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JP5545145B2 - 定着装置、及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置、及び画像形成装置 Download PDF

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JP5545145B2 JP2010206123A JP2010206123A JP5545145B2 JP 5545145 B2 JP5545145 B2 JP 5545145B2 JP 2010206123 A JP2010206123 A JP 2010206123A JP 2010206123 A JP2010206123 A JP 2010206123A JP 5545145 B2 JP5545145 B2 JP 5545145B2
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Description

本発明は、定着装置、及び画像形成装置に係り、特に円筒状の定着ベルト内に加熱手段、反射板及び定着パッドを備え、前記定着ベルトを挟んで定着パッドと加圧ローラとの間に形成されるニップ部で記録媒体にトナー像を定着する定着装置、及びこの定着装置を備える画像形成装置に関する。
複写機やプリンタあるいはファクシミリ装置などの画像形成装置においては、感光体上に形成された静電潜像をトナーで現像してトナー像を作成し、このトナー像を印刷用紙などの記録媒体上に転写する。そして、このトナー像を担持した記録媒体を定着装置の圧接状態にある定着ニップ部で加圧及び加熱し、記録媒体上にトナー像を融着して定着を行う。
このような定着装置の一例として、定着ローラを使用したものがある。図8は定着ローラを使用した従来の定着装置を概念的に示す断面図である。定着装置10は、ハロゲンヒータ等の加熱手段12を内蔵した定着ローラ11と、この定着ローラ11に接触する加圧ローラ13とを備えて構成される。トナー像が形成された記録媒体は、図中の矢印に沿って回転する定着ローラ11と加圧ローラ13との間に形成されるニップ部14に通紙方向から挿入され、ニップ部14で加圧及び加熱され、記録媒体にトナー像が定着される。
また、定着のための加熱時間を短縮して使い勝手を向上させるため、前記定着ローラより熱容量の小さい定着ベルトを使用する定着装置がある。図9は定着ベルトを用いた従来の定着装置を概念的に示す断面図である。この定着装置20は、ハロゲンヒータ等の加熱手段22を内蔵した加熱ローラ21と、この加熱ローラ21と離間して配置された定着ローラ23と、加熱ローラ21及び定着ローラ23に巻き掛けられた無端状の定着ベルト24と、この定着ベルト24を介して定着ローラ23に接触して定着ローラ23との間で定着ベルト24を加圧する加圧ローラ25とを備えている。トナー像が形成された記録媒体は、通紙方向から挿入され、定着ベルト24と加圧ローラ25との間に形成されるニップ部26で加圧及び加熱され、トナー像が記録媒体に定着される。
さらに、加熱時間を短縮するため、加熱ローラを省略して熱容量を減らした定着装置がある。図10は加熱ローラを省略した従来の定着装置を概念的に示す断面図である。図10(a)はこの定着装置の概略構成を示し、図10(b)はこの定着装置に手指が接触した状態を示す模式図である。定着装置30は、図10(a)に示すように、可撓性を有する略円筒状で無端の定着ベルト31と、定着ベルト31を直接加熱するハロゲンヒータなどからなる加熱手段32と、定着ベルト31内に配置された定着パッド34と、加熱手段32及び定着パッド34の間に配置され、定着パッド34側への熱を遮るとともに、反定着パッド34側に熱を反射する反射板33と、定着ベルト31を介して定着ベルト24に圧接してニップ部36を形成する加圧ローラ35とを備えている(特許文献1参照)。
また、加熱手段の熱放射を反射する反射板を備える定着装置として以下のものがある。特許文献2には、回転駆動されるヒートローラ内に、ロッド状のヒータランプを設けると共に、前記ヒータランプと前記ヒートローラとの間に、前記ヒータランプを略中心として半径方向の異なる位置に複数枚のリフレクタ(反射板)を設ける定着装置が記載されている。
また、特許文献3には、ヒータランプと定着回転体の内面との間にヒータランプに沿って、かつ、開放口部をヒータランプ側に向けて延在する断面U字形状の熱反射部材(反射板)と、ヒータランプ及び熱反射部材のうち少なくとも一方を駆動する駆動装置とを備えた定着装置が記載されている。
ところで上述した従来の定着装置のうち加熱ローラを省略して無端の定着ベルトを用いた定着装置30は、加熱ローラを廃止した分だけ熱容量が減り、加熱時間が短くなって使い勝手がより良くなるという利点があるが、操作者が紙詰まりを解消するジャム処理時に定着装置30に触れてしまい、図10(b)に示すように、定着ベルト24を介して高温の加熱手段32に接触し、火傷を負う可能性がある。
このような定着装置30は、定着設定温度は、150〜180°Cに設定されているのに対して、ハロゲンヒータ等の加熱手段の温度は800°C前後と高く設定されている。このため、図10(b)に示すように、手指50で加熱手段32と接触あるいは近接した状態にある定着ベルト31に触ると、定着ベルト31が変形して、手指50が定着ベルト31を介して加熱手段32に接触することになる。図8に示した定着装置10のように、加熱ローラ21内に加熱手段22がある場合は、ユーザが、意図せずに加熱ヒータに直接触れる可能性が極めて低いのに対して、図10(a)に示した定着装置30では、定着ベルト31を変形させて、定着ベルト31を介して加熱手段32に触ってしまう可能性があるのである。
そこで、本発明は、ジャム解消時などにおいて、操作者が定着装置に触れたとしても高温の部材に接触するのを防止できる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、
可撓性を有する無端状の定着ベルトと、該定着ベルトの内部に配置された加圧部材と、該加圧部材に前記定着ベルトを介して圧接され、前記定着ベルトとの間にニップ部を形成する加圧ローラと、前記定着ベルト内部に配置され前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記加熱部材と前記加圧部材との間に配置された反射板とを備え、前記ニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させて定着する定着装置において、
前記定着ベルト内部で移動可能な囲い部材と、
前記囲い部材の配置位置を変更する駆動手段と、
を備え、
前記駆動手段は、
前記加熱手段が加熱状態のとき、前記囲い部材を、前記加熱手段の加熱機能を妨げない位置に配置し、
前記加熱手段が非加熱状態のとき、前記囲い部材を、前記定着ベルトが外部からの力で変形したときであっても、前記定着ベルトが前記加熱手段と離間を保つ位置に配置する
ことを特徴とする定着装置である。
請求項2の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記反射板は、複数の反射部材で構成され、前記複数の反射部材のうち少なくとも一部の反射部材は、前記囲い部材として前記駆動手段で駆動されること特徴とする。
請求項3の発明は、請求項2に記載の定着装置において、前記駆動手段は、前記反射部材を前記定着ベルトの長手方向に沿って配置された回転軸を中心として回転駆動することを特徴とする。
請求項4の発明は、請求項1に記載の定着装置において、前記囲い部材は前記反射板と別部材として構成され、前記駆動手段は、前記囲い部材を前記定着ベルトの長手方向に沿って移動させるものであり、前記加熱機能を妨げない位置を前記定着ベルトの外部の領域に設定し、前記外部からの力で変形したときの前記加熱手段と離間した位置は、前記定着ベルトの内部であって前記加熱手段と前記定着部材との間の領域に設定したことを特徴とする。
請求項5の発明は、請求項1から請求項4のいずれかに記載の定着装置において、前記囲い部材のうち前記定着ベルトと接触する部分は、前記定着ベルトに損傷を与えない円滑な表面形状を備えることを特徴とする。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置である。
本発明によれば、加熱手段が非加熱状態のとき、囲い部材が加熱手段を囲う接触防止位置に配置されるので、ジャム解消時など定着装置に操作者の手指が触れても、手指が定着ベルトを介して加熱手段に接触することはなく、操作者が高温の部材に接触することを防止でき、安全性を確保できる。
実施例に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。 実施例に係る定着装置の構成を示す断面図である。 図2に示した定着装置における反射板の動作を示す模式図である。 図2に示した定着装置の動作を示す模式図である。 図2に示した定着装置に手指を接触させた状態を説明する模式図である。 第2実施例に係る定着装置の構成及び動作を示す模式図である。 第3実施例に係る定着装置の構成及び動作を示す模式図である。 定着ローラを使用した従来の定着装置を示す模式図である。 定着ベルトを使用した従来の定着装置を示す模式図である。 加熱ローラを省略した従来の定着装置を示す模式図である。
実施形態に係る定着装置は、可撓性を有する無端状の定着ベルトと、該定着ベルトの内部に配置された加圧部材と、該加圧部材に前記定着ベルトを介して圧接され、前記定着ベルトとの間にニップ部を形成する加圧ローラと、前記定着ベルト内部に配置され前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記加熱部材と前記加圧部材との間に配置された反射板とを備える。そして前記ニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させて定着するものである。この定着装置は、前記定着ベルト内部で前記加熱手段を取り囲む位置に移動可能な囲い部材と、この囲い部材の配置位置を変更する駆動手段とを備える。この駆動手段は、前記加熱手段が加熱状態のとき、前記囲い部材を、前記加熱手段の機能を妨げない位置に配置する。また前記加熱手段が非加熱状態のとき、前記囲い部材を、前記定着ベルトが外部からの力で変形したときであっても、前記定着ベルトが前記加熱手段と離間を保つ位置に配置する。これによって、定着ベルトが外部からの力で変形しても定着ベルトが加熱手段と離間した状態に保たれ、操作者の手指などが定着ベルトを介して加熱手段とほぼ直接的に接触してしまう状態が発生することを防止する。
<実施例1>
以下、本発明に係る画像形成装置の実施例について説明する。以下に、本発明の実施例をいくつか図示し、説明するが、本発明はこれらに限定されないことは明らかである。また本発明の精神及び範囲から逸脱せずに、数多くの改良、変更、変形、置換をなすこと及び等価物を想到することは当業者には可能であろう。
図1は本発明の実施例に係る画像形成装置の構成を示す断面図である。この画像形成装置100は、フルカラー印字を行うものであり、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(K)のトナーを用いて印刷を行う。画像形成装置100の装置本体101内には、前記各色に対応する4台の作像装置110Y、110C、110M、110Kが配置されている。作像装置110Y、110C、110M、110Kには、それぞれ感光体102が配置されるほか、感光体102の周囲には、回転方向の順に帯電装置103、光源であるLEDヘッド104、現像装置105、転写装置106、クリーニング装置(図示していない)がそれぞれ配設されている。また、転写装置106は、無端ベルト部材108で記録媒体である印刷用紙を搬送して、各色の帯電装置103に形成されたトナー像を重ねて印刷用紙に転写する。
帯電装置103は、ローラ状に形成された導電性部材であり、帯電バイアス電圧が電源装置から供給され、感光体102表面を一様に帯電させる。
LEDヘッド104は、感光体102をLED光で露光する。すなわちLEDヘッド104は、画像データに基づいて、点灯または消灯するLED光を感光体102の表面に照射し、感光体102上に静電潜像を形成する。
各現像装置105は、対応配置されている感光体102上に形成された静電潜像を各色の現像剤(トナー)で顕像化する。転写装置106は、感光体102上の顕像を感光体102から印刷用紙に転写する。また、クリーニング手段は、転写後に感光体102上に残留する現像剤を除去する。
画像を印刷用紙に印刷するに際して、印刷用紙は給紙手段107の給紙ローラ107aにより1枚ずつ分離されてレジストローラ107bに搬送され、次いで上記の転写装置106に搬送される。転写装置106において各色の画像が重ねて転写された印刷用紙は定着装置130に搬送され、トナー像を加熱・加圧定着させ、上部の排紙ローラ109に搬送されて装置外部に排紙される。
次に画像形成装置100の定着装置130について説明する。図2は定着装置の構成を示す断面図、図3は定着装置における反射板の動作を示す模式図、図4は定着装置の動作を示す模式図である。定着装置130は、図2に示すように、無端ベルトである定着ベルト131と、定着ベルト131内部に配置されて定着ベルト131を直接加熱する加熱手段132と、定着ベルト131の内周に接触するよう配置される加圧手段である加圧パッド134と、定着ベルト131に圧接される加圧ローラ133とを備える。
また、筒状となっている定着ベルト131の内側には、加熱手段132と加圧パッド134の間に、加熱手段132の放射熱を加圧パッド134の反対側に反射する反射板135を備える。この反射板135は、3分割された反射部材135a、135b、135cで構成され全体として凹面をなしており、後述のように本実施例では囲い部材を兼ねている。
定着対象となる記録媒体は、図中右側から通紙方向(矢印)に沿って挿入され、図中矢印に沿って駆動される定着ベルト131及び加圧ローラ133で構成されるニップ部136で加熱及び加圧され定着される。
定着ベルト131は、可撓性を備える略円筒形状の部材であり、ニッケル、ステンレスなどの金属材料やポリアミドイミド、ポリイミドなどの耐熱樹脂材料からなる無端ベルトとして構成される。なお、本明細書では、以上及び以下において、円筒状に形成された定着ベルト131の軸線に沿う方向(図2の紙面に垂直な方向)を長手方向という。
加熱手段132は、例えばハロゲンヒータで構成され、定着ベルト131内に定着ベルト131の長手方向に沿って配置され、定着ベルト131を均一に加熱するものである。
また、反射板135を構成する反射部材135a、135b、135cは、金属製、もしくは反射面に金属を蒸着した断熱性樹脂などの素材から構成されたそれぞれ断面が弧状あるいは弧状に近い形状の長尺部材であり、加熱手段132と加圧パッド134との間に定着ベルト131の長手方向に沿って配置される。また、3つの反射部材135a、135b、135cのうち中央に配置された反射部材135bは、加熱手段132に対して固定され、両端に配置された反射部材135a、135cは、移動できるよう構成される。
これら2つの反射部材135a、135cは、モータや電磁ソレノイドを駆動源とする公知の駆動手段(図示していない)で駆動され、加熱手段132の加熱時、すなわち記録媒体の定着時には、加熱位置に配置され、反射部材135bと共に、図3(a)に示すように、全体で凹面状をなし、反射板135の所定の機能を発揮する。すなわち、この状態で、反射板135は、加熱手段132からの熱を上方(加圧パッド134と反対側の方向)に反射し、定着ベルト131は定着に適する状態に加熱される。
一方、加熱手段132の非加熱時、すなわち記録媒体の非定着時には、図3(b)及び図4に示すように、反射部材135a、135cは、駆動手段で、上方に移動される(図3中矢印A、B参照)。すると、反射部材135a、135b、135cは、図4に示すように、加熱手段132の周囲を3方から取り囲む状態となる。この状態で、反射部材135a、135b、135cは、加熱手段132の周囲を囲う接触防止位置に配置されたこととなり、加熱手段132への手指50の接触を防止する。このとき、定着ベルト131は、図4に示すように、反射部材135a、135bに内側下方から押圧され変形する。
図5は第1実施例に係る定着装置において操作者などが手指を定着ベルト131に接触させた状態を説明する模式図である。図示の定着装置130において、定着動作がなされ加熱手段132が加熱状態のとき、図5(a)に示すように、反射部材135a、135b、135cは、加熱位置に配置され、加熱手段132からの放射熱は、反射部材135a、135b、135cで構成される反射板135で反射される。
一方、手指で記録媒体を機外に取り出すジャム処理時など装置本体101内に手指50を挿入するとき、加熱手段132は消灯され、非加熱状態となる。そして、この加熱手段132の消灯に伴い、反射部材135a、135cは、図示しない駆動手段により、図3(b)、図4及び図5(c)に示すように、上方に引き上げられ、加熱手段132の周囲を囲むように配置される。この状態で、定着ベルト131は、加熱手段132から離間した状態となり、所定の定着温度より低い温度となる。
この状態でジャム処理のため、作業者が装置本体101のカバーを外し、手指50を内部に差し入れる。本実施例では、加熱手段132の周囲には、反射部材135a、135c、145a、145cが囲むように配置されているので、手指50は温度の低い定着ベルト131に接触するだけですむ。また、手指50で定着ベルト131を上方から、あるいは側方から押したとしても、図5(d)、(e)に示すように、定着ベルト131は反射部材135a、135c、145a、145cで囲われているので、定着ベルト131は加熱手段132に接触したり近接したりせず、手指50が高温の加熱手段132に接触することがない。
これに対して、反射部材135a、135cを移動させないと、図5(b)に示すように、手指50が定着装置130に触れたとき、定着ベルト131が変形して、手指50が定着ベルト131を介して加熱手段132に接触するおそれがある。本実施例に係る定着装置130は、このような事態を防止することができる。
また、本実施例に係る定着装置130によれば、反射板135を構成する反射部材135a、135b、135cで囲い部材の機能を兼用しているので、囲い部材として反射板と別部材を設ける必要がなく、部品点数を少なくできコストを低減できる。
<実施例2>
次に第2実施例について説明する。第1実施例では、反射部材135a、135b、135cのうち両端に配置された反射部材135a、135cを上方に向け直線的に移動させた。これに対して、第2実施例に係る定着装置140では、反射板145を構成する反射部材145a、145b、145cのうち、両端に配置された反射部材145a、145cを回転移動させる。
図6は第2実施例に係る定着装置の構成及び動作を示す模式図である。実施例に係る定着装置140において、定着ベルト141、加熱手段142、加圧部材である加圧パッド144は、第1実施例のものと同一の構成を備える。また、反射板145を構成する反射部材145a、145b、145cは、第1実施例の反射部材135a、135b、135cと同様の構成を備える。本実施例に係る定着装置140において、両端に配置された反射部材145a、145cは、モータなどを駆動源とする駆動手段(図示していない)で定着ベルト141の長手方向に沿う軸Oを中心にして、定着ベルト141内で回動される(図6(a)、(c)中矢印C、D)。これにより、反射部材145a、145cは、定着ベルト141を変形させて加熱手段142の図中上方に移動される。このとき定着装置140では、反射部材145a、145cが回動され、接触防止位置に配置されたとき、反射部材145a、145cの凸面側が定着ベルト141内面に接触する。このため、定着ベルト141に局部的に力がかかったり、無理な変形が生じたりすることがない。
本実施例に係る定着装置140では、定着動作がなされ、加熱手段142が加熱状態のとき、図6(a)に示すように、反射部材145a、145b、145cは、加熱位置に配置され、加熱手段142からの放射熱は、反射部材145a、145b、145cで構成された反射板145で反射され、定着ベルト131の上部(反加圧パッド134側)を効率よく加熱する。
一方、加熱手段142が消灯されると、この加熱手段142の消灯に伴って図示しない駆動手段で反射部材145a、145cは、図6(c)に示すように上方に回転されて引き上げられる(矢印C、D)。これにより、反射部材145a、145b、145cは、加熱手段142の周囲に配置され、囲い部材としての作用をなす。この状態で、定着ベルト141は、加熱手段142から離間した状態となり、所定の定着温度より低い温度となる。そして、この状態で、ジャム処理時を行うとき、手指50が定着装置140に触れたとしても、手指50は低い温度の定着ベルト141に接触するだけですむ。また、図6(d)に示すように、手指50で定着ベルト141を押したとしても、定着ベルト141は反射部材145a、145b、145cで変形が防止され、加熱手段142に接触したり近接したりせず、手指50が高温の加熱手段142に接触することがない。
これに対して、反射部材145a、145cを移動させないと、図6(b)に示すように、手指50が定着装置140に触れたとき、定着ベルト141が変形して、手指50が定着ベルト141を介して高温の加熱手段132に接触するおそれがある。本実施例に係る定着装置140ではこのような事態を防止可能になる。
また、本実施例によれば、反射板145を構成する反射部材145a、145b、145cで囲い部材の機能をなすようにしているので、反射板とは別部材として囲い部材を設ける必要がなく、部品点数を少なくできコストを低減できる。また、反射部材145a、145cを接触防止位置に配置したとき、反射部材145a、145cの凸面側が定着ベルト141内面に接触するので、定着ベルト141に局部的に力がかかったり、定着ベルト141に無理な変形が生じたりしにくくなる。
<実施例3>
次に、第3実施例について説明する。図7は第3実施例に係る定着装置の構成及び動作を示す模式図である。なお、図7(a)、(c)中、(I)は正面図、(II)は側面図である。
本実施例に係る定着装置150は、定着ベルト151と、加熱手段152と、加圧部材である加圧パッド154と、反射板155とを備えて構成される。定着ベルト151、加熱手段152、加圧パッド154は、第1実施例と同様の構成を備える。また、反射板155は、1枚の部材で構成され、定着ベルト151内に固定して配置される。また、この反射板155は、金属製、もしくは反射面に金属を蒸着した断熱性樹脂などの素材から構成された断面弧状のものとして構成される。
本実施例に係る定着装置150は、囲い部材として、円柱形状の棒状部材156を5本備える。これらの棒状部材156は、図7(a)に示すように、定着ベルト151の長手方向寸法よりやや長く形成され、全体として屋根形状をなすように配置される。そして、棒状部材156は、この全体形状を保ったまま、駆動手段(図示していない)で定着ベルト141の長手方向に沿って、加熱位置及び接触防止位置の間を移動する(図中矢印E)。すなわち、棒状部材156は、駆動手段で、加熱手段152の加熱時には、定着ベルト151の外部に位置する加熱位置に配置され、加熱手段152の非加熱時には、定着ベルト151内に挿入され、加熱手段152の上方を囲う接触防止位置に配置される。なお、駆動手段としては、モータ、電磁ソレノイドなどを備えた公知のものを使用できる。
本実施例に係る定着装置150において、接触防止位置は、定着ベルト141の長手方向において、記録媒体の通過するニップ部に相当する領域に設定される。また、加熱位置は、記録媒体の通過するニップ部に相当する領域外、例えば定着ベルト151の開口の外側に設定される。なお、囲い部材としては、棒状部材に限らず、加熱手段152を覆うことができれば断面弧状の板状部材など、他の形状の部材を使用することができる。
本実施例に係る定着装置150において、定着動作がなされていて加熱手段152が加熱状態のとき、図7(a)に示すように、棒状部材156は、定着ベルト151内から定着ベルト151の長手方向外側に抜き出される。この状態では、加熱手段152からの放射熱は、反射板155で反射され、定着ベルト131をその上部(反加圧パッド154側)を効率よく加熱する。
一方、加熱手段152が消灯されると、棒状部材156は、図7(c)に示すように、駆動手段で定着ベルト151の長手方向に移動され、定着ベルト151内の加熱手段152上側周囲に配置されて、囲い部材としての機能をなす。この状態で、定着ベルト151は、加熱手段152に接触したり近接したりしないで離間した状態となるので所定の定着温度より低い温度となる。そして、この状態で、ジャム処理時を行うとき、手指50が定着装置150に触れたとしても、手指50は低温となった定着ベルト151に接触するだけですむ。また、図7(d)に示すように、手指50で定着ベルト151を押したとしても、定着ベルト151は棒状部材156で変形が防止され、加熱手段152に接触したり近接したりせず、手指50が高温の加熱手段152に接触することがない。
これに対して、棒状部材156を設けないと、図7(b)に示すように、手指50が定着装置150に触れたとき、定着ベルト151が変形して、手指50が定着ベルト151を介して加熱手段152に接触することとなる。これに対して本実施例に係る定着装置150ではこのような事態を防止することができる。
また、本実施例によれば、反射板と囲い部材とを別部材とし、加熱時に囲い部材を定着ベルトの外に配置しているので、加熱時に囲い部材で熱を奪われることがなく、定着ベルトを迅速に昇温できる。
<実施例4>
第1及び第2実施例において、反射部材135a、135c、145a、145cの定着ベルト131、141との接触部である端部を面取りしたり、円弧形状としたりして円滑な形状にしておけば、反射部材135a、135c、145a、145cを接触防止位置に駆動する際、定着ベルト131、141を損傷するおそれがなくなる。また、図5(d)(e)、図6(d)に示すように、手指50が定着ベルト131、141に触れ、定着ベルト131、141が変形したときにおける、定着ベルト131、141の破損を防止することができる。
<実施例5>
同様に、第3実施例においても、棒状部材156として、丸棒と使用した場合を例として説明したが、囲い部材として他の形状のものを使用するとき、角部や尖った部分がない部材を使用して定着ベルト151の損傷を防止できる。
50 手指
100 画像形成装置
101 装置本体
102 感光体
103 帯電装置
104 LEDヘッド
105 現像装置
106 転写装置
107 給紙手段
107a 給紙ローラ
107b レジストローラ
108 無端ベルト部材
109 排紙ローラ
110Y、110C、110M、110K 作像装置
130 定着装置
131 定着ベルト
132 加熱手段
133 加圧ローラ
134 加圧パッド(加圧部材)
135 反射板
135a、135b、135c 反射部材(囲い部材)
136 ニップ部
140 定着装置
141 定着ベルト
142 加熱手段
144 加圧パッド(加圧部材)
145 反射板
145a、145b、145c 反射部材(囲い部材)
150 定着装置
151 定着ベルト
152 加熱手段
154 加圧パッド(加圧部材)
155 反射板
156 棒状部材(囲い部材)
特許4320234号公報 特許4130898号公報 特開2009−198732号公報

Claims (6)

  1. 可撓性を有する無端状の定着ベルトと、該定着ベルトの内部に配置された加圧部材と、該加圧部材に前記定着ベルトを介して圧接され、前記定着ベルトとの間にニップ部を形成する加圧ローラと、前記定着ベルト内部に配置され前記定着ベルトを加熱する加熱手段と、前記加熱部材と前記加圧部材との間に配置された反射板とを備え、前記ニップ部に未定着トナー像を担持した記録媒体を通過させて定着する定着装置において、
    前記定着ベルト内部で移動可能な囲い部材と、
    前記囲い部材の配置位置を変更する駆動手段と、
    を備え、
    前記駆動手段は、
    前記加熱手段が加熱状態のとき、前記囲い部材を、前記加熱手段の加熱機能を妨げない位置に配置し、
    前記加熱手段が非加熱状態のとき、前記囲い部材を、前記定着ベルトが外部からの力で変形したときであっても、前記定着ベルトが前記加熱手段と離間を保つ位置に配置する
    ことを特徴とする定着装置。
  2. 前記反射板は、複数の反射部材で構成され、
    前記複数の反射部材のうち少なくとも一部の反射部材は、前記囲い部材として前記駆動手段で駆動されること特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記駆動手段は、前記反射部材を前記定着ベルトの長手方向に沿って配置された回転軸を中心として回転駆動することを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記囲い部材は前記反射板と別部材として構成され、
    前記駆動手段は、前記囲い部材を前記定着ベルトの長手方向に沿って移動させるものであり、
    前記加熱手段の加熱機能を妨げない位置は、前記定着ベルトの外部の領域に設定され、
    前記加熱手段と離間した位置は、前記定着ベルトの内部であって前記加熱手段と前記定着部材との間の領域に設定されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  5. 前記囲い部材のうち前記定着ベルトと接触する部分は、前記定着ベルトに損傷を与えない円滑な表面形状を備えることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の定着装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれかに記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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