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JP5588279B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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Description

本発明は、自動車に搭載される電気接続箱に関するものであり、特に、ワイヤハーネス等のコネクタが嵌合されるコネクタ受け部が設けられた電気接続箱に関するものである。
自動車には多種多様な電子機器が搭載されている。これら多種多様な電子機器に電力供給及び信号伝達を行うために、前記自動車には、適宜箇所に電気接続箱が配置されている。また、本発明では、ジャンクションブロック(ジャンクションボックスとも言う。)、ヒューズブロック(ヒューズボックスとも言う。)、リレーブロック(リレーボックスとも言う。)を、総称して以下電気接続箱と呼ぶ。
この電気接続箱は、車種によりいろいろな構造のものが用いられているが、例えば、図14に示す電気接続箱310のように、互いに組み付けられる箱体302及び箱体303からなるケース304と、ケース304に収容された基板(不図示)と、前記基板の端部に取り付けられ、ケース304の外部に露出したコネクタ受け部309と、を備えた構造のものがある(特許文献1を参照。)。
上記コネクタ受け部309は、ワイヤハーネス等のコネクタが嵌合される部分であり、図15に示すように、合成樹脂製のハウジング305と、このハウジング305にインサート成型されたL字型の端子306と、で構成されている。前記ハウジング305には、端子306の中央部を保持した底壁307と、底壁307の外縁から筒状に立設し、端子306の一端部306aの周りを囲んだ周壁308と、が一体で設けられている。周壁308の内側に配置された端子306の一端部306aは、図16に示すように、周壁308の内側に挿入される格好で嵌合されるコネクタ10と電気接続される。また、周壁308の外側に配置された端子306の他端部306bは、リフローはんだ付けまたはフローはんだ付けにより前記基板に電気接続される。
上記電気接続箱310のコネクタ受け部309は、周壁308の間口寸法精度がコネクタ10の位置決め精度に大きく影響することから、周壁308と底壁307とが一体成形されていた。また、上記電気接続箱310は、端子306のアライメント精度に厳しい要求が課せられていることから、端子306とハウジング305とが一体構造で成形されていた。
特開2009−153318号公報
上述した従来の電気接続箱310のコネクタ受け部309は、ハウジング305に一体化された複数の端子306がリフローはんだ付けまたはフローはんだ付けにより前記基板に電気接続されることから、このハウジング305を構成する樹脂材として、リフローはんだ付け時に使用されるリフロー炉またはフローはんだ付け時に使用されるはんだ槽での熱に耐え得る高価な耐熱樹脂を用いる必要があり、コスト高になってしまうという問題があった。
したがって、本発明は、耐熱樹脂の使用量を少なくすることができるとともにコネクタの位置決め精度が高いコネクタ受け部を備えた電気接続箱を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために請求項1に記載された発明は、ケースと、前記ケースに収容された基板と、はんだ付けにより前記基板に電気接続された端子及びハウジングで構成され、コネクタが嵌合されるコネクタ受け部と、を備えた電気接続箱において、前記ハウジングが、板状に形成され、その厚み方向に前記端子が貫通し、該端子を保持した底壁と、前記底壁から突出した前記端子の周りを囲んだ筒状の周壁と、で構成され、前記底壁と、該底壁の両端部から立設するとともに前記端子の先端よりも前記底壁から離れた位置まで立設し、前記周壁の一部を構成する一対のガイド壁と、が前記はんだ付け時に溶けない耐熱樹脂により一体成形されているとともに前記ケースと別体で形成され、前記周壁のうち前記一対のガイド壁を除いた部分が、前記一対のガイド壁及び前記底壁と別体で形成されているとともに前記耐熱樹脂よりも耐熱性の低い樹脂で形成されていることを特徴とする電気接続箱である。また、本発明における前記「はんだ付け」とは、リフロー方式、または、フロー方式のはんだ付けと定義する。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記ケースが、互いに組み付けられる一対の箱体で構成され、前記周壁のうち前記一対のガイド壁を除いた部分が、2分割されて前記一対の箱体それぞれに一体成形されていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記一対のガイド壁が、それぞれ、互いに間隔をあけて相対する一対の第1の壁と、これら一対の第1の壁同士を繋いだ第2の壁と、で構成され、平面形状がコ字型に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載された発明において、前記一対のガイド壁に、前記コネクタを前記底壁側に案内するガイド溝またはガイドリブが設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、前記ハウジングが、板状に形成され、その厚み方向に前記端子が貫通し、該端子を保持した底壁と、前記底壁から突出した前記端子の周りを囲んだ筒状の周壁と、で構成され、前記底壁と、該底壁の両端部から立設するとともに前記端子の先端よりも前記底壁から離れた位置まで立設し、前記周壁の一部を構成する一対のガイド壁と、が前記はんだ付け時に溶けない耐熱樹脂により一体成形されているとともに前記ケースと別体で形成され、前記周壁のうち前記一対のガイド壁を除いた部分が、前記一対のガイド壁及び前記底壁と別体で形成されているとともに前記耐熱樹脂よりも耐熱性の低い樹脂で形成されているので、前記一対のガイド壁により前記コネクタを高精度に位置決めすることができ、そのために、耐熱樹脂の使用量を少なくすることができるとともにコネクタの位置決め精度が高いコネクタ受け部を備えた電気接続箱を提供することができる。また、前記一対のガイド壁により前記コネクタを高精度に位置決めすることができるので、前記周壁の間口寸法精度を従来品よりも緩和することができる。
請求項2に記載された発明によれば、前記ケースが、互いに組み付けられる一対の箱体で構成され、前記周壁のうち前記一対のガイド壁を除いた部分が、2分割されて前記一対の箱体それぞれに一体成形されているので、電気接続箱の部品点数を少なくすることができる。
請求項3に記載された発明によれば、前記一対のガイド壁が、それぞれ、互いに間隔をあけて相対する一対の第1の壁と、これら一対の第1の壁同士を繋いだ第2の壁と、で構成され、平面形状がコ字型に形成されているので、前記一対のガイド壁により、当該一対のガイド壁同士が相対する方向と、前記一対の第1の壁同士が相対する方向との2方向に前記コネクタを位置決めすることができる。よって、前記コネクタをさらに高精度に位置決めすることができる。
請求項4に記載された発明によれば、前記一対のガイド壁に、前記コネクタを前記底壁側に案内するガイド溝またはガイドリブが設けられているので、前記コネクタをさらに高精度に位置決めすることができるとともに、前記コネクタの前記コネクタ受け部に対するコジリを防止することができる。
本発明の第1の実施形態にかかる電気接続箱を示す斜視図である。 図1に示された電気接続箱の分解図である。 図1に示された電気接続箱の平面図である。 図3中のA−A線に沿った断面図である。 図1に示された電気接続箱のコネクタ受け部にコネクタが嵌合する様子を説明する説明図である。 本発明の第2の実施形態にかかる電気接続箱を示す斜視図である。 図6に示された電気接続箱のコネクタ受け部を示す斜視図である。 図7に示されたコネクタ受け部を構成する端子及びハウジングの一部を示す斜視図である。 図7に示されたコネクタ受け部を構成するハウジングの一部を示す斜視図である。 図6中のB−B線に沿った断面を示す断面斜視図である。 図10に示されたコネクタ受け部の断面図である。 図7に示されたコネクタ受け部の要部を拡大した斜視図である。 図12に示されたコネクタ受け部の要部の平面図である。 従来の電気接続箱を示す斜視図である。 図14に示された電気接続箱のコネクタ受け部を示す斜視図である。 図14に示された電気接続箱のコネクタ受け部にコネクタが嵌合する様子を説明する説明図である。
(第1の実施形態)
本発明の第1の実施形態にかかる電気接続箱を図1〜図5を参照して説明する。本発明の電気接続箱1は、自動車に搭載されて、前記自動車に搭載された電子機器に対して電力供給及び信号伝達を行うものである。
上記電気接続箱1は、図1〜図3に示すように、互いに組み付けられた箱体2及び箱体3からなるケース4と、このケース4に収容された基板5と、ワイヤハーネスのコネクタ10がそれぞれ嵌合される4つのコネクタ受け部9と、を備えている。
上記箱体2には、基板5と相対する本体壁20と、本体壁20の外縁から立設した複数の側壁21と、4つのコネクタ受け部9の各ハウジング7を構成する4つの第2の部材73と、が設けられている。また、上記箱体3には、基板5と相対する板状の本体壁30と、本体壁30の外縁から立設した複数の側壁31と、4つのコネクタ受け部9の各ハウジング7を構成する4つの第3の部材74と、が設けられている。これら箱体2と箱体3とは、本体壁20と本体壁30との間に基板5及びコネクタ受け部9を位置付けるようにして互いに組み付けられている。また、図4に示すように、本体壁30には、コネクタ受け部9を構成する底壁70の縁部70aを収容する取付溝32が設けられている。
上記基板5は、絶縁板の表面に回路パターンが印刷されたプリント基板である。この基板5には、各種電子部品が搭載されている(図示は省略する。)。また、基板5には、コネクタ受け部9の端子6が電気接続されるスルーホール51が設けられている。
上記ワイヤハーネスは、複数の電線と、これら電線の端末に取り付けられたコネクタ10(図5を参照。)と、で構成されている。前記コネクタ10は、各電線の端末に電気接続された複数の雌型の端子と、これら複数の端子を収容したハウジングと、で構成されている。
上記コネクタ受け部9は、基板5の両端部に2つずつ配置され、本体壁20,30の外部に露出している。各コネクタ受け部9は、複数のL字型の端子6及びハウジング7で構成されている。
図4に示すように、各端子6の一端部6aは、ハウジング7の後述する底壁70をその厚み方向に貫通して当該底壁70の一方の面から突出している。この一端部6aは、コネクタ10の雌型の端子内に挿入されて該端子と電気接続される。また、各端子6の他端部6bは、後述する「鉛フリーはんだ」を用いたリフローはんだ付けにより基板5に電気接続されている。
上記ハウジング7は、長方形の板状に形成され前述した複数の端子6を保持した底壁70と、底壁70から突出した複数の端子6の一端部6aの周りを囲んだ四角筒状の周壁71と、で構成されている。また、前記複数の端子6は、インサート成型または圧入により底壁70に保持されている。また、前記周壁71は、図5に示すように、ワイヤハーネスのコネクタ10がコネクタ受け部9に嵌合される際に、コネクタ10のハウジングをその内側に受け入れることにより、コネクタ10を端子6に対して位置決めする。
また、上記ハウジング7は、図2に示すように、互いに分割された第1の部材8と、第2の部材73と、第3の部材74と、の3つの部材が組み合わされて構成されている。
上記第1の部材8は、前述した底壁70と、該底壁70の長手方向の両端部から立設した一対のガイド壁72と、で構成されている。一対のガイド壁72は、長方形状の底壁70の短辺をなす一対の縁からそれぞれ立設しているとともに、周壁71の互いに相対する一対の壁の一部を構成している。また、各ガイド壁72は、底壁70から突出した端子6の一端部6aの先端よりも底壁70から離れた位置まで立設している。このような第1の部材8は、端子6のはんだ付け時に溶けない後述の「耐熱樹脂」により一体成形されているとともにケース4と別体で形成されている。
また、本実施形態では、2つのコネクタ受け部9を構成する2つの第1の部材8が、底壁70の長手方向に沿って並んだ状態で一体成形されている。
上記第2の部材73は、図2に示すように、壁73aと、この壁73aの長手方向の両端部からそれぞれ立設した一対の壁73bと、で構成されている。前記壁73aは、長方形状の底壁70の長辺をなす一つの縁に沿って設けられているとともに、周壁71の互いに相対する一対の壁の一方を構成している。前記一対の壁73bは、前述した一対のガイド壁72の底壁70から離れた側にそれぞれ配置されて、一対のガイド壁72と共に、周壁71の互いに相対する一対の壁の一部を構成している。このような第2の部材73は、前記第1の部材8を構成する耐熱樹脂よりも耐熱性の低い、後述の「非耐熱樹脂」により一体成形されているとともに箱体2に一体成形されている。
また、本実施形態では、2つのコネクタ受け部9を構成する2つの第2の部材73が、壁73aの長手方向に沿って並んだ状態で一体成形されている。そして、2つの第2の部材73の中央に設けられた単一の壁73bが、2つの第2の部材73双方の壁73bをなしている。
上記第3の部材74は、図2に示すように、壁74aと、この壁74aの長手方向の両端部からそれぞれ立設した一対の壁74bと、で構成されている。前記壁74aは、長方形状の底壁70の長辺をなす一つの縁に沿って設けられているとともに、周壁71の互いに相対する一対の壁の一方を構成している。即ち、壁74aは、前述した壁73aと相対する。前記一対の壁74bは、前述した一対のガイド壁72の底壁70から離れた側にそれぞれ配置されて、一対のガイド壁72、一対の壁73bと共に、周壁71の互いに相対する一対の壁を構成している。このような第3の部材74は、前記第1の部材8を構成する耐熱樹脂よりも耐熱性の低い、後述の「非耐熱樹脂」により一体成形されているとともに箱体3に一体成形されている。
また、本実施形態では、2つのコネクタ受け部9を構成する2つの第3の部材74が、壁74aの長手方向に沿って並んだ状態で一体成形されている。そして、2つの第3の部材74の中央に設けられた単一の壁74bが、2つの第3の部材74双方の壁74bをなしている。
このように、本発明のコネクタ受け部9においては、周壁71のうち一対のガイド壁72を除いた部分が、第1の部材8と別体で形成されているとともに第1の部材8を構成する耐熱樹脂よりも耐熱性の低い非耐熱樹脂で形成されている。そして、周壁71のうち一対のガイド壁72を除いた部分が、第2の部材73と第3の部材74とに2分割されて、一対の箱体2,3それぞれに一体成形されている。
また、本発明のコネクタ受け部9においては、第1の部材8が高精度に形成されており、図5に示すように、周壁71の奥側に位置する一対のガイド壁72間の間隔M1が、周壁71の開口部側に位置する一対の壁74b間の間隔M2よりも狭く形成されている。また、図5には示していないが、一対の壁73b間の間隔は、一対の壁74b間の間隔M2とほぼ等しい。よって、コネクタ受け部9に嵌合されるコネクタ10は、一対の壁73b間及び一対の壁74b間に位置付けられることにより、ある程度位置決めされ、その後、周壁71の奥側の一対のガイド壁72間に位置付けられることにより、さらに高精度に位置決めされる。そして、コネクタ10は、一対のガイド壁72により高精度に位置決めされた状態で、自身の雌型の端子内に端子6の一端部6aを受け入れる。また、一対のガイド壁72は、端子6の一端部6aの先端よりも底壁70から離れた位置まで立設しているので、コネクタ10が端子6に当たる前に、当該コネクタ10を高精度に位置決めすることができる。このように、本発明では、一対のガイド壁72によりコネクタ10を高精度に位置決めすることができるので、周壁71の間口寸法精度、即ち一対の壁73b間の間隔及び一対の壁74b間の間隔の寸法精度、を従来品よりも緩和することができる。
上記「鉛フリーはんだ」は、環境負荷物質である鉛を使用していないはんだである。本実施形態においては、前記「鉛フリーはんだ」として、「Ag(銀)3.0重量%、Cu(銅)0.5重量%、残部Sn(錫)」の組成を有する合金からなる、鉛不使用のはんだを用いている。このはんだの融点は、220℃程度である。
また、端子6を基板5にリフローはんだ付けする際は、予め基板5のスルーホール51の周囲に鉛フリーはんだを塗布または印刷しておき、第1の部材8に保持された端子6の他端部6bをスルーホール51に通した状態で、第1の部材8と端子6と基板5とをリフロー炉に投入し、リフロー炉の熱により溶融した鉛フリーはんだを硬化させることによって端子6の他端部6bを基板5のスルーホール51及び回路パターンに電気接続する。
また、本発明では、上述した「鉛フリーはんだを用いたリフローはんだ付け」以外に、「鉛フリーはんだを用いたフローはんだ付け」により端子6を基板5に電気接続しても良い。また、端子6を基板5にフローはんだ付けする際は、第1の部材8に保持された端子6の他端部6bをスルーホール51に通した状態で、第1の部材8と端子6と基板5とをはんだ槽に近付け、そして、前記はんだ槽内の溶融状態の鉛フリーはんだを基板5の裏面と基板5のスルーホール51から突出した端子6の他端部6bとに付着させ、付着した鉛フリーはんだを硬化させることによって端子6の他端部6bを基板5のスルーホール51及び回路パターンに電気接続する。即ち、本発明における「はんだ付け」とは、第1の部材8が高温にさらされる、前述したリフロー方式、または、フロー方式のはんだ付けと定義する。
このように、本発明の電気接続箱1は、鉛フリーはんだを用いたリフローはんだ付けまたはフローはんだ付けにより第1の部材8に保持された端子6が基板5に電気接続されるので、第1の部材8が、端子6と基板5とのリフローはんだ付け時またはフローはんだ付け時に溶けない耐熱樹脂で形成されている。即ち、第1の部材8が前述したリフロー炉またははんだ槽での熱で溶けない耐熱樹脂で形成されている。
また、第2の部材73及び第3の部材74は、第1の部材8に保持された端子6が基板5にリフローはんだ付けまたはフローはんだ付けされた後に第1の部材8に組み付けられるので、高価な耐熱樹脂を用いる必要がない。よって、本発明では、コストダウンを図るために、第2の部材73及び第3の部材74、即ち箱体2,3、が、第1の部材8を構成する耐熱樹脂よりも耐熱性が低く安価な非耐熱樹脂で形成されている。
即ち、本発明では、コネクタ受け部9に用いられる耐熱樹脂量を少なくしてコストダウンを図るために、ハウジング7を互いに分割された3つの部材で構成している。さらに、本発明では、電気接続箱1の部品点数を少なくし、組み立て作業を容易にするために、第2の部材73を箱体2に一体成形し、第3の部材74を箱体3に一体成形している。
また、本実施形態において用いられる鉛フリーはんだの融点は220℃程度であるので、本実施形態における前記「耐熱樹脂」は、融点が220℃よりも高いものになる。また、本発明において用いるのに好ましい耐熱樹脂としては、融点が240℃〜270℃程度であるSPS(具体的な製品としては、例えば、出光興産株式会社製「XAREC S131(融点約270℃)」)、融点が230℃程度であるPBT、融点が330℃程度であるHPA、融点が260℃程度であるPA/PPE(具体的な製品としては、例えば、旭化成ケミカルズ株式会社製「XYRON A0210(融点約260℃)」)、等が挙げられる。
また、本実施形態における前記「非耐熱樹脂」は、融点が前記「耐熱樹脂」よりも低いものになる。また、本発明において用いるのに好ましい非耐熱樹脂としては、融点が165℃程度であるPPT、PPGT、PP、PP/PPE、等が挙げられる。
続いて、上述した電気接続箱1を組み立てる手順について説明する。まず、端子6が取り付けられた第1の部材8を基板5にネジ固定し、端子6と基板5とを前述した手順でリフローはんだ付けする。次に、箱体3の取付溝32内に底壁70の縁部70aを位置付けるようにして、端子6を保持した第1の部材8及び基板5を箱体3に組み付ける。最後に、箱体3に箱体2を組み付けて電気接続箱1の組み立てが完了する。
上述したように、本発明によれば、耐熱樹脂の使用量を少なくすることができるとともにコネクタ10の位置決め精度が高いコネクタ受け部9を備えた電気接続箱1を提供することができる。
また、底壁70とケース4とを別体化すると、コネクタ10のコネクタ受け部9への嵌合時及び離脱時に底壁70に加えられる荷重によって当該底壁70が撓み易くなったり、基板5と端子6とのはんだ付け部に外力が加えられることが懸念されるが、本発明の電気接続箱1では、箱体3の取付溝32内に底壁70の縁部70aを位置付けることにより、底壁70の撓み量を小さくすることができ、前記はんだ付け部に外力が加えられることを防止できる。よって、前記はんだ付け部にひび割れが生じることを防止できる。
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態にかかる電気接続箱を図6〜図13を参照して説明する。また、図6〜図13において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。本発明の電気接続箱101は、自動車に搭載されて、前記自動車に搭載された電子機器に対して電力供給及び信号伝達を行うものである。
上記電気接続箱101は、図6に示すように、ケース104と、このケース104に収容された基板5と、ECU(Electronic Control Unit)110(図6中に一点鎖線で示す。)のコネクタが嵌合されるコネクタ受け部109と、を備えている。また、図6中の矢印Xは、ケース104の幅方向を示しており、図6中の矢印Yは、ケース104の長手方向を示しており、図6中の矢印Zは、ケース104の高さ方向を示している。
上記ECU110は、箱状に形成されており、ケース104の上壁104aに重ねられてケース104に取り付けられる。このECU110のコネクタは、複数の雌型の端子と、これら複数の端子を収容したハウジングと、で構成されている。
上記コネクタ受け部109は、ケース104の上壁104aから矢印Z方向に突出しており、外部に露出している。このコネクタ受け部109は、図10及び図11に示すように、複数の棒状の端子106及びハウジング107で構成されている。
図10及び図11に示すように、各端子106の一端部106aは、ハウジング107の後述する底壁170をその厚み方向に貫通して当該底壁170の一方の面から突出している。この一端部106aは、ECU110のコネクタの雌型の端子内に挿入されて該端子と電気接続される。また、各端子106の他端部106bは、第1の実施形態で説明した「鉛フリーはんだ」を用いたリフローはんだ付けにより基板5に電気接続されている。
上記ハウジング107は、図7〜図9に示すように、長方形の板状に形成され前述した複数の端子106を保持した底壁170と、底壁170から突出した複数の端子106の一端部106aの周りを囲んだ四角筒状の周壁171と、で構成されている。また、前記複数の端子106は、インサート成型または圧入により底壁170に保持されている。また、前記周壁171は、ECU110のコネクタがコネクタ受け部109に嵌合される際に、コネクタのハウジングをその内側に受け入れることにより、コネクタを端子106に対して位置決めする。
また、上記ハウジング107は、図10などに示すように、ケース104の上壁104aに一体成形された一対の壁173,174と、ケース104と別体で設けられた別部材108と、が組み合わされて構成されている。
上記別部材108は、図8に示すように、前述した底壁170と、該底壁170の長手方向の両端部から立設した一対のガイド壁172と、ネジが通されて基板5に取り付けられる一対のネジ取付部175と、で構成されている。一対のガイド壁172は、それぞれ、底壁170の幅方向に互いに間隔をあけて相対する一対の第1の壁172aと、これら一対の第1の壁172a同士を繋いだ第2の壁172bと、で構成され、平面形状がコ字型に形成されている。即ち、一対の第1の壁172aは、長方形状の底壁170の長辺をなす一対の縁からそれぞれ立設しているとともに、周壁171の互いに相対する一対の壁の一部を構成している。また、一対のガイド壁172の一対の第2の壁172bは、長方形状の底壁170の短辺をなす一対の縁からそれぞれ立設しているとともに、周壁171の互いに相対する一対の壁を構成している。また、各ガイド壁172は、底壁170から突出した端子106の一端部106aの先端よりも底壁170から離れた位置まで立設している。このような別部材108は、第1の実施形態で説明した「耐熱樹脂」により一体成形されている。
上記一対の壁173,174は、ケース104の上壁104aに形成された長方形状の貫通穴140の長辺をなす一対の縁からそれぞれ矢印Z方向に立設している。これら一対の壁173,174は、前述した一対のガイド壁172の第1の壁172aと共に、周壁171の互いに相対する一対の壁を構成している。これら一対の壁173,174、即ちケース104、は、第1の実施形態で説明した「非耐熱樹脂」で形成されている。
また、上記一対のガイド壁172は、前述した貫通穴140の内側を通されてケース104の上壁104aから矢印Z方向に突出している。また、前述した一対の壁173,174の先端は、一対のガイド壁172の先端よりも上壁104aから離れた位置に位置付けられている。さらに、図11に示すように、一対の壁173,174の先端には、ECU110のコネクタを周壁171の幅方向中央側に案内するテーパ173a,174aが設けられている。
さらに、上記一対のガイド壁172には、ECU110のコネクタを矢印Z方向に沿って真っ直ぐに底壁170側に案内し、コネクタのコネクタ受け部109に対するコジリを防止するガイド溝176及びガイドリブ177が設けられている。前記ガイド溝176は、第1の壁172aの内面から凹に形成されているとともに矢印Z方向に沿って延びている。このガイド溝176は、主にコネクタのコネクタ受け部109に対する矢印X方向のコジリを防止する。前記ガイドリブ177は、第2の壁172bの内面から凸に形成されているとともに矢印Z方向に沿って延びている。このガイドリブ177は、主にコネクタのコネクタ受け部109に対する矢印Y方向のコジリを防止する。また、これらガイド溝176及びガイドリブ177は、端子106の一端部106aの先端よりも底壁170から離れた位置まで延びている。また、ECU110のコネクタには、前記ガイド溝176の内側に位置付けられる凸部と、前記ガイドリブ177を内側に位置付ける凹部と、が設けられている。
このようなコネクタ受け部109に嵌合されるECU110のコネクタは、一対の壁173,174の先端のテーパ173a,174aにより周壁171の幅方向中央側(矢印Y方向の中央側)に案内されて、一対の壁173,174間に位置付けられる。その後、一対のガイド壁172間に位置付けられることにより、当該一対のガイド壁172同士が相対する方向(矢印X方向)と、一対の第1の壁172a同士が相対する方向(矢印Y方向)との2方向に高精度に位置決めされる。そして、コネクタは、ガイド溝176及びガイドリブ177により矢印Z方向に沿って真っ直ぐに底壁170側に案内されながら、自身の雌型の端子内に端子106の一端部106aを受け入れる。また、一対のガイド壁172は、端子106の一端部106aの先端よりも底壁170から離れた位置まで立設しているので、前記コネクタが端子106に当たる前に、当該コネクタを高精度に位置決めすることができる。さらに、ガイド溝176及びガイドリブ177は、端子106の一端部106aの先端よりも底壁170から離れた位置まで延びているので、前記コネクタのコネクタ受け部109に対するコジリにより端子106が損傷することを確実に防止できる。
上述したように、本発明によれば、耐熱樹脂の使用量を少なくすることができるとともにコネクタの位置決め精度が高いコネクタ受け部109を備えた電気接続箱101を提供することができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
1,101 電気接続箱
4,104 ケース
5 基板
6,106 端子
7,107 ハウジング
9,109 コネクタ受け部
10 コネクタ
70,170 底壁
71,171 周壁
72,172 ガイド壁

Claims (4)

  1. ケースと、前記ケースに収容された基板と、はんだ付けにより前記基板に電気接続された端子及びハウジングで構成され、コネクタが嵌合されるコネクタ受け部と、を備えた電気接続箱において、
    前記ハウジングが、板状に形成され、その厚み方向に前記端子が貫通し、該端子を保持した底壁と、前記底壁から突出した前記端子の周りを囲んだ筒状の周壁と、で構成され、
    前記底壁と、該底壁の両端部から立設するとともに前記端子の先端よりも前記底壁から離れた位置まで立設し、前記周壁の一部を構成する一対のガイド壁と、が前記はんだ付け時に溶けない耐熱樹脂により一体成形されているとともに前記ケースと別体で形成され、
    前記周壁のうち前記一対のガイド壁を除いた部分が、前記一対のガイド壁及び前記底壁と別体で形成されているとともに前記耐熱樹脂よりも耐熱性の低い樹脂で形成されている
    ことを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記ケースが、互いに組み付けられる一対の箱体で構成され、
    前記周壁のうち前記一対のガイド壁を除いた部分が、2分割されて前記一対の箱体それぞれに一体成形されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記一対のガイド壁が、それぞれ、互いに間隔をあけて相対する一対の第1の壁と、これら一対の第1の壁同士を繋いだ第2の壁と、で構成され、平面形状がコ字型に形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記一対のガイド壁に、前記コネクタを前記底壁側に案内するガイド溝またはガイドリブが設けられている
    ことを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち1項に記載の電気接続箱。
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