JP5552979B2 - ガスバリアフィルムの製造方法、該ガスバリアフィルムを有する有機電子デバイス - Google Patents
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該ガスバリア性層の作製が、ポリシラザン化合物を含む溶液を塗布して塗膜を作製する工程、次いで、得られた塗膜に対して真空紫外線を照射することにより該塗膜を改質処理する工程を有し、該改質処理する工程が、50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程及び50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程を有し、且つ、該50mW/cm2以下の照度での真空紫外光の積算光量A(mJ/cm2)と、該50mW/cm2以上の照度での真空紫外光の積算光量B(mJ/cm2)が、下記の関係式(1)を満たすことを特徴とするガスバリアフィルムの製造方法。
(積算光量A/積算光量A+B)×100(%)=5%〜25%
2.50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程の時間A(秒)と、50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程の時間B(秒)が、下記の関係式(2)を満たすことを特徴とする前記1に記載のガスバリアフィルムの製造方法。
(時間A/時間A+B)×100(%)=5%〜35%
3.50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程におけるピーク照度B'と該ピーク照度B'の次のピーク照度B"との間に存在する50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程における谷の照度が、前記ピーク照度B'または前記ピーク照度B"の0%〜10%の範囲であることを特徴とする前記1または2に記載のガスバリアフィルムの製造方法。
該ガスバリア性層の作製が、ポリシラザン化合物を含む溶液を塗布して塗膜を作製する工程、次いで、得られた塗膜に対して真空紫外線を照射することにより該塗膜を改質処理する工程を有し、該改質処理する工程が、50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程及び50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程を有し、且つ、該50mW/cm2以下の照度での真空紫外光の積算光量A(mJ/cm2)と、該50mW/cm2以上の照度での真空紫外光の積算光量B(mJ/cm2)が、上記の関係式(1)を満たすことにより、きわめて高いガスバリア性能を有し、ロール・トゥ・ロール方式の生産適性を有するガスバリアフィルムの製造方法を提供するものです。
本発明に係るガスバリア性層について説明する。
本発明に係るガスバリア性層の作製方法について説明する。
本発明に係る真空紫外線照射による改質処理について説明する。
(1)改質処理時の真空紫外線照射条件
本発明に係る改質処理する工程においては、50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程及び50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程を有し、且つ、該50mW/cm2以下の照度での真空紫外光の積算光量A(mJ/cm2)と、該50mW/cm2以上の照度での真空紫外光の積算光量B(mJ/cm2)が、下記の関係式(1)を満たすことが、本発明に記載の効果を得る為に必要である。
(積算光量A/積算光量A+B)×100(%)=5%〜25%
本発明に係る「積算光量」とは、単位面積当たりの光(真空紫外線)の強さ「照度」(mW/cm2)と真空紫外線の照射時間(t)(秒)との積で表される。
積算光量A(50mW/cm2以下の照度での真空紫外光の積算光量A(mJ/cm2))は、26+27+28+29の領域における光量の合計で表される。
積算光量B(50mW/cm2以上の照度での真空紫外光の積算光量B(mJ/cm2)は、21+22+23の領域における光量の合計で表される。
改質処理する工程において、50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程の時間Aと、50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程の時間Bが、下記の関係式(2)を満たすことが好ましい。
(時間A/時間A+B)×100(%)=5%〜35%
上記の(2)に続いて、本発明のガスバリアフィルムの製造方法に係る改質処理時の真空紫外線照射の条件として更に下記の(3)の態様を挙げることができる。
時間Aは、t1+(t3−t2)+(t5−t4)+(t7−t6)秒、
時間Bは、(t2−t1)+(t4−t3)+(t6−t5)秒で示される。
改質処理する工程において、50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程におけるピーク照度B'と該ピーク照度B'の次のピーク照度B"との間に存在する50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程における谷の照度を、前記ピーク照度B'または前記ピーク照度B"の0%〜10%の範囲に調整する。
ルムの製造方法。
(a)複数の真空紫外線ランプ12の設置間隔を調整する、
(b)複数の真空紫外線ランプ12の特定位置のランプ毎に設置間隔の調整を行う、
(c)複数の真空紫外線ランプ12の特定位置のランプのみ消灯する、
(d)複数の真空紫外線ランプ12の特定のランプ毎に遮蔽版を挿入する、
(e)複数の真空紫外線ランプ12からパルスとして真空紫外線を照射する、
等の方法を単独または組み合わせることにより実施できる。
e+Xe→Xe*
Xe*+2Xe→Xe2*+Xe
Xe2*→Xe+Xe+hν(172nm)
となり、励起されたエキシマ分子であるXe2*が基底状態に遷移するときに172nmのエキシマ光を発光する。
本発明に係る真空紫外線(VUV)照射時の酸素濃度は10ppm〜10000ppm(1%)の範囲に調整することが好ましく、更に好ましくは、50ppm〜5000ppmの範囲である。
本発明に係るガスバリア性層の作製に用いられるポリシラザン膜の塗布、成膜方法について説明する。
また、塗布された膜は溶媒が除去された均一な乾燥膜を得る上で、アニールする態様が好ましい。アニール温度は、好ましくは60℃〜200℃、更に好ましくは70℃〜160℃である。アニール時間は、好ましくは5秒〜24時間程度、更に好ましくは10秒〜2時間程度である。
本発明に係る基材は、ガスバリア性層を保持することができる有機材料で作製されたものであれば特に限定されない。
本発明では、ガスバリアフィルムの曲げに対する応力を緩和する目的のほかに、突起等が存在する透明樹脂基板の粗面を平坦化し、あるいは、透明樹脂基板に存在する突起により透明無機化合物層に生じた凹凸やピンホールを埋めて平坦化するために、有機層を少なくとも樹脂基板と無機化合物層の間に設けてもよい。
本発明において、該有機層は基材とガスバリア性層との間に、ガスバリアフィルムにかかる応力を緩和するための層として設けても良い。特に、基材として用いた樹脂基板などの上に、前述した本発明の塗布型バリア層を作製する場合、無機酸化物などの前駆体であるポリシラザンなどの塗布膜が、二酸化珪素膜および酸化窒化珪素膜に転化する際、高密度化し、膜の収縮が起こるため、応力が集中することで、バリア層にクラックが発生するなどの問題が生じる場合がある。
好ましい態様の一つは、前述の感光性樹脂中に表面に光重合反応性を有する感光性基が導入された反応性シリカ粒子(以下、単に「反応性シリカ粒子」ともいう)を含むものである。
ブリードアウト防止層は、平滑層を有するフィルムを加熱した際に、フィルム基板中から未反応のオリゴマーなどが表面へ移行して、接触する面を汚染してしまう現象を抑制する目的で、平滑層を有する基板の反対面に設けられる。ブリードアウト防止層は、この機能を有していれば、基本的に平滑層と同じ構成をとっても構わない。
本発明のガスバリアフィルムは、種々の封止用材料、フィルムとして用いることができる。
本発明の有機電子デバイスの基本的構成の例を図1に示す。
本発明のガスバリアフィルムを、有機電子デバイスとして適用する場合について説明する。
本発明のガスバリアフィルムは、連続生産しロール形態に巻き取ることが出来る(いわゆるロール・トゥ・ロール生産)。その際、ガスバリア性層を作製した面に保護シートを貼合して巻き取ることが好ましい。特に有機薄膜デバイスの封止材として用いる場合、表面に付着したゴミ(パーティクル)が原因で欠陥となる場合が多く、クリーン度の高い場所で保護シートを貼合してゴミの付着を防止することは非常に有効である。併せて、巻取り時に入るガスバリア性層表面への傷の防止に有効である。
実施例1
《ガスバリアフィルム1の作製》:比較例
(基材)
基材として、両面に易接着加工された125μmの厚さのポリエステルフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製、テトロンO3)の基板を、170℃で30分アニール加熱処理したものを用いた。
上記基材上に、JSR株式会社製 UV硬化型有機/無機ハイブリッドハードコート材 OPSTAR Z7501を塗布、乾燥後の(平均)膜厚が4μmになるように塗布した後、乾燥条件;80℃、3分で乾燥後、空気雰囲気下、高圧水銀ランプ使用、硬化条件;1.0J/cm2硬化を行い、平滑層を作製した。
《第1のガスバリア性層の作製》
以下に、ポリシラザン化合物を含有する塗膜の作製、該塗膜の改質処理等を工程に沿って、第1のガスバリア性層の作製について説明する。
(ポリシラザン化合物を含有する塗布液の調製)
無触媒のパーヒドロポリシラザン20質量%ジブチルエーテル溶液(AZエレクトロニックマテリアルズ(株)製アクアミカ NN120−20)とアミン触媒を固形分の5質量%含有するパーヒドロポリシラザン20質量%ジブチルエーテル溶液(AZエレクトロニックマテリアルズ(株)製アクアミカ NAX120−20)を混合して用いアミン触媒を固形分の1質量%に調整した後、さらにジブチルエーテルで希釈することにより3質量%ジブチルエーテル溶液を調製した。
上記で調製した塗布液を減圧押し出し方式のコーター(図示していない)を用いて塗布した後、乾燥装置(図示していない)を用いて乾燥し、塗膜作製した。
上記で得られた、基材の平滑層上にポリシラザン化合物を含有する塗膜に対して、上記図2に示すような複数の真空紫外線ランプ(172nmの真空紫外線を照射するXeエキシマランプを使用)による照射により改質処理する工程により塗膜の改質処理を行い、第1のガスバリア層(膜厚90nm)を作製した。
積算光量A(50mW/cm2以下の照度での真空紫外光の積算光量(mJ/cm2))は、(31+32)で表される。
(積算光量A((31+32))/(積算光量B(30))×100=2.0%
であった。
第1のガスバリア性層の作製において、工程1のポリシラザン化合物を含有する塗布液の調製を下記のように変更した以外は同様にして、第2のガスバリア層(膜厚60nm)を作製した。
ポリシラザン化合物を含有する塗布液は、無触媒のパーヒドロポリシラザン20質量%ジブチルエーテル溶液(AZエレクトロニックマテリアルズ(株)製アクアミカ NN120−20)をさらにジブチルエーテルで希釈することにより2質量%ジブチルエーテル溶液を調製した。
(積算光量A((31+32))/(積算光量B(30))×100=2.0%
になるように調整した。
(関係式2)は、
(時間A/時間A+B)×100(%)=4.0%
になるように調整した。
ガスバリアフィルム1の作製において、真空紫外線照射の条件を表1に記載のようにした以外は同様にしてガスバリアフィルム2(比較例)、ガスバリアフィルム3〜12(本発明)を作製した。
(a)複数の真空紫外線ランプ12の設置間隔を調整する、
(b)複数の真空紫外線ランプ12の特定位置のランプ毎に設置間隔の調整を行う、
(c)複数の真空紫外線ランプ12の特定位置のランプのみ消灯する、
(d)複数の真空紫外線ランプ12の特定のランプ毎に遮蔽版を挿入する、
(e)複数の真空紫外線ランプ12からパルスとして真空紫外線を照射する、
等の条件を単独または組み合わせることによって調製した。
得られたガスバリアフィルム1〜12については、下記にように水蒸気バリア性評価試料(各ガスバリアフィルムのガスバリア性層の表面に金属カルシウムを蒸着させたもの)を作製し、ついで、下記の高温高湿条件下における金属カルシウムの腐食面積からガスバリア性(具体的には、水蒸気バリア性)を評価した。評価方法の詳細は下記に示す。
真空蒸着装置(日本電子製真空蒸着装置 JEE−400)を用い、ガスバリアフィルム1〜11のガスバリア性層表面に、マスクを通して12mm×12mmのサイズで金属カルシウムを蒸着させた。
蒸着装置:日本電子(株)製真空蒸着装置JEE−400
恒温恒湿度オーブン:Yamato Humidic ChamberIG47M
(原材料)
水分と反応して腐食する金属:カルシウム(粒状)
水蒸気不透過性の金属:アルミニウム(φ3〜5mm、粒状)
(水蒸気バリア性の評価)
上記で得られた水蒸気バリア性評価試料1〜11を各々60℃、90%RHの高温高湿下で保存し、60時間保存時のそれぞれにおいて、12mm×12mmの金属カルシウム蒸着面積に対する金属カルシウムが腐食した面積を%表示で算出し、下記のように3段階のランク評価を行った。
○:金属カルシウムが腐食した面積が1%未満である、
△:金属カルシウムが腐食した面積が1%以上5%未満である、
×:金属カルシウムが腐食した面積が5%以上である、
尚、評価ランクにおいて、○、△が実用可である。
実施例2
《有機エレクトロルミネッセンス素子3の作製》:本発明
以下に記載のようにして、ガスバリアフィルム3を基材として用い、該基材上に第1電極層、正孔輸送層、発光層、電子輸送層、電子注入層、第2電極を有する有機エレクトロルミネッセンス素子を作製した。
本発明のガスバリアフィルム3の第2のガスバリア性層の上に厚さ150nmのITO(インジウムチンオキシド)をスパッタ法により成膜し、フォトリソグラフィー法によりパターニングを行い、第1電極層を作製した。なお、パターンは発光面積が50mm平方になるようなパターンとした。
第1電極層の上に、以下に示す正孔輸送層作製用塗布液を押出し塗布機で塗布した後、乾燥し正孔輸送層を作製した。正孔輸送層作製用塗布液は乾燥後の厚みが50nmになるように塗布した。
塗布工程は大気中、25℃相対湿度50%の環境で行った。
ポリエチレンジオキシチオフェン・ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSS、Bayer社製 Bytron P AI 4083)を純水で65%、メタノール5%で希釈した溶液を正孔輸送層作製用塗布液として調製した。
正孔輸送層作製用塗布液を塗布した後、製膜面に向け高さ100mm、吐出風速1m/s、幅手の風速分布5%、温度100℃で溶媒を除去した後、引き続き、加熱処理装置を用い温度150℃で裏面伝熱方式の熱処理を行い、正孔輸送層を作製した。
引き続き、正孔輸送層の上に、以下に示す白色発光層作製用塗布液を押出し塗布機で塗布した後、乾燥し発光層を作製した。
ホスト化合物としてH−Aを1.0g、ドーパント化合物として、D−Aを100mg、D−Bを0.2mg、D−Cを0.2mgを100gのトルエンに溶解し白色発光層作製用塗布液として調製した。
白色発光層作製用塗布液を塗布した後、製膜面に向け高さ100mm、吐出風速1m/秒、幅手の風速分布5%、温度60℃で溶媒を除去した後、引き続き、温度130℃で加熱処理を行い、発光層を作製した。
引き続き、以下に示す電子輸送層作製用塗布液を押出し塗布機で塗布した後、乾燥し電子輸送層を作製した。電子輸送層作製用塗布液は乾燥後の厚みが30nmになるように塗布した。
塗布工程は窒素ガス濃度99%以上の雰囲気で、電子輸送層作製用塗布液の塗布温度を25℃とし、塗布速度1m/分で行った。
電子輸送層はE−Aを2,2,3,3−テトラフルオロ−1−プロパノール中に溶解し0.5質量%溶液として電子輸送層作製用塗布液を調製した。
電子輸送層作製用塗布液を塗布した後、製膜面に向け高さ100mm、吐出風速1m/s、幅手の風速分布5%、温度60℃で溶媒を除去した後、引き続き、加熱処理部で温度200℃で加熱処理を行い、電子輸送層を作製した。
引き続き、作製された電子輸送層の上に電子注入層を作製した。まず、基板を減圧チャンバーに投入し、5×10−4Paまで減圧した。あらかじめ、真空チャンバーにタンタル製蒸着ボートに用意しておいたフッ化セシウムを加熱し、厚さ3nmの電子注入層を作製した。
引き続き、作製された電子注入層の上に第1電極の上に取り出し電極になる部分を除き、作製された電子注入層の上に5×10−4Paの真空下にて第2電極作製材料としてアルミニウムを使用し、取り出し電極を有するように蒸着法にて、発光面積が50mm平方になるようにマスクパターン成膜し、厚さ100nmの第2電極を積層した。
本発明のガスバリアフィルム3上に第2電極まで作製後、再び窒素雰囲気に移動し、規定の大きさに裁断し、本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子3を作製した。
断裁の方法に特に限定はないが、紫外線レーザー(例えば、波長266nm)、赤外線レーザー、炭酸ガスレーザー等の高エネルギーレーザーによるアブレーション加工で行うことが好ましい。
有機エレクトロルミネッセンス素子3(本発明)の作製において、基材のガスバリアフィルム3をガスバリアフィルム1、2及びガスバリアフィルム4〜12に各々変更した以外は同様にして、有機エレクトロルミネッセンス素子1、2(比較例)、有機エレクトロルミネッセンス素子4〜12(本発明)を各々作製した。
作製した有機エレクトロルミネッセンス素子1〜12に、各々ソニーケミカル&インフォメーションデバイス株式会社製異方性導電フィルムDP3232S9を用いて、フレキシブルプリント基板(ベースフィルム:ポリイミド12.5μm、圧延銅箔18μm、カバーレイ:ポリイミド12.5μm、表面処理NiAuメッキ)を接続した。
電極リード(フレキシブルプリント基板)を接続した有機エレクトロルミネッセンス素子1〜12を各々、市販のロールラミネート装置を用いて封止部材を接着し、封止処理を行った。
ジシアンジアミド(DICY)
エポキシアダクト系硬化促進剤
しかる後、封止基板を、取り出し電極および電極リードの接合部を覆うようにして密着・配置して、圧着ロールを用いて圧着条件、圧着ロール温度120℃、圧力0.5MPa、装置速度0.3m/分で密着封止した。
得られた封止処理後の有機エレクトロルミネッセンス素子1〜12について下記にようにして、黒点の発生を4段階でランク評価した。
○:60%以上90%未満
△:20%以上60%未満
×:20%未満
尚、上記の評価ランクの中で、○、◎が実用可能レベルである。
2 ガスバリアフィルム
3 第一電極
4 有機機能層
5 第二電極
6、11 基材
12 真空紫外線ランプ
13 ホルダー
14 チャンバー
15 金属製バックロール
Claims (4)
- 基材上に少なくとも1層のガスバリア性層を有するガスバリアフィルムの製造方法において、
該ガスバリア性層の作製が、ポリシラザン化合物を含む溶液を塗布して塗膜を作製する工程、次いで、得られた塗膜に対して真空紫外線を照射することにより該塗膜を改質処理する工程を有し、該改質処理する工程が、50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程及び50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程を有し、且つ、該50mW/cm2以下の照度での真空紫外光の積算光量A(mJ/cm2)と、該50mW/cm2以上の照度での真空紫外光の積算光量B(mJ/cm2)が、下記の関係式(1)を満たし、
前記50mW/cm 2 以上の照度で真空紫外光を照射する工程におけるピーク照度B'と該ピーク照度B'の次のピーク照度B"との間に存在する前記50mW/cm 2 以下の照度で真空紫外光を照射する工程における谷の照度が、前記ピーク照度B'または前記ピーク照度B"の0.0%〜50.0%の範囲であることを特徴とするガスバリアフィルムの製造方法。
(関係式1)
(積算光量A/積算光量A+B)×100(%)=5%〜25% - 前記50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程におけるピーク照度B'と該ピーク照度B'の次のピーク照度B"との間に存在する前記50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程における谷の照度が、前記ピーク照度B'または前記ピーク照度B"の0%〜10%の範囲であることを特徴とする、請求項1に記載のガスバリアフィルムの製造方法。
- 50mW/cm2以下の照度で真空紫外光を照射する工程の時間A(秒)と、50mW/cm2以上の照度で真空紫外光を照射する工程の時間B(秒)が、下記の関係式(2)を満たすことを特徴とする請求項1または2に記載のガスバリアフィルムの製造方法。
(関係式2)
(時間A/時間A+B)×100(%)=5%〜35% - 請求項1〜3のいずれか1項に記載のガスバリアフィルムの製造方法により製造されたガスバリアフィルムを有することを特徴とする有機電子デバイス。
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