JP5506095B2 - プレス機械の駆動モータ冷却装置 - Google Patents
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Description
特開平7−255197には、温度センサでモータの温度を計測し、計測した温度に応じてインバータ駆動周波数を変え、ファンの回転数を変えてモータを冷却することが記載されている。
また、特開2004−180454には、モータに流れる電流値を計測してモータの温度上昇を推定し、必要風量を求める。そして、その風量を確保するようにインバータ駆動周波数を変えてモータを冷却することが記載されている。
一方、プレス機械において、モータを大型化することなく、オーバーヒートを防止するものとして、次の方式がある。すなわち、特開2004−25191には、モータに温度センサを設け、計測した温度が所定以上になると冷却ファンを駆動させる。さらに、作業速度を下げることが記載されている。
具体的な実施形態を説明する前に、プレス機械のスライド駆動モータの発熱量の推定原理について説明する。
まず、駆動モータの空冷時の温度上昇Δθは次式により計算される。
Δθ=C×(発熱部の発熱量Q)/(風量) …〔式1〕
C:冷却構造や冷却部面積で決まる定数
あるいは、冷却部に発熱が伝わる時定数を考慮して次式により計算される。
Δθ=C×(発熱部の発熱量Q)×[1/(1+Tcs)]/(風量)
…〔式2〕
Tc:発熱部から冷却部まで熱の伝わる時定数
s:ラプラス演算子
式2は一次遅れで定式化しているが、単純な一次遅れだけでは定式化できない対象はそれに合わせて定式化する。これらの定数は、モータ構造や仕様から計算あるいは、試験によって事前に求める。式2の定数Cは冷却する部位によって違うので、適切に決定する。
Q=Kc×(電流)**2+Kh×(周波数)+Ke×(周波数)**2
…〔式3〕
Kc:銅損に関する定数
Kh:鉄損のうち、ヒステリシス損に関する定数
Ke:鉄損のうち、うず電流損に関する定数
ここで、モータが永久磁石同期モータの場合、式3の周波数は回転数に比例し、電流はトルクに比例する。発熱量Qを計算する式3は一例であり、冷却部を含むそのモータの特性により適切に変更できる。例えば、モータ構造により機械損失を追加してもよく、取り付け構造によって式中の定数は変わる。さらに、発熱量を決める他の要因があれば、あるいは、他の方式があれば、それを考慮して推定してもよい。例えば、サーボモータが界磁制御をする場合は、磁束密度が変わるので、KhやKeは一定値でない。この場合、これらは磁束の関数になり、界磁制御を考慮した数式で与える。
式3で固定された一定運転条件での発熱量Qを計算できる。プレス運転時のトルクや回転数は刻々と変化するから、平均発熱量Qaは、プレス運転パターンの時間(t)に対するトルク、回転数をパラメータとする発熱量Q(トルク、回転数)の積分量として演算できる。
Qa=(1/T)∫Q(トルク、回転数)dt …〔式4〕
T:プレス運転パターンの繰り返し周期
あるいは、一般にモータ温度上昇の熱時定数は、プレス運転パターン繰り返し周期Tよりはるかに長いので、発熱量はあるプレス運転パターンの実効値平均トルク、平均回転数から求めてもよい。
風量Δθ=(C/Δθmax)×(発熱部の発熱量Q) …〔式5〕
温度上昇限度Δθmaxはサーボモータ1の連続運転可能な温度上昇値から定めることができる。すなわち、通常、サーボモータの許容最高温度θmaxは絶縁クラスで定まる。モータ部位により上昇限度値が違うときは、使用目的や構成部品により適切に選択する。温度上昇限度Δθmaxは
Δθmax=θmax−周囲温度 …〔式6〕
であるから、周囲温度をプレス機械が設置される環境の最高温度にとれば、Δθmaxを定めることができる。あるいは、周囲温度は気温や他の機械の運転状況によって異なるから周囲温度を考慮して変更してもよい。
図1は、サーボモータにより駆動されるプレス機械(サーボプレス機械)に適用した例である。図1において、交流サーボモータ1のドライブシャフト1Sに接続されたギヤ2にメインギヤ3が噛み合わされ、メインギヤ3にはクランク機構(クランク軸4、コネクティングロッド5)が接続されている。クランク機構によりスライド6を静止側のボルスタ7に対して昇降可能に形成されている。クランク軸4は交流サーボモータ1の正転、逆転、速度可変制御により自由に回転駆動されるので、クランク機構だけでなくこれ以外の機構のスライドモーション、静止を含む成形体に適合するスライドモーション、あるいは、正逆振り子モーションなど各種スライドモーションを自在に設定でき、これらの切替使用が可能である。このために、プレス成形体に対する精度、生産性や適応性が拡大できる。交流サーボモータ1としては、永久磁石を用いた同期モータや、誘導モータ、リラクタンスモータなどが利用できる。さらに、交流サーボモータでなく直流サーボモータでもよい。ここでは、交流サーボモータ1は永久磁石同期モータとして説明する。また、図1はクランクプレスを例にとったが、他の構造のプレス機械、例えば、ボールネジを利用したもの、リニアモータを利用した構造でもよい。
プレス機械のスライド6の運転パターンは運転パターン設定部11で設定される。運転パターンは画面を利用してキーボードやタッチパネルなどから対話的に入力したり、PCを使って入力することができる。運転パターン設定部11で設定された運転パターンはモーション演算部12に入力され、モーション演算部12でサーボモータ1の実運転の回転位置、回転速度パターン(以後、位置、速度パターン)が演算生成される。サーボモータ制御装置13はモーション演算部12で演算された位置指令や、速度指令になるようにサーボモータ1を制御する。
発熱量が計算できるので、式1または式2または式5により、所定温度上昇に対応する風量を計算し、この風量を得る冷却指令、すなわち、冷却ファン8の回転数指令を冷却指令演算部22で演算する。風量と回転数の関係はファンの特性や通風路により違うので事前にシミュレーション計算や実験などにより定める。インバータ23は冷却指令演算部22からの回転数指令に応じて冷却ファンの回転数を制御する。なお、冷却ファン8が誘導モータの場合は、回転数指令と出力周波数はほぼ比例するので、回転数指令に対応する周波数を設定すればよい。
なお、上記は、インバータ23は出力の交流周波数を可変するものとして説明したが、冷却ファンモータの入力電圧を可変して冷却ファンの回転数を変える装置など、ファン速度を変える他の装置でもよい。ここでは、この入力電圧を可変して冷却ファンの回転数を変える装置もインバータと称する。冷却ファンの回転数を変える装置としては、マトリックスコンバータなど他の可変速装置も使用できる。
図2は発熱量算出部21と冷却指令演算部22の演算のフローを示す。なお、S1からS16は各演算ステップに付した符号である。このフローは、適度な時間間隔でスタートする。まず、S1で運転パターン(時間に対するサーボモータの回転速度指令、トルクパターン)を取得する。次にS2では、これに基づいて平均発熱量を計算する(式3、4)。そして、S3では、これに対応する冷却ファンの回転数を指令する(式5を利用)。このとき、本フローを実施する毎に回転数指令を演算してもよいが、運転パターンが前に実施したときと変わらなければ、それを用いることができる。また、運転パターンは金型データとともに決められるから、運転パターンを記憶しておくときに、冷却ファンの回転数指令も記憶しておき、運転パターンを読み出すときに冷却ファンの回転数指令を読み出してもよい。
次にS4では、S3で得られた回転数指令が、前回の演算フローで、指令として出力しそれを記憶した回転数指令と変化したかどうか、その大小関係を判定する。
回転数指令が上昇したとき(S4で上昇)は、S3で新たに演算した回転数指令を新回転数指令と出力し(S5)、Flag=1とする(S6)。そして、S16に進む。回転数指令が同じとき(S4で同一)は、前に記憶した回転数指令をそのまま出力し(S7)、Flag=1とする(S8)。そして、S16に進む。さらに、回転数指令が低下したとき(S4で下降)は、まず、Flagの値を判定する(S9)。Flag=1のときはこの時点の時刻を記憶し(S10)、S11に進む。Flag=2のときはそのままS11に進む。そして、記憶した時刻から所定時間ΔTが経過したかどうかを判別する(S11)。すなわち、現在の時刻−記憶した時刻≧ΔTかどうかを判定する。所定時間ΔTが経過していなければ(S11でNO)、S3で演算した回転数指令でなく、前回と同じ回転数数指令を出力(S12)し、Flag=2として(S13)、S16に進む。一方、所定時間ΔTが経過していれば(S11でYES)、S3で演算した回転数指令を新たな回転数指令として出力し(S14)、Flag=1として(S15)、S16に進む。
最後に現在の冷却ファンの回転数指令を記憶して(S16)フローを終了する。このようにして得られた冷却ファンの回転数指令に応じてインバータ23は制御され、冷却ファン8の回転数は制御される。
図3において、時刻T0で電源が投入されプレス機械によるプレス作業が開始される。T0ではそれまで停止中であったので、発熱量はゼロである。このときのファン回転数もゼロである。時刻T1である運転パターンで運転が開始される(図2のS1。以下、Snは図2の記号)。このとき、発熱量はQ1(S2)で、これに対応する回転数指令F1が演算される(S3)。T1より前の時点での回転数指令はゼロであり、T1での回転数指令はF1で、前回の指令より高いので(S4)、回転数指令F1が出力される(S5)。時刻T2までは,同じ運転パターンで運転されるので、発熱量に変化はなく、回転数指令演算も同じであるため、回転数指令F1が維持される(S7)。
次に、時刻T2になるとプレス機械の運転が停止される(S1)。このとき、発熱量はゼロになり(S2)、これに対応する回転数指令がゼロと演算される(S3)。このとき、前の回転数指令F1より低下しているので(S4)、しきい値(Flag値)が判定される(S9)。Flag=1であるので、この時点の時刻T2が記憶される(S10)。この時点から所定時間ΔTが経過しているか判断されるが(S11)、所定時間ΔTが経過していないので、前回の回転数指令であるF1が維持され(S12)、Flag=2(S13)とされる。
T3までは同じ運転パターンなので回転数指令ゼロが演算されるが、前回の回転数指令F1より低いので、Flag=2のままで、記憶した時刻から所定時間ΔTが経過していないかが判断され、ΔTが経過していない間は前回の指令値F1が出力される。
所定時間ΔTが経過しない時点T3で再び新たな運転パターンでプレス機械が運転される(S1)。このとき、発熱量はQ2になり(S2)、これに対応する回転数指令がF2と演算される(S3)。このとき、前の回転数指令F1より増加しているので(S4)、この回転数指令F2が出力される(S5)。
時刻T4での演算は前述と同様であり、回転数指令F2が維持される。さらに、時刻T5で新たな運転パターンでのプレス機械の運転が開始される。このパターンに対する発熱量はQ3であり、これに対応する回転数指令F3が演算されるが、前回の回転数指令F1と比較して低下しており(S4)、Flag=2の状態なので(S9)、時刻T4からΔT経過したか判断される(S11)。時刻T51まではΔTが経過していないので、回転数指令F2が維持される(S12)。
時刻T51では、前述の回転数指令演算の状況で、時刻T4からΔT経過しているので(S11)、新たな回転数指令F3が出力され(S14)、Flag=1に修正される(S15)。
以下、図3に示すように冷却ファン回転数が指令される。このように、発熱量に対応するファン回転数が指令されるが、回転数指令が前の指令より低下したとき、ΔTの間は前の高い回転数が維持されるので、モータ1の過熱の心配がない。
なお、図1の冷却ファンの回転数指令を得る他の方法として、上述の方法だけでなく他の方法でもよいのは言うまでもない。例えば、運転パターンからトルク電流及び電圧、回転数、またはこれらと等価なものが分かれば発熱量の把握ができ、回転数は演算できるので、これをテーブル化しておく、あるいは簡単な関数で演算させるなど適宜変更できる。
また、上記の説明は平均発熱量の推定は、プレス運転パターンごとに行うとして説明した。サーボモータの熱時定数が大きい場合には、プレスパターンごとに発熱量を推定するのではなく、いくつかの運転パターンを併せて推定したり、その日の稼働状況を総合的にみて推定してもよい。
この実施例の冷却ファン8の回転数指令を得る動作フローチャートを図4に、その動作特性を図5に示す。S21からS32は、各演算ステップに付した記号である。
図4は発熱量算出部21と冷却指令演算部22の演算のフローを示す。前の実施例と同様に適度な時間間隔でこのフローがスタートする。まず、S21で運転パターン(時間に対するサーボモータの回転速度指令、トルクパターン)を取得する。次にS22では、これに基づいて平均発熱量を計算する(式3、4)。そして、S23では、これに対応する冷却ファンの回転数を指令する(式5を利用)。このとき、本フローを実施する毎に回転数指令を演算してもよいが、運転パターンが前に実施したときと変わらなければ、それを用いることができる。また、運転パターンは金型データとともに決められるから、運転パターンを記憶しておくときに、冷却ファンの回転数指令も記憶しておき、運転パターンを読み出すときに冷却ファンの回転数指令を読み出してもよい。
次にS24では、S23で得られた回転数指令が、前回の演算フローで、指令として出力しそれを記憶した回転数指令と変化したかどうか、その大小関係を判定する。
演算した回転数指令が増加したとき(S24で上昇)は、S23で新たに演算した回転数指令と前回指令した回転数指令と一致したかどうか判定する(S25)。一致していないとき(S25でNO)、回転数指令を前回の回転数指令からΔF加えた値とし(S26)、S32に進む。一致しているとき(S25でYES)、回転数指令を回転数指令の演算値とし(S27)、S32に進む。
演算した回転数指令が同じとき(S24で同一)は、回転数指令を前に記憶した前回の回転数指令値とし(S28)、S32に進む。
さらに、演算した回転数指令が減少したとき(S24で下降)は、S23で新たに演算した回転数指令と前回指令した回転数指令と一致したかどうか判定する(S29)。一致していないとき(S29でNO)、回転数指令を前回の回転数指令からΔF引いた値とし(S30)、S32に進む。一致しているとき(S29でYES)、回転数指令を回転数指令の演算値とし(S31)、S32に進む。
このステップでは現在の冷却ファンの回転数指令を記憶して(S32)フローを終了する。このようにして得られた冷却ファンの回転数指令に応じてインバータ23は制御され、冷却ファン8の回転数は制御される。
ここで、回転数指令を変化させる値ΔFは、発熱部から冷却部まで熱が伝わる時定数や図4のフローの起動周期を考慮して決める。また、S24での判定は演算誤差もあるのでフィルタリングをしたり、ヒステリシスをもつ判定を行ってよい。
時刻T0で電源が投入されプレス作業が開始される。T0では停止中であり、発熱量はゼロである。このときのファン回転数もゼロである。時刻T11で運転パターンが入力されプレス運転が開始される(S21)。このとき、平均発熱量はQ11(S22)で、これに対応する回転数指令F11が演算される(S23)。T11より前の時点での回転数指令はゼロであり、T11での回転数指令の演算はF11で、前回の指令より高く(S24で上昇)、この時点の前回の回転数指令はゼロであるから(S25)、回転数指令として、0+ΔFが出力される。こうして、時刻が少しずつ経過すると回転数指令は徐々に増加する。
時刻T111では、前回回転数指令はF11になっているから、回転数指令の演算F11と等しいので(S24で同一)、これ以後は回転数F11が指令される。
次に、時刻T12では、プレス運転が終了し発熱量はゼロになり(S21、S22)、これに対応する回転数指令演算もゼロになる(S23)。T12での演算回転数は前回回転数指令F11より低いので(S24で下降)、回転数指令はF11−ΔFが出力される(S30)。こうして、時刻が少しずつ経過すると回転数指令は徐々に減少する。
以後の時刻も図4のフロー演算を行い、図5に示すような回転数指令が出力される。
本実施例によれば、冷却部への伝熱特性を考慮して回転数指令を出しているので、先の実施例の効果に加え、さらに高効率な運転ができる。
具体的な冷却ファン8−A、8−Bそれぞれの速度指令は図2あるいは図4の制御フローのようにして設定することができる。また、図6では2台のサーボモータで駆動する場合を示したが、3台以上でも同様であるのは言うまでもない。
なお、図6では、サーボモータのトルクが異なる構成を示したが、複数台モータが共通のメインギヤを駆動するものは、各モータのトルクは同一であり、モータの冷却ファン回転数の指令は同一のものを与えてもよい。
図7は図1を一部変更したものである。変更箇所は、冷却指令演算22を冷却指令演算ファンON/OFF判定24に変更、インバータ23をON/OFF接点25-Aと25−Bに変更、冷却ファン8を冷却ファン8−Aと8−Bに変更している。
本構成により、図1の動作と機能に加え、インバータなどの可変速装置を使用せずに、冷却ファン8−Aと8−BのON/OFFのみで、サーボモータ1を効率よく冷却できる。
図7では2台の冷却ファン8−Aと8−Bでサーボモータ1を冷却する場合を示したが、3台以上でも同様であるのは言うまでもない。
図8では4台の冷却ファン8−A、8−B、8−C、8−Dでサーボモータ2台を冷却する場合を示したが、冷却ファンとサーボモータそれぞれが3台以上でも同様であるのは言うまでもない。
以上の実施例は例示であって、本発明の主旨を逸脱しない限り自由に構成できる。
1S、1S−A、1S−B ドライブシャフト
2、2−A、2−B ギヤ
3、3−A、3−B メインギヤ
4、4−A、4−B クランク軸
5、5−A、5−B コネクティングロッド
6 スライド
7 ボルスタ
8、8−A、8−B、8−C、8−D 冷却ファン
11 運転パターン設定部
12 モーション演算部
13、13−A、13−B サーボモータ制御装置
21、21−A、21−B 発熱量算定部
22、22−A、22−B 冷却指令演算部
23、23−A、23−B インバータ
24、冷却指令演算、接点ON/OFF判定部
25−A、25−B、25−C、25−D ON/OFF接点
Claims (9)
- プレス運転パターンに応じて駆動モータを可変速駆動してスライドを駆動するプレス機械において、該駆動モータを冷却する少なくとも1台の冷却ファンと、該冷却ファンを可変速駆動する少なくとも1台のファン駆動部と、該ファン駆動部を制御する演算部とを有しており、
該演算部は、前記プレス運転パターンから前記駆動モータの平均発熱量を求め、該平均発熱量に基づき前記駆動モータの温度を所定温度以下に維持するための該ファン回転数指令を演算し、該演算されたファン回転数指令を用いて前記ファン駆動部を制御することを特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。 - 請求項1に記載されたプレス機械の駆動モータ冷却装置において、前記ファン駆動部がインバータ装置であることを特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。
- 請求項1に記載されたプレス機械の駆動モータ冷却装置において、前記駆動モータの平均発熱量を、前記プレス運転パターンに基づき演算される前記駆動モータのトルク指令と回転数指令の少なくとも一つを用いて求めることを特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。
- 請求項1に記載されたプレス機械の駆動モータ冷却装置において、前記駆動モータの平均発熱量を、前記プレス運転パターンに基づき演算される前記駆動モータのトルク指令と回転数指令の少なくとも一つと、発熱部から冷却部への熱時定数とを用いて求めることを特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。
- 請求項1に記載されたプレス機械の駆動モータ冷却装置において、前記冷却ファンの回転数指令を、プレス装置の置かれた周囲温度を考慮して補正することを特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。
- プレス運転パターンに応じて駆動モータを可変速駆動してスライドを駆動するプレス機械において、該駆動モータを冷却する少なくとも1台の冷却ファンと、該冷却ファンを可変速駆動する少なくとも1台のファン駆動部と、該ファン駆動部を制御する演算部とを有しており、
該演算部は、前記プレス運転パターンから前記駆動モータの平均発熱量を求め、該平均発熱量に基づき前記駆動モータの温度を所定温度以下に維持するための該ファン回転数指令を演算する機能を有しており、プレス運転パターンを変更して次のプレス加工を実施する際に、直前のプレス加工時に使用していたファン回転数指令と該変更後のプレス運転パターンに基づき演算された新たなファン回転数指令とを比較し、該新たなファン回転数指令が、直前まで使用していたファン回転数指令より高い場合は該新たなファン回転数指令により前記ファン駆動部を制御し、低い場合は直前に使用していたファン回転数指令による前記ファン回転駆動部を所定時間制御した後、該新たなファン回転数指令により前記ファン駆動部を制御すること
を特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。 - プレス運転パターンに応じて駆動モータを可変速駆動してスライドを上下駆動するプレス機械において、該スライドを駆動する複数(2台以上)の駆動モータと、該複数の駆動モータの夫々に対して少なくとも1台の冷却ファンと、該冷却ファンを駆動する複数のファン駆動部と、該ファン駆動部を制御する演算部とを有しており、該演算部は、前記プレス運転パターンから前記複数の駆動モータの平均発熱量を夫々演算し、該夫々演算された平均発熱量から前記複数のファンを制御するための前記ファン回転数指令を演算する機能有しており、プレス運転パターンを変更し次のプレス加工を実施する際に、直前のプレス加工時に使用していた夫々のファン回転数指令と該変更後のプレス運転パターンに基づき演算された夫々の新たなファン回転数指令とを比較し、該新たなファン回転数指令が、直前のプレス運転パターン時のファン回転数指令より高い場合は該新たなファン回転数指令により前記複数のファン駆動部の夫々を制御し、低い場合は直前の夫々のファン回転数指令により前記複数のファン回転駆動部を夫々所定時間維持した後、該新たなファン回転数指令により前記複数のファン駆動部を夫々制御することを特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。
- 請求項7に記載されたプレス機械の駆動モータ冷却装置において、前記冷却ファン駆動部はインバータ装置であることを特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。
- 請求項7に記載されたプレス機械の駆動モータ冷却装置において、前記複数の駆動モータの夫々に対して複数の冷却ファンを設け、前記演算部は、各駆動モータの発熱量に応じて、前記各駆動モータに対応した前記複数のファンの運転台数を制御するON/OFF信号を演算し、該ON/OFF信号により前記ファン駆動部をON/OFF制御することを特徴とするプレス機械の駆動モータ冷却装置。
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