JP5500787B2 - 接着剤組成物、接着シートおよび半導体装置の製造方法 - Google Patents
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Description
[1] 重量平均分子量(Mw)が90万以上であり分子量分布(Mw/Mn)が7以下であるアクリル重合体(A)、エポキシ系樹脂(B)および熱硬化剤(C)を含有することを特徴とする接着剤組成物。
[3] 前記エポキシ系樹脂(B)が不飽和炭化水素基を有することを特徴とする上記[1]または[2]に記載の接着剤組成物。
[5] 上記[4]に記載の接着シートの接着剤層に半導体ウエハを貼着し、前記半導体ウエハをダイシングして半導体チップとし、前記半導体チップ裏面に接着剤層を固着残存させて基材から剥離し、前記半導体チップをダイパッド部上に前記接着剤層を介して熱圧着する工程を含む半導体装置の製造方法。
造方法が提供される。
本発明に係る接着剤組成物は、アクリル重合体(A)(以下「(A)成分」とも言う。他の成分についても同様である。)、エポキシ系樹脂(B)(以下「化合物(B)」または「(B)成分」とも言う。)、熱硬化剤(C)を必須成分として含み、各種物性を改良するため、必要に応じ他の成分を含んでいても良い。以下、これら各成分について具体的に説明する。
アクリル重合体(A)の重量平均分子量(Mw)は90万以上であり、好ましくは300万以下であり、より好ましくは95万以上200万以下であり、さらに好ましくは100万以上150万以下である。アクリル重合体の重量平均分子量が低過ぎると、接着剤層から低分子量成分が染み出し、ダイシング後の接着剤層が癒着を起こすことがある。また、アクリル重合体の重量平均分子量が高過ぎると基板凹凸へ接着剤層が追従できないことがありボイドなどの発生要因になる。
(メタ)アクリル酸アルキルエステル、例えば(メタ)アクリル酸メチル、(メタ)アクリル酸エチル、(メタ)アクリル酸プロピル、(メタ)アクリル酸ブチル等が挙げられ、環状骨格を有する(メタ)アクリル酸エステルたとえば(メタ)アクリル酸シクロアルキルエステル、(メタ)アクリル酸ベンジルエステル、イソボルニルアクリレート、ジシクロペンタニルアクリレート、ジシクロペンテニルアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルアクリレート、イミドアクリレート等が挙げられ、2-ヒドロキシエチルアクリレ
ート、2-ヒドロキシエチルメタクリレート、2-ヒドロキシプロピルアクリレート、2-ヒドロキシプロピルメタクリレート、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、グリシジルメタクリレート、グリシジルアクリレート等が挙げられる。アクリル重合体(A)には、酢酸ビニル、アクリロニトリル、スチレン等が共重合されていてもよい。
また複数種のアクリル重合体を組み合わせて用いてもよい。
エポキシ系樹脂(B)としては、従来公知の種々のエポキシ樹脂を用いることができる。接着剤組成物中のエポキシ系樹脂(B)の含量は、アクリル重合体(A)100重量部に対して1〜1500重量部であることが好ましく、3〜1000重量部であることがより好ましい。エポキシ系樹脂(B)の含量がアクリル重合体(A)100重量部に対して1重量部未満であると十分な接着性が得られないことがあり、1500重量部を超えると、接着剤組成物からなる接着剤層と基材との接着力が高くなり、ピックアップ不良がおこることがある。
これらは1種単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
化合物(B)としては、1分子中に不飽和炭化水素基およびエポキシ基を有している化合物が望ましい。不飽和炭化水素基を有するエポキシ系樹脂は、不飽和炭化水素基を有さないエポキシ系樹脂と比較してアクリル重合体(A)(特に、分子量の高いアクリル重合体(A))との相溶性が高い点で好ましい。また、この相溶性が低いと接着剤層からアクリル重合体(A)の低分子量成分が分離して染み出すことがあり、これが癒着につながる可能性がある。相溶性が高いとこのような分離を防ぐことができる。
不飽和炭化水素基を有する化合物(B)としては、たとえば、多官能のエポキシ系熱樹脂のエポキシ基の一部が不飽和炭化水素基を含む基に変換されてなる化合物が挙げられる。このような化合物は、たとえば、エポキシ基へアクリル酸を付加反応ことにより合成できる。あるいは、エポキシ系樹脂を構成する芳香環等に、不飽和炭化水素基を含む基が直接結合した化合物などが挙げられる。
上記式(5)で表される化合物の例としては、下記式(6)で表される化合物が挙げられる。
なお、エポキシ化合物とアクリル酸との反応により得られる化合物は、未反応物やエポキシ基が完全に消費された化合物との混合物となっている場合があるが、本発明においては、上記化合物が実質的に含まれているものであればよい。
熱硬化剤(C)は、エポキシ系樹脂(B)と反応し熱硬化剤として機能する。好ましい熱硬化剤(C)としては、1分子中にエポキシ基と反応しうる官能基を2個以上有する化
合物が挙げられ、その官能基としてはフェノール性水酸基、アルコール性水酸基、アミノ基、カルボキシル基および酸無水物基などが挙げられる。これらのうちフェノール性水酸基、アミノ基および酸無水物基が好ましく、フェノール性水酸基およびアミノ基がより好ましい。
接着剤組成物中の熱硬化剤(C)の含量は、エポキシ系樹脂(B)100重量部に対して、好ましくは0.1〜500重量部であり、より好ましくは1〜200重量部である。熱硬化剤(C)の量が過小であると、接着剤組成物の硬化性が不足して接着剤層の接着性が得られないことがあり、過剰であると接着剤組成物の吸湿率が高まりパッケージの信頼性が低下することがある。
硬化促進剤(D)は、接着剤組成物の硬化速度を調整するために用いられる。好ましい硬化促進剤としては、エポキシ基とフェノール性水酸基やアミン等との反応を促進し得る化合物が挙げられ、具体的には、トリエチレンジアミン、ベンジルジメチルアミン、トリエタノールアミン、ジメチルアミノエタノール、トリス(ジメチルアミノメチル)フェノール等の3級アミン類、2−メチルイミダゾール、2−フェニルイミダゾール、2−フェニル−4−メチルイミダゾール等のイミダゾール類、トリブチルホスフィン、ジフェニルホスフィン、トリフェニルホスフィン等の有機ホスフィン類、テトラフェニルホスホニウムテトラフェニルボレート、トリフェニルホスフィンテトラフェニルボレートなどのテトラフェニルボロン塩等が挙げられる。これらは1種単独でまたは2種以上混合して使用することができる。
カップリング剤は、接着剤組成物の被着体に対する接着性を向上させるために用いられる。また、カップリング剤を使用することで、接着剤組成物を硬化して得られる硬化物の耐熱性を損なうことなく、その耐水性を向上することができる。カップリング剤としては、上記(A)成分、(B)成分、(C)成分、(D)成分等が有する官能基と反応する基を有する化合物が好ましく使用される。カップリング剤としては、シランカップリング剤が望ましい。このようなカップリング剤としてはγ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、γ−(メタクリロプロピル)トリメトキシシラン、γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−6−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−6−(アミノエチル)−γ−アミノプロピルメチルジエトキシシラン、N−フェニル−γ−アミノプロピルトリメトキシシラン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、ビス(3−トリエトキシシリルプロピル)テトラスルファン、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、イミダゾールシラン等が挙げられる。これらは1種単独でまたは2種以上混合して使用することができる。これらカップリング剤を使用する際には、エポキシ系樹脂(B)100重量部に対して通常0.1〜20重量部、好ましくは0.2〜10重量部、より好ましくは0.3〜5重量部の割合で用いられる。0.1重量部未満だと効果が得られない可能性があり、20重量部を超えるとアウトガスの原因となりパッケージ信頼性が低下する可能性がある。
接着剤組成物の初期接着力および凝集力を調節するために、架橋剤を添加することもできる。架橋剤としては有機多価イソシアナート化合物、有機多価イミン化合物が挙げられる。
ソシアナート、ジフェニルメタン−2,4'−ジイソシアナート、3−メチルジフェニル
メタンジイソシアナート、ヘキサメチレンジイソシアナート、イソホロンジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−4,4'−ジイソシアナート、ジシクロヘキシルメタン−
2,4'−ジイソシアナート、リジンイソシアナートなどが挙げられる。
。
(G)エネルギー線重合性化合物;
接着剤層には、エネルギー線重合性化合物(G)が配合されてもよい。エネルギー線重合性化合物(G)をエネルギー線照射によって硬化させることで、接着剤層の接着力を低
下させることができるため、基材と接着剤層との層間剥離を容易に行えるようになる。
本発明の接着剤組成物は、その使用に際して、紫外線等のエネルギー線を照射して、接着力を低下させることがある。この際、該組成物中にエネルギー線重合性化合物(G)とともに光重合開始剤(H)を添加することで、重合硬化時間ならびに光線照射量を少なくすることができる。
シクロヘキシルフェニルケトン、ベンジルジフェニルサルファイド、テトラメチルチウラムモノサルファイド、アゾビスイソブチロニトリル、β−クロールアンスラキノン、2,4,6-トリメチルベンゾイルジフェニルフォスフィンオキサイドなどが挙げられる。光重合開始剤(H)は1種類単独で、または2種類以上を組み合わせて用いることができる。
(その他の成分)
本発明の接着剤組成物には、上記成分の他に、必要に応じて各種添加剤が配合されてもよい。たとえば、硬化後の可とう性を保持するため可とう性成分を添加することができる。可とう性成分は、常温および加熱下で可とう性を有する成分であり、加熱やエネルギー線照射では実質的に硬化しないものが選択される。可とう性成分は、熱可塑性樹脂やエラストマーからなるポリマーであってもよいし、ポリマーのグラフト成分、ポリマーのブロック成分であってもよい。また、可とう性成分がエポキシ樹脂に予め変性された変性樹脂であってもよい。
染料等を用いてもよい。
(接着剤組成物)
本発明の接着剤組成物は感圧接着性と加熱硬化性とを有し、未硬化状態では各種被着体を一時的に保持する機能を有する。そして熱硬化を経て最終的には耐衝撃性の高い硬化物を与えることができ、しかも剪断強度と剥離強度とのバランスにも優れ、厳しい熱湿条件下においても充分な接着物性を保持し得る。
(接着シート)
本発明に係る接着シートは、基材上に、上記接着剤組成物からなる接着剤層が積層してなる。本発明に係る接着シートの形状は、テープ状、ラベル状などあらゆる形状をとり得る。
また、接着剤層の厚みは、通常は1〜500μm、好ましくは5〜300μm、特に好ましくは10〜150μm程度である。
(接着シートの利用方法)
次に本発明に係る接着シートの利用方法について、該接着シートを半導体装置の製造に適用した場合を例にとって説明する。
本発明に係る接着シートの接着剤層に半導体ウエハを貼着し、前記半導体ウエハをダイシングして半導体チップとし、前記半導体チップ裏面に接着剤層を固着残存させて基材から剥離し、前記半導体チップをダイパッド部上に上記接着剤層を介して熱圧着する工程を含んでいる。
次いで接着剤層を介して半導体チップをダイパッド部に載置する。ダイパッド部は半導体チップを載置する前に加熱するか載置直後に加熱される。加熱温度は、通常は80〜200℃、好ましくは100〜180℃であり、加熱時間は、通常は0.1秒〜5分、好ま
しくは0.5秒〜3分であり、チップマウント圧力は、通常1kPa〜200MPaであ
る。
このような工程を経ることで、接着剤層が硬化し、半導体チップとダイパッド部とを強固に接着することができる。接着剤層はダイボンド条件下では流動化しているため、ダイパッド部の凹凸にも十分に埋め込まれ、ボイドの発生を防止できる。
なお、以下の実施例および比較例において、各種評価は次のように行った。
#2000研磨したシリコンウエハ(150mm径,厚さ150μm)の研磨面に、実施例および比較例の接着シートの貼付をテープマウンター(リンテック社製,Adwill RAD2500)により行い、ウエハダイシング用リングフレームに固定した。その後、紫外線照射装置(リンテック社製,Adwill RAD2000)を用いて、接着剤層に基材面側から紫外線を照射(350mW/cm2,190mJ/cm2)した。次いで、ダイシング装置(株式会社ディスコ製,DFD651,ブレード:NBC−ZH103J−SE27HCBB(厚さ:20〜25μm))を使用してシリコンウエハを2mm×2mmのチップサイズにダイシングした。ダイシングの際の切り込み量については、基材を20μm切り込むようにした。
(1)半導体チップの製造
#2000研磨したシリコンウエハ(150mm径,厚さ150μm)の研磨面に、実施例および比較例の接着シートの貼付をテープマウンター(リンテック社製,Adwill RAD2500)により行い、ウエハダイシング用リングフレームに固定した。その
後、紫外線照射装置(リンテック社製,Adwill RAD2000)を用いて、接着剤層に基材面側から紫外線を照射(350mW/cm2,190mJ/cm2)した。次いで、ダイシング装置(株式会社ディスコ製,DFD651)を使用してシリコンウエハを8mm×8mmのチップサイズにダイシングした。ダイシングの際の切り込み量については、基材を20μm切り込むようにした。
基板として銅箔張り積層板(三菱ガス化学株式会社製,CCL-HL830)の銅箔に
回路パターンが形成され、パターン上にソルダーレジスト(太陽インキ製,PSR-40
00 AUS5)を有している基板(株式会社ちの技研製)を用いた。上記(1)で得た接着シート上のチップを接着剤層とともに基材から取り上げ、基板上に、接着剤層を介して120℃,100gf,1秒間の条件で圧着した。その後、モールド樹脂(京セラケミカル株式会社製,KE-1100AS3)で封止厚400μmになるように封止し(封止
装置 アピックヤマダ株式会社製,MPC−06M Trial Press)、175℃、5時間の条件でモールド樹脂を硬化させた。ついで、封止された基板をダイシングテープ(リンテック株式会社製,Adwill D-510T)に貼付して、ダイシング装
置(株式会社ディスコ製,DFD651)を使用してシリコンウエハを12mm×12mmサイズにダイシングすることで信頼性(表面実装性)評価用の半導体パッケージを得た。
得られた半導体パッケージを85℃,60%RH条件下に168時間放置し、吸湿させた後、最高温度260℃、加熱時間1分間のIRリフロー(リフロー炉:相模理工製,WL-15-20DNX型)を3回行なった際に、接合部の浮き・剥がれの有無、パッケージクラック発生の有無を走査型超音波探傷装置(日立建機ファインテック株式会社製,Hye-Focus)および断面観察により評価した。基板と半導体チップとの接合部に0.
25mm2以上の大きさの剥離を観察した場合を剥離していると判断して、パッケージを
25個試験に投入し剥離が発生しなかった個数を数えた。
(A)アクリル重合体
(A)−1.
モノマーとしてメチルアクリレート87g、2−ヒドロキシエチルアクリレート13g、重合開始剤としてα,α'-アゾビスイソブチロニトリル0.2g、ならびに溶剤として
2−ブタノン60gおよび酢酸エチル60gを混合し、60℃、24時間窒素雰囲気下で攪拌することで、以下の諸物性を有するアクリル重合体(A)−1.を得た。
メチルアクリレート(90mol%)/2−ヒドロキシエチルアクリレート(10mol%)共重合体。重量平均分子量:103万,分子量分布:4.2,Tg:6℃
(A)−2.
モノマーとしてメチルアクリレート93g、2−ヒドロキシエチルアクリレート7g使用する以外はアクリル重合体(A)−1.と同様にして、以下の諸物性を有するアクリル重合体(A)−2.を得た。
メチルアクリレート(95mol%)/2−ヒドロキシエチルアクリレート(5mol%)共重合体。重量平均分子量:110万,分子量分布:3.9,Tg:8℃
(A)−3.
溶剤として2−ブタノン30g、酢酸エチル90gを混合する以外はアクリル重合体(A)−2.と同様にして、以下の諸物性を有するアクリル重合体(A)−3.を得た。
メチルアクリレート(95mol%)/2−ヒドロキシエチルアクリレート(5mol%)共重合体。重量平均分子量:101万,分子量分布:5.0,Tg:8℃
(A)−4.
溶剤として2−ブタノン120gを使用する以外はアクリル重合体(A)−1.と同様にして、以下の諸物性を有するアクリル重合体(A)−4.を得た。
メチルアクリレート(89mol%)/2−ヒドロキシエチルアクリレート(10mol%)共重合体。重量平均分子量:150万,分子量分布:4.4,Tg:6℃
(A)−5.
80℃、48時間窒素雰囲気下で攪拌する以外はアクリル重合体(A)−1.と同様にして、以下の諸物性を有するアクリル重合体(A)−5.を得た。
メチルアクリレート(89mol%)/2−ヒドロキシエチルアクリレート(10mol%)共重合体。重量平均分子量:101万,分子量分布:12.4,Tg:6℃
(A)−6.
溶剤としてトルエン60g、酢酸エチル60gを混合する以外はアクリル重合体(A)−1.と同様にして、以下の諸物性を有するアクリル重合体(A)−6.を得た。
メチルアクリレート(89mol%)/2−ヒドロキシエチルアクリレート(10mol%)共重合体。重量平均分子量:64万,分子量分布:4.1,Tg:6℃
(A)−7.
溶剤としてトルエン120gを混合し、80℃48時間窒素雰囲気下で攪拌する以外はアクリル重合体(A)−1.と同様にして、以下の諸物性を有するアクリル重合体(A)−7.を得た。
メチルアクリレート(89mol%)/2−ヒドロキシエチルアクリレート(10mol%)共重合体。重量平均分子量:57万,分子量分布:9.6,Tg:6℃
なお、上記アクリル重合体の重量平均分子量(Mw)および分子量分布(Mw/Mn)は下記方法で測定した。
装置:東ソー社製 GELPERMEATION CHROMATOGRAPH
カラム:東ソー社製 TSK-GEL GMHXL 7.8*300mm
溶媒:THF
濃度:1% (分子量100万を超え、溶解性が悪ければ〜0.1%程度まで希釈)
注入量:80μm
流速:1.0ml/min。
(B)エポキシ系樹脂
(B)−1. アクリロイル基付加クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製,CNA−147,エポキシ当量:518g/eq,数平均分子量:2100,不
飽和炭化水素基含有量:518g/eq)
(B)−2.アクリロイル基付加ビスフェノールA型エポキシ樹脂(日本化薬株式会社製,ZAA−278,エポキシ当量:675g/eq,数平均分子量:1800,不飽和炭
化水素基含有量:675g/eq)
(C)熱硬化剤:ザイロック型フェノール樹脂(三井化学株式会社製,ミレックスXLC−4L)
(D)硬化促進剤:イミダゾール(四国化成工業株式会社製,キュアゾール2PHZ)
(E)カップリング剤:シランカップリング剤(三菱化学株式会社製,MKCシリケートMSEP2)
(F)架橋剤:芳香族性ポリイソシアナート(日本ポリウレタン工業株式会社製,コロネートL)
また、接着シートの基材としては、ポリエチレンフィルム(厚さ100μm、表面張力33mN/m)を用いた。
表1に記載の組成の接着剤組成物を使用した。表中、数値は固形分換算の重量部を示す
。表1に記載の組成の接着剤組成物をシリコーン処理された剥離フィルム(リンテック株式会社製,SP−PET3811(S))上に30μmの厚みになるように塗布、乾燥(乾燥条件オーブンにて100℃1分間)した後に基材と貼り合せて、接着剤層を基材上に転写することで接着シートを得た。
Claims (6)
- 重量平均分子量(Mw)が90万以上であり分子量分布(Mw/Mn)が7以下であるアクリル重合体(A)、エポキシ系樹脂(B)および熱硬化剤(C)を含有し、前記エポキシ系樹脂(B)が不飽和炭化水素基を有することを特徴とする接着剤組成物。
- 前記アクリル重合体(A)が水酸基を有することを特徴とする請求項1に記載の接着剤組成物。
- 請求項1または2に記載の接着剤組成物からなる接着剤層が、基材上に形成されてなる接着シート。
- 重量平均分子量(Mw)が90万以上であり分子量分布(Mw/Mn)が7以下であるアクリル重合体(A)、エポキシ系樹脂(B)および熱硬化剤(C)を含有する接着剤組成物からなる接着剤層が基材上に形成されてなる接着シートの接着剤層に半導体ウエハを貼着し、前記半導体ウエハをダイシングして半導体チップとし、前記半導体チップ裏面に接着剤層を固着残存させて基材から剥離し、前記半導体チップをダイパッド部上に前記接着剤層を介して熱圧着する工程を含む半導体装置の製造方法。
- 前記アクリル重合体(A)が水酸基を有することを特徴とする請求項4に記載の半導体装置の製造方法。
- 前記エポキシ系樹脂(B)が不飽和炭化水素基を有することを特徴とする請求項4または5に記載の半導体装置の製造方法。
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