JP5557726B2 - 圧延機の板厚制御方法及び板厚制御装置 - Google Patents
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Description
クラスタ圧延機において圧延材の圧延を行うにあたって、まず、圧延材の板厚を計測し、計測した板厚を基にロール隙間を演算し、圧下装置によってロール隙間を制御することによって圧延材の板厚を制御している。
このような問題に鑑み、サーボ弁などの遅れ要素の減衰分を考慮して予め指令信号を補償(補正)するという技術がある(特許文献1)。
本発明の圧延機の板厚制御方法は、圧延材の板厚を計測し、計測した板厚を基に前記圧延材を圧延するワークロールのロール隙間を算出し、算出したロール隙間ΔSに応じて圧下装置を制御する圧延機の板厚制御方法であって、前記圧延材の板厚の偏差を周波数成分に分解し、周波数成分ごとに前記圧下装置に対する制御利得値を算出し、算出した制御利得値の逆数を計測で得られたロール隙間ΔSに乗算すると共に乗算して得られた値を圧下装置を適用するロール隙間ΔS’とし、このロール隙間ΔS’を基に板厚を制御する点にある。
本発明の圧延機の板厚制御装置は、圧延材の板厚を計測する板厚計測器と、ワークロールのロール隙間ΔS’を変更する圧下装置とを備えた圧延機に設けられた板厚制御装置であって、前記板厚制御装置は、前記圧延材の板厚の偏差を周波数成分に分解する周波数分解手段と、前記周波数分解手段により分解された周波数成分ごとに前記圧下装置に対する制御利得値を算出する制御利得値算出手段と、算出した制御利得値の逆数をロール隙間ΔSに乗算すると共に乗算して得られた値をロール隙間ΔS’として算出する制御利得値補正量算出手段と、前記制御利得値補正量算出手段が算出したロール隙間ΔS’を基に板厚を制御する圧下制御手段とを備えている点にある。
なお、本発明にかかる圧延機の板厚制御方法の最も好ましい形態は、圧延材の板厚を計測し、計測した板厚を基に前記圧延材を圧延するワークロールのロール隙間ΔSを算出し、算出したロール隙間ΔSに応じて圧下装置を制御する圧延機の板厚制御方法であって、前記圧延材の板厚の偏差を周波数成分に分解し、周波数成分ごとに前記圧下装置に対する制御利得値を算出し、算出した制御利得値の逆数を計測で得られたロール隙間ΔSに乗算すると共に乗算して得られた値を圧下装置を適用するロール隙間ΔS’とし、このロール隙間ΔS’を基に板厚を制御するものとし、前記圧下装置に適用するロール隙間ΔS’は、算出した制御利得値の逆数を計測で求められたロール隙間ΔSに乗算して得られた値を全ての周波数成分で加算することによって得られることを特徴とする。
また、本発明にかかる圧延機に設けられた板厚制御装置の最も好ましい形態は、圧延材の板厚を計測する板厚計測器と、ワークロールのロール隙間ΔS’を変更する圧下装置とを備えた圧延機に設けられた板厚制御装置であって、前記板厚制御装置は、前記圧延材の板厚の偏差を周波数成分に分解する周波数分解手段と、前記周波数分解手段により分解された周波数成分ごとに前記圧下装置に対する制御利得値を算出する制御利得値算出手段と、算出した制御利得値の逆数をロール隙間ΔSに乗算すると共に乗算して得られた値をロール隙間ΔS’として算出する制御利得値補正量算出手段と、前記制御利得値補正量算出手段が算出したロール隙間ΔS’を基に板厚を制御する圧下制御手段と、を備えていて、前記制御利得値補正量算出手段は、前記乗算して得られた値を全ての周波数成分で加算することによって前記圧下装置に適用するロール隙間ΔS’を算出するように構成されていることを特徴とする。
図1に示すように、圧延装置1は、ステンレス、チタン、特殊鋼、銅などの圧延材Wを冷間圧延するものであって、圧延材Wを圧延するクラスタ型の圧延機(以降、クラスタ圧延機という)2と、圧延材Wを巻き出す巻出リール3と、圧延された圧延材Wを巻き取る巻取リール4とを備えている。
詳しくは、この実施形態のクラスタ圧延機2は、上下一対のワークロールの周りに4本の中間ロール7(上下に2本ずつ)が配置され、中間ロール7の周りに6本のバックアップロール8(上下に3本ずつ)が配置されている。なお、各ロールの本数は、この実施形態に限定されない。また、圧延機2は、クラスタ型に限定されず、通常の多段圧延機であってもよい。
クラスタ圧延機2の入側又は出側には、圧延材Wの板厚を計測する板厚計測器10が設けられている。クラスタ圧延機2は、板厚計測器10にて計測した板厚等によってロール隙間ΔSを変更する圧下装置11と、ロール隙間ΔSを変更するための計算等を行うと共に圧下装置11を制御する板厚制御装置12とを備えている。
以下、本発明に係る圧延機の板厚制御方法及び板厚制御装置について詳しく説明する。
本発明の板厚制御装置、すなわち板厚制御装置12は、周波数分解手段20と、制御利得値算出手段21と、制御利得値補正量算出手段22と、圧下制御手段23とを備えている。
図2には、入側板厚を板厚計測器10にて計測して、この計測によって入側の板厚偏差ΔHを求めた一例を示す。周波数分解手段20は、図2に示すような板厚偏差ΔHを周波数分析器によって式(1)に示すように各周波数に分解する。
詳しくは、制御利得値補正量算出手段22は、板厚計測器10にて計測して得られた板厚偏差ΔHからロール隙間ΔSを求める。具体的には、フィードフォワードの考えを基に、式(4)により算出する。
以上、本発明の板厚制御装置12では、板厚計測器10にて計測された板厚偏差ΔHを基に求めたロール隙間ΔSを直接圧下装置11に適用するのではなく、まず、板厚偏差ΔHを周波数分解し、周波数分解した各周波数毎での制御利得値G(fn)を求める。そして、制御利得値G(fn)の逆数であるG'(fn)をロール隙間ΔSに乗算し、乗算した値を全ての周波数について加算することによってロール隙間ΔSを補正し、補正した値であるロール隙間ΔS’を圧下装置11に適用している。
図3は、板厚制御装置12にて制御を行いながら圧延材Wを圧延するフローチャートを示したものである。
次に、第2ステップにおいて、周波数分解手段20により、入側板厚偏差ΔHを周波数毎に分解する。
第3ステップでは、圧下装置11の遅れ要素を例えば一次遅れ系で近似して制御利得値G(fn)を演算する。一次遅れ系の伝達関数は、式(6)に表すことができる。
第4ステップでは、求めた制御利得値G(fn)の逆数G’(fn)を式(3)を用いて求める。
第3ステップ〜第5ステップは、制御利得値補正量算出手段22によって実行される。
第6ステップでは、第4ステップで求めた制御利得値の逆数G’(f)と、第5ステップで求めたロール間隙ΔSとを乗算して、圧下装置11に出力すべき補正後のロール間隙ΔS’を式(5)を用いて求める。即ち、第6ステップでは、図4に示すように、制御利得値の逆数G’(fn)とロール隙間ΔSとの乗算した値を全ての周波数成分で加算し、加算した値をロール間隙ΔS’とする。
第8ステップでは、以上の処理(演算)を続行するか否かの判断を行い、板厚制御を続行する場合は、第1ステップに戻り、中止の時は終了する。
以上述べたような本発明によれば、板厚偏差ΔHを周波数成分に分解して、各周波数における制御利得値を求めると共に、各周波数毎の制御利得値に逆数を掛けることによって制御利得値(ロール隙間)を補正しているため、圧下装置11に内存する遅れ要素の周波数毎の特性を確実に反映することができ、板厚を高精度で制御することが可能となる。
2 クラスタ圧延機
3 巻出リール
4 巻取リール
5 ワークロール
7 中間ロール
8 バックアップロール
10 板厚計測器
11 圧下装置
12 板厚制御装置
15 ウエッジ
16 油圧シリンダ
17 サーボ弁
18 サーボアンプ
20 周波数分解手段
21 制御利得値算出手段
22 制御利得値補正量算出手段
23 圧下制御手段
ΔH 板厚偏差
W 圧延材
Claims (2)
- 圧延材の板厚を計測し、計測した板厚を基に前記圧延材を圧延するワークロールのロール隙間ΔSを算出し、算出したロール隙間ΔSに応じて圧下装置を制御する圧延機の板厚制御方法であって、
前記圧延材の板厚の偏差を周波数成分に分解し、
周波数成分ごとに前記圧下装置に対する制御利得値を算出し、
算出した制御利得値の逆数を計測で得られたロール隙間ΔSに乗算すると共に乗算して得られた値を圧下装置を適用するロール隙間ΔS’とし、このロール隙間ΔS’を基に板厚を制御するものとし、
前記圧下装置に適用するロール隙間ΔS’は、算出した制御利得値の逆数を計測で求められたロール隙間ΔSに乗算して得られた値を全ての周波数成分で加算することによって得られる
ことを特徴とする圧延機の板厚制御方法。 - 圧延材の板厚を計測する板厚計測器と、ワークロールのロール隙間ΔS’を変更する圧下装置とを備えた圧延機に設けられた板厚制御装置であって、
前記板厚制御装置は、
前記圧延材の板厚の偏差を周波数成分に分解する周波数分解手段と、
前記周波数分解手段により分解された周波数成分ごとに前記圧下装置に対する制御利得値を算出する制御利得値算出手段と、
算出した制御利得値の逆数をロール隙間ΔSに乗算すると共に乗算して得られた値をロール隙間ΔS’として算出する制御利得値補正量算出手段と、
前記制御利得値補正量算出手段が算出したロール隙間ΔS’を基に板厚を制御する圧下制御手段と、を備えていて、
前記制御利得値補正量算出手段は、前記乗算して得られた値を全ての周波数成分で加算することによって前記圧下装置に適用するロール隙間ΔS’を算出するように構成されている
ことを特徴とする圧延機の板厚制御装置。
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