JP5557106B2 - 金型内塗装用金型及び金型内塗装方法 - Google Patents
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Description
この方法では、樹脂を金型内で射出成形した後、金型を少し開いた状態にすることにより、型内において樹脂成形品と金型キャビティ面との間に隙間を生じさせる。そして、該隙間に塗料注入機を使用して塗料を注入した後、金型を再度型締めすることによって成形品の表面に塗料を均一に拡張させ、その後硬化させて被覆を行なう。
また、特許文献2に記載の部分塗装では、塗装膜の境界部に突起や凹部を設けることが必要となり、段差の無い同一表面上に塗膜の境界部を設けることが難しく、意匠的な問題を回避することができないという課題があった。
共通金型が樹脂成形品を保持した状態で塗膜形成用金型と閉じ合わせ、樹脂成形品と塗膜形成用金型の間に塗料を入れる隙間とその隙間を仕切るための樹脂シール材を充填する溝部が形成され、溝部に樹脂シール材を充填した後、隙間に塗料注入機から塗料を充填し硬化させることにより、樹脂成形品の表面を部分的に塗装することが可能である金型内塗装用金型を用いる。そして、樹脂成形品の成形とその表面の部分的あるいは多色の塗装を金型内で行なう。
(2)塗膜の境界線が明確で装飾が鮮やかになり、成形品の外観を良好にできる。
図1は、本願発明の型内塗装を実施する樹脂射出成形機の型締装置と射出装置の一部および金型を示し、各実施例において共通である。
型締装置10の下側は、マシンベース11に支えられている。マシンベース11の上には、固定プラテン12がキー13を介して固定的に載置されており、樹脂成形用金型40が取り付けられている。また、固定プラテン12の四隅には、型締力を受けるタイバー16が4本貫通し、固定ナット17によって固定されている。
中間プラテン20を180°回転させることにより、共通金型A44および共通金型B45は、樹脂成形用金型40あるいは塗膜形成用金型42のどちらとも閉じ合わすことが可能となる。なお、共通金型A44および共通金型B45は、同一のものである。
そして、中間プラテン20および可動プラテン14を連動動作することにより、樹脂成形用金型40と共通金型A44および塗膜形成用金型42と共通金型B45を、開いたり閉じ合わすことができ、また同時に型締力を負荷することが可能となる。
また、塗膜形成用金型42には、共通金型B45に貼り付いた樹脂成形品との間に形成される塗料用キャビティ隙間に塗料注入孔49を介して、液体の塗料を注入できる塗料注入機47が取り付けられている。
まず、(a)に示すように樹脂成形用金型140と共通金型144を閉じ合わし型締力を負荷した状態で、メイン射出装置30から溶融樹脂を射出する。溶融樹脂はメイン樹脂流路141を通ってキャビティ内に充填される。キャビティ内の溶融樹脂は、時間と共に冷やされ、固体の樹脂成形品150となる。その後金型を開くが、(b)のように樹脂成形品150は共通金型144側に貼り付くような金型形状となっている。次に中間プラテンを180°回転させて、(c)のように共通金型144及び樹脂成形品150を、塗料注入機147を備えた塗膜形成用金型142と対向させる。
塗料用キャビティ隙間152は、塗料注入孔149を介して塗料注入機147と連通している。そして、(e)のように塗料注入機を動作して塗料を注入し、キャビティ内塗料155を形成する。注入に時間が掛かると注入完了までに塗料用キャビティ隙間152内で塗料の熱硬化が進行し、塗料のショートショットや表面性の低下の原因となる。よって、注入はできるだけ早く完了することが好ましい。
時間が経過して塗料が硬化し塗膜156となると、(f)のように金型を開く。そして、押出機構を動作し共通型144から(g)のように取り外して、部分的に塗装された樹脂成形品を得る。樹脂成形品は、図6に示すように部分的な塗装が施されている。
成形樹脂材料は、成形しやすく熱硬化性塗料と密着性が良いものが好ましい。また、 塗料は、硬化性・付着性・外観・耐候性に優れたものが適している。
成形後に樹脂成形品250を塗膜形成用金型と対向させる。塗膜形成用金型は、(c)に示すよう2個の塗料注入機247を備え、キャビティ面にはシール突起254が形成されている。金型を閉じ合わすと、(d)にように樹脂成形品250とシール突起254が当接して、塗料用キャビティ隙間は2つに仕切られる。それぞれの塗料用キャビティ隙間(252a、252b)は、別の塗料注入機(247a、247b)と連通する。それぞれの注入機から塗料を注入し、(e)のように塗料用キャビティ隙間をキャビティ内塗料(255a、255b)で充満する。塗料が硬化して塗膜となると、(f)のように金型を開く。樹脂成形品250の表面には、2種類の塗膜(256a、256b)が形成される。よって、塗料注入機に異なる色の塗料を入れておくと、樹脂成形品250は、2色(多色)に装飾塗装された成形品となる。
第1の実施例と同様、(a)のように樹脂成形用金型340と共通金型344を閉じ合わし型締力を負荷した状態で、メイン射出装置30から溶融樹脂を射出する。溶融樹脂はメイン樹脂流路341を通って金型キャビティ内に充填され、その後冷却固化し樹脂成形品350となる。次に型を開くが、(b)に示すように樹脂成形品は、共通型344側に貼り付くような金型形状とする。その後、中間プラテンを180°回転し、(c)のように樹脂成形品350を塗膜形成用金型342と対向させる。塗膜形成用金型342には、塗料注入機347が備えられていると共に、キャビティ面と連通するサブ樹脂流路348が備えられている。金型を閉じると、(d)のようにキャビティ部には、塗料用キャビティ隙間352と樹脂シール溝部360が形成される。その後、サブ樹脂流路348の入り口に、サブ射出装置32のノズル先端をタッチさせる。
その後、樹脂シール材361のみを取り剥がすと、図6のような部分塗装された樹脂成形品を得ることができる。
樹脂成形品350と樹脂シール材361の樹脂材料は、完全接着しない関係であるものが良い。例えば、樹脂成形品350の樹脂材料をABSあるいはポリカーボネートとし、樹脂シール材361の樹脂材料をポリエチレンあるいはポリプロピレンとすると、樹脂成形品350と樹脂シール材36は強く密着することは無く、樹脂シール材361を容易に取り剥がすことができる。また、樹脂成形品350をポリプロピレン、樹脂シール材361をポリエチレンとしても同様である。
11 マシンベース
12 固定プラテン
13 キー
14 可動プラテン
15 摺動台
16 タイバー
17 固定ナット
20 中間プラテン
21 回転台
23 回転ベアリング
24 スライド台
26 スライドレール
27 スライドブロック
30 メイン射出装置
31 メイン射出ノズル
32 サブ射出装置
40 樹脂成形用金型
41 メイン樹脂流路
42 塗膜形成用金型
44 共通金型A
45 共通金型B
47 塗料注入機
48 サブ樹脂流路
49 塗料注入孔
50 樹脂成形品
52 塗料用キャビティ隙間
53 シール面
54 シール突起
55 キャビティ内塗料
56 塗膜
60 シール溝部
61 樹脂シール材
Claims (5)
- 樹脂成形用金型と、共通金型と、塗料注入機と樹脂流路を備えた塗膜形成用金型と、からなる金型内塗装用金型であって、
前記樹脂成形用金型と前記共通金型が閉じ合わさった状態で間に形成されるキャビティ内に、溶融状態の樹脂を射出充填し、その後冷却固化することにより、樹脂成形品を成形することが可能であり、
前記共通金型が前記樹脂成形品を保持した状態で前記塗膜形成用金型と閉じ合わさり、前記樹脂成形品と前記塗膜形成用金型の間に塗料を入れる隙間とその隙間を仕切るための樹脂シール材を充填する溝部が形成され、前記溝部に樹脂シール材を充填した後、前記隙間に塗料注入機から塗料を充填し硬化させることにより、前記樹脂成形品の表面を部分的に塗装することが可能である、
ことを特徴とする金型内部分塗装用金型。 - 請求項1に記載の金型内塗装用金型であって、
前記塗膜形成用金型は複数の塗料注入機を備え、
前記共通金型が前記樹脂成形品を保持した状態で前記塗膜形成用金型と閉じ合わさり、前記樹脂成形品と前記塗膜形成用金型の間に塗料を入れる隙間とその隙間を複数に仕切るための樹脂シール材を充填する溝部が形成され、前記溝部に樹脂シール材を充填した後、前記複数の隙間にそれぞれの塗料注入機から塗料を充填し硬化させることにより、前記樹脂成形品の表面を多色的に塗装することが可能である、
ことを特徴とする金型内多色塗装用金型。 - 請求項1に記載の金型を用いた金型内塗装方法であって、
前記樹脂成形用金型と前記共通金型を閉じ合わせ、間に形成されるキャビティ内に溶融状態の樹脂を射出充填し、その後冷却固化して、樹脂成形品を成形する工程と、
前記樹脂成形用金型と前記共通金型を開き、前記共通金型が前記樹脂成形品を保持した状態で、前記共通金型と前記塗膜形成用金型とを閉じ合わす工程と、
前記樹脂成形品と前記塗膜形成用金型の間に形成された前記樹脂シール材を入れる溝部に溶融樹脂を充填する工程と、
前記樹脂成形品と前記塗膜形成用金型の間に部分的に形成された隙間に、塗料注入機から塗料を充填し硬化させる工程と、
からなることを特徴とする金型内部分塗装方法。 - 請求項2に記載の金型を用いた金型内塗装方法であって、
前記樹脂成形用金型と前記共通金型を閉じ合わせ、間に形成されるキャビティ内に溶融状態の樹脂を射出充填し、その後冷却固化して、樹脂成形品を成形する工程と、
前記樹脂成形用金型と前記共通金型を開き、前記共通金型が前記樹脂成形品を保持した状態で、前記共通金型と前記塗膜形成用金型とを閉じ合わす工程と、
前記樹脂成形品と前記塗膜形成用金型の間に形成された前記樹脂シール材を入れる溝部に溶融樹脂を充填する工程と、
前記樹脂成形品と前記塗膜形成用金型の間に複数形成された隙間に、それぞれの塗料注入機から塗料を充填し硬化させる工程と、
からなることを特徴とする金型内多色塗装方法。 - 請求項3及び4のいずれか1項に記載の金型内塗装方法であって、
樹脂成形品と樹脂シール材の材質が完全接着しない関係にある樹脂であり、塗装された樹脂成形品を金型から取り外した後、樹脂シール材を取り剥がす工程からなることを特徴とする、金型内塗装方法。
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