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JP5547751B2 - 保存可能期間が延長された高性能電気泳動ゲル - Google Patents

保存可能期間が延長された高性能電気泳動ゲル Download PDF

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Description

関連出願の相互参照
本出願は、2009年1月27日に出願された米国仮特許出願61/147,557号の利益を主張し、その内容は、本明細書中で参照により援用される。
発明の背景
1.発明の分野
本発明は、ポリアクリルアミド電気泳動、及び当該電気泳動において使用されるポリアクリルアミドゲルの分野に属する。
2.従来技術の説明
研究及び診断、並びに一般的な生化学の研究において、ポリアクリルアミドゲル電気泳動(PAGE)が広範に使用されるのは、ポリアクリルアミドゲルの光学的な透明性及び電気的中性、並びにゲル中で分離される分子種の広範な分子サイズに対応できるポリアクリルアミドゲルの柔軟性及び適応性故のことである。かかる柔軟性は、生産者が、アクリルアミドモノマーの濃度、及びビス-アクリルアミド架橋剤とモノマーとの比率を変化させることにより、ゲルの間隙率を調整できることに起因する。PAGEは、ゲル中に包含され、又は泳動緩衝液中に含有される、ドデシル硫酸ナトリウム(SDS)の存在下で実施される、タンパク質の分離に特に有用である。通常使用される緩衝剤は、トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン(Tris)及びビス(2-ヒドロキシエチル)アミノ-トリス(ヒドロキシメチル)メタン(Bis-Tris)である。タンパク質分離用のポリアクリルアミドゲルの中で広く知られているものは、Laemmli, U.K., Nature 227: 680 (1970)に記載され、これは、pH8.8で、緩衝剤としてTris-TClを含有している。しかし、残念なことに、このような高いpHのゲルは、冷蔵保存しても、時間と共に加水分解する傾向がある。加水分解はゲル中の各タンパク質の移動距離を低下させて、タンパク質バンドの分解能を低下させる。加水分解を免れるためにpHを下げると、ゲル中で分離されたタンパク質を鮮明に識別する能力が一定程度失われ、また、しばしばタンパク質混合物の有用な解析を遂行する性能も失われる。
この問題を解決する手段の1つとして、共有された同時係属中の2009年9月1日に出願された米国特許出願12/552,104号に開示されるような、ゲルへのトリエタノールアミンの添加が挙げられる。本発明は、他の手段を提供する。
長期間の保存にもかかわらず加水分解に耐え、かつ電気泳動の条件下でタンパク質を鮮明なバンドに分離及び判別(resolve)できるポリアクリルアミドゲルは、タウリン、アスパラギン又はタウリン及びアスパラギンの混合物のいずれかの両性電解質を含有するものであることが判明した。また、タウリン、アスパラギン又は両方を含有する予混合(pre-mixed)ゲルを形成する溶液は、長期間の保存が可能で、重合触媒の添加によりゲルに成形されること、及びタンパク質の分離は、溶液の長期間の保存に拘らず、顕著なタンパク質の分解能の喪失を呈さずに、上記成形されたゲルにおいて実施できる。当該予混合溶液は、モノマー及び架橋剤、並びに任意で最終的なゲルの形成に用いられる緩衝剤及び他の成分を含み得るが、当該溶液は、重合触媒を含有しない。保存されたゲル及び保存された予混合ゲル形成溶液のいずれも、電気泳動ゲルにおいて通常使用される緩衝剤を含有し、当該緩衝剤の主要な例として、Tris及びBis-Trisが挙げられる。本発明のゲル及び予混合溶液は、例えば、既知の両性電解質、例えばグリシン及びトリシン(N-トリス(ヒドロキシメチル)メチルグリシン)等をも含み、ここでタウリン及びアスパラギンは、共役両性電解質(conjugate ampholyte)とみなされる。幾つかの態様において、追加の成分、例えば安定化剤、pH調整剤、バンド鮮明化剤、及び更なる緩衝剤等が含まれる場合もある。
使用前に成形及び保存されるとき、本発明のゲルは、保存可能期間の延長、即ち保存中の加水分解の抑制という利点を提供する。また、本発明のゲルは、当該ゲルが使用前に保存され、若しくは使用前に保存されていた溶液から調製されたか、又はそれらが使用の当日に調製及び成形されたかに拘らず、他の組成物のゲルと比較して、タンパク質を判別するバンドを鮮明化するという利点を提供する。尚も更なる利点は、pHの値が中性に近いときに、鮮明なタンパク質の判別を達成するゲルの性能である。更なる他の利点は、高電圧での鮮明なタンパク質の判別を達成する、及びより短い泳動時間で分離を遂行できる、ゲルの性能である。本発明のゲルは、高濃度の均一(ノングラディエント)ゲル及び最大濃度が高いグラディエントゲルにおいて、特に有用である。
本発明のゲルが長期間の保存において加水分解に耐える、又は予混合ゲル形成溶液が、長期間の保存の後に、加水分解に耐えるゲルに成形できると主張することにより、出願人らは、本明細書中で、本発明のゲルが、長期保存に拘らず、タンパク質の解析に有用な電気泳動による分離を可能とする性能を保持することを、主張及び立証する。本発明の利益が有効な保存期間は、1日超、好ましくは3日若しくはそれ以上、より好ましくは7日以上、なおもより好ましくは1ヶ月以上、そしてなおもより好ましくは6ヶ月以上、あるいは1年である。保存条件は、成形済み電気泳動ゲルに通常用いられるものである。そのような条件として、典型的には、10℃未満、又は約1℃〜約10℃の範囲内、及び最も一般的には約4℃の温度での冷蔵がしばしば含まれる。本発明は、任意のサイズまたは形状のゲルに適応可能で、例えばチューブゲル及びスラブゲル等、そして濃縮ゲルと判別ゲルを組み合わせたもの等が挙げられる。
本発明のこれらの及び他の特徴、目的、並びに利点を、下記でより詳細に説明する。
発明の詳細な説明及び好ましい態様
本発明のポリアクリルアミドゲルは、当該技術分野で周知の方法に従い、重合触媒の存在下、アクリルアミドモノマーとアクリルアミド架橋剤を重合することにより形成される。「アクリルアミド架橋剤」という用語は、アクリルアミドモノマーと反応してアクリルアミドモノマーの重合の過程で架橋を形成する分子を示す。当該技術分野で公知のアクリルアミド架橋剤を使用することができ;主要な、広範に使用されるアクリルアミド架橋剤は、N,N'-メチレン-ビス-アクリルアミドであって、これは「ビス-アクリルアミド」又は単に「ビス」(Bis)とも称される。他のアクリルアミド架橋剤として、エチレンジアクリラート(ED)、ジアリル-酒石酸ジアミド(DATD)、及びジヒロドキシエチレン-ビスアクリルアミド(DHEBA)が挙げられる。
本発明は、広範な間隙率のポリアクリルアミドゲルに利用できるが、上記のように、高濃度、即ち間隙率の低いゲル、又は高濃度の領域を含むゲル、例えばグラディエントゲルにおいて、特に有用である。当該技術分野では、通常、全モノマー(即ちアクリルアミド及び架橋剤)の濃度は重量パーセントで表され、記号Tが用いられる。全モノマーに対する架橋剤の比率も、同様に重量パーセントで表され、記号Cが用いられる。T及びCの値は、本発明において重要であるところ、大半の実施において、Tは約4%〜約25%、好ましくは約8%〜約15%であって、そしてCは約2%〜約10%、好ましくは約2.5%〜約5%である。本発明で好ましい高濃度のゲルにおいて、Tは約12%〜約20%である。濃度が均一なゲルにおいて、T値は好ましくは約15%〜約18%であって、そしてグラディエントゲルにおいては、最大のT値は好ましくは約15%〜約25%、最も好ましくは約20%である。グラディエントゲルにおいて、T値は典型的には最小値の約4%から、最大値の約12%〜約20%まで増大する。グラディエントゲルの通常の例としては、T値は、最小値の4%から12%、又は15%、又は20%まで増大し、好ましいC値は上記の通りである。モノマーの重合を促進してゲルを形成するための当該技術分野で公知の触媒の例として、過硫酸アンモニウム(APS)、N,N'-テトラメチレンジアミン(TEMED)、リボフラビン、及びβ-ジメチルアミノプロピオニトリルが挙げられ、いずれも当業者にとって明白な、触媒として有効な量で使用される。典型的な触媒の濃度は、ゲル溶液1mlあたり0.3〜3.0μgである。通常の例ではAPSとTEMEDが組み合わせて用いられ、それぞれ上記の濃度範囲で用いられる。上記のように、ゲルに成形される前に長期間保存される予混合溶液の場合、触媒は、使用者がゲルを成形する時点で、通常はゲルの使用直前、又は使用する当日に、添加される。
ゲル及び予混合溶液中のタウリン又はアスパラギンの濃度は様々であるが、多くの場合に最高の結果が得られるのは、濃度が約100mM〜約300mM、好ましくは約150mM〜約250mMの範囲内のときである。タウリンとアスパラギンの間では、タウリンが好ましい。グリシン又はトリシンは、存在する場合、同様に濃度は様々であるが、多くの場合に最高の結果が得られるのは、グリシン又はトリシンの濃度が約50mM〜約200mM、好ましくは約100mM〜約150mMの範囲内のときである。タウリン(又はアスパラギン)のグリシン(又はトリシン)に対する濃度の比率は、1.0超、最も好ましくは約1.25〜約2.0である。Tris又はBis-Trisの濃度も同様に様々であって、多くの場合に最高の結果が出るのは、約50mM〜約200mMのときである。当該技術分野の典型的なポリアクリルアミドゲルの調製において、モノマー溶液のpHは、適切な酸、例えば塩酸、硫酸、酢酸、ホウ酸、リン酸、及びグリコール酸等を用いて所望の範囲に調整できる。必要に応じて、pHは6.4〜9.0の数値内に調整することが出来る。例えば6.4〜7.0等の中性の範囲内のpHが好ましい。今回検討したところでは、本発明の最良のモデルは、75mMのTris-HCl、20OmMのタウリン、125mMのグリシン、23mMのHCl、及びHCl、4-12%T、4-15%T、又は4-20%Tのモノマーを含み、C=2.6%のグラディエントゲルである。
幾つかの態様において、ゲルを形成する元の溶液、及び予混合溶液の使用に関する本発明の態様における予混合溶液は、更に弱酸又は2つ以上の弱酸の組合せを含有する。弱酸の例として、クエン酸、マレイン酸、リン酸、酢酸、及びホウ酸が挙げられる。酢酸及びマレイン酸が好ましく、クエン酸が最も好ましい。存在する場合、弱酸の濃度は、好ましくは約0.01mol/L(1OmM)〜約0.50mol/L(50OmM)の範囲内、最も好ましくは、約0.01mol/L(1OmM)〜約0.05mol/L(5OmM)である。中性の塩を加えることにより、バンドの分解能を向上させる(特に長期間にわたり)こともできる。適切な塩の例として、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、リン酸ナトリウム、塩化カリウム、及びリン酸カリウムが挙げられる。存在する場合、塩の濃度は、好ましくは約0.01mol/L(1OmM)〜約0.50mol/L(50OmM)の範囲内、最も好ましくは、約0.01mol/L(1OmM)〜約0.05mol/L(5OmM)である。
本発明のゲルは、既知の電気泳動ゲルと同様に、電気泳動分離の実施に使用される。成形したゲルに試料をロードし、当該ゲルをはさんで電圧差の負荷を与えることにより、タンパク質を、タンパク質の分子量、電荷又はその両方により異なる移動率で当該ゲル内を移動させて、当該ゲル内で前記異なる移動率に従い、移動経路上の異なる位置にバンド状に分離させる。上記のように、本発明の利点の1つは、当該ゲルを高電圧で電気泳動させられることにより、分解能を犠牲にすること無く、電気泳動時間短縮させられる点にある。ゲルの長さ1cmあたり約35〜約75ボルト、好ましくはゲルの長さ1cmあたり約40〜約50ボルトの電圧差が、効率的に使用できる。
実施例1
本実施例は、本発明の範囲内のTris-HCl及びタウリンを用いて調製したポリアクリルアミドゲルの性能を例示するものである。当該ゲルのタウリンのレベルは様々で、電気泳動による分離に使用される前に、全て4℃で72時間保存される。
ミオシン、ベータ-ガラクトシダーゼ、ウシ血清アルブミン、オボアルブミン、カルボニックアンヒドラーゼ、大豆トリプシンインヒビター、リゾチーム、及びアプロチニンを含有する、スタンダードタンパク質混合物が使用された。62.5mM Tris-TCl、2%ドデシル硫酸ナトリウム、25%グリセロール、及び0.01%ブロモフェノールブルーからなり、pH6.8のサンプルバッファー、並びに25% Tris、192mMグリシン、及び0.1%ドデシル硫酸ナトリウムからなり、pH8.3のランニングバッファーが使用された。分離は、200Vの定電圧で行われた。特段の言及が無い限り、全てのパーセントは重量で表現されている。
ポリアクリルアミドゲルを、10%アクリルアミド/ビス-アクリルアミド水溶液(T=10)であってモノマー混合物の2.6%がビス-アクリルアミドである(C=2.6%)当該溶液を用いて、スラブゲル電気泳動カセット中で成形した。また、当該成形溶液は、150mM Tris-HCl及び20mM、40mM、80mM、150mM、160mM、200mM、及び250mMの濃度のタウリンを含有していた。カセットにより作製したゲルの寸法は、縦と横が8cmと8cmで、厚さが1mmであった。成形した後、ゲルを4℃で週末にかけて(即ち約72時間)保存した。そして前記スタンダードタンパク質混合物を、各ゲルの10個の並列したレーン中で電気泳動した。当該電気泳動は、MINI-PROTEAN III電気泳動セル、標準的なTris-グリシンSDS(ドデシル硫酸ナトリウム)ランニングバッファーを用いて、定電圧200V、泳動時間33分〜55分で行われた。結果は以下のようになった:
20mMタウリンゲル:通常のタンパク質は50分で分離したが、高分子量のタンパク質は鮮明なバンドを形成しなかった。
40mMタウリンゲル:色素の前線が25分で歪んだが、48分までには色素の前線は直線となって歪みが消えた。しかしながら高分子量のタンパク質は鮮明なバンドを形成しなかった。
80mMタウリンゲル:色素の前線は38分で直線を維持し、高分子量のタンパク質のバンドはより鮮明であったが、依然として幅が広く、散漫であった。
150mMタウリンゲル:色素の前線は38分で波打っており、高分子量のタンパク質のバンドは80mMのものより鮮明であったが、なおも集中が不完全であった。
160mMタウリンゲル:色素の前線は38分で波打っており、結果は150mMタウリンゲルに類似していた。
200mMタウリンゲル:色素の前線及びタンパク質の分離は33分で正常であって;高分子量のタンパク質のバンドはより鮮明かつ明瞭であった。
250mMタウリンゲル:タンパク質の分離は38分で歪みを生じ;高分子量のタンパク質は、200mMの場合よりも不鮮明であった。
これらの結果は、実施した全てのゲルが適切であるが、200mMのゲルが、全ての範囲の分子量にわたり最も明瞭なタンパク質のバンドを形成し、色素の前線の歪みが最も少ないことを示す。
実施例2
本実施例は、加速試験による、本発明の範囲内のポリアクリルアミドゲルの保存可能期間の実験である。実施例1において、ゲルは同一の次元のスラブゲル電気泳動カセット中で、T=10%、C=2.6%のアクリルアミド/ビス-アクリルアミド溶液を用いて成形された。75mM Tris-HCl及び20OmMのタウリンを含有しpH6.5の3つのゲル;75mM Tris-HCl、83mMアスパラギン、及び30OmMグリシンを含有しpH6.5の追加のゲルが作製された。当該2種類のゲルの1つずつを作製直後に使用し、残りのゲルを使用前に37℃で異なる期間保存した(37℃での1日は、典型的な保存温度の4℃での1ヶ月に相当する)。Tris-タウリンゲルはそれぞれ14日及び18日保存し、Tris-アスパラギン-グリシンゲルはそれぞれ8日及び15日保存した。実施例1に記載したのと同様に、全てのゲルにおいて前記スタンダードタンパク質混合物を電気泳動した。
全てのケースにおいて、前記ゲルは許容できるタンパク質分離性能を有しており、これは、当該ゲルが保存期間中安定であることを示していた。
実施例3
本実施例は、本発明のゲルの、例えば200Vを超える様々な電気泳動の電圧での効率を実証する。実施例1及び2と同様に、スラブゲル電気泳動カセット中で、15OmM Tris-HCl及び200mMタウリンを含有し、pH6.5の、T=10%、C=2.6%のアクリルアミド/ビス-アクリルアミド溶液を用いて、8cm x8cm x 1mmの寸法のゲルを成形した。全てのゲルは上記成分を組み合わせた直後に成形し、成形直後に使用した。一つは大豆単離物由来、もう一つはラット肝臓由来の2つの複合タンパク質混合物を全てのゲルにアプライした。一緒に4つのスタンダードもアプライされ、それぞれ異なる色素で標識された人工タンパク質の混合物を含み、それらは、前記大豆単離物及びラット肝臓試料中の各タンパク質の移動範囲を包含する電気泳動の移動範囲を網羅する。当該スタンダードは、Bio-Rad Laboratories, Inc. (Hercules, California, USA)から入手したもので、一般的な商品名は「Precision Plus Protein」スタンダードという。同一の試料をロードした同一のゲルを、MINI-PROTEAN IIIセル中、及びTETRA Cell中で電気泳動した。分離は200V (25 V/cmゲル長), 300V (37.5 V/cmゲル長), 350V (43.75 V/cmゲル長)、及び400V (50 V/cmゲル長)で実施された。各電気泳動の時間及び内側のチャンバー(上側の緩衝剤チャンバー)及び外側チャンバー(下側の緩衝剤チャンバー)の最終的な温度を、下記表1に列記する。
Figure 0005547751
400Vで電気泳動したゲルの画像は、高速で移動したバンドは、低電圧で電気泳動させたゲル中の対応するバンドよりも不鮮明であること、及び外側のレーンに対する内側のレーンのバンドの湾曲がより顕著になることを示した。しかしながら、各ゲル中のタンパク質バンドは明確に分離され、特定可能であり、そしてゲルを渡るバンドの分布は、全てのゲル中で基本的に同一であった。これらの結果は、電圧を増大させることにより、分解能を顕著に低下させること無く、かつゲル又は分離に有害な程度に緩衝剤の温度を上昇させること無く、電気泳動の時間を短縮することが可能であることを示す。
実施例4
本実施例は、重合触媒を添加する前に長期間保存した予混合ゲル形成溶液の性能を実証する。予混合溶液は、15OmM Tris-HCl及び20OmMタウリンを含有するpH 6.5のアクリルアミド/ビス-アクリルアミド水溶液であって、T=10%、C=2.6%であった。調製後、それらを異なる期間、保存温度を典型的な4℃に代えて37℃で保存することにより、加速経年試験に供した。定められた期間前記溶液を保存した後、各溶液に1mlあたり2.0μLのTEMED及び0.5mgのAPSを添加して、得られた溶液を8cm x 8cm x 1mmの寸法のゲルに成形した。当該ゲルに大豆単離物及びラット肝臓試料、並びに3つの「Precision Protein Plus」スタンダードをロードして、TETRA Cell中で200Vで電気泳動した。
同一のゲルが2つ成形され、予混合溶液の保存後0日で電気泳動された。他に4つのゲルが、成形後37℃で6日間(4℃での6ヶ月に相当)の保存後に電気泳動され、更に2つのゲルが、成形後37℃で13日間(4℃での13ヶ月に相当)の保存後に電気泳動された。全てのケースの結果で、視覚的に判別できる鮮明なバンドが認められたが、成形後13日保存したゲルのバンドは、保存後0日及び保存後6日で成形されたゲルのバンドよりも、薄く不鮮明であった。
比較実施例
本実施例は、共役両性電解質としてセリンを含有するゲルの性能と、共役両性電解質としてタウリンを含有するゲルの性能とを比較するものである。前者は本発明の範囲外であるが、後者は範囲内である。使用されるゲルの組成を、下記表IIに示す。それらのゲルは、共役電解質以外は上記実施例のゲルと同一で、それぞれ当日中に(6時間以内)調製され、成形され、そして使用された。
各ゲルの1つをMINI-PROTEAN IIIセル中に置き、そして各ゲルの1つをTETRA Cell (同じくBio-Rad Laboratories, Inc.製)中に置いた。スタンダードタンパク質混合物を、実施例1と同様にゲル上で電気泳動した。ゲルを比較することにより、セリン含有ゲル中の中間の範囲のバンドは、タウリン含有ゲルの対応するバンドよりも不明瞭であることが示された。
本明細書に添付されている特許請求の範囲において、「1つの(a)」及び「一つの(an)」という用語は、それぞれ「1つ以上の」を意味する。「含む(comprise)」及びその派生誤、例えば「含む(comprises)」及び「含む(comprising)」等は、工程や要素の列挙に先行するときは、更なる工程又は要素が選択可能及び除外されていないことを意味することが意図される。本明細書中に引用されている全ての特許、特許出願、及び他の公開された参考資料は、それらの全てが本明細書中に参照により援用されている。本明細書中に引用されるいずれかの参考資料又は一般的ないずれかの公知技術と、本明細書の明確な教示との間に相異がある場合は、本明細書中の教示を優先して解釈されるべきである。このことは、当該技術分野で理解されている単語又は言い回しの定義と、同じ単語又は言い回しについて本明細書中で明確に提示されている定義との間のいずれかの相異を含む。

Claims (37)

  1. トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン及びビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ-トリス(ヒドロキシメチル)メタンからなる群から選択される緩衝剤と、100〜300mMのタウリンを、架橋ポリアクリルアミドからなるゲルマトリックス中に含有し、当該ポリアクリルアミドゲルが、pH6.4〜7.0である、ポリアクリルアミドゲル。
  2. 前記架橋ポリアクリルアミドが、前記ゲルの4重量%〜25重量%を占める、請求項1に記載のポリアクリルアミドゲル。
  3. 前記ポリアクリルアミドゲルが、当該ゲルの4重量%〜25重量%のポリアクリルアミドを含有し当該ポリアクリルアミドの2重量%〜10重量%のアクリルアミド架橋剤を含有する、請求項1に記載のポリアクリルアミドゲル。
  4. 前記ポリアクリルアミドゲルが、当該ゲルの8重量%〜15重量%のポリアクリルアミドを含有し当該ポリアクリルアミドの2.5重量%〜5重量%のアクリルアミド架橋剤を含有し、そして前記タウリンが、150mM〜250mMの濃度で存在する、請求項1に記載のポリアクリルアミドゲル。
  5. 前記ゲルが、最小値が4重量%、最大値が12重量%〜20重量%の範囲内のポリアクリルアミド濃度の勾配を有するグラディエントゲルである、請求項1に記載のポリアクリルアミドゲル。
  6. ポリアクリルアミド電気泳動ゲルを形成するためのキャスティング用の予混合溶液であって、水中に溶解した以下の成分:
    (i)アクリルアミドモノマー、
    (ii)アクリルアミド架橋剤、
    (iii)トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン及びビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ-トリス(ヒドロキシメチル)メタンからなる群から選択される緩衝剤、並びに
    (iv)100〜300mMのタウリン
    含有し、pHが6.4〜7.0である、前記溶液。
  7. 前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤が、合わせて前記予混合溶液の4重量%〜25重量%を占める、請求項に記載の予混合溶液。
  8. 前記アクリルアミド架橋剤が、前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤の合計の2重量%〜10重量%を占める、請求項に記載の予混合溶液。
  9. 前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤が、合わせて前記予混合溶液の4重量%〜25重量%を占め、前記アクリルアミド架橋剤が、前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤の合計の2重量%〜10重量%を占める、請求項に記載の予混合溶液。
  10. 前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤が、合わせて前記予混合溶液の8重量%〜15重量%を占め、前記アクリルアミド架橋剤が、前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤の合計の2.5重量%〜5重量%を占め、前記タウリンの濃度が150mM〜250mMである、請求項に記載の予混合溶液。
  11. 前記アクリルアミド架橋剤がビス-アクリルアミドである、請求項に記載の予混合溶液。
  12. ポリアクリルアミド電気泳動ゲルを形成する方法であって、以下の工程:
    (a)水中に溶解した以下の成分:
    (i)アクリルアミドモノマー、
    (ii)アクリルアミド架橋剤、
    (iii)トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン及びビス(2−ヒドロキシエチル)アミノ-トリス(ヒドロキシメチル)メタンからなる群から選択される緩衝剤、並びに
    (iv)100〜300mMのタウリ
    を含有する予混合溶液を、pH6.4〜7.0で24時間を超える時間にわたり保存する工程;
    (b)当該予混合溶液に重合触媒を添加することにより、前記アクリルアミドとアクリルアミド架橋剤との重合を引き起こし、架橋ポリアクリルアミドを形成することで当該予混合溶液をゲルに変換させる工程
    を含む、前記方法。
  13. 前記時間が7日を超える、請求項12に記載の方法。
  14. 前記時間が7日〜1年である、請求項12に記載の方法。
  15. 前記時間が1ヶ月〜1年である、請求項12に記載の方法。
  16. 前記時間が6ヶ月〜1年である、請求項12に記載の方法。
  17. 工程(a)が、1℃〜10℃の温度で実施される、請求項12に記載の方法。
  18. 前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤が、合わせて前記予混合溶液の4重量%〜25重量%を占める、請求項12に記載の方法。
  19. 前記アクリルアミド架橋剤が、前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤の合計の2重量%〜10重量%を占める、請求項12に記載の方法。
  20. 前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤が、合わせて前記予混合溶液の4重量%〜25重量%を占め、前記アクリルアミド架橋剤が、前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤の合計の2重量%〜10重量%を占める、請求項12に記載の方法。
  21. 前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤が、合わせて前記予混合溶液の8重量%〜15重量%を占め、前記アクリルアミド架橋剤が、前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤の合計の2.5重量%〜5重量%を占める、請求項12に記載の方法。
  22. 前記アクリルアミドモノマー及び前記アクリルアミド架橋剤が、合わせて前記予混合溶液の4重量%〜25重量%を占める、請求項12に記載の方法。
  23. 電気泳動による液体試料中のタンパク質を分離する方法であって、以下の工程:
    (a)請求項1に記載のポリアクリルアミドゲルに、前記試料をロードする工程;及び
    (b)当該ゲルに電圧差の負荷を与えることにより、前記タンパク質を、タンパク質の分子量、電荷又はその両方により異なる移動率で移動させて、当該ゲル内で前記異なる移動率に従いバンド状に分離させる工程;
    を含む、前記方法。
  24. 前記ポリアクリルアミドが、前記ゲルの4重量%〜25重量%を占める、請求項23に記載の方法。
  25. 前記ポリアクリルアミドが前記ゲルの4重量%〜25重量%を占め、アクリルアミド架橋剤が前記ポリアクリルアミドの2重量%〜10重量%を占める、請求項23に記載の方法。
  26. 前記ポリアクリルアミドが前記ゲルの8重量%〜15重量%を占め、前記アクリルアミド架橋剤が前記ポリアクリルアミドの2.5重量%〜5重量%を占め、前記タウリンの濃度が150mM〜250mMである、請求項23に記載の方法。
  27. 前記ゲルが、最小値が4重量%、最大値が12重量%〜20重量%の範囲内のポリアクリルアミド濃度の勾配を有するグラディエントゲルである、請求項23に記載の方法。
  28. 前記電圧差が、ゲルの長さ1cmあたり35〜75ボルトである、請求項23に記載の方法。
  29. 前記電圧差が、ゲルの長さ1cmあたり40〜50ボルトである、請求項23に記載の方法。
  30. 更にグリシンを含有する、請求項1に記載のポリアクリルアミドゲル。
  31. 更にグリシンを含有する、請求項6に記載の予混合溶液。
  32. 前記成分として更にグリシンを含有する、請求項12に記載の方法。
  33. 前記ポリアクリルアミドゲルがグリシンを含有する、請求項23に記載の方法。
  34. pHが、塩酸で調整される、請求項1に記載のポリアクリルアミドゲル。
  35. pHが、塩酸で調整される、請求項6に記載の予混合溶液。
  36. 前記溶液のpHが、塩酸で調整される、請求項12に記載の方法。
  37. 前記ゲルのpHが、塩酸で調整される、請求項23に記載の方法。
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