出される照度の方が大きな値を取る。一方で、名札型センサノード(TR)が裏返った場合、照度センサ(裏)(LS1B)が外来光を受光し、照度センサ(表)(LS1F)が装着者側を向くため、照度センサ(表)(LS1F)で検出される照度より、照度センサ(裏)(LS1B)で検出される照度の方が大きくなる。
ここで、照度センサ(表)(LS1F)で検出される照度と、照度センサ(裏)(LS1B)で検出される照度を裏返り検知(FBDET)で比較することで、名札ノードが裏返って、正しく装着していないことが検出できる。裏返り検知(FBDET)で裏返りが検出されたとき、スピーカ(SP)により警告音を発生して装着者に通知する。
マイク(AD)は、音声情報を取得する。音声情報によって、「騒々しい」又は「静か」等の周囲の環境を知ることができる。さらに、人物の声を取得・分析することによって、コミュニケーションが活発か停滞しているのか、相互に対等に会話をやり取りしているか一方的に話しているのか、怒っているのか笑っているのか、などの対面コミュニケーションを分析することができる。さらに、人物の立ち位置等の関係で赤外線送受信器(AB)が検出できなかった対面状態を、音声情報及び加速度情報によって補うこともできる。
マイク(AD)で取得される音声は、音声波形及び、それを積分回路(AVG)で積分した信号の両方を取得する。積分した信号は、取得した音声のエネルギを表す。
三軸加速度センサ(ACC)は、ノードの加速度すなわちノードの動きを検出する。このため、加速度データから、名札型センサノード(TR)を装着した人物の動きの激しさや、歩行などの行動を解析することができる。さらに、複数の名札型センサノード(TR)が検出した加速度の値を比較することによって、それらの名札型センサノード(TR)を装着した人物間のコミュニケーションの活性度や相互のリズム、相互の相関等を解析できる。
本実施例の名札型センサノード(TR)では、三軸加速度センサ(ACC)で取得されるデータは、センサデータ格納制御部(SDCNT)によって記憶部(STRG)に格納されると同時に、上下検知(UDDET)によって名札の向きを検出する。これは、三軸加速度センサ(ACC)で検出される加速度は、装着者の動きによる動的な加速度変化と、地球の重力加速度による静的加速度の2種類が観測されることを利用している。
表示装置(LCDD)は、名札型センサノード(TR)を胸に装着しているときは、装着者の所属、氏名などの個人情報を表示する。つまり、名札として振舞う。一方で、装着者が名札型センサノード(TR)を手に持ち、表示装置(LCDD)を自分の方に向けると、名札型センサノード(TR)の転地が逆になる。このとき、上下検知(UDDET)によって生成される上下検知信号(UDDETS)により、表示装置(LCDD)に表示される内容と、ボタンの機能を切り替える。本実施例では、上下検知信号(UDDETS)の値により、表示装置(LCDD)に表示させる情報を、表示制御(DISP)によって生成される赤外線アクティビティ解析(ANA)による解析結果と、名札表示(DNM)とを切り替える例を示している。
赤外線送受信器(AB)がノード間で赤外線をやり取りすることによって、名札型センサノード(TR)が他の名札型センサノード(TR)と対面したか否か、すなわち、名札型センサノード(TR)を装着した人物が他の名札型センサノード(TR)を装着した人物と対面したか否かが検出される。このため、名札型センサノード(TR)は、人物の正面部に装着されることが望ましい。上述の通り、名札型センサノード(TR)は、さらに、三軸加速度センサ(ACC)等のセンサを備える。名札型センサノード(TR)におけるセンシングのプロセスが、図2Aにおける組織ダイナミクスデータ取得(A)に相当する。
名札型センサノード(TR)は多くの場合には複数存在し、それぞれが近い基地局(GW)と結びついてパーソナルエリアネットワーク(PAN)を形成している。
名札型センサノード(TR)の温度センサ(AE)は名札型センサノード(TR)のある場所の温度を、照度センサ(表)(LS1F)は名札型センサノード(TR)の正面方向などの照度を取得する。これによって、周囲の環境を記録することができる。例えば、温度及び照度に基づいて、名札型センサノード(TR)が、ある場所から別の場所に移動したこと等を知ることもできる。
装着した人物に対応した入出力装置として、ボタン1〜3(BTN1〜3)、表示装置(LCDD)、スピーカ(SP)等を備える。
記憶部(STRG)は、具体的にはハードディスク、フラッシュメモリなどの不揮発記憶装置で構成され、名札型センサノード(TR)の固有識別番号である端末情報(TRMT)、センシングの間隔、及び、ディスプレイへの出力内容等の動作設定(TRMA)を記録している。この他にも記憶部(STRG)は一時的にデータを記録することができ、センシングしたデータを記録しておくために利用される。
通信タイミング制御部(TRTMG)は、時刻情報(GWCSD)を保持し、一定間隔でその時刻情報(GWCSD)を更新する時計である。時間情報は、時刻情報(GWCSD)が他の名札型センサノードTRとずれることを防ぐために、基地局GWから送信される時刻情報(GWCSD)によって定期的に時刻を修正する。
センサデータ格納制御部(SDCNT)は、記憶部(STRG)に記録された動作設定(TRMA)に従って、各センサのセンシング間隔などを制御し、取得したデータを管理する。
時刻同期は、基地局(GW)から時刻情報を取得して時計を修正する。時刻同期は、後述するアソシエイトの直後に実行されてもよいし、基地局(GW)から送信された時刻同期コマンドに従って実行されてもよい。
無線通信制御部(TRCC)は、データを送受信する際に、送信間隔の制御、及び、送受信に対応したデータフォーマットへの変換を行う。無線通信制御部(TRCC)は、必要であれば、無線でなく有線による通信機能を持ってもよい。無線通信制御部(TRCC)は、他の名札型センサノード(TR)と送信タイミングが重ならないように輻輳制御を行うこともある。
アソシエイト(TRTA)は、図1Gに示す基地局(GW)とパーソナルエリアネットワークPANを形成するためのアソシエイト要求(TRTAQ)と、アソシエイト応答(TRTAR)を送受信し、データを送信すべき基地局(GW)を決定する。アソシエイト(TRTA)は、名札型センサノード(TR)の電源が投入されたとき、及び、名札型センサノード(TR)が移動した結果それまでの基地局(GW)との送受信が絶たれたときに実行される。アソシエイト(TRTA)の結果、名札型センサノード(TR)は、その名札型センサノード(TR)からの無線信号が届く近い範囲にある一つの基地局(GW)と関連付けられる。
送受信部(TRSR)は、アンテナを備え、無線信号の送信及び受信を行う。必要があれば、送受信部(TRSR)は、有線通信のためのコネクタを用いて送受信を行うこともできる。例えば未装着時に名札型センサノード(TR)が置かれるクレードルと接続するコネクタを備えても良い。送受信部(TRSR)によって送受信される送受信データ(TRSRD)は、基地局GWとの間でパーソナルエリアネットワーク(PAN)を介して転送される。
図2A、図2B、図2C、図2Dは、一つの実施形態であるビジネス顕微鏡システムにおいて実行される処理の全体の流れを示しており、図示の都合上分割して示してあるが、各々図示された各処理は相互に連携して実行される。図2Aに示す複数の名札型センサノード(TRa、TRb、〜、TRi、TRj)による組織ダイナミクスデータの取得(A)から、図2Dに示すセンサデータの解析である業務行動解析(CA)、その解析結果をプロジェクト進捗コンテンツ生成(JA)にて可視化を行ない、可視化結果はプロジェクト進捗コンテンツ(KA)という、一連の流れを示している。
図2Aを用いて組織ダイナミクスデータ取得(A)について説明する。名札型センサノードA(TRA)は、赤外線送受信器(AB)、加速度センサ(AC)、マイク(AD)、温度センサ(AE)等のセンサ類と、正味(AFA)、気づき(AFB)、感謝(AFC)のボタン(AF)のボタン類を含む。
赤外線送受信器(AB)から得られた対面情報を表示する画面(AG)と、レイティングを入力するユーザインタフェース(AA)、また図示は省略するが、マイクロコンピュータ及び無線送信機能を有する。
加速度センサ(AC)は、名札型センサノードA(TRa)の加速度(すなわち、名札型センサノードA(TRa)を装着している人物A(図示省略)の加速度)を検出する。赤外線送受信器(AB)は、名札型センサノードA(TRa)の対面状態(すなわち、名札型センサノードA(TRa)が他の名札型センサノードと対面している状態)を検出する。なお、名札型センサノードA(TRa)が他の名札型センサノードと対面していることは、名札型センサノードA(TRa)を装着した人物Aが、他の名札型センサノードを装着した人物と対面していることを示す。マイク(AD)は、名札型センサノードA(TRa)の周囲の音、温度センサ(AE)は、名札型センサノードA(TRa)の周囲の温度を検出する。
ボタン(AF)は名札型センサノードA(TRa)を装着している人物A(図示省略)の主観的な視点からの入力を行なうものであり、主業務を行なっている場合には正味(AFA)、新しいアイデアなどを発見した場合には、気づき(AFB)、メンバに感謝することがあった場合には、感謝(AFC)のボタンを押す。
本実施の形態のシステムでは、複数の名札型センサノード(図2Aの名札型センサノードA(TRa)〜名札型センサノードJ(TRj))を備える。各名札型センサノードは、それぞれ、一人の人物に装着される。例えば、名札型センサノードA(TRa)は人物Aに、名札型センサノードB(TRb)は人物B(図示省略)に装着される。人物間の関係性を解析し、さらに、組織のパフォーマンスを図示するためである。
なお、名札型センサノードB(TRb)〜名札型センサノードJ(TRj)も、名札型センサノードA(TRa)と同様、センサ類、マイクロコンピュータ及び無線送信機能を備える。以下の説明において、名札型センサノードA(TRa)〜名札型センサノードJ(TRj)のいずれにも当てはまる説明をする場合、及び、それらの名札型センサノードを特に区別する必要がない場合、名札型センサノードと記載する。
各名札型センサノードは、常時(又は短い間隔で繰り返し)センサ類によるセンシングを実行する。そして、各名札型センサノードは、取得したデータ(センシングデータ)を、所定の間隔で無線によって送信する。また、ボタン(AF)により入力されたデータ、ユーザインタフェース(AA)により入力されたレイティングも送信する。データを送信する間隔は、センシング間隔と同じであってもよいし、センシング間隔より大きい間隔であってもよい。このとき送信されるデータには、センシングした時刻と、センシングした名札型センサノードの固有の識別子(ID)が付与される。データの無線送信をまとめて実行するのは、送信による電力消費を抑えることによって、人が装着したままで、名札型センサノード(TR)の使用可能状態を長時間維持するためである。また、全ての名札型センサノードにおいて同一のセンシング間隔が設定されていることが、後の解析のためには望ましい。なお、各データは有線で送信されてもよい。
無線/有線によって名札型センサノードから送信されたデータは、図2B及び図2Cに示す組織ダイナミクスデータ収集(B)において収集され、データベースに格納される。例えば、センサネットサーバ(SS)の記憶部(SSME)に格納される。
パフォーマンステーブル(BB)はパフォーマンス入力(C)やレイティング入力(AA)において入力されたパフォーマンスの値を格納する。
ユーザID(BBA)はユーザの識別子、取得時間(BBB)は名札型センサノード(TR)でレイティング入力(AA)した時刻、もしくは、パフォーマンス入力(C)した時刻である。SOCIAL(BBC)、INTELLECTUAL(BBD)、SPIRITUAL(BBE)、PHYSICAL(BBF)、EXECUTIVE(BBG)はレイティング内容、端末(BBH)は端末情報(例えば、名札型センサノードの識別子)、格納時刻(BBI)はパフォーマンステーブル(BB)に格納した時刻である。
データテーブル(BA)は名札型センサノードから得られたセンサデータを格納する。ユーザID(BAA)はユーザの識別子、取得時間(BAB)は名札型センサノード(TR)からのデータを受信した時刻、基地局(BAC)は名札型センサノード(TR)が受信した基地局、加速度センサ(BAD)は加速度センサ(AC)のセンサデータ、IRセンサ(BAE)は赤外線送受信器(AB)のセンサデータ、音センサ(BAF)はマイク(AD)のセンサデータ、温度(BAG)は温度センサ(AE)のセンサデータ、照度(BAH)は照度センサ(表)(LS1F)と照度センサ(裏)(LS1B)のセンサデータ、気づき(BAI)は気づき(AFB)ボタンの押下の有無、感謝(BAJ)は感謝(AFC)ボタンの押下の有無、正味(BAK)は正味(AFA)ボタンの押下の有無、端末(BAL)は端末情報(例えば、名札型センサノードの識別子)、格納時刻(BAM)はパフォーマンステーブル(BA)に格納した時刻、Checker flag(BAN)はデータが取得されているかの有無を判断するフラグであり、例えば、ユーザが名札型センサノードを装着している場合には0、未装着の場合には1を代入する。装着/未装着は、名札型センサノードがクレードルに置かれているか否かを名札型センサノードが検知することで認識してもよいし、名札型センサノードの電源オン/オフなどの所定の操作を検知してもよいし、これら以外の適宜の手法で認識しても良い。
また、ダイナミクスデータ収集(B)では、データがダイナミクスデータ収集(B)に届いた順に格納するため、必ずしも、時刻順になっているとは限らない。
また、データテーブル(BA)やデータテーブル(BA)は1例であり、センサデータ毎にテーブルを作成しても構わない。
なお、センシングしていないことを示すデータとして、例えばNullデータを格納する。本実施の形態では、Nullが格納されていることと、データを受信できず、データが格納されていないことを区別する場合がある。
組織ダイナミクスデータ収集(B)によって集められた組織ダイナミクスデータは、図2Dに示す業務行動解析(CA)によってプロジェクト進捗コンテンツが生成され、プロジェクト進捗コンテンツ生成(JA)によって可視化され、その可視化結果がプロジェクト進捗コンテンツ(KA)となる。
ビジネス顕微鏡の目的のひとつは、業務行動解析(CA)の業務指標解析(CA1)によって、プロジェクト進捗を明らかにすることである。コンテンツ生成には定期的なバッチ処理で行なうが、センサデータが送られてくるタイミングが一定ではないため、定期的なバッチ処理では分析できないことがある。コンテンツの精度を高めるためには、未処理のデータを反映させる必要があるが、バッチ処理の再実行では、過去に処理したデータも処理してしまうため、処理の無駄が多い。データの解析処理量低減とコンテンツの精度向上の両立することを考慮したプロジェクト進捗コンテンツ生成である。
図2Dを参照し、業務指標解析(CA1)の全体の流れを説明する。
はじめに、業務行動解析(CA)の業務指標解析(CA1)の対象となるプロジェクトは、プロジェクト進捗コンテンツ(KA)のミッション登録(KA2)によってプロジェクトに関連する各情報が登録され、解析結果データベース(F)のプロジェクトテーブル(FAF)に登録されたプロジェクトである。
図10を参照し、プロジェクトテーブル(FAF)について説明する。プロジェクト進捗コンテンツ(KA)のミッション登録(KA2)による結果を用いてコンテンツを生成するためには、ミッション登録で記載(入力)された内容をデータベースに登録しておく必要がある。この格納の1例が図10の解析結果データベース(F)のプロジェクトテーブル(FAF)である。
ミッションID(FAF1)はミッションを識別するためのIDである。他のミッションと重ならないIDを割り振ることが望ましい。リーダ(FAF2)はミッション登録におけるリーダである。ミッションを取り纏めするメンバである。依頼者(FAF3)はミッション登録における依頼者である。例えば、ミッションを立ち上げた発起人が望ましい。コアメンバ(FAF4)はミッション登録におけるコアメンバである。ミッションを具体化するメンバである。関係者(FAF5)はミッション登録における関係者である。ミッションを実現するための当事者ではないが、具体化するメンバの関係者である。ミッション名(FAF6)はミッション登録におけるタイトルである。そのミッション名である。ミッション期間(FAF7)はミッション登録における期間である。そのミッションのスタート日時をスタート(FAF8)、終了予定日時をエンド(FAF9)に記載する。表示更新頻度(FAF10)はコンテンツ画面の更新頻度を記載している。通常は1日などシステム単位で予め定められた間隔であるが、頻度の高い更新を希望する場合にはミッション毎に希望更新時間を記載することができる。表示コンテンツタイプ(FAF11)は表示コンテンツには複数のタイプがあり、その中から所望の表示内容が記載されているものを選択するために使用する。
実名表示(FAF12)はコンテンツに表示される氏名が実名か匿名化を指定するものである。例えば、実名を希望する場合は「はい」、匿名を希望する場合は「いいえ」を選択する。
ミッション登録時刻(FAF13)はミッション登録によって登録した時刻を記載する。
また、ミッション登録ではユーザの氏名によって記載した場合には、ユーザID表(IA)を用いてユーザIDに変換してからプロジェクトテーブル(FAF)に格納してもよい。
さらに、この処理を行なうに当たって、ユーザ名とユーザIDとの対応表が必要な場合には、ユーザ/場所情報データベース(I)を用いてもかまわない。
図3を参照して、ユーザ/場所情報データベース(I)のユーザID表(IA)について説明する。このテーブルの一例を図3に示す。ユーザID表(IA)はユーザIDと氏名(ユーザ名)やチーム名などの情報を関連付けるためのテーブルである。例えば、ユーザID(IA1)、ユーザ名(IA2)、チーム名(IA3)、職位(IA4)、組織(IA5)、開始日時(IA6)、及び、会社名(IA7)から構成されている。
次に、ユーザ/場所情報データベース(I)の場所ID表(IB)について説明する。このテーブルの一例を図3に示す。場所ID表(IB)は場所IDと場所名と赤外線IDを関連付けるためのテーブルである。例えば、場所ID(IB1)、場所名(IB2)、及び、赤外線ID(IB3)から構成されている。場所名(IB2)はその場所の名前、赤外線ID(IB3)は場所ID(IB1)に設置してある赤外線端末のIDである。ひとつの場所に対して赤外線端末を複数個設置してもかまわない。複数個設置した場合には、赤外線ID(IB3)に複数の赤外線IDを記述する。また、開始日時(IB4)は設置を開始した日時を示している。
図2に戻り処理を説明する。以下説明する業務指標解析(CA1)の各処理は、アプリケーションサーバ(AS)(解析サーバ)の制御部(ASCO)で実行される。期間スタート(CA1EA)では、プロジェクトテーブル(FAF)に登録された情報のミッション期間(FAF7)用いて、該当の期間であるかを判断している。例えば、ミッション期間が現時刻を含む場合、該当の期間と判断できる。
メンバスタート(CA1FA)では、プロジェクトテーブル(FAF)に登録された情報のリーダ(FAF2)やコアメンバ(FAF4)を用いて、該当のメンバであるかを判断している。また、解析に依頼者(FAF3)や関係者(FAF5)を含めてもかまわない。該当期間のミッションの該当メンバに対し、以下の処理を行う。
業務指標解析(CA1)はデータの解析処理量低減とコンテンツの精度向上を両立するために、個人指標(CA1B)を求める際には処理する前に個人取得率確認(CA1A1)を行ない、前回の分析に用いた取得率を確認し、取得率が向上している場合には、指標を更新するために該当バッチ処理の再処理を行なう。
個人取得率確認(CA1A1)においては、データテーブル(BA)のChecker flag(BAN)を参照してデータの取得率を求める。例えば、Checker flag(BAN)が装着や未装着以外のものを不明として、Checker flag(BAN)の数をカウントして、データの取得率を求める。より具体的には、センサネットサーバ(AS)のデータテーブル(BA)に格納された、該当メンバのユーザIDに対応するChecker flag(BAN)を参照する。例えば、前回の分析時から現時刻までのChecker flag(BAN)を参照する。なお、前回の分析時から現時刻までの間に取得されるべきデータ数(完全取得数、所望データ数)は、センシングの時間分解能により定まる。Checker flag(BAN)が0及び1である数をカウントし、カウントされた値(有効データ数)を完全取得数で割ってデータの取得率を求める。なお、データ取得率としては、データを取得できた割合を求める以外にも、装着や未装着以外のものを不明データとして、不明数を求めて、求められた不明数を取得されるべきデータ数で割ってもよい(データ欠損率)。データを取得できた割合を用いる場合と、不明数の割合を用いる場合とでは、取得率の向上における判断(例えば、不等号の向き)が逆になる。
個人取得率確認(CA1A1)の判断には、解析結果データベース(F)の個人処理基準テーブル(FAA)を用いている。
図4は解析結果データベース(F)の個人処理基準テーブル(FAA)の一例である。個人処理基準テーブル(FAA)ではデータの取得率によって、判断を行なっている。処理ID(FAA1)は例えば処理(バッチ処理)の識別番号であり、処理はIDによって管理している。また、その処理プログラムは解析アルゴリズム(D)に格納されている。処理名(FAA2)は処理の名称である。基準(FAA3)は処理を実行するかの条件式を示したものである。基準(FAA3)に記載してある不等号や等号の式を用いて、この条件式にマッチした場合には、個人行動特定(CA1A2)を行なう。例えば、図4の対面処理では、対面処理の取得率(FAA3A)、>(FAA3B)、更新前の対面処理の取得率(FAA3C)と記載しているが、これは更新前の取得率よりも今回の取得率が大きかった場合には、対応する対面処理を実行するということを示している。更新前(前回)の取得率は個人処理時刻実行ログテーブル(FAB)の取得率(FAB9)に、処理IDと対応づけて格納されている。なお、条件式にマッチした場合には、後述するように個人処理時刻実行ログテーブル(FAB)の該当処理ID及び該当ユーザIDに対応する取得率(FAB9)を今回求めた取得率に更新する。
ここで、図中の「対面処理の取得率」は対面処理に用いるデータ(具体的には赤外線センサのセンシングデータ)の取得率である。同様に、「加速度処理の取得率」は加速度センサのセンシングデータの取得率、「発話処理の取得率」は音センサのセンシングデータの取得率である。「個人指標処理の取得率」の場合には、対面処理等のように直接データテーブル(BA)を閲覧するのではなく、「対面処理の取得率」と「加速度処理の取得率」と「発話処理の取得率」の平均、もしくは、最低取得率を用いる。各取得率は、適宜格納され、参照されることができる。
また、この基準(FAA3)を任意に変更することによって、条件式を変更することができる。
また、取得率の変化度合いに閾値(第2閾値)を設けておくことにより、ある一定以上の取得率の変化があった場合には処理を実行させることも可能である。例えば、取得率の変化(例えば、上昇)が5ポイント以上の場合に処理を実行するなどである。
また、予め取得率の上限(第1閾値)を決めておき、それ以上の取得率になったとしても、処理を実行させなくすることも可能である。例えば、取得率が98%以上ならば、取得率がそれ以上になったとしても、処理を再度実行させないなどである。このとき、解析サーバは分析済状態と判定する。
また、複数の基準の判断を行なうことが可能であり、判断の結果から該当の処理IDのみの分析を実行することができる。
また、複数の基準の判断を行なうことが可能であり、1つでも条件式にマッチしたら全ての処理IDに対して処理を実行することができる。
個人処理基準テーブル(FAA)では取得率に関して述べたが、個人処理基準テーブル(FAAA)は処理時刻で判断を行なっている。処理ID(FAAA1)は例えば処理の識別番号であり、処理はIDによって管理している。また、その処理プログラムは解析アルゴリズム(D)に格納されている。処理名(FAAA2)は処理の名称である。基準(FAAA3)は処理を実行するかの条件式を示したものである。基準(FAAA3)に記載してある不等号や等号の式を用いて、この条件式にマッチした場合には、個人行動特定(CA1A2)を行なう。
例えば、図4では、対面処理の処理時刻(FAAA3A)、<(FAAA3B)、組織ダイナミクスの赤外線センサ取得時刻(FAAA3C)と記載しているが、これは赤外線センサ取得時刻よりも対面処理の処理時刻が早い時間の場合には、処理を実行するということを示している。
この基準(FAAA3)を任意に変更することによって、条件式を変更することができる。また、処理時刻の差に閾値を設けておくことにより、ある一定以上の時刻差があった場合には処理を実行させることも可能である。また、複数の基準の判断を行なうことが可能であり、判断の結果から該当の処理IDのみの分析を実行することができる。また、複数の基準の判断を行なうことが可能であり、1つでも条件式にマッチしたら全ての処理IDに対して処理を実行することができる。
個人取得率確認(CA1A1)によって個人行動(CA1A)の解析が必要と判定された場合には、個人行動(CA1A)の個人行動特定(CA1A2)を行なう。その際に、個人行動特定(CA1A2)によって行なわれた処理結果のログとして、個人処理実行ログ(FAB)に記載される。
図5は解析結果データベース(F)の個人処理時刻実行ログテーブル(FAB)の一例である。個人処理基準テーブル(FAA)の判断により、個人行動特定(CA1A2)によって実行された結果のログを記載するテーブルである。処理ID(FAB1)は例えば処理の識別番号であり、処理はIDによって管理している。また、その処理プログラムは解析アルゴリズム(D)に格納されている。ユーザID(FAB2)はユーザのIDである。計測期間(FAB3)はセンサデータを計測した期間(例えば処理の対象となるセンサデータの計測期間)が記載されており、スタート(FAB4)は計測開始時刻、エンド(FAB5)は計測終了時刻である。処理時刻(FAB6)は処理した時刻が記載されており、スタート(FAB7)は処理開始時刻、エンド(FAB8)は処理終了時刻である。取得率(FAB9)はセンサデータにおける取得している度合いを示したものである。
取得率は、上述のように個人取得率確認(CA1A1)で求められた取得率や、後述するように該当期間やユーザにおける解析結果データベース(F)の対面テーブル(FAC)や解析結果データベース(F)の身体リズムテーブル(FAD)の完全取得数から不明数を引いた有効データ数を、完全取得数で割った値である。完全取得数とは時間分解能に依存しており、時間分解能1分間(FAD3)の場合には1日で1440である。
個人行動特定(CA1A2)では、組織ダイナミクスデータ収集(B)から該当ユーザのデータを使って分析を行なう。個人行動特定(CA1A2)の対面テーブル作成(CA1A2A)、身体リズムテーブル作成(CA1A2B)の処理について説明する。
対面テーブル作成(CA1A2A)は、組織ダイナミクスデータの赤外線データからメンバ間の対面状況をある一定期間毎に時系列順にまとめたものである。
抽出した結果を解析結果データベース(F)の対面テーブル(FAC)に格納する。対面テーブル(FAC)の1例を図6に示す。これは、ユーザを1レコードとして、時間分解能を1分間(FAC3)として、時系列順に1日(24時間)分を格納する。1日1テーブルであり、対面テーブル(2010年7月27日)の時間分解能1分間のテーブル(FAC4)は、対面テーブル(2010年7月26日)の時間分解能1分間のテーブル(FAC3)の次の日のテーブルである。
また、時間分解能毎の1テーブルが望ましく、時間分解能5分間(FAC5)は時間分解能1分間(FAC3)と同日の2010年7月27日であるが、時間分解能が1分間(FAC3)と5分間(FAC5)とで別テーブルとなる。
対面テーブル(2010年7月26日)時間分解能1分間(FAC3)では、縦軸にメンバ個人を判別するためのユーザID(FAC1)、横軸は時間分解能による時刻を示す分解能時刻(FAC2)となっている。ある時刻におけるユーザの対面状況は、ユーザID(FAC1)と分解能時刻(FAC2)に対応しているところを読み取るだけでよい。例えば、ユーザIDが001の2010/7/26、10:02の対面状況は2名と対面しており、対面していたメンバは002と003となっている。
また、未装着とはそのユーザが名札型センサノードを装着していないと判断した場合に格納される。例えば、名札型センサノードがクレードルに置かれていることにより、各センサがセンシングしていないことを示すデータ(Nullデータ)を受信している時刻には、未装着を示すデータが格納される。
また、不明とは、装着しているかを判断できない場合である。例えば、センサデータも、センシングしていないことを示すデータも受信していない時刻は不明を示すデータが格納される。
また、対面テーブル(FAC)は、対面人数と対面したユーザIDとして格納することが重要であるため、これが満たされるならば、対面テーブル(FAC)で用いられているテーブル構成と異なってもかまわない。
身体リズムテーブル作成(CA1A2B)は、組織ダイナミクスデータの加速度データからメンバ間の振る舞い/活動状況をある一定期間毎に時系列順にまとめたものである。
抽出した結果を解析結果データベース(F)の身体リズムテーブル(FAD)に格納する。身体リズムテーブル(FAD)の1例を図7に示す。これは、ユーザを1レコードとして、時間分解能を1分間(FAD3)として、時系列順に1日(24時間)分を格納する。1日1テーブルであり、身体リズムテーブル(2010年7月27日)の時間分解能1分間のテーブル(FAD4)は、身体リズムテーブル(2010年7月26日)の時間分解能1分間のテーブル(FAD3)の次の日のテーブルである。
また、時間分解能毎に1テーブルが望ましく、時間分解能5分間(FAD5)は時間分解能1分間(FAD3)と同日の2010年7月27日であるが、時間分解能が1分間(FAD3)と5分間(FAD5)とで別テーブルとなる。
身体リズムテーブル(2010年7月26日)時間分解能1分間(FAD3)では、縦軸にメンバ個人を判別するためのユーザID(FAD1)、横軸は時間分解能による時刻を示す分解能時刻(FAD2)となっている。ある時刻におけるユーザの身体リズムは、ユーザID(FAD1)と分解能時刻(FAD2)に対応しているところを読み取るだけでよい。例えば、ユーザIDが001の2010/7/26、10:02の身体リズムは2.1Hzである。
また、未装着とはそのユーザが名札型センサノードを装着していないと判断した場合に格納される。また、不明とは、装着しているかを判断できない場合である。
また、身体リズムテーブル(FAD)は、ユーザの身体リズムを格納することが重要であるため、これが満たされるならば、身体リズムテーブル(FAD)で用いられているテーブル構成と異なってもかまわない。
個人行動(CA1A)の処理では、組織ダイナミクスデータ収集(B)の該当ユーザに関する解析を行なえばよく、対面テーブル作成(CA1A2A)、身体リズムテーブル作成(CA1A2B)以外の解析を行なってもかまわない。追加の際には、個人処理基準テーブル(FAA)の処理ID(FAA1)に新しいIDを割り振る。
また、組織ダイナミクスデータ収集(B)によって収集されたデータを使用でき、組織ダイナミクスデータ収集(B)のデータテーブル(BA)に含まれている、音センサ(BAF)、温度センサ(BAG)、照度センサ(BAH)、気づき(BAI)、感謝(BAJ)、正味(BAK)も同様の分析をおこなってもよい。
整合性(CA1G)処理とは、個人行動(CA1A)の処理によって得られた複数のセンサ間における整合性を分析する処理である。具体的な例では、あるユーザの時刻における、対面テーブル(FAC)にはデータが格納されているが、身体リズムテーブル(FAD)にはデータが格納されていない時の整合性対応方法である。精度を求める上では、複数のセンサの内、同時刻において、1つでもセンサ信号が取得されていない場合にはそのデータを分析に用いることが問題となる場合がある。
さらに、毎回の分析毎に、使用しないセンサの取得状況を考慮すると処理量が増えてしまうため、解析を行なう前に、一括で整合性処理を行なうことが望ましい。
図25と図26では解析結果データベース(F)内の対面テーブル(FAC)や身体リズムテーブル(FAD)における対処方法を示したものである。
図25は整合性処理前の対面テーブル(FAC)や身体リズムテーブル(FAD)である。まず、対面テーブル(FAC)の1例を説明する。これは、ユーザを1レコードとして、時間分解能1分間(FACA3)として、時系列順に1日(24時間)分を格納する。1日1テーブルである。縦軸にメンバ個人を判別するためのユーザID(FACA1)、横軸は時間分解能による時刻を示す分解能時刻(FACA2)となっている。次に、身体テーブル(FAD)の1例を説明する。これは、ユーザを1レコードとして、時間分解能1分間(FADA3)として、時系列順に1日(24時間)分を格納する。1日1テーブルである。縦軸にメンバ個人を判別するためのユーザID(FADA1)、横軸は時間分解能による時刻を示す分解能時刻(FADA2)となっている。
さらに、身体リズムテーブル(FAD)のある期間(FADA4)ではデータが格納されておらず不明となっており、対面テーブル(FAC)の対応する期間(FACA4)はデータが格納されている。
以上で示した現象が生じた場合に、整合性(CA1G)の処理を行なうことが望ましい。整合性(CA1G)の対応の1例としては、同時刻において、1つでもセンサ信号が取得されていない場合には、その他のセンサ信号も正確に取得されていないと判定し、その時刻のセンサデータを用いないようにすることである。このような判定を行ない、整合性処理後の対面テーブル(FAC)や身体リズムテーブル(FAD)を示したものが図26である。
図26は図25と同じであるため、変更箇所のみ説明するが、対面テーブル(FAC)の期間(FACB4)の箇所において、データが格納されていないことを示す「不明」に変更する。
このようにすることで、曖昧なデータを分析に用いることを防止することができるため、精度を高めた分析が可能となる。
また、2つ以上のテーブルにおける整合性処理の場合には、整合性処理を実行するセンサを任意に指定できることが望ましい。また、整合性処理の場合には、テーブルの1レコードにおける時間分解能が同じものを使用することが望ましい。
また、整合性(CA1G)の処理の後に、取得率の再計算をすることが望ましく、その場合には、解析結果データベース(F)の対面テーブル(FAC)や身体リズムテーブル(FAD)を用いて取得率を求める。例えば、対面テーブル(FAC)や身体リズムテーブル(FAD)の完全取得数から不明数を引いた有効データ数を、完全取得数で割って取得率を求め、個人処理時刻実行テーブル(FAB)などに適宜格納する。
個人指標(CA1B)の処理では、個人行動(CA1A)で分析した結果を基に分析を行なう。その際に、個人指標(CA1B)によって行なわれた処理結果のログが、個人処理実行ログ(FAB)に記載される。
個人指標(CA1B)は個人行動(CA1A)の処理によって求められた解析結果データベース(F)の対面テーブル(FAC)と身体リズムテーブル(FAB)から求められる指標である。そして、個人指標(CA1B)によって求められた指標を格納するテーブルの1例が図8の個人指標テーブル(FAE)である。個人指標テーブル(FAE)はユーザ毎に指標が格納されるテーブルとなっている。
個人指標テーブル(FAE)はユーザを特定するユーザID(FAE1)と対面指標(対面時間(FAE2)、非対面時間(FAE3)、アクティブ対面時間(FAE4)、パッシブ対面時間(FAE5)、2人対面時間(FAE6)、3人〜5人対面時間(FAE7)、6人〜対面時間(FAE8))とを含む。
期間:2010年7月19日−7月26日(FAE15)は分析に用いた期間を示している。時間分解能:1分間(FAE16)は分析時間分解能である。時間区間:1日(FAE17)は、期間(FAE15)における平均等を求める際の範囲指定である。
対面テーブル(FAC)から組織ダイナミクスデータ取得時における対面時間と非対面時間を求める。対面テーブル(FAC)に格納されている値が1名以上ならば対面時間、0名なら非対面時間としてカウントする。格納されている値が未装着や未定の場合には対面時間と非対面時間をカウントしない。対面時間(FAE2)は対面をカウントした時間、非対面時間(FAE3)は非対面をカウントした時間である。ここでは分析時間分解能が1分間であるため、カウントした値そのものが時間となる。
対面テーブル(FAC)により対面と判定された際の対面したメンバ間でのその時刻の身体リズムテーブル(FAD)を調べることにより、アクティブ対面かパッシブ対面かを判定する。この判定の閾値として、対面中の身体リズムが2Hz以上をアクティブ対面、2Hz未満をパッシブ対面とした。アクティブ対面時間(FAE4)はアクティブ対面をカウントした時間、パッシブ対面時間(FAE5)はパッシブ対面をカウントした時間である。分析時間分解能が1分間であるため、カウントした値そのものが時間となる。
対面テーブル(FAC)からその何人で対面を行なっていたのかを調べる。対面テーブル(FAC)では、分析時間分解能毎に対面人数が記載されているため、それをカウントすることで値を求める。分析幅を2人、3人〜5人、6人の3つとした。2人対面時間(FAE6)は、2人での対面をカウントした時間である。3人〜5人対面時間(FAE7)は、3人から5人までの対面をカウントした時間である。6人〜対面時間(FAE8)は、6人以上の対面をカウントした時間である。分析時間分解能が1分間であるため、カウントした値そのものが時間となる。
さらに、これらは時間区間(FAE17)である1日毎に求め、期間(FAE15)の平均を、格納するそれぞれの値とする。
個人指標(CA1B)を説明したが、指標はこれに限らず、対面テーブル(FAC)と身体リズムテーブル(FAD)から他の指標を作成し、これを分析に用いてもかまわない。
さらに、個人指標(CA1B)では期間(FAE15)における平均を格納したが、分散などを用いてもかまわない。
さらに、業務情報を個人指標(CA1B)として格納することができる。個人指標(CA1B)は対面テーブル(FAC)と身体リズムテーブル(FAD)から求められる指標である。そして、個人指標(CA1B)によって求められた指標を格納するテーブルの1例が図8の個人指標テーブル(FAE)である。個人指標(CA1B)はユーザ毎に指標が格納されるテーブルとなっている。
個人指標テーブル(FAE)は、図8の下段に示すようにユーザを特定するユーザIDに対応して組織活動指標(例えば就業時間平均(FAE9)、出社時刻平均(FAE10)、帰社時刻平均(FAE11)、就業時間標準偏差(FAE12)、出社時刻標準偏差(FAE13)、帰社時刻標準偏差(FAE14))をさらに含むことができる。図8は上段と下段で別々に示しているが、ひとつのテーブル構成でもよい。
対面テーブル(FAC)と身体リズムテーブル(FAD)とから組織ダイナミクスデータ取得開始番地と終了番地を求めることで、これから就業時間、出社時刻、帰社時刻を求める。開始番地とは、組織ダイナミクスデータが取れていない(未装着、不明)時からデータが格納されるようになった(0名以上)時の番地を意味する。また、終了番地とは、組織ダイナミクスデータが取れている(0名以上)時からデータ取れなくなった(未装着、不明)時の番地を意味する。
対面テーブル(FAC)と身体リズムテーブル(FAD)に、時刻が格納されていなくても、時系列順に格納されているため、取得した番地と時間分解能(FAE16)から時刻を求めることができる。
就業時間は終了番地から開始番地を引くことによりその値に応じた時間が就業時間となる。就業時間平均(FAE9)は、時間区間(FAE17)毎の就業時間の、期間(FAE15)における平均である。就業時間標準偏差(FAE12)は、時間区間(FAE17)毎の就業時間の、期間(FAE15)における標準偏差である。
出社時刻平均(FAE10)は、時間区間(FAE17)毎の開始番地に対応する時刻の、期間(FAE15)における平均である。出社時刻標準偏差(FAE12)は、時間区間(FAE17)毎の開始番地に対応する時刻の、期間(FAE15)における標準偏差である。
帰社時刻平均(FAE11)は、時間区間(FAE17)毎の終了番地に対応する時刻の、期間(FAE15)における平均である。帰社時刻標準偏差(FAE14)は、時間区間(FAE17)毎の終了番地に対応する時刻の、期間(FAE15)における標準偏差である。
対面テーブル(FAC)と身体リズムテーブル(FAD)から、エラー状態の組織ダイナミックデータを使用しないように判断することができる。
例えば、名札型センサノード(TR)を放置して帰社した場合に、近くのノードとの対面を反応してしまったとする。実際には対面していないが、赤外線からでは判断できない。精度を高めるためには、このような誤判断を省く必要がある。対策としては、身体リズムテーブル(FAD)と比較することで、対面テーブル(FAC)の対面が正しいものであるかを判断する。すなわち、人間が正しく付けていないようなリズム(身体リズムが0Hz、かつ、長時間)が検出されたならば、そのときの対面テーブルの値を用いないようにする。上述の整合性処理において、このような処理を併せて行ってもよい。
これらの分析を行なった際には、ログとして個人処理時刻実行ログテーブル(FAB)に格納する。また、データの処理時刻(FAB6)や取得率(FAB9)を格納する。
以上示した個人行動(CA1A)や個人指標(CA1B)の処理をユーザ毎に行なう。この処理を実行するか否かはユーザ毎に個人取得率確認(CA1A1)の結果を用いて行なっている。
個人行動(CA1C)では、そのユーザの個人指標(CA1B)を用いて解析を行なえばよく、その他の解析を行なってもかまわない。追加の際には、個人処理基準テーブル(FAA)の処理ID(FAA1)に新しいIDを割り振る。
次に、個人の結果を用いて、組織の指標の分析を行なう。業務指標解析(CA1)はデータの解析処理量低減とコンテンツの精度向上の両立するために、組織指標(CA1D)を求める際には処理する前に組織取得率確認(CA1C1)を行ない、前回の分析に用いた取得率を確認し、取得率が向上している場合には、指標を更新するために再処理を行なう。
組織取得率確認(CA1C1)の判断には、解析結果データベース(F)の組織処理基準テーブル(FAG)を用いている。
図11は解析結果データベース(F)の組織処理基準テーブル(FAG)の一例である。組織処理基準テーブル(FAG)ではデータの取得率によって、判断を行なっている。処理ID(FAG1)は例えば処理の識別番号であり、処理はIDによって管理されている。また、その処理プログラムは解析アルゴリズム(D)に格納されている。処理名(FAG2)は処理の名称である。基準(FAG3)は処理を実行するかの条件式を示したものである。基準(FAG3)に記載してある不等号や等号の式を用いて、この条件式にマッチした場合には、組織行動特定(CA1C2)を行なう。例えば、図11では、対面マトリックスの取得率(FAG3A)、>(FAG3B)、更新前の対面マトリックスの取得率(FAG3C)と記載しているが、これは更新前の取得率よりも今回の取得率が大きかった場合には、処理を実行するということを示している。更新前(前回)の取得率は組織処理時刻実行ログテーブル(FAH)の取得率(FAH9)に、処理IDと対応づけて格納されている。なお、条件式にマッチした場合には、後述するように組織処理時刻実行ログテーブル(FAH)の該当処理ID及び該当ミッションIDに対応する取得率(FAH9)を今回求めた取得率に更新する。
ここで、図中の対面マトリックスの取得率とは、対面テーブル(例えば整合性処理された図26)をベースに各ユーザのデータの取得率を求め、処理対象のミッションに関連するユーザについて平均を取った値、または、最低取得率のユーザの取得率などである。図中の現場の裁量の取得率も同様である。例えば、現場の裁量の処理に必要なデータについて各ユーザのデータの取得率を求め、処理対象のミッションに関連するユーザについて平均を取った値、または、最低取得率のユーザの取得率などである。
この基準(FAG3)を任意に変更することによって、条件式を変更することができる。
また、取得率の変化度合いに閾値(第2閾値)を設けておくことにより、ある一定以上の取得率の変化があった場合には処理を実行させることも可能である。例えば、取得率の変化(例えば、上昇)が5ポイント以上の場合に処理を実行するなどである。
また、予め取得率の上限(第1閾値)を決めておき、それ以上の取得率になったとしても、処理を実行させなくすることも可能である。例えば、取得率が98%以上ならば、取得率がそれ以上になったとしても、処理を再度実行させないなどである。このとき、解析サーバは分析済状態と判定する。
また、複数の基準の判断を行なうことが可能であり、判断の結果から該当の処理IDのみの分析を実行することができる。また、複数の基準の判断を行なうことが可能であり、1つでも条件式にマッチしたら全ての処理IDに対して処理を実行することができる。
組織取得率確認(CA1C1)によって組織行動(CA1C)の処理が必要と判定された場合には、組織行動(CA1C)の組織行動特定(CA1C2)を行なう。その際に、組織行動特定(CA1C2)によって行なわれた処理結果のログが、組織処理実行ログ(FAH)に記載される。
図12は解析結果データベース(F)の組織処理時刻実行ログテーブル(FAH)の一例である。組織処理基準テーブル(FAG)を用いた判断により、組織行動特定(CA1C2)によって実行された結果のログを記載するテーブルである。処理ID(FAH1)は例えば処理の識別番号であり、処理はIDによって管理されている。また、その処理プログラムは解析アルゴリズム(D)に格納されている。ミッションID(FAH2)はミッションを識別するためのIDである。計測期間(FAH3)はセンサデータを計測した期間(例えば、処理の対象となるセンサデータの計測期間)が記載されており、スタート(FAH4)は計測開始時刻、エンド(FAH5)は計測終了時刻である。処理時刻(FAH6)は処理した時刻が記載されており、スタート(FAH7)は処理開始時刻、エンド(FAH8)は処理終了時刻である。取得率(FAH9)はセンサデータにおける取得している度合いを示したものである。ここでの取得率は、該当期間や該当ユーザにおける個人処理時刻実行ログテーブル(FAB)の取得率(FAB9)から求める。
個人処理時刻実行ログテーブル(FAB)の取得率(FAB9)は個人毎の取得率(個人取得率)であり、ミッションIDが示すミッションに関係するメンバでの平均(組織取得率)を求め、組織処理時刻実行ログテーブル(FAH)の取得率(FAH9)に格納する。また、取得率(FAB9)は計測期間毎の取得率であり、処理に用いる区間が複数の計測期間を含む場合には、その平均値を取得率(FAH9)として格納する。
組織行動特定(CA1C2)の処理では、プロジェクトテーブル(FAF)の該当ユーザを選択し、そのユーザの個人行動(CA1A)や個人指標(CA1B)の処理結果を用いて分析を行なう。組織行動特定(CA1C2)の対面マトリックス作成(CA1C2A)の処理について説明する。
対面マトリックス作成(CA1C2A)は、時系列に並べられている対面テーブル(FAC)から、時系列情報を取り除き、ユーザ毎にどのぐらい対面が行なわれているかを2次元マトリックスにまとめたものである。
抽出した結果を解析結果データベース(F)の対面マトリックス(FAI)に格納する。対面マトリックス(FAI)の1例を図13に示す。図13は、期間(FC1C4)で示した期間における対面結果をまとめたものとなっている。また、対面テーブル(FAC)における時間分解能を単位とするので、対面マトリックス(FAC)に1と格納させた場合、時間分解能が1分間なら1分間、時間分解能が5分間なら5分間対面していたということになる。
対面マトリックス(FAI)では、縦軸はメンバ個人を判別するためのユーザID(FC1C1)、横軸は対面した相手を示すユーザID(FC1C2)である。例えば、ユーザ002におけるユーザ003との対面時間は、33分となっている。
この対面マトリックス(FAI)を作成するにあたっては、多くの情報が1つのマトリックスに集約されてしまうため、もとの情報を記述しておくこともできる。
ミッションID:101(FC1C3)はこのデータを用いたミッションIDである。
期間:2010年7月19日−7月26日(FC1C4)は対面マトリックス(FAI)の作成に用いたデータの期間をしている。
日数:7日間(FC1C5)は期間(FC1C4)における日数である。
実質日数:5日間(FC1C6)は期間(FC1C4)に営業日数である。
時間分解能:1分間(FC1C7)は対面テーブル(FAC)における時間分解能である。
対面判定時間:3分間/1日(FC1C8)は対面したと判定するための閾値である。すれ違ったりした場合でも、赤外線が反応してしまうと、対面したという判定になってしまうため、数回の反応はノイズである可能性が高いため、このような閾値を導入している。
また、取得率(FC1C9)はデータの取得率であり、対面テーブル(FAC)や身体リズムテーブル(FAD)から求められる、データが不明の部分を除いた有効データの割合である。また、更新(FC1C10)はユーザ毎に、データが更新された場合に「あり」とする。
さらに、ユーザに信頼性がイメージできる内容であることが望ましく、使用データ日数、使用データ時間等も含めてもよい。
また、対面マトリックス(FAI)は、ユーザの対面状況を格納することが重要であるため、これが満たされるならば、対面マトリックス(FAI)で用いたれているテーブル構成と異なってもかまわない。
組織行動(CA1C)では、プロジェクトテーブル(FAF)の該当ユーザを選択し、そのユーザの個人行動(CA1A)や個人指標(CA1B)の処理結果を用いて解析を行なえばよく、対面マトリックス作成(CA1C2A)以外の適宜の解析を行なってもかまわない。追加の際には、組織処理基準テーブル(FAG)の処理ID(FAG1)に新しいIDを割り振る。
次に、組織指標(CA1D)を求める。組織指標(CA1D)の処理では、組織行動(CA1C)や個人行動(CA1A)や個人指標(CA1B)で分析した結果を基に分析を行なう。その際に、組織行動(CA1C)によって行なわれた処理結果のログが、組織処理実行ログ(FAH)に記載される。
組織指標(CA1D)の処理では、現場の裁量(CA1DA)と上下の連携(CA1DB)と双方向の会話(CA1DC)の各指標を求める。この結果を組織指標テーブル(FAJ)に格納する。
現場の裁量(CA1DA)は現場における業務の裁量度を示す指標である。その1例として、結束度があり、これは対面マトリックス作成(CA1C2A)で生成した対面マトリックス(FAI)によって求めることができる。
図16のネットワーク図(ZA)用いて現場の裁量の指標の求め方を説明する。図は、人をノードで示し、2者間の対面を線(エッジ)で示している。線の判断は対面マトリックス(FAI)から2者間の対面時間がある一定以上の場合に対して線を結ぶようにしてある。
結束度は、自分の周りのノードの密度である。図16のネットワーク図(ZA)の例でいうと、伊藤(ZA4)の対面相手は、高橋(ZA1)、山本(ZA5)、田中(ZA2)の3人である。その3人の密度を調べればよく、その結果、3人間におけるエッジ数/3人間における最大エッジ数=2/3=0.67となる。
予めユーザ毎に裁量の指標を求め、プロジェクトのメンバでの平均値を現場の裁量(CA1DA)としてもかまわない。
また、結束度ではなく、次数、2ステップ到達度、媒介中心性を現場の裁量(CA1DA)として用いてもかまわない。
これらの求め方として、次数は、ノードに繋がっているエッジの数である。ネットワーク図(ZA)の例でいうと、高橋(ZA1)は田中(ZA2)と伊藤(ZA4)と接続させているため2となる。
2ステップ到達度は、全体において、2ステップ以内の範囲に存在するノードの数である。ネットワーク図(ZA)の例でいうと、渡辺(ZA3)の場合の2ステップでカバーできるノードは全部(ZA1)〜(ZA5)であり、4となる。
媒介中心性は、ノードがネットワーク図全体の連結性に対してどの程度貢献しているかを表す値である。
次に、上下の連携(CA1DB)は幹部からメンバまでの連携度合いを示す指標について説明する。その1例として、ステップ数があり、これは対面マトリックス作成(CA1C2A)で生成した対面マトリックス(FAI)によって求めることができる。
求め方はプロジェクトテーブル(FAF)とユーザID表(IA)を照らし合わせ、幹部を特定し、その他のメンバと最短何ステップで繋がっているかを求める。ネットワーク図(ZA)の例でいうと、高橋(ZA1)と伊藤(ZA4)は1ステップで繋がっているが、高橋(ZA1)と渡辺(ZA3)は2ステップで繋がっている。
予めユーザ毎にステップ数を求め、プロジェクトのメンバでの平均値を上下の連携(CA1DB)としてもかまわない。また、幹部はプロジェクトテーブル(FAF)で示されているリーダ(FAF2)や依頼者(FAF3)でもかまわない。
双方向の会話(CA1DC)はメンバ同士の対面時の双方向の振る舞い度合いを示す指標である。その1例として、対面時の身体リズムを見ることで判断することができる。
ある時刻における、対面テーブル(FAC)から、対面相手を選択し、その対面相手と自分の身体リズムテーブル(FAD)から同じ時刻の身体リズムを選ぶ。そして、選ばれた各身体リズム(自分の振る舞いと相手の振る舞いを示す)が予め定められた閾値以上ならば、双方向のある会話として判断する。各メンバに対して、双方向率を求め、プロジェクトのメンバでの平均値が双方向の会話(CA1DC)としてもかまわない。
指標はこれらに限らず、対面マトリックス(FC1C)から他の指標を作成し、これを分析に用いてもかまわない。
組織指標(CA1D)の処理では、組織行動(CA1C)、個人行動(CA1A)、個人指標(CA1B)の処理結果を用いて解析を行なえばよく、現場の裁量(CA1DA)と上下の連携(CA1DB)と双方向の会話(CA1DC)以外の解析を行なってもかまわない。追加の際には、組織処理基準テーブル(FAG)の処理ID(FAG 1)に新しいIDを割り振る。
図14は解析結果データベース(F)の組織指標(FAJ)の一例である。組織指標(CA1D)によって計算される現場の裁量(CA1DA)と上下の連携(CA1DB)と双方向の会話(CA1DC)の各指標を格納する。
ミッションID(FAJ1)はプロジェクトを識別するものである。プロジェクトテーブル(FAF)のミッションID(FAF1)に対応する。期間(FAJ2)はこの分析に用いたデータの期間を示している。現場の裁量(FAJ3)は組織指標(CA1D)の現場の裁量(CA1DA)の指標である。上下の連携(FAJ4)は組織指標(CA1D)の上下の連携(CA1DB)の指標である。双方向の会話(FAJ5)は組織指標(CA1D)の双方向の会話(CA1DC)の指標である。
以上示した処理をプロジェクトテーブル(FAF)のミッションID(FAF1)のミッション毎に、組織行動(CA1C)や組織指標(CA1D)を行なう。この処理を実行するかはミッション毎に組織取得率確認(CA1C1)の結果を用いて行なっている。
次に、実際にコンテンツを生成する部分である、プロジェクト進捗コンテンツ生成(JA)について説明する。プロジェクト進捗コンテンツ生成(JA)はネットワーク図生成(JAA)と線グラフ生成(JAB)の2つの処理を含む。
まず、ネットワーク図生成(JAA)について説明する。図15のネットワーク図(YA)はネットワーク図の1例である。このネットワーク図(YA)は対面マトリックス(FAI)を基に作成されており、例えば、人物を表すノード(YA1)と、対面しているメンバ同士を結んだ線(エッジ)(YA2)から構成されている。配置にはバネモデルを使用する。バネモデル(フックの法則)とは、2つのノード(点)がつながれている場合、そこにバネがあるとして力(内向きまたは外向き)を計算し、さらに自分とつながっていない全てのノードから距離に応じた斥力(反発する力)を受けるとして位置の移動を繰り返すことにより最適な配置にする手法である。
また、例えばノードの形によって信頼性(YA5)を示している。対面マトリックス(FAI)の取得率(FC1C9)や更新(FC1C10)のデータを利用し、データ取得率が予め定められた閾値より小さい「欠損あり」やデータの更新の有無「更新済」がわかるように表記してある。(YA1)は正常(図中実線白丸)、(YA4)は欠損あり(図中点線白丸)、(YA3)は更新済(図中網掛け)を示している。なお、ノードの形以外にも、色、線種、模様など表示形態を適宜異なるようにしてもよい。
さらに、ユーザに信頼性がイメージできる内容であることが望ましく、使用データ日数、使用データ時間等も含めてもよい。
次に、線グラフ生成(JAB)について説明する。線グラフ生成(JAB)では、組織指標(CA1D)である、組織指標テーブル(FAJ)のデータを時系列順に並べて、線グラフを生成する。
プロジェクト進捗コンテンツ生成(JA)によって生成された結果が、プロジェクト進捗コンテンツ(KA)である。
プロジェクト進捗コンテンツ生成(JA)で生成されるコンテンツは、コンテンツ生成に用いているデータの量によって、信頼性を記載する。信頼性を示す1例として、データの取得率であり、本実施例では、解析結果データベース(F)の対面テーブル(FAC)や身体リズムテーブル(FAD)による不明のデータからデータの取得率を求めている。データから信頼性を示すことができればよく、他の方法を用いてもかまわない。
プロジェクト進捗コンテンツは、データの取得率が向上した場合に図2Dの各処理が実行されて更新されるようにすることができる。
ここで、業務行動解析(CA)の企業情報解析(CA2)について説明する。この処理は他の企業情報との連携を行ない、データを補完しあうことを目的としたものである。
企業情報集約サーバ(KS)は他の企業情報システムのハブとなっているサーバであり、図1Cに示すような旅費サーバ(RS1)をはじめとした色々なサーバとの連携を行ない、また、企業情報集約サーバ(KS)の企業情報集約データベース(KSME1)において、情報の集約を行なっている。
アプリケーションサーバ(AS)での企業情報解析(CA2)では、企業情報集約サーバ(KS)の企業情報集約データベース(KSME1)との連携を取ることにより、解析結果データベース(F)や組織情報データベース(H)によって得られなかったデータを補完し、また、解析結果データベース(F)や組織情報データベース(H)にはあるが、企業情報集約データベース(KSME1)にはない企業情報を提供する。
補完入力(CA2A)では企業情報集約サーバ(KS)における情報を入手する。企業情報集約データベース(KSME1)の個人業務行動マスターテーブル(KSME1A)や組織/プロジェクト業務行動マスターテーブル(KSME1B)の情報である。
補完抽出(CA2B)では解析結果データベース(F)や組織情報データベース(H)にある内容と照らし合わせて補完できる部分の抽出を行なう。
照合の際には対応する両者を照らし合わせるためのIDが必要であり、その場合には、ユーザ/場所情報データベース(I)のユーザID(IA1)やプロジェクトテーブル(FAF)のミッションID(FAF1)などを用いて両者を照らし合わせるためのIDとして用いてもかまわない。
補完出力(CA2C)では、補完抽出(CA2B)によって抽出した内容を実際に解析結果データベース(F)や組織情報データベース(H)に書き込む処理を行なう。処理を行なう際には、補完したということであるため、取得率を計算し、この結果を個人処理時刻実行ログテーブル(FAB)や組織処理時刻実行ログテーブル(FAH)に書き込む。
図20では補完出力(CA2C)後の解析結果データベース(F)の対面テーブル(FAC)と身体リズムテーブル(FAD)の1例である。
対面テーブル(FAC)と身体リズムテーブル(FAD)は、企業情報集約データベース(KSME1)の個人業務行動マスターデーブル(KSME1A)や組織/プロジェクト業務行動マスターテーブル(KSME1B)の結果が反映されている。
個人業務行動マスターテーブル(KSME1A)では、ユーザ003の11:00−11:30までは会社/事業所(KSME1AE)と対面相手(KSME1AG)から、月星商事の寺田さんとの打ち合わせを行なっていると記載されているため、対面テーブル(FAC)の期間(FACC4)では月星寺田を格納されている。また、身体リズムテーブル(FAD)における期間(FADC4)ではどのような動きかわからないため、未装着としている。これらのデータが図20のように解析結果データベース(F)に反映される。
また、会社や対面相手がわからない時には、会社/事業所(KSME1AE)と対面相手(KSME1AG)以外の情報である、地域/駅(KSME1AD)などを用いてもかまわない。また、人物が特定できない場合には、会社/事業所(KSME1AE)のみを用いてもかまわない。
上記に示した例は一例であり、企業情報集約データベース(KSME1)の結果を解析結果データベース(F)や組織情報データベース(H)に反映させればよい。
次に、補完出力(CA2C)を使用して、対面マトリックス作成(CA1C2A)を作成した1例について述べる。図21は、図13にて示した対面マトリックス(FAI)に社外との打ち合わせを組み合わせた対面マトリックスである。図13からの追加点は、社外の人物をユーザとして追加したことであり、図21における月星商事寺田(FC1CA11)を追加したことである。このように部署内外のユーザを1つの対面マトリックスにて扱うことができる。
次に、このような図21の対面マトリックス(FAI)からネットワーク図生成(JAA)した1例を図22に示した。図15のネットワーク図生成(JAA)の生成方法と同じである。図22では部署内外の対面データが含まれている図21の対面マトリックス(FAI)を使用しているため、他部署のデータ(月星商事寺田(YAA6))が表示されている。
さらに、上記で示した方法は1例であり、社内外のメンバ連携がわかればよい。
さらに、ユーザ個人ベースにネットワーク図を生成したが、複数人を1つにまとめてもかまわない。その1例として、ユーザ/場所情報データベース(I)のチーム名(IA3)別にクラスタリングしたものと、部署外とのデータをまとめたものが図23の対面マトリックス(FAI)である。図21から図23の対面マトリックス(FAI)のクラスタリング方法は、チーム内外の連携がわかる手法が望ましく、その1例として、図23は、図21の表からチーム内外毎に和を求めたものである。
また、取得率(FC1CB9)はチーム内の平均、更新(FC1CB10)はチーム内で更新があるメンバがあった場合に、更新ありと表示した。
次に、このような図23の対面マトリックス(FAI)からネットワーク図生成(JAA)した1例を図24に示した。基本的には、図15のネットワーク図生成(JAA)の生成方法と同じである。異なる点はチーム内の対面時間をノードの大きさ、チーム外との対面時間をエッジ(線)の太さで表示したことである。
さらに、上記で示した方法は1例であり、社内外のチーム間連携がわかればよい。
また、本処理では、組織ダイナミクスデータ収集(B)によって収集されたデータを使用でき、組織ダイナミクスデータ収集(B)のデータテーブル(BA)に含まれている、音センサ(BAF)、温度センサ(BAG)、照度センサ(BAH)、気づき(BAI)、感謝(BAJ)、正味(BAK)も同様の分析をおこなってもよい。
このような処理を行なうことで、データの解析処理量低減とコンテンツの精度向上の両立することを考慮したプロジェクト進捗コンテンツ生成である。
本発明は、例えば、センサデータに基づきバッチ処理を行うシステムに利用可能である。
TR 端末
GW 基地局
SS ストレージサーバ
AS アプリケーションサーバ
CL クライアント
KS 企業情報集約サーバ
AM 管理システム
DS 診断サーバ

Claims (12)

  1. センシングされたデータである第一のデータと、センシングしていない時刻についてセンシングしていないことを示す第二のデータとを送信する複数のセンサノードと、
    前記複数のセンサノードからのデータを用いて所定のバッチ処理を行う解析サーバと
    を備え、
    前記センサノードから予め定められた時間内に送信される所望データ数が予め定められ、
    前記解析サーバは、
    バッチ処理により抽出した結果を格納するテーブルを有し、
    所定のバッチ処理に用いるデータについて、前記所望データ数と、実際に前記複数のセンサノードから受信した前記予め定められた時間内のデータ数とに基づき、データの取得率を求め、
    データの取得率に変動があった場合に、該当バッチ処理を行い、
    前記テーブルに、前記センサノードがセンシングしたデータである前記第一のデータ、前記センサノードがセンシングしていないことを示す前記第二のデータ、前記第一のデータ及び前記第二のデータのどちらも受信していないことを示す第三のデータを区別して格納する
    センサ情報分析システム。
  2. 記解析サーバは、前記第一のデータ及び前記第二のデータをともに有効データとし、前記第三のデータを不明データとして、データの取得率を求める請求項1に記載のセンサ情報分析システム。
  3. 前記解析サーバは、取得率の変動が予め定められた第1閾値を超えたら該当バッチ処理を行う請求項1に記載のセンサ情報分析システム。
  4. 前記解析サーバは、データの取得率が予め定められた第2閾値を超えたら、データの取得率が100%でなくとも分析済状態と判定する請求項1に記載のセンサ情報分析システム。
  5. 前記バッチ処理は、センシングされたデータに基づく表示データを得るための処理である請求項1に記載のセンサ情報分析システム。
  6. 前記解析サーバは、データの取得率に応じて、バッチ処理の結果の表示態様を変える請求項5に記載のセンサ情報分析システム。
  7. 前記データの取得率は、ひとつのセンサノードからのセンシングデータに対する取得率であり、前記解析サーバは該センサノードについてのバッチ処理を行う請求項1に記載のセンサ情報分析システム。
  8. 前記データの取得率は、所定のバッチ処理に関連する複数のセンサノードからのセンシングデータに対する取得率であり、
    該取得率に変動があった場合に、該複数のセンサノードからのセンシングデータに基づき前記所定のバッチ処理を行う請求項1に記載のセンサ情報分析システム。
  9. 前記センサノードは、複数のセンサを備え、複数のセンシングされたデータを、センシングされた時刻に対応して前記解析サーバに送信し、
    前記解析サーバは、ある時刻におけるデータについて前記第三のデータを検出すると、該時刻の他のセンサのデータについても不明データとし、データの取得率を求める請求項2に記載のセンサ情報分析システム。
  10. 前記センサノードを装着するユーザの行動情報が予め記憶された情報集約データベースをさらに備え、
    前記解析サーバは、前記情報集約データベースに記憶された行動情報に基づき、センシングされたデータを変更又は補完し、補完後のデータに対して取得率を求める請求項1に記載のセンサ情報分析システム。
  11. 前記解析サーバは、前記テーブルに、ユーザが前記センサノードを装着している場合に、前記第一のデータを格納し、ユーザが前記センサノードを装着していない場合に、前記第二のデータを格納する請求項1に記載のセンサ情報分析システム。
  12. センシングされたデータを送信する複数のセンサノードからのデータを用いて所定のバッチ処理を行い、前記センサノードから予め定められた時間内に送信される所望データ数が予め定められ、バッチ処理により抽出した結果を格納するテーブルを有した解析サーバであって、
    前記センサノードからセンシングされたデータである第一のデータと、センシングしていない時刻についてセンシングしていないことを示す第二のデータとを受信し、
    所定のバッチ処理に用いるデータについて、前記所望データ数と、実際に前記複数のセンサノードから受信した前記予め定められた時間内のデータ数とに基づき、データの取得率を求め、
    データの取得率に変動があった場合に、該当バッチ処理を行い、
    前記テーブルに、前記センサノードがセンシングしたデータである前記第一のデータ、前記センサノードがセンシングしていないことを示す前記第二のデータ、前記第一のデータ及び前記第二のデータのどちらも受信していないことを示す第三のデータを区別して格納する解析サーバ。
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