JP5561615B2 - アンテナ装置 - Google Patents
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Description
上記特許文献1に記載の技術では、アンテナ性能が接地用ラインの折り返し部に多く依存するため、折り返し部の状態によってアンテナ性能の劣化や不安定要素の増加が生じてしまう問題があった。すなわち、折り返し部の長さを確保してアンテナ占有領域を大きくする必要があるため、アンテナ占有領域が限られている場合には十分なアンテナ性能が得られない。
このように、従来、アンテナ性能を改善するためには、アンテナ素子および周辺素子を含めたアンテナ占有領域を大きくするという対策が必要であり、設計の自由度が小さく、アンテナ性能の改善も困難であった。
すなわち、本アンテナ装置では、一対のグランド接続パターンによるインダクタンス成分とアンテナ素子の両端側の電極部が接続されるランド部とグランド面との間のギャップによる浮遊容量で得られる一対の並列共振と、アンテナ素子からループ用パターンの内縁部、第2受動素子および給電パターンの縁部を介してアンテナ素子に至るループ形状による共振とが生じる。
したがって、アンテナ素子と受動素子とによる開口面の短縮されたループ形状の共振と、一対の電極部が接続されるランド部とグランド面との間の浮遊容量とによる一対の並列共振と、第1受動素子による最終的なインピーダンス調整とにより、グランド面へ広がる高周波電流の流れを抑制し、限られたアンテナ占有領域を最大限に利用して高いアンテナ性能を得ることができる。
さらに、アンテナ素子は、両端側の一対の電極部が共に放射電極として動作し、方向性が無く、かつ効果的な放射電力を実現することができる。
すなわち、このアンテナ装置では、アンテナ素子が、基板本体の一辺の近傍に設置され、グランド接続パターンが、基板本体の一辺に接して形成されているので、アンテナ素子およびグランド接続パターンが基板端に配されることで、アンテナ素子の性能を最大限に引き出して利用することができる。特に、接地ラインである一対のグランド接続パターンが基板本体の一辺に接して直線的になり、接地ラインの影響、不安定要素を低減し、低損失を実現することができる。
すなわち、このアンテナ装置では、一対の導電パターンが、接続された一方の電極部から対向する他方の電極部へ向けて突出し、互いに平行にパターン形成されているので、一対の導電パターンによる複合的な容量結合と導電パターンの突出部分によるインダクタンス成分とが得られ、周波数およびインピーダンス調整が可能になる。
すなわち、本発明のアンテナ装置によれば、アンテナ占有領域内を延在する給電パターンの先端部に一端側の電極部が接続され基板本体の一辺に沿って設置された誘電体アンテナのアンテナ素子と、一対のランド部とランド部に隣接するグランド面とを接続してインダクタンス成分を有する一対のグランド接続パターンと、他端側の電極部と給電パターンの途中とを少なくとも第2受動素子を介して接続したループ用パターンとを備えているので、グランド面への高周波電流を抑制することができると共に、小さいアンテナ占有領域であっても高いアンテナ性能を得ることができる。
したがって、本発明のアンテナ装置は、省スペースでも最大限のアンテナ性能を実現し、高い設置自由度も得ることができる。
なお、上記給電点FPは、高周波回路(図示略)の給電点に接続される。また、グランド面GNDには、高周波回路が実装される。
また、上記各パターン、ランド部およびグランド面GNDは、銅箔等の金属箔でパターン形成されている。
このように、使用周波数、使用する誘電体材料から、アンテナ素子サイズが選定される。
また、アンテナ占有領域AOAは、給電パターン3により電極部4a側と電極部4b側とに2つに分割されていると共に、当該分割された他端側の領域内にさらにループ用パターン8により囲まれた小さな領域が形成されている。
さらに、アンテナ素子ATは、両端側の一対の電極部4a,4bが共に放射電極として動作し、方向性が無く、かつ効果的な放射電力を実現することができる。
なお、一対の導電パターン4を点対称の関係で形成することにより左右の方向性を考慮せずに実装可能になると共に、さらに上下面で同じ導電パターン4とすることで、表裏の方向性も無くなり、実装時の不具合を低減することも可能になる。
また、グランド接続パターン5は、最短でかつ直線で一端側ランド部9および他端側ランド部8aから隣接するグランド面GNDへ繋げることが望ましい。
また、給電パターン3、一端側ランド部9、グランド接続パターン5およびグランド面GNDの内縁部で囲まれる開口部は、広い方が望ましい。
さらに、アンテナ占有領域AOAは、できるだけ大きい方が望ましい。また、ループ用パターン8を用いた上記ループ形状による開口面積は広い方が望ましい。
なお、基板本体2のサイズは、影響が少ないが、波長の4分の1以上の長さであることが好ましい。
これらから、本実施例では、リターンロスが少ないと共に無指向性の放射パターンおよび全方位平均電力:−1.44dBiが得られ、高いアンテナ性能を実現できていることが判る。
この結果から判るように、基板本体2のサイズ100mm×50mm、50mm×50mmおよび25mm×25mmの各実施例は、全方位アンテナ利得がそれぞれ−1.44dBi、−0.81dBiおよび−1.88dBiであり、基板本体2のサイズが小さくなっても本実施例ではアンテナ性能の劣化が少ない。
また、上記実施形態では、第1受動素子P1が、給電パターン3のスリット部S内に配された部分に設置されているが、給電パターン3のアンテナ占有領域AOA内に延在した部分の途中に設置しても構わない。
また、上記実施形態では、給電パターン3に線幅の狭い細線部3aが形成されているが、この細線部3aに該当する部分を、線幅を給電パターン3の基端側と同等若しくは太く設定しても構わない。
Claims (3)
- 絶縁性の基板本体と、
該基板本体に金属箔でパターン形成されたグランド面と、
該グランド面が形成されていない領域として前記基板本体上に該基板本体の一辺に接して設けられたアンテナ占有領域と、
該アンテナ占有領域から前記基板本体の一辺の反対方向に向けて延在して前記グランド面に空けられたスリット部と、
該スリット部内に延在して金属箔でパターン形成され基端側に給電点が設けられると共に途中に第1受動素子が接続され先端側が前記基板本体の一辺に向けて前記アンテナ占有領域内に延在した給電パターンと、
誘電体基体と該誘電体基体の表面に対向して形成された一対の導体パターンと対応する前記導体パターンに接続され前記誘電体基体の両端側に形成された一対の電極部とで構成されていると共に前記給電パターンの先端部に一端側の前記電極部が接続され前記基板本体の一辺に沿って設置された誘電体アンテナのアンテナ素子と、
前記アンテナ占有領域に金属箔でパターン形成され一対の前記電極部が接着され接続される一対のランド部と、
一対の前記ランド部と前記ランド部に隣接する前記グランド面とを接続して前記アンテナ占有領域に金属箔でパターン形成されインダクタンス成分を有する一対のグランド接続パターンと、
他端側の前記電極部と前記給電パターンの途中とを少なくとも第2受動素子を介して接続して前記アンテナ占有領域に金属箔でパターン形成されたループ用パターンとを備えていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1に記載のアンテナ装置において、
前記アンテナ素子が、前記基板本体の一辺の近傍に設置され、
前記グランド接続パターンが、前記基板本体の一辺に接して形成されていることを特徴とするアンテナ装置。 - 請求項1または2に記載のアンテナ装置において、
一対の前記導電パターンが、接続された一方の前記電極部から対向する他方の前記電極部へ向けて突出し、互いに平行にパターン形成されていることを特徴とするアンテナ装置。
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