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JP5515457B2 - 車両用シートのロック装置 - Google Patents

車両用シートのロック装置 Download PDF

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Description

本発明は、車両用シートを構成するシートバック等の構成部を、車両内の固定位置にてロックする車両用シートのロック装置に関する。
自動車等の車両には、乗員が着座する車両用シートが設置されている。この車両用シートは、車両用シートを構成する構成部として、乗員が着座するシートクッションと、着座した乗員の背凭れとなるシートバックとを備える。このような車両用シートを構成する構成部としてのシートバックには、車両内に適宜設定される固定位置にて、このシートバックをロックするロック装置が設けられたものが知られている。このロック装置は、車両内に配設されたストライカに対して係合するようになっており、この係合によってシートバックを適宜設定された固定位置にロックすることができる。
一方、上記したロック装置が設けられる車両用シートは、ストライカとロック装置との係合状態を解除する操作レバーが設けられている。この操作レバーは、連結ケーブルを介してロック装置と連結されており、この操作レバーを回動操作した場合には、連結ケーブルを移動させて、ロック装置のストライカとの係合状態を解除し、もって固定位置におけるシートバックのロックを解除する。なお、シートバックのロックを解除した場合には、このシートバックは前倒しさせる等の移動可能な状態となる。
他方、上記した車両用シートが設置される自動車には、上記した車両用シートの後側にワインケース等の重い荷物を積載する場合がある。このように重い荷物を積載した自動車が急停止すると、前側に位置する車両用シートに荷物がぶつかって、車両用シートに突発的な衝撃を与えてしまうことがある。そうすると、この車両用シートには、受けた衝撃により慣性力を生じることとなる。そうすると、この慣性力によって上記した操作レバー(操作レバーと連結する部材を含む)が勝手に回動してしまって、ロック装置のストライカとの係合状態を解除してしまって、乗員が意図していないところで勝手にシートバックのロックを解除してしまう恐れがある。
そこで、このような勝手にロックを解除してしまう問題を改善するために、回動操作前の初期位置で操作レバーの回動を規制するレバー回動規制機構が設けられた技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この開示される技術では、操作レバーを回動操作するにあたって、レバー回動規制機構の回動規制を解除するように操作(特許文献1においては押下ボタンの押下)するため、上記したように勝手にシートバックのロックが解除されてしまうことを防止することができる。
特開2007−137170
しかしながら、上記したレバー回動規制機構が設けられた技術では、乗員が意図して操作レバーを回動操作しようとする場合には、回動規制を解除する操作も要することとなるので、操作が複雑化してしまって操作性が悪いという問題が残されている。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、車両用シートを構成するシートバック等の構成部を車両内の固定位置にてロックする車両用シートのロック装置において、ロックが勝手に解除してしまうことを防止することができつつ、乗員がロックを解除する際の操作性を向上させることにある。
上記した課題を解決するにあたって、本発明に係る車両用シートのロック装置は、次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係る車両用シートのロック装置は、車両用シートを構成するシートバック等の構成部を車両内固定位置にロックするために、該車両内に配設されるストライカに対し係合するように該構成部に設置される車両用シートのロック装置であって、前記構成部に固定設置されるベース部材と、前記ストライカを係合させるフックとを備え、前記ベース部材には、前記ストライカが係合する位置に前記フックを保持するフック保持状態と、前記ストライカの係合を解除するように前記フックの保持を解除するフックフリー状態とに、前記ストライカに対する前記フックの状態を切り替えるポールが設けられ、前記フック保持状態から前記フックフリー状態に前記ストライカに対する前記フックの状態を切り替える前記ポールの回動操作が、該ポールに連結される操作レバーの回動操作にて行われるようになっており、前記ポールの回動中心から前記操作レバーが連結される側とは反対側の前記ポールの端部までの慣性質量は、前記ポールの回動中心から前記操作レバーまでの慣性質量に比して大きくなるように設定されていることを特徴とする。
なお、ここでいう『慣性質量』とは、突発的な衝撃を受けることによって生ずる慣性力が依存する質量であることを意味する。
この車両用シートのロック装置によれば、ポールの回動中心から操作レバーが連結される側とは反対側のポールの端部までの慣性質量は、ポールの回動中心から操作レバーまでの慣性質量に比して大きくなるように設定されているので、荷物が車両用シートにぶつかるなどして、車両用シートが突発的な衝撃を受ける場合であっても、この突発的な衝撃により生ずる慣性力は、ポールの回動中心から操作レバーまでの慣性力に比して、ポールの回動中心から操作レバーが連結される側とは反対側のポールの端部までの慣性力の方が、慣性質量の差により大きくなる。つまり、ストライカとの係合を解除してしまう方向に回転させようとする慣性力に比して、ストライカとの係合を保持する方向に回転させようとする慣性力の方が大きくなる。
これによって、上記したように荷物が車両用シートにぶつかるなどして、車両用シートが突発的な衝撃を受ける場合であっても、操作レバーは、この突発的な衝撃により生ずる慣性力によって操作レバーの回動操作方向とは反対方向に回転させようとするものとなる。すなわち、従前のような、操作レバーが勝手に回動し、ロック装置のストライカとの係合状態を解除し、乗員が意図していないところで勝手に構成部のロックを解除してしまうことを防止することができるものとなる。
また、乗員が意図して操作レバーを回動操作するにあたっては、上記したような突発的な衝撃とは異なり、ゆっくりと回動操作することとなるので、乗員はポールに上記したような慣性力を生じさせることなく操作レバーを回動操作することができる。つまり、乗員は、従前のような複雑な操作を要することなく、単なる回動操作のみでストライカとの係合を解除するようにロック装置を操作することができ、シートバック等の構成部のロックを解除することができる。
このようにして、この車両用シートのロック装置によれば、ロックが勝手に解除してしまうことを防止することができつつ、乗員がロックを解除する際の操作性を向上させることができる。
第2の発明に係る車両用シートのロック装置は、前記第1の発明に係る車両用シートのロック装置において、前記ポールの回動中心に対し前記操作レバーが連結される側とは反対側の前記ポールの端部までの前記慣性質量は、該ポールの回動中心に対し該操作レバーが連結される側とは反対側の該ポールの該端部を嵩張らせて形成することによって、該ポールの回動中心から該操作レバーまでの慣性質量に比して大きくなるように設定されていることを特徴とする。
この車両用シートのロック装置によれば、ポールの回動中心に対し操作レバーが連結される側とは反対側のポールの端部を嵩張らせて形成することとなっている。これによって、ポールの回動中心から操作レバーが連結される側とは反対側のポールの端部までの慣性質量は、ポールの回動中心から操作レバーまでの慣性質量に比して大きくなるように設定される。このため、従前の構成に比して、この操作レバーが連結される側とは反対側のポールの形状のみを変更するだけで、上記したように操作レバーの回動操作方向とは反対方向に回転させようとするポールの慣性力を、操作レバーが回動操作方向に回転してしまう操作レバー等の慣性力に比して大きくすることができる。
したがって、この車両用シートのロック装置によれば、上記したようにロックが勝手に解除してしまうことを防止しつつ操作性を向上させるにあたって、簡単且つ効果的に達成することができるようになる。なお、上記した『嵩張らせて形成する』とは、従前の形状に対しての比較表現である。
第1の発明に係る車両用シートのロック装置によれば、ロックが勝手に解除してしまうことを防止することができつつ、乗員がロックを解除する際の操作性を向上させることができる。
第2の発明に係る車両用シートのロック装置によれば、ロックが勝手に解除してしまうことを防止しつつ操作性を向上させるにあたって、簡単且つ効果的に達成することができるようになる。
車両としての自動車に設置される車両用シートを示す斜視図である。 側面視した場合のロック状態となっている車両用シートのロック装置を示す側面図である。 ロック装置を構成するフック、ポール、付勢ばねについて示す分解斜視図である。 側面視した場合のロック解除状態となっている車両用シートのロック装置を示す側面図である。 図2におけるV−V断面視した場合の車両用シートのロック装置を示す断面図である。 車両用シートのロック装置の作動について示す作動側面図である。 別の実施の形態となる、側面視した場合のロック状態となっている車両用シートのロック装置を示す側面図である。
〔第1の実施の形態〕
以下、本発明を実施するための第1の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、車両としての自動車に設置される車両用シート10を示す斜視図である。
すなわち、図1に示す車両用シート10は、乗員が着座するものであり、車両用シート10を構成する構成部として、乗員が着座するシートクッション11と、着座した乗員の背凭れとなるシートバック12とを備える。
このシートバック12は、シートクッション11に対して連結装置15を介して回転可能に連結されており、着座者の背凭れとなる背凭れ位置と、シートクッション11に対して重ね合わされるような前倒し位置との、少なくとも2つの位置に設定することができるようになっている。つまり、この車両用シート10は、シートバック12が着座者の背凭れとなる背凭れ位置に位置している場合には、適宜設定された車両内固定位置にてシートバック12をロックするようになっており、シートバック12のロックを解除している場合には、このシートバック12は前倒しさせる等の移動可能な状態となっている。なお、このシートバック12を前倒しさせる等の移動可能な状態の場合には、通常、シートバック12は、前倒ししたままの前倒し位置に位置している。また、図示符号13は、シートバック12の上部に設置され着座した乗員の頭凭れとなるヘッドレストであり、図示符号60は、後に詳述する操作レバー63を備えるレバー装置である。
ところで、シートバック12が車両内固定位置にてロックされるには、車両内に配設されるストライカ19に対してロック装置20が係合することにより、車両内固定位置にてロックされる。
なお、このストライカ19については、設置個所に関する詳細な図示を省略しているが、車両を構成する車両ボデーフレームにおいて設置されるものであり、具体的には、シートバック12を背凭れ位置に位置させるにあたってシートバック12をロックする位置を鑑みて、車両用シート10の配設側に向かって突出するように設置されている。また、このロック装置20については、シートバック12の幅方向側部に設置されるものであり、具体的には、シートバック12を構成するシートバックフレーム(図2等には不図示、図5においては符号M)に設置される。
図2は、側面視した場合のロック状態となっている車両用シート10のロック装置20を示す側面図である。図3は、ロック装置20を構成するフック30、ポール40、付勢ばね50について示す分解斜視図である。図4は、側面視した場合のロック解除状態となっている車両用シート10のロック装置20を示す側面図である。図5は、図2におけるV−V断面視した場合の車両用シート10のロック装置20を示す断面図である。
なお、図2および図4においては、フック30およびポール40がベース部材25と重なるように配設されるもののため、これらフック30およびポール40を分かり易く図示するために、フック30およびポール40については太線で示し、ベース部材25については細線で示すようにようにしてある。
ロック装置20は、概略、図2〜図4に示すように、ベース部材25と、フック30と、ポール40と、付勢ばね50と、レバー装置60とを備えて構成される。
ベース部材25は、図5に示すように、シートバック12を構成するシートバックフレームMに対して固定設置されるものであって、次に説明するフック30およびポール40を回転可能に支持するものである。ベース部材25は、図5に示すように、2つに分割されたベースプレート25a,25bを合体させることにより構成される。このベース部材25は、取付け孔26,26と、ストライカ保持凹部27とを備える。取付け孔26,26には、取付け用ボルト28a,28aが挿通される。この取付け用ボルト28a,28aは、取付け用ナット28b,28bと協働して、ベース部材25をシートバック12を構成するシートバックフレームMに固定設置する。ストライカ保持凹部27は、このベース部材25の外周から略中央まで切り欠かれるように窪んだ凹形状を有して形成されている。具体的には、ストライカ保持凹部27は、このベース部材25の略中央に孔形状を有して設けられるストライカ保持部27aと、このベース部材25の外周から、このストライカ保持部27aまでガイド溝形状に形成されるストライカ案内部27bとを備える。なお、このベース部材25には、次に説明するフック30およびポール40を、回転可能に支持するための支持ピン39,49を挿通状態で支持する回転支持孔29a,29bが設けられている。
フック30は、上記したベース部材25と協働してストライカ19を係合させるものであり、上記したベース部材25にて支持される支持ピン39にて回転可能に支持される。すなわち、フック30は、後に説明するポール40の回動位置により2種類の状態に切り替えられるものであり、上記したストライカ19が係合する位置にフック30を保持するフック保持状態(図2に示す状態)と、ストライカ19の係合を解除するようにフック30の保持を解除するフックフリー状態(図4に示す状態)との2種類の状態を有するものである。
具体的には、フック30は、略斧形状を有して形成され、概略、回転支持用孔31と、ストライカ嵌め受け部32と、ポール嵌め受け部33と、ばね係止部34とを備えて構成される。回転支持用孔31は、このフック30の中間個所に設けられるものであり、上記した支持ピン39が挿通される個所である。つまり、フック30は、この回転支持用孔31に挿通された支持ピン39にて、ベース部材25に対して回転可能に支持される。このため、この回転支持用孔31に挿通される支持ピン39が、このフック30の回動中心となる。ストライカ嵌め受け部32は、上記したストライカ19を嵌め受けるにあたって、このストライカ19の大きさに合わせられた凹状に形成されている。また、ポール嵌め受け部33は、次に説明するポール40の嵌り部44を嵌め受けるにあたって、このポール40の嵌り部44の形状や大きさに合わせられた凹形状を有して形成されている。ばね係止部34は、後にも説明する付勢ばね50の一端を係止する個所であり、上記した回転支持用孔31に対してストライカ嵌め受け部32とは反対側の位置に配設されている。
なお、フック30は、他端をポール40側に係止する付勢ばね50の付勢力により図示回転支持用孔31左側を上方に向けて付勢するようになっており、この図示回転支持用孔31左側の上方に向けての付勢によってフック30は右回りに回転するように付勢されている。このため、ロック装置20が、ポール40がフック30の保持を解除しているフックフリー状態(図4に示す状態)となっている場合には、フック30は右回りに回転するように付勢され、ストライカ嵌め受け部32はストライカ19の嵌め受けるのを解除することとなる。
ポール40は、後に説明する操作レバー63の回動操作にしたがって回動するものであって、上記したフック30の状態(フック保持状態、フックフリー状態)を切り替えるものである。
具体的には、ポール40は、略へ字形状を有して形成され、概略、回転支持用孔41と、レバー連結部42と、ばね係止部43と、嵌り部44と、嵩張り部45とを備えて構成される。回転支持用孔41は、このポール40の中間個所に設けられるものであり、上記した支持ピン49が挿通される個所である。つまり、ポール40は、この回転支持用孔41に挿通された支持ピン49にて、ベース部材25に対して回転可能に支持される。このため、この回転支持用孔41に挿通される支持ピン49が、このポール40の回動中心となる。レバー連結部42は、ベース部材25に支持された状態で、上方に突出するように設けられる。このレバー連結部42には、後に説明する操作レバー63が連結される連結ケーブル64が連結される個所である。ばね係止部43は、上記した回転支持用孔41と離れた個所に設けられ、上記した付勢ばね50の他端を係止する個所である。嵌り部44は、上記したフック30のポール嵌め受け部33に嵌められる部分であり、このポール嵌め受け部33の凹形状にぴったりと合致するような略三角形で突出する凸形状を有して形成されている。嵩張り部45は、ベース部材25に対して回転可能に支持された場合に、上記したフック30と隣接するように設けられるものであり、上記した回転支持用孔41に対してレバー連結部42とは反対側に延在するように配設される。
すなわち、嵩張り部45は、ポール40の回動中心となる支持ピン49に対し操作レバー63が連結されるレバー連結部42側とは反対側のポール40の端部を、嵩張らせることにより形成されるものとなっている。なお、この『嵩張らせることにより形成される』とは、従前の形状に対しての比較表現であり、例えば後に説明する第2の実施の形態に対しての比較表現である。このため、この回動中心(支持ピン49配設位置)に対し操作レバー63が連結されるレバー連結部42側とは反対側のポール40の端部は、嵩張り部45の端部と一致することとなる。ここで、この嵩張り部45は、このポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)から嵩張り部45の端部までの慣性質量が、ポール40の回動中心から操作レバー63まで(連結ケーブル64も含んでいる)の慣性質量に比して大きくなることを鑑みて嵩張るように設定されている。ところで、ここでいう『慣性質量』とは、突発的な衝撃を受けることによって生ずる慣性力が依存する質量であることを意味している。
なお、ポール40は、一端をフック30側に係止する付勢ばね50の付勢力により図示回転支持用孔41左側を下方に向けて付勢するようになっており、この図示回転支持用孔41左側の下方に向けての付勢によってポール40は左回りに回転するように付勢されている。このため、レバー連結部42は、左に向かって移動するように付勢され、このレバー連結部42に連結される連結ケーブル64を引っ張り、もって操作レバー63を回動操作前初期位置に位置させるものとしている。
付勢ばね50は、所謂コイルばねで構成され、上記したフック30側のばね係止部34となる一端と、ポール40側のばね係止部43となる他端とを、互いに接近させるように付勢するものである。このため、上記したように、フック30を右回りに回転するように付勢し、ポール40を左回りに回転するように付勢し、もって操作レバー63を回動操作前初期位置に位置させるように付勢することとなる。
レバー装置60は、上記したロック装置20によるストライカ19の係合を解除する操作を行う装置であり、図1にも示すように、シートバック12の後部上方に設置されるものである。すなわち、レバー装置60は、概略、レバー収容具61、回動支持ピン62、操作レバー63、連結ケーブル64を備えて構成される。
レバー収容具61は、図1の点線にて示すように、シートバック12の後部上方に固定設置されるものであり、回動支持ピン62を介して操作レバー63を回動可能に収容する。操作レバー63は、レバー収容具61にて支持される回動支持ピン62によって回動可能に支持されており、後に詳述するが、実線の回動操作前初期位置から上方に引き上げるようにして回動操作することができる。このように操作レバー63を引き上げるようにした回動操作すると、連結ケーブル64は操作レバー63側(図示右側)に向けて引っ張られることとなり、上記したポール40のレバー連結部42も、操作レバー63側(図示右側)に向けて引っ張られることとなって、ポール40を付勢ばね50の付勢力に抗して右回りに回動させることができる。
次に、上記のように構成された車両用シート10のロック装置20の作動について説明する。
図6は、車両用シート10のロック装置20の作動について示す作動側面図であり、このロック装置20に作用している力に関して詳しく示すものである。すなわち、図6(A)に示すロック装置20はストライカ19と係合している状態である。図6(B)に示すロック装置20は操作レバー63の回動操作によりストライカ19と係合が解除しかかっている状態である。図6(C)に示すロック装置20はストライカ19と係合が解除している状態である。
図6(A)に示すように、ロック装置20がストライカ19と係合してシートバック12をロックしている場合には、荷物が車両用シート10の後部にぶつかるなどして、車両用シート10が後方から突発的な衝撃を受ける場合であっても、この受けた突発的な衝撃により生ずる慣性力F1,F2は、ポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63までの慣性力F2に比して、ポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63が連結される側とは反対側の嵩張り部45の端部までの慣性力F1の方が、慣性質量の差により大きくなる。つまり、ストライカ19との係合を解除してしまう方向に回転させようとする慣性力F2に比して、ストライカ19との係合を保持する方向に回転させようとする慣性力F1の方が大きくなる。
これによって、上記したように荷物が車両用シート10の後部にぶつかるなどして、車両用シート10が後方から突発的な衝撃を受ける場合であっても、操作レバー63は、この突発的な衝撃により生ずる慣性力F1,F2によって操作レバー63の回動操作方向とは反対方向に回転させようとするものとなる。すなわち、従前のような、操作レバー63が勝手に回動し、ロック装置20のストライカ19との係合状態を解除し、乗員が意図していないところで勝手に構成部のロックを解除してしまうことを防止することができるものとなる。
なお、上記した付勢ばね50による付勢力によって、操作レバー63は回動操作前初期位置に位置させるように付勢されているので、ポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)から嵩張り部45の端部までの慣性質量は、ポール40の回動中心から操作レバー63まで(連結ケーブル64も含んでいる)の慣性質量に比して、僅かでも大きく設定されるものであればよい。つまり、慣性力F1は、慣性力F2に比して僅かでも大きければ、付勢ばね50の付勢力と合わせて、上記した作用を奏することができる。
また、乗員が意図して操作レバー63を回動操作するにあたっては、図6(B)および図6(C)のようになる。すなわち、乗員が意図して操作レバー63を回動操作するにあたっては、上記したような突発的な衝撃とは異なって、図6(B)に示すように、ゆっくりと回動操作することとなるので、乗員はポール40に上記したような慣性力F1を生じさせることなく操作レバー63を回動操作することができる。
つまり、乗員は、従前のような複雑な操作を要することなく、単なる回動操作のみでストライカ19との係合を解除するようにロック装置20を操作することができ、図6(C)に示すように、シートバック12のロックを解除することができる。
このようにして、この車両用シート10のロック装置20によれば、ロックが勝手に解除してしまうことを防止することができつつ、乗員がロックを解除する際の操作性を向上させることができる。
また、この車両用シート10のロック装置20によれば、ポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)に対し操作レバー63が連結される側とは反対側の嵩張り部45の端部までを嵩張らせて形成することとなっている。これによって、ポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63が連結される側とは反対側の嵩張り部45の端部までの慣性質量は、ポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63までの慣性質量に比して大きくなるように設定される。このため、従前の構成に比して、この操作レバー63が連結される側とは反対側のポール40の形状のみを変更するだけで、上記したように操作レバー63の回動操作方向とは反対方向に回転させようとするポール40の慣性力F1を、操作レバー63が回動操作方向に回転してしまう操作レバー63等の慣性力F2に比して大きくすることができる。
したがって、この車両用シート10のロック装置20によれば、上記したようにロックが勝手に解除してしまうことを防止しつつ操作性を向上させるにあたって、簡単且つ効果的に達成することができるようになる。
〔第2の実施の形態〕
次に、上記の第1の実施の形態とは異なる、第2の実施の形態について説明する。図7は、別の実施の形態となる、側面視した場合のロック状態となっている車両用シート10のロック装置20Aを示す側面図である。なお、この第2の実施の形態におけるロック装置20Aは、上記した第1の実施の形態におけるロック装置20と対比して、ポール40Aのみが相違する構成を有し、他の構成については同一に構成される。このため、以下においては、ポール40Aのみについて説明し、上記した第1の実施の形態と同一に構成される個所については同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すロック装置20Aのポール40Aは、上記の第1の実施の形態のロック装置20のポール40には設けられていた嵩張り部45が設けられていない例である。
すなわち、この第2の実施の形態にあっては、上記した嵩張り部45は設けられていないものの、ポール40Aの回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63が連結される側とは反対側のポール40Aの端部までの慣性質量は、ポール40Aの回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63まで(連結ケーブル64も含んでいる)の慣性質量に比して大きくなるように設定されている。
具体的には、この第2の実施の形態のロック装置20Aのポール40Aは、上記した第1の実施の形態のロック装置20のポール40に比して、その回動中心(支持ピン49配設位置)が、上記した慣性質量に関しての設定条件を満たすようにポール40内で上方にずらされている。具体的には、このポール40Aにあっては、その回動中心がポール40Aの中央個所に位置したものとなるように、ポール40Aの中央個所に回転支持用孔41が設けられ、支持ピン49が配設されるように回転支持用孔41に挿通されている。この際、上記した嵌り部44の凸状端部44Aは、ポール40Aの回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63が連結される側とは反対側のポール40Aの端部として設定される。
このようにポール40Aを構成した場合であっても、ポール40Aの回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63が連結される側とは反対側のポール40Aの端部44Aまでの慣性質量は、ポール40Aの回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63まで(連結ケーブル64も含んでいる)の慣性質量に比して大きくなるので、突発的な衝撃により生ずる慣性力F3,F4は、ポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63までの慣性力F4に比して、ポール40の回動中心(支持ピン49配設位置)から操作レバー63が連結される側とは反対側のポール40の端部44Aまでの慣性力F3の方が大きくなる。つまり、上記した第1の実施の形態と同様な作用を奏することができる。
なお、本発明に係る車両用シートのロック装置にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜に変更することができる。
すなわち、上記した実施の形態における車両用シート10のロック装置20にあっては、シートバック12に対してロック装置20が設けられるものについて、説明するものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートのロック装置は、これに限定されることなく、ロック装置は車両用シートを構成する構成部に対して設けられるものであればよく、例えばシートクッションに対してロック装置が設けられるものであってもよいものである。
また、上記した実施の形態における車両用シート10のロック装置20のストライカ19にあっては、車両を構成する車両ボデーフレームに設けられるものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートのロック装置のストライカは、これに限定されることなく、車両内に配設されるものであればよく、例えば、車両用シートに隣接しているような適宜のフレームに配設されるものであってよい。
また、上記した実施の形態における車両用シート10のロック装置20のストライカ19にあっては、車両内において固定して設けられるように説明するものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートのロック装置のストライカは、これに限定されることなく、例えば、車両内でスライド移動可能に配設されるものであってもよい。このようにストライカを移動可能に構成した場合には、上記した車両用シートにあっては、リクライニング機能等の適宜の機能を付加することができる。
また、上記した実施の形態における車両用シート10のロック装置20のフック30にあっては、ストライカ19を係合させるにあたって、ベース部材25と協働して係合するものとなっていた。しかしながら、本発明に係る車両用シートのロック装置のフックは、これに限定されることなく、ストライカをフック単体で係合するように構成されるものであってもよい。
また、上記した実施の形態における車両用シート10のロック装置20のベース部材25にあっては、シートバック12を構成するシートバックフレーム(図5における符号M)に設置されるものであった。しかしながら、本発明に係る車両用シートのロック装置のベース部材は、これに限定されることなく、シートバックフレーム自体をベース部材として機能させることもできる。
10 車両用シート
11 シートクッション
12 シートバック
13 ヘッドレスト
15 連結装置
19 ストライカ
20,20A ロック装置
25 ベース部材
25a,25b ベースプレート
26 取付け孔
27 ストライカ保持凹部
27a ストライカ保持部
27b ストライカ案内部
28a,28a 取付け用ボルト
28b,28b 取付け用ナット
29a,29b 回転支持孔
30 フック
31 回転支持用孔
32 ストライカ嵌め受け部
33 ポール嵌め受け部
34 ばね係止部
39,49 支持ピン
40,40A ポール
41 回転支持用孔
42 レバー連結部
43 ばね係止部
44 嵌り部
44A 凸状端部
45 嵩張り部
60 レバー装置
61 レバー収容具
62 回動支持ピン
63 操作レバー
64 連結ケーブル
M シートバックフレーム

Claims (1)

  1. 車両用シートを構成するシートバック等の構成部を車両内固定位置にロックするために、該車両内に配設されるストライカに対し係合するように該構成部に設置される車両用シートのロック装置であって、
    前記構成部に固定設置されるベース部材と、前記ストライカを係合させるフックとを備え、
    前記ベース部材には、前記ストライカが係合する位置に前記フックを保持するフック保持状態と、前記ストライカの係合を解除するように前記フックの保持を解除するフックフリー状態とに、前記ストライカに対する前記フックの状態を切り替えるポールが設けられ、
    前記フック保持状態から前記フックフリー状態に前記ストライカに対する前記フックの状態を切り替える前記ポールの回動操作が、該ポールに連結される操作レバーの回動操作にて行われるようになっており、
    前記ポールの回動中心から前記操作レバーが連結される側とは反対側の前記ポールの端部までの慣性質量は、前記ポールの回動中心から前記操作レバーまでの慣性質量に比して大きくなるように設定されており、
    前記ポールの回動中心に対し前記操作レバーが連結される側とは反対側の前記ポールの端部までの前記慣性質量は、該ポールの回動中心に対し該操作レバーが連結される側とは反対側の該ポールの該端部を嵩張らせて形成することによって、該ポールの回動中心から該操作レバーまでの慣性質量に比して大きくなるように設定されており、
    荷物が車両用シートにぶつかる時に、前記ポールの前記ストライカとの係合を保持する方向に回転させようとする慣性力の方が大きくなるように設定されていることを特徴とする車両用シートのロック装置。

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