JP5495307B2 - α−スルホ脂肪酸アルキルエステル含有組成物の製造方法 - Google Patents
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すなわち、本発明は、
(A)下記式(I)で表される脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスとを接触させることにより脂肪酸アルキルエステルをスルホン化するスルホン化工程と、(B)該スルホン化工程の反応生成物を熟成する熟成工程とを含むα−スルホ脂肪酸アルキルエステル含有組成物の製造方法において、
(C)下記式(II)で表されるアルキルベンゼン、下記式(III)で表されるC10−18アルコール及び該C10−18アルコールのエチレンオキシド1〜10モル付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する添加液を、該スルホン化工程の反応生成物と該添加液との比が質量比にして100/0.5〜100/8の範囲になるように、(B)熟成工程前に該スルホン化工程の反応生成物に添加する工程を含むことを特徴とする、前記α−スルホ脂肪酸アルキルエステル含有組成物の製造方法
RCH2COOR' (I)
(式中Rは、炭素数4〜20の直鎖ないし分岐アルキル基又はアルケニル基であり、R'は炭素数1〜6の直鎖ないし分岐アルキル基である。)
R1−C6H5 (II)
(式中R1は、炭素数1〜20の直鎖ないしは分岐のアルキル基である。)
R2−OH (III)
(式中R2は、炭素数10〜18の直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基である。)
を提供する。
本発明はまた、上記製造方法により得られたα−スルホ脂肪酸アルキルエステル含有組成物を、アルカリ剤との中和反応に供することを含む、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有組成物の製造方法を提供する。
更に、本発明によれば、副生成物を低減したα−SF塩含有組成物の製造方法を提供することができる。その結果、より品質の良いα−SF塩を得ることが可能となる。本発明によればまた、長期間に亘るα−SF塩の生産において、副生成物を安定して低減できる。さらに本発明によれば、前記副生物の低減を、反応時間(スルホン化後の熟成時間)の延長による生成物(α−SF及びα−SF塩)の色調悪化を抑制しながら行うことができる。
本発明の製造方法により得られるα−SF塩含有組成物を配合した洗剤組成物は、従来の製造方法により得られるα−SF塩含有組成物を配合した洗剤組成物と比べてジ塩の含量が低いため、水への溶解性及び洗浄力が高くなる。また、本発明のα−SF含有組成物の製造方法では、従来の製造方法に比べて無機硫酸塩の生成量が低いため、α−SF塩含有組成物の製造工程、具体的には中和工程、濃縮工程における無機塩の析出が抑制される。その結果、特に濃縮工程の熱交換器(加熱器)や薄膜式の真空濃縮乾燥機などにおける熱伝導効率の低下を抑制し、より安定生産を可能とするとともに、装置内表面及び配管内表面へ付着しにくくなるため歩留まりが良くなる。
本発明に用いる脂肪酸アルキルエステルは、下記式(I)で表わされる。
RCH2COOR' (I)
式中Rは、炭素数4〜20、好ましくは8〜18の直鎖ないし分岐アルキル基又はアルケニル基である。特に好ましくは、炭素数12〜16の直鎖アルキル基である。
R'は炭素数1〜6、好ましくは1〜3の直鎖ないし分岐アルキル基である。特に好ましくは、炭素数1〜3の直鎖アルキル基である。
Rの炭素数が4未満であるか又は20を超えると、洗浄力が劣ることがある。R'の炭素数が6を超える場合も、洗浄力が劣ることがあるため、好ましくない。
脂肪酸アルキルエステルとして好ましいのは、式(I)においてRが炭素数8〜18の直鎖アルキル基であり、R'が炭素数1〜3の直鎖アルキル基である化合物であり、特に好ましいのは、式(I)においてRが炭素数12〜16の直鎖アルキル基であり、R'がメチル基である化合物である。
市販品の例としては、ライオンケミカル(株)製、商品名「パステルM−14」、「パステルM−16」、「パステルM−180」、「パステルM−146」、「パステルM−168」や、Emery Oleochemicals社製、商品名「Edenor ME C16-80 MY」が挙げられる。
スルホン化物の色調を良くするためには、脂肪酸アルキルエステルのヨウ素価ができるだけ低い方が良く、ヨウ素価が好ましくは1以下、より好ましくは0.5以下であるのが望ましい。尚、ヨウ素価はウィイス−シクロヘキサン法(JIS K 0070)により測定することができる。
本発明において用いることのできるスルホン化ガスとしてはSO3(無水硫酸)ガス、発煙硫酸などが挙げられるが、SO3ガスが好適である。
スルホン化は、例えば、不活性ガス(例えば脱湿した空気)で5〜10vol%に希釈したスルホン化ガスを、スルホン化ガス/脂肪酸アルキルエステルのモル比=1.1〜1.5、好ましくは1.15〜1.4、より好ましくは1.18〜1.3で、通常、50〜100℃の温度で、脂肪酸アルキルエステルと反応させることにより行うことができる。スルホン化ガス/脂肪酸アルキルエステルのモル比は後述の熟成反応に影響するところ、上記のモル比であると熟成反応を速やかに進行させて、熟成時間を短くすることができる。
スルホン化反応方式は、薄膜式スルホン化方法、槽型スルホン化方法など、その反応方式は特に限定されない。脂肪酸エステルをスルホン化することにより、SO3がアルコキシ基とα位に導入されたSO3二分子付加体が得られる。その後、アルコキシ基に導入されたSO3が脱離してα−スルホ脂肪酸アルキルエステル(α−SF)が得られる。α−SFは下記式(A)で表される構造を有する。なお、アルキル基がメチル基の場合、α−SFをMESと表示することもある。ここで得られる反応生成物(スルホン化工程の反応生成物)は、α−SFに加え、SO3二分子付加体、未反応物、メチル硫酸、硫酸を含む。
色調の良いスルホン化物を得るためには、着色抑制剤の存在下において、スルホン化反応を行うことが好ましい。反応方式によらず、着色抑制剤を原料エステルに良く分散させ、スルホン化を行う。着色抑制剤としては、一価の金属塩である有機酸塩、無機硫酸塩等が用いられ、好ましくは無機硫酸塩が用いられる。有機酸塩としては、例えば蟻酸ナトリウム、蟻酸カリウム、酢酸ナトリウム等を例示できる。無機硫酸塩は、一価の金属塩である粉末状の無水塩であれば特に限定されず、例えば硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸リチウム等が挙げられる。なかでも、硫酸ナトリウムが好ましい。
その後、スルホン化工程の反応生成物を所定時間熟成させることにより、SO3二分子付加体におけるアルコキシ基に導入されたSO3の脱離を促進させる。熟成は60〜100℃において10〜100分間放置することにより行う。
熟成は、ループ型反応器、攪拌タンクのカスケード、蛇管熟成管、ダイジェスターなどを用いて、必要により装置内のスルホン化工程の反応生成物を循環させたり攪拌したりしながら、上記熟成時間、スルホン化工程の反応生成物を反応器の中にとどめることにより行うのが好ましい。これにより、アルコキシ基に導入されたSO3の脱離を促進させ、α−SFへの生成及び反応率を向上させるので好ましい。
熟成工程の終了は目標反応率への到達によって判断することができる。目標反応率は例えば、97%以上、好ましくは98%以上、より好ましくは99%以上であり、生成物の色調など目的に応じて設定する。反応率は後述の実施例記載の方法で確認する。
反応形式は連続式、回分式を目的に応じて選択できるが、本発明の効果をより得易い点で連続式反応装置、特に流下膜式連続式反応装置が望ましい。
熟成工程後に、SO3二分子付加体に対して0.5〜20倍モル、好ましくは12〜16倍モルのC1−6アルコール、好ましくは、α−SFを構成する脂肪酸アルキルエステルの原料であるアルコールと同じものを添加してもよい。これにより、副生物の発生を更に抑制することができる。
本発明において、熟成工程前に、アルキルベンゼン、C10−18アルコール及びC10−18アルコールのエチレンオキシド(EO)付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する添加液を、前記スルホン化工程の反応生成物に添加する。この添加液の添加は、最終製造物であるα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩の品質の向上に効果がある。
アルキルベンゼンは、下記式(II)で表される。
R1−C6H5 (II)
式中R1は、炭素数1〜20、好ましくは8〜16の直鎖ないしは分岐のアルキル基である。このうち、直鎖のC8〜16アルキル基が好ましく、C10〜14アルキル基がより好ましい。
市販品の例としては、新日本石油(株)製、商品名「アルケンL」が挙げられる。
R2−OH (III)
式中R2は、炭素数10〜18、好ましくは10〜14の直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基である。前記アルコールは1級でも2級でもよい。単独で使用しても2種以上の混合物を使用してもよい。混合物を使用すると低温での流動性の観点で好ましい。分岐鎖アルコールを主成分とする炭素数10〜14のアルコールが室温(20℃)で流動性があって優れているので好ましい。このようなアルコールは、オキソ法やチーグラー法を用いて合成することができる。
市販品の例としては、P&G社製の天然高級アルコール(C12/14混合物)である商品名CO1270A、花王(株)製、商品名「カルコール」、協和発酵(株)製、商品名「オキソコール900」、「オキソコール1213」、「デカノール」及び「トリデカノール」、三菱化学(株)製、商品名「ダイヤドール115H」、「ダイヤドール11」、「ダイヤドール13」、シェル化学(株)製、商品名「ネオドール23」、「ネオドール25」、「リネボール911」、エクソン化学(株)製、商品名「エクサール13」、サソール社製、商品名「サフォール23」が挙げられる。
脂肪酸アルキルエステルとしては、α−SFを構成する原料について述べた上記式(I)で表されるものを用いることができる。α−SFの原料と同一でも異なっていても良いが、同一であるのが歩留まり向上の観点から好ましい。好ましいのは、式(I)において、Rが炭素数8〜18の直鎖アルキル基であり、R'が炭素数1〜3の直鎖アルキル基である化合物であり、特に好ましいのは、式(I)においてRが炭素数12〜16の直鎖アルキル基であり、R'がメチル基である化合物である。
アルキルベンゼン、C10−18アルコール及びC10−18アルコールのエチレンオキシド付加物からなる群から選ばれる少なくとも一種と、脂肪酸アルキルエステルとの混合割合は、前者:後者=50:50〜99:1(質量比)で使用するのが好ましく、70:30〜99:1で使用するのがより好ましい。このような割合で併用することにより、副生物抑制に優れる。
α−SFを含有する添加液としては系内洗浄液を再利用することが出来る。既述のとおり、α−SFは、脂肪酸アルキルエステルをスルホン化することにより得られるが、α−SFを含有する添加液は、例えば、スルホン化工程の反応生成物をサイクロン等により気液分離し、分離された気体をさらにミスト分離装置に供し、気体に含まれる原料の脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスを回収した後、式(II)で表されるアルキルベンゼン、式(III)で表されるアルコール及び式(III)で表されるアルコールのエチレンオキサイド付加物からなる群から選ばれる少なくとも一種及び/または、式(I)で表される脂肪酸アルキルエステルを用いてミスト分離器を洗浄することにより得ることができる。ミスト分離器としては、気体と脂肪酸アルキルエステルの液滴とを接触させる方式の装置又は気体をフィルターと接触させる方式の装置が好ましい。なお、ミスト分離器から回収した脂肪酸アルキルエステル及び脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスとの反応物はα−SFの原料として再利用することができる。
式(II)中、R1が炭素数10〜14の直鎖アルキル基であるアルキルベンゼンと、式(III)中、R2が炭素数10〜14の分岐アルキル基であるアルコールと、該アルコールの1〜5モルEO付加物と、式(I)中、Rが炭素数12〜16の直鎖アルキル基であり、R'が炭素数1〜3の直鎖アルキル基である脂肪酸アルキルエステルと、式(A)中、Rが炭素数12〜16の直鎖アルキル基であり、R'が炭素数1〜3の直鎖アルキル基であるα−SFとの混合物であるのがより好ましい。この場合、各成分の質量比(すなわち、アルキルベンゼン:アルコール:アルコールのEO付加物:脂肪酸アルキルエステル:α−SF)が、0〜98:0〜80:0〜80:1〜30:1〜10であるのが好ましい。
式(II)中、R1が炭素数10〜14の直鎖アルキル基であるアルキルベンゼンと、式(I)中、Rが炭素数8〜18の直鎖アルキル基又はアルケニル基であり、R'が炭素数1〜3の直鎖アルキル基である脂肪酸アルキルエステルと、式(A)中、Rが炭素数8〜18の直鎖アルキル基であり、R'が炭素数1〜3の直鎖アルキル基であるα−SFとの混合物であるのが特に好ましい。この場合、各成分の質量比(すなわち、アルキルベンゼン:脂肪酸アルキルエステル:α−SF)が、60〜98:1〜30:1〜10であるのが好ましい。
前記添加液は、前記スルホン化工程後、前記熟成工程前に添加することが必要である。
前記添加液の添加は、スルホン化工程を流下膜式などの連続式反応装置(例えば図1に示す連続スルホン化反応装置)で行う場合、例えば脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガス(希釈三酸化硫黄ガス)との接触反応後、気液分離したスルホン化工程の反応生成物を一定の滞留時間を確保する熟成工程(例えば、蛇管や縦型熟成管やダイジェスターなど)に送る際に添加することで行うことが出来、この場合、添加液の添加はスルホン化工程終了後10分以内、好ましくは5分以内、より好ましくは3分以内に行うことが本発明の効果、特に熟成反応の延長を防止し生成物の色調の悪化を防止する上で望ましい。また、スルホン化工程を回分式反応器(槽型反応器)で行う場合にも同様に、脂肪酸エステルに所定量のスルホン化ガス添加終了後、スルホン化工程の反応生成物に対し所定量の前記添加液を10分以内、好ましくは5分以内、より好ましくは3分以内に添加することが望ましい。
スルホン化工程の反応生成物に対する添加液の添加量は、質量比でスルホン化工程の反応生成物100質量部に対して、0.5〜8質量部、好ましくは1〜5質量部、より好ましくは1〜3質量部である。添加量が1〜3質量部であると、より高い反応率が得られる。添加量が0.5質量部未満の場合、十分な効果が得られず、8質量部を超える場合、添加した添加液中のアルキルベンゼンなどが未反応のまま残存するだけでなく、反応率も低くなり、好ましくない。
上述のようにして得られたα−SF含有組成物を、アルカリ剤で中和して、α−SF塩含有組成物を得る。本発明において使用できるアルカリ剤としては、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物、アンモニア、エタノールアミン等があげられる。このうち、アルキリ金属水酸化物が好ましく、水酸化ナトリウムがより好ましい。この場合、アルカリ剤水溶液濃度は、通常15〜25質量%のものを用いる。中和は、通常、40〜70℃、好ましくは45〜55℃で10〜60分間行う。
また中和工程でのアルカリ剤水溶液として、25質量%を超える濃度〜40質量%の濃度のものを用いることもできる。この場合、中和は通常50〜90℃、好ましくは70〜85℃で10〜60分間行う。より高濃度のアルカリ剤水溶液を使用することで、後の工程の濃縮乾燥工程を効率的に行うことができる。
中和は、例えば図2に示す混合器や熱交換器を備えたループ型反応器を用いて行うことができる。
また、濃縮は、薄膜式の真空濃縮乾燥機(WO2008/078609を参照)を用いて、内壁温度110〜150℃、真空度0.007〜0.030MPaで運転し、濃縮品の水分量4%以下、濃縮品温度90〜140℃とすることもできる。薄膜式の真空濃縮乾燥機としては、耐圧性を備え、内壁が伝熱面となっている筒状処理部の内部に、軸を中心として回転する羽根板状の掻き取り手段(撹拌羽根)が設置された構成の装置などが挙げられ、例えば、日立製作所製の真空薄膜蒸発機「立形コントロ(商品名)」などが好適に使用できる。
従来の製造方法では濃縮方法として前記連続濃縮装置(リサイクルフラッシュ蒸発方法)を採用した場合、熱交換器に副生物(ジナトリウム塩や無機塩)の付着が発生すると、熱交換器内の流路が狭まり圧力上昇を起こし、濃縮循環圧力の上昇を招くことがある。また、薄膜式の真空濃縮乾燥機を使用した場合、伝熱面に副生物の付着が発生すると、蒸発効率が下がり水分蒸発量が低減するため設定した水分量に到達せず十分な乾燥能力が得られず生産能力が下がることがある。これに対し、本発明によればジナトリウム塩、無機塩などの副生物が減少し、付着物の発生を抑制することができ、結果として蒸発能力の低下などによる生産能力の低下を抑制できる効果が得られる。濃縮工程後のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有組成物では、無機硫酸塩及びα−スルホ脂肪酸のジ金属塩の総量が、該組成物の量を基準にして、10質量%以下であることが好ましい。
〔スルホン化〕
脂肪酸アルキルエステルとして、式(I)中のRが炭素数14の直鎖アルキル基であり、R'が炭素数1のメチル基であるパルミチン酸メチルエステル(C16)(ライオン(株)製、パステルM−16)と、式(I)中のRが炭素数16の直鎖アルキル基であり、R'が炭素数1のメチル基であるステアリン酸メチルエステル(C18)(ライオン(株)製、パステルM−180)とを質量比C16/C18=8/2で混合した脂肪酸メチルエステルを、スルホン化ガスとして、脱湿した空気で7vol%に希釈した無水硫酸ガスを用い、脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスとの反応モル比が1:1.18となる量で、スルホン化反応器として薄膜流下式反応器を用い60〜80℃において脂肪酸アルキルエステルをスルホン化し、スルホン化工程の反応生成物を得た。この時、反応器冷却水の水温を50〜70℃に調節した。
〔添加液の添加〕
添加液として、下記表1記載の添加液No.1を調製した。調製した添加液を、図1の連続スルホン化反応装置のスルホン化反応器から熟成工程へ送る際、熟成工程へ送られるスルホン化工程の反応生成物100質量部に対する量が、表2の添加液添加量になるようにスルホン化工程の反応生成物へ添加した。スルホン化反応器出口から添加液添加位置までのスルホン化反応生成物の平均滞留時間は、30秒〜1分であった。
〔熟成〕
次いで、添加液を添加したスルホン化工程の反応生成物を、熟成管に導入した。熟成管の温度(熟成温度)は80℃に設定した。熟成管中のスルホン化工程の反応生成物の温度は75〜90℃であった。熟成管としては、一基当たりの平均滞留時間が20分である二重管ジャケット付きの熟成管を6基連続して繋げたものを用いた。各熟成管の出口毎に反応率を測定し、反応率が97%以上に到達する最小の熟成管の本数をもって熟成時間を設定した。例えば、3基目の熟成管の出口において反応率が97%以上に到達した場合、熟成時間は60分(20分×3)とした。6基目の熟成管の出口においても反応率が97%以上に到達しなかった場合は、そこで熟成工程を打ち切り、熟成時間は120分(20分×6)とした。実施例1では、熟成時間を60分と設定した。
得られたα−SF含有組成物におけるα−SFのカラーをKlett−Summerson比色計を用いて測定した。
実施例及び比較例で得られたα−SF含有組成物 100質量部に対してメタノール(住友化学工業社製、工業グレード水分500ppm以下)を21質量部導入し、混合した。得られた混合物と35%過酸化水素(三菱ガス化学社製、工業グレード)6質量部(純分で2質量部)を、ミキサーと熱交換器を備えたループ式連続反応器に導入し、ループ内で混合して、初期の発熱を熱交換器により除熱した後、所定の滞留時間を持つ温水ジャケット付きの蛇管の熟成管に導入し、75〜80℃で150分間反応させてα−SFを漂白した。
次に、16wt%NaOH水溶液(旭硝子株式会社製)、非イオン界面活性剤としてC12−14アルコールのエチレンオキサイド15モル付加物(ライオンケミカル株式会社製、商品名 LMAO−90)、水、メタノール(住友化学工業社製)及び上記漂白物を、図2のような混合器と熱交換器とを備えたループ型連続中和装置に導入し、系のpHを7に調整し、50℃で20分間循環させてα−SFを中和し、α−SF塩含有組成物を得た。
得られた、α−SF塩含有組成物を、図3に示すリサイクルフラッシュ濃縮装置に20kg/h供給し、滞留時間が約30分になるようにフラッシュ缶のレベルを調整し、圧力0.2MPaで約5〜10時間の濃縮を行った。濃縮装置の加熱器伝面は1.3m2、加熱スチーム温度は120〜130℃とし、濃縮物の水分を13%以下になるようにして行った。加熱器はプレート式熱交換器を使用した。
添加液の種類及び添加量を表2記載のとおりに変更した以外は実施例1と同様にしてα−SF塩含有組成物を得た。
比較例1
スルホン化後、添加液を添加することなく熟成反応を行ったこと以外は実施例1と同様にしてα−SF塩含有組成物を得た。
比較例2
添加液の添加量を表3記載のとおりに変更した以外は実施例1と同様にしてα−SF塩含有組成物を得た。
比較例3
添加液の種類及び添加量を表3記載の通りに変更した以外は実施例1と同様にしてα−SF塩含有組成物を得た。
比較例4
添加液の添加時期及び添加量を表3記載の通りに変更(添加液は、熟成反応が行われている熟成管の1本目と2本目の間に添加(スルホン化工程終了から20分後))したこと以外は実施例1と同様にしてα−SF塩含有組成物を得た。
次式により反応率を定義し、求めた。結果を表2及び3に示す。
反応率(%)= a/(a+x)×100
a=原料分子量/α−SF塩分子量
x=未反応物量/100
原料:脂肪酸アルキルエステル
未反応物量(質量%対AI)
上記式中の未反応物量は以下の手順に従い測定した。
原料である脂肪酸アルキルエステルの標準品を500、1000、2000ppmとなるようメタノールで希釈し、超音波を用いて溶解させ、これを標準液とした。
この標準液約2mLを、0.45μmのクロマトディスクを用いて濾過後、下記測定条件の高速液体クロマトグラフィーを行い、ピーク面積から検量線を作成した。
(高速液体クロマトグラフィー測定条件)
分離カラム:Inertsil ODS-2(5μm, 4.6×150mm)
検出器:示差屈折計 移動相:H2O/MeOH=5/95混液
次に、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有ペースト(熟成工程由来試料については、固化する前の試料(50〜60℃)を、室温下、2%NaOH水溶液で中和(pH=4から8)したもの)5gを50mLメスフラスコに正確に量りとり、メタノールで希釈し超音波を用いて溶解させた。溶解後、約25℃まで冷却し、メタノールを標線まで正確に加え、これを試験溶液とした。
試験溶液約2mLを、0.45μmのクロマトディスクを用いて濾過後、上記と同じ測定条件の高速液体クロマトグラフィーで分析し、上記で作成した検量線を用いて、試料溶液中の未反応メチルエステル量を求めた。
実施例及び比較例で得られたα−SF塩含有組成物は、界面活性剤としてのα−SF塩に加え、オイル状の未反応物、副生成物としての硫酸ナトリウム、メチルサルフェート(メチル硫酸ナトリウム)及びα−SF塩のエステル部分が加水分解されたジソーダ塩(α−スルホ脂肪酸ジナトリウム塩(以下、ジナトリウム塩))、非イオン界面活性剤、水、メタノールを含む混合物である。
メチレンブルー分相滴定法(MB逆適法)で求めた。MB逆適法は、所定量のメチレンブルー溶液、クロロホルム、4mMカチオン溶液を入れた共栓付滴定用シリンダーに試料溶液を加え、2mMアニオン溶液により余剰のカチオンを滴定する。まず試料0.3〜0.5gを200mLメスフラスコに正確に量り取り、イオン交換水(蒸留水)を標線まで加えて超音波で溶解させた。溶解後、約25℃まで冷却し、この中から5mLをホールピペットで滴定用シリンダーにとり、MB指示薬(メチレンブルー)25mLとクロロホルム15mLを加え、更に0.004mol/L塩化ベンゼトニウム溶液を5mL加えた後、0.002mol/Lアルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム溶液で滴定した。滴定は、その都度滴定用シリンダーに栓をして激しく振とうした後静置し、白色板を背景として両層が同一色調になった点を終点とした。同様に空試験(試料を使用しない以外は上記と同じ試験)を行い、滴定量の差から界面活性剤(AI)濃度を算出した。定量結果を表2及び3に示す。界面活性剤(AI)濃度は、α−SF塩含有組成物中の濃度(質量%)で表した。
上述の手順に従い測定した。定量結果を表2に示す。結果は、界面活性剤(AI)量に対する質量比(質量%対AI)として表した。
イオンクロマトグラフ(Dionex社製、ポンプ型番IP−25)を用い絶対検量線より定量した。定量条件は以下のとおりである。定量結果を表2に示す。結果は、界面活性剤(AI)量に対する質量比(質量%対AI)として表した。
カラム:Ion Pac AS12A
溶離液:炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリウム水溶液
検出器:サプレッサー付伝導度計
α−SF塩のエステル部分が加水分解されたジナトリウム塩量は、液体クロマトグラフ(島津社製、制御部型番LC−10)による絶対検量線より定量した。定量条件は以下のとおりである。
カラム:GLサイエンス社製 Nucleosil 100−5SB
溶離液:0.7%過塩素酸ナトリウム、メタノール80%、水20%
検出器:RI(Refractive Index)検出器(示差屈折率検出器) 定量結果を表2及び3に示す。結果は、界面活性剤(AI)量に対する質量比(質量%対AI)として表した。
中和工程における試料について、AI濃度が10%となるようにイオン交換水で水溶液を調製し、これを測定試料として25℃においてガラス電極式pH測定器(東亜電波工業(株)製「ガラス電極式水素イオン濃度計 HM−26S」)により測定した。
濃縮の熱交換器に副生物の付着が発生すると、熱交換器内の流路が狭まり圧力上昇を起こし、濃縮循環圧力の上昇を招く。この圧力上昇速度を基準として、装置付着性を評価した。圧力の測定は図3の循環ポンプの吐出側の圧力計により行った。
<評価基準>
○ 0.004MPa/h以下
△ 0.004MPa/h超、0.01MPa/h未満
× 0.01MPa/h以上
α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有ペースト或いは濃縮物、フレークの水分は、カールフィッシャー水分計(京都電子工業(株)製、「MKC−210」)を用いて測定。具体的には、15〜25℃でサンプル10〜100mgをカールフィッシャー試薬に完全溶解させて、測定を開始した。電極反応の終了に伴い、測定を自動的に停止した。投入サンプル量をカールフィッシャー水分計のタッチパネルに入力して水分量を算出した。
装置:Klett−Summerson比色計、青色フィルターNo.42、40×20mmセル
試料の調製:α−SF 1gにエタノールを添加して20gにし、5%溶液を調製した。試料を入れたセルの40mmパスの値を測定した。カラーが濃い場合は、エタノールで更に希釈し、測定後希釈倍率をかけて算出した。測定値(5%Klett)が6000をこえた場合は色調が悪化したと判断した。
各種の測定結果を表2及び表3に示す。
Claims (7)
- (A)下記式(I)で表される脂肪酸アルキルエステルとスルホン化ガスとを接触させることにより脂肪酸アルキルエステルをスルホン化するスルホン化工程と、(B)該スルホン化工程の反応生成物を熟成する熟成工程とを含むα−スルホ脂肪酸アルキルエステル含有組成物の製造方法において、
(C)下記式(II)で表されるアルキルベンゼン、下記式(III)で表されるC10−18アルコール及び該C10−18アルコールのエチレンオキシド1〜10モル付加物からなる群から選ばれる少なくとも1種を含有する添加液を、該スルホン化工程の反応生成物と該添加液との比が質量比にして100/0.5〜100/8の範囲になるように、(B)熟成工程前に該スルホン化工程の反応生成物に添加する工程を含み、
該添加液の添加を、該(A)スルホン化工程の終了後10分以内に行う、
ことを特徴とする、前記α−スルホ脂肪酸アルキルエステル含有組成物の製造方法。
RCH2COOR' (I)
(式中Rは、炭素数4〜20の直鎖ないし分岐アルキル基又はアルケニル基であり、R'は炭素数1〜6の直鎖ないし分岐アルキル基である。)
R1−C6H5 (II)
(式中R1は、炭素数1〜20の直鎖ないしは分岐のアルキル基である。)
R2−OH (III)
(式中R2は、炭素数10〜18の直鎖又は分枝鎖のアルキル又はアルケニル基である。) - 前記添加液がさらに脂肪酸アルキルエステル及び/又はα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを含有する、請求項1に記載の製造方法。
- 前記添加液が、アルキルベンゼンと、脂肪酸アルキルエステルとを含み、更にα−スルホ脂肪酸アルキルエステルを含有する、請求項1又は2に記載の製造方法。
- 前記(A)のスルホン化工程におけるスルホン化ガス/脂肪酸アルキルエステルのモル比が1.1〜1.5である請求項1〜3のいずれか1項に記載の製造方法。
- 請求項1〜4のいずれか1項記載の製造方法により得られたα−スルホ脂肪酸アルキルエステル含有組成物を、アルカリ剤との中和反応に供することを含む、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有組成物の製造方法。
- 前記アルカリ剤が、アルカリ金属水酸化物、アンモニア及びエタノールアミンからなる群から選ばれる請求項5記載の製造方法。
- 中和反応後のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有組成物を濃縮する工程を更に含み、濃縮工程後のα−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有組成物に含まれる無機硫酸塩及びα−スルホ脂肪酸アルキルエステルのジ金属塩の総量が、α−スルホ脂肪酸アルキルエステル塩含有組成物の量を基準にして、10質量%以下である請求項5又は6に記載の製造方法。
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