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JP5506844B2 - プレート式熱交換器 - Google Patents

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JP5506844B2
JP5506844B2 JP2012083789A JP2012083789A JP5506844B2 JP 5506844 B2 JP5506844 B2 JP 5506844B2 JP 2012083789 A JP2012083789 A JP 2012083789A JP 2012083789 A JP2012083789 A JP 2012083789A JP 5506844 B2 JP5506844 B2 JP 5506844B2
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Description

本発明は、第一流体と第二流体とを熱交換するための熱交換器に関する。より詳しくは、本発明は、積層された複数の伝熱プレートを備えたプレート式熱交換器であって、伝熱プレートを境にして第一流体を流通させる第一空間と第二流体を流通させる第二空間とが交互に形成されたプレート式熱交換器に関する。
従来から、第一流体と第二流体とを熱交換するための熱交換器の一つとして、積層された複数の伝熱プレートを備え、複数の伝熱プレートのそれぞれを境にして第一流体を流通させる第一空間と、第二流体を流通させる第二空間とが交互に形成されたプレート式熱交換器が提供されている(例えば、特許文献1参照)。
この種のプレート式熱交換器において、複数の伝熱プレートのそれぞれは、少なくとも四箇所に開口を有する。四箇所の開口は、各伝熱プレートにおいて互いに対応した位置に設けられている。また、四箇所の開口のそれぞれは、他の伝熱プレートの対応する開口と同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズで形成されている。すなわち、複数の伝熱プレートを積層した状態で、四箇所のそれぞれにおいて、複数の伝熱プレートのそれぞれの開口が互いに完全又は略完全に一致した状態で重なり合うように設けられている。
これに伴い、複数の伝熱プレートが積層された状態で、各伝熱プレートにおける四箇所の開口を一括して取り囲むように、隣り合う伝熱プレートの間が封止されている。これにより、伝熱プレートを境にして第一流体を流通させる第一空間と第二流体を流通させる第二空間とが交互に形成されている。
また、複数の伝熱プレートが積層された状態で、隣り合う伝熱プレートの対向面の間であって、対応する開口を取り囲む環状領域の間が封止されている。具体的には、複数の伝熱プレートのそれぞれにおいて、四箇所のうちの二箇所の開口のそれぞれの周囲が、両側で隣り合う二枚の伝熱プレートのうちの一方の伝熱プレートの対応する開口の周囲に封着されている。また、複数の伝熱プレートのそれぞれにおいて、四箇所のうちの残りの二箇所の開口のそれぞれの周囲が、両側で隣り合う二枚の伝熱プレートのうちの他方の伝熱プレートの対応する開口の周囲に封着されている。
これにより、隣り合う二枚の伝熱プレートの開口によって流路孔が形成される。すなわち、各伝熱プレートの四箇所にある開口のそれぞれは、隣り合う伝熱プレートの開口と連続して(一体的になって)流路孔を形成している。
これに伴い、この種のプレート式熱交換器は、四箇所のうちの二箇所のそれぞれで流路孔が断続的に連なって第一空間に連通する第一流入路及び第一流出路が形成されるとともに、四箇所のうちの残りの二箇所のそれぞれで流路孔が断続的に連なって第二空間に連通する第二流入路及び第二流出路が形成されている
これにより、上記構成のプレート式熱交換器は、第一流入路に第一流体を供給するとともに、第二流入路に第二流体を供給することで、第一流入路に流入した第一流体が第一空間に流れ込んで第一流出路に向かって流通するのに合わせて、第二流入路に流入した第二流体が第二空間に流れ込んで第二流出路に向かって流通する。すなわち、この種のプレート式熱交換器は、伝熱プレートを介して第一空間を流通する第一流体と第二空間を流通する第二流体とを熱交換させるようになっている。
このように、上記構成のプレート式熱交換器は、伝熱プレートを介して第一流体と第二流体とを熱交換させるため、伝熱面積を広くでき、熱交換性能が優れている。これに伴い、この種のプレート式熱交換器は、産業機器や家庭機器等の各種機器に採用されている。
特開2008−121956号公報
ところで、上記構成のプレート式熱交換器は、上述の如く、各種機器に採用されており、例えば、浴槽の湯の追い炊き機能付きの給湯器やクーリングタワー等の機器に採用されることがある。
この場合、プレート式熱交換器は、機器の外部(例えば、浴槽や屋外)から供給される水や湯等の第一流体と、熱湯や蒸気等の第二流体とを熱交換させるが、機器の外部から供給される水や湯等には、髪の毛や繊維等の不純物が含まれることがあるため、第一流体の流通に伴って流路が詰まってしまうことがある。
より具体的に説明する。上述の如く、四箇所の開口のそれぞれは、各伝熱プレートにおいて互いに対応した位置に配置されるとともに、他の伝熱プレートの対応する開口と同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズで形成されるため、図10に示す如く、開口によって形成される流路孔250…の何れも同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに形成される。その結果、複数の流路孔250…が完全又は略完全に一致した状態で連なり、第一流入路Cの内径が全長に亘って同径になっている。すなわち、第一流入路Cを画定する複数の流路孔250…のそれぞれの内周縁は、第一流入路Cの中心線CL(直線状の仮想線)に沿った状態で、伝熱プレート2…の積層方向で一列に並んだ状態(隣り合う流路孔250…の内周縁と一致した配置)になっている。
これに伴い、上記構成のプレート式熱交換器において、隣り合う伝熱プレート2…の第一流入路Cを構成する流路孔250…(開口)の内周縁部同士の間隔が狭くなっている。すなわち、流路孔250…の配置や、形態、サイズの関係で、隣り合って互いに対向する流路孔250…の開口端の対応する位置を結ぶ直線距離L2が最短距離になっている。
そのため、第一流体に混在する不純物Wが長さの短いもの(サイズの小さなもの)であっても、第一流体が第一流入路Cから第一空間Aに流入する際に、不純物Wが隣り合う二つ以上の流路孔250…の内周縁部(四枚以上の伝熱プレート2…)に跨った状態で引っ掛かることがある。このように流路孔250…の内周縁部に不純物Wが引っ掛かると、その不純物Wが後続の不純物Wの第一空間Aへの流入を阻害し、順々に流れ込んでくる不純物Wが第一流入路Cと第一空間Aとの境界付近に堆積して流路を詰まらせてしまう。
そこで、本発明は、流体に含まれる不純物が流入路を画定する流路孔の周縁に引っ掛かることを抑制できるプレート式熱交換器を提供することを課題とする。
本発明に係るプレート式熱交換器は、それぞれが少なくとも四箇所に開口を有する複数の伝熱プレートであって、互いの開口が重なるように積層された複数の伝熱プレートを備え、第一流体を流通させる第一空間と第二流体を流通させる第二空間とが各伝熱プレートを境にして交互に形成され、隣り合う伝熱プレートの対向する開口の周囲の間が封止されることで、隣り合う伝熱プレートの開口によって流路孔が形成され、前記少なくとも四箇所のうちの二箇所のそれぞれで流路孔が連なって第一空間に連通する第一流入路及び第一流出路が形成されるとともに、前記少なくとも四箇所のうちの他の二箇所のそれぞれで流路孔が連なって第二空間に連通する第二流入路及び第二流出路が形成されたプレート式熱交換器において、第一流入路を画定する複数の流路孔のそれぞれは、隣り合う流路孔に対して互いに重複する基本領域を含み、少なくとも第一空間側の内周縁部が隣り合う流路孔の第一空間側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されることを特徴とする。
上記構成のプレート式熱交換器によれば、第一流入路を画定する複数の流路孔のそれぞれが隣り合う流路孔に対して互いに重複する基本領域を含むため、第一流入路の全長に亘って第一流体を流通させるために必要な開口面積(基本領域の専有面積)が確保される。
そして、第一流入路を画定する複数の流路孔のそれぞれは、少なくとも第一空間側の内周縁部が隣り合う流路孔の第一空間側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されているため、隣り合う流路孔のそれぞれにおける第一空間側にある内周縁部同士の間隔が広くなる。すなわち、流路孔の少なくとも第一空間側の内周縁部が隣り合う流路孔の第一空間側の内周縁部に対して異なる配置にされると、第一空間側の内周縁部同士を結ぶ直線距離は、複数の流路孔のそれぞれの内周縁が第一流入路の中心線(直線状の仮想線)に沿った状態で伝熱プレートの積層方向で一列に並んだ状態で配置された従来の態様に比べて長くなる。
従って、従来のプレート式熱交換器で引っ掛かっていた不純物(長さの短い不純物)が二つの流路孔の内周縁部に跨り難く(引っ掛かりにくく)なる。その結果、第一流体と一緒に不純物を第一空間に流通させることができる。
本発明の一態様として、第一流入路を画定する複数の流路孔は、基本領域に対応した開口面積を有する第一流路孔と、第一流路孔よりも開口面積の大きな第二流路孔とを含み、第一流路孔と第二流路孔とが交互に配置されてもよい。このようにすれば、第一流入路における第一空間側の形態が一定パターンにならず、不純物の引っ掛かりをより確実に抑制することができる。すなわち、第一流入路を画定する複数の流路孔の第一空間側の内周縁部が一列(一直線状)に並ばないため、隣り合う流路孔の第一空間側の内周縁部間に形成される通路(隙間)のそれぞれの向きが一定にならない。従って、第一流路の流れに変化を付けることができ、不純物の引っ掛かりをより確実に抑制することができる。
この場合、第一流入路の最上流位置に第二流路孔が配置されていることが好ましい。このようにすれば、第一流入路の最上流位置において第一空間側における流路孔の内周縁部が第一空間側に奥まって位置するため、第一流入路に入ってきた第一流体が第一空間に直ちに流入しようとしても(流れの向きが急激に変わっても)、第一流入路の最上流(入口近傍)で不純物が引っ掛かりにくくなる。
また、本発明の他態様として、第二流入路を画定する複数の流路孔のそれぞれは、隣り合う流路孔に対して互いに重複する基本領域を含み、少なくとも第二空間側の内周縁部が隣り合う流路孔の第二空間側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されもよい。
このようにすれば、第二流入路を画定する複数の流路孔のそれぞれが隣り合う流路孔に対して互いに重複する基本領域を含むため、第二流入路の全長に亘って第二流体を流通させるために必要な開口面積(基本領域の専有面積)が確保される。
そして、第二流入路を画定する複数の流路孔のそれぞれは、少なくとも第二空間側の内周縁部が隣り合う流路孔の第二空間側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されているため、隣り合う流路孔のそれぞれにおける第二空間側にある内周縁部同士の間隔が広くなる。すなわち、流路孔の少なくとも第二空間側の内周縁部が隣り合う流路孔の第二空間側の内周縁部に対して異なる配置にされると、第二空間側の内周縁部同士を結ぶ直線距離は、複数の流路孔のそれぞれの内周縁が第二流入路の中心線(直線状の仮想線)に沿った状態で伝熱プレートの積層方向で一列に並んだ状態で配置された従来の態様に比べて長くなる。
従って、第二流入路に不純物を含む第二流体を流通させても、長さの短い不純物が二つの流路孔の内周縁部に跨り難く(引っ掛かりにくく)なる。その結果、第二流体と一緒に不純物を第二空間に流通させることができる。
この場合、第二流入路を画定する複数の流路孔は、基本領域に対応した開口面積を有する第三流路孔と、第二流路孔よりも開口面積の大きな第四流路孔とを含み、第三流路孔と第四流路孔とが交互に配置されてもよい。このようにすれば、第二流入路における第二空間側の形態が一定パターンにならず、不純物の引っ掛かりをより確実に抑制することができる。すなわち、第二流入路を画定する複数の流路孔の第二空間側の内周縁部が一列(一直線状)に並ばないため、隣り合う流路孔の第二空間側の内周縁部間に形成される通路(隙間)のそれぞれの向きが一定にならない。従って、第二流路の流れに変化を付けることができ、不純物の引っ掛かりをより確実に抑制することができる。
この場合、第二流入路の最上流位置に第四流路孔が配置されていることが好ましい。このようにすれば、第二流入路の最上流位置において第二空間側における流路孔の内周縁部が第二空間側に奥まって位置するため、第二流入路に入ってきた第二流体が第二空間に直ちに流入しようとしても(流れの向きが急激に変わっても)、第二流入路の最上流(入口近傍)で不純物が引っ掛かりにくくなる。
以上のように、本発明によれば、流体に含まれる不純物が流入路を画定する流路孔の周縁に引っ掛かることを抑制できるという優れた効果を奏し得る。
図1は、本発明の一実施形態に係るプレート式熱交換器の概略全体斜視図である。 図2は、同実施形態に係るプレート式熱交換器の概略分解斜視図である。 図3は、同実施形態に係るプレート式熱交換器の部分拡大断面図であって、図3Aは、第一流入路を含む縦断面図であり、図3Bは、第一流出路を含む縦断面図である。 図4は、同実施形態に係るプレート式熱交換器の部分拡大断面図であって、図4Aは、第二流出路を含む縦断面図であり、図4Bは、第二流入路を含む縦断面図である。 図5は、同実施形態に係るプレート式熱交換器を構成する伝熱プレートの平面図であって、図5Aは、第一流入路(流路孔)を構成する開口が基準領域と一致する第一開口で構成され、第二流入路及び第二流出路(流路孔)を構成する開口の周囲が第二面側に変位した第一伝熱プレートの平面図であり、図5Bは、第一流入路を構成する開口が基準領域と一致する第一開口で構成され、第一流入路及び第一流出路(流路孔)を構成する開口の周囲が第二面側に変位した第二伝熱プレートの平面図であり、図5Cは、第一流入路(流路孔)を構成する開口が基準領域よりも大きな第二開口で構成され、第二流入路及び第二流出路(流路孔)を構成する開口の周囲が第二面側に変位した第三伝熱プレートの平面図であり、図5Dは、第一流入路(流路孔)を構成する開口が基準領域よりも大きな第二開口で構成され、第一流入路(流路孔)を構成する第二開口及び第一流出路(流路孔)を構成する開口の周囲が第二面側に変位した第四伝熱プレートの平面図である。 図6は、同実施形態に係るプレート式熱交換器の作用及び効果を説明するための部分断面図であって、第一流入路に不純物を含む第一流体が流入された状態の概略部分拡大断面図である。 図7は、同実施形態に係るプレート式熱交換器内での第一流体及び第二流体の流れを示す概略状態図であり、図7Aは、第一空間内での第一流体の流れを示す概略状態図であり、図7Bは、第二空間内での第二流体の流れを示す概略状態図である。 本実施形態の他実施形態に係るプレート式熱交換器の部分縦断面図であって、第二流入路を含む縦断面図である。 図9は、本発明の別の実施形態に係るプレート式熱交換器における第一流入路の概略形態図であって、図9Aは、四角形状の第一流路孔と、第一流路孔と相似形の第二流路孔とが重なって(連なって)配置された状態の概略形態図であり、図9Bは、円形状の第一流路孔と、長円形状の第二流路孔とが重なって(連なって)配置された状態の概略形態図であり、図9Cは、正方形状の第一流路孔と、第一流路孔よりも大きな長方形状の第二流路孔とが重なって(連なって)配置された状態の概略形態図であり、図9Dは、四角形状の第一流路孔と、第一流路孔よりも大きな四角形状の第二流路孔とが重なって(連なって)配置された状態の概略形態図である。 図10は、従来のプレート式熱交換器の部分拡大断面図であって、第一流入路を含む縦断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係るプレート式熱交換器について、添付図面を参酌しつつ説明する。
プレート式熱交換器は、図1に示す如く、複数の伝熱プレート2…を備える。また、本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、図2に示す如く、積層された複数の伝熱プレート2…を挟み込むように配置された一対の補強フレーム3,4を更に備える。
複数の伝熱プレート2…のそれぞれは、少なくとも四箇所に開口20,21,22,23を有する。そして、複数の伝熱プレート2…は、互いの開口20,21,22,23が重なるように積層されている。
かかるプレート式熱交換器1において、隣り合う伝熱プレート2…の外周間が封止されることで、第一流体を流通させる第一空間Aと第二流体を流通させる第二空間Bとが各伝熱プレート2…を境にして交互に形成されている。また、プレート式熱交換器1は、隣り合う伝熱プレート2…の対向する開口20,21,22,23の周囲(開口20,21,22,23を取り囲む環状領域)の間が封止されることで、図3及び図4に示す如く、隣り合う伝熱プレート2…の開口20,21,22,23によって流路孔200a,200b,210a,210b,220a,220b,230a,230bが形成され、四箇所のうちの二箇所のそれぞれで流路孔200a,200b,230a,230bが連なって第一空間Aに連通する第一流入路C及び第一流出路Dが形成されるとともに、四箇所のうちの他の二箇所のそれぞれで流路孔210a,210b,220a,220bが連なって第二空間Bに連通する第二流入路E及び第二流出路Fが形成されている。
より具体的に説明する。複数の伝熱プレート2…のそれぞれは、図2に示す如く、第一面と該第一面の反対側の第二面とを有する伝熱部24と、伝熱部24の外周全周に接続された環状リブ25であって、伝熱部24の第一面側に延出した環状リブ25とを備える。
伝熱部24は、四角形状に形成される。本実施形態において、伝熱部24は、平面視長方形状に形成される。これに伴い、伝熱部24の第一方向の外寸は、該伝熱部24における第一方向と直交する第二方向の外寸よりも長くなっている。
そして、伝熱部24の第一面及び第二面のそれぞれには、複数の凸条及び凹状(採番しない)が交互に配置されている。本実施形態において、伝熱プレート2…は、金属伝熱プレート2…をプレス成形して形成されている。これに伴い、伝熱部24の第一面における凸条は、該伝熱部24の第二面で凹条を形成している。また、伝熱部24の第一面における凹条は、該伝熱部24の第二面で凸条を形成している。
そして、伝熱プレート2…の伝熱部24には、四箇所に開口20,21,22,23が形成されている。より具体的には、伝熱部24は、第一方向に第一端と該第一端の反対側の第二端とを有するとともに、第二方向に第三端と該第三端の反対側の第四端とを有する。そして、伝熱部24の第一端側の二箇所に開口20,21が設けられるとともに、伝熱部24の第二端側の二箇所にも開口22,23が設けられている。第一端側に設けられた二つの開口(二箇所の開口)20,21のうちの一方の開口(以下、第一開口という)20は、第三端側に配置され、第一端側に設けられた二つの開口(二箇所の開口)20,21のうちの他方の開口(以下、第二開口という)21は、第四端側に配置されている。また、第二端側に設けられた二つの開口(二箇所の開口)22,23のうちの一方の開口(以下、第三開口という)22は、第三端側に配置され、第二端側に設けられた二つの開口(二箇所の開口)22,23のうちの他方の開口(以下、第四開口という)23は第四端側に配置されている。すなわち、四箇所の開口(四つの開口)20,21,22,23は、伝熱部24の四隅に配置されている。
本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、四種類の伝熱プレート2…を備えている。すなわち、プレート式熱交換器1を構成する複数の伝熱プレート2…は、第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、及び第四伝熱プレート2dを含んでいる。そして、四種類の伝熱プレート2…(2a,2b,2c,2d)を一組の積層体として、複数組の積層体が重ね合わされて形成されている。なお、以下の説明において、各伝熱プレート2…の固有の機能や構成を説明するにあたって、第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、及び第四伝熱プレート2dということとし、これらの共通した機能や構成を説明するにあたって、総称して伝熱プレート2ということとする。また、各伝熱プレート2…の固有の機能や構成を説明するにあたって、第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、及び第四伝熱プレート2dの各構成の符号に対し、各伝熱プレートの符号「2a」、「2b」、「2c」、「2d」に対応して「a」、「b」、「c」、「d」を付すこととする。
より具体的に説明する。本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、図5に示す如く、伝熱プレート2として、第一乃至第四開口20a,21a,22a,23aが同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに設定された第一伝熱プレート2aであって、第二開口21a及び第三開口22aのそれぞれの外周が第二面側に膨出するとともに、第一開口20a及び第四開口23aのそれぞれの外周が第一面側に膨出した第一伝熱プレート2aと、第一乃至第四開口20b,21b,22b,23bが第一伝熱プレート2aの第一乃至第四開口20a,21a,22a,23aと同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに設定された第二伝熱プレート2bであって、第二開口21b及び第三開口22bのそれぞれの外周が第一面側に膨出するとともに、第一開口20b及び第四開口23bのそれぞれの外周が第二面側に膨出した第二伝熱プレート2bと、第一開口20cが第一伝熱プレート2aの第一開口20aよりも大きなサイズに設定されるとともに、第二乃至第四開口21b,22b,23bが第一伝熱プレート2aの第二乃至第四開口21a,22a,23aと同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに設定された第三伝熱プレート2cであって、第二開口21c及び第三開口22cのそれぞれの外周が第二面側に膨出するとともに、第一開口20c及び第四開口23cのそれぞれの外周が第一面側に膨出した第三伝熱プレート2cと、第一開口20dが第三伝熱プレート2cの第一開口20cと同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに設定されるとともに、第二乃至第四開口21d,22d,23dが第一伝熱プレート2aの第二乃至第四開口21a,22a,23aと同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに設定された第四伝熱プレート2dであって、第二開口21d及び第三開口22dのそれぞれの外周が第一面側に膨出するとともに、第一開口20d及び第四開口23dのそれぞれの外周が第二面側に膨出した第四伝熱プレート2dとを備える。なお、図5において、便宜上、第二面側に膨出した部分に対してハッチングを付している。
かかるプレート式熱交換器1は、第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、及び第四伝熱プレート2dのそれぞれを少なくとも一つずつ備える。すなわち、プレート式熱交換器1は、第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、及び第四伝熱プレート2dを少なくとも一組備える。本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、及び第四伝熱プレート2dを複数組備える。本実施形態では、図2に示す如く、各組において、第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、及び第四伝熱プレート2dは、名称に付した序数に応じた順番で積層される。本実施形態において、上述の如く、第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、及び第四伝熱プレート2dを複数組備えるため、第四伝熱プレート2dに対して別の組の第一伝熱プレート2aが積層されている。また、最終組の第四伝熱プレート2dには、開口20,21,22,23の無い封止用の伝熱プレート2eが積層されている。
上述の如く、第三伝熱プレート2c及び第四伝熱プレート2dのそれぞれの第一開口20c,20dは、互いに同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに設定されているが、図5に示す如く、第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bの第一開口20a,20bのサイズよりも大きく形成されている。より具体的に説明すると、第三伝熱プレート2c及び第四伝熱プレート2dのそれぞれの第一開口20c,20dは、伝熱プレート2…の積層方向から見て第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bの第一開口20a,20bを包含するように形成されている。これを前提に、第三伝熱プレート2c及び第四伝熱プレート2dのそれぞれの第一開口20c,20dの内周縁部のうちの少なくとも伝熱部24c,24dにおける第二端側にある内周縁部が、第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bのそれぞれの第一開口20a,20bの内周縁部のうちの少なくとも伝熱部24a,24bにおける第二端側にある内周縁部と異なる配置になっている。すなわち、第三伝熱プレート2c及び第四伝熱プレート2dのそれぞれの第一開口20c,20dの内周縁部のうちの少なくとも伝熱部24c,24dにおける第二端側にある内周縁部は、第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bのそれぞれの第一開口20a,20bの内周縁部のうちの少なくとも伝熱部24a,24bにおける第二端側にある内周縁部よりも伝熱部24c,24dの第二端側に位置する。
本実施形態において、第一乃至第四伝熱プレート2a,2b,2c,2dのそれぞれの第一開口20a,20b,20c,20dは、円形状に形成され、互いに同心又は略同心で配置されている。これを前提に、第三伝熱プレート2c及び第四伝熱プレート2dのそれぞれの第一開口20c,20dは、第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bのそれぞれの第一開口20a,20bよりも大径に設定されている。これにより、第三伝熱プレート2c及び第四伝熱プレート2dのそれぞれの第一開口20c,20dの内周縁部が全周に亘って、第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bのそれぞれの第一開口20a,20bの内周縁部よりも外側に位置し、結果的に、第三伝熱プレート2c及び第四伝熱プレート2dのそれぞれの第一開口20c,20dの内周縁部における伝熱部24c,24dの第二端側の部分が、第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bのそれぞれの第一開口20a,20bの内周縁部における伝熱部24a,24bの第二端側にある部分よりも伝熱部24c,24dの第二端側に位置している。
かかるプレート式熱交換器1において、図3及び図4に示す如く、隣り合う伝熱プレート2…の外周の間が封止されている。すなわち、第一伝熱プレート2aの外周と第二伝熱プレート2bの外周との間、第二伝熱プレート2bの外周と第三伝熱プレート2cの外周との間、第三伝熱プレート2cの外周と第四伝熱プレート2dの外周との間、第四伝熱プレート2dの外周と第一伝熱プレート2aの外周との間のそれぞれが封止されている。本実施形態において、上述の如く、各伝熱プレート2…は、環状リブ25(25a,25b,25c,25d)を備えているため、隣り合う伝熱プレート2…の環状リブ25同士が嵌合された状態で積層され、嵌合状態にある環状リブ25(25a,25b,25c,25d)間が封止される。本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、嵌合状態にある環状リブ25(25a,25b,25c,25d)同士がロウ付けされることで、隣り合う伝熱プレート2…の外周の間(伝熱部24(24a,24b,24c,24d)の外周間)が封止されている。
本実施形態において、複数の伝熱プレート2…は、上述の如く積層された状態で、隣り合う伝熱プレート2…の伝熱部24の凸条同士が交差衝合した状態になり、対向する凹条によって第一流体又は第二流体を流通させる空間(第一空間A、第二空間B)を形成する。すなわち、プレート式熱交換器1は、各伝熱プレート2…を境にして、第一流体を流通させる第一空間Aと第二流体を流通させる第二空間Bとが交互に形成されている。
そして、プレート式熱交換器1は、隣り合う伝熱プレート2…の対向する開口20,21,22,23の周囲の間が封止される。すなわち、複数の伝熱プレート2…のそれぞれにおいて、四箇所のうちの二箇所の開口20,23回りのそれぞれが両側で隣り合う二枚の伝熱プレート2…のうちの一方の伝熱プレート2…における四箇所のうちの二箇所の開口20,23回りのそれぞれに対して封着され、四箇所のうちの他の二箇所の開口21,22回りのそれぞれが両側で隣り合う二枚の伝熱プレート2…のうちの他方の伝熱プレート2…における四箇所のうちの他の二箇所の開口21,22回りのそれぞれに対して封着される。
より具体的に説明する。本実施形態において、上述の如く、伝熱プレート2…として、上記構成の第一乃至第四伝熱プレート2a,2b,2c,2dを備えている。これに伴い、第一伝熱プレート2aに対して第二伝熱プレート2bを積層した状態で、図3Aに示す如く、第一伝熱プレート2aにおける第一面側に膨出した第一開口20aの周囲と第二伝熱プレート2bにおける第二面側に膨出した第一開口20bの周囲とが全周に亘って密接するとともに、図3Bに示す如く、第一伝熱プレート2aにおける第一面側に膨出した第四開口23aの周囲と第二伝熱プレート2bにおける第二面側に膨出した第四開口23bの周囲とが全周に亘って密接する。これに伴って、図3A及び図3Bに示す如く、第一伝熱プレート2aの第一開口20aの周囲と第二伝熱プレート2bの第一開口20bの周囲との間が封止されるとともに、第一伝熱プレート2aの第四開口23aの周囲と第二伝熱プレート2bの第四開口23dの周囲との間が封止される。本実施形態において、第一伝熱プレート2aの第一開口20aの周囲と第二伝熱プレート2bの第一開口20bの周囲との間がロウ付けによって封止され、第一伝熱プレート2aの第四開口23aの周囲と第二伝熱プレート2bの第四開口23bの周囲との間がロウ付けによって封止される。
また、第二伝熱プレート2bに対して第三伝熱プレート2cを積層した状態で、図4Aに示す如く、第二伝熱プレート2bにおける第一面側に膨出した第二開口21bの周囲と第三伝熱プレート2cにおける第二面側に膨出した第二開口21cの周囲とが全周に亘って密接するとともに、図4Bに示す如く、第二伝熱プレート2bにおける第一面側に膨出した第三開口22bの周囲と第三伝熱プレート2cにおける第二面側に膨出した第三開口22cの周囲とが全周に亘って密接する。これに伴って、図4A及び図4Bに示す如く、第二伝熱プレート2bの第二開口21bの周囲と第三伝熱プレート2cの第二開口21cの周囲との間が封止されるとともに、第二伝熱プレート2bの第三開口22bの周囲と第三伝熱プレート2cの第三開口22cの周囲との間が封止される。本実施形態において、第二伝熱プレート2bの第二開口21bの周囲と第三伝熱プレート2cの第二開口21cの周囲との間がロウ付けによって封止され、第二伝熱プレート2bの第三開口22bの周囲と第三伝熱プレート2cの第三開口22cの周囲との間がロウ付けによって封止される。
そして、第三伝熱プレート2cに対して第四伝熱プレート2dを積層した状態で、図3Aに示す如く、第三伝熱プレート2cにおける第一面側に膨出した第一開口20cの周囲と第四伝熱プレート2dにおける第二面側に膨出した第一開口20dの周囲とが全周に亘って密接するとともに、図3Bに示す如く、第三伝熱プレート2cにおける第一面側に膨出した第四開口23cの周囲と第四伝熱プレート2dにおける第二面側に膨出した第四開口23dの周囲とが全周に亘って密接する。これに伴って、図3A及び図3Bに示す如く、第三伝熱プレート2cの第一開口20cの周囲と第四伝熱プレート2dの第一開口20dの周囲との間が封止されるとともに、第三伝熱プレート2cの第四開口23cの内周縁部と第四伝熱プレート2dの第四開口23dの周囲との間が封止される。本実施形態において、第三伝熱プレート2cの第一開口20cの内周縁部と第四伝熱プレート2dの第一開口20dの周囲との間がロウ付けによって封止され、第三伝熱プレート2cの第四開口23cの周囲と第四伝熱プレート2dの第四開口23dの周囲との間がロウ付けによって封止される。
そして、本実施形態においては、上述の如く、第四伝熱プレート2dに対して異なる組の第一伝熱プレート2aが積層される。これに伴い、第四伝熱プレート2dに対して第一伝熱プレート2aを積層した状態で、図4Aに示す如く、第四伝熱プレート2dにおける第一面側に膨出した第二開口21dの周囲と第一伝熱プレート2aにおける第二面側に膨出した第二開口21aの周囲とが全周に亘って密接するとともに、図4Bに示す如く、第四伝熱プレート2dにおける第一面側に膨出した第三開口22dの周囲と第一伝熱プレート2aにおける第二面側に膨出した第三開口22aの周囲とが全周に亘って密接する。これに伴って、図4A及び図4Bに示す如く、第四伝熱プレート2dの第二開口21dの周囲と第一伝熱プレート2aの第二開口21aの周囲との間が封止されるとともに、第四伝熱プレート2dの第三開口22dの周囲と第一伝熱プレート2aの第三開口22aの周囲との間が封止される。本実施形態において、第四伝熱プレート2dの第二開口21dの周囲と第一伝熱プレート2aの第二開口21aの周囲との間がロウ付けによって封止され、第四伝熱プレート2dの第三開口22dの周囲と第一伝熱プレート2aの第三開口22aの周囲との間がロウ付けによって封止される。
これにより、図3及び図4に示す如く、隣り合う伝熱プレート2…の開口20,21,22,23内周縁部が一体的になり、隣り合う伝熱プレート2…(二枚の伝熱プレート2…)の開口20,21,22,23によって流路孔200a,200b,210a,210b,220a,220b,230a,230bが形成されている。具体的には、図3Aに示す如く、第一伝熱プレート2aの第一開口20aと第二伝熱プレート2bの第一開口20bとによって流路孔200aが形成されるとともに、第三伝熱プレート2cの第一開口20cと第四伝熱プレート2dの第一開口20dとによって、第一伝熱プレート2aの第一開口20aと第二伝熱プレート2bの第一開口20bとによって形成された流路孔200aと一列をなす流路孔200bが形成される。また、図3Bに示す如く、第一伝熱プレート2aの第四開口23aと第二伝熱プレート2bの第四開口23bとによって流路孔230aが形成されるとともに、第三伝熱プレート2cの第四開口23cと第四伝熱プレート2dの第四開口23dとによって、第一伝熱プレート2aの第四開口23aと第二伝熱プレート2bの第四開口23bとによって形成された流路孔230aと一列をなす流路孔230bが形成される。さらに、図4Aに示す如く、第二伝熱プレート2bの第二開口21bと第三伝熱プレート2cの第二開口21cとによって流路孔210aが形成されるとともに、第四伝熱プレート2dの第二開口21dと第一伝熱プレート2aの第二開口21aとによって、第二伝熱プレート2bの第二開口21bと第三伝熱プレート2cの第二開口21cとによって形成された流路孔210aと一列をなす流路孔210bが形成される。また、図4Bに示す如く、第二伝熱プレート2bの第三開口22bと第三伝熱プレート2cの第三開口22cとによって流路孔220aが形成されるとともに、第四伝熱プレート2dの第三開口23dと第一伝熱プレート2aの第三開口22aとによって、第二伝熱プレート2bの第三開口22bと第三伝熱プレート2cの第三開口22cとによって形成された流路孔220aと一列をなす流路孔220bが形成される。
これに伴い、本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、図3に示す如く、複数の伝熱プレート2…の第一開口20…によって形成される流通孔200a,200bが伝熱プレート2…の積層方向に連なって第一空間Aと連通した第一流入路Cが形成されるとともに、複数の伝熱プレート2…の第四開口23…によって形成される流通孔230a,230bが伝熱プレート2…の積層方向に連なって第一空間Aに連通した第一流出路Dが形成されている。また、本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、図4に示す如く、複数の伝熱プレート2…の第三開口22…によって形成される流通孔220a,220bが伝熱プレート2…の積層方向に連なって第二空間Bと連通した第二流入路Eが形成されるとともに、複数の伝熱プレート2…の第二開口21…によって形成される流通孔210a,210bが伝熱プレート2…の積層方向に連なって第二空間Bと連通した第二流出路Fが形成されている。
本実施形態において、複数の伝熱プレート2…(第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、第四伝熱プレート2d)のそれぞれにおいて、第二開口21…同士、第三開口22…同士、及び第四開口23…同士が、同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに形成されるため、第一流出路D、第二流入路E、及び第二流出路Fのそれぞれは、全長に亘って同径又は略同径に形成される。
これに対し、第三伝熱プレート2c及び第四伝熱プレート2dの第一開口20a,20dにおける伝熱部24c,24dの第二端側の内周縁部が、第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bの第一開口20a,20bにおける伝熱部24a,24bの第二端側の内周縁部よりも伝熱部24c,24dの第二端側に配置されているため、第一流入路Cは長さ方向で開口径を異にしている。すなわち、第一流入路Cを画定する複数の流路孔200a,200bのそれぞれは、隣り合う流路孔200a,200bに対して互いに重複する基本領域を含むとともに、少なくとも第一空間A側の内周縁部が隣り合う流路孔200a,200bの第一空間A側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成される。
より具体的には、図3Aに示す如く、第一流入路Cは、第一伝熱プレート2aの第一開口20aと第二伝熱プレート2bの第一開口20bとによって形成された第一流路孔200aと、第一伝熱プレート2a及び第二伝熱プレート2bの第一開口20a,20bよりもサイズの大きな第三伝熱プレート2cの第一開口20cと第四伝熱プレート2dの第一開口20cとによって形成された第二流路孔200bとが交互に並ぶことで形成されている。すなわち、第一流入路Cを画定する複数の流路孔200a,200bは、基本領域に対応した開口面積を有する第一流路孔200aと、第一流路孔200aよりも開口面積の大きな第二流路孔200bとを含み、第一流入路Cは、第一流路孔200aと第二流路孔200bとが交互に配置されて形成されている。
図2に戻り、一対の補強フレーム3,4のうちの一方の補強フレーム3は、伝熱プレート2…の伝熱部24に重ね合わされるベース部30であって、伝熱部24の開口20,21,22,23(第一乃至第四開口20,21,22,23)に対応する四箇所に開口(図示しない)が形成されたベース部30と、各開口の配置に対応して設けられた筒状の配管接続部31…とを備える。ベース部30は、板状に形成され、第一面と該第一面の反対側の第二面とを有する。そして、配管接続部31…は、一方の端部がベース部30の開口に挿入された状態で該ベース部30に連結されている。これにより、配管接続部31…は、ベース部30の第一面から外方に向けて突出している。そして、一方の補強フレーム3は、積層された複数の伝熱プレート2…の最も外側にある二つの伝熱プレート2…のうちの一方の伝熱プレート2(2a)の伝熱部24(24a)にベース部30を重ね合わされた状態で該伝熱プレート2…(2a)に対してロウ付けによって固定されている。他方の補強フレーム4は、プレート状に形成され、積層された複数の伝熱プレート2…の最も外側にある二つ伝熱プレート2…のうちの他方の伝熱プレート2(2e)の伝熱部24(24e)に重ね合わされた状態で該伝熱プレート2…に対してロウ付けによって固定されている。
本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、以上の通りである。上記構成のプレート式熱交換器1は、図2に示す如く、外部からの第一流体が配管接続部31を介して第一流入路Cに流入される。本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、第一流入路Cを画定する複数の流路孔200a,200bのそれぞれは、隣り合う流路孔200a,200bに対して互いに重複する基本領域を含むため、第一流入路Cの全長に亘って第一流体を流通させるために必要な開口面積(基本領域の専有面積)が確保される。従って、外部から流入した第一流体は、第一流入路C内でスムーズに流通する。
そして、第一流入路Cを画定する複数の流路孔200a,200bのそれぞれは、少なくとも第一空間A側の内周縁部が隣り合う流路孔200a,200bの第一空間A側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されているため、図3Aに示す如く、第一空間A側の内周縁部同士を結ぶ直線距離L1は、従来のプレート式熱交換器の流通孔の第一空間A側の内周縁部同士を結ぶ直線距離L2(図10参照)よりも長くなる。すなわち、第一流入路Cの中心線CLに対してこの隣り合う流路孔200a,200b(第一流路孔200a、第二流路孔200b)の第一空間A側の内周縁部同士を結ぶ直線の傾斜角度θが大きいほど、内周縁部同士を結ぶ直線距離L1が長くなる。従って、隣り合う流路孔200a,200b(第一流路孔200a、第二流路孔200b)のそれぞれにおける第一空間A側にある内周縁部同士の間隔が広くなる。
これにより、図6に示す如く、従来のプレート式熱交換器で引っ掛かっていた不純物(長さの短い不純物)Wが二つの流路孔200a,200bの内周縁部に跨り難く(引っ掛かりにくく)なる。その結果、第一流体と一緒に不純物Wを第一空間Aに流通させることができる。
また、本実施形態において、第一流入路Cを画定する複数の流路孔200a,200bは、基本領域に対応した開口面積を有する第一流路孔200aと、第一流路孔200aよりも開口面積の大きな第二流路孔200bとを含み、第一流入路Cは、第一流路孔200aと第二流路孔200bとが交互に配置されて形成されているため、第一流入路Cにおける第一空間A側の形態が一定パターンにならず、不純物Wの引っ掛かりをより確実に抑制することができる。すなわち、第一流入路Cを画定する複数の流路孔200a,200bの第一空間A側の内周縁部が一列に並ばないため、隣り合う流路孔200a,200bの第一空間A側の内周縁部の間に形成される通路(隙間)のそれぞれの向きが一定にならない。従って、第一流入路Cの流れに変化を付けることができ、不純物Wの引っ掛かりをより確実に抑制することができる。
また、上述の如く、隣り合う流路孔200a,200bの第一空間A側の内周縁部同士を結ぶ直線距離が伝熱プレート2…の積層方向から見て一致する位置にある内周縁部同士を結ぶ直線距離(隣り合う伝熱プレート2…の最大間隔)よりも長くなるだけでなく、第二流路孔200bの両側にある二つの第一流路孔200a,200aにおける第一空間A側の内周縁部同士を結ぶ直線距離が隣り合う伝熱プレート2…の最大間隔の二倍になるため、第一空間A側への不純物Wの受け入れ領域が広くなる。これにより、不純物Wが流路孔200a,200bの内周縁部に引っ掛かり難くなり、第一空間Aに円滑に流れ込む。
特に、第一流入路Cの最上流位置に第二流路孔200bが配置されているため、第一流入路Cに入ってきた第一流体が第一空間Aに直ちに流入しようとしても(流れの向きが急激に変わっても)、最上流位置において第一空間A側における第二流路孔200bの内周縁部が第一空間A側に位置するため、第一流入路Cの最上流(入口近傍)で不純物Wが引っ掛かりにくくなる。
そして、上述の如く、第一流体が第一流入路Cに流入されるのに併せて、第二流体が外部から第二流入路Eに流入される。第一流入路Cに流入した第一流路は、上述の如く、第一空間Aに流れ込み、第二流入路Eに流入した第二流路は、第二空間Bに流れ込む。本実施形態に係るプレート式熱交換器1は、第一流入路Cと第一流出路Dとが伝熱プレート2…の対角位置に配置されるとともに、第二流入路Eと第二流出路Fとが伝熱プレート2…の対角位置に配置されているため、図7A及び図7Bに示す如く、第一流入路Cから流入して第一空間Aを流通する第一流体の流れと第二流入路Eから流入して第二空間Bを流通する第二流体の流れとが交差した状態になり、伝熱プレート2…(伝熱部24)を挟んで第一流体と第二流体とが熱交換する。そして、第一空間Aを流通した第一流体は第一流体排出路を介して外部に排出され、第二空間Bを流通した第二流体は第二流体排出路を介して外部に排出される。
以上のように、本実施形態に係るプレート式熱交換器1によれば、流体に含まれる不純物Wが流体流入路を画定する流路孔200a,200bの内周縁に引っ掛かることを抑制できるという優れた効果を奏し得る。
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、上記実施形態において、複数の伝熱プレート2…のそれぞれの第三開口22a,22b,22c,22dが互いに同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに形成されることで、同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズの流路孔220a,220bが連なり、全長に亘って同径又は略同径の第二流入路Eが形成されたが、これに限定されるものではない。例えば、第二流入路Eは、図8に示す如く、第一流入路Cと同様に、長さ方向で開口径を異にしてもよい。すなわち、第二流入路Eを画定する複数の流路孔231a,231bのそれぞれは、隣り合う流路孔231a,231bに対して互いに重複する基本領域を含むとともに、少なくとも第二空間B側の内周縁部が隣り合う流路孔231a,231bの第二空間B側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されてもよい。
このようにすれば、第二空間Bに対して不純物Wを含む第二流体を流通させても、第二流入路Eと第二空間Bとの境界近傍に第二流体に含まれる不純物Wが引っ掛かることが抑制される。具体的に説明する。第二流入路Eを画定する複数の流路孔のそれぞれが隣り合う流路孔231a,231bに対して互いに重複する基本領域を含むため、第二流入路Eの全長に亘って第二流体を流通させるために必要な開口面積(基本領域の専有面積)が確保される。そして、第二流入路Eを画定する複数の流路孔231a,231bのそれぞれは、少なくとも第二空間B側の内周縁部が隣り合う流路孔の第二空間B側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されているため、隣り合う流路孔231a,231bのそれぞれにおける第二空間B側にある内周縁部同士の間隔が広くなる。すなわち、流路孔の少なくとも第二空間B側の内周縁部が隣り合う流路孔231a,231bの第二空間B側の内周縁部に対して異なる配置にされると、第二空間B側の内周縁部同士を結ぶ直線距離L1は、伝熱プレート2…の積層方向から見て一致する位置にある内周縁部同士を結ぶ直線距離よりも長くなる。従って、不純物Wは、二つの流路孔231a,231bの内周縁部に跨り難く(引っ掛かりにくく)なり、その結果として、第二流体と一緒に不純物Wを第二空間Bで流通させることができる。
また、この場合において、第二流入路Eを画定する複数の流路孔231a,231bは、基本領域に対応した開口面積を有する第三流路孔231aと、第三流路孔220よりも開口面積の大きな第四流路孔231bとを含み、第二流入路Eは、第三流路孔231aと第四流路孔231bとが交互に配置されて形成されてもよい。このようにすれば、第二流入路Eにおける第二空間B側の形態が一定パターンにならず、不純物Wの引っ掛かりをより確実に抑制することができる。すなわち、第二流入路Eを画定する複数の流路孔231a,231bの第二空間B側の内周縁部が一列に並ばないため、隣り合う流路孔231a,231bの第二空間B側の内周縁部間に形成される通路(隙間)のそれぞれの向きが一定にならない。従って、第二流路の流れに変化を付けることができ、不純物Wの引っ掛かりをより確実に抑制することができる。
また、この場合において、第二流入路Eの最上流位置に第四流路孔231bが配置されていることが好ましい。このようにすれば、第二流入路Eに入ってきた第二流体が第二空間Bに直ちに流入しようとしても(流れの向きが急激に変わっても)、最上流位置において第二空間B側における流路孔231bの内周縁部が第二空間B側に位置するため、第二流入路Eの最上流(入口近傍)で不純物Wが引っ掛かりにくくなる。
上記実施形態において、第一流入路Cを構成する第一流路孔200a及び第二流路孔200bのそれぞれが同心の円形に形成されるとともに、第二流路孔200bが第一流路孔200aよりも大径に形成されることで、第一流入路Cを画定する複数の流路孔のそれぞれは、少なくとも第一空間A側の内周縁部が隣り合う流路孔の第一空間A側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されたが、これに限定されない。例えば、図9Aに示す如く、第一流入路Cを構成する第一流路孔200a及び第二流路孔200bのそれぞれが同心に配置される相似形である前提に、第一流路孔200a及び第二流路孔200bが四角形状に形成されるとともに、第二流路孔200bが第一流路孔200aよりも大きなサイズで形成されてもよい。このようにしても、第一流入路Cを画定する複数の流路孔のそれぞれは、少なくとも第一空間A側の内周縁部が隣り合う流路孔の第一空間A側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されるため、上記実施形態と同様の作用及び効果を奏することができる。
また、上記実施形態において、第一流入路Cを構成する第一流路孔200a及び第二流路孔200bのそれぞれが相似形に形成されたが、これに限定されるものではなく、例えば、第一流路孔200a及び第二流路孔200bは、図9B及び図9Cに示す如く、互いに重複する基本領域を含み、且つそれぞれの少なくとも第一空間A側の内周縁部が異なる配置になることを前提に、互いに異形に形成されてもよい。また、上記実施形態において、第一流路孔200a及び第二流路孔200bが同心で配置されたが、これに限定されない。例えば、図9B〜図9Dに示す如く、互いに重複する基本領域を含むことを前提に、第一流路孔200a及び第二流路孔200bが偏心して配置されてもよい。
上記実施形態において、第一流入路Cを構成する第一流路孔200a及び第二流路孔200bのそれぞれが円形に形成されることで、それぞれの第一空間A側の内周縁部が円弧状に形成されたが、これに限定されない。例えば、図9C及び図9Dに示す如く、第一流入路Cを構成する第一流路孔200a及び第二流路孔200bの少なくとも何れか一方は、第一空間A側の内周縁部が直線状をなす形状に形成されてもよい。
上記実施形態において、二種類の流路孔(第一流路孔200a及び第二流路孔200b)が連なることで第一流入路Cが形成されたが、これに限定されない。例えば、第一流入路Cを画定する複数の流路孔のそれぞれは、隣り合う流路孔に対して互いに重複する基本領域を含むとともに、少なくとも第一空間A側の内周縁部が隣り合う流路孔の第一空間A側の内周縁部に対して異なる配置になることを前提に、三種類以上の流路孔で構成されてもよい。この場合、三種類以上の流路孔の少なくとも第一空間A側の内周縁部同士を結ぶ仮想線が一直線状に繋がらないように、三種類以上の流路孔を配置することが好ましい。すなわち、三種類以上の流路孔の少なくとも第一空間A側の内周縁部同士を結ぶ仮想線が折れ線状に繋がるように、三種類以上の流路孔を配置することが好ましい。
上記実施形態において、第一流入路Cと第一流出路Dとが伝熱プレート2…の対角位置に配置されるとともに、第二流入路Eと第二流出路Fとが伝熱プレート2…の対角位置に配置されることで、第一空間Aを流通する第一流体の流れと第二空間Bを流通する第二流体の流れとが交差する斜行流を形成するようにしたが、これに限定されない。例えば、第一流入路Cと第一流出路Dとが伝熱プレート2…(伝熱部24)の第三端側に配置されるとともに、第二流入路Eと第二流出路Fとが伝熱プレート2…(伝熱部24)の第四端側に配置されることで、第一空間Aを流通する第一流体の流れが台形状になるとともに、第二空間Bを流通する第二流体の流れが台形状になる台形流になるようにしてもよい。すなわち、第一流入路C、第一流出路D、第二流入路E、及び第二流出路F(流路孔200a,200b,210a,210b,220a,220b,230a,230b)の配置を適宜変更することで、第一空間Aにおける第一流体の流れ方向や流れの形態、及び第二空間Bにおける第二流体の流れ方向や流れの形態をプレート式熱交換器1の仕様に応じて適宜変更してもよい。
上記実施形態において、複数の伝熱プレート2…(第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、第四伝熱プレート2d)のそれぞれの伝熱部24(24a,24b,24c,24d)が四角形状に形成されたが、これに限定されない。複数の伝熱プレート2…の伝熱部24(24a,24b,24c,24d)は、互いに同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズの平面形状を有していればよく、四角形状以外の多角形状や円形状等、仕様に応じて適宜変更可能である。
また、上記実施形態において、複数の伝熱プレート2…(第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、第四伝熱プレート2d)のそれぞれに四つの開口21,22,23,24を設けたが、これに限定されない。例えば、複数の伝熱プレート2…(第一伝熱プレート2a、第二伝熱プレート2b、第三伝熱プレート2c、第四伝熱プレート2d)のそれぞれに四つ以上の開口21,22,23,24を設けてもよい。すなわち、伝熱プレート2の開口の数は、第一流入路C、第一流出路D、第二流入路E、第二流出路Fのそれぞれの数に応じた数で設けられればよい。なお、何れの場合においても、複数の伝熱プレート2…のそれぞれの開口は、互いに対応した位置に設けられるとともに、同形又は略同形で且つ同サイズ又は略同サイズに形成されることは言うまでもない。
1…プレート式熱交換器、2…伝熱プレート、2a…第一伝熱プレート(伝熱プレート)、2b…第二伝熱プレート(伝熱プレート)、2c…第三伝熱プレート(伝熱プレート)、2d…第四伝熱プレート(伝熱プレート)、3,4…補強フレーム、20(20a,20b,20c,20d)…第一開口(開口)、21(21a,21b,21c,21d)…第二開口(開口)、22(22a,22b,22c,22d)…第三開口(開口)、23(23a,23b,23c,23d)…第四開口(開口)、24(24a,24b,24c,24d)…伝熱部、25…環状リブ、30…ベース部、31…配管接続部、200a,210a,220a,230a…第一流路孔(流路孔)、200b,210c,220b,230b…第二流路孔(流路孔)、231a…第三流路孔、231b…第四流路孔、A…第一空間、B…第二空間、C…第一流入路、D…第一流出路、E…第二流入路、F…第二流出路、L…直線距離、W…不純物

Claims (6)

  1. それぞれが少なくとも四箇所に開口を有する複数の伝熱プレートであって、互いの開口が重なるように積層された複数の伝熱プレートを備え、第一流体を流通させる第一空間と第二流体を流通させる第二空間とが各伝熱プレートを境にして交互に形成され、隣り合う伝熱プレートの対向する開口の周囲の間が封止されることで、隣り合う伝熱プレートの開口によって流路孔が形成され、前記少なくとも四箇所のうちの二箇所のそれぞれで流路孔が連なって第一空間に連通する第一流入路及び第一流出路が形成されるとともに、前記少なくとも四箇所のうちの他の二箇所のそれぞれで流路孔が連なって第二空間に連通する第二流入路及び第二流出路が形成されたプレート式熱交換器において、第一流入路を画定する複数の流路孔のそれぞれは、隣り合う流路孔に対して互いに重複する基本領域を含み、少なくとも第一空間側の内周縁部が隣り合う流路孔の第一空間側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されることを特徴とするプレート式熱交換器。
  2. 第一流入路を画定する複数の流路孔は、基本領域に対応した開口面積を有する第一流路孔と、第一流路孔よりも開口面積の大きな第二流路孔とを含み、第一流路孔と第二流路孔とが交互に配置されている請求項1に記載のプレート式熱交換器。
  3. 第一流入路の最上流位置に第二流路孔が配置されている請求項2に記載のプレート式熱交換器。
  4. 第二流入路を画定する複数の流路孔のそれぞれは、隣り合う流路孔に対して互いに重複する基本領域を含み、少なくとも第二空間側の内周縁部が隣り合う流路孔の第二空間側の内周縁部に対して異なる配置になるように形成されている請求項1乃至請求項3の何れか1項に記載のプレート式熱交換器。
  5. 第二流入路を画定する複数の流路孔は、基本領域に対応した開口面積を有する第三流路孔と、第二流路孔よりも開口面積の大きな第四流路孔とを含み、第三流路孔と第四流路孔とが交互に配置されている請求項4に記載のプレート式熱交換器。
  6. 第二流入路の最上流位置に第四流路孔が配置されている請求項5に記載のプレート式熱交換器。
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