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JP5575437B2 - 筆記具用キャップ - Google Patents

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Description

本発明は、キャップ式筆記具のキャップに関し、さらに詳細には、確実に筆記具に装着することができるとともに、取り外し易い筆記具用キャップに関する。
従来から、キャップ式筆記具におけるキャップの着脱を容易にするための発明がなされている。例えば、特許文献1に開示される発明では、乗越え嵌合により筆記具に着脱可能に構成されるキャップであって、キャップ端面視において凹凸を放射状に設けたキャップが開示されている。このキャップの場合、キャップを摘む指の腹部がキャップの凹部に入り込むので、キャップを取り外す際に軽い力で取り外すことができるものとなっている。
特開2008−55740
特許文献1に開示された発明においては、指の引っかかりを強固にすることにより、感覚的に軽い力で取り外すことができるようにしたものである。しかし、実際はキャップと筆記具の乗越え嵌合の嵌合力に変化はなく、指の引っかかりが強固になったことにより滑り難くなったものである。そして、キャップを回しながら引き抜く動作においては、力を入れ易く構成されているが、その力を弱い力で取り外しできるものではなく、力の弱い高齢者等にとっては依然として取り外し難いものである。さらに、キャップを取り付ける際における措置は全く採られていないので、強い力で取り付ける必要がある。
本発明は、キャップ式筆記具におけるキャップ本体を固定するために前記キャップ式筆記具の軸筒に設けられた被乗越え嵌合突起と、前記被乗越え嵌合突起に対向して前記キャップ本体に設けられるとともに、前記被乗越え嵌合突起と離反する方向に移動可能に形成された乗越え嵌合突起と、前記乗越え嵌合突起の前記被乗越え嵌合突起と離反する方向への移動について、当該移動の規制又は解除を任意に選択可能に形成された規制・解除部材と、を有し、前記キャップ本体を前記軸筒から前方へ取り外せるようにした筆記具用キャップにおいて、前記規制・解除部材は、前記キャップ本体に相対する後方への移動により前記乗越え嵌合突起の前記被乗越え嵌合突起と離反する方向への移動を規制し、前記キャップ本体に相対する前方への移動により前記規制を解除するように形成され、前記キャップ本体には、前記解除後における前記規制・解除部材の前方への移動を規制する規制突起が設けられていることを特徴とする筆記具用キャップ、である。
本発明によれば、乗り越え嵌合により着脱されるキャップの着脱の際に、一時的に嵌合力を弱めることができる。すなわち、キャップの着脱の際、キャップ側に設けられた乗越え嵌合突起を、規制・解除部材でその移動を解除する。すると、乗越え嵌合突起は、軸筒側に設けられた被乗越え嵌合突起から離反する方向に移動する。よって、乗越え嵌合突起が被乗越え嵌合突起を乗越える際に発生する嵌合力を解除することができるものとなっている。そして、キャップ装着後は、乗越え嵌合突起の移動を規制・解除部材により規制することにより、嵌合力が復帰し、筆記具の持ち運び等により不意にキャップが外れてしまうことがないようにすることができる。
本発明の第1実施例を模式的に示す縦断面図である。(a)は乗越え嵌合突起が移動規制されている状態(キャップが嵌められている状態)を示し、(b)は乗越え嵌合突起の移動規制が解除されている状態(キャップを取り外そうとしている状態)を示す。 図1(a)のII方向からキャップ本体を見た図である。 本発明の第1実施例を具現化した第2実施例における斜視図である。 本発明の第3実施例における縦断面図である。(a)は乗越え嵌合突起が移動規制されている状態(キャップが嵌められている状態)を示し、(b)は乗越え嵌合突起の移動規制が解除されている状態(キャップを取り外そうとしている状態)を示す。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例について説明する。なお、以下の説明において、前方向は、ペン先側の方向を指す。
図1は、本発明の実施形態を模式的に示す図である。(a)が本発明に係るキャップ(筆記具用キャップ3)が嵌められている状態を示し、(b)がキャップ(筆記具用キャップ3)を取り外そうとしている状態を示す。
キャップ式筆記具1は、筆記具本体2と、本発明に係る筆記具用キャップ3とにより構成されている。本実施例では、筆記具本体2は油性フェルトペンで、軸筒2aが筒状に形成されるとともに、前端にペン先2bが設けられている。筆記具本体2の軸筒2aには、被乗越え嵌合突起2cが設けられている。本実施例においては、被乗越え嵌合突起2cは環状に形成されている。
なお、本実施例では、軸筒2a及び筆記具用キャップ3は、樹脂を材料とする射出成形により形成されている。
筆記具用キャップ3は、有底円筒状に形成されたキャップ本体4を有する。キャップ本体4の径方向側面4aには、後端から前方に向って所定長さ(キャップ本体4(径方向側面4a)の約1/2の長さ)の一対のスリット状の切欠き部(4b、図2参照)が施され、この切欠き部(4b)間に支持部4cが形成されている。支持部4cは、形成される樹脂材料の性質と相俟って、可撓性を有する。そして、支持部4cの内面(換言すれば、支持部4cの被乗越え嵌合突起2cとの対向面)には、乗越え嵌合突起4dが設けられている。支持部4cは、径方向側面4a上に対向して2箇所に設けられている。
一方、キャップ本体4の底部(換言すれば前端部)4gの内面には、円筒状に形成されるエアータイト部4fが設けられている。エアータイト部4fは、筆記具用キャップ3(キャップ本体4)の装着状態においてペン先2bが取り付けられる軸筒2aの先端部外周と密接することにより、ペン先2b周りの空間を密閉し、インクの揮発を防止する。
さらに、キャップ本体4の底部(換言すれば前端部)4gの外面からは、規制・解除部材5を軸方向(換言すれば前後方向)に案内するガイド部4hが立設する。ガイド部4hには、ガイド片4h1が所定の間隔を空けて2箇所対向して立設している。ガイド片4h1の横断面形状は、後述の規制・解除部材5の丸穴5b1と対応して円弧状に形成される。ガイド部4h(ガイド片4h1)の前端には、規制・解除部材5の前端の移動端を規定する規制突起4h2がキャップ本体4の外周に向かって突出している。なお、規制突起4h2の横断面形状は、規制・解除部材5の移動を規制できれば何れの形状でも良い。しかし、組立の際に後述の規制・解除部材5の前端壁となる円盤状部5bの丸穴5b1に規制突起4h2(ガイド部4h)を通すことを考慮すると、ガイド片4h1の横断面形状と同様に横断面形状は円弧状であることが好ましい。
一方、キャップ本体4の外周には、略有底円筒状に形成された規制・解除部材5が設けられる。規制・解除部材5の径方向側面5a内面は、支持部4cの外面と近接又は接触している。そして、規制・解除部材5の前端は、中心に丸穴5b1の開いた円盤状に形成される円盤状部5bが設けられている。
前述のガイド部4hは、この円盤状部5bの丸穴5b1を貫通している。よって、丸穴5b1の内面5b11は、ガイド部4hのガイド片4h1に沿って前後方向に移動可能に形成されている。すなわち、規制・解除部材5は、ガイド部4hによって前後方向に案内され、前端は規制突起4h2により規制され、後端はキャップ本体4の底部4gの外面により規制されることとなる。
本実施例の作用を説明する。筆記具用キャップ3が筆記具本体2に装着された状態(図1(a)の状態)から筆記具用キャップ3を取り外す場合、筆記具用キャップ3を前方に所定の力で引き抜くこととなる。図1(a)の状態、すなわち規制・解除部材5が後端に位置する場合は、乗越え嵌合突起4dが被乗越え嵌合突起2cを乗越える力(すなわち嵌合力)は、強固なものとなっている。乗越え嵌合突起4dが支持されている支持部4cの外方向の移動が規制・解除部材5の径方向側面5a内面により規制されているからである。
そこで、本発明においては、規制・解除部材5を前端に移動させることにより、筆記具用キャップ3を引き抜き易くすることができる。すなわち、規制・解除部材5を前端まで移動すると、キャップ本体4の径方向側面4aの外周は、キャップ本体4の後端から前方に向って規制・解除部材5の移動距離分開放された状態となる。ゆえに、支持部4cの外周も開放されており、かつ、支持部4cは可撓性を有するため、外方向移動の規制が解除された状態となる。よって、筆記具用キャップ3を前方に引き抜き、乗越え嵌合突起4dが被乗越え嵌合突起2cを乗越える際、支持部4cは外方向(換言すれば乗越え嵌合突起4dと離反する方向)に移動する。この場合の嵌合力(乗越え嵌合突起4dが被乗越え嵌合突起2cを乗越えるのに要する力)は、支持部4cの外方向への移動が規制された状態(規制・解除部材5を後端に位置させた状態)と比べて遥かに小さいものとなる。
つまり、本発明においては、筆記具用キャップ3を取り外す際に、嵌合力そのものを低減することができるので、力の弱い高齢者や年少者においても容易に筆記具用キャップ3を取り外すことができる。さらに、筆記具用キャップ3を筆記具本体2に取り付ける際にも、同様に規制・解除部材5を前端に移動させて取り付けることにより弱い嵌合力にて取り付けることができる。そのうえさらに、規制・解除部材5を後端に位置すれば、支持部4cの外方向の移動が規制されるので、筆記具用キャップ3の取り付け状態は強固なものとなり、不意に筆記具用キャップ3が外れてしまうようなこともない。
本実施例においては、規制・解除部材5を前端に移動した場合においても、エアータイト部4fの軸筒2a先端部とのエアータイトの際の力(エアータイト部の嵌合力)が発生する。しかし、通常は、筆記具用キャップ3の筆記具本体2への固定を目的とする嵌合(乗越え嵌合突起4dと被乗越え嵌合突起2cによる嵌合)を強固とし、ペン先2bの密閉を目的とする嵌合は前者よりも弱いものとして設定され、その比率は9〜7:1〜3とされている。よって、筆記具用キャップ3の着脱時にのみ乗越え嵌合突起4dと被乗越え嵌合突起2cによる嵌合力そのものを低減させる本発明の効果は高いものとなる。
さらに、規制・解除部材5を前端に移動した場合においても、乗越え嵌合突起4dが被乗越え嵌合突起2cを乗越える際に所要の力が必要である。しかし、前述の通り、支持部4cに付与された可撓性による弾発力により発生する嵌合力は、通常の嵌合力よりも遥かに弱く設定できる。
また、乗越え嵌合突起4dが被乗越え嵌合突起2cを乗越える際の嵌合力は、多少でも規制・解除部材5が前進すれば、弱めることができる。すなわち、支持部4c外周が完全に移動規制されている場合(換言すれば規制・解除部材5が後端に位置する場合)に比べて、規制・解除部材5を多少でも前進させることにより、乗越え嵌合突起4dは移動可能となり、よって乗越え嵌合突起4dと被乗越え嵌合突起2cによる嵌合力は低減される。さらに、規制・解除部材5の後端が被乗越え嵌合突起2cを超えて前進されていれば、乗越え嵌合突起4dと被乗越え嵌合突起2cによる嵌合力はさらに低減される。そして、より好ましくは、切欠き部4bの前端部4b1を超えて規制・解除部材5の後端が前進していれば、乗越え嵌合突起4dと被乗越え嵌合突起2cによる嵌合力は、支持部4cの可撓性によるもののみとなり、最も嵌合力が低減された状態となる。
なお、本実施例においては、筆記具本体2を油性のフェルトペンであるとしたが、その他の種類のキャップ式筆記具でも適用することができる。筆記具の種類により、必要がなければエアータイト部4fは設ける必要はない。
本発明の第2実施例を図3に示す。本実施例は、前述の第1実施例をより具体化した筆記具用キャップ30である。なお、図3において、筆記具本体は図示していない。また、図の左側が先端側(ペン先側)となる。
筆記具用キャップ30は、円筒状に形成されたキャップ本体40と、キャップ本体40の外周に円筒状に形成される規制・解除部材50とで構成されている。本実施例においても、両者ともに樹脂材料による射出成形にて構成されている。キャップ本体40の径方向側面40aには、後端部付近に略U字状にU字の開口部を前方に向けて切欠き部40bが設けられている。この切欠き部40bにより、舌片状に支持部40cが形成されている。支持部40cは可撓性を有する。支持部40cの内面には、図示しない乗越え嵌合突起が設けられている。この乗越え嵌合突起は、実施例1と同様に、図示しない筆記具本体の軸筒に設けられた被乗越え嵌合突起との作用により、筆記具用キャップ30を筆記具本体に装着するものである。
支持部40cの端部外表面には、摺接突起40c1が突状に設けられている。摺接突起40c1の横断面形状は、後述する規制・解除部材50の大内径部50a1内周面径に対応して形成される。よって、摺接突起40c1の外表面は、大内径部50a1の内周面と近接又は接触し、両者は摺接される。
なお、U字状の切欠き部40bと、これにより形成される支持部40c及び摺接突起40c1は、対向して2箇所に設けられている(一方側は図示せず)。
キャップ本体40の前端には、ガイド部40hが立設している。ガイド部40hは、ガイド片40h1が所定の間隔を空けて一対にして構成される。ガイド片40h1の横断面は円弧形状に形成される。ガイド片40h1の横断面円弧形状は、後述する規制・解除部材50に設けられる円盤状部50bに開けられた丸穴50b1の内面50b11に対応し、丸穴50b1(すなわち規制・解除部材50)を前後方向に案内している。そして、ガイド片40h1の前端には、規制突起40h2が設けられている。規制突起40h2の後端面はガイド片40h1の外表面から垂直外方に立ち上がり、所定の平行面を介して前方に向かって傾斜している。よって、筆記具用キャップ30の組立の際、丸穴50b1を傾斜面で案内することができるので、ガイド片40h1を挿入し易い。
さらに、キャップ本体40の外表面上には、支持部40cと径方向の位相を90度異ならせて、対向する2箇所に係止突起40iが設けられている。係止突起40iは、半球状に形成されている。
キャップ本体40の外周に円筒状に形成される規制・解除部材50には、径方向側面50aの内面前方部位に、丸穴50b1が開けられた円盤状部50bが設けられ、前述の通りガイド片40h1により案内されている。規制・解除部材50の前後方向の案内は、移動後端をキャップ本体40の底部40gの外表面により規制され、移動前端を規制突起40h2の後端垂直面により規制されている。
規制・解除部材50の内面後方には、後端から所定距離に亙って大内径部50a1が形成される。大内径部50a1は、キャップ本体40の径方向側面40aとは所定の間隔が開けられているが、支持部40cの摺接突起40c1の外表面とは近接又は接触し、摺接状態に形成されている。そして、大内径部50a1の前方よりの部位に、大内径部50a1と連続して突状に環状突起50a2が形成される。環状突起50a2は環状に形成される。そして、環状突起50a2と大内径部50a1の前端とにより形成される係止凹部50a3が環状に形成される。前述の係止突起40iは、この係止凹部50a3に係合可能である。よって、この係止突起40iと係止凹部50a3により、規制・解除部材50を固定する固定手段が構成される。
本実施例の作用を説明する。本実施例においては、規制・解除部材50の大内径部50a1と、摺接突起40c1の外表面の摺接により、支持部40cの外方向への移動が規制されている。換言すれば、筆記具用キャップ30の図示しない筆記具本体への装着時には、筆記具本体に設けられる被乗越え嵌合突起と離反する方向への移動は規制されていることとなる。そして、規制・解除部材50を規制突起40h2に当接するまで前進させると、規制・解除部材50の後端が摺接突起40c1より前方に位置するようになる。このとき、摺接突起40c1は完全に露出し、摺接突起40c1(支持部40c)の外方向への移動は規制されない。ここで、支持部40c内面には乗越え嵌合突起が設けられ、装着する筆記具本体には被乗越え嵌合突起が設けられているので、実施例1と同様に弱い力で筆記具用キャップ30の着脱操作をすることができる。
さらに、本実施例においては、係止突起40iが係止凹部50a3に係止されることで固定手段が構成されているので、筆記具用キャップ30の装着時において、不意に規制・解除部材50が前方に移動し、筆記具用キャップ30が外れてしまうということが防止される。係止突起40iが環状突起50a2を乗越える際の力(嵌合力)は、乗越え嵌合突起と被乗越え嵌合突起の嵌合力に比べて非常に弱く設定されている。
また、規制・解除部材50の円盤状部50bが、実施例1に比べて、前端部から所定距離内部に設けられている。換言すれば、円盤状部50bから円筒状の側壁が立設しているといえる。これにより、ガイド部40h(ガイド片40h1)全体を外部に露出する必要がなく、美感の向上を図ることができる。
なお、本実施例においては、第1実施例のエアータイト部(4f)は設けられていない。
図4に、本発明の第3実施例を示す。(a)が本発明に係るキャップ(筆記具用キャップ130)が筆記具本体(120)に嵌められている状態を示し、(b)が筆記具本体(120)からキャップ(筆記具用キャップ130)を取り外そうとしている状態を示す。本実施例においては、第1及び第2実施例と比べて、ガイド部(140h)がカバーされ、外部に露出していない筆記具用キャップ130の構造が実現されている。また、本実施例における筆記具用キャップ130は、キャップ本体140と、規制・解除部材150とにより構成され、実施例1,2と同様に、両者ともに樹脂材料による射出成形にて構成されている。
なお、本実施例において示される筆記具本体120は、第1実施例と同様油性フェルトペンである。筆記具本体120は、円筒状に形成される軸筒120aと、軸筒120aの前端に設けられるペン先120bにより構成される。そして、軸筒120aには、被乗越え嵌合突起120cが環状に形成されている。
キャップ本体140は、有底円筒状に形成されている。キャップ本体140の径方向側面140aには、第1実施例と同様(図2参照)に、後端から所定長さのスリット状の切欠き部(140b)が対向して設けられている。そして、一対の切欠き部(140b)間には、支持部140cが形成されている。支持部140cは、可撓性を有する。支持部140cの内周面には、乗越え嵌合突起140dが設けられる。この乗越え嵌合突起140dと、被乗越え嵌合突起120cとが乗越え嵌合をすることにより、筆記具用キャップ130は筆記具本体120に固定される。
さらに、支持部140cの外周面には、摺接突起140c1が設けられる。この摺接突起140c1は、後述する規制・解除部材150の摺接内径面150a11と近接又は接触し、この摺接内径面150a11上を摺接する。また、規制・解除部材150の後端開口部付近に形成される大内径部150a1においては、摺接突起140c1との摺接が開放(解除)される。
なお、支持部140cは、径方向側面140a上に対向して2箇所に設けられている。
キャップ本体140の前方側は、その外径を一段小さくして円筒状に形成されるガイド部140hが設けられている。ガイド部140hには、環状に凹部140jが形成されている。よって、ガイド部140hの前端は、環状突起状に規制突起140h2が形成される。
また、ガイド部140hと反対側には、後方に向って円筒状にエアータイト部140fが立設している。エアータイト部140fは、ペン先120bが設けられる軸筒120aの先部近傍と密接し、密閉空間を形成する。この密閉空間は、ガイド部140hの内部からエアータイト部140fの内周空間に亙って形成されている。
キャップ本体140外周には、有底筒状に規制・解除部材150が形成されている。規制・解除部材150の径方向側面150aの内周面は、キャップ本体140の径方向側面140aの前後方向の長さと同等の長さで摺接内径面150a11が形成されている。摺接内径面150a11は、前述の摺接突起140c1外表面と近接又は接触し、摺接可能に形成されている。
摺接内径面150a11の後方(換言すれば径方向側面150aの内周後端近傍)は、摺接内径面150a11よりも大内径に形成される大内径部150a1が摺接内径面150a11と連続して形成されている。大内径部150a1は、摺接突起140c1外表面とは所定の間隔を有している。
さらに、摺接内径面150a11の前方(換言すれば径方向側面150aの内周前方部位)は、前述のガイド部140hに対応して縮径された小径部150cが形成されている。小径部150cの内径は、規制突起140h2の外表面と近接又は接触している。そして、小径部150cの後端部(換言すれば、摺接内径面150a11との接続部位)には、凹部140jと近接又は接触する環状突起150c1が環状に突出して形成されている。
本実施例の作用を説明する。筆記具用キャップ130が筆記具本体120に装着されている状態(図4(a)の状態)においては、摺接突起140c1が摺接内径面150a11により、外方向への移動(換言すれば被乗越え嵌合突起120cと離反する方向)への移動が規制されている。よって、強固なキャップの固定状態が形成されている。
そこで、規制・解除部材150を前方端まで(換言すれば、環状突起150c1が規制突起140h2と当接するまで)移動させる。すると、摺接突起140c1の外周が完全に大内径部150a1内に収められる。すなわち、支持部140cの外方(換言すれば被乗越え嵌合突起120cと離反する方向)への移動規制が解除される。すると、第1及び第2実施例と同様に、乗越え嵌合突起140dと被乗越え嵌合突起120cとの嵌合力が低減し、容易に筆記具用キャップ130を取り外すことができる。
なお、筆記具用キャップ130を取り付ける際も同様にして、弱い力で容易に取り付けることができる。
本図(図3)では示されていないが、規制・解除部材150の不意な前後移動を防止するため、固定手段を設けても良い。例えば、摺接内径面150a11と対応するキャップ本体140(径方向側面140a)の外周面やガイド部140hと対応する小径部150c等に適宜の係合関係を有する凹凸関係(例えば第2実施例における係止突起40i,環状突起50a2)のような態様により構成することができる。
以上、本発明の実施例1〜3を詳細に説明したが、本発明はこれに限定されることなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更することができる。
例えば、キャップ本体(4,40,140)を薄肉金属により形成することで、本実施例と同様の構造により支持部(4c,40c,140c)に可撓性を付与することができる。さらに、コイルバネ等を利用して、乗越え嵌合突起が被乗越え嵌合突起と離反する方向へ移動可能に形成してもよい。
1 キャップ式筆記具
2a 軸筒
2c 被乗越え嵌合突起
3 筆記具用キャップ
4 キャップ本体
4b 切欠き部
4c 支持部
4d 乗越え嵌合突起
4h1 ガイド片
4h2 規制突起
5 規制・解除部材
30 筆記具用キャップ
40 キャップ本体
40b 切欠き部
40c 支持部
40h1 ガイド片
40h2 規制突起
40i 係止突起
50 規制・解除部材
50a3 係止凹部
120 筆記具本体
120a 軸筒
120c 被乗越え嵌合突起
130 筆記具用キャップ
140 キャップ本体
140a 径方向側面
140b 切欠き部
140c 支持部
140d 乗越え嵌合突起
140h ガイド部
140h2 規制突起
150 規制・解除部材

Claims (5)

  1. キャップ式筆記具におけるキャップ本体を固定するために前記キャップ式筆記具の軸筒に設けられた被乗越え嵌合突起と、
    前記被乗越え嵌合突起に対向して前記キャップ本体に設けられるとともに、前記被乗越え嵌合突起と離反する方向に移動可能に形成された乗越え嵌合突起と、
    前記乗越え嵌合突起の前記被乗越え嵌合突起と離反する方向への移動について、当該移動の規制又は解除を任意に選択可能に形成された規制・解除部材と、
    を有し、前記キャップ本体を前記軸筒から前方へ取り外せるようにした筆記具用キャップにおいて、
    前記規制・解除部材は、前記キャップ本体に相対する後方への移動により前記乗越え嵌合突起の前記被乗越え嵌合突起と離反する方向への移動を規制し、前記キャップ本体に相対する前方への移動により前記規制を解除するように形成され、
    前記キャップ本体には、前記解除後における前記規制・解除部材の前方への移動を規制する規制突起が設けられていることを特徴とする筆記具用キャップ。
  2. 前記キャップ本体に、前記規制・解除部材を軸方向に案内するガイド部が設けられ、このガイド部の前端に、前記規制突起が設けられていることを特徴とする請求項1記載の筆記具用キャップ。
  3. 前記キャップ本体は筒状に形成され、
    前記規制・解除部材は、前記キャップ本体の周囲に筒状に形成されるとともにその前端に丸穴の開いた円盤状部を有し、
    前記ガイド部は、前記キャップ本体から前方へ突出して前記円盤状部の丸穴を貫通し、その前端に、前方へ移動した際の前記円盤状部に当接されるように前記規制突起を有することを特徴とする請求項2記載の筆記具用キャップ。
  4. 前記キャップ本体は筒状に形成され、
    前記規制・解除部材は、前記キャップ本体の外周を前方から覆う有底筒状に形成されるとともにその内周面の前端寄りに環状突起を有し、
    前記ガイド部は、前記キャップ本体から前方へ突出して前記環状突起の内径側を貫通し、その前端に、前方へ移動した際の前記環状突起に当接されるように前記規制突起を有することを特徴とする請求項2記載の筆記具用キャップ。
  5. 前記規制・解除部材は、前記乗越え嵌合突起の前記被乗越え嵌合突起と離反する方向への移動を規制する位置で固定する固定手段を有し、
    前記乗越え嵌合突起は、前記キャップ本体の側面に施された切欠き部により可撓性を付与され形成されたことを特徴とする請求項1〜4何れか1項記載の筆記具用キャップ。
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