JP5553430B2 - ブックブロック、本または同様の印刷物を製造するために印刷紙葉を供給する装置 - Google Patents

Description

本発明は、ブックブロック、本または同様の印刷物を製造するために印刷紙葉を供給する装置であって、複数の印刷紙葉フィーダを備えており、この印刷紙葉フィーダが、コンベアの上方およびコンベアに沿って間隔をおいて前後に並べて機械フレームに配置されていて、コンベアに個別の印刷紙葉を周期的に供給する装置に関し、この印刷紙葉フィーダには、少しずつずらして積み重ねられた印刷紙葉を収容するために積載機構が付設されていて、この印刷紙葉フィーダは、供給機構を介して個別の印刷紙葉を積載機構から取り出せるように構成されている。

冒頭に挙げた様式の装置は、さまざまな用途において印刷物を製作するために個別の印刷紙葉を丁合するために用いられる。これらの装置の役割は、スタック状に用意された平坦な印刷中間製品、例えば、カバー、折り畳まれた印刷紙葉、カード、ＣＤ／ＤＶＤまたは同様の平坦な製品を個別に分離し、コンベアにおいて収集して、処理機械、例えば無線綴じ機の中へ移送することである。コンベアは、搬送方向に対して横向きの水平な通路または傾斜した通路によって形成され、この通路の中を、牽引手段に固定されたキャリアを用いて印刷中間製品が移動される。この通路は、上方が開いた構成であり、印刷中間製品は、その通路において自重および／または案内部によって安定した状態にある。あるいは、周回するように駆動される棚部に印刷中間製品を引き渡して、この棚部上に収集することも可能である。

例えば、特許文献１に記載されている従来技術では、印刷中間製品、例えば、印刷紙葉、カード、ＣＤ／ＤＶＤまたは同様の製品を、綴じられていないブックブロックに丁合するために、この種の構成の装置が用いられる。その際、スタックとして蓄積された印刷中間製品を備えたフィーダが、コンベアの長手方向に沿って配置されており、これらのフィーダは、印刷中間製品を個別に分離して、周期的にコンベアに供給する。ここでは、スタックは、搬送方向に対して垂直に整向されている。コンベアは、周回するように駆動される牽引手段に規則的な間隔をおいて固定された収容箇所を有しており、これらの収容箇所に、予め決められた順序で印刷中間製品をフィーダによって供給することができる。フィーダは、コンベアの上方に短い間隔をおいて配置されており、その間隔は、連続するフィーダが鱗状構造体に互いに重なり合う程度に小さくてもよい。このコンパクトな形態の短所は、保守作業の際または障害物を取り除く際にコンベア領域へ進入する必要があるときに、コンベアへのアクセス可能性が制限されてしまうことにある。

特許文献２あるいは特許文献３は、別の従来技術を提示しており、そこでは、異なったカバーを丁合および供給するための装置が無線綴じ機に備えられている。これが必要であるのは、同じ製造連において、受取側に応じて、綴じるべきブックブロックに対して異なったカバーを供給しなければならない場合である。スタックとして蓄積されたカバーを備えたフィーダが、コンベアの長手方向に沿って配置されている。スタックは、テーブル上に鱗状に重なり合ったカバーによって形成される。これらのカバーはフィーダによって個別に分離されて、コンベアに供給される。その際、機械制御部が、製作すべき印刷製品のために準備された種類のカバーを保持しているフィーダを起動する。上述の第１の従来技術の場合と同様に、フィーダは、コンベアの上方に短い間隔をおいて配置されており、その間隔は、この場合も、連続するフィーダが互いに鱗状に重なり合う程度に小さくてもよい。また、保守作業の際または障害物を取り除く際にコンベア領域へ進入する必要があるときに、第１の従来技術と同じ短所が伴う。上述の装置の別形態では、テーブルが、テーブルの終端領域の１つに配置された水平軸線を中心に上方へ揺動可能に構成されていることが公知である。これにより、コンベアへ自由にアクセスすることが可能となる。しかし、その際、テーブルを前もって空にし、最後に再び充填しなければならない。これは、非常に多くの操作員の動員を必要とする恐れがある。また、当然ながら、同一のカバーを処理する場合には、全てのフィーダが利用可能であり、従って、フィーダの貯蔵容量を増大させることができる。

欧州特許第１５２０８１７号明細書 欧州特許出願公開第５３６８６３号明細書 欧州特許出願公開第５３６４６３号明細書

本発明の課題は、コンベアの直ぐ上方に重なり合って配置された印刷紙葉フィーダを備えた、印刷中間製品用の収集装置において、簡単な方式で、コンベアへの自由なアクセス可能性を提供することである。

この課題は、本発明において、機械フレームに結合された案内部を用いて、印刷紙葉フィーダの積載機構および／または供給機構が、コンベアの側方に設けられた非作業位置へ移動可能に構成されていることによって解決される。

以下において、本明細書で言及されていない全ての詳細事項に関連して引用される従来技術、および、図面を参照しながら、提示した本装置について実施例を用いて説明する。

第１の実施形態におけるカバー用丁合機構の立体図である。 第２の実施形態におけるカバー用丁合機構の立体図である。 印刷紙葉フィーダが動作位置にある印刷紙葉用丁合機構の立体図である。 図３と同じ丁合機構であるが、１つの印刷紙葉フィーダが休止状態にある場合を示す。 別の実施形態における印刷紙葉フィーダを備えた、印刷紙葉用丁合機構の立体図である。

図１および図２は、ブックブロック、本または同様の印刷物を製造するために、印刷紙葉３を供給するための丁合機構１を示す。この丁合機構は、カバーまたはその他の平坦な物、例えばＣＤ／ＤＶＤ、商品見本、パンフレットなど（以降、印刷紙葉３と呼ぶ）を無線綴じ機へ供給するために、乗り換えフィーダ（Umschlaganleger）１１として構成された印刷紙葉フィーダ４を備えている。そこでは、丁合機構１は、コンベア２に沿っておよびこのコンベアの上方に間隔をおいて前後に並べて機械フレーム１０に配置された複数の印刷紙葉フィーダ４を有しており、この印刷紙葉フィーダが、コンベア２に個別の印刷紙葉３を周期的に供給する。これらの印刷紙葉フィーダには、少しずつずらして積み重ねられた印刷紙葉３を収容するために積載機構５が付設されていて、この印刷紙葉フィーダは、供給機構６を通じて個別の印刷紙葉３を積載機構５から取り出せるように構成されている。機械フレーム１０に結合されたコンベア２は、実質上、通路によって形成されており、また、周回するように駆動される牽引手段１４に規則的な間隔をおいて配置されたキャリア１３を備えている。これらのキャリアは、印刷紙葉フィーダ４によって供給された印刷紙葉３あるいはカバーを、コンベア２の長手方向にわたって延在する通路に沿って移動しながら搬送する。印刷紙葉フィーダ４は、鱗状構造体８に少しずつずらして積み重ねられて供給される印刷紙葉３を収容するために、供給機構６に対して傾斜して配置された、積載機構５を形成する搬送テーブル９を有する。少なくとも、印刷紙葉フィーダ４の積載機構５あるいは搬送テーブル９は、機械フレーム１０に結合されている、案内１２によって形成された案内部７を用いて、搬送方向Ｆに対して横向きであるオフセット方向Ｖに、コンベア２の側方に設けられた非作業位置へ移動することができる。その際、搬送テーブル９あるいは積載機構５は、供給機構６から搬送作用を行う上で切り離された状態で、コンベア２の側方に設けられた非作業位置へ移動可能であるのが好ましい。別の実施態様では、搬送テーブル９を搬送方向Ｆとは逆方向に移動して、供給機構６から切り離せることが想定されている。さらに、図１に示されているように、搬送テーブル９は、機械フレーム１０に結合されたレール１８上をローラ１９によって水平にまたは搬送方向に対してやや上昇しながら移動できるように設置されている。しかしまた、そこでは、他のどのような種類の直線案内部であっても用いることが可能である。代替え案として図２によれば、搬送テーブル９は、揺動軸１６を中心に揺動可能なレバー１７によって形成されたジョイント部１５を用いて可動となる。軸線２０が、両終端位置において、揺動軸１６に対してそれぞれ異なった側に位置し、かつ、重力によって両終端位置が安定した状態であるように、レバー１７の終端位置が選択可能であるのが好ましい。搬送テーブル９を搬送方向Ｆおよび／またはオフセット方向Ｖに移動させるための駆動は、手動、電動、空圧または液圧のいずれの方式でも可能である。また、積載機構を搬送方向Ｆとオフセット方向Ｖとの間の方向に移動させること、あるいは、両方向の動きを複合すること、ほぼ垂直方向の軸線を中心に回転させること、あるいはまた、上昇させることも考えられる。図３から図５は、印刷紙葉３を所定の順序に、綴じられていないブックブロックに丁合するための丁合機構１を示す。これらのブックブロックは、次に無線綴じ機に供給され、無線綴じ機によって綴じられる。無線綴じ機と搬送作用を行うように結合されている丁合機構１は、少なくとも１つの印刷紙葉フィーダ４を有する。その際、印刷紙葉フィーダ４は、印刷紙葉３を少しずつずらして重ね合わせた状態で収容する積載機構５と、印刷紙葉３を積載機構５から取り出して、搬送方向Ｆとほぼ同じ方向にコンベア２に供給する供給機構６とを有する。印刷紙葉３は、印刷紙葉フィーダ４によって個別に分離されて、印刷紙葉フィーダ４の下方に配置されたコンベア２に供給される。機械フレーム１０に結合されたコンベア２は、実質的に、周回するように駆動される牽引手段１４に規則的な間隔をおいて配置されたキャリア１３によって形成される。キャリアは、印刷紙葉フィーダ４によって供給された印刷紙葉３を、コンベア２の長手方向にわたって延在する通路に沿って移動しながら搬送する。別の実施態様では、コンベア２は、規則的な間隔をおいて牽引手段１４に固定された保管テーブルとして構成することができ、これらの保管テーブル上で、印刷紙葉３が収集されて、無綴じのブックブロックに丁合される。省スペース構造にするために、印刷紙葉フィーダ４は、垂直に部分的に重なり合うように短い間隔で前後に並べて配置されている。コンベア２に容易にアクセスできるように、図５に示されている通り、印刷紙葉フィーダ４の積載機構５および／または供給機構６は、機械フレーム１０に接続されている、案内１２によって形成された案内部７に、搬送方向Ｆに対して横向きであるオフセット方向Ｖに移動可能に設置されていて、コンベア２の側方に設けられた非作業位置へ移動することができる。図３および図４に示した丁合機構５の場合、積載機構５と供給機構６とは、分離できないように互いに結合されており、従って、印刷紙葉フィーダ４は、コンベア２の側方に設けられた非作業位置へ、１つのユニットとして移動することができる。全ての図において、非作業位置は、搬送方向Ｆを向いてコンベア２の左側に設けられているが、本発明は、反対側の、コンベア２の右側に非作業位置を有する場合も含む。

Claims (6)

1. ブックブロック、本または同様の印刷物を製造するために印刷紙葉（３）を供給する装置であって、複数の印刷紙葉フィーダ（４）を備えており、この印刷紙葉フィーダが、コンベア（２）の上方およびこのコンベアに沿って間隔をおいて前後に並べて機械フレーム（１０）に配置されていて、前記コンベア（２）に個別の印刷紙葉（３）を周期的に供給しており、前記印刷紙葉フィーダには、少しずつずらして積み重ねられた印刷紙葉（３）を収容するために積載機構（５）が付設されていて、前記印刷紙葉フィーダが、供給機構（６）を介して個別の印刷紙葉（３）を前記積載機構（５）から取り出せるように構成されている装置において、
   印刷紙葉フィーダ（４）の少なくとも一つの積載機構（５）が、供給機構（６）から搬送作用を行う上で切離された状態で、機械フレーム（１０）に結合された案内部（７）を用いて、コンベア（２）の側方に設けられた非作業位置へ移動可能であるように構成されていることを特徴とする装置。
2. 鱗状構造体（８）に少しずつずらして積重ねられて供給される印刷紙葉（３）を収容するために、少なくとも一つの積載機構（５）が、乗り換えフィーダ（１１）として構成された印刷紙葉フィーダ（４）の、前記供給機構（６）に対して傾斜した搬送テーブル（９）として構成されていることを特徴とする請求項１に記載の装置。
3. 前記搬送テーブル（９）が、搬送方向（Ｆ）とは逆方向に移動可能に、前記供給機構（６）から切り離し可能に構成されていることを特徴とする請求項２に記載の装置。
4. 前記搬送テーブル（９）が、搬送テーブルと前記機械フレームをつなぐジョイント部（１５）で、前記供給機構（６）に対して揺動可能に構成されていることを特徴とする請求項２または３に記載の装置。
5. 前記搬送テーブル（９）が、前記案内部（７）に沿って移動可能に構成されていることを特徴とする請求項１〜４のいずれか１項に記載の装置。
6. 無線綴じ機と搬送作用を行うように結合されている丁合機構（１）の少なくとも１つの印刷紙葉フィーダ（４）を備え、前記印刷紙葉フィーダ（４）が、前記印刷紙葉（３）を少しずつずらして重ね合わせた状態で収容する積載機構（５）と、この積載機構（５）から前記印刷紙葉（３）を取り出し、かつ搬送方向（Ｆ）とほぼ同じ方向にコンベア（２）に前記印刷紙葉を供給する供給機構（６）とを有する装置において、
   印刷紙葉フィーダ（４）の前記積載機構（５）および／または前記供給機構（６）が、前記コンベア（２）の側方に設けられた非作業位置へ移動可能に構成されていることを特徴とする請求項１に記載の装置。

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