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JP5538299B2 - 通信装置及び通信システム - Google Patents

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JP5538299B2
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Description

本発明は、ネットワークを介して相手方装置と通信を行うファクシミリ装置等の通信装置に関する。
近年、ネットワーク(例えば、インターネット)を介してFAX通信が行われている。このネットワーク上でのFAX通信では、UDP(User Datagram Protocol)を用いて行われることがある。FAX通信では、画像データの一部の損失が致命的な損失となる場合があるが、UDPは欠損パケット再送が実装されていないなど、信頼性が低い部分がある。そこで、UDPを用いたFAX通信では、前に送ったパケットを冗長パケットとして付して信頼性を向上させることがある。これにより、パケットの一部が失われても、次以降に送られてくる冗長パケットを確認して回復することができる。このような、UDPを用いたFAX通信の規格として、ITU−T勧告 T.38がある。そして、受信状態に応じて、パケット冗長度を設定するファクシミリの一例が特許文献1に記載されている。
具体的に、特許文献1には、送信情報データの送信以前に受信された、パケットデータネットワークからの受信情報データに基づいて送信情報データの相手方ファクシミリ装置に至るトラヒック状態を推定するトラヒック状態推定手段と、トラヒック状態に基づいて送信情報データのパケット冗長度を設定し該送信情報データの該相手方ファクシミリ装置への送信を該パケット冗長度に従って行う送信手段と、を含むパケットデータネットワークを介して情報データを一連の複数のパケットの形態にて送受信するファクシミリデータ通信装置(ファクシミリデータ通信方法)が記載されている。この構成により、ネットワークの輻輳状態に応じ、パケットの冗長性を変更しようとする(特許文献1:請求項1、請求項4、段落[0008]等参照)。
特許第4124065号公報
UDPを用いたFAX通信では、冗長パケットを送信して信頼性を高めることがある。しかし、パケット冗長数が多すぎると必要以上に大きな冗長度で通信が行われ、通信終了までの時間は長くなる。一方、パケット冗長数が少なすぎると、相手方装置が受信データを回復しきれない場合がある。そのため、パケット冗長数は、受信データの欠損の回復を行える範囲で、できるだけパケット冗長数を少なくして、パケット冗長数を最適にすることが好ましい。
ここで、相手方までの通信経路により(相手方宛先により)パケット欠損が生ずる確率や程度が異なり得る。一方、特許文献1記載の通信装置(通信方法)では、受信ごとにパケット冗長度を定めるので、パケット冗長数を宛先に応じて最適化できないという問題がある。又、特許文献1記載の通信装置(通信方法)では、受信するたびにパケット落ちを検出するが(特許文献1:段落[0020]等参照)、回線やネットワークの状態にあまり変化がない場合、無駄な処理を行っているという問題もある。
本発明は、上記の問題点に鑑み、簡潔な処理に基づき、宛先ごとに最適なパケット冗長数で通信を行うことを課題とする。
上記課題解決のため請求項1に係る通信装置は、ネットワークを介してトランスポートとしてUDPを用いて相手方装置と通信を行う通信部と、各相手方装置のアドレス情報と、前記アドレス情報に関連付けて宛先ごとにUDP通信でのパケット冗長数を記憶する記憶部を有し、前記通信部は、前記アドレス情報に対応づけられた前記パケット冗長数を参照し、前記記憶部に定められた前記パケット冗長数で相手方装置と通信を行い、前記記憶部は、通信終了後、通信を終了した相手方装置との通信でエラーがあれば、通信を終了した相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を増やす方向に更新し、エラーがなければ通信を終了した相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を減らす方向に更新することとした。
この構成によれば、記憶部は、通信終了後、通信を終了した相手方装置との通信でエラーがあれば、通信を終了した相手方装置のパケット冗長数を増やす方向に更新し、エラーがなければ通信を終了した相手方装置のパケット冗長数を減らす方向に更新し、通信部は、記憶部に記憶されたパケット冗長数で相手方装置と通信を行う。これにより、1つの宛先ごとに最適なパケット冗長数を定めることができる。又、通信終了後(通信ジョブ後)に通信結果を確認してパケット冗長数を更新するだけなので、通信中にパケット冗長数を定めるため、複数回にわたる通信状況確認処理や、パケット冗長数変更処理を行わずに済み、通信装置での処理負荷が軽減される。従って、簡潔な処理に基づき、宛先ごとに最適なパケット冗長数で通信を行うことができ、相手方装置への送信に要する時間の最短化を図りつつ、確実にデータを送信することができる。
又、請求項2に係る発明は、請求項1の発明において、前記記憶部は、前記相手方装置との通信でのエラーが、パケットの送受信に関するエラーであれば、通信終了後に、通信を終了した相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を増やす方向に更新し、パケットの送受信に関するエラーでなければ、通信終了後に、通信を終了した相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を更新しないこととした。
この構成によれば、記憶部は、相手方装置との通信でのエラーが、パケットの送受信に関するエラーであれば、通信終了後にパケット冗長数を増やす方向に更新し、パケットの送受信に関するエラーでなければ、通信終了後にパケット冗長数を更新しない。これにより、相手方装置と通信で回復できないほどのデータの欠損が生じていて、パケット冗長数を増やすべきとき、次の送信からパケット冗長数が増えるようにパケット冗長数が更新される。従って、UDPを用いた通信での信頼性を宛先ごとに向上させることができる。
又、請求項3に係る発明は、請求項1又は2の発明において、前記記憶部は、更新前の前記パケット冗長数が予め定められた最大値であるとき、前記最大値よりも大きな値に前記パケット冗長数を更新しないこととした。
パケット冗長数を多くするほど信頼性向上の効果が期待できるが、反面、通信終了までに要する時間が長くなる。そこで、この構成によれば、記憶部は、更新前のパケット冗長数が予め定められた最大値であるとき、最大値よりも大きな値にパケット冗長数を更新しない。これにより、パケット冗長数の上限を定め、パケット冗長数が異常に長くなることを防ぐことができる。
又、請求項4に係る発明は、前記記憶部は、更新前の前記パケット冗長数が予め定められた最小値であるとき、前記最小値よりも小さな値に前記パケット冗長数を更新しないこととした。
パケット冗長数を少なくするほど通信開始から終了までの時間を短くする効果が期待できるが、反面、通信経路でデータの欠損があったとき、回復が難しくなる場合がある。そこで、この構成によれば、記憶部は、更新前のパケット冗長数が予め定められた最小値であるとき、最小値よりも小さな値にパケット冗長数を更新しない。これにより、パケット冗長数の下限を定め、最低限の信頼性を確保することができる。
又、請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の発明において、前記記憶部は、前記パケット冗長数を1ずつ増やす又は1ずつ減らすこととした。
この構成によれば、記憶部は、パケット冗長数を1ずつ増やす又は1ずつ減らす。これにより、パケット冗長数を最適値に近づけることができる。
又、請求項6に係る通信システムは、通信装置と相手方装置を含み、前記通信装置は、ネットワークを介して、トランスポートとしてUDPを用いて相手方装置と通信を行う通信部と、各相手方装置のアドレス情報と、前記アドレス情報に関連付けて宛先ごとにUDP通信でのパケット冗長数を記憶する記憶部を有し、前記通信部は、前記アドレス情報に対応づけられた前記パケット冗長数を参照し、前記記憶部に定められた前記パケット冗長数で相手方装置と通信を行い、前記記憶部は、通信終了後、相手方装置との通信でエラーがあれば、通信ジョブでの相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を増やす方向に更新し、エラーがなければ、通信を行った相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を減らす方向に更新し相手方装置は、通信のエラーとして、パケット受信に失敗したことを示す信号を前記通信部に送信することとした。
この構成によれば、相手方装置は通信のエラーとして、パケット受信に失敗したことを示す信号を通信部に送信し、通信装置の記憶部は、通信終了後、相手方装置との通信でエラーがあれば、通信ジョブでの相手方装置のパケット冗長数を増やす方向に更新し、エラーがなければ、通信を行った相手方装置のパケット冗長数を減らす方向に更新する。これにより、請求項1記載の発明と同様の効果が得られ、通信装置は、1つの宛先ごとに最適なパケット冗長数を定めることができる。
本発明により、宛先ごとに最適なパケット冗長数を定めることができる。そして、無駄に冗長なパケットを付すことなく、通信を行うことができる。又、最適なパケット冗長数を定めるための処理を簡潔に済ますことができる。
実施形態に係る複合機を含む通信システムの一例を示す説明図である。 実施形態に係る複合機の一例を示す模型的正面断面図である。 実施形態に係る複合機のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。 実施形態に係る送信先情報登録画面の一例を示す説明図である。 実施形態に係る複合機でのアドレス帳画面の一例を示す説明図である。 本実施形態の複合機でのネットワークFAXの通信時のシーケンスの一例を示す説明図である。 実施形態の複合機での冗長パケットを含むUDPパケットの構造の一例を示す説明図である。 実施形態の記憶部に記憶された送信先情報の概念の一例を示す模式図である。 実施形態の複合機でのパケット冗長数の更新の流れの一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図1〜図9を用いて説明する。ここで、画像データを送受信する通信装置として、ネットワークFAX機能を備えた複合機100(通信装置に相当)を例に挙げて説明する。但し、本実施の形態に記載される構成、配置等の各要素は、発明の範囲を限定するものではなく単なる説明例にすぎない。
(ネットワークを用いた通信システム10の概要)
実施形態に係る複合機100を含むネットワークを用いた通信システム10の一例を説明する。図1は、実施形態に係る複合機100を含むネットワークを用いた通信システム10の一例を示す説明図である。
図1において、画像データを送信する通信装置として複合機100が設けられる。複合機100は、IPネットワーク200に接続され、IPネットワーク200を介してFAX通信を行うことができる。複合機100は、例えば、ITU−T.38の規格に基づきFAX送信を行うことができる。複合機100は、画像データを送るとき送信側端末として動作し、画像データを受信する受信側端末としても動作する。
そのため、本実施形態に係る複合機100を2台以上(便宜上、図1では2台のみ図示)IPネットワーク200に接続し、複合機100間で、IPネットワーク200を介してFAX通信を行うことができる。便宜上、図1において、送信側端末としての複合機100(通信装置に相当)を下方に示し、以下の説明における複合機100の相手方装置(通信相手)としての複合機100を図1の右上に示し、以下では、「相手方複合機100A」と称することがある。例えば、複合機100と相手方複合機100Aは、同じ機種のものでもよい。
又、ITU−T.30規格に準拠したG3FAX通信を行うG3FAX装置300とIPネットワーク200の間に、ゲートウェイ400が設けられる。ゲートウェイ400とG3FAX装置300は、PSTN(公衆電話回線)で接続され、ゲートウェイ400とG3FAX装置300間ではアナログのFAX通信が行われる。ゲートウェイ400は、G3FAX装置300と、IPネットワーク200を介したFAX通信を実現するため、仲介を行う。このゲートウェイ400により、複合機100(や相手方複合機100A)は、G3FAX装置300との間で、ITU−T.38規格に準拠したFAX通信を行うことができる。例えば、ゲートウェイ400は、G3FAX装置300からのアナログ信号をパケットに変換する。又、ゲートウェイ400は、パケットをアナログ信号に再変換し、G3FAX装置300に送信する。
複合機100は、指定されたアドレス情報(例えば、IPアドレスなど)に基づき、IPネットワーク200を介して画像データなどを、相手先装置(例えば、ITU−T.38の規格に準拠した複合機100やネットワーク対応のFAX装置500)と送受信できる。また、複合機100は、ゲートウェイ400のIPアドレスや、G3FAX装置300の電話番号(FAX番号)に基づき、G3FAX装置300に向けてIPネットワーク200を介して画像データなどを送信できる。
(複合機100の概要)
次に、図2に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100を説明する。図2は本発明の実施形態に係る複合機100の一例を示す模型的正面断面図である。
図2に示すように、本実施形態の複合機100(複合機100や相手方複合機100A)は、最上部に原稿カバー101を有し本体には、操作パネル2、画像読取部3、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5a、定着部5b、排出搬送部4c等が設けられる。
操作パネル2は、図2に示すように、複合機100の正面上方に設けられ、複合機100の設定や動作指示を与えるためのメニューやキーや複合機100の状態メッセージ等の各種画像、画面を表示する液晶表示部21を有する。又、液晶表示部21の上面にタッチパネル部22が設けられる。タッチパネル部22は、使用者が液晶表示部21に押下した部分の位置、座標を検出するためのものである。このタッチパネル部22を用いた検出座標と、液晶表示部21に示される各種キーの位置、座標を比較し、使用者が押下して選択したキーが特定される。
使用者は、液晶表示部21に表示されたキーを押し、複合機100の機能の各種設定を入力できる。又、使用者は、液晶表示部21やタッチパネル部22を用いて、相手方のアドレス情報(例えば、FAX番号やIPアドレスなど)や宛先名などを送信先情報として登録することができる。
又、操作パネル2には、例えば、数字入力用のテンキー部23や、各種設定後、コピーや送信の処理開始指示用のスタートキー24が設けられる。又、その他、ハードキーとして、コピー機能を利用する際に押下されるコピーキー25(図3参照)、スキャナ機能、FAX機能を利用する際に押下される送信キー26(図3参照)等が設けられる。
次に、原稿カバー101は、複合機100の上面かつ背面位置に支点を有し、上下に振るように開閉可能である。原稿カバー101は、原稿の複写時、載置読取用コンタクトガラス31に載置された原稿を押さえる。画像読取部3は、原稿を読み取り、原稿の画像データを形成する。又、画像読取部3内には露光ランプ、ミラー、レンズ、イメージセンサ(例えば、CCD)等の光学系部材(不図示)が設けられる。尚、原稿カバー101に変えて、原稿を1枚ずつ、自動的、連続的に、画像読取部3の読み取り位置(送り読取用コンタクトガラス32)に向けて送る原稿搬送装置を設けてもよい。
そして、これらの光学系部材を用い、載置読取用コンタクトガラス31に載置される原稿に光を照射し、その原稿の反射光を受けたイメージセンサの各画素の出力値をA/D変換し、画像データが生成される。複合機100は、読み取りにより得られた画像データに基づきFAX送信(FAX機能)や印刷等を行うことができる(コピー機能)。
給紙部4aは、複数の用紙(例えば、コピー用紙、再生紙、厚紙、OHPシート等の各種シート)を収容し、1枚ずつ搬送路4bに送り込む。給紙部4aは、収納用紙が載置されるカセット41を含む(図2で上方のものに41A、下方のものに41Bの符号を付す)。又、カセット41から搬送路4bに送り出すため回転駆動する給紙ローラー42が設けられる(図2で上方のものに42A、下方のものに42Bの符号を付す)。例えば、印刷時には、給紙ローラー42が回転駆動し、印刷に要する用紙が1枚ずつ搬送路4bに送り出される。
搬送路4bは、給紙部4aからの用紙を搬送する通路である。尚、搬送経路上には画像形成部5a、定着部5b等が配される。そして、搬送路4bには、用紙の案内のためのガイドや、用紙搬送の際に回転駆動する搬送ローラー対44や、搬送されてくる用紙を画像形成部5aの手前で待機させ、トナー像形成のタイミングを合わせて用紙を送り出すレジストローラー対45等が設けられる。
画像形成部5aは、画像データに基づきトナー像を形成し、搬送される用紙にトナー像を転写する。そのため、画像形成部5aは、図2中に示す矢印方向に回転駆動可能に支持された感光体ドラム51、及び、感光体ドラム51の周囲に配設された帯電装置52、露光装置53、現像装置54、転写ローラー55、清掃装置56等を備える。
トナー像形成及び転写プロセスを説明すると、所定方向に回転駆動する感光体ドラム51は、画像形成部5aの略中心に設けられる。帯電装置52は、感光体ドラム51を所定電位に帯電させる。露光装置53は、画像データに基づき、レーザ光をから出力し、感光体ドラム51表面を走査露光して画像データに応じた静電潜像を形成する。尚、画像データは、画像読取部3で得られた画像データや、IPネットワーク200を介して相手方装置(複合機100やG3FAX装置300)から受信した画像データ等が用いられる。
そして、現像装置54は、感光体ドラム51に形成された静電潜像にトナーを供給して現像する。感光体ドラム51の左方に設けられる転写ローラー55は感光体ドラム51に圧接し、ニップが形成される。そして、トナー像にあわせタイミングを図られつつ、用紙はニップに進入する。用紙進入時、転写ローラー55には所定の電圧が印加され、用紙に感光体ドラム51上のトナー像が転写される。清掃装置56は、転写後に感光体ドラム51に残留するトナーを除去する。
定着部5bは、用紙に転写されたトナー像を定着させる。本実施形態における定着部5bは主として発熱体を内蔵する加熱ローラー57と加圧ローラー58で構成される。加熱ローラー57と加圧ローラー58は圧接しニップを形成する。そして、用紙が、このニップを通過することで、用紙表面のトナーが溶融・加熱され、トナー像が用紙に定着する。トナー定着後の用紙は、排出トレイ43に排出される。このようにして、コピー機能、プリンタ機能の使用時、画像形成(印刷)が行われる。
排出搬送部4cは、印刷済の用紙を排出トレイ43方向に用紙を搬送する。そして、排出搬送部4cには、正回転方向に回転駆動して排出トレイ43方向に送り出す排出ローラー対46を有する。尚、排出ローラー対46は、両面印刷を行うために逆回転してもよい(スイッチバック)。
(複合機100のハードウェア構成)
次に、図3を用いて、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を説明する。図3は、本発明の実施形態に係る複合機100のハードウェア構成の一例を示すブロック図である。
まず、複合機100の本体側から説明する。複合機100本体内には、主制御部6が設けられる。主制御部6は、例えば、操作パネル2、画像読取部3、給紙部4a、搬送路4b、画像形成部5a、定着部5b、排出搬送部4c等と接続され、これらの制御を行う。
主制御部6は、例えば、CPU61等の処理用の素子を含む。CPU61は記憶部7に格納され、展開される制御プログラムに基づき演算等を行い、複合機100の各部を制御する。尚、主制御部6は、全体制御や画像処理を行うメイン制御部や、画像形成や各種回転体を回転させるモータ等のON/OFF等を行い、印刷を制御するエンジン制御部等、機能ごとに分割して複数種設けられてもよい。本説明では、これらの制御部を主制御部6としてまとめた形態を示し、説明する。
記憶部7は、主制御部6と接続される。記憶部7は、ROM、RAM、HDD等の不揮発性と揮発性の記憶用の装置を組み合わせて構成される。記憶部7は、複合機100の制御用プログラム、制御用データ、設定データ、画像データ等の各種データを記憶できる。又、記憶部7(のHDD)は、FAX通信の相手方装置のアドレス情報や宛先名などを含む送信先情報を1又は複数件分記憶する。
そして、主制御部6は、通信部1と接続される。通信部1は、ネットワーク接続や相手方との通信のためのCPU、チップ、ドライバ、プロトコルやプログラム等のデータを記憶したメモリー等の素子も有する。通信部1は、例えば、ネットワークインターフェイスカードのように、1つの基板として設けられる。通信部1はIPネットワーク200と接続される。これにより、通信部1は、相手方装置(相手方複合機100Aやネットワーク対応のFAX装置500)やゲートウェイ400を介してG3FAX装置300と通信可能に接続される。通信部1は、画像読取部3で得られた画像データを複合機100やネットワーク対応のFAX装置500やG3FAX装置300にIPネットワーク200を介して送信することができる(ネットワークFAX機能)。
又、通信部1は、LAN等により、コンピュータ600(例えば、パーソナルコンピュータやサーバー)と通信可能に接続できる。通信部1は、例えば、画像読取部3で得られた画像データなどをコンピュータ600に送信できる(スキャナ機能)。又、コンピュータ600から送信され、通信部1で受信した画像データに基づく印刷や、複合機100やネットワーク対応のFAX装置500やG3FAX装置300へのFAX送信を行うこともできる(プリンタ機能、ネットワークFAX機能)。
又、通信部1は、IPネットワーク200を用いず、従来の公衆電話回線を通じて、G3FAX装置300と画像データ等の送受信を行えるようにしてもよい。この場合、通信部1は、例えば、電話回線用のコネクタやFAXモデム等を含む。
又、主制御部6は、操作パネル2になされた入力を認識し、使用者の設定にあわせてコピー等が行われるように複合機100を制御する。又、例えば、主制御部6には、画像読取部3で原稿を読み取って得られた画像データや通信部1で受信された画像データに対し、画像処理を施す画像処理部62が設けられる。例えば、画像処理部62は、回転、拡大/縮小、濃度変換、ページ番号挿入、エッジ強調、平滑化等の各種の画像処理を行う。画像処理部62は操作パネル2で設定された機能に応じて動作する。尚、画像処理部62が行える画像処理は多数に及ぶので、公知の画像処理を行えるものとし、画像処理部62の行う画像処理の詳細は割愛する。
そして、画像処理部62が処理した画像データは、例えば、露光装置53に送信され、感光体ドラム51の走査・露光に用いられる。又、FAX送信を行うとき、画像処理部62は、画像データをFAX送信用に加工し、加工後のデータを通信部1に引き渡す。
次に、操作パネル2は、表示制御部20、メモリー27、液晶表示部21、タッチパネル部22や各種ハードキーを有する。表示制御部20はCPUやIC等で構成され、液晶表示部21の表示を制御する。又、表示制御部20はタッチパネル部22の出力を受け、液晶表示部21で押下された座標を特定する。タッチパネル部22の出力と座標の対応を示すテーブル等のデータは、例えば、メモリー27に記憶される。表示制御部20は、押された位置の座標と、各設定画面の画像データを比較する等により、設定画面上で選択された(押された)キーを特定、認識する。
例えば、液晶表示部21で表示される画面、画像の画像データは、例えば、操作パネル2内のメモリー27が記憶する。そこで、表示制御部20は、設定項目の選択画面や各設定画面中のキーやボタンが押下されるごとに、表示制御部20は、次に表示すべき画面の画像データをメモリー27から読み出す。
(送信先情報への登録)
次に、図4、図5に基づき、本発明の実施形態に係る複合機100での送信先情報の登録の一例を説明する。図4は、実施形態に係る送信先情報登録画面S1の一例を示す説明図である。図5は、実施形態に係る複合機100でのアドレス帳画面S2の一例を示す説明図である。
本実施形態の複合機100では、FAX送信を行うことができる。このとき、送信先(宛先)を指定する必要がある。そして、本実施形態の複合機100の記憶部7は、送信の都度、アドレス情報(例えば、FAX番号やIPアドレス等の宛先アドレス)等の入力を行わずにすむように、送信先情報(宛先名やアドレス情報等)をアドレス帳として記憶する。
予め、使用者は操作パネル2を用いて、記憶部7に送信先情報を登録する。そして、図4は、送信先情報の登録、入力用の画面である送信先情報登録画面S1の一例である。
操作パネル2で特定の操作がなされると、液晶表示部21は、送信先情報登録画面S1を表示する。送信先情報登録画面S1に配される新規キーK1を押すと、新たな(別件の)送信先情報を登録することができる。そして、登録キーK2が押されると設定、入力された内容が記憶部7に記憶される。
送信先情報として登録できる項目として、例えば、宛先名、フリガナ、番号(通し番号)、FAX番号、SMB、FTP、メールアドレス、ネットワークFAXといった項目が用意される。尚、更に別の他の項目が登録可能でも良い。各項目の右側に配された変更キーK3〜K10が押されると、液晶表示部21は、文字入力用のソフトウェアキーボード画面(不図示)を表示し、タッチパネル部22等がソフトウェアキーボード画面に対する各項目について入力を受け付ける。例えば、例えば、アルファベット、記号、漢字、ひらがな、カタカナ等の入力が可能である。尚、各項目への入力は、テンキー部23を用いて行うこともできる。そして、入力結果が、各項目名の下方に表示される。例えば、使用者は、ネットワークFAXの項目の変更キーK10を押し、ネットワークFAXでの相手方の宛先アドレス(例えば、IPアドレス)の入力、登録を行う。
そして、液晶表示部21は予め登録された各送信先情報をアドレス帳として表示する。例えば、表示制御部20は、主制御部6を経由して記憶部7から宛先名やアドレス情報等の送信先情報を取得する。そして、表示制御部20は、液晶表示部21にアドレス情報等の送信先情報を表示させる。
具体的に、図5にアドレス帳画面S2の一例を示す。例えば、送信キー26が押されると、液晶表示部21は、図5に示すようなアドレス帳画面S2を表示する。液晶表示部21は、アドレス帳画面S2で、記憶部7が記憶する送信先情報を一覧として表示する。
アドレス情報等の送信先情報は、アドレス帳画面S2の一覧表示領域F1に表示される。本実施形態の複合機100の記憶部7は、少なくとも宛先名単位で、数千件分の送信先情報を記憶できる。そのため、一覧表示領域F1に送信先情報を表示しきれない場合がある。そこで、一覧表示領域F1の右側に、スクロールバーB1が設けられる。液晶表示部21は、スクロールバーB1が押下されると、一覧表示領域F1に表示するアドレス情報等の送信先情報を切り替える。
そして、一覧表示領域F1の下方には、宛先名の頭文字で送信先情報を絞り込むための第1絞り込みキー群KG1が設けられる。第1絞り込みキー群KG1は、宛先名を頭文字で絞り込むためのキー(各行の先頭文字がひらがなで記されたキー)と、宛先名の頭文字を複数文字分のアルファベット単位で絞り込むためのキー等を含む。又、登録されている送信方法で絞り込むための第2絞り込みキー群KG2も設けられる。又、第2絞り込みキー群KG2は、FAXやEメール等の送信方法で絞り込むためのキーを含む。表示制御部20は、押された絞り込みキーを絞込条件として、送信先情報の絞り込みをかけ、絞り込み後の送信先情報を液晶表示部21に表示させる。
一覧表示された送信先情報のうち、送信を行うものを選択し(例えば、選択された送信先情報には、チェックボックスにチェックが入る)、OKキーK11が押されると送信先が設定される。例えば、表示制御部20は、選択された送信先情報を示すデータを主制御部6に送信し、主制御部6は、送信先を認識する。例えば、操作パネル2のスタートキー24が押下されると、その旨が操作パネル2から主制御部6へ伝達され、主制御部6は、通信部1に例えば、FAX送信を行わせる。
(複合機100でのファクシミリ通信の流れ)
次に、図6を用いて、本実施形態の複合機100でのFAX送信での流れの一例を説明する。図6は、本実施形態の複合機100でのネットワークを介したFAXの通信時のシーケンスの一例を示す説明図である。尚、以下では、複合機100(の通信部1)と相手方装置(相手方複合機100Aやネットワーク対応のFAX装置500など)との間で、ITU−T.38規格に準拠し、UDPをトランスポートとしてパケット化された信号やデータの通信(やり取り)が行われる。
複合機100が画像データ送信のため、相手方装置とネットワークFAXの通信を開始するとき、通信部1は、相手方装置に向けて、相手方とのFAX通信の開始を通知するため、CNG(Calling Tone)を発する(発呼する)。
CNGを受信した相手方装置は、CED(Called Station Identification)を返す。又、相手方装置は、DIS(Digital Identification Signal)を返し、能力通知を行う。又、複合機100の通信部1は、相手方装置に向けてDCS(Digital Command Signal)を送信し、FAX通信モードの指示を行う。
DCSを受信した相手方装置は、CFR(Confirmation to Receive)を返し、受信準備が終了した旨を通知する。その後、複合機100の通信部1は、画像データを送信する。相手方装置は、受信したデータが良好であれば、画像データ通信結果としてMCF(Message Confirmation)を複合機100に返し、正常に受信したことを通知する。これにより、正常にFAX通信が完了し、送信側の複合機100の通信部1は、DCN(Disconnect)を相手方装置に送信し、回線を切断する。
尚、通信エラーがあったとき、FAX通信が完了する前に(例えば、相手方装置からMCFを受信する前に)回線が切断される場合がある。
尚、上記とは異なり、複合機100の通信部1は、SIP(Session Initiation Protocol)に基づき、相手方装置とのセッションを確立した後、画像データを送信してもよい。
(冗長パケット)
次に、図7を用いて、本実施形態の複合機100でのネットワークを介したFAX送信での冗長パケットを含むUDPパケット8を説明する。図7は、本実施形態の複合機100での冗長パケットを含むUDPパケット8の構造の一例を示す説明図である。尚、図7の例では、冗長パケット数は4つ(冗長度が4)である例を示している。
本実施形態の複合機100では、通信部1は、図6に示したやり取りで、UDPをトランスポートとしてFAX通信を行う。そして、通信部1は、各UDPのパケットに冗長パケットを付して送信を行う。
本実施形態のFAX通信でのUDPのパケットでは、主要メッセージが最初にセットされる。そして、パケット冗長数が4のとき、先に主要メッセージとして送信された4個前までのパケットが冗長パケットとして添付される。
図7の例では、連続番号20の主要メッセージが最初にセットされる例を示し、次に冗長パケットとして連続番号16、17、18、19のパケットが冗長パケットとしてセットされる。そして、次のパケット送信では、連続番号21の主要メッセージが最初にセットされ、連続番号17、18、19、20のパケットが冗長パケットとしてセットされる。以下、FAX送信終了まで繰り返される。
このように、冗長パケットを付すことにより、主要メッセージにエラーがあり、破棄したとしても、次のパケット送信で付される冗長パケットを確認することで、エラーを回復することができる。
(宛先ごとのパケット冗長数の記憶と更新)
次に、図8、図9を用いて、本実施形態の複合機100での送信先情報ごとのパケット冗長数の記憶と、パケット冗長数の更新を説明する。図8は、本実施形態の記憶部7に記憶された送信先情報の概念の一例を示す模式図である。図9は、本実施形態の複合機100でのパケット冗長数の更新の流れの一例を示すフローチャートである。
図8に示すように、記憶部7の一部の領域に送信先情報が記憶される(登録される)。送信先情報は、通し番号ごと(1件ごと)に区分される。例えば、1つの通し番号につき1宛先名とされ、1つの宛先名に関連付けて、アドレス情報(FAX番号やIPアドレス等)やパケット冗長数が記憶される。又、図8に示すように、1件の送信先情報には、アドレス情報とともにパケット冗長数を定めた値が含められ、記憶部7は、1件の送信先情報に対し1つのパケット冗長数を記憶(登録)する。
通信部1は、UDPを用いてFAX通信を行うとき、各宛先ごとに、記憶部7に記憶されたパケット冗長数で通信を行う。例えば、UDPを用いたFAX送信のとき、アドレス帳画面S2などで宛先がセットされると、あわせて、FAX通信でのパケット冗長数がセットされる。尚、詳細は後述するが、パケット冗長数は、FAX送信ジョブが終了すると、更新されることがある。尚、新規に宛先名を登録して、送信先情報を1件分追加したとき、パケット冗長数は、デフォルトとして、例えば、1〜5までの整数が自動的に入れられる。
複合機100の通信部1は、IPネットワーク200を介してUDPを用いてFAX送信を行うとき、送信先情報の一部としてアドレス情報に対応づけられたパケット冗長数を参照し、記憶部7に定められたパケット冗長数でUDPパケット8を送信する。又、通信部1は、IPネットワーク200を介したFAX受信を行うとき、相手方装置から通知されたアドレス情報が記憶部7に記憶(登録)されていれば、アドレス情報に対応づけられたパケット冗長数で相手方装置と信号のやり取りを行う。尚、相手方装置のアドレス情報が記憶部7に登録されていなければ、通信部1は、予め定められたパケット冗長数(例えば、1〜5の任意の値)や、相手方装置のパケット冗長数にあわせ、相手方装置とのやり取り(FAX通信)を行う。
次に、図9を用いて、通信結果に基づくパケット冗長数の更新の流れの一例を説明する。図9のフローチャートは、例えば、相手方装置とUDPを用いたFAX通信が終了した時点で開始される。そこで、図9のスタートは、UDPを用いて、ネットワークを介したFAXの送信や受信が終わった時点である。尚、パケット冗長数の更新は、送信先情報が登録された相手方装置に関して行われる。
このとき、主制御部6は、FAXの通信結果を示す通信履歴データを記憶部7に記憶させる(格納させる。ステップ♯1)。通信履歴の格納場所として、図8に示すように、各送信先情報の一部として通信履歴を格納する記憶領域が設けられても良い。
主制御部6は、FAX通信の成功、失敗を通信履歴データとして記憶部7に記憶させる。又、FAX通信が失敗したとき(通信エラーがあったとき)、主制御部6は通信エラーの内容を通信履歴データとして記憶部7に記憶させる。例えば、通信途中で通信回線の遮断があったとき、主制御部6は、回線遮断が発生した旨を通信履歴データとして残す。又、例えば、通信途中で相手からの応答がなくタイムアウトが発生したとき、主制御部6は、タイムアウトの発生を通信履歴データとして残す。又、例えば、相手方装置が見つからないとき(例えば、相手方装置の主電源OFFなど)、主制御部6は、相手方装置が見つからない旨を通信履歴データとして残す。又、例えば、相手方装置が通信中で混雑しているとき、主制御部6は、接続できなかった旨を通信履歴データとして残す。尚、どのような通信エラーを通信履歴データとして残すかは、予め定められる。
又、例えば、複合機100が送信側であるとき、相手方装置の受信したデータに欠損があり、相手方装置から通信失敗を示す信号としてRTN信号(Retrain Negative)を受信したとき、主制御部6は、通信履歴データとしてRTN信号を受信した旨を記憶部7に記憶してもよい。一方、複合機100が受信側であるとき、相手方装置から受信したデータに欠損があり、通信失敗を示す信号としてRTN信号を発信したとき、主制御部6は、通信履歴データとしてRTN信号を発信した旨を記憶部7に記憶してもよい。
又、RTN信号に限らず、複合機100に、相手方装置から受信したデータを検証して信頼性を担保するアプリケーションを記憶部7に搭載しておき、主制御部6がアプリケーションに基づき、相手方装置から受信したデータのうち、回復できない部分があることを認識する。このとき、通信部1は、相手方装置にパケットエラーによる通信失敗を示す信号を発する。そして、主制御部6は、相手方装置にパケットエラーによる通信失敗を示す信号を通信部1から発したことを、通信エラーの通信履歴データとして記憶部7に記憶させてもよい。
又、相手方装置(例えば、複合機100)には、受信したデータを検証して信頼性を担保するアプリケーションが搭載されることがあり、相手方装置が受信したデータのうち、回復できない部分があることを認識すると、相手方装置は、複合機100などの通信相手にパケットエラーによる通信失敗を示す信号を発することがある。そして、主制御部6は、相手方装置から発せられたパケットエラーによる通信失敗を示す信号を通信部1で受信したことを、通信エラーの通信履歴データとして記憶部7に記憶させてもよい。
そして、主制御部6は、通信が終了した相手方との通信において、通信エラー無しで通信が終了したか否か(通信成功か否か)を確認する(ステップ♯2)。
もし、通信成功に終わっていれば(通信エラーが無ければ、ステップ♯2のYes)、主制御部6は、通信が終了した相手のパケット冗長数が最小値か否かを確認する(ステップ♯3)。例えば、最小値は「1」と設定される。尚、最小値は、複合機100の製造者が定めた固定値としてもよいし、操作パネル2で使用者が設定可能としてもよい。そして、記憶部7は、最小値の値を記憶している。
もし、最小値であれば(ステップ♯3のYes)、これ以上、パケット冗長数を減らす必要はないので、主制御部6は、通信を終了した相手方のパケット冗長数を更新せずに、本制御は終了する(エンド)。一方、最小値で無ければ(ステップ♯3のNo)、主制御部6は、通信を終了した相手方の現在のパケット冗長数から1減らした値を記憶部7に更新記憶させる(減らす方向に更新。ステップ♯4)。例えば、記憶部7は、現在のパケット冗長数が「3」ならば、「2」を新たなパケット冗長数として記憶する。そして、本制御は終了する(エンド)。
一方、通信失敗のとき(ステップ♯2のNo)、主制御部6は、通信を終了した相手方の通信履歴データを確認する(ステップ♯5)。そして、主制御部6は、パケットの送受信に関するエラーであるか否かを確認する(ステップ♯6)。言い換えると、主制御部6は、通信中にパケットの欠損があり、パケットの送受信が正しく行われなかったエラーであるか否かを確認する。
例えば、複合機100が送信側であるとき、主制御部6は、通信履歴データを確認し、通信部1がRTN信号を受信していれば、主制御部6は、FAX通信でパケットの送受信に関するエラーがあったと認識してもよい。あるいは、受信したデータのうち回復できない部分があることを示す信号(パケットエラーを示す信号)を相手方装置から通信部1が受信していれば、主制御部6は、FAX通信でパケットの送受信に関するエラーがあったと認識してもよい。
又、複合機100が受信側であるとき、主制御部6は、通信履歴データを確認し、通信部1がRTN信号を送信していれば、主制御部6は、FAX通信でパケットの送受信に関するエラーがあったと認識してもよい。あるいは、通信部1が受信したデータのうち回復できない部分があることを示す信号(パケットエラーを示す信号)を相手方装置に向けて通信部1が送信していれば、主制御部6は、FAX通信でパケットの送受信に関するエラーがあったと認識してもよい。
その他、例えば、タイムアウトが発生した場合も、パケットの送受信に関するエラーとして扱っても良い。どのようなエラーをパケットの送受信に関するエラーと定めるかは、任意に定めることができる。
もし、パケットの送受信に関するエラーで無ければ(ステップ♯6のNo)、主制御部6は、記憶部7のパケット冗長数を更新させずに、本制御は終了する(エンド)。通信エラーが発生している以上、パケットの送受信によるエラーが引き金となり通信エラーが生じている可能性はゼロではないので、パケット冗長数は更新せず、そのままとする。
一方、パケットの送受信に関するエラーであれば、主制御部6は、通信が終了した相手のパケット冗長数が最大値か否かを確認する(ステップ♯7)。例えば、最大値は「5〜10」程度の値と設定される。尚、最大値は、複合機100の製造者が定めた固定値としてもよいし、操作パネル2で使用者が設定可能としてもよい。そして、記憶部7は、最大値の値を記憶している。これにより、パケット冗長数が異常に多くなることを防ぐことができる。
もし、最大値であれば(ステップ♯7のYes)、主制御部6は、通信を終了した相手方のパケット冗長数を更新せずに、本制御は終了する(エンド)。一方、最大値でなければ(ステップ♯7のNo)、主制御部6は、通信を終了した相手方の現在のパケット冗長数に1加えた値を記憶部7に更新記憶させる(増やす方向に更新。ステップ♯8)。例えば、記憶部7は、現在のパケット冗長数が「3」ならば、「4」を新たなパケット冗長数として記憶する。そして、本制御は終了する(エンド)。
このようにして、本発明に係る通信装置(例えば、複合機100)は、ネットワークを介して、トランスポートとしてUDPを用いて相手方装置(相手方複合機100Aなど)と通信を行う通信部1と、各相手方装置のアドレス情報と、アドレス情報に関連付けてUDP通信でのパケット冗長数を記憶する記憶部7を有し、記憶部7は、通信終了後、通信を終了した相手方装置との通信でエラーがあれば、通信を終了した相手方装置のパケット冗長数を増やす方向に更新し、エラーがなければ通信を終了した相手方装置のパケット冗長数を減らす方向に更新し、通信部1は、記憶部7に記憶されたパケット冗長数で相手方装置と通信を行う。
これにより、1つの宛先ごとに最適なパケット冗長数を定めることができる。又、通信終了後(通信ジョブ後)に通信結果を確認してパケット冗長数を更新するだけなので、通信中にパケット冗長数を定めるため、複数回にわたる通信状況確認処理や、パケット冗長数変更処理を行わずに済み、通信装置(例えば、複合機100)での処理負荷が軽減される。従って、簡潔な処理に基づき、宛先ごとに最適なパケット冗長数で通信を行うことができ、相手方装置(相手方複合機100Aなど)への送信に要する時間の最短化を図りつつ、確実にデータを送信することができる。
又、具体的に、記憶部7は、相手方装置(相手方複合機100Aなど)との通信でのエラーが、パケットの送受信に関するエラーであれば、通信終了後にパケット冗長数を増やす方向に更新し、パケットの送受信に関するエラーでなければ、通信終了後にパケット冗長数を更新しない。これにより、相手方装置との通信で回復できないほどのデータの欠損が生じていて、パケット冗長数を増やすべきとき、次の送信からパケット冗長数が増えるようにパケット冗長数が更新される。従って、UDPを用いた通信での信頼性を宛先ごとに向上させることができる。
又、パケット冗長数を多くするほど信頼性向上の効果が期待できるが、反面、通信終了までに要する時間が長くなる。本実施形態では、記憶部7は、更新前のパケット冗長数が予め定められた最大値であるとき、最大値よりも大きな値にパケット冗長数を更新しない。これにより、パケット冗長数の上限を定め、パケット冗長数が異常に長くなることを防ぐことができる。
又、パケット冗長数を少なくするほど通信開始から終了までの時間を短くする効果が期待できるが、反面、通信経路でデータの欠損があったとき、回復が難しくなる場合がある。本実施形態では、記憶部7は、更新前のパケット冗長数が予め定められた最小値であるとき、最小値よりも小さな値にパケット冗長数を更新しない。これにより、パケット冗長数の下限を定め、最低限の信頼性を確保することができる。
又、記憶部7は、パケット冗長数を1ずつ増やす又は1ずつ減らす。これにより、パケット冗長数を最適値に近づけることができる。
又、本発明は、通信装置(例えば、複合機100)と相手方装置(相手方複合機100Aなど)との組み合わせによる通信システム10と捉えることができる。具体的に、通信システム10は、通信装置は、ネットワークを介して、トランスポートとしてUDPを用いて相手方装置と通信を行う通信部1と、各相手方装置のアドレス情報と、アドレス情報に関連付けてUDP通信でのパケット冗長数を記憶する記憶部7を有し、記憶部7は、通信終了後、相手方装置との通信でエラーがあれば、通信ジョブでの相手方装置のパケット冗長数を増やす方向に更新し、エラーがなければ、通信を行った相手方装置のパケット冗長数を減らす方向に更新し、通信部1は、記憶部7に記憶されたパケット冗長数で相手方装置と通信を行い、相手方装置は、通信のエラーとして、パケット受信に失敗したことを示す信号を通信部1に送信する。これにより、上記と同様の効果が得られ、通信装置は、1つの宛先ごとに最適なパケット冗長数を定めることができる。
次に、他の実施形態を説明する。上記の説明では、複合機100がIPネットワーク200を介してUDPを用いてFAX送受信を行う例を説明したが、複合機100に変えて、FAX専用機であってもよい。
又、上記の説明では、パケット冗長数を含む送信先情報を記憶部7に記憶させる例を説明したが、操作パネル2のメモリー27にパケット冗長数を含む送信先情報を記憶させてもよい。そして、主制御部6や表示制御部20が、通信結果に応じて操作パネル2のメモリー27にパケット冗長数を更新させてもよい。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明はファクシミリ装置のような通信装置に利用可能である。
1 通信部
7 記憶部
10 通信システム
100 複合機(通信装置)
100A 相手方複合機(相手方装置)
200 IPネットワーク(ネットワーク)
300 G3FAX装置(相手方装置)
500 FAX装置(相手方装置)

Claims (6)

  1. ネットワークを介して、トランスポートとしてUDPを用いて相手方装置と通信を行う通信部と、
    各相手方装置のアドレス情報と、前記アドレス情報に関連付けて宛先ごとにUDP通信でのパケット冗長数を記憶する記憶部を有し、
    前記通信部は、前記アドレス情報に対応づけられた前記パケット冗長数を参照し、前記記憶部に定められた前記パケット冗長数で相手方装置と通信を行い、
    前記記憶部は、通信終了後、通信を終了した相手方装置との通信でエラーがあれば、通信を終了した相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を増やす方向に更新し、エラーがなければ通信を終了した相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を減らす方向に更新して1つの宛先ごとに前記パケット冗長数を定めることを特徴とする通信装置。
  2. 前記記憶部は、前記相手方装置との通信でのエラーが、パケットの送受信に関するエラーであれば、通信終了後に、通信を終了した相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を増やす方向に更新し、パケットの送受信に関するエラーでなければ、通信終了後に、通信を終了した相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を更新しないことを特徴とする請求項1記載の通信装置。
  3. 前記記憶部は、更新前の前記パケット冗長数が予め定められた最大値であるとき、前記最大値よりも大きな値に前記パケット冗長数を更新しないことを特徴とする請求項1又は2に記載の通信装置。
  4. 前記記憶部は、更新前の前記パケット冗長数が予め定められた最小値であるとき、前記最小値よりも小さな値に前記パケット冗長数を更新しないことを特徴とすることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の通信装置。
  5. 前記記憶部は、前記パケット冗長数を1ずつ増やす又は1ずつ減らすことを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の通信装置。
  6. 通信装置と相手方装置を含み、前記通信装置は、ネットワークを介して、トランスポートとしてUDPを用いて相手方装置と通信を行う通信部と、各相手方装置のアドレス情報と、前記アドレス情報に関連付けて宛先ごとにUDP通信でのパケット冗長数を記憶する記憶部を有し、前記通信部は、前記アドレス情報に対応づけられた前記パケット冗長数を参照し、前記記憶部に定められた前記パケット冗長数で相手方装置と通信を行い、前記記憶部は、通信終了後、相手方置との通信でエラーがあれば、通信ジョブでの相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を増やす方向に更新し、エラーがなければ、通信を行った相手方装置との通信で用いる前記パケット冗長数を減らす方向に更新して1つの宛先ごとに前記パケット冗長数を定め
    相手方装置は、通信のエラーとして、パケット受信に失敗したことを示す信号を前記通信部に送信することを特徴とする通信システム。
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