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JP5494251B2 - 電気接続箱 - Google Patents

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JP5494251B2
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Description

本発明は、電気接続箱に関する。
従来より、回路基板を箱型のケーシングに収容させた電気接続箱が知られている(下記特許文献1参照)。この電気接続箱は、車両に搭載されてランプ、オーディオ機器等の車載電装品の通電又は断電を実行するものであり、エンジンルーム内のリレーボックスに収容される構成となっている。また、この電気接続箱には、相手側コネクタを嵌合させるコネクタブロックが開口面を下に向けて形成されている。
特開2009−291043号公報
ところで、電気接続箱に設けられたコネクタブロックの嵌合相手が、待ち受けコネクタ(リレーボックスに固定されたコネクタ)である場合には、リレーボックスに対する電気接続箱の挿入動作を利用してコネクタブロックを待ち受けコネクタに嵌合させる構成となる。
一方、リレーボックスに対する電気接続箱の挿入性を高めるには、両者間に遊びを持たせることが望ましい。しかし、そうした遊びを設けると、上記のように相手側コネクタが待ち受けコネクタである場合には、遊びの分だけ電気接続箱が傾いて、待ち受けコネクタに電気接続箱のコネクタが嵌合しない恐れがあった。こうした場合、作業者は、組み付けをやり直す必要があり手間がかかる。
本発明は、上記事情に鑑みて創作されたものであって、リレーボックスなどの収容ボックスに対する電気接続箱の円滑な挿入性とコネクタの嵌合性を両立させることを目的とするものである。
本発明は、電子部品を実装した回路基板と、前記回路基板を収容する収容体と、前記収容体を閉止する閉止体と、前記閉止体に対して形成され、収容ボックスに設けられた待ち受けコネクタを下方から嵌合させるコネクタ部とを備え、前記収容ボックスに対して前記コネクタ部の嵌合面を下に向けて縦向きに挿入される電気接続箱であって、前記収容ボックスに形成された案内溝との嵌合作用により前記収容ボックスに対する電気接続箱の挿入を案内する案内部と、前記案内溝と前記案内部の嵌合後において、前記収容ボックスの内壁の一部に当接することにより前記電気接続箱の倒れを矯正する矯正部と、を備えてなる。
このようにしておけば、収容ボックスに対する電気接続箱の挿入を案内部によって案内できる。また、矯正部の作用により、案内部の嵌合後において電気接続箱の傾きを矯正できる。そのため、待ち受けコネクタに対してコネクタ部をスムーズに嵌合させることが可能である。
この発明の実施態様として、以下の構成とすることが好ましい。
前記閉止体を前記収容体に対して振動溶着することにより両者の合わせ面を全周に渡って封止した構成であるものにおいて、前記案内部と前記矯正部の双方を前記閉止体に形成する構成とする。このようにしておけば、以下の効果を奏することが可能である。振動溶着は部品の一部を溶かして行うので、溶接された2部品の寸法精度を出すことは通常困難である。もし、仮に、案内部と矯正部を、振動溶着される2部品(閉止体と収容体)に分けて配置すると、案内部と矯正部との寸法誤差が大きくなる。この点、案内部と矯正部の双方を閉止体に形成する構成としておけば、案内部と矯正部の寸法誤差を小さくすることが可能となり、収容ボックスに対する電気接続箱の円滑な挿入性とコネクタの嵌合性を、確実に両立させることが可能となる。
・前記案内部は前記閉止体の外周縁部を幅方向外側に延長して形成したものである。このような構成であれば、案内部をそれ専用に設ける必要がない。
・前記矯正部は、前記コネクタ部の下方において前記コネクタ部と上下に並んで形成され、前記待ち受けコネクタの外面壁に当接する当たり面を有する台状をなすと共に、前記各当たり面は各コネクタ部のフード部に連なっている。
本発明によれば、収容ボックスに対する電気接続箱の円滑な挿入性とコネクタの嵌合性を両立させることが可能となる。
本発明の一実施形態に適用された電気接続箱を収容ボックスに対する挿入する過程を示す斜視図
収容ボックスに電気接続箱を収容させた状態を示す斜視図 収容ボックスの斜視図 収容ボックスに形成された収容室の平面図 収容室の断面図(図4中のA−A線断面図) 電気接続箱の分解斜視図 電気接続箱の斜視図(立てた状態を示す) 電気接続箱を正面側(前側)から見た図 電気接続箱の平面図 図9の一部を拡大した図 電気接続箱を背面側(後側)から見た図 電気接続箱を下側から見た図 図8中のB−B線断面図 図8中のC−C線断面図 電気接続箱に相手コネクタを組み付けた状態を示す斜視図 収容室を上側から見た図(電気接続箱の収容状態を示す) 収容室に対する電気接続箱の挿入過程を示す断面図(挿入初期を示す) 収容室に対する電気接続箱の挿入過程を示す断面図(矯正部の前面壁が待ち受けコネクタに当接した状態を示す) 収容室に対する電気接続箱の挿入過程を示す断面図(挿入終期を示す) 収容室に対する電気接続箱の挿入過程を示す断面図(コネクタ嵌合位置を示す)
本発明の一実施形態を図1ないし図20を参照して説明する。本発明の電気接続箱10は、収容ボックス200に設けられた収容室250に縦向きに収容されるようになっている(図1〜図2)。
1.電気接続箱10の取付先である収容ボックスの構成
収容ボックス200は、バッテリー等の電源(図示せず)とヘッドランプ、ワイパー等の車載電装品(図示せず)との間に接続され、収容されたリレー(図示せず)及び電気接続箱10によって、各種車載電装品の通電及び断電を行うものである。このような収容ボックス200は、いわゆるリレーボックスと称されることがある。
収容ボックス200は合成樹脂製であって、図3に示すように上面が開放口として開放する有底筒状をしている。また、収容ボックス200は、底壁がロアカバー280として分割されている。すなわち、ロアカバー280は、収容ボックス200の底壁を構成しており、収容ボックス200に対して下方から取り付けられている。そして、ロアカバー280には、ハーネスを引き出すための引き出し口290や、排水口が設けられている。
収容ボックス200の内部は仕切り壁によって複数個の収容室に区画されており、そのうちの一つ(この例では、図中の右手前側に位置する収容室250)が、電気接続箱10の格納用として割り当てられている。
図4に示すように、収容室250は幅方向に長い横長な形状をしている。収容室250は、電気接続箱10の大きさより一回り大きな形状となっているおり、電気接続箱10を縦向きに収容する。そして、収容室250のうち、図4の下側にあたる内壁面251には、4つの待ち受けコネクタ315、325、335、345が設けられている。
具体的に説明すると、待ち受けコネクタ315は内壁面251の左隅側に設けられているのに対して、待ち受けコネクタ325〜345はいずれも内壁面251の右側において横並び状に連続して形成されている。これら待ち受けコネクタ315、325、335、345はいずれも嵌合面を上に向けて形成されており(図5参照)、収容室250に対する電気接続箱10の収容(挿入)に伴って、電気接続箱10側に形成されたコネクタ部115、125、135、145と嵌合する構成となっている。
そして、待ち受けコネクタ315の外面壁315aは平坦な平面となっている。また、待ち受けコネクタ325〜345側も外面壁325aは平坦な平面となっている。これら外面壁315a、325aは、電気接続箱10側に形成された当て面55a、54aに対する受け面となっている(詳細な後に説明する)。
また、収容室250のうち幅方向の両側にあたる左右内壁254、255には、案内溝261R、261Lが向い合うように形成されている。案内溝261R、261Lは各内壁254、255の壁面を凹設して形成したものであり、収容室250に対する電気接続箱10の差し込み方向(すなわち、上下方向)に形成されている。具体的には、内壁254、255の上端を始端として収容室250の底に向かって真っすぐに延びている(図5参照)。
これら2つの案内溝261R、261Lには、収容室250に対する電気接続箱10の挿入動作の初期動作の段階で、電気接続箱10に形成された案内部(具体的には、閉止体51の外周縁部61R、61L)が嵌合する構成となっている。尚、案内溝261R、261Lと案内部(具体的には、閉止体51の外周縁部61R、61L)との間の遊びは、やや大きめに設定されている。
また、各内壁254、255には、一対の受け入れ溝267a、267bと、両溝間に位置してロック受け部266が形成されている。受け入れ溝267a、267bは、電気接続箱10に形成された挿通片107a、107bに対応するものであり、係る挿通片107a、107bを上方から受け入れ可能としている。
これら一対の受け入れ溝267a、267bは高さ方向において、収容室250の中間あたり(概ね、待ち受けコネクタ325〜345の形成されている高さ位置あたり)に形成されており、収容室250に対する電気接続箱10の挿入動作の最終動作の段階で、挿通片107a、107bが嵌合する構成となっている。
これら受け入れ溝267a、267bと挿通片107a、107bは遊びが小さく設定してあり、電気接続箱10をシビアに位置決めする。そして、電気接続箱10がロック位置に到ると、収容室250側のロック受け部266に電気接続箱10のロック部106が係止することで、電気接続箱10が収容室250にロックされる構成となっている。
2.電気接続箱10の構造説明
電気接続箱10は、図6に示すように回路基板20と回路ケーシング30とから構成されている。回路基板20はプリント配線技術により図示しない導電路を形成してなる長方形型のプリント基板上に、半導体リレーなどの電子部品Zを実装したものである。尚、この回路基板20は、電子部品実装後に、防湿性の絶縁コーティング(液状の樹脂をスプレー等により塗布して薄膜を形成)を施してあり、結露などにより、回路基板20に水滴が付着しても、電気的性能に影響を与えることがないようになっている。
回路ケーシング30は、上記回路基板20を内部に収容させるものであり、収容体31と閉止体51とから構成されている。収容体31は、合成樹脂製(例えば、ポリブチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂)であって、板状の底板32と、この底板32の周縁に沿って立設される周壁41とから構成され、全体としては底の浅い箱型(トレイ型)をしている。収容体31の底板32は、回路基板20より一回り大きな形状になっている。この底板32は下端中央が下方に突き出ており、全体としては5角形状をしている。
周壁41は底板32の全周に亘って形成され、壁先端にはフランジ42を設けている。フランジ42は、外向きに張り出しており、周壁41の全周に亘って形成されている。また、フランジ42上には突条部43が一体的に形成されている。突条部43は、周壁41の全周に亘って切れ目なく連続して形成されており環状をなす。上記周壁41は回路基板外周の四方を覆う側壁として機能する。
そして、収容体31は下部がながらかに形成するV字形状をした5角形をしており、V字の頂点の位置には、収容体31の底板32を貫通して通気孔37が形成されている。また、収容体31の底板32の外面側には、案内斜面34が形成されている(図11参照)。案内斜面34は、底板32の外周縁に沿って間欠的に形成されている。この案内斜面34は、電気接続箱10を振動溶着装置のアタッチメント(装着器具、不図示)にセットするための誘いである。
図6に戻って説明を続けると、閉止体51は合成樹脂製(例えば、ポリブチレンテレフタレートやポリプロピレンなどの熱可塑性樹脂)であって、収容体31の開口面を閉止可能な5角形状の板状をしている。この閉止体51の内、収容体31の底板32に相対する内面側には、ねじ孔を形成してなる支持ボス59が幅方向の両側に2箇所設けられており、そこに、回路基板20を螺子止めできるようになっている。
そして、閉止体51は収容体31より一回り大きな形状となっており、収容体31に組み付けると、閉止体51の外周縁部61が収容体31の突条部43の先端に重なって、収容体31の開口面を閉止する構成となっている。尚、閉止体51の内面には位置決め壁56が形成してある。この位置決め壁56は、閉止体を収容体31に対して面方向に位置規制するものであり、収容体31に形成された突条部43の内側に位置する構成となっている。
そして、閉止体51は、収容体31に形成された突条部43に振動溶着されており、収容体31と閉止体51の合わせ面Fは密閉された構造となっている。このものでは、接合縁となる突条部43を、収容体31の全周に亘って切れ目なく形成してあることから、収容体31と閉止体51の合わせ面Fは、全周に亘って完全に密閉された構造となっている。尚、突条部43の先端は、振動溶接時に溶け易いようにテーパ状に形成されている。
また、この実施形態では、収容室250に形成された案内溝261R、261Lに嵌合する案内部を、閉止体51の外周縁部61を利用して形成している。具体的に説明すると、閉止体51のうち左右の外周縁部61R、61Lは、収容体31の外形線Kを超えて幅方向外側に延長してあり、図9、図10に示すように収容体31の外側(図10では左側)に張り出している。
これら各外周縁部61R、61Lは、図11に示すように電気接続箱10の全高に相当する全範囲(図11中の範囲H)に渡って、収容体31の外側に張り出しており、収容室250に形成された案内溝261R、261Lに一定の遊び(クリアランス)をもって、嵌合するようになっている。
尚、この実施形態では、閉止体51の外周縁部61のうち、61R、61L以外の外周縁部61A、61Bについても収容体31から外方に突出させている。すなわち、上側の外周縁部61Aであれば、収容体31から上側に突出しており、下側の外周縁部61Bであれば、収容体31から下側に突出している。
次に、上記閉止体51の表面上部には全幅に亘る横長形状のコネクタブロック100が一体的に形成されている。コネクタブロック100は、フード部115〜165を幅方向に6つ並んで設けており(図6、図12参照)、6つのコネクタ部110〜160を構成している。これら各6つのコネクタ部110〜160のフード部115〜165は、いずれも、相手側コネクタを嵌合させる嵌合口を、図7の下側(電気接続箱10を車両へ搭載した際の下側)に設けており、相手側コネクタが下側から嵌合されるようになっている。
上記コネクタブロック100には、各フード部115〜165に対応させてバスバーBがインサート成形してある。各バスバーBはいずれも金属板をL字型に屈曲させたものであり、図13にて示すように、一端を対応する各フード部115〜165内に突出させている。また、各バスバーBの他端側はいずれも、回路基板20側に引き出されており、回路基板20のスルーホールSHに挿通される構成となっている。
また、上記した6つのコネクタ部110〜160のうち、図12に示す左端のコネクタ部110と、図12に示す右端から3つのコネクタ部120〜140のコネクタ部は、嵌合相手が収容室250に形成された待ち受けコネクタ315、325〜345となっている。すなわち、コネクタ部110の嵌合相手は待ち受けコネクタ315であり、コネクタ部120の嵌合相手は待ち受けコネクタ325であり、コネクタ部130の嵌合相手は待ち受けコネクタ335であり、コネクタ部140の嵌合相手は待ち受けコネクタ345である。
そして、閉止体51の表面側には、これら各コネクタ部110、120〜140(相手が待ち受けコネクタであるコネクタ部)に対応して矯正部55、54が形成されている。具体的に説明すると、図6〜図8、図12に示すようにコネクタ部110に対応して矯正部55が形成されている。矯正部55は、コネクタ部110の下側に形成され縦方向(上下方向)に長い台状をしている。矯正部55の横幅はコネクタ部110の横幅とほぼ同幅であり、下端は閉止体51の下部に達している。
また、コネクタ部120〜140に対応して矯正部54が形成されている。矯正部54は、コネクタ部120〜140の下側に形成されていて縦方向(上下方向)に長い台状をしている。矯正部54の横幅はコネクタ部120〜140の3つのコネクタ部を合わた全横幅とほぼ同幅であり、下端は閉止体51の下部に達している。
これら矯正部55の前面壁55aと矯正部54の前面壁54aはいずれも平坦な当て面となっており、収容室250に対する挿入過程で電気接続箱10の倒れを矯正する機能を果たす。詳しく説明すると、案内溝261R、261Lと外周縁部61R、61Lとの間には遊びがあるので、両者が嵌合していても、電気接続箱10は、図7中のR方向(前後方向)やQ方向(左右方向)に倒れてしまう。
そこで、本実施形態では、上記の矯正部55を設けて、その前面壁55aを待ち受けコネクタ315の外面壁315aに突き当てる構成とし、また、矯正部54を設けて、その前面壁54aを待ち受けコネクタ325〜345の外面壁325aに突き当てる構成とした。このように壁面(平面)同士を当て合うことで、倒れを矯正することができ、電気接続箱10を直立姿勢に出来る。そして、これら矯正部54、55は、電気接続箱10の幅方向の両側に形成してあるから、電気接続箱10の左右両側の倒れを均等に矯正することができる構成となっている。
また、矯正部54と矯正部55は閉止体51の表面を台状に膨出させたものであり、図14に示すように、前面壁54aはフード部125〜145の内壁125a〜145aに対して小段差dを介して連続し、前面壁55aはフード部115の内壁115aに対して小段差dを介して連続している。
このように、各矯正部54、55の前面壁54a、55aは各コネクタ部110、120〜140のフード部115、125〜145に概ね連続しているから、電気接続箱10の姿勢矯正と共に各コネクタ部110、120〜140をそれに対応する各待ち受けコネクタ315、325〜345に対して正対させることが可能となっている。
図7に戻って説明を続けると、上記コネクタブロック100の幅方向の両側に位置する側面壁104、105には、ロック部106と一対の挿通片107a、107bがそれぞれ形成されている。ロック部106は、収容ボックス200に設けられた収容室250のロック受け部266に係止して、電気接続箱10を収容室250にロックする機能を果たすものである。
一対の挿通片107a、107bは、ロック部106の両側にあって下向きに直線的に延びている。これら両挿通片107a、107bは、収容室250に形成された受け入れ溝267a、267bに各々挿通される構成となっており、受け入れ溝267a、267bと共に収容室250に対する電気接続箱10の差し込み操作を案内する機能を担っている。
また、図9に示すように、コネクタブロック100の上面壁101であって幅方向の中央部には、すり鉢状に窪んだ凹部181が形成されており、そこを上下に貫通して検査端子183が取り付けられている。検査端子183は、回路基板20の機能検査を行う端子であり、コネクタブロック100にインサート成形されている。
また、コネクタブロック100の上面壁101のうち凹部181の周囲には第一排水斜面190が形成されている。第一排水斜面190は、水滴が検査端子183が設けられた凹部181側に伝わらないようにするためのものある。この実施例では、第一排水斜面190は高低差の異なる3つの斜面190a、190b、190cから構成されており、第一排水斜面190に落ち込んだ水滴は、高い側の斜面から低い側の斜面に流れ落ちて最終的には、コネクタブロック100の側面壁104側に排水される構成となっている。
また、コネクタブロック100の上面壁101には、前記した第一排水斜面190と並んで第二排水斜面195が形成されている。第二排水斜面195は、図9に示すように、凹部181を始端としてコネクタブロック100の幅方向の端(図9では右端)に向かって下降傾斜しつつ延びている。そして、第二排水斜面195はコネクタブロック100の側面壁(幅方向右側の側面壁104)に達しており、仮に凹部181内に水滴が入り込んだとしても、その水滴を側面壁104へ排水させるようになっている。
3.収容ボックス200に対する電気接続箱10の組み付け手順
電気接続箱10を、収容ボックス200に対して組み付けるには、図15に示すように、コネクタブロック100のうち、中央左側に位置するコネクタ部150とコネクタ部160に対して相手コネクタ350、360をまず嵌合させる。
次に、収容室250の上に電気接続箱10を移動させながら、案内溝261R、261Lに電気接続箱10側の外周縁部61R、61Lが嵌合するように位置を合わせする。案内溝261R、261Lと外周縁部61R、61Lは、遊びが比較的大きくなっているので、大まかに位置合わせさえすれば、案内溝261R、261Lに対して外周縁部61R、61Lを、比較的簡単に嵌合できる。
そして、案内溝261R、261Lに外周縁部61R、61Lをそれぞれ嵌合させることが出来たら、あとは、電気接続箱10を収容室250の奥側に向けて差し込んでやる。すると、電気接続箱10は、それらの嵌合作用により、概ね上下を向いた姿勢を維持しながら差し込まれてゆく。尚、案内溝261R、261Lと外周縁部61R、61Lは、先に説明したように遊びが大きいのいで、両者が嵌合していても、挿入作業中、電気接続箱10には、遊び相当の倒れが生じることがある。
さて、図17に示すように、電気接続箱10をある程度の深さまで差し込むことが出来たら、今度は、挿入しつつある電気接続箱10を、収容室250の内側(図17の右側)に向かって、軽く押し当てる操作を行う。
この押し当て操作を行うと、図18に示すように、矯正部55の前面壁55aが待ち受けコネクタ315の外面壁315aに突き当り、また、矯正部54の前面壁54aが待ち受けコネクタ325〜345の外面壁325aに突き当る。その結果、上記した遊び分の倒れを矯正することが可能となり、電気接続箱10の姿勢は、倒れない直立姿勢となる。そして、この時点で、電気接続箱10の各コネクタ部110、120〜140は、収容室250の各待ち受けコネクタ315、325〜345に対してその正面に位置する状態となる。
あとは、矯正部55、54の前面壁55a、54aを待ち受けコネクタ315、325〜345の外面壁315a、325aに押し当てながら、電気接続箱10を収容室250の奥側に更に差し込んでやればよい。すると、電気接続箱10の各コネクタ部110、120〜140に対して収容室250側の待ち受けコネクタ315、325〜345がそれぞれ差し込まれると共に、収容室250に形成された各受け入れ溝267a、267bに電気接続箱10の各挿通片107a、107bがそれぞれ嵌合する。尚、差し込みの際には、小段差dを乗り越える必要があるが、待ち受けコネクタ315、325〜345の先端には、誘い用のテ―パが設けてあるので、小段差dが差し込み(コネクタ嵌合)の支障になることはない。
そして、受け入れ溝267a、267bに対して挿通片107a、107bが嵌合すると、両者の嵌合作用により、電気接続箱10は遊びの無い状態に位置規制される。その後、電気接続箱10は、図20に示すコネクタ嵌合位置に至る。このコネクタ嵌合位置では、収容室250に形成された各待ち受けコネクタ315、325〜345が、電気接続箱10の各コネクタ部110、120〜140に正規嵌合し、両コネクタの端子が電気的に接続された状態になる。
また、図20に示すコネクタ嵌合位置は、電気接続箱10のロック位置となっており、電気接続箱のロック部106が収容室250に形成されたロック受け部266にそれぞれ係止する。これにより、電気接続箱10は収容室250に対して抜け止めされる。
続いて、本実施形態の作用、効果について説明する。本実施形態では、収容室250に形成した案内溝261R、261Lと閉止体51の外周縁部61R、61Lとの嵌合作用により、電気接続箱10を概ね上下を向いた姿勢に規制することが可能である。そのため、挿入作業中、電気接続箱10が大きく傾くことがなく、収容室250に対する電気接続箱10の挿入作業を円滑に行うことが出来る。しかも、案内溝261と外周縁部61との間には、やや大きめの遊びを設けてあるので、初期嵌合を簡単に行うことが可能であり、この点も挿入作業を円滑に行う上で極めて効果的である。
その一方、案内溝261R、261Lと外周縁部61R、61Lとの間に遊びを持たせると、それにより電気接続箱10に倒れが起きる。しかし、そうした電気接続箱10の倒れを矯正部54、55により矯正できる。そのため、収容室250に形成された各待ち受けコネクタ315、325〜345と電気接続箱10の各コネクタ部110、120〜140の位置ズレを抑えることが可能となり、嵌合不良を起こすことがない。以上のことから、収容室250に対する電気接続箱10の円滑な挿入性とコネクタの嵌合性を両立させることが可能となる。
また特に、矯正部55、54は各コネクタ部110、120〜140と上下に並んでいて、しかも、それらの前面壁55a、54aは各フード部115、125〜145に連続している。そのため、矯正部55、54の前面壁55a、54aを待ち受けコネクタ315、325〜345の外面壁315a、325aに当ててやれば、自ずと、各待ち受けコネクタ315、325〜345の正面に各フード部115、125〜145が位置する配置になる。従って、両者を無理なく、確実に嵌合させることが可能である。
また、電気接続箱10は、収容体31と閉止体51の合わせ面Fを全周に渡って振動溶着させており、気密性を極めて高くできる。しかし、そうした反面、溶接された2部品の寸法精度を出すことは困難である。もし、仮に、案内部である外周縁部61R、61Lと矯正部55、54を、振動溶着される2部品(閉止体51と収容体31)に分けて配置すると、案内部である外周縁部61R、61Lと矯正部55、54との寸法誤差が大きくなる。
この点、本実施形態では、案内部である外周縁部61R、61Lと矯正部55、54の双方を閉止体51に形成する構成としてあるので、案内部である外周縁部61R、61Lと矯正部55、54の寸法誤差を小さくすることが可能となる。そして、案内部である外周縁部61R、61Lと矯正部55、54の寸法誤差を小さくすることが出来れば、収容ボックス200に対して電気接続箱10の位置が出やすくなるので、円滑な挿入性とコネクタの嵌合性を確実に両立させることが可能となる。
そして、このものでは、案内溝261R、261Lの相手となる案内部は、閉止体51の外周縁部61R、61Lを幅方向外側に延長して形成したものである。このような構成であれば、案内部をそれ専用に設ける必要がなく、閉止体51、引いては電気接続箱10の形状を簡素化出来るというメリットがある。
<他の実施形態>
本発明は上記記述及び図面によって説明した実施形態に限定されるものではなく、例えば次のような実施形態も本発明の技術的範囲に含まれる。
(1)上記実施形態では、矯正部の前面壁(当て面)を待ち受けコネクタの外面壁に当接させることによって、電気接続箱10の倒れを矯正させる例を示したが、倒れを矯正できることができれば、矯正部の前面壁(当て面)をそれ以外の場所に当ててもよい。
(2)上記実施形態では、フード部115の内壁115aと前面壁55aとの間に小段差dを設けたが、このような小段差dは必ずしも設ける必要はなく、内壁115aと前面壁55aを面一にしてもよい。
10…電気接続箱
20…回路基板
30…回路ケーシング
31…収容体
32…底壁
41…周壁
42…フランジ
51…閉止体
54、55…矯正部
54a、55a…前面壁(当て面)
61R、61L…外周縁部(案内部)
100…コネクタブロック
110〜150…コネクタ部
115〜155…フード部
200…収容ボックス
250…収容室
261R、261L…案内溝
315…待ち受けコネクタ
315a…外面壁
325〜345…待ち受けコネクタ
325a…外面壁

Claims (4)

  1. 電子部品を実装した回路基板と、
    前記回路基板を収容する収容体と、
    前記収容体を閉止する閉止体と、
    前記閉止体に対して形成され、収容ボックスに設けられた待ち受けコネクタを下方から嵌合させるコネクタ部とを備え、前記収容ボックスに対して前記コネクタ部の嵌合面を下に向けて縦向きに挿入される電気接続箱であって、
    前記収容ボックスに形成された案内溝との嵌合作用により前記収容ボックスに対する電気接続箱の挿入を案内する案内部と、
    前記案内溝と前記案内部の嵌合後において、前記収容ボックスの内壁の一部に当接することにより前記電気接続箱の倒れを矯正する矯正部と、を備えてなることを特徴とする電気接続箱。
  2. 前記閉止体を前記収容体に対して振動溶着することにより両者の合わせ面を全周に渡って封止した構成であるものにおいて、
    前記案内部と前記矯正部の双方を前記閉止体に形成したことを特徴とする請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記案内部は前記閉止体の外周縁部を幅方向外側に延長して形成したものであることを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記矯正部は、前記コネクタ部の下方において前記コネクタ部と上下に並んで形成され、前記待ち受けコネクタの外面壁に当接する当たり面を有する台状をなすと共に、前記各当たり面は各コネクタ部のフード部の内壁に連なっていることを特徴とする請求項2に記載の電気接続箱。
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