JP5498747B2 - スプレー塗布器 - Google Patents

Description

（発明の詳細な説明）
（発明の分野）
（関連出願の引用）
本出願は、２００８年９月１２日に出願された米国仮特許出願第６１／０９６，３４５号に対する優先権の利益を主張し、その出願の全体の開示は本明細書において参考として援用される。

（背景）
（技術分野）
本開示は、２つ以上の成分を混合するスプレー塗布器および方法に関する。より詳細には、本開示は生体接着剤を混合し、かつ塗布するスプレーアセンブリに関する。

（発明の背景）
（関連技術の背景）
ポリマーおよび他の合成物質が、体内および体外の創傷閉鎖における使用のために現在開発されている。「生体接着剤」は当該分野において公知であり、生体接着剤を塗布する様々な方法が存在する。生体接着剤は、従来の創傷閉鎖方法、すなわち、縫合糸、ステープル、クリップまたは他の適切な機械式ファスナを用いる方法と比較して、多くの重要な利点を提供する。生体接着剤は、塗布するのにより短時間で行えかつより容易に扱え、瘢痕形成がより少なく、より素早い創癒合を促進する傾向を有する。

ほとんどの生体接着剤は、互いに混合されたときには、直ちに活性化し、ある場合には急速に重合する傾向を有する成分から構成される。生体接着剤のこの直ちの活性化および／または急速な重合化のために、生体接着剤を構成する成分は、塗布の直前まで混合されずにあり得る。

一部の最も複雑な処置に対しても内視鏡手術を用いることが増加しているので、内視鏡のポートを経由して生体接着剤を塗布するように構成された塗布器に対する必要性がもたらされた。

（発明の概要）
（概要）
混合物を施すためのスプレーアセンブリが提供される。スプレーアセンブリは、第１および第２の成分の供給源ならびに加圧された流体の供給源と動作可能に係合するように構成されたコネクタと、該コネクタに動作可能に接続された先端部であって、該先端部は、開口を含み、かつ細長い部材の遠位端と先端部の開口との間に混合チャンバを画定する、先端部と、該混合チャンバに受容されるように構成されるインサート部材であって、該インサート部材は、インサートの少なくとも１つの端部において複数の半径方向に延びるスロットを含み、該複数の半径方向に延びるスロットは、混合物質が先端部の開口を出る前に、第１および第２の成分を混合するように構成される、インサート部材とを含む。スプレーアセンブリは、コネクタと先端部との間に延びる細長い部材をさらに含み得、該細長い部材は、第１の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第１の内腔と、第２の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第２の内腔と、加圧された流体の供給源と流体的に連絡するように構成された第３の内腔とを有する。スプレーアセンブリは、第１および第２の成分の供給源をさらに含み得る。スプレーアセンブリのインサート部材は、３つのスロットを含み得る。

混合物を施すためのスプレーアセンブリの代替の実施形態がまた、提供される。スプレーアセンブリは、第１および第２の成分の供給源ならびに加圧された流体の供給源と動作可能に係合するように構成されたコネクタと、該コネクタに動作可能に接続された先端部であって、該先端部は、開口を含み、かつ細長い部材の遠位端と先端部の開口との間に混合チャンバを画定し、混合チャンバの遠位端は、開口の周りに形成される複数の半径方向に延びるスロットを含み、該複数の半径方向に延びるスロットは、混合物質が先端部にある開口を出る前に、第１の成分および第２の成分を混合するように構成される、先端部とを含む。スプレーアセンブリは、コネクタと先端部との間に延びる細長い部材をさらに含み得、該細長い部材は少なくとも、第１の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第１の内腔と、第２の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第２の内腔と、加圧された流体の供給源と流体的に連絡するように構成された第３の内腔とを有する。

例えば、本発明は以下のことを提供する。
（項目１）
混合物を施すためのスプレーアセンブリであって、該アセンブリは、
第１および第２の成分の供給源ならびに加圧された流体の供給源と動作可能に係合するように構成されたコネクタと、
該コネクタに動作可能に接続された先端部であって、該先端部は、開口を含み、かつ該コネクタと該先端部の該開口との間に混合チャンバを画定する、先端部と、
該混合チャンバに受容されるように構成されるインサート部材であって、該インサート部材は、該インサートの少なくとも１つの端部において複数の半径方向に延びるスロットを含み、該複数の半径方向に延びるスロットは、混合物質が該先端部の該開口を出る前に、該第１および第２の成分を混合するように構成される、インサート部材と
を備えている、スプレーアセンブリ。
（項目２）
上記コネクタと上記先端部との間に延びる細長い部材であって、該細長い部材は、上記第１の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第１の内腔と、上記第２の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第２の内腔と、上記加圧された流体の供給源と流体的に連絡するように構成された第３の内腔とを含む、細長い部材をさらに含む、前項目のうちのいずれか１項に記載のスプレーアセンブリ。
（項目３）
第１および第２の成分の供給源をさらに含む、前項目のうちのいずれか１項に記載のスプレーアセンブリ。
（項目４）
上記インサート部材は、３つのスロットを含む、前項目のうちのいずれか１項に記載のスプレーアセンブリ。
（項目５）
上記インサートの第２の端部において第２の複数の半径方向に延びるスロットをさらに含む、前項目のうちのいずれか１項に記載のスプレーアセンブリ。
（項目６）
流体を施すためのスプレーアセンブリであって、該アセンブリは、
第１および第２の成分の供給源ならびに加圧された流体の供給源と動作可能に係合するように構成されたコネクタと、
細長い部材の遠位部分に位置する先端部であって、該先端部は、開口を含み、かつ該コネクタと該先端部の該開口との間に混合チャンバを画定し、該混合チャンバの遠位端は、該開口の周りに形成される複数の半径方向に延びるスロットを含み、該複数の半径方向に延びるスロットは、混合物質が該先端部にある該開口を出る前に、該第１の成分および第２の成分を混合するように構成される、先端部と
を備えている、スプレーアセンブリ。
（項目７）
上記コネクタと上記先端部とを動作可能に接続する細長い部材であって、該細長い部材は少なくとも、上記第１の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第１の内腔と、上記第２の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第２の内腔と、上記加圧された流体の供給源と流体的に連絡するように構成された第３の内腔とを有する、細長い部材をさらに含む、前項目のうちのいずれか１項に記載のスプレーアセンブリ。

（開示の摘要）
（摘要）
混合物を施すためのスプレーアセンブリが提供される。スプレーアセンブリは、第１および第２の成分の供給源ならびに加圧された流体の供給源と動作可能に係合するように構成されたコネクタと、コネクタに動作可能に接続された先端部とを含む。先端部は、開口を含み、コネクタと先端部の開口との間の混合チャンバ、および混合チャンバに受容されるように構成されたインサート部材を画定する。インサート部材は、インサートの少なくとも１つの端部において複数の半径方向に延びるスロットを含む。複数の半径方向に延びるスロットは、混合物が先端部の開口を出る前に、第１および第２の成分を混合するように構成される。

（図面の簡単な説明）
本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本開示の実施形態を例示し、上記の開示の全般的な説明および下記の実施形態の詳細な説明と共に、開示の原理を説明するのに役立つ。
図１は、本開示に従ったスプレーアセンブリの分解斜視図である。 図２は、図１のスプレーアセンブリのインサートおよび塗布器の先端部の拡大斜視図である。 図３は、図１のスプレーアセンブリの上面図である。 図４は、図１および図３のスプレーアセンブリの側面図である。 図５は、図３の線５−５に沿って取られた切断端面図である。 図６は、図３の線６−６に沿って取られた切断端面図である。 図７は、図３の線７−７に沿って取られた切断端面図である。 図８は、図３の線８−８に沿って取られた切断端面図である。 図９は、図３の線９−９に沿って取られた切断端面図である。 図１０は、図１および図３のスプレーアセンブリの遠位端の切断側面図である。 図１１は、図１および図３のスプレーアセンブリの遠位端の図である。 図１２は、図１１の塗布器の先端部の遠位端の、拡大切断側面図である。 図１３Ａ〜図１３Ｄは、図２のインサートの側面図（図１３Ａ）、遠位端図（図１３Ｂ）、近位端図（図１３Ｃ）、および図１３Ａの線１３Ｄ−１３Ｄに沿って取られた切断上面図（図１３Ｄ）である。 図１３Ａ〜図１３Ｄは、図２のインサートの側面図（図１３Ａ）、遠位端図（図１３Ｂ）、近位端図（図１３Ｃ）、および図１３Ａの線１３Ｄ−１３Ｄに沿って取られた切断上面図（図１３Ｄ）である。 図１３Ａ〜図１３Ｄは、図２のインサートの側面図（図１３Ａ）、遠位端図（図１３Ｂ）、近位端図（図１３Ｃ）、および図１３Ａの線１３Ｄ−１３Ｄに沿って取られた切断上面図（図１３Ｄ）である。 図１３Ａ〜図１３Ｄは、図２のインサートの側面図（図１３Ａ）、遠位端図（図１３Ｂ）、近位端図（図１３Ｃ）、および図１３Ａの線１３Ｄ−１３Ｄに沿って取られた切断上面図（図１３Ｄ）である。 図１４は、本開示に従ったスプレーアセンブリの代替の実施形態である。 図１５は、本開示に従った塗布器の先端部の代替の実施形態の、遠位端の拡大切断側面図である。 図１６は、図１５の線１６−１６に沿って取られた図１４の塗布器の拡大切断端面図である。

（実施形態の説明）
（詳細な説明）
図１および図２に下記に示されるように、本開示に従ったスプレーアセンブリ、すなわち腹腔鏡スプレーアセンブリの実施形態が、スプレーアセンブリ１０として一般的に示される。スプレーアセンブリ１０は、Ｙコネクタ２０と、Ｙコネクタ２０から遠位に延びる細長い本体部分３０と、細長い本体部分３０の遠位端に取り付けられた塗布器先端部７０とを含む。スプレーアセンブリ１０は、細長い本体部分３０の遠位端と塗布器先端部７０の遠位端との間に受容されるインサート部材８０をさらに含む。

ここで図３および図４を参照すると、Ｙコネクタ２０は、第１および第２の近位延長部２２、２４と、空気供給ポート２６と、つば（ｃｏｌｌａｒ）２８とを含む実質的にＹ形の部材２１を画定する。第１および第２の近位延長部２２、２４ならびに空気供給ポート２６は、実質的に平面の配置で示されているが、任意の方法で配置され得る。第１および第２の近位延長部２２、２４の各々はそれぞれ、標準の注射器において見られる差込みカップリング（図示されていない）と動作可能に係合するためのタブ２２ａ、２４ａを含む。しかしながら、第１および第２の延長部２２、２４は任意の方法で任意の流体供給源と結合するように構成され得ることが想定される。第１および第２の近位延長部２２、２４は、第１および第２の近位延長部２２、２４からの流れを選択的に調節する成分チェック弁２２ｂ、２４ｂまたは他の手段をさらに含み得、逆流を防ぎ得る。第１および第２の成分チャネル２３、２５は、第１および第２の近位延長部２２、２４とつば２８との間に延びる。空気チャネル２７は、空気供給ポート２６とつば２８との間に延びる。第１および第２の成分チャネル２３、２５および／または空気チャネル２７は、逆流防止機構を含むように構成され得る。下記にさらに詳細に検討されるように、つば２８は、細長い本体部分３０の内側の多内腔シャフト４０に形成される第１および第２の成分内腔４３、４５および空気内腔４７（図６）とそれぞれ流体的に連絡する、第１および第２の成分チャネル２３、２５および空気供給ポート２６を維持する。

図５〜図９を参照すると、スプレーアセンブリ１０の細長い本体部分３０は、内側の多内腔シャフト４０と、内側のシャフト４０を囲む外側のスリーブ５０（図６）と、内側のシャフト４０の周りに外側のスリーブ５０から遠位方向に延びる移行部材６０とを含む。一実施形態において、外側のスリーブ５０は剛体であり、その一方で、内側の多内腔シャフト４０および移行部材６０は柔軟性を有する。内側のシャフト４０および外側のスリーブ５０は、Ｙコネクタ２０に確実に取り付けられ、それらの間に通気内腔４６（図６）を含む。外側のスリーブ５０は、近位の通気孔すなわち開口５２ａ（図３）と、複数の遠位の通気孔すなわち開口５２ｂ（図４）とを含む。近位および遠位の通気孔５２ａ、５２ｂは、任意の数、大きさ、構成および配置を有し得る。遠位の通気孔５２ｂは、通気内腔４６を介して近位通気孔５２ａと流体的に連絡する。

上記に検討されるように、第１および第２の成分内腔４３、４５および空気内腔４７がそれぞれ、第１および第２の成分チャネル２３、２５および空気内腔２７（図５）と整列するように、内側のシャフト４０の近位端４０ａはＹコネクタ２０と係合する。一実施形態において、Ｙコネクタ２０のつば２８は、細長い本体部分３０の近位端の周りに直接に成形される。あるいは、細長い本体部分３０とつば２８とが分離され、その２つのうちの１つが取り替えられ得るように、細長い本体部分３０は、つば２８に選択的に係合可能であり得る。さらに別の実施形態において、細長い本体部分３０は、接着剤、音波溶接（ｓｏｎｉｃ ｗｅｌｄｉｎｇ）または他の適切な方法を用いて、つば２８に確実に取り付けられ得る。内側のシャフト４０は、外側スリーブ５０よりも遠位の細長い本体部分３０を所望の直線状態、曲がった状態もしくは曲げられた状態に維持するように構成されるワイヤまたは他の形成可能な材料４８をさらに含み得る。移行部材６０の近位端は、外側スリーブ５０と内側シャフト４０との間の通気内腔４６内に受容される。

移行部材６０は、内側のシャフト４０の周りに外側のスリーブ５０から延び、任意の長さであり得る。移行部材６０は、柔軟性のある材料を含み得、それによって内側シャフト４０が曲がりそして形成されることを可能にし得る。代替の実施形態において、移行部材６０は、内側のシャフト４０と一体化して形成され得る。この方法において、外側のスリーブ５０の遠位端を越えて延びる内側のシャフトの部分は、外側のスリーブ５０内の内側のシャフト４０の部分よりも大きな直径を有する。移行部材６０の遠位端６０ｂは、溝、ねじ切りまたは他の構成を含み得、塗布器の先端部７０を選択的に受容し得る。

ここで図８〜図１２に移ると、塗布器先端部７０は、開いた近位端７０ａと、実質的に閉じた遠位端７０ｂとを有する管状部材である。塗布器先端部７０は、係合部分７２と、混合チャンバ７４と、出口７６とを画定する。係合部分７２は、移行部材６０の遠位端６０ｂと選択的に係合するように構成される。係合部分７２は、溝と、タブと、またはタブ、溝に相当する他の構造と、移行部材６０の遠位端に形成される他の構造とを含み得る。係合部分７２は、移行部材６０の遠位端とより確実に係合するような他の方法で構成され得る。

混合チャンバ７４は、内側のシャフト４０の第１および第２の成分内腔４３、４５および空気内腔４７（図５）と流体的に連絡する管状空洞である。混合チャンバ７４は、近位端７４ａと、遠位端７４ｂ上の出口７６とを含む。混合チャンバ７４は、遠位端７４ｂにすぐに隣接するかまたは遠位端７４ｂに接触するインサート８０を受容する寸法に作られる。出口７６は、塗布器先端部７０の遠位端７０ｂに形成される。出口７６は、混合された第１および第２の成分を霧状にするように構成される。図１２を参照すると、一実施形態において、混合チャンバ７４から離れているように示される出口７６は、第１の管状部分７６ａと、第１の先細の部分７６ｂと、第２の管状部分７６ｃと、第２の先細の部分７６ｄと、凹部７６ｅとを含む。溶液を霧状にする代替の構成は、公知であり、スプレーアセンブリ１０において使用することが想定される。

ここで図１３Ａ〜図１３Ｄに移ると、インサート８０は、近位端８０ａと、遠位端８０ｂとを有する実質的に管状の本体８１によって画定される。近位端８０ａと遠位端８０ｂとは、実質的に相互に鏡像の関係にある。近位端８０ａおよび遠位端８０ｂは各々、それぞれ実質的に管状の凹部８１ａ、８１ｂを画定する。一実施形態において、近位端８０ａと遠位端８０ｂの各々は、一組のスロット８２ａ、８２ｂをさらに含む。スロット８２ａ、８２ｂは、スプレーアセンブリ１０のアセンブリ工程を単純にするために、近位端８０ａおよび遠位端８０ｂの両方に含まれる。しかしながら、インサート８０の一端部のみがスロット８２を含み得ることが想定される。スロット８２ａ、８２ｂは、それぞれの近位端８０ａおよび遠位端８０ｂの近くに等しく間隔を空けて配置される。３つのスロット８２ａ、８２ｂを含むように示されているが、２つ以上のスロットを含むインサート８０が想定されている。スロット８２ａ、８２ｂの各々は、それぞれ凹部８１ａ、８１ｂへの接線と、該接線から反時計回りにα度との間に、外向きの斜めの開口を画定する。一実施形態において、αは２０度（２０°）に等しい。近位端８０ａに形成されるスロット８２ａは、遠位端８０ｂに形成されるスロット８２ｂから半径方向にずれている。インサート８０は、管状の本体８１の周りに等しく間隔を空けて配置され、管状の本体８１に沿って長手方向に延びる３つのスペーサ８４を含む。下記にさらに詳細に検討されるように、スペーサ８４は、混合チャンバ７４内でインサート８０を位置決めし、インサート８０を維持する。インサート８０は、３つのスペーサ８４よりも多いまたは少ないスペーサ８４を含み得ることが想定される。

図１０を再度参照すると、塗布器アセンブリ１０の塗布器先端部７０が、アセンブリされた状態で示される。インサート８０は、塗布器先端部７０の混合チャンバ７４の遠位端にすぐに隣接するかまたはそれと接触するように受容される。管状の本体８１に形成されるスペーサ８４は、混合チャンバ７４の遠位端７４ｂ内で半径方向の中心に、インサート８０を維持する。移行部材６０の遠位端６０ｂは、塗布器先端部７０の係合部分７２内に受容される。混合チャンバ７４は、移行部材６０の遠位端６０ｂおよび内側のシャフト４０の遠位端４０ｂがインサート８０に接するような寸法で作られる。

動作時、成分の第１および第２の供給源（図示されていない）はそれぞれ、Ｙコネクタ２０に形成される第１および第２の近位延長部２２、２４に接続される。第１および第２の成分はそれぞれ、第１および第２の成分チャネル２３、２５の中に放出され、それぞれ内側のシャフト４０に形成される第１および第２の成分内腔４３、４５を通って進む。空気または他の気体の流体は、空気供給ポート２６を通ってスプレーアセンブリ１０に提供される。一実施形態において、空気供給ポート２６を通って供給される気体は、酸素（Ｏ_２）と二酸化炭素（ＣＯ_２）との混合物質であるが、単独または組み合わせて、他の気体の使用が想定される。空気は、空気チャネル２７の中に、そして内側のシャフト４７に形成される空気内腔４７を通って流れる。Ｙコネクタ２０を通って提供される第１および第２の成分ならびに空気はそれぞれ、シャフト４０の遠位端４０ｂ（図３）において第１および第２の内腔４３、４５ならびに空気内腔４７を出る。

内側のシャフト４０を出る第１および第２の成分ならびに空気は、インサート８０の近位端８０ａに出会う。成分および空気が、混合チャンバ７４と管状の本体８１との間のスペーサ８４によって作られる空間を通ってインサート８０の周囲に押し込まれるときに、成分と空気とは初めて出会う。成分／気体の混合物質がインサート８０の遠位端８０ｂに到着するとき、該混合物質は、混合物が凹部８１ｂに入るときに、スロット８２ｂによって作られる乱流動作または渦巻き動作によってさらに混合される。渦巻き流体は、次いで円錐状スプレーの形態で出口７６を通って塗布器先端部７０から放出される。インサート８０の遠位端８０ｂがチャンバ７４の遠位端に接触しない場合には、混合物はスロット８２ｂを通って渦巻を作らず、その結果として、出口７６を通る噴射様のスプレーとなる。管状の本体８１のスペーサ８４と混合チャンバ７４との接触のために、インサート８０は、混合チャンバ７４の遠位端に対して押しつけられ、混合チャンバ７４の遠位端と接触するように維持される。インサート８０に対する成分および空気の力はまた、塗布器先端部７０の遠位端に接するようにインサート８０を維持する。

図１４を参照すると、塗布器先端部７０の代替の実施形態において、インサート８０が細長い本体部材３０の遠位端３０ｂから長手方向にスペースを空けて配置され、それによって、インサート８０に出会う前に第１および第２の成分の初期混合のための空洞を作るような寸法に混合チャンバ７４は作られる。一実施形態において、塗布器先端部７０は、リップまたはリッジ７２ａを含み、細長い本体部分３０とインサート８０との係合を防ぐ。第１および第２の成分が内側のシャフト４０の遠位端４０ｂを出ると、第１および第２の成分ならびに気体は、まず混合チャンバ７４の近位端７４ａ内において混合される。混合された第１および第２の成分は混合物を形成し、該混合物は次にインサート８０の近位端８０ａに出会う。混合物は、混合チャンバ７４と管状の本体８１との間のスペーサ８４によって作られる空間を通ってインサート８０の周囲に押し込まれる。混合物がインサート８０の遠位端８０ｂに到着するとき、混合物は、混合物が凹部８１ｂに入るときに、スロット８２ｂによってさらに混合され、渦巻を作る。渦巻き流体は、次いで円錐状スプレーの形態で出口７６を通って塗布器先端部７０から放出される。上記に検討されるように、インサート８０の遠位端８０ｂがチャンバ７４の遠位端７４ｂに接触しない場合には、混合物はスロット８２ｂを通って渦巻を作らず、その結果として噴射様のスプレーとなる。インサート８０は、混合チャンバ７４の近位端８０ａに向かって流れる第１および第２の成分ならびに気体の力によって、混合チャンバ７４の遠位端に接触するように維持される。管状の本体８１のスペーサ８４と混合チャンバ７４との接触のために、インサート８０はまた、混合チャンバ７４の遠位端に押しつけられ、接触するように維持される。

ここで図１５〜図１６に移ると、塗布器先端部７０の混合チャンバ７４の遠位端７４ｂは、代替案として、開口７６の近くに形成される半径方向に延びるスロット８２ｃを含むように構成され得る。スロット８２ｃは、インサート８０の近位端８０ａおよび遠位端８０ｂにそれぞれ形成されるスロット８２ａ、８２ｂに形態および機能的に類似している。本明細書おいて上記に説明されるスロット８２ａ、８２ｂの場合のように、スロット８２ｃは、任意の数、寸法、構成または方向を有し得る。スロット８２ｃを有する混合チャンバ７４を用いるスプレーアセンブリにおいて、インサート８０ａがインサート８０に取って代わる。インサート８０ａは、インサート８０と類似する方法で混合チャンバ７４内に保持されるように構成されるが、しかしながら、インサート８０ａは、スロット８２ａ、８２ｂを含まない。塗布器先端部７０は、代替案として、インサート８０ａなしに第１および第２の成分をスロット８２ｃの中に導くように構成され得る。

本開示の例示的実施形態は、添付の図面を参照して本明細書において説明されたが、本開示がこれらの正確な実施形態に限定されないこと、および本開示において様々な他の変更および修正が、本開示の範囲および精神から逸脱することなく当業者によって達成され得ることは理解されるべきである。例えば、本開示のスプレーアセンブリは、３つ以上の成分を含む混合物を混合し、施すように構成され得ることが想定される。さらに、スプレーアセンブリが２つ以上の気体供給源に接続されるように構成され得ることが想定される。

Claims (5)

1. 混合物を施すためのスプレーアセンブリであって、該アセンブリは、
   第１の成分の供給源および第２の成分の供給源ならびに加圧された流体の供給源と動作可能に係合するように構成されたコネクタと、
   該コネクタに動作可能に接続された先端部であって、該先端部は、開口を含み、該先端部は、該コネクタと該先端部の該開口との間に混合チャンバを画定する、先端部と、
   該混合チャンバに受容されるように構成されたインサート部材であって、該インサート部材は、該インサート部材の少なくとも１つの端部において複数の半径方向に延びるスロットを含み、該複数の半径方向に延びるスロットは、混合物質が該先端部の該開口を出る前に、該第１の成分および該第２の成分を混合するように構成されている、インサート部材と、
   該コネクタと該先端部との間に延びる細長い部材であって、該細長い部材は、該第１の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第１の内腔と、該第２の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第２の内腔と、該加圧された流体の供給源と流体的に連絡するように構成された第３の内腔とを少なくとも含む、細長い部材と
   を備え、
   該第１の内腔と該第２の内腔と該第３の内腔とは、該先端部で個別に終端されている、スプレーアセンブリ。
2. 第１の成分の供給源および第２の成分の供給源をさらに含む、請求項１に記載のスプレーアセンブリ。
3. 前記インサート部材は、３つのスロットを含む、請求項１に記載のスプレーアセンブリ。
4. 前記インサート部材の第２の端部において第２の複数の半径方向に延びるスロットをさらに含む、請求項１に記載のスプレーアセンブリ。
5. 流体を施すためのスプレーアセンブリであって、該アセンブリは、
   第１の成分の供給源および第２の成分の供給源ならびに加圧された流体の供給源と動作可能に係合するように構成されたコネクタと、
   細長い部材の遠位部分に位置する先端部であって、該先端部は、開口を含み、該先端部は、該コネクタと該先端部の該開口との間に混合チャンバを画定し、該混合チャンバの遠位端は、該開口の周りに形成された複数の半径方向に延びるスロットを含み、該複数の半径方向に延びるスロットは、混合物質が該先端部の該開口を出る前に、該第１の成分および該第２の成分を混合するように構成されている、先端部と、
   該コネクタと該先端部とを動作可能に接続する細長い部材であって、該細長い部材は、該第１の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第１の内腔と、該第２の成分の供給源と流体的に連絡するように構成された第２の内腔と、該加圧された流体の供給源と流体的に連絡するように構成された第３の内腔とを少なくとも有する、細長い部材と
   を備え、
   該第１の内腔と該第２の内腔と該第３の内腔とは、該先端部で個別に終端されている、スプレーアセンブリ。

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