JP5539892B2 - 触媒およびその製造方法ならびにその用途 - Google Patents
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Description
チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Aを0.2質量%以上含有し、
チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Zを0.2質量%以上(ただし、金属Zは、金属Aと異なる種類の金属とする。)含有し、
且つ
金属Aと金属Zとの合計が25質量%以上である金属炭窒酸化物からなり、
粉末X線回折法(Cu−Kα線)によって前記金属炭窒酸化物を測定した際に、回折角2θ=33°〜43°の間に、回折線ピークが4つ以上観測されることを特徴とする触媒。
前記金属炭窒酸化物が、金属Aを含有する炭窒酸化物と、金属Zを含有する炭窒酸化物とを含む混合物であり、金属Aを含有する炭窒酸化物を金属換算で0.2質量%以上含み、金属Zを含有する炭窒酸化物を金属換算で0.2質量%以上含む(1)に記載の触媒。
前記金属Aと前記金属Zとのモル比(金属A/金属Z)が、1以上15以下である(1)または(2)に記載の触媒。
前記金属Aおよび前記金属Zの組み合わせが、下記(a)および(b)、下記(a)および(c)、または下記(b)および(c)である(1)〜(3)のいずれかに記載の触媒;
(a)チタンおよびジルコニウムからなる群より選ばれる一種の金属
(b)バナジウム、ニオブおよびタンタルからなる群より選ばれる一種の金属
(c)モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる一種の金属。
前記金属炭窒酸化物の組成式が、AaZbCxNyOz(ただし、Aは金属Aを表し、Zは金属Zを表し、a、b、x、y、zは原子数の比を表し、0.01≦a<1、0<b≦0.99、0.01≦x≦2、0.01≦y≦2、0.01≦z≦3、a+b=1、かつx+y+z≦5である。)で表されることを特徴とする(1)〜(4)のいずれかに記載の触媒。
(1)〜(5)のいずれかに記載の触媒を含むことを特徴とする燃料電池用触媒層。
さらに電子伝導性粒子を含むことを特徴とする(6)に記載の燃料電池用触媒層。
燃料電池用触媒層と多孔質支持層とを有する電極であって、前記燃料電池用触媒層が(6)または(7)に記載の燃料電池用触媒層であることを特徴とする電極。
カソードとアノードと前記カソードおよび前記アノードの間に配置された電解質膜とを有する膜電極接合体であって、前記カソードおよび/または前記アノードが(8)に記載の電極であることを特徴とする膜電極接合体。
(9)に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする燃料電池。
(9)に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
発電機能、発光機能、発熱機能、音響発生機能、運動機能、表示機能および充電機能からなる群より選ばれる少なくとも一つの機能を有する物品であって、(10)または(11)に記載の燃料電池を備えていることを特徴とする物品。
前記物品が、建材、照明器具、意匠性窓ガラス、機械、車両、ガラス製品、家電製品、農業資材、電子機器、携帯電話、美容器具、携帯情報端末、工具、食器、風呂用品、トイレ用品、家具、衣類、布製品、繊維、革製品、紙製品、樹脂製品、スポーツ用品、布団、容器、眼鏡、看板、配管、配線、金具、衛生資材、自動車用品、文房具、ワッペン、帽子、鞄、靴、傘、ブラインド、バルーン、照明、発光ダイオード(LED)、信号機、街灯、玩具、道路標識、装飾品、テント、交通信号機、掲示板、アウトドア用品、教材、造花、オブジェ、心臓ペースメーカー用電源、ペルチェ素子を備えた加熱器用の電源およびペルチェ素子を備えた冷却器用の電源からなる群より選ばれる少なくとも1種である、(12)に記載の物品。
チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Aの酸化物と、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Z(ただし、金属Zは、金属Aと異なる種類の金属とする。)の酸化物と、炭素との混合物を、窒素雰囲気中で600〜2000℃の範囲で加熱することにより金属炭窒化物を得る工程(ia)と、
前記金属炭窒化物を酸素含有不活性ガス中で加熱することにより、金属炭窒酸化物を得る工程(ii)とを含むことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の触媒の製造方法。
前記金属Aの酸化物、前記金属Aの窒化物および前記金属Aの炭化物からなる群より選ばれる1種以上の化合物と、前記金属Zの酸化物、前記金属Zの窒化物および前記金属Zの炭化物からなる群より選ばれる1種以上の化合物との混合物(ただし、当該混合物は少なくとも炭化物を含む。)を、不活性ガス中(ただし、前記混合物中に窒化物を含まない場合は、窒素雰囲気中とする。)で600〜2000℃の範囲で加熱することにより金属炭窒化物を得る工程(ib)と、
前記金属炭窒化物を酸素含有不活性ガス中で加熱することにより、金属炭窒酸化物を得る工程(ii)とを含むことを特徴とする(1)〜(5)のいずれかに記載の触媒の製造方法。
前記工程(ii)における加熱の温度が400〜1400℃の範囲であることを特徴とする(14)または(15)に記載の触媒の製造方法。
前記工程(ii)における酸素ガス濃度が0.1〜10容量%の範囲であることを特徴とする(14)〜(16)のいずれかに記載の触媒の製造方法。
本発明の触媒は、特定の金属炭窒酸化物からなることを特徴としている。前記金属炭窒酸化物は、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Aと、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Z(ただし、金属Zは、金属Aと異なる種類の金属とする。)を特定の割合で含有している。
〔測定法(A):
電子伝導性粒子であるカーボンに分散させた触媒が1質量%となるように、該触媒およびカーボンを溶剤中に入れ、超音波で攪拌し懸濁液を得る。なお、カーボンとしては、カーボンブラック(比表面積:100〜300m2/g)(例えばキャボット社製 XC−72)を用い、触媒とカーボンとが質量比で95:5になるように分散させる。また、溶剤としては、イソプロピルアルコール:水(質量比)=1:1を用いる。
上記酸素還元開始電位が0.7V(vs.NHE)未満であると、前記触媒を燃料電池のカソード用の触媒として用いた際に過酸化水素が発生することがある。また酸素還元開始電位は0.8V(vs.NHE)以上であることが、好適に酸素を還元するために特に好ましい。また、酸素還元開始電位は高い程好ましく、特に上限は無いが、化学平衡論的理論値の1.23V(vs.NHE)を超えることは難しい。
上記触媒の製造方法は特に限定されないが、例えば、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる2種の金属(以下「金属A」、「金属Z」とも記す。)を含有する金属炭窒化物を酸素含有不活性ガス中で加熱することにより、前記金属Aおよび前記金属Zを含有する金属炭窒酸化物を得る工程を含む製造方法が挙げられる。
[製造方法(I)]
製造方法(I)は、前記金属Aの酸化物と、前記金属Zの酸化物と、炭素との混合物を、窒素雰囲気中で加熱することにより金属炭窒化物を製造する方法である。
製造方法(II)は、前記金属Aの酸化物、前記金属Aの窒化物および前記金属Aの炭化物からなる群より選ばれる1種以上の化合物と、前記金属Zの酸化物、前記金属Zの窒化物および前記金属Zの炭化物からなる群より選ばれる1種以上の化合物との混合物(ただし、当該混合物は少なくとも炭化物を含む。)を、不活性ガス中(ただし、前記混合物中に窒化物を含まない場合は、窒素雰囲気中とする。)で加熱することにより金属炭窒化物を製造する方法である。
次に、上記製造方法(I)および(II)で得られた金属炭窒化物を、酸素含有不活性ガス中で加熱することにより、金属炭窒酸化物を得る工程について説明する。
本発明によって実現される触媒の用途は、特に限定されないが、例として、反応容器内に一種類以上の反応原料を投入し、圧力、温度等に変化を与えることによって目的物質を得る際に、反応を促進する目的に用いても良い。物質の分解を促進する用途、たとえば有害物質の分解または、原料物質の供給のための上流原料物質の分解等を促進する用途に供することも可能である。
(式(2)中、dは平均粒子径(単位:nm)、ρは粒子の真密度(単位:g/cm3)、Sは粒子の比表面積(単位:m2/g)とする。)
ここで、簡易のために、カーボンの粒子の真密度は2.3(g/cm3)とする。
1.粉末X線回折
理学電機株式会社製 ロータフレックスを用いて、試料の粉末X線回折を行った。
炭素:試料約0.1gを量り取り、固体中炭素分析装置(堀場製作所 EMIA−110)で測定を行った。
(1−1)触媒の調製
炭化ジルコニウム(ZrC、高純度化学研究所製)7.62g、窒化ジルコニウム(ZrN、高純度化学研究所製)0.46gおよび五酸化タンタル(Ta2O5、高純度化学研究所製)1.92gを混合、粉砕し、窒素雰囲気中、1800℃で加熱をすることによって、ジルコニウムおよびタンタルを含有する炭窒化物(1)約9.2gが得られた。
酸素還元能の測定は、次のように行った。(1−1)で得られた触媒(1)0.095gとカーボン(キャボット社製 XC−72)0.005gとをイソプロピルアルコール:純水=1:1の質量比で混合した溶液10gに入れ、超音波で撹拌、懸濁して混合した。この混合物30μlをグラッシーカーボン電極(東海カーボン社製、直径:5.2mm)に塗布し、120℃で1時間乾燥した。さらに、NAFION(登録商標)(デュポン社 5%NAFION(登録商標)溶液(DE521))を10倍に純水で希釈したもの10μlを塗布し、120℃で1時間乾燥し、燃料電池用電極(1)を得た。
(1−2)で作製された燃料電池用電極(1)の触媒能(酸素還元能)を以下の方法で評価した。
(2−1)触媒の調製
炭化チタン(TiC、高純度化学研究所製)7.65g、窒化チタン(TiN、高純度化学社製)0.47gおよび酸化ニオブ(IV)(NbO2、高純度化学社製)1.88gを原料として用いた以外は、実施例1の(1−1)に記載と同様の手法で、チタンおよびニオブを含有する炭窒化物(2)約9.5gを得て、また、得られた炭窒化物(2)1gからチタンおよびニオブを含有する炭窒酸化物(2)(以下「触媒(2)」とも記す。)約1.1gを得た。
前記触媒(2)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(2)を得た。
(2−2)で作製された燃料電池用電極(2)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(3−1)触媒の調製
原料として炭化チタン(TiC、高純度化学研究所製)6.69g、窒化チタン(TiN、高純度化学研究所製)0.41gおよび五酸化ニオブ(Nb2O5、高純度化学研究所製)2.90g、を用いた以外は実施例1の(1−1)に記載された同様の手法で、チタンおよびニオブを含有する炭窒化物(3)約9.5gを得て、また、得られた炭窒化物(3)1gからチタンおよびニオブを含有する炭窒酸化物(以下「触媒(3)」とも記す。)約1.1gを得た。
前記触媒(3)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(3)を得た。
(3−2)で作製された燃料電池用電極(3)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(4−1)触媒の調製
原料として炭化チタン(TiC、高純度化学研究所製)7.67g、窒化チタン(TiN、高純度化学研究所製)0.47gおよび酸化ジルコニウム(ZrO2、和光純薬工業社製 和光特級)1.86g、を用いた以外は実施例1の(1−1)に記載された同様の手法で、チタンおよびジルコニウムを含有する炭窒化物(4)約9.5gを得て、また、得られた炭窒化物(4)1.0gからチタンおよびジルコニウムを含有する炭窒酸化物(以下「触媒(4)」とも記す。)約1.1gを得た。
前記触媒(4)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極を得た。
(4−2)で作製された燃料電池用電極(4)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(5−1)触媒の調製
原料として炭化ジルコニウム(ZrC、高純度化学研究所製)8.32g、窒化ジルコニウム(ZrN、高純度化学研究所製)0.50gおよび酸化ニオブ(IV)(NbO2、高純度化学研究所製)1.18gを用い、炭窒化物を得る際の加熱温度を1600℃とした以外は実施例1の(1−1)に記載された同様の手法で、ジルコニウムおよびニオブを含有する炭窒化物(5)約9.7gを得て、また、得られた炭窒化物(5)1.0gからジルコニウムおよびニオブを含有する炭窒酸化物(以下「触媒(5)」とも記す。)約1.0gを得た。
前記触媒(5)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(5)を得た。
(5−2)で作製された燃料電池用電極(5)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(6−1)触媒の調製
原料として酸化チタン(TiO2、高純度化学研究所製)6.28g、酸化ニオブ(IV)(NbO2、高純度化学研究所製)1.18gおよびカーボン(キャボット社製 XC−72)2.62gを用いた以外は実施例1の(1−1)に記載された同様の手法で、チタンおよびニオブを含有する炭窒化物(6)約7.2gを得て、また、得られた炭窒化物(6)1.0gからチタンおよびニオブを含有する炭窒酸化物(以下「触媒(6)」とも記す。)約1.0gを得た。
前記触媒(6)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(6)を得た。
(6−2)で作製された燃料電池用電極(6)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(7−1)触媒の調製
原料として酸化モリブデン(IV)(MoO2、和光純薬工業社製)6.81g、酸化タングステン(VI)(WO3、99.5% 和光純薬工業社製)1.37gおよびカーボン(キャボット社製 XC−72)2.62gを用いた以外は実施例1の(1−1)に記載された同様の手法で、モリブデンおよびタングステンを含有する炭窒化物(7)約8.0gを得て、また、得られた炭窒化物(7)1.0gからモリブデンおよびタングステンを含有する炭窒酸化物(以下「触媒(7)」とも記す。)約1.0gを得た。
前記触媒(7)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(7)を得た。
(7−2)で作製された燃料電池用電極(7)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(8−1)触媒の調製
原料として酸化モリブデン(IV)(MoO2、和光純薬工業社製)7.43g、五酸化バナジウム(V)(V2O5、和光純薬工業社製)0.58gおよびカーボン(キャボット社製 XC−72)1.97gを用いた以外は実施例1の(1−1)に記載された同様の手法で、モリブデンおよびバナジウムを含有する炭窒化物(8)約7.8gを得て、また、得られた炭窒化物(8)1.0gからモリブデンおよびバナジウムを含有する炭窒酸化物(以下「触媒(8)」とも記す。)約1.1gを得た。
前記触媒(8)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(8)を得た。
(8−2)で作製された燃料電池用電極(8)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(9−1)触媒の調製
炭化チタン(TiC、高純度化学研究所製)8.21g、窒化チタン(TiN、高純度化学研究所製)0.50gおよび酸化チタン(IV)(TiO2、高純度化学研究所製)1.29gを混合、粉砕し、窒素雰囲気中、1800℃で加熱をすることによって、チタンを含有する炭窒化物(9−1−1)約9.4gが得られた。
前記触媒(9)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(9)を得た。
(9−2)で作製された燃料電池用電極(9)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(10−1)触媒の調製
炭化タンタル(TaC、高純度化学研究所製)8.37g、窒化タンタル(TaN、高純度化学研究所製)0.50gおよび酸化タンタル(IV)(TaO2、高純度化学研究所製)1.13gを原料として用いた以外は実施例1の(1−1)に記載と同様の手法で、タンタルを含有する炭窒化物(10)約9.7gを得て、また、得られた炭窒化物(10)1.0gからタンタルを含有する炭窒酸化物(以下「触媒(10)」とも記す。)約1.0gを得た。
前記触媒(10)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(10)を得た。
(10−2)で作製された燃料電池用電極(10)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
(11−1)触媒の調製
炭化ジルコニウム(ZrC、高純度化学研究所製)8.33g、窒化ジルコニウム(ZrN、高純度化学研究所製)0.50gおよび酸化ジルコニウム(IV)(ZrO2、高純度化学研究所製)1.17gを原料として用いた以外は実施例1の(1−1)に記載と同様の手法で、ジルコニウムを含有する炭窒化物(11)約9.6gを得て、得られた炭窒化物(11)1gからジルコニウムを含有する炭窒化物(以下「触媒(11)」とも記す。)約1.0gが得られた。
前記触媒(11)を用いた以外は実施例1と同様にして燃料電池用電極(11)を得た。
(11−2)で作製された燃料電池用電極(11)を用いた以外は実施例1と同様にして触媒能(酸素還元能)を評価した。
Claims (17)
- チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Aを0.2質量%以上含有し、
チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Zを0.2質量%以上(ただし、金属Zは、金属Aと異なる種類の金属とする。)含有し、
且つ
金属Aと金属Zとの合計が25質量%以上である金属炭窒酸化物からなり、
粉末X線回折法(Cu−Kα線)によって前記金属炭窒酸化物を測定した際に、回折角2θ=33°〜43°の間に、回折線ピークが4つ以上観測されることを特徴とする燃料電池用触媒。 - 前記金属炭窒酸化物が、金属Aを含有する炭窒酸化物と、金属Zを含有する炭窒酸化物とを含む混合物であり、金属Aを含有する炭窒酸化物を金属換算で0.2質量%以上含み、金属Zを含有する炭窒酸化物を金属換算で0.2質量%以上含む請求項1に記載の燃料電池用触媒。
- 前記金属Aと前記金属Zとのモル比(金属A/金属Z)が、1以上15以下である請求項1または2に記載の燃料電池用触媒。
- 前記金属Aおよび前記金属Zの組み合わせが、下記(a)および(b)、下記(a)および(c)、または下記(b)および(c)である請求項1〜3のいずれか一項に記載の燃料電池用触媒;
(a)チタンおよびジルコニウムからなる群より選ばれる一種の金属
(b)バナジウム、ニオブおよびタンタルからなる群より選ばれる一種の金属
(c)モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる一種の金属。 - 前記金属炭窒酸化物の組成式が、AaZbCxNyOz(ただし、Aは金属Aを表し、Zは金属Zを表し、a、b、x、y、zは原子数の比を表し、0.01≦a<1、0<b≦0.99、0.01≦x≦2、0.01≦y≦2、0.01≦z≦3、a+b=1、かつx+y+z≦5である。)で表されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の燃料電池用触媒。
- 請求項1〜5のいずれか一項に記載の触媒を含むことを特徴とする燃料電池用触媒層。
- さらに電子伝導性粒子を含むことを特徴とする請求項6に記載の燃料電池用触媒層。
- 燃料電池用触媒層と多孔質支持層とを有する電極であって、前記燃料電池用触媒層が請求項6または7に記載の燃料電池用触媒層であることを特徴とする電極。
- カソードとアノードと前記カソードおよび前記アノードの間に配置された電解質膜とを有する膜電極接合体であって、前記カソードおよび/または前記アノードが請求項8に記載の電極であることを特徴とする膜電極接合体。
- 請求項9に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする燃料電池。
- 請求項9に記載の膜電極接合体を備えることを特徴とする固体高分子形燃料電池。
- 発電機能、発光機能、発熱機能、音響発生機能、運動機能、表示機能および充電機能からなる群より選ばれる少なくとも一つの機能を有する物品であって、請求項10または11に記載の燃料電池を備えていることを特徴とする物品。
- 前記物品が、建材、照明器具、意匠性窓ガラス、機械、車両、ガラス製品、家電製品、農業資材、電子機器、携帯電話、美容器具、携帯情報端末、工具、食器、風呂用品、トイレ用品、家具、衣類、布製品、繊維、革製品、紙製品、樹脂製品、スポーツ用品、布団、容器、眼鏡、看板、配管、配線、金具、衛生資材、自動車用品、文房具、ワッペン、帽子、鞄、靴、傘、ブラインド、バルーン、照明、発光ダイオード(LED)、信号機、街灯、玩具、道路標識、装飾品、テント、交通信号機、掲示板、アウトドア用品、教材、造花、オブジェ、心臓ペースメーカー用電源、ペルチェ素子を備えた加熱器用の電源およびペルチェ素子を備えた冷却器用の電源からなる群より選ばれる少なくとも1種である、請求項12に記載の物品。
- チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Aの酸化物と、チタン、ジルコニウム、バナジウム、ニオブ、タンタル、モリブデンおよびタングステンからなる群より選ばれる1種の金属Z(ただし、金属Zは、金属Aと異なる種類の金属とする。)の酸化物と、炭素との混合物を、窒素雰囲気中で600〜2000℃の範囲で加熱することにより金属炭窒化物を得る工程(ia)と、
前記金属炭窒化物を酸素含有不活性ガス中で加熱することにより、金属炭窒酸化物を得る工程(ii)とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の触媒の製造方法。 - 前記金属Aの酸化物、前記金属Aの窒化物および前記金属Aの炭化物からなる群より選ばれる1種以上の化合物と、前記金属Zの酸化物、前記金属Zの窒化物および前記金属Zの炭化物からなる群より選ばれる1種以上の化合物との混合物(ただし、当該混合物は少なくとも炭化物を含む。)を、不活性ガス中(ただし、前記混合物中に窒化物を含まない場合は、窒素雰囲気中とする。)で600〜2000℃の範囲で加熱することにより金属炭窒化物を得る工程(ib)と、
前記金属炭窒化物を酸素含有不活性ガス中で加熱することにより、金属炭窒酸化物を得る工程(ii)とを含むことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の触媒の製造方法。 - 前記工程(ii)における加熱の温度が400〜1400℃の範囲であることを特徴とする請求項14または15に記載の触媒の製造方法。
- 前記工程(ii)における酸素ガス濃度が0.1〜10容量%の範囲であることを特徴とする請求項14〜16のいずれか一項に記載の触媒の製造方法。
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